評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
・子どもの最善の利益を考慮し、子どもの健やかな成長を支援していく。 ・子どもたちが友だちと一緒に生活やあそびが楽しめるよう、人的、物的環境を整えていく。 ・保護者とともに子ども一人ひとりの育ちを大切にし、成長を喜びあい、信頼される保育園を目指している。
・家庭、地域の子どもたちの親子関係が深められるよう、子育て支援事業に取り組んでいる。 ・子どもが自分の思いや考えが自分らしく表現できるよう、応答的な関わりを心掛けている。
職員に求めている人材像や役割
職員一人ひとりが自覚と責任をもって、子どもの人権に配慮した保育を行っていく。
また、組織としてもチームワークよく、子どもたちの育ちを共有し、力を合わせ、楽しく生き生きとした保育が展開できるようしていく。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
保育園の保育の質の向上を目指すため、職員は積極的に自己評価に努め、保育実践を振り返ることが出来るようにしていく。また、保育に必要な知識や技術を身に着け、倫理観を養い、自分自身も豊かな人間性を培っていかなければならない。
全体の評価講評
特によいと思う点
一人ひとりの子どもを尊重し、思いや要求を受け止め、「やってみたい」という気持ちや、日々の生活や遊びの中で抱く好奇心や探求心、発想や気づきを大切にしている。そして、経験を広げられるよう環境を整えながら働きかけ、子どもが主体的に活動することを保障し、満足できるように支援している。職員は、保育計画や年齢毎の目標を踏まえ、子どもに経験させたいこと、大事にしたいことを全体で話し合い、「楽しい」と思える環境づくりに取り組んでいる。その経緯や様子はドキュメンテーションなどによりわかりやすく伝え、保護者と共有している。
職員は人権を尊重し、個性や思いをしっかりと受け止め、一人ひとりに合わせた援助を行い、共に育ち合うことを大切にしている。職員は連携して子どもの姿や関わりについて学び、全園児を園全体で見る意識を持っている。廊下には絵本棚とベンチを設置し、子どもがいつでも自分の好きな絵本を見られるようにしたり、少人数に分かれ落ち着いて過ごせる場を設けたり、季節や興味に合わせた遊びを提供して主体的に遊びを展開できるよう工夫したりしている。大人との安定した関係性の中で子どもが安心して自分を出せるようにしている。
より良い園運営を目指して業務改善の促進と働き方の刷新を図っている。一人ひとりがオンオフを切り替え、生き生きと仕事ができるよう経営層がリーダーシップを発揮して取り組んでいる。会議では課題を明確にし、職員が自分事として受け止め、しっかりと話し合うことを基本とし、討議で出た意見から結論を導き出すボトムアップを徹底している。職員の体制表を作成し、各々が全体の保育体制を意識して応援態勢を取りやすくしている。また、「報連相」を徹底し、チームワーク良く、良好な職場環境を構築することで、保護者への信頼や安心につなげている。
さらなる改善が望まれる点
少子化、核家族化が進む中、地域の子育て家庭に向けた情報提供や育児相談など、安心して子育てができるよう様々な支援事業を行っている。コロナ禍が落ち着きを見せたことで少しずつ交流が再開しているものの、保育ママとの連携や地域の子育て世帯のニーズの把握には、取り組みの余地を残している。今後も引き続き、地域との関わりの幅を広げつつ、地域に根差した公立保育園としての役割を模索しながら、相互理解と連携を深める取り組みを継続していくことを課題としている。
保育の可視化について取り組んできた。保護者参加のない行事も、当日に子どもが楽しく参加している姿が伝わり、保護者も保育への関心が高まっている。今後は、取り組みのねらいや経緯が伝わる構成や、準備や行事の舞台裏の様子にも触れられるよう、ドキュメンテーションを工夫したいと考えている。1年間を振り返るような掲示も、新入園児や地域親子にも見てもらうようにすることで、さらに園の保育への理解につなげることができる。より伝わりやすい方法を工夫することで、子育て支援や安心につなげていくことを課題としている。
豊かな保育を実践する環境の実現のために、園としては職員個々と組織それぞれの力の向上を図る意欲を持っている。そのためには、会計年度任用職員も含め積極的な研修の受講、自己研鑽、互いの保育を尊重した上での個々の疑問や悩みの全体での共有、学び合いによる共通理解の促進などが必要である。そのために活発な意見交換につながる会議の工夫やミドルリーダーの育成など、一人ひとりの意欲を引き出し、各自の意見や思いを受け止め合える場を作り、個々の力を個人の成長と組織の発展につなげていくことを今後の課題としている。
事業者が特に力を入れている取り組み
事故や事故に至らない事例(ヒヤリハット)の収集・分析とそれに基づく再発防止策の策定を行っている。特にヒヤリハットについては、考え方・捉え方、記録の方法、評価改善の方法などを決めた上で、毎月データを収集・分析し、事故防止について共通認識を図っている。また、園におけるリスクの洗い出しを行い、リスクの特定、対応の優先順位の設定、対策の明確化を行っている。いずれの取り組みも、職員間の共通理解を得ることから始めており、こうした進め方は、個々の職員の気づきを安全な保育環境の追求につなげていく有効なものである。
全職員に配布している園独自のマニュアルには、保育に関する事項のほか、安全管理や書類の記載方法など、運営や事務に関する事項を含め業務全般について詳しく記載されている。職員はこのマニュアルを理解し日々実践に活かしている。いつでも基本に立ち返り共有することができるので、一貫した対応ができる。また職員は「自分ならどう行動するか」など、課題を自分事として考え、意見を明確にして会議でも活発に意見交換を行っている。業務の質の向上を目指し、互いを尊重し、力を合わせて同じ方向を向いて一丸となって取り組むことができている。
様々な取り組みをして保護者に対する子育て支援を展開している。家庭と保育園が子どもの成長を確かめ合い、より良い子育てとなるよう個別計画を作成している。面談を通じて子どもが「こんな風に成長できたらいいな」という保護者の思いを確認して計画に反映している。年2回の個人面談では、子どもの現在の姿や望ましい姿について保護者の思いや意向を傾聴・共有している。また、保護者会、園だよりを活用した「ひがしかさいにっし」やドキュメンテーションなど、様々な機会を通して園の保育を伝え、子どもの成長・発達を保護者と共有している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:複数児利用世帯は最低年齢児1人を対象として実施世帯数を絞り、調査対象者に対し実施。
- 調査方法:アンケート方式
ウェブ回答システムを活用。機関が作成したQR記載の案内を事業所を通して各家庭に配布。各家庭においてそれを読み込んだ上で、個別に匿名で回答。 - 有効回答者数/利用者家族総数:87/89(回答率 97.8% )
<総合的な満足度>
「満足」 76%、 「まあまあ満足」 23%、 計 99%という満足度が示された。
<調査結果の講評について>
・肯定的な評価(「はい」との回答)が全体に占める割合についてのみ、記述した。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
回答者の98%が「はい」と回答した
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
回答者の91%が「はい」と回答した
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
回答者の86%が「はい」と回答した
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
回答者の72%が「はい」と回答した
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
回答者の74%が「はい」と回答した
6.安全対策が十分取られていると思うか
回答者の77%が「はい」と回答した
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
回答者の80%が「はい」と回答した
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
回答者の76%が「はい」と回答した
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者の89%が「はい」と回答した
10.職員の接遇・態度は適切か
回答者の92%が「はい」と回答した
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者の89%が「はい」と回答した
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答者の63%が「はい」と回答した
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
回答者の86%が「はい」と回答した
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
回答者の80%が「はい」と回答した
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者の90%が「はい」と回答した
16.利用者の不満や要望は対応されているか
回答者の80%が「はい」と回答した
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
回答者の77%が「はい」と回答した
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
園に関わる人々の意向、地域のニーズなどを総合して園運営の今後に活かしている
保護者については、日々の対話をはじめ、保育参観・参加、面談などを通して「何を必要としているのか」をつかんでいる。職員については、各種会議、園長面談を含む仕組みを活用して、意識や意向を確認している。地域については、区が設置した要保護児童対策地域協議会、地域内の子育て関係の施設が参加する子育て関係施設等連絡会、地域の園長会などにおいて、情報の収集や交換を行っている。事業全体の動向については、関係資料や刊行物などから得られる情報を整理している。こうして把握したニーズなどを踏まえて、事業運営を進めている。
様々な取り組みを計画に位置付け、事業の着実な推進につなげている
区として長期計画にあたる基本計画や未来を支える江戸川区子どもプランを策定している。公立園としてそれらの示す方向性を踏まえた上で中期計画を策定し、目標に対して着実に取り組みを進めている。そして、年度単位の事業計画を策定し、より詳細な取り組み内容を明らかにしている。計画は、日々の保育の基盤となるもの、食育や保健、行事、異年齢交流、小学校との連携、避難訓練などの各分野に応じたもののほか、園内研修などの職員育成に関わるものなどから構成されている。あらゆる取り組みを計画に位置付けることで、実効性を高めている。
追求する価値に基づく一貫した取り組みを進めている
特に単年度の事業計画では、園が属する江戸川区の子ども家庭部の組織目標と、それを踏まえて設定する当園の組織目標を掲げた上で、一年間の様々な取り組みを位置付けている。したがって、計画に位置付けられた様々な取り組みを進めることが、組織目標の追求・実現につながっていくものとなっている。また、理念や方針、目標などを明確化し、その確認・周知により共有を図ることで、業務に携わる職員全体での共通認識を育んでいる。組織全体として追求する価値を共有し、一貫した取り組みを進めるための仕組みを整え、日々着実の歩みを進めている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
遵守すべき事項を明確化し、再確認や自己評価を行っている
職員が遵守すべき事項を示すものの中でも、全国保育士会が定めた倫理綱領、接遇の心得を明文化したハートフル10か条などは、読み合わせや園内での掲示などにより、立ち返ったり振り返ったりできるようにしている。区職員としては、公務員倫理について学んだり、オンライン研修を活用して関係法令や業務上踏まえるべき事項などについて学んだりしている。そのほか、人権に関するチェックリストを用いた自己評価により、気づきを得たり、大切にすべきことを再確認したりしている。
不適切保育の発生を防ぐ視点を、保育の振り返りの中に取り入れている
子どもの最善の利益を保障する取り組みを進めていく上で、江戸川区の保育の指針(保育の質ガイドライン)を有効に活用している。職員にはガイドラインを配布して各自で立ち返ることができるようにしたり、皆で読み合わせを行ったりしている。また、人権に関する自己評価を踏まえて、各自の気づきを全体で共有している。毎月の指導計画に基づく保育を振り返る際に、不適切保育の芽を摘む視点を取り入れている。日常の保育の中では、否定語や禁止語などに代えて肯定的な言葉かけをするなど、意識的に取り組んでいる。
地域のニーズや課題に応える活動を行っている
地域の子育て世帯を対象とした支援事業を行っている。遊び場や交流、相談の機会を提供している。各プログラムへの参加者の声を踏まえて内容の修正・改善を図るなど、子育て世帯のニーズに応えている。区民館周辺で開催される区民まつりや、共育・協働の理念を実践する場(共育プラザ)で行われる子育てフェスティバルなどに保育士を派遣し、専門性を地域に還元している。要保護児童対策地域協議会、子育て関係施設等連絡会などのネットワークに参画し、諸課題について情報交換などを行っている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
様々なリスクを想定して対処方法を定め、対応力の向上を図っている
様々なリスクを整理し、事態が起こる確率と起きた場合の影響度から、取り組みの優先順位を設定している。また、自然災害や火災、感染症、園外活動時の事故など、安全上考えられる様々なリスクを整理して、それぞれに対応する計画やマニュアルを定めている。さらに、区として、そして区立園全体として、業務継続計画を策定し、災害時における安全の確保や復旧などに向けた対応策を明確化している。園としても独自にさらに具体的な計画を策定している。避難訓練や安全点検・指導なども、計画的に実施し振り返りを行っている。
組織全体で安全な保育環境の実現を追求している
事故や事故に至らない事例(ヒヤリハット)の収集・分析とそれに基づく再発防止策の策定を行っている。特にヒヤリハットについては、考え方・捉え方、記録の方法、評価改善の方法などを決めた上で、毎月データを収集・分析し、事故防止について共通認識を図っている。また、園におけるリスクの洗い出しを行い、リスクの特定、対応の優先順位の設定、対策の明確化を行っている。さらに、危機管理全般にかかわるマニュアルの作成、会議を通した職員の主体的な取り組みなどにより、さらなる安全性の向上につなげている。
情報の適切な利用と厳格な保護を両立している
区立施設として高い水準の情報管理体制を整え、厳格な保護を図りつつ、情報の円滑かつ適切な活用を可能としている。園で扱う利用者の個人情報は多岐に渡り、職員は最後まで責任を持ちルールを遵守して管理することを徹底している。個人情報の取り扱いに関する規程を定めた上で、情報の安全な管理と漏洩の防止に取り組んでいる。パソコンにはアクセス権限を設定し、個人情報を含む書類は鍵付きの書庫に収納している。収集した情報の利用目的などについては、入園時に保護者にも説明している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
確立された明瞭な仕組みに則り、職員の育成と定着を図っている
正規職員は区の採用計画に則って、会計年度任用職員は保育課と現場の園で連携して、採用を行っている。異動は、区の職員課が本人の意向などを踏まえて判断している。育成は、区として確立した体系的な仕組みに則って、着実に行っている。キャリアパスを定め、人材育成計画と組み合わせて、経験年数に応じて必要な知識や力を身に着けていけるよう、取り組んでいる。園としても独自にキャリアパスを編成し、新規採用→中堅→主任→園内主査→副園長→園長という道筋を示し、資質や専門性の向上という園や職員の責務を職員と共有している。
新人向けの育成計画、個別の研修計画などにより、資質や専門性の向上を図っている
採用1年目の新人保育士には、目標を定めた上で、1年を4期に分けてねらいや育成内容、指導のポイントなどを設定し、実践と振り返りを積み重ねている。また、採用5年目までは、同様に目標を定めた上で、目指すべき保育士の姿を設定し、保育実践、子育て支援、職場の一員として、公務員としてなどの観点から求められる力を定めている。こうしたものに加えて、職員一人ひとりに対し、個人研修計画を作成している。その内容は、計画→実行→評価→改善というサイクルとなっており、資質や専門性の向上という園や職員の責務に結びついている。
グループ別の園内研修を園全体での学びにつなげている
年度を重ねつつ園内研修を継続している。リーダーを中心に職員主導で進めるこの取り組みは、職員を2つのグループに編成し、それぞれのテーマに沿って学びと実践、検証を積み重ねている。現在は「運動遊び」「絵本」の2つであり、ねらい、目標、内容を設定して取り組み、職員全体で成果や気づきなどを共有している。さらにこうした実践を保護者にも発信することで、園に対する保護者の関心や理解や、園全体での学びにつなげている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
「組織的な仕組みづくり」により、①リスクマネジメント全般の取り組みと、②ヒヤリハットの取り組みを、それぞれ進めた。①では、園におけるリスクの洗い出しを行い、リスクの特定、対応の優先順位の設定、対策の明確化を図った。具体的には、起こる確率と起きた場合の影響度から、事態と対処の優先順位を「子どもの命にかかわるケガ」「侵入、居所不明、地震、健康面の異変」「軽度のケガ」「対処不要」の4つに大きく分類して、取り組みを位置付けている。②では、ヒヤリハットの考え方・捉え方、記録の方法、評価改善の方法などを決めた上で、毎月データを収集・分析し、事故防止について共通認識を図った。こうした取り組みにより、保育環境の安全性を向上させている。次年度(今年度)は、さらにマニュアル化を進め、重大事故の軽減を図っていく方針である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
起こる確率と起きた場合の影響度から、事態と対処の優先順位を4つに大きく分類して整理することは、従来の、そして今後のリスクマネジメントの各取り組みの位置づけを明確化することを意味する。「何を優先すべきか」に対する共通理解は、必然的に、それぞれの取り組みの具体化につながり、先を見据えた対策の充実につながっていく。また、事故防止の取り組みにおいても、同じく、共通理解を得ることから始めており、こうした進め方は、個々の職員の気づきを安全な保育環境の追求につなげていく有効なものである。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
「保護者から信頼され、子どもの育ちを喜び合える関係性を構築する」ことを目標として設定し、様々な取り組みを進めた。保護者から相談や意見を受ければ、園長への報告・連絡・相談を行うことを徹底し、職員間での情報共有を強化した。対応の経緯は記録に残し、全体で共有し、話し合いの場を設けて、問題の解決と信頼回復に取り組んだ。保育内容の共有にも力を入れ、園だよりの裏面なども活用して、子どもの成長していく姿や保育士の取り組みなどを積極的に発信した。こうした取り組みを通して、園の取り組みに対する保護者の理解、それに基づく信頼の向上につなげることができている。次年度(今年度)以降も、引き続き、保護者とのコミュニケーションのさらなる向上、子どもの様子の発信による保育に対する理解の一層の促進に取り組んでいく方針である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
保護者の立場で考えると、職員に伝えた声が明確に「伝わっている」「受け止めてもらえている」と実感できること、そして何らかのフィードバックが得られることは、「声を大切にしてもらえている」と実感できることにつながる。また、子どもの姿、園の取り組みの意図、保育士の取り組みなどを伝えることは、保護者の側に、「関心を持つ」きっかけ、「知る」「理解する」そして「信頼する」ことへとつながっていく。園の着実な取り組みが、保護者との関係をより豊かなものとし、保護者のさらなる安心につながっている。
サービス分析結果
【講評】
様々な機会を通じて園の情報が利用希望者に届くように提供されている
区のホームページやとうきょう福祉ナビゲーションに保育園の情報を掲載し、入園希望者や園に関心を持った人が施設概要や地図・所在地など園の情報が得られるようにしている。施設見学者に園の概要、子育て支援予定表の配布及び説明をしている。保育園の園外向け掲示板や、近隣の集合住宅、区が設置した健康づくりの拠点(健康サポートセンター)などに子育て支援(どんぐりクラブ)年間予定表を設置し、すぐ手に取ってもらえるように備えている。また、近隣の2つの小学校に毎月園だよりを届けている。
提供する情報はわかりやすい表記や内容になるように工夫している
利用希望者の特性を考慮し、ホームページではイラストや図などを使い、見やすくできるだけ理解しやすい文章で情報を提供している。英語表記の園の概要や子育て支援年間予定表を用意して、希望者に渡している。また、給食の紹介では写真や献立の説明を英文で掲示し、わかりやすく伝えている。カードを活用して意思表示の確認をしたり、簡単なやり取りができるように工夫し、多言語通訳タブレットを使って伝えるなど、多様な文化的背景を持つ方とのわかりやすいコミュニケーションに努めている。
見学者には園の紹介のほか、子育て支援事業の案内も行っている
利用希望の保護者の要望に応じて、施設見学の日程を決め受け入れている。1回の見学人数を調整することでより丁寧な説明を行いつつ、実施の規模や形態は柔軟に対応している。職員玄関に園の施設や行事などの写真を貼り出すなど、一目で園の様子がわかるよう工夫している。見学の際は、施設内を案内しながら、園が大事にしている保育や園全体について説明するとともに、質問を受ける時間を設け、ニーズに合わせた返答を丁寧に行っている。また、子育て支援事業の様子を伝えて、園庭開放や親子deチャレンジなどへの参加を案内している。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
重要事項などの説明は保護者の状況に応じてわかりやすく行っている
新入園児面接を行うための重要ポイント、保育園用マニュアルを担当保育士全員と園長、副園長で確認を行い、共通認識を持ち臨んでいる。面接では新入園児一人に対して、保育士一人が最初から最後まで責任を持ち担当している。保育園のしおりや持ち物のしおり、児童状況票などをもとに入園までの様子(生活習慣、既往歴など)を確認し、入園時に必要な物を知らせ、園の重要事項や基本的なルールを丁寧にわかりやすく説明している。入園面接終了の際には、「入園時説明(重要事項説明)同意書」に基づいて保護者の同意を得ている。
入園までの状況に配慮し、個々の生活リズムに合わせた支援をしている
保育時間は、園長と保護者との面接で基本となる事項について説明し、保護者の了解を得て決定している。入園後は「慣れ保育予定表」をもとに、子どもの様子や保護者の意向、家庭の生活リズムを踏まえ、個々の状況に合わせて調整し、柔軟に保育を進めている。例えば、1歳児はクラスを低月齢、高月齢のグループに分けて少人数で落ち着いて過ごせるようにしている。新入園児が慣れるまで、登園時は可能な限り同じ保育士が園児を受け入れるようにしている。職員は、子どもや保護者の不安をできるだけ軽減して安定した園生活を送れるように配慮している。
転園・退園また卒園後も継続的な関係性の維持に努めている
就学に向けて子どもの発達や状況を小学校に伝えるため、保育所児童保育要録を作成・提出し、就学への継続した支援と移行に取り組んでいる。また、保護者の就学希望により学務課と連携を取り、就学支援シートによる子どもの育ちの共有などの支援を行っている。そのほか、小学校の入学式など学校行事への職員の参加見学、卒園児に暑中お見舞いはがきを送るなど、卒園後の子どもと保護者のその後を見守っている。さらに転園や退園の際、環境の変化などに対する不安がある際には、いつでも相談に応じることを伝えるなど、継続した支援に配慮している。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身状況及び生活状況など保育に必要な情報を記録して把握している
保護者が入園児に記載した児童状況票をもとに、出生時や入園前の園児の健康状態、生活や保護者の関わりなどを把握している。そして、園児の発達状況、家庭状況、個別に必要な配慮などを、児童票に記録して共有している。日々の様子は、連絡帳、健康チェックカードに記入してもらい、朝の受け入れ時の状態の観察と保護者とのやり取りから子どもの健康状態を把握している。毎月の身体測定や健康診断、歯科健診、予防接種の状況などを児童票に記入するほか、園独自で健康管理表を作成し、継続的に健康管理ができるようにして全職員に周知している。
子どもの様子を踏まえた指導計画を作成し、状況に合わせた見直しを行っている
全体的な計画に基づき、年齢ごとに養護と教育の各領域を踏まえ、年齢に合った内容で各計画を立案している。毎月の指導計画の反省や評価により子どもの姿や状況の変化を把握し、次月の目標や個別支援の方法を考え、計画に活かしている。個別計画は、保護者との面談の中で子どもの現在の姿や望ましい姿を共有し、より良い子育てとなるように家庭と園で子どもの成長を確かめ合いながら保護者の同意を得ている。様々な計画の見直しや作成については、園マニュアルに示されている手順に則り、全職員の共通理解のもとで定期的に取り組んでいる。
子どもに関する情報は記録し、職員間や保護者との情報共有に努めている
年度当初の保護者会では、年間の保育計画目標や各年齢の発達の特徴などを説明している。各クラスではその月の保育目標を掲示している。子ども一人ひとりに関する必要な情報は、家庭状況票や児童票などの区立保育園で統一した書式に、入園当初から記載している。1,2歳児は、毎日個別に保育日誌に記録している。3,4,5歳児は状況に応じて保育日誌に記載している。全体周知が必要な事柄は昼礼ノートに記録し、書式のチェック欄を設け、確実な共有と周知を図っている。朝夕登降園チェック簿を活用し保護者へも伝達漏れがないように努めている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもが主体的に落ち着いて過ごせるような環境作りを考え工夫している
子ども一人ひとりに対して、より丁寧な関わりや配慮ができるよう心がけている。クラスの人数が多く集団が大きいため、特に乳児クラスでは2つのグループに分けて、少人数で遊んだり、時差をつけて食事したりするなど、落ち着いて過ごせるようにしている。各年齢に合わせ、遊具の入れ替えを行い、子どもの興味や関心のある遊びや素材を用意して、自分で遊具を選んで遊べるような環境を作っている。絵、写真、文字を使って場所などを表記し、出し入れしやすくするなど使いやすさを考え、子どもが自分で選択できるように工夫している。
子どもの特性や発達を考慮し、子どもの気持ちに寄り添った援助をしている
特別な配慮が必要な子どもの保育については、家庭や関係機関とで連携を取り、個別に計画を作成し、職員全体の共通理解のもとで保育を行っている。手作りの絵カードやタイマーなどを活用して見通しを持たせ、他の子どもと一緒に過ごす中で共に成長できるようにしている。乳幼児施設巡回支援のほかに、言語聴覚士、作業療法士による年7~9回の巡回があり、継続して支援を受けている。カンファレンスには該当クラス以外の職員も参加し、専門職員から具体的な支援の仕方について助言を受け、職員間で共通認識を図り、子どもの援助につなげている。
様々な経験の機会を提供し子どもの発達に関わりながら丁寧に対応している
多様な文化的背景を持つ家庭の子どもが在籍している中で、遊びや生活を通して、その国の文化や言葉について知り、子ども同士が互いを尊重できるよう働きかけている。近隣の小学校とは計画に基づいて連携している。保育所児童保育要録の提出、小学校の教員研修受け入れ、学校の話しを聞く、学校見学、園だよりを届けに行くなどのやり取りを通じて、小学校への円滑な引継ぎへの情報共有に取り組んでいる。また、子ども同士のトラブルについては、年齢や発達に応じ、気持ちをくみ取りながら職員間で共通理解して丁寧に対応している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認して共有している
登園時に視診を実施している。1、2歳児は個別連絡ノートを使用して生活リズムや園での姿を家庭と共有している。3、4、5歳児クラスは健康チェックカードを手渡しで受け取りながら、子どもの様子を保護者と確認している。前日からの体調の変化や怪我の様子、視診で見つけた傷などを確認し、特例チェック簿に記入して担任に伝え、園全体に周知している。子どもの状態を把握し、体調面で気になることがあればその日の活動や過ごし方をできるだけ配慮し、適宜検温するなど、一日の様子に気を付けて見守り、一人ひとりに合わせた保育を行っている。
基本的な生活習慣の大切さを伝え個々の状況に配慮し家庭と協力して進めている
年齢毎の成長・発達や基本的生活習慣の大切さについて保護者会で説明し、クラスだよりやクラスノートなどでも活動のねらいや様子を伝え、保護者との共有に努めている。特に午睡や休息については、生活リズムや体調に合わせて配慮している。入園当初の1歳児は午前寝したり、午睡で早く目覚めたら別の部屋で遊んだりするなど、個々の様子や体調、活動の内容などに応じて配慮している。年長児は就学に備え午睡をなくす生活に向けて、一人ひとりの睡眠時間を把握し、保護者に丁寧に説明して理解を得ながら、子どもや各家庭に合わせた対応をしている。
降園時にはその日の園での子どもの様子を伝えて保護者と共有している
降園の際は挨拶と共に、子どもの様子を保護者に伝えるように心がけている。1、2歳児クラスは連絡ノート、幼児クラスはクラスノートに一日の活動を書き、保護者に知らせている。連絡事項だけでなく、その日の様子を伝える声かけを意識している。連絡事項を特例名簿に記載して担任から当番の職員に確実に引き継ぎをし、夕方の降園する際に漏れのないように保護者に伝えている。今後も、日中の様子などを意識してより丁寧に伝えていくことで、保護者との信頼関係をより深め、園運営や保育をさらに充実させ安心・安全につなげて行きたいと考えている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
自ら遊びを選択できるような環境設定や集団活動に主体的に関われるように配慮している
子どもたちの「やってみたい」という気持ちや日々の遊びの中での探求心や発見などを大切にして環境を変え、子どもの思いを尊重しながら集団活動や自由遊びを行っている。職員会議で話し合い、常に見直しをしながら保育を進めている。個々の様子や遊びによっては集中できるよう仕切りを使用し場所を変えるなど、それぞれの遊びのコーナーを設定し、子どもが主体的に遊びを選び、じっくり遊び込める環境を整えている。また、集団で遊ぶ経験を通して友だちと一緒に活動する面白さを伝え、子どもが活動を経験することで達成感を味わえるようにしている。
表現活動を楽しみ、言葉の獲得や言葉を交わしあう喜びを味わえるよう援助している
保育士との安定した関係の中で、言葉を交わす喜びを味わい言葉の獲得ができるように、子どもの気持ちに寄り添いながら関わっている。言葉のやりとりが難しい年齢では、表情や身振りから気持ちをくみ取ったり、自分の思いを代弁して伝え応えてもらったり、子どもの気持ちに共感した援助をしている。幼児では、ひらがな表やホワイトボードを活用して、遊びや生活の中で言葉のやり取りを楽しめるようにしている。子どもが思いきり表現を楽しめるように、身近な自然物や栽培物など様々な素材を遊びに取り入れ、その感触を知り感性を育めるようにしている。
戸外活動で季節を感じ、自然物に触れ興味関心を持てるように取り組んでいる
戸外活動では、自然環境を活かして散歩先を選び、計画的に出かけるなど、季節の自然に触れ楽しんでいる。保育室ではアゲハチョウを飼育したり、セミの抜け殻を観察したり、子どもの目線に虫カゴを下ろし、図鑑を用意しすぐに調べられるようにするなど、環境を整えてきた。身近に生命を感じられるようにしたことで、自然に触れ季節の変化を感じ、感性豊かに好奇心や探求心を育むことができている。また、集団活動やルールのある遊びを通して約束事を伝え、自分の気持ちをコントロールできるように見守る活動も取り入れ、関わり方を伝えている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事の実施に向けて子どもが興味・関心を持ち取り組めるよう工夫している
行事は、その年齢や個々に合わせた楽しみ方ができるように、ねらいや活動の進め方を園全体で確認している。一人ひとりが興味・関心を持ち主体的に取り組めるように、子どもの意見やアイデアを尊重しながら準備をしている。他クラスと一緒に取り組むことで、異年齢児へのあこがれや、もの、事への興味・関心を広げられるよう、職員で計画を確認し連携して取り組んでいる。季節毎の行事や伝承行事も大切に伝えたいと考えている。絵本などで由来を知らせたり、歌や製作を通じてクラスで楽しんだり集会を設けるなど、子どもの興味や関心を広げている。
子どもたちが主体的に参加し、達成感や充実感が味わえるような行事を行っている
行事は、これまで楽しんできた遊びや活動をもとに、子どもと保育士が一緒に考え、皆で共通の目的に向かい、協力して作り上げる喜びを味わえるように取り組んでいる。職員会議の中で行事のねらいを確認し、年齢ごとの楽しみ方を考え全職員で共通理解を図り、役割分担をして進めている。行事の後には、当日の様子をイメージしやすいように、写真を使ったドキュメンテーションを作成して掲示し、保護者に伝えている。また、保護者参加の行事では感想文を書いてもらい、保護者の思いを知り、職員間で共有・検討して次年度の計画に反映している。
行事に関する子どもの取り組みを詳しく伝え、保護者の理解を深めている
行事は、前年度の評価・反省や保護者の意見などを反映させ、より良い取り組みとなるよう会議で意見交換を行いながら進めている。年度初めに保護者には行事予定を配布し、行事前に園だより、クラスだよりなどで再度日程などを知らせ、詳しい内容の手紙を発行して周知している。保護者の保育への関心も高く、行事への参加率も高い。取り組みの経緯を大事にしており、日々の様子やねらいについて、クラスだよりや各クラスの連絡ノート、週案ボード、個別連絡ノートなどで知らせ、保護者も期待を持って参加してもらえるようにしている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもが安心して過ごせるような環境となるよう配慮している
年齢や人数を考慮して、ゆったりとした雰囲気の中、小人数でじっくりと遊べるような環境や保育体制を取っている。人数や活動の様子を伝え合いながら状況に合わせ環境の見直や改善をし、室温、湿度などにも留意して快適に過ごせるようにしている。パーテーションで区切って個別のスペースを確保し、安心してくつろげるような場所も設けている。特に年度始めは、落ち着くまでは、乳児、幼児それぞれ担任に配慮した配置にしたり、朝夕の会計年度任用職員をできるだけ固定するようにしたり、子どもや保護者が安心して過ごせるようにしている。
保育形態に変化が生じても子どもが楽しく過ごせるように工夫している
クラスによっては、朝から夕方まで同じ部屋で過ごす子どももいる。そのため、保育にメリハリを持てるよう夕方の特例保育の前に園庭で遊んだり、ホールで体を動かしたり、真夏など気温が高く外に出られない日に涼めるようにする等、工夫してきた。廊下、テラスを使い気分転換を図り、体を動かす遊びも入れて気持ちを発散させながら、夕方の保育時間を落ち着いてゆったり過ごせるように年齢や人数、安全面などを考慮した環境設定を行っている。また、職員が仲立ちとなり、異年齢児が自然に関わり一緒に楽しめるような遊びを提供している。
遊具や遊びの様子を職員で共有し、安心して過ごせる環境づくりに努めている
朝夕保育は子どもの人数が多いため、早番から乳幼児に分け、遅番も乳児、幼児各2つの当番から始まり、人数や状況により合流している。乳児、幼児ともにくつろげる環境を設けている。廊下に長いベンチを置き、休憩できるスペースを作っている。遊具の設定場所や環境整備、人的配置など、朝夕方保育の中で気づいた点はすぐに昼礼等で報告し、職員会議や昼礼などで見直している。全職員が共通認識を持ち、安全面などに配慮してより良い保育の実践ができるように、定期的な遊具の入れ替えやコーナーづくりの工夫など、引き続き整えていく方針である。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような環境設定やメニューの工夫をしている
食事の際は、正しい姿勢で食べることができるように配慮しながら、年齢や状況に合わせた食事を提供している。落ち着いて食べられるように食べる時間に差を付けたり、音楽をかけて雰囲気づくりをしたり、食育キャラクターの話しを交えながら働きかけたりしている。給食会議では、クラス毎の食材の切り方、食べ具合い、食具などを確認している。また、世界の料理や郷土料理などの献立の取り組みを、保護者に向けて写真やサンプルにコメントを付け紹介している。ほかにも行事食、旬の食材など、子どもの食への関心を高める工夫を豊富に取り入れている。
子ども一人ひとりの体調や文化の違いに応じた食事が提供されている
区立保育園統一の書式と手順に則り、アレルギーや宗教食の対応を行っている。対象の保護者には、毎月、保護者・調理職員・保育士・園長で面談を行い、翌月の献立を確認するなどの対応への協力をお願いしている。当日の登園時には保護者からアレルギー確認票を提出してもらい、その場で職員と確認している。調理職員から提供される際に必ず専用の個別のトレーに乗せ、除去や代替がある場合にはラップで覆い、誤飲食がないよう保育士が個別に確認して配食するなど、マニュアルに則り細心の注意を払い、食事の提供を行っている。
子どもと保護者が食について関心を深めるような取り組みを行っている
苗植えや収穫の体験をし、収穫した野菜を給食室で調理してもらい、実際に食べることができた。調理職員と保育士が連携して、食材の皮むきやすじとりなどを体験している。当日には園内に放送を入れたり、ドキュメンテーションを活用して全クラスの子に取り組みを周知したりしている。また、区保育課の栄養士に来てもらい食育講座を開き、子どもが食に関して学ぶ機会を持っている。園だよりやクラスだよりで保護者に食育活動の取り組みの様子や子どもの反応を伝え、親子で話す機会や食への関心につながるよう、発信の工夫をしている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
園生活や遊びの中で健康や安全、病気や怪我の予防に関心を持てるように伝えている
毎日、登園時に体調を確認したり、目視で気になることがあった場合はその場で声をかけたりすることで健康状態を確認し、記録に残している。子どもの年齢に合わせ保健計画、安全計画を策定し、園児の健康管理、健康増進、事故防止、安全衛生などに取り組んでいる。全職員が携帯している園のマニュアルには感染防止や安全に関する内容も含まれており、必要な事柄は常に確認できるように備えている。また、近隣警察署の協力を得て、交通安全教室や防犯教室を開催し、子どもが安全について学ぶ機会を設け、保護者にもその様子を紹介している。
個々の状況に応じた対応ができるように情報を共有し、緊急時の対応も備えている
入園時に児童状況票や保護者からの申し出などにより、詳しい病歴やかかりつけ医を把握し、記録している。アレルギー症状、熱性けいれんなど、必要に応じて薬を預かることができる。園で投薬が必要な場合は、医師が作成した指示書に基づき保護者に薬依頼票に記入してもらうなど、手順に則り適切に対応している。医療的なケアが必要な子どもの受け入れについては、職員は研修を受講して学びや情報を共有している。怪我や体調急変に備え、職員の共通認識のもと、医療機関や連絡方法などをまとめており、迅速且つ適切な対応ができるようにしている。
子どもの健康維持に向け、保護者と連携して取り組んでいる
毎日の健康チェックカードで健康状態の確認と維持に努めている。感染症が発生した時は掲示などで情報を速やかに周知している。感染症に罹患した場合は医師の診断により登園証明書を発行してもらい、登園の際に提出してもらっている。毎月ヒヤリハット会議を行い、原因や事故防止策について職員間で確認している。今後は、子どもにも年齢に合わせて話をし、危険回避を意識できるようにしたいと考えている。また、乳幼児突然死症候群の予防策として、ベビーセンサーや午睡チェック表をもとに状態を確認し、午睡時の安全や環境の保持に努めている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者が安心して子育てができるよう個々の事情に柔軟に対応している
入園時の面接で保護者の子育てへの思いや就労状況を把握し、毎日の登降園時や個人面談、クラス及び個別連絡ノートなどで子どもの様子を伝えコミュニケーションを図っている。急な残業などによる時間変更や代理の方のお迎え、土曜保育などの申し出には、柔軟に対応している。年に2回、保護者との個人面談を行い、年度の初めには保護者の意向や願いを丁寧に把握し、それをもとに個別計画を作成している。個人面談の際には、個別計画に沿って保育について話し、子育てについて保護者との共通認識を高めている。
保護者同士の交流や園との信頼関係が深まる取り組みを行っている
毎日の登降園時の会話や保護者会、個人面談、連絡ノートなどで子どもの様子を伝え合い共有に努めている。年2回の保護者会では子どもの様子を知らせ、保護者と職員がコミュニケーションを取れる機会を作っている。また、クラスの保育を伝えるだけでなく保護者同士が親しみを持ち意見交換ができるように懇談の場を設け、子育ての悩みや思いなどを一緒に話しながら交流できるようにしている。そのほか、園の様子や子どもの姿が伝わるように保護者会でビデオ上映をしたり、ドキュメンテーションを作成したりするなど、保育が見える形で紹介している。
園で実施する保育をわかりやすく伝え、安心につなげるようにしている
保育参観や参加、行事への参加など、園での子どもの姿を実際に見てもらうことで、保護者の安心につなげている。行事後の感想やどんぐりBOXで思いや要望などを把握し、職員間で検討し、その後の計画や保育に反映している。多様な文化的背景を持つ方にはわかりやすい発信の工夫をしている。園で歌っている歌や手遊び、体操をクラスだよりで紹介するなど、保育の理解につながるよう考え、親子の会話のきっかけや一緒に楽しめるよう、たよりの内容を意識している。連絡ノートでは、活動の写真を貼る、色を使うなど、よりわかりやすく示している。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域のさまざまな資源を利用する機会を設け経験を広げている
他機関の協力を得て学びの機会を設け、交通安全、防災、SDGsなどの取り組みに力を入れている。園内だけではできない経験の場となっている。また、図書館の利用や園外保育は、公共施設を利用する中での行動やマナー、社会のルールを学ぶ機会にもなっている。地域の公園での遊びや散歩、公園ボランティアの活動など、社会生活と関わる機会をできるだけ多く取り入れている。区の取り組みである中学生の体験学習(チャレンジ・ザ・ドリーム)や、ボランティアの受け入れを継続している。様々な世代との交流は、園児にとって良い経験となっている。
地域との連携の中で園職員以外の大人と交流できる機会を設けている
公園ボランティアに参加して、子どもが担当の方に教えてもらいながら花の植え方を教わり一緒に活動し、花壇の手入れなどを行っている。地域社会とのつながりを感じることができ、緑化運動の一端を担う地域貢献としても意義深く、様々な年齢層の地域の人々との関わりを大切にしながら保育を計画し実践して交流を深めている。子どもは様々な経験を重ねて、期待や親しみを持って人と関わる気持ちを育んでいる。また、地域住宅自治会の理解と協力で、水害に備えた垂直避難訓練も実施している。引き続き地域防災と連携に力を入れていく方針である。
【講評】
子どもに関する情報の取り扱いについて必ず保護者の同意を得ている
個人情報の取り扱いについては、入園面接時に園長から説明し、保護者から同意書にサインをもらっている。就学先の小学校に保育所児童保育要録を提出する件については、5歳児の年度初めに保護者会で説明して了承を得ている。支援を必要とする子どもの療育機関との情報共有など、外部機関とやり取りする必要が生じた場合は、保護者の同意のもとで対応している。保育に必要な情報は職員会議記録簿、児童票などに記載し、いつでも確認できるようにして共有すると共に、個人情報を守るために統一した対応ができるよう、職員間で確認、徹底している。
プライバシー保護を徹底し、子どもの羞恥心にも配慮した対応をしている
個人情報は必ず鍵のかかる書庫に保管し「個人情報保護方針」に基づいて取り扱っている。取り扱いには十分留意し、園内に個人情報についての注意事項を掲示して職員だけでなく保護者にも知らせ、理解を得らえるようにしている。子どもの羞恥心に配慮するために、着替えの際に全裸にならないよう着脱の仕方を知らせ、身につくように援助している。着替えやおむつ交換時は周りから見えないようにカーテンや仕切りを使用し、年齢に応じ様々な配慮をしている。保健師による健康教育を行いプライベートゾーンなどについて子どもに話す機会も設けている。
一人ひとりを尊重することについての学びを深め適切な支援に取り組んでいる
それぞれの家庭状況や生活習慣を顧慮し、保育に必要な情報は職員会議記録簿、児童票などに記載して必要な時にすぐ確認できるようにしている。また、子ども一人ひとりに対しての関わり方、言葉がけなどについて振り返りを行い、不適切な保育についての園内研修では正規職員だけでなく会計年度任用職員を含め、子どもと関わる全ての職員と一緒に考える機会を設けている。保育を行う上で必要な情報を職員間で共有していくと共に、一人ひとりの職員が個人情報を守るという意識と責任を持ち、全職員が同じ対応ができるよう努めている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
マニュアルは全職員がいつでも見られるように共有し活用されている
「江戸川区立保育園の保育園運営についての明文化とマニュアル」に基づいて取り組みを進め、園の保育の基本や手順を記した保育園独自のマニュアルも作成している。区立保育園としての各マニュアル、保育園独自のマニュアルにより保育園として統一された業務を行うことができている。園のマニュアルは、全職員に配布し、日常の場面を振り返る際に必ずマニュアル記載箇所を確認するよう促すことで、職員も意識して活用することができている。各種マニュアルは、事務室内の書庫に配置し、いつでも職員が確認し活用できるようにしている。
保護者の意見や提案をサービス提供の基本事項の見直しに向け反映するようにしている
登降園時に保護者と関わる機会を大切にし、挨拶だけでなくその日の子どもの様子や保護者の話を聞くなど、信頼関係の構築に努めている。保育参観、運動会など、保護者が参加する行事終了後にはアンケートを実施し、今後の参考にしている。年間を通し、保護者からの意見や要望を聞き取る箱(どんぐりBOX)を設置し、その内容について職員で検討や見直しを行い、その結果を保護者に知らせている。また、それぞれの子どもの個別計画をもとに個人面談を行い、保護者の意向や要望を傾聴して思いをくみ取り、保育サービスに反映させるようにしている。
各マニュアルを共有、活用して保育業務の標準化を図る取り組みをしている
園舎管理簿、給食実施記録、安全管理チェック表など、日常の業務についてはチェック簿を用いて点検し、園長及び副園長が確認している。定められた基本事項や手順は、年度、月ごとに確認するほか、必要に応じて見直しを行い、職員会議で確認している。また、各種マニュアルは、全職員が理解していつでも確認して活用できるように備えている。業務内容や書類の書き方などについては、職員間で共有されているので、園として統一した業務ができている。必要な事項は昼礼や職員会議などで速やかに報告し、改善や対応が可能となるよう日々努めている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
園の当事者たる職員と保護者に対し、園が追求する価値について、周知を図っている
保育施設として、児童福祉法や関連法令を事業の根拠としている。また、区立施設として、区の基本理念やビジョン、子どもの権利条例などを、運営や保育の根底に据えている。そして、これらをより具体化するものとして、理念や方針、目標などを定め、組織全体でその実現や追求に取り組んでいる。園内の各所に、理念や方針を掲示することで職員の意識化や保護者への周知を図り、また年度当初の会議や保護者会などで、職員・保護者それぞれに周知している。保護者に対しては、入園前の面接、年度当初の保護者会などでも説明している。
経営層の役割・責務に基づき、根拠に基づく一貫した業務の推進を図っている
組織運営の仕組み・あり方などを明確に定め、文書化することで、「この組織が、何に基づき、どのような体制で事業を推進しているのか」を明瞭な形で示している。その上で、年度当初の会議などで、区立保育園としての理念、当園の運営方針、園長としての考え方などを職員全体に伝えている。特に、園長や副園長の役割はハンドブックにまとめられている。そして、日々の運営業務や指導・助言などのほか、理念や方針、目標などの読み合わせなどを通して、共通認識に基づく一貫した業務の推進を図っていけるように取り組んでいる。
確立した手順に沿って、検討・決定・周知・実行を着実に行っている
区立園として、組織的な検討・決定・周知・実行などの手順を体系化し、明文化している。これにより、事案の性質に応じて会議を使い分け、十分な討議や迅速な決定、円滑な周知などを行っている。区の保育課や園長会などにおける決定事項などは、手順に沿って組織内で周知している。保護者には、配布物や掲示物などを活用することで、定期・随時に、また緊急時には迅速に、必要な情報提供を行っている。