評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
〈理念〉・子ども一人ひとりを大切にし、保護者から信頼され地域に必要とされる保育園を目指します。
〈方針〉・大人との信頼関係の中で、安心して過ごせるようにします。
・一人ひとりの発達を踏まえ、様々な経験の積み重ねを大切にします。
・友だちとの関わりの中で、心の育ちを大切にします。
〈使命〉・子どもが現在を最もよく生き、望ましい未来を作り出す力の基礎を培うため、養護及び教育を一体的に行い資質、能力を育んでいきます。
職員に求めている人材像や役割
・心温かく豊かな人間性を備え、子どもを一人の人間として尊重し、子どもの心に寄り添える職員。
・高い倫理観と規範性を持ち、求められる職務とその責任を理解し、前向きに取り組む事の出来る職員。
・保護者や職員との信頼関係構築に努め、常に自らを振り返り向上心を持って仕事に臨む事のできる職員。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・子どもの心身の発達において極めて重要な時期に寄り添う責任を理解し、愛情と情熱を持って保育を行うこと。
・子どもを取り巻く社会情勢の変化や、様々な情報を幅広く受け止め、柔軟に対応していくこと。
・公務員としての規律を遵守し、全体の奉仕者としての立場を忘れず職務を遂行していくこと。
全体の評価講評
特によいと思う点
園庭や周辺環境など、恵まれた自然環境を活かし、季節の変化を感じて感性豊かに好奇心や探求心を働かせるなど、日常の生活や活動の充実につなげている。広い園庭や公園、親水緑道等の豊かな自然環境を活かして保育を行っている。園庭の環境をより魅力的にするための向上を図り、自然に親しむ経験が日常的にできるよう工夫している。また、「とうきょうすくわくプログラム」に参加しており、室内でも体全体で様々な「感触」を体験できる仕掛けや園内中に子どもが楽しめる工夫がたくさんあり、五感を使って遊ぶ経験ができている。
毎月のクラス会議では、クラスが大切にしていきたい事や関わり方のポイント、目標、課題等を担当職員全員で話し合い確認している。職員会議で行っている月指導計画の保育反省では、そのクラスが今課題としていること、悩んでいることをテーマとして掲げて全職員で話し合うようにしている。全ての子どもにきめ細やかな対応が求められる中で、様々な職員がいろいろな視点から意見を出し、共有することができている。子どもの成長や発達について、クラスを超えた職員全体で共通理解を持ち、的確に対応していくことが保育の充実につながっている。
保護者との日々のコミュニケーションを大切にし思いや要望を受け止め、寄り添いながら信頼関係の構築に努めている。年に2回の個人面接では、「こんな風に成長できたらいいな」という保護者の思いや意向を傾聴し、個々の子どもの様子を踏まえ、個別計画に反映させている。子どもの成長・発達や園の保育に対する保護者の関心も高く、保護者参加の行事や保護者会での意見や感想を職員間で共有している。日常のやり取りや連絡ノートの言葉も大事に受け止め、様々な機会を通して園の保育を伝え、子どもの成長・発達を保護者と共有し子育て支援をしている。
さらなる改善が望まれる点
保護者支援に対して職員は意識を持ち様々な配慮をしながら、日々のコミュニケーションを大事にしている。園での様子や子どもの思いを伝え、関わり方を具体的に知らせている。多様な文化的背景を持つ家庭や様々なニーズを持つ保護者も、安心して子育てができるように支援していくことを追求している。今後も、「子どもの最善の利益」について熟考した上で、さらに保護者とのコミュニケーションを深め、「園に求められていること」「園ができること」や「発信力を高めること」について考察し、一貫した保護者支援につなげていくことを課題としている。
不適切保育や虐待防止など、「〇〇しない」という面からだけでなく、適切な保育とは何か、「〇〇していく」という積極的な面からも振り返りや考察を深めてきた。不適切な保育の未然防止を目指し園内研修を行い、日常の様々な場面で子どもに対しての言葉かけ、関わりを具体的に振り返り、見直していくことで個々の職員が自分の保育を見つめ直し、子どもに対する関わり方の向上につながっている。今後も継続して研修に取り組み、「子どもの気持ちを尊重すること」「どのような対応が適切なのか」等について、全職員で学びを続けることを課題としている。
豊かな保育を実践する環境の実現のために全職員が研修を受講し、自ら課題を見つけて学んでいる。また、経験豊富な職員のバックアップのもと園内研修のリーダーを担う経験を重ね、「子どもを見る目」を養いながらミドルリーダーとして保育園全体の資質向上のため園運営に取り組んでいる。互いの保育を尊重した個々の疑問や悩みを共有し学び合い、共通理解の促進なども大切である。さらに活発な意見交換につながる会議の工夫やミドルリーダーの育成等、一人ひとりの意欲を引き出し個々の力を個人の成長と組織の発展につなげていくことを課題としている。
事業者が特に力を入れている取り組み
職員それぞれの思いを受け止め、活かせるよう組織運営を進めている。保育の質を上げるために個々の職員が持つ感性や力を発揮できるよう、「子どもの最善の利益」を中心に考えどのようにしたいのか等の考えを引き出し、まずは失敗を恐れずやってみようとする気風が生まれている。様々な意見を否定せず相手の言葉に耳を傾け、経験の異なる職員同士が互いに認め合うことを積み重ねている。行事等の進行を若手職員に任せ進める際は経験者がサポートにつくなど、スモールステップで目標を達成した個々の力を自信に変えて、組織としての成長を図っている。
職員一人ひとりが、高い規範意識と使命感を持ち職務に取り組んでおり、掲示物やチェックシートにより常に振り返りを行っている。虐待防止については、地域関係機関と情報共有し、「保育園にできること」を常に考えながら対応している。「不適切な保育の未然防止」に園内研修で取り組み、担当者が作成したチェックリストを全職員で共有し振り返りを行っている。職員は人権を尊重し、個々の子どもが持つそれぞれの思いや個性、願いをしっかりと受け止め、一人ひとりに合わせた個別の援助や共に育ち合うことを大切にしている。
地域子育て支援事業を通して、子育て世帯のニーズに積極的に応えている。近隣の保育園4園合同で実施一覧表を作成・配布し、園見学、園庭開放や体験保育などで地域の親子を受け入れている。保育ママや健康サポートセンターを利用している親子も積極的に受け入れている。園児が歌や踊りを披露するなど、地域の方と触れ合っている。また、併設の共育・協働の理念を実践する場(共育プラザ)で行われる「子育てひろば」に毎月5歳児クラスの園児が訪問し、歌や手遊びや作品を披露している。こうした実践を振り返り、事業内容のさらなる充実を図っている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:複数児利用世帯は最低年齢児1人を対象として実施世帯数を絞り、調査対象者に対し実施。
- 調査方法:アンケート方式
ウェブ回答システムを活用。機関が作成したQR記載の案内を事業所を通して各家庭に配布。各家庭においてそれを読み込んだ上で、個別に匿名で回答。 - 有効回答者数/利用者家族総数:75/96(回答率 78.1% )
<総合的な満足度>
「満足」 61%、 「まあまあ満足」 26%、 計87%という満足度が示された。
<調査結果の講評について>
・肯定的な評価(「はい」との回答)が全体に占める割合についてのみ、記述した。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
回答者の97%が「はい」と回答した
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
回答者の72%が「はい」と回答した
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
回答者の68%が「はい」と回答した
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
回答者の56%が「はい」と回答した
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
回答者の45%が「はい」と回答した
6.安全対策が十分取られていると思うか
回答者の51%が「はい」と回答した
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
回答者の47%が「はい」と回答した
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
回答者の55%が「はい」と回答した
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者の76%が「はい」と回答した
10.職員の接遇・態度は適切か
回答者の71%が「はい」と回答した
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者の60%が「はい」と回答した
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答者の41%が「はい」と回答した
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
回答者の72%が「はい」と回答した
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
回答者の59%が「はい」と回答した
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者の93%が「はい」と回答した
16.利用者の不満や要望は対応されているか
回答者の53%が「はい」と回答した
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
回答者の53%が「はい」と回答した
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
園に関わる人々の意向、地域のニーズなどを総合して園運営の今後に活かしている
保護者については、日々の対話をはじめ、保育参観・参加、園長面接などを通して「何を必要としているのか」をつかんでいる。職員については、各種会議や昼礼、園長面談を含む仕組みを活用して、意識や意向を確認している。地域については、区が設置した要保護児童対策地域協議会、地域内の子育て関係の施設が参加する子育て関係施設等連絡会、地域の園長会などにおいて、情報の収集や交換を行っている。事業全体の動向については、関係資料や刊行物などから得られる情報を整理している。こうして把握したニーズなどを踏まえて、事業運営を進めている。
様々な取り組みを計画に位置付け、事業の着実な推進につなげている
区として長期計画にあたる基本計画や未来を支える江戸川区子どもプランを策定している。区立園としてそれらの示す方向性を踏まえた上で中期計画を策定し、目標に対して着実に取り組みを進めている。そして、年度単位の事業計画を策定し、より詳細な取り組み内容を明らかにしている。計画は、日々の保育の基盤となるもの、食育や保健、行事、異年齢交流、小学校との連携、避難訓練などの各分野に応じたもののほか、園内研修などの職員育成に関わるものなどから構成されている。あらゆる取り組みを計画に位置付けることで、実効性を高めている。
追求する価値に基づく一貫した取り組みを進めている
特に単年度の事業計画では、園が属する江戸川区の子ども家庭部の組織目標と、それを踏まえて設定する当園の組織目標を掲げた上で、一年間の様々な取り組みを位置付けている。したがって、計画に位置付けられた様々な取り組みを進めることが、組織目標の追求・実現につながっていくものとなっている。また、理念や方針、目標などを明確化し、その確認・周知により共有を図ることで、業務に携わる職員全体での共通認識を育んでいる。組織全体として追求する価値を共有し、一貫した取り組みを進めるための仕組みを整え、日々着実の歩みを進めている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
遵守すべき事項を明確化し、再確認や自己評価を行っている
職員が遵守すべき事項を示すものの中でも、全国保育士会が定めた倫理綱領、国が制定した児童憲章、接遇の心得を明文化したハートフル10か条、個人情報保護に関するものなどについては、園内にも掲示し、立ち返ったり振り返ったりいつでも確認できるようにしている。区職員としては、公務員倫理について、オンライン研修を活用して関係法令や業務上踏まえるべき事項などについて学んだりしている。そのほか、人権に関するチェックリストを用いた自己評価により、気づきを得たり、大切にすべきことを再確認したりしている。
不適切保育の発生を防ぐ視点を、保育の振り返りの中に取り入れている
子どもの最善の利益を保障する取り組みを進めていく上で、江戸川区の保育の指針(保育の質ガイドライン)を有効に活用している。職員にはガイドラインを配布して各自で立ち返ることができるようにしたり、サブノートと合わせて読み込むことで、課題解決にもつながっている。また、人権に関する自己評価を踏まえて、各自の気づきを全体で共有している。毎月の指導計画に基づく保育を振り返る際に、不適切保育の芽を摘む視点を取り入れている。日常の保育の中では、否定語や禁止語などに代えて肯定的な言葉かけをするなど、意識的に取り組んでいる。
地域のニーズや課題に応える活動を行っている
地域の子育て世帯を対象とした支援事業を行っている。各プログラムへの参加者の声を踏まえて内容の修正・改善を図るなど、子育て世帯のニーズに応えている。区内の都立公園で開催される区民まつりや、共育・協働の理念を実践する場(共育プラザ)で行われる子育てフェスティバルなどに保育士を派遣し、専門性を地域に還元している。要保護児童対策地域協議会、子育て関係施設等連絡会などのネットワークに参画し、諸課題について情報交換などを行っている。特に、地域の3つの保育園との連携や交流を図り、災害時の協力体制を構築している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
様々なリスクを想定して対処方法を定め、対応力の向上を図っている
自然災害や火災、感染症、園外活動時の事故など、安全上考えられる様々なリスクを整理し、それぞれに対応する計画やマニュアルを定めている。また、区として、そして区立園全体として、業務継続計画を策定し、災害時における安全の確保や復旧などに向けた対応策を明確化している。園としても独自にさらに具体的な計画を策定している。災害訓練は、リスクの高い火災や地震について訓練回数を多く設けている。発災時に各職員がどれだけ対応できるかについて、訓練中の職員の判断や行動等を検証し、その都度挙がった課題は次に活かしている。
組織全体で安全な保育環境の実現を追求している
業務継続計画や安全計画に基づき、毎月災害訓練を行っている。保護者には、災害時の対応について入園時の面接で冊子を配布し説明している。また、保護者の協力のもとで引き取り訓練や災害伝言ダイヤル訓練を実施し、災害への保護者の意識を高めている。日常的には、事故や事故に至らない事例(ヒヤリハット)の収集・分析とそれに基づく再発防止策の策定を行っている。特にヒヤリハットについては、事故の原因を探るための分析方法のひとつ(シェルモデル分析)を用いて、人為的なミスが起きる要因を多角的な視点から保育環境の安全を分析している。
情報の適切な利用と厳格な保護を両立している
区立施設として高い水準の情報管理体制を整え、厳格な保護を図りつつ、情報の円滑かつ適切な活用を可能としている。園で扱う利用者の個人情報は多岐に渡り、職員は最後まで責任を持ちルールを遵守して管理することを徹底している。個人情報の取り扱いに関する規程を定めた上で、情報の安全な管理と漏洩の防止に取り組んでいる。パソコンにはアクセス権限を設定し、個人情報を含む書類は区の文書管理規程に則り、鍵付きの書庫に収納している。収集した情報の利用目的などについては、入園時に保護者にも説明している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
確立された明瞭な仕組みに則り、職員の育成と意欲の向上及び職員の定着を図っている
正規職員は区の採用計画に則って、会計年度任用職員は保育課と現場の園で連携して、採用を行っている。異動は、区の職員課が本人の意向などを踏まえて判断している。育成は、区として確立した体系的な仕組みに則って、着実に行っている。キャリアパスを定め、人材育成計画と組み合わせて、経験年数に応じて必要な知識や力を身に着けていけるよう、取り組んでいる。園としても独自にキャリアパスを編成し、新規採用→中堅→主任→園内主査→副園長→園長という道筋を示し、資質や専門性の向上という園や職員の責務を職員と共有している。
新人向けの育成計画、個別の研修計画などにより、資質や専門性の向上を図っている
採用1年目の新人保育士には、メンター職員を配置し、目標を定めた上でねらいや育成内容、指導のポイントなどを設定し、実践と振り返りを積み重ねている。また、採用5年目までは、同様に目標を定めた上で、目指すべき保育士の姿を設定し、保育実践、子育て支援、職場の一員として、公務員としてなどの観点から求められる力を定めている。こうしたものに加えて、職員一人ひとりに対し、個人研修計画を作成している。その内容は、計画→実行→評価→改善というサイクルとなっており、資質や専門性の向上という園や職員の責務に結びついている。
園内研修の学びを活かし、園全体の力量の向上につなげている
園内研修に継続して取り組んでいる。グループ編成を工夫し、目標達成に向けて一人ひとりが主体的に取り組んでいる。2グループ共に積極的な意見交換のもと、目標達成に効果的な取り組みを行っている。少人数で話すことで課題を抽出しやすくなり、積極的な意見交換から解決にも結び付きやすい。同じ課題についても経験により様々な視点が生まれ、各々の得意なことを活かして、職員全体で成果や気づきなどを共有している。こうした学びや実践に結び付く経験の積み重ねから、保育に対する職員の向き合い方も変わり、園全体の力量の向上につながっている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
コロナ禍の時期を経て、改めて地域の子育て世帯のニーズに応えていくために、子育て支援事業(さくらんぼくらぶ)の活性化を重要課題とし、参加者の増加を目指した。年間における実施回数を増やし、区のホームページでの告知のほか、近隣の区立園4園の地域子育て支援事業の実施日を一覧表にして、各保育園で配布した。共育・協働の理念を実践する場(共育プラザ)で行われる事業(子育てひろば)に5歳児クラスの子どもが参加することで、参加者に園の雰囲気や子どもの様子に触れられるようにした。あわせて、事業の予定表を配布した。そのほか、地域連携推進員との連携・協力により、事業への参加者が楽しめるように工夫した。こうした取り組みにより、ほぼすべての月で前年度の参加者数を上回る結果となった。今後もさらなる参加者の増加を目指し、東京都の福祉情報総合ネットワーク事業に基づいて運営されている福祉のポータルサイト(福ナビ)にも事業の実施日を掲載するなど、情報発信を強化し、また、実施後の振り返りを通して内容のさらなる充実を図っていく方針である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
新型コロナウイルス感染症の社会における蔓延は、社会の様々な面に影響を与えた。保育園における影響も大きく、多くの活動が休止や縮小を余儀なくされた。こうした状況の落ち着きを見計らって、当園では、再び事業の活性化を通した地域の子育て世帯への支援に積極的に取り組んでいる。告知・情報発信の拡充や事業内容の充実に向けた取り組みの中でも、特に近隣の区立園4園との連携は、地域に住まう親子にとって、関心や都合に応じた参加を容易にする工夫であるといえる。地域において当園が力を活かしてさらに役割を果たしていくことが見込まれる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
送迎時に保護者が身に着けるための「防犯プレート」を導入した。プレートの裏面に引き取りカードを入れて常時携帯できるようにした。導入にあたり、各家庭に配布するとともに、手紙によりその目的を周知し、活用を依頼した。そして、毎日の送迎時に、対応した職員が保護者一人ひとりにプレートの携帯の有無を確認し、忘れた場合には「来園者カード」に記入してもらうことで、全ての保護者の着用の習慣化を図った。さらに、引き取り訓練の前には、プレートに引き取りカードが入っているかも合わせて確認し、その定着を図った。こうした取り組みにより、園全体における引き取りカードの携帯率は増加した。クラスによっては不携帯の事例もいくつか見られたため、今後は、必要と判断した場合は前もって声かけや掲示を行い、意識のさらなる向上を図っていく方針である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
非日常である災害時に必要とされる事柄について、日常においてその必要性を認識して行動することは、個人の意識によるため、一律で行動を促すことには困難を伴う。その意味で、当園によるこの「プレート導入」の取り組みは、各個人が必要な行動をとりやすくするしかけ、仕組みを導入するという点で、ユニークかつ秀逸な工夫といえる。必要な行動をとることができるよう、相手の立場に立って考え、実践していく、着実な取り組みが見て取れる。
サービス分析結果
【講評】
様々な機会を通じて園の情報が利用希望者に届くように提供されている
区のホームページやとうきょう福祉ナビゲーションに保育園の情報を掲載し、入園希望者や園に関心を持った人が施設概要や地図、アクセスや保育園の一日の様子など園の特色を含めた情報が得られるようにしている。来園した施設見学者には、施設概要のほか保育理念、方針、目標や年間行事予定、案内図などリーフレットにまとめた園の概要を渡して説明し、子育て支援年間予定表も配布して案内している。近隣小学校には園だよりを届けている。併設の共育プラザに子育て支援事業年間予定表を置いてもらい地域へ情報提供をしている。
提供する情報はわかりやすい内容や表記になるよう、工夫して伝えている
入園希望者も多様な文化的背景を持つ方が多くなっているため、利用希望者の特性に考慮して、英語やひらがな表記の「保育園の概要」を備え渡せるようにしている。記載された内容の説明については、イラストや写真、図などを使い、一目見て分かるように工夫しながら必要な情報を提供している。耳の不自由な方には筆談に応じるなど、個別に対応している。多言語通訳タブレットを活用するなど、できる限りの配慮をして意思表示や確認を取れるように、わかりやすく効果的なコミュニケーションに努めている。
見学者には園の紹介のほか、子育て支援事業の案内も行っている
利用希望者の要望に応じて施設見学の日程を決め、柔軟に対応している。見学は施設内を回りながら説明して、子どもと保育士との関わり方を見てもらったり、乳児期から運動遊びに継続して取り組み体づくりを意識しているなど園の特色をアピールしたり、保育園全体の雰囲気を見てもらえるように案内をしている。保育園の概要を説明するほか、個々の質問にも応じている。また、施設見学者数は年々増加しているので都合が合えば、子育て支援事業「さくらんぼクラブ」について案内し、園庭開放に誘い、親子deチャレンジへの参加も勧めている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
重要事項などの説明は保護者の状況に応じわかりやすく伝えている
入園にあたり、個別に新入園児面接を行い「保育園のしおり」に基づき保育運営や保育園の基本的なルールや重要事項、保育園生活で提供される保育サービスの内容を項目毎に説明している。面談の日時については、保護者の状況に応じて調整している。児童状況票と家庭状況票などをもとに保護者の要望や意向を確認し記録している。持ち物などはサンプルを示し説明しているが、日本語が伝わりにくく、言葉の理解に援助が必要な方には個別に対応している。また「入園時説明(重要事項説明)同意書」により、書面でも同意を得ている。
入園までの状況に配慮し、個々の生活リズムに合わせた支援をしている
入園の際には、家庭状況票、児童状況票、入園までの生活状況表をもとに聞き取りを行い、面談後に子どもの様子や保護者の要望などを記録した書面を作成し職員会議で周知している。入園後慣れるまでの保育は、子どもの様子や保護者の意向を確認しながら、個々に合わせて計画的に保育時間を延ばし、決定した保育時間は2枚の用紙に記入して保育園と保護者それぞれが持ち確認できるようにしている。保護者に安心してもらえるよう送迎時に子どもの様子を丁寧に伝え、家庭での様子を聞き取り、コミュニケーションを取るようにしている。
転園・退園また卒園後も継続的な関係性の維持に努めている
就学に向けて保育所児童保育要録を就学先へ提出し、就学先の小学校教諭と直接申し送りをする機会を持ち、スムーズな接続ができるようにしている。学校公開など交流できる機会には参加し、小学校教諭が研修に来た際には直接話を聞くなど、関心が広がるようにしている。近隣の小学校だよりを掲示し、保護者と子どもの卒園後の期待や安心につながるように情報を提供している。卒園児全員に暑中見舞いのはがきを送り近況を伺い、転園の際にはメッセージカードを贈るなど、何かあれば今後も引き続き相談窓口となり、支援を継続していくことを伝えている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの心身状況及び生活状況など保育に必要な情報を記録して把握している
子どもの心身状況及び家庭状況、必要な配慮などの個別情報を定期的及び必要に応じて児童票に書き入れている。1・2歳児は連絡ノート(体温、食事、睡眠、排便)を、3・4・5歳児は健康チェック表(体温、睡眠、体調)を記入してもらい体調把握を毎日行っている。毎月の身体測定や健診結果を健康カードに記入し、保護者に知らせ、児童票にも記載し成長を確認している。家庭環境や体調の変化など、状況が変わった際には、随時児童票に記載し、家庭の状況や子どもの様子に変化が見られた際は保育日誌に記録して把握している。
子どもの様子を踏まえた指導計画を作成し、状況に合わせた見直しを行っている
全体的な計画に基づき養護、教育の領域を踏まえ、保育内容や環境、必要となる援助について話し合い、各年齢別に年間指導計画、月指導計画、週案を作成している。個人面接時に確認した保護者の要望をもとに個別計画を作成し、年に2回個人面談を行い保護者と一緒に子どもの成長、望ましい姿や経験させたいことなどを共有して同意を得ている。特別な配慮や支援が必要な子どもに対しては、個別に指導計画を作成し園の職員だけではなく、言語聴覚士・作業療法士による継続的なアドバイスをもとに評価・反省・計画の見直しを行い次月につなげている。
子どもに関する情報は定められた書式に記録し、職員間での情報共有に努めている
指導計画を作成するにあたってクラスで話し合い、月ごと、期ごと、年ごとに定期的に会議で見直しを行い、会計年度任用職員を含め共通認識のもとで保育している。年度初めの保護者会で、年間指導計画及び年間目標を保護者に伝え、毎週案を各クラスの入り口に掲示して知らせている。日誌や指導計画には具体的な保育内容や、どのように子どもの状態が推移したのかを記し、職員会議の中で変化した状況の詳細を報告、共有して会議録に記録している。保護者からの連絡などは、朝夕登降園チェック簿に記入し連絡漏れのないよう共有している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもが周囲に興味や関心を持ち主体的に取り組める環境作りを工夫している
年齢に応じた遊びが展開しやすいように、子どもの発達や興味を捉え、コーナーの設定や玩具の入れ替え、数の調整を行っている。遊具などはいつでも手に取れるように整え、年齢や発達に合わせ保育士の関わりや配置にも工夫している。子どもが継続して遊びを楽しめるよう、完成した作品や、製作途中の物を飾って置けるスペースを用意している。送迎時や個人面談など、保護者とのコミュニケーションを図りながら生活環境などを把握し、子どもや保護者の様々な事情や発達の様子に合わせて、職員間で情報を共有し連携を取り合い適切な援助へとつなげている。
子どもの特性や発達を考慮し、子どもの気持ちに寄り添った援助をしている
特別な配慮が必要な子どもの保育では、個別指導計画をもとに職員が個々の発達の特性を理解し、共有して対応している。対象児と他児が共に遊びや生活を経験しながら人との関わりを心地よく感じ、互いに認め合い楽しく過ごせるように仲立ちしている。乳幼児施設等巡回支援のほかに、言語聴覚士、作業療法士による年7~9回の巡回があり、継続して支援を受けている。カンファレンスでは、専門職員から具体的な支援の仕方について助言を受け職員間で共有し、集団の中での働きかけや子どもへのポジティブな声かけを実践するなど、援助につなげている。
子どもの発達を把握し、生活を通して成長できるよう援助している
近隣の小学校と連携し学校だよりと園だよりを相互に送付し情報交換を行っている。学校教諭が初任者研修と中堅研修で来園した際に、小学校の話を聞く機会を設け、就学への期待が持てるようにしている。保育所児童保育要録を作成、提出し、就学先の教諭との対面での聞き取りにも応じ円滑な接続に向け連携している。また、子ども同士のトラブルに対しては、各年齢の発達の特徴や子どもの特性を踏まえて、子どもの様子を観察し気持ちに寄り添い、思いを受け止めたり相手の気持ちを知らせながら丁寧な関わりを行っている。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認して共有している
朝の受け入れの際に、身体の様子や表情をしっかり視診をし、怪我や体調面で気になることがあれば保護者に確認している。1、2歳児は個別の連絡帳、3,4,5歳児は健康チェックカードで体調や家庭での様子について確認をしている。連絡事項などは朝夕登降園チェック名簿に記入し、職員間で情報を共有している。状況に応じて翌朝の当番担当者に伝え、登園時に体調の変化や怪我の具合いについて尋ねるようにしている。特別な連絡がある時には、必要に応じて担任や園長、副園長が直接保護者に説明するなど、丁寧に保護者対応をしている。
基本的な生活習慣の大切さを伝え個々の状況に配慮し家庭と協力して進めている
保護者会では年齢ごとの発達の様子や、基本的生活習慣の大切さを伝え、園の取り組みやねらい、考えなどを説明している。家庭での様子を保護者と共有し、個別の配慮を行い一人ひとりが心地よく過ごせるようにしている。午睡や休息については、年齢や個人差、体調や状況に合わせ午前寝ができるスぺ―スを用意したり、時差をつけて午睡に入るようにしたり、その日の体調や活動の内容などに応じて配慮している。5歳児は、就学に向けて休息時間を徐々に短くし、後半は午睡から休息へ移行しているが、保護者の理解を得ながら個別の対応をしている。
降園時にはその日の園での子どもの様子を伝えて保護者と共有している
降園の際は、あいさつと共に子どもの様子を保護者に伝えるように心がけており、連絡事項だけでなく、プラスワンの声かけを意識している。1、2歳児クラスは連絡帳、幼児クラスはクラスノートに毎日の活動を書き、保護者に伝えている。日中の子どもの様子に変化が起きた時や保護者からの連絡等は昼礼で報告して昼礼記録簿に記録し、職員間で共有している。夕方の保育時間帯に迎えがある場合は、連絡事項を朝夕登降園チェック簿に記載して担任から当番の職員に確実に引き継ぎをし、伝え漏れのないよう注意して保護者に対応している。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
自ら遊びを選択できるような環境設定や活動に主体的に関われるように配慮している
子どもが自ら遊びたくなる環境づくりに重点を置いて、年齢に応じて主体的に遊び込める環境作りを工夫している。保育士も子どもの気持ちに共感し、必要なものを揃え子どもが自ら自分の好きな遊びを選ぶことができるよう支援している。1、2歳児クラスでは身近な大人との関わりの中で思いを受け止めてもらい、安心して活動できるように個別に配慮している。遊具を入れ替えたり量を調整したりして、今楽しんでいる遊びが広がるように設定している。また、季節ならではの素材を保育に取り入れながら、子どもが様々な素材に触れて楽しめるようにしている。
子どもが主体的に集団活動に関わり楽しめるように援助している
各年齢の子どもの姿や発達に合わせて計画を立て、子どもが自ら興味をもって主体的に活動に関わることができるようにしている。年齢に応じて、五感を使ってさまざまな体験ができるように計画を立てている。リズム遊びは継続的に楽しむことで、身体表現の基礎を育めるようにしている。子どもが集団活動の楽しさがわかるように、少人数の集団から遊び始め、友だちとの関係づくりを意識して一緒に遊ぶ楽しさを経験できるように援助している。保育士は子どもの様子をよく観察し、環境構成や関わり方を工夫している。
さまざまな活動を通じて生活や遊びの経験が豊かに広がるようにしている
戸外活動は園庭だけでなく、計画的に散歩を取り入れ近隣の公園などにも出かけ、自然に触れ季節の移り変わりが感じられる機会を作っている。花や野菜を保育園で栽培し、一緒に世話をしながらその生長に興味が持てるようにしている。5歳児はキッズ公園ボランティアの活動も経験している。また、生活や遊びの中で事前にルールや約束事を確認したり、場面を捉えて一緒に考え、その必要性を子どもなりに気づけるようにしている。活動を通じた友だちとの関わりの中で、相手の思いに気づけるような場を設け、互いの思いを伝え合えるようにしている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事の実施に向けて子どもが興味・関心を持ち取り組めるよう工夫している
行事は、子どもが主体的に取り組めるようにしている。行事に向けて子どもの興味や関心、発達を考慮し活動を進めイメージや発想をくみ上げながら子どもの意欲や達成感につなげている。活動の内容や進め方は、年齢や各クラスの子どもの発達の状況、子どもの興味、経験してほしい事を十分考慮して取り組んでいる。保育士は年齢に合わせたねらいや内容、参加の仕方、導入の仕方を考え、子どもの意見を取り入れながら楽しめるようにしている。子どもが活動に見通しを持って取り組めるよう幼児クラスではカレンダーを活用している。
子どもたちが主体的に参加し、達成感や充実感が味わえるような行事を実施している
普段から「みんなで一緒に活動する」喜びを経験できるように、目標を決めて取り組んでいる。友だちと一緒にひとつのものを作り上げ、皆で頑張り、やり遂げる体験をすることで達成感を味わい、自己肯定感へとつなげている。各クラスが、本番までの過程を大事にして意欲を引き出し、職員は全体の進め方を確認し、役割分担をして園全体で連携しながら取り組んでいる。また、季節毎に行事を取り入れ、子どもの日、七夕、お月見、豆まき、ひなまつりなどは、年齢に合わせて由来や意味を伝え、行事食の提供も楽しみにしながら実施している。
行事に関する子どもの取り組みを詳しく伝え、保護者の理解を深めている
保護者に向けて年間行事予定表を配布し事前に知らせて、協力を得られるようにしている。園だより、クラスだよりで取り組みの様子を伝え、保護者の理解を得られるようにしている。また、行事についてのアンケートを実施し、集約した意見や感想は次回の参考にしている。日本語以外を母国語としている方に対しては、行事の内容や連絡事項などを口頭で補足説明している。保護者が参加しない行事については、園内で写真を撮り、園庭掲示板に即日掲示し、様子を伝えている。登降園時に親子で一緒に写真を見ることで会話のきっかけとなり関心が高まっている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもが安心して過ごせるような環境となるよう配慮している
保育時間の長い子どもが安心して過ごせるように環境を整えている。延長保育では、マットのある2歳児保育室を使用し、ほっとくつろげるようなスペースも用意して、ゆったりと過ごせるようにしている。延長保育用の遊具を用意し、その日の子どもの年齢や人数、それぞれの好きな遊びを考え、遊具を入れ替えしながら楽しく遊べるようにしている。朝夕保育補助職員の基本的な配置を決めたり、入園、進級当初や子どもの状況に応じて朝夕保育の担当を当番に入っている担任が担当したりしするなど配慮して、子どもが安心して過ごせるようにしている。
保育形態に変化が生じても子どもが楽しく過ごせるように工夫している
夕方の保育も1、2歳児は、子どもの発達を考え安心感をもって過ごせるようにクラス別で保育をし、異年齢保育に合流する時間を遅く設定するなど、子どもの状況を考慮して他クラスとの合流時間や保育室の設定をしている。クラス毎に時間差をつけて徐々に合同保育に移行するなど柔軟に対応し流れを決めている。複数のクラスが合流した後は、一緒に過ごす異年齢児同士の遊びの様子や、友だち関係、個々の様子を見守り、保育士が一緒に遊びながら、保育形態が変化しても安心して過ごせるようにし、異年齢児との関わりを大切にしている。
遊具や遊びの様子を職員で共有し、安心して過ごせる環境づくりに努めている
朝・夕の保育では、子どもの姿を職員間で共有し、気持ちが不安定な時の受け入れなど配慮している。保護者への連絡事項は朝夕登降園チェック簿を使用し、確実に伝わるようにしている。当番に引き継ぐ際は、当番の保育士に子どもの様子をしっかり伝えている。連絡事項によっては直接担任から伝えられるように当番を交代するなど配慮している。子どもの体調やいつもと違う様子を見逃さず丁寧に関わっている。特例保育時間に起こったことや伝達事項を昼礼などで報告・共有することで、どの職員が当番になっても子どもや保護者に対応できるようにしている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもが楽しく、落ち着いて食べられるような環境設定や献立の工夫をしている
自分で食べる意欲を大切に考え、楽しい気持ちで落ち着いて食べられるよう、年齢や子どもの状況に合わせて、時差を付けたり少人数で食べたり、体格に合わせたテーブルや椅子を用意し、子どもが落ち着いて食事が取れるよう配慮している。旬の食材や郷土料理や世界の料理を献立に取り入れ紹介し、毎月栄養士、調理職員、園長が給食献立検討会を行い、年齢に合わせた食形態や量などを確認して献立や調理法に反映させている。また、講習会を行い、調理法や味付けを検討・確認している。毎日の昼礼の中で子どもの喫食状況を報告し次の提供へとつなげている。
子ども一人ひとりの体調や文化の違いに応じた食事が提供されている
区立保育園統一の書式と手順に則り、アレルギーや宗教上の対応を行っている。対象の保護者には毎月、保護者・調理職員・保育士・園長で面談を行い、翌月の献立を確認するなどの対応への協力をお願いしている。当日の登園時に、保護者からアレルギー確認票を提出してもらい、その場で職員と確認している。調理職員から提供される際には保育士が個別に確認し、誤飲食がないよう個別の盆で提供するなど、マニュアルに則り、受け入れから調理、提供、片付けまで細心の注意を払い食事の提供を行っている。
子どもと保護者が食について関心を深めるような取り組みを行っている
食育計画に基づき、食を営む力の基礎を培うために取り組んでいる。園でオクラ、ナス、ピーマンなどの栽培に取り組み、ナスは給食の食材として味わう経験をした。収穫までの過程を子どもと一緒に楽しみ、食育につなげている。4、5歳児クラスは給食の食材の下処理の手伝いなど、食材に触れる体験を行い、食への興味・関心が深まっている。食育講座に5歳児が参加し、食に関する知識を学ぶことができた。講座終了後、家庭を対象に朝ご飯調査を実施した。体に必要な3大栄養素をバランス良く摂れているかについて、保護者と共に考える機会になっている。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
園生活や遊びの中で健康や安全、病気や怪我の予防に関心を持てるように伝えている
保健計画に基づき、日頃から病気や怪我の予防、健康管理、安全衛生などに取り組んでいる。保護者に毎日健康チェックカード(3、4、5歳児)、連絡ノート(1、2歳児)に体温などを記入してもらい、登園時に確認している。手洗い、うがいなどのやり方を洗い場に掲示するなど、年齢に合わせてそれらの必要性などを丁寧に知らせ、身に付くようにしている。健康診断や歯科健診の際は、病気の予防には何が必要か、どのようにしたら効果的か、自分の身を守るためになぜ必要なのかということを丁寧に説明し、子どもが健康への意識を持てるようにしている。
個々の状況に応じた対応ができるように情報を共有し、緊急時の対応も備えている
入園時の児童状況票や保護者からの申し出などにより、詳しい病歴やかかりつけ医の把握をして記録している。嘱託医、担当医との連携により、健康診断(年2回)、歯科健診などを実施し健康状態を把握している。アレルギー症状、熱性けいれんなど必要に応じて薬を預かっている。保育園で投薬が必要な場合は、医師が作成した指示書に基づき保護者に薬依頼票に記入してもらうなど、手順に則り適切に対応している。体調急変の際の対応としては、医療機関や連絡方法などを一覧表にし、職員の共通認識のもと、迅速且つ確実な対応ができるようにしている。
子どもの健康を維持できるよう病気や怪我から守る取り組みを行っている
毎日子どもの健康状態を把握し、健康維持に努めている。感染症が発生した際は保護者に向けて掲示し速やかに周知している。嘔吐物処理などは、毎年園内研修として、全職員が実践確認をする機会を設定している。全職員で徹底し感染拡大を防ぐ努力をしている。危険な場所や遊びについては、日々昼礼などで話し危険個所を確認し、ヒヤリハット報告書にも記載して怪我を防いでいる。年度初めの保護者会の中で感染症などについて伝え、乳幼児突然死症候群の予防策としてベビーセンサーや午睡チェック表をもとに確認して安全や環境の保持に努めている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者が安心して子育てができるよう支援と共有に努めている
入園前や年度末に面談を行い、保護者の就労状況や家庭の事情に合わせて保育時間を確認している。年度途中で状況が変わった場合は、できるだけ家庭の要望に沿えるようにし柔軟に対応している。個人面談や園長面談で各家庭の状況やニーズを聞き、保護者からの相談や要望を傾聴し、保育園での様子を伝え共有している。保護者の不安を解消し、安心して子育てができるよう個別に対応している。個別計画については、子どもの現在の様子、課題、望ましい姿を提示し、共に子育てをしていくということを含めて了解を得て、日々の保育に活かしている。
保護者同士の交流や園との信頼関係が深まる取り組みを行なっている
保護者会では年間目標や年齢毎の発達の目安について伝え、個人面談では個々の成長についての姿や発達の悩みなどを話せるようにしている。保護者会は各クラスの工夫で、保護者が自己紹介する場面やグループ懇談を取り入れ、参加した保護者全員が話せる場を設けるなど、職員と交流するだけでなく、保護者同士のつながりが感じられるようにしている。保護者会や保育参加、保育参観、行事などを通して子どもの成長を伝え共有できるように努め、保護者から不安の声や疑問、要望などがあった時は職員間で共有し迅速に対応している。
園の保育をわかりやすく伝え、保護者の養育向上のため行事への参加を促している
保護者との日々のコミュニケーションを大切にし、保護者の思いや要望を受け止め、寄り添いながら信頼関係の構築に努めている。保育参観や保育参加は、実際に子どもと関わり子どもの成長を感じてもらったり、保育士との関わりを見てもらったりすることで、保護者の養育力の向上を支援する役割もあると考えている。毎日の活動を保護者に伝え、子どもの成長や課題なども日常的に共有している。また、行事内容を丁寧に知らせたり、行事への参加により、保護者に保育園での活動を知ってもらうと共に子どもの成長を一緒に喜び合えるように取り組んでいる。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域との様々な関わりや交流を広げる機会を設けている
5歳児が駅前商店会主催の七夕やハロウィンの飾りつけに参加している。駅前に作品が飾られ保護者が見学に行ったり、休日の地域イベントに参加するきっかけにもなっている。近くの小学校とも連携を取っている。保育所児童保育要録の提出や就学に向けての連絡会を実施する他、避難訓練時に小学校まで歩く経験をしたり、学校公開に参加させてもらうなどの交流を通じて小学校を身近に感じ、期待やあこがれの気持ちを持つ体験をしている。地域との協力関係は良好で、近隣住民の方とあいさつを交わすなど自然なコミュニケーションが生まれている。
地域との連携の中で園職員以外の大人と交流できる機会を設けている
キッズ公園ボランティアに参加して、子どもが担当の方に教えてもらいながら花の植え方を教わり一緒に活動し、花壇の手入れなどを行っている。地域社会とのつながりを感じることができ、緑化運動の一端を担う地域貢献としても意義深く、様々な年齢層の地域の人々との関わりを大切にしながら保育を計画し実践して交流を深めている。また、保育園併設の共育プラザに毎月5歳児が壁面装飾を届けに行き、歌を利用者に披露するなど交流の機会を持っている。子どもは様々な経験を重ねて、期待や親しみを持って人と関わる気持ちを育んでいる。
地域との連携の中で園職員以外の大人と交流できる機会を設けている
近隣園と重ならないよう日程を調整して、地域子育て支援「さくらんぼクラブ」を実施している。共育・協働の理念を実践する場(共育プラザ)との併設園ということもあり、例年多くの方が支援事業に参加している。毎回テーマを設けホールで様々な遊びを設定し、園の雰囲気を知ってもらうために在園児が一緒に参加し、歌や体操など触れ合い地域の親子と交流し親しむ機会を作っている。要望に応じて園内見学や相談も行っている。ほかにも中学生、高校生の職場体験や小中学校教諭の研修を受け入れている。世代間交流は園児にとっても良い経験となっている。
【講評】
子どもに関する情報の取り扱いについて必ず保護者の同意を得ている
個人情報の取り扱いについては入園面接時に園長から説明し、保護者から同意書にサインをもらっている。就学先の小学校に保育所児童保育要録を提出する件については、5歳児の保護者会で改めて説明して了承を得ている。支援を必要とする子どもの療育機関との情報共有など外部機関とやり取りする必要が生じた場合には、保護者の同意のもとで行うようにしている。保育に必要な情報は職員会議記録、児童票などに記載し、いつでも記録が確認できるようにして共有すると共に、個人情報を守るために統一した対応ができるよう職員間で確認、徹底している。
プライバシー保護を徹底し、子どもの羞恥心にも配慮した対応をしている
一人ひとりの子どもの人権を守るため職員間で確認し、共通認識を持って保育を行っている。トイレやオムツ交換では仕切りでスペースを確保し、子どもの羞恥心に配慮している。着替える際にはカーテンやパーテーションを使用し、小さい年齢から裸にならないような着替え方を知らせている。おねしょやおもらしの時には他児の前で声をかけたりせず個別に対応するなど、場面や年齢に応じて様々な配慮をしている。また、保健師による健康教育を行い、プライベートゾーンなどについて子どもに話し、自分の体を大切にすることを知る機会を設けている。
一人ひとりを尊重することについての学びを深め、適切な支援に取り組んでいる
子どもの権利を守ることを第一に考え、一人ひとりを尊重した保育を全職員で心がけている。人権擁護のためのセルフチェックリストを行い、園内研修を通して自分の保育を振り返り、子どもを尊重する保育の大切さを確認する機会を持っている。不適切な保育の未然防止を意識し、それぞれの子どもの背景を考慮しながら対応し、コミュニケーションを図り保護者の意向や思いを受け止め、家庭での様子に配慮した支援を大事にしている。心配なことがあればすぐ報告するなど、全職員が対応の仕方や関係機関との連携について情報を共有し理解を深めている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
マニュアルは全職員がいつでも見られるように共有し活用されている
「江戸川区立保育園の保育園運営についての明文化とマニュアル」「保育園運営管理の手引き」に基づいて園運営に取り組み、園の保育の基本や手順を記した保育園独自のマニュアルも作成している。年度当初や必要に応じて点検し変更事項を職員会議や昼礼で周知している。区立保育園としての各マニュアル、保育園独自のマニュアルにより区立保育園で統一して実施しているサービスの内容が職員にわかりやすくなっており、確認事項がある時には、すぐに活用することができる。各種マニュアルは、事務室内の書庫に配置しいつでも確認できるようにしている。
各マニュアルを共有、活用して保育業務の標準化を図る取り組みをしている
保育園運営マニュアルは、毎年見直しを行い年度ごとに改変している。また、変更があった際にはその都度見直しを行っている。保育園運営マニュアルを用いて確認をし、反省や振り返りを行うことで、新規採用職員や会計年度任用職員にもわかりやすく伝達することができる。園独自のマニュアルはクラスごとに用意して、常に見返し確認できるようにして活用している。特に保育に関する事柄については保育の質のガイドラインを全職員が精読し、保育の目指すべき方向について十分理解し、どの職員でも同じ説明や行動ができるように共有している。
より良い保育の実践を目指し、計画的に業務の見直しに取り組んでいる
日々のコミュニケーションや保護者参観、行事の感想文、個人面談、園長面接などでの保護者の意見を把握し、職員会議で検討し必要な対応をしている。保護者にも決まった方針を伝え、実践している。行事を行う際には、準備から実施後の反省まで職員間で意見交換や確認事項を話し合い、反省を行い次年度に向けての課題を確認している。職員には、定期的にマニュアルを確認することの大切さを伝え、各手引書は取り出しやすい場所に保管し、有事の際には指示がなくても職員自らが判断し、行動できるような仕組みを整えている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
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【講評】
園の当事者たる職員と保護者に対し、園が追求する価値について、周知を図っている
保育施設として、児童福祉法や関連法令を事業の根拠としている。また、区立施設として、区の基本理念やビジョン、子どもの権利条例などを、運営や保育の根底に据えている。そして、これらをより具体化するものとして、理念や方針、目標などを定め、年度当初の職員会議の中で読み合わせをして理解を深めている。園内の各所に理念や方針を掲示することで職員の意識化や保護者への周知を図り、また年度当初の会議や保護者会などで、職員・保護者それぞれに周知している。保護者に対しては、入園前の面接、年度当初の保護者会などでも説明している。
経営層の役割・責務・根拠に基づく一貫した業務の推進を図っている
組織運営の仕組み・あり方などを明確に定め、文書化することで、「この組織が、何に基づき、どのような体制で事業を推進しているのか」を明瞭な形で示している。園長や副園長の役割はハンドブックにまとめられている。その上で、年度当初の職員会議で、区立保育園としての理念、当園の運営方針など、園長として所信表明をして職員全体に伝え共通認識を図っている。さらに日々の運営業務や指導・助言などのほか、区の保育の指針(江戸川区保育の質ライドライン)を基本とし一貫した業務の推進を図っていけるように取り組んでいる。
確立した手順に沿って、検討・決定・周知・実行を着実に行っている
区立園として、組織的な検討・決定・周知・実行などの手順を体系化し、明文化している。これにより、事案の性質に応じて会議を使い分け、十分な討議や迅速な決定、円滑な周知などを行っている。区の保育課や園長会などにおける決定事項や情報などは、手順に沿い共有している。資料や記録文書などに閲覧チェックを入れることにより、全職員へ確実に周知を図っている。保護者には、配布物や掲示物などのほか、ウェブ上の配信システムなどを活用することで、定期・随時に、また緊急時には迅速に、必要な情報提供を行っている。