評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)私たちは、地域の人々が、安心して、輝いた人生を実現できるよう、慈悲の心で支援します。
2)地域の皆様の声をもとに、安心して利用できる福祉の拠点を創造し、地域と共に歩みます。
3)人権・人格尊重し、慈しみと思いやりの心で、一人ひとりを大切にした支援を行います。
4)法令及び社会的規範を遵守し、情報開示を積極的に行い、公正で透明な経営をいたします。
職員に求めている人材像や役割
職員基本倫理 前文より
私たちは、利用者が人間としての尊厳を保持し、安心して暮らし、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう支援するため、行動規範となる『職員基本倫理』を定め、多摩大和園創立の精神と理念に則り、社会福祉法人の従事者としての使命とを追求します。
○ 自己研鑽の励行
私たちは、より質の高いサービスの提供を目指し、高い知識と技術を習得し、経験を重ね、更なる自己研鑽に励みます。
○ 地域社会への貢献
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
職員基本倫理より
一 私たちの役割
私たちは、利用者の生命を尊重し、利用者はもとより地域社会における福祉の充実に貢献するため、慈悲のこころで適正かつ活力あるサービスを提供します。
二 人権の尊重
私たちは、利用者の名誉と秘密・プライバシーを保護し、利用者が、差別や偏見・虐待を受けることなく、社会の一員として平穏に暮らせるよう支援します。
全体の評価講評
特によいと思う点
苑の総合計画の運営方針で、「職員一人ひとりが、施設運営に対する共通認識を持ち、取り組む姿勢を見直し、業務環境を再構築する」としている。長年、どちらかというと指示待ち状態で業務に望むことも少なくなかった。施設長は苑の運営方針、サービス方針のもとに、施設の基本サービス方針に沿った介護サービスを提供するには、職員が主体性、自主性をもって我がこととして業務に取り組めるよう積極的に働きかけている。現場から入居者のサービスの視点から入浴方法、フロアーの職員体制について提案もあり、浸透してきている。
昭和46年開苑以来、看取り介護に取り組んできた。利用契約時に「看取り介護に関する指針」を説明している。終末期は医師が説明し、家族の意向により「看取り介護依頼書」を提出してもらい、医師、看護職、介護職、相談員等が情報を共有し、最期までその人らしい人生を送れるように取り組んでいる。利用者を一人にさせずに、家族や職員が寄り添い、最後の時をともに過ごしている。職員の死生観を育むとともに、看取り後は追悼カンファレンスにより振り返りをおこなっている。長年の取り組みを活かし、体制を整備し積極的に取り組んでいる。
居室は入口に表札、隣のベッドとの仕切りは障子、照明はサークラインと配慮した住環境にしている。利用者・家族の希望を確認し職員がネットスーパーで注文購入し、晩酌をしていた利用者には希望の酒を施設管理で提供し、間食が習慣の利用者には菓子をおやつの時間に提供している。家族懇談会と同日に衣料品販売や北海道物産展など開催し家族と会話しながら買物を楽しんだ生活習慣を再現している。ファストフード店のハンバーガーを1階の喫茶室で食べる日曜日の朝食は楽しみになっている。利用者の価値観や生活習慣に配慮して個別支援の工夫している。
さらなる改善が望まれる点
苑のもとに施設をはじめ4事業を展開しているが、今後の経営課題のひとつに収支改善があげられていることから、施設は超過勤務の削減に取り組んでいる。職員のワークライフバランスの視点と併せて労働環境の改善にも取り組みながら超過勤務の削減に努められることが望まれる。また、苑、施設は地域の高齢者の拠り所になる運営を目指している。コロナ禍で従来、取り組んできた地域交流の取り組みが中止になった中で、入居者が地域と交流を深め、そして地域のニーズに応えていくために地域の再構築に向けた今後の検討に期待をしたい。
各種マニュアルが統一的に管理・保管されて、職員がわからないことがあれば業務点検の手段として手軽に確認できる環境が必要である。利用者の高齢化や重度化でサービス手順の見直しをおこなっても、マニュアルの変更まではされてないことが多いので、定期的に見直す時期や基準を設定して、利用者や職員の声を反映したマニュアルになるように見直す取り組みが望まれる。職員がわかり易いように、写真やイラスト、動画などを盛り込んで気軽に活用できるようなアイデアで、一層と工夫したマニュアルの再整備が図れることを期待したい。
利用者調査によると「忙しそうだから話しかけにくい」、「忙しくて話を聞いてくれない」、「会話する機会がたまには欲しい」、「声をかけてもらえると嬉しい」などの声が多く聞かれており、利用者は日常生活の中で気持ちに沿った声掛けを望んでいる。在宅にいた時は朝の挨拶に始まり、何気ない家族との日常の会話で暮らして過ごしてきているので、利用者の性格や状況にもよるが、気持ちに沿った声掛けの機会を増やして利用者とのコミュニケーションの充実が図れることを期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
施設を含む4事業を苑として実施しているが、4語と業が連携・協力し、「最後まで地域社会の一員として暮らせるように、高齢者の福祉拠点としての役割を果たす」ために、4事業を一体的に運営するために、園の総合計画を受けて施設の計画がある。計画を実施するために、その全体の全体会議、運営会議、件修委員会等の13会議体、法人内会議、委員会として法人経営会議、運営協議会等10階議体、施設では介護課に業務改善推進チーム、環境美化推進チームなどを編成している。それぞれ定期的に開催し、着実な計画の実行に取り組んでいる。
サービスの質の向上には、質の高い人材育成が欠かせないとして研修に積極的に取り組んでいる。苑の研修体系は、法人研修、オンライン動画研修システムによる介護保険事業従事者共通研修、施設間・事業間等の交換研修、外部研修からなり、研修内容は総合的に学べるように構成し、職種別、職階別、新規採用者研修にも取り組んでいる。目標設定シートには、研修計画の項目があり、職員が何を学ぶかを明らかにし、研修報告書も提出、会議等で報告するようにし、職員別の研修履歴を記録している。
食事サービス向上会議で利用者の意思を反映させ食事を楽しむための工夫をしている。会議は毎月開催し、参加者は苑長、管理栄養士、委託業者、食事ケア向上担当職員である。利用者には管理栄養士から「翌月のメニューで希望に添えるよう検討します!」と働きかけ、翌月のメニューとつなげている。また、毎月1回、昼食時に「選択食の日」を設け、選ぶ楽しみの機会をつくっている。さらに月に2回から4回、季節に応じた「行事食」、例えば焼き魚の日として、鮎の塩焼きを提供するなど、食の取り組みを積極的におこなっている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:施設と協議の上、聞き取り可能な利用者38名を調査対象として、個別に面接調査を実施した。内訳は女性25名、男性13名で、年齢層は90歳以上13名、85歳~90歳未満10名、80歳~85歳未満11名であった。介護度は要介護度4が20名と最も多かった。
- 調査方法:聞き取り方式
施設より提出された名簿に従い、あらかじめ用意された面接場所に利用者を個別に案内してもらい、評価者が共通評価項目の内容に則った問いかけをして、利用者本人の意向を聞き取る方法でおこなった。 - 有効回答者数/利用者総数:38/86(回答率 44.2% )
利用者の総合的な評価は「大変満足」7.9%、「満足」63.2%、「どちらともいえない」23.7%、「不満」5.2%、「大変不満」「無回答非該当」は無しである。71.1%の利用者が満足と評価している。評価項目では「はい」の回答が多かったのは「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」が81.6%で、次に多いのは「利用者の気持ちを尊重した対応がされているか」が76.3%、3番目は「食事の献立や食事介助など食事に満足しているか」が71.1%であった。「いいえ」の回答が多かったのは「外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」63.2%で、次いで「個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか」が60.5%であった。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
「はい」と回答した人は71.1%、「どちらともいえない」は21.1%、「いいえ」は2.6%、「無回答非該当」は5.2%であった。自由意見では何を食べても美味しい、色・味付け・量といい自分に合っている、何でも完食している、薄味で美味しくない、いつも同じ献立で変化がないなどの声が聞かれた。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
「はい」と回答した人は68.4%、「どちらともいえない」は10.5%、「いいえ」は5.3%、「無回答非該当」は15.8%であった。自由意見ではトイレ介助や移動介助や入浴介助をコールを押してやってもらっている、介助を受けずに自分でやっている、コールを押しても来てもらえず待っていることが多い、忙しいのですぐに来てもらえずほったらかしなどの声が聞かれた。
3.施設の生活はくつろげるか
「はい」と回答した人は57.9%、「どちらともいえない」は15.8%、「いいえ」は7.9%、「無回答非該当」は18.4%であった。自由意見ではテレビや読書をして過ごしている、体調の良いときはお花や手芸クラブに参加している、体操をしたい、将棋をしたい、外出をしたいなどの声が聞かれた。
4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
「はい」と回答した人は68.5%、「どちらともいえない」は10.5%、「いいえ」は18.4%、「無回答非該当」は2.6%であった。自由意見では体調を気にかけてくれている、挨拶をしても体調を聞かれたことはない、忙しそうで悪いので声をかけないなどの声が聞かれた。
5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」と回答した人は81.6%、「どちらともいえない」は7.9%、「いいえ」は7.9%、「無回答非該当」は2.6%であった。自由意見では掃除が好きなので自分でやっている、掃除をやる人が来ているがちゃんとやってくれない、声掛けするとやってもらえるなどの声が聞かれた。
6.職員の接遇・態度は適切か
「はい」と回答した人は78.9%、「どちらともいえない」は15.8%%、「いいえ」は5.3%、「無回答非該当」は無しである。自由意見では職員はみんな優しい、職員によって違う、乱暴で怒った口調になる人がいる、言っているのに知らん顔される時があるなどの声が聞かれた。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」と回答した人は68.4%、「どちらともいえない」は7.9%、「いいえ」は5.3%、「無回答非該当」は18.4%であった。自由意見では声を掛けるとやってくれる、その時はやってくれると思う、ブザーを押してもなかなか来てもらえない、体調を壊したことがないのでわからないなどの声が聞かれた。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」と回答した人は52.7%、「どちらともいえない」は7.9%、「いいえ」は2.6%、「無回答非該当」は36.8%であった。自由意見ではいさかいやもめごとなんて聞いたことがない(14件)、口喧嘩をしていると職員が仲介しているなどの声が聞かれた。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」と回答した人は76.3%、「どちらともいえない」は7.9%、「いいえ」は10.5%、「無回答非該当」は5.3%であった。自由意見では言えば聞いてくれるが職員に余裕がないようだ、嫌な思いをしたことがないので大切にしてくれていると思う、考えたことがないなどの声が聞かれた。
10.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」と回答した人は65.8%、「どちらともいえない」は10.5%、「いいえ」は10.5%、「無回答非該当」は13.2%であった。自由意見では排泄・入浴・更衣は自分でやっている、トイレ・入浴は同性介助、カーテンを締め忘れて介助することがある、共同浴場のように利用者が入れ替わりしているなどの声が聞かれた。
11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」と回答した人は34.3%、「どちらともいえない」は2.6%、「いいえ」は60.5%「無回答非該当」は2.6%であった。自由意見では聞いてもらっていない、1対1で話し合ったことがない、記憶にないなどの声が聞かれた。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」と回答した人は26.3%、「どちらともいえない」は7.9%、「いいえ」は23.7%、「無回答非該当」は42.1%であった。自由意見では文書でもらったとの声が聞かれた。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」と回答した人は63.2%、「どちらともいえない」は10.5%、「いいえ」は10.5%、「無回答非該当」は15.8%であった。自由意見では不満に思うことは無い、忙しそうだから話しかけにくい、すぐに返事が来ないことがあり再度お願いすることがあるなどの声が聞かれた。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」と回答した人は21.1%、「どちらともいえない」は2.6%、「いいえ」は63.2%、「無回答非該当」は13.1%であった。自由意見では聞いたことが無い、市役所の人に相談する、職員から教えてもらう、相談の必要が無かったなどの声が聞かれた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者の意向は毎月、入居者懇談会、家族懇談会、第三者委員訪問相談で把握している
利用者の意向は、日々の支援、毎月、開催する入居者懇談会、年3回の第三者委員の訪問相談、年2回の家族懇談会を開催し把握している。さらに第三者委員は訪問時に施設とサービス連絡会を開催している。職員の意向は職員会議、年2回の目標設定及び人事考課面接等で、経営状況は法人の経営会議、苑内の運営会議で、把握している。苑長は自治体の地域福祉審議会、社会福祉協議会主催の会議にも参加、介護保険、高齢者福祉政策、地域の動向を把握し、地域の社会資源として地域包括ケアシステムの構築に取り組みたいとしている。
苑の総合計画として、短期計画、中期計画、長期計画を作成している
事業計画書は苑の事業である特別養護老人ホームなど4事業を総合的包括的に運営する視点で、総合計画を作成し、短期計画(1年)は大規模修繕、収支の改善を、中期計画(2年から3年)は人材育成と業務環境の再構築、適正な収支バランス、特別養護老人ホーム(以下、「施設」という。)の収支黒字化、大規模修繕計画等6項目を、長期計画(4年から10年)は地域包括ケアシステムの構築等3項目をあげ、それを踏まえて施設等の4事業の単年度事業計画と予算編成をおこなっている。事業計画は業務の最大のマニュアルと位置づけ詳細に纏められている。
苑の運営会議等各種会議でPDCAサイクルによる業務管理に取り組んでいる
苑の運営会議は毎月、理事長も陪席し、稼働率、職員の勤務状況、行事等苑全体の状況について報告、協議している。施設は稼働率97%を目標としているが、会計から経営収支の課題提起等もある。苑全体の情報共有と課題への協議にも取り組んでいる。また、研修委員会等の各種委員会及び業務改善推進チーム、排泄ケアチーム等のチーム活動の実施状況を定期的に確認、サービス向上会議で支援・介護業務を調整するなど、PDCAサイクルによる業務管理に努めている。指標として稼働率を定めているが、事故削減目標等の指標化の検討が望まれる。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
事業計画書に経営理念、運営方針、職員基本倫理を記載、周知し研修で理解を深めている
経営理念を踏まえ、運営方針は、「安心して利用できる福祉の拠点を創造し、地域と共に歩みます」をはじめ3項目を、職員基本倫理して、「私たちの役割」「人権の尊重」「自分らしい生活の支援」「自己研鑽の励行」「地域社会への貢献」を掲げ、経営方針、運営方針は苑内に掲示している。法人研修と施設内研修(介護保険事業従事者共通研修)で、法令遵守、理念、倫理、個人情報保護や高齢者の権利擁護、虐待防止など具体的な支援、実践に繋がる研修を開催、また、会議等で周知している。職員自己評価では、さらに周知が必要という結果となっている。
第三者委員訪問相談日、入居者懇談会等により利用者・家族のニーズに対応している
苦情解決制度は重要事項説明書等で説明、施設内にポスターを掲示している。また、苑として年3回、第三者委員訪問相談、入居者懇談会は毎月、開催、年2回の家族懇談会の開催、「相談・苦情マニュアル」「苦情解決への取り組みに関する実施要綱」を整備している。利用者調査、職員自己評価からは、さらに制度の周知が望まれる。また、虐待は絶対にあってはならないという認識の下、職員向け及び組織体制チェックリストの活用、理事長も参加する虐待防止(権利擁護)委員会を毎月、開催、研修にも取り組み、「虐待防止のための指針」を整備している。
コロナ禍後の地域交流の再構築を検討している
ホームページに事業報告、決算等を掲載、広報誌「てくてくと」にもアクセスできる。ボランティア担当の専任職員を配置しているが、コロナ禍の影響もあり受け入れの拡充が課題となっている。現在、地域との交流の場として、祭事の休憩所の提供、自治会合同防災訓練への参加、地域住民対象の講演会の開催、喫茶コーナーの開放を検討している。また、関係機関とのネットワークづくりにも努めている。以前、開催していた夏祭りは、コロナ禍で中止となっている。地域の高齢者の拠り所になる運営を目指しており、地域交流の再構築ついて検討している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
将来を見通した継続的、安定的な経営を目指す取り組みを推進している
今後、大規模修繕等に伴う経費増が見込まれ、収入増と超過勤務手当等の経費削減による収支改善及び質の高い人材育成・確保が課題で、苑の運営会議、法人経営会議、運営協議会等で検討している。苑の4事業の中で施設の収入の占める割合が大きいことから、稼働率97.5%と設定し、退苑空床期間8日以内、待機者男性2名、女性3名以上の確保を目指し、入居者の確保に努めている。また、業務の効率化と職員のワークライフバランスにも考慮しながら、職員の意識改革に取り組み、超過勤務手当の大幅な削減を図りたいとしている。
年間の防災計画を立て、毎月の訓練テーマに沿って計画的に訓練を実施している
事故対策、感染症予防対策、防火管理、震災対策の各委員会を設置し、リスクマネジメントに取り組んでいる。毎月、防災計画の訓練テーマのもと、火災、震災、事業継続訓練を計画的に実施している。また、相互応援協定に基づく近隣自治会合同防災訓練、近隣11施設合同防災訓練を実施、自衛消防隊もある。「リスクマネジメントの取り組みに関する実施要綱」「安全衛生方針」「事業継続計画(自然災害・感染症)」を整備、さらに今後、大規模地震の想定もあり、入居者の安全確保のため遠隔地の法人・施設と相互応援協定の検討が望まれる。
規程の整備、研修の実施等で個人情報保護に取り組んでいる
「個人情報保護に関する方針~プライバシーポリシー~」「個人情報保護規程」「情報管理規程」「情報公開・開示規程」「文書管理規程」を整備している。プライバシーポリシーは要所要所に掲示している。利用者・家族には「個人情報保護の取り扱いについて」を配布し、同意書を受領、また、ボランティア、実習生には、誓約書の提出を求めている。個人情報保護とプライバシー保護について研修の実施と「就業規則」「職員勤務心得」で個人情報保護と情報管理の重要性を周知、アクセス権限の設定等で個人情報保護、情報管理を適切に行っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
介護業界での人材確保の難しさの中で多様な方法で人材確保に努めている
今後の施設運営を見通した場合、常勤職員の比率を高く維持したいと考えており、現在、常勤比率は70%を超えている。介護業界全体の求人難の中であるが、人材紹介会社、都の福祉人材センター、ハローワーク、ホームページでの求人、職員紹介等多様な方法を駆使して人材確保に努めている。外国人の採用にも積極的に取り組み、現在、ベトナム人等6名を採用している。このような取り組みの結果、令和5年度は退職者を上回る常勤職員、非常勤職員の採用に至っている。引き続き職員の確保と労働環境を整え、職員の定着を図って行きたいとしている。
研修体系も整え専門職としての質の高い人材育成に努めている
中期計画に「専門職として質の高い人材を育成する」を掲げ、法人研修として管理監督職研修、法定研修、職種別研修等を、施設内研修(介護保険事業従事者共通研修)として、理念と倫理、法令順守等12のプログラムの研修、他施設との交換研修、外部研修に取り組んでいる。人事考課制度も定着し、「職階別目標設定シート」に研修計画も含め年度の目標と達成方法を設定し、年2回上司との面接で達成状況を確認している。契約職員は簡易版シートを活用している。また、資格取得の奨励策、契約職員の正規職員登用制度もある。
「現場から発信する職場づくり」を目指し組織力を向上させたいと取り組んでいる
人材確保から職員の定着率を高めることは重要と考え、働きやすく生きがいをもって業務に取り組める環境が必要と考えている。ワークライフバランスを考慮して、超過勤務を月間11時間以内としているが、一部に大幅に超える実態もあり、業務改善が必要と考えている。また、男性職員の育児休暇の取得奨励、ストレスチエック等にも取り組んでいる。施設長は生きがいをもつには、職員が主体的、自発的に業務に取り組む「現場から発信する職場づくり」を目指している。職員離職率は都の平均値を大幅に下回り、10%を下回っている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
苑の名称の下、特別養護老人ホームなど4事業所を営んでいるが、苑全体として収支改善が要請される状況にあった。適正な収支バランスに基づく継続的かつ安定的な経営を目指すうえで、施設を除く3事業の収支差率がマイナスであり、4事業の中で収入の主力である施設の収支改善のため以下の取り組みを行った。
1.稼働率目標98%
2.超過勤務の削減
各目標の具体的な活動として、以下を実施した。
1.相談課で退所による空床期間は、年間平均1件当たり8日以内にする取り組みをおこなった。
2.入所の直近待機者は、常時、男性2名、女性3名以上を確保するように努めた。
3.超過勤務の削減を図った。
その結果
1.施設の稼働率は予算目標値97.5%には到達できなかったが、前年度よりわずかであるが改善し、96.9%の稼働率を確保した。
2.短期入所を含めてであるが、収支差率の目標は3%であったが、7.62%と、大きく改善した。
3.年間およそ1000万円に上る超過勤務であったが、職員のワークライフバランスも考慮するとともに職員の意識改革も行い、170万円の減額となった。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
稼働率の向上により収支差率は大きく改善を図られたが、目標に届かなかった。また、超過勤務は月間11時間内という目標値の達成には至っていない。引き続き令和6年度も課題として取り組んでいる。
1.収支黒字化による安定経営と退所空床期間8日以内とし、稼働率の目標値を現実的な数値ということで、98%から97.5%に設定した。
2.そのために、相談課を中心に多職種が連携・協力し、スムーズな受け入れ態勢を構築し、社会的役割を果たしながら、稼働率の向上に繋げていく。
3.超過勤務の削減のためには、業務の標準化、効率化を一層、進めるとともにワークライフバランスの視点からも超過勤務に対する職員の意識が変わるように引き続き働きかけている。
4.また、施設はシフト制を基本とした勤務形態であるが、適切なサービス提供するためには、職員一人ひとりが主体性、自主性をもって業務に取り組めるように働きかけを積極的におこなっている。
引き続き関係機関、多職種の連携・協力を強化し、稼働率の向上を図るとともに、超過勤務を減らすことでワークライフバランスの保持、働きやすい職場づくりをさらに進められることを期待したい。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
2フロアーに入居者がいるが、職員はそれぞれ日中、夜間とも固定配置となっているため、入居者の状態及び当日の職員配置状況から過不足なくサービスを提供することが難しい状況があった。このため、以下の目標を掲げ実施した。
1.業務タイムテーブルの変更の検討
2.職員の固定配置の検討
3.業務内容の検討
各目標の具体的な活動として、以下を実施した。
1.入居者の生活の流れに沿い、15分単位で具体的業務を明示する業務タイムテーブルに変更した。
2.フロアー別の職員の固定的配置から入居者のサービスの向上につながるように柔軟性を持たせた。
3.日勤、夜勤、フロアー別、入浴の業務詳細を時系列的にまとめたマニュアルに修正した。
その結果
1.業務タイムテーブルの変更と日勤などの業務の時系列的なマニュアルの作成により、職員がいつどのような業務に取り組むかが明確になった。
2.入浴を2フロアーで実施していたが、1フロアーに変更し、入浴介助職員を確し、サービス向上につながった。
3.入浴の介護職員の柔軟な配置と夜間勤務の職員をフロアー毎に固定配置していたが、入居者の実情に応じてフロアー対応するなど業務の柔軟さにつながった。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
フロアーにより、入居者の介護サービスの必要度が異なることから、職員配置をフロアー別の固定配置から入居者の状況に応じた介護サービスに取り組める柔軟性のある体制づくりに取り組んでいる。しかし、長年、固定配置できたことから、この改善への職員理解を深めながら、令和6年度も課題として取り組んでいる。
1.入居者の生活の流れに沿い、業務タイムテーブルを変更した結果、職員がいつどのような業務に取り組むかが明確になった。
2.日勤、夜勤、フロアー別、入浴の業務詳細のマニュアルを更新、フロアー別の職員の固定的配置から各フロアーの入居者のサービスの向上につながるように、柔軟性を持たせた。
3.入浴は2フロアーで実施していたが、1フロアーに変更し、入浴介助職員を確保し、サービス向上につながった。
職員から入浴方法の改善提案などがあり、試行する予定であり、現場からの改善提案が出る職場の風土も徐々に醸成されている。一方では職員が不足しているのではという声もあり、タイムテーブルの更なる見直しを予定しているので、今後の取り組みに期待したい。
サービス分析結果
【講評】
利用希望者等に対し施設の提供するサービスを分かりやすく情報発信に努めている
法人の作成した三事業所共通のパンフレットには経営理念、運営方針が掲載され、創設者の「喜び悲しみを分かち合う心を大切にし自由で自立した生活を支援します」との目標と自然環境を説明し、利用者の生活状況の写真を掲載して、施設が提供しているサービスが分かりやすいように情報提供している。3か月毎に発行する広報誌「てくてくと」は施設長のメッセージと行事や日常の様子を多くの写真を使用して雰囲気を伝えている。ホームページでも施設の情報を詳細に確認できるようになっている。さまざまな媒体で提供するサービスの情報発信に努めている。
施設利用を容易にするために行政や関係機関等と連携して情報を共有している
自治体の全施設共通の申込書「指定介護老人福祉施設入所申込書兼調査書」は介護保険関係の事業所に用意されて、パソコンからもプリントアウトが可能になっており、入所申込書を希望するすべての施設に提出(持参・郵送)することができる。そのため市役所、市社協、地域包括支援センター、介護保険事業所、施設等の関係機関と連携して情報共有している。入所の意向が確認された場合は、入所当日までの流れや準備作業を具体的に示している相談員業務の手順に従って入所手続きをおこなっている。
施設見学や問い合わせは希望により年中無休で対応できる体制になっている
利用希望、ボランティア希望、研修等で施設見学を希望する人は、施設にある見学申込書を提出している。今年になり40組の見学者がいたが、コロナ禍で施設内の見学が自由にできずパンフレット・広報誌等を手渡し、施設の平面図や写真で紹介している。相談員は施設の理解と魅力を発信するためにカラー写真で自然豊かな苑庭、4人部屋の居室、70メートルある長い廊下、看取り介護の静養室では「春は桜が目の前できれいです」等コメントを付けて説明している。希望により土曜・日曜・祭日も施設見学に対応できる体制になっている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所までの手続きは相談員が中心になり案内や資料を作成し丁寧に実施している
施設入所申込書を提出すると「やまと苑に入所のお申し込みをされる方へ」の案内書が渡される。これは契約書や重要事項説明書等の抜粋と施設内容を紹介する資料で詳細に説明をしている。入所可能となると相談員は現状確認と利用意向を確認するために訪問調査(自宅・病院・施設等)を実施し、この時の面接は家族の立会いで、相談員・介護支援相談員(以下「ケアマネ」という)・看護師の複数でおこなっている。面接時にはパンフレット、広報誌、入苑の案内を持参して支援に必要な情報や希望の把握に努めて、具体的で分かりやすく丁寧に実施している。
入所当日は契約書等の内容を十分に時間をかけて説明し同意の上で署名を得ている
入所当日は契約内容について十分に時間をかけ説明して契約書・別紙・重要事項説明書に署名するほか救命救急の意向、個人情報の取り扱い等の同意確認の署名を得ている。契約締結後には介護・医務・栄養・機能訓練・ケアマネの多職種が施設サービス計画(以下「ケアプラン」という)について説明をおこない、専門職が連携して利用者や家族の要望に沿える支援に努めることを話している。さらに、毎月実施している利用者懇談会では「新入居者紹介」として利用者に紹介して、家族に送付している「入居者懇談会新聞」に記載し家族の安心にもつなげている。
看取り介護で安心して最期が迎えられるよう利用者や家族に配慮した支援をしている
終末期は個室か静養室で過ごせるように環境配慮し、臨終に家族が付き添えるように支援し尊厳をもった死の迎え方に取り組んでいる。施設内には専用の仏間があり、遺体を安置し、家族、利用者、職員等とお別れの空間と時間を確保している。仏間では家族の希望で葬儀やお別れの会を実施することもできる。春秋の彼岸やお盆、毎月観音様の日には僧侶による法要が営まれて、希望する利用者が参加している。終末期の看取り介護から葬儀、納骨、法要まで配慮をしている。長期入院で退所する利用者には、病院に情報を提供して継続性のある支援をしている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の支援情報は決められた様式の個別ファイルと介護ソフトで管理している
利用者の情報は入所時の関係機関からの資料や支援に必要な情報等は、個別ファイルに①フェースシート②基本情報③保険証等の写し④ケアプランの順に仕切りカードで整理されて、入所契約書、日用品購入の依頼書、救命救急の意向、個人情報の取り扱い同意書等、各種の確認書類が個人ファイルに集約されて各階のスタッフルームで保管している。個別の支援記録は担当した職員がパソコンに入力することで、利用者の一人ひとりの各種介護の実施状況として個別に時系列に記録が集積されている。利用者の支援情報は職員が共有して活用できる体制になっている。
個別のケアプランは決められた時期・手順により定期的に見直し更新をしている
個別のケアプランは3か月毎にモニタリングをおこない6か月毎に計画の見直しをしている。その時は利用者の希望を把握するために「私の気持ちシート」を担当介護職員が聞き取り記入し、家族からの意見も聞き、ケアプラン会議で関係職種が参加して計画を作成している。また利用者の状況変化によっては適宜対応し見直し更新をしている。しかしながら利用者調査の結果では計画作成時に60%以上が要望を聞かれていないと回答している。今後は利用者や家族の要望を確認する方法に工夫が望まれる。
パソコンシステム等で利用者の状況変化を迅速に把握し職員が情報を共有している
ケアプランの内容や毎日の利用者の支援は、担当職員がパソコンシステムに記録を入力しておりタイムリーに情報共有して活用可能となっている。さらに、全職員がハンズフリーで相互会話ができるようにインカムを装着し、勤務している職員が瞬時に情報共有できる。必要な利用者にはシルエットセンサー、床マットセンサー、ベッドセンサー等を活用して室内の動きを把握し状況変化や異常を確認された時の対応が迅速に可能になっている。最新の情報機器を活用して積極的に職員が情報共有に取り組める体制に努めている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
- 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
日常的に提供されるサービスはケアプランを確認できる体制で支援を実施している
事前の訪問時に把握した利用者情報と利用者や家族の要望を基にケアプランを作成している。ケアプランはケアマネを中心に、日常のサービス提供を担う介護・相談員・医務・栄養・機能訓練等の専門職が合議の上で作成されたものであり、職員は連携して情報を共有しプランを確認しながら毎日の支援をおこなっている。ケアプランは毎週木曜日のケアプラン会議で評価・更新をしており、利用者の現在のケアプランはパソコンで職員は閲覧が可能であり、個別ファイルでは紙ベースでも確認できる体制になっている。
生活の継続性の視点で在宅に近い住居環境となるように生活空間を配慮している
廊下は幅広く一直線に造られており、各部屋の入口には軒先のようにヒサシの装飾があり、表札のように名前が表示されている。居室は原則4人部屋となっており、室内にはトイレと洗面台の設備があり、隣のベッドとの仕切りは障子のようなパーテーションとなっている。個別の空間の照明はサークラインが吊り下げられて紐のスイッチがついている。収納は木目調の引き出し、ロッカー、天袋のような吊戸棚があり、衣装ケースのスペースもある。廊下や壁にも木材を多く使用されており、在宅に近い温かみのある生活空間となるように配慮している。
情報はパソコンで管理され各専門職が記録入力し閲覧でき情報共有して支援している
利用者の情報は全てパソコンで管理されており、相談員、ケアマネ、介護職員、看護職員、管理栄養士、機能訓練指導員など各職員が支援記録を入力・情報閲覧が可能な体制になっている。日々の利用者の様子や変化、介護方法の変更された時などは各専門職で情報を共有して早めの対応で支援をすることができる。さらに、業務日誌や申し送りノートなどで必要な情報の補完をして共有に努めている。利用者の高齢化や介護の重度化が進む中、各専門職が連携し協働した支援がなお一層要請される。
2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
- 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
利用者の嚥下能力や体調に合わせた食事形態や介助で食事を提供している
食事介助を要する利用者は6割を超えており、食事席への誘導、エプロンやおしぼりの用意から介助が始まる。提供される主食形態は7種類用意しており利用が多いのは「軟飯」が3割強、「粥」が3割弱、「粥ソフト」が2割弱となっており、副菜形態は6種類用意されて「刻み」が3割強、「粗刻み」が2割強、「一口大」が2割、「常菜」が2割弱の利用者となっている。利用者の嚥下能力や体調により主食と副菜の形態を組み合わせて、個々の利用者のペースに合わせて丁寧に食事介助をしている。
低栄養状態の予防・改善のために栄養ケアマネジメントを実施して支援している
毎年実施している健康診断、毎月測定している体重の数値、毎日の食事摂取量等のデーターをもとに、管理栄養士は利用者全員に栄養ケアマネジメントを実施して低・中・高リスクに分類して把握している。低栄養状態になると免疫力の低下、身体機能低下、褥瘡リスクも高まるためリスク回避・改善に向けて、3か月毎にもモニタリングをおこない計画の見直しをしている。食が細くなったら無理しないで標準食事量を半分にして栄養補助食品で賄うようにしている。毎月の「サービス向上会議」で関係職種が連携して情報共有して適切な支援を検討している。
職員は利用者の食事の様子を常に観察して安全に食事摂取ができるように努めている
職員は食事介助中、周囲の利用者にも配慮して、むせたり、飲み込みが悪かったりしないか、食事の進み具合、お茶や汁物にトロミを付けて提供が必要か、食事形態は適切かなどの食事の様子を観察し安全確認に努めて食事介助をしている。食事介助の情報はケース記録として入力されて、支援変更の必要については各専門職と情報を共有し検討している。利用者が安全に経口での食事摂取を継続できるように努めている。
3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
- 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
- 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
「行事食」「イベント食」「選択食」を提供して食事を楽しめるような工夫をしている
施設の開苑記念日は握り寿司、終戦記念日はすいとん、敬老祝賀会では松花堂祝膳、お正月はお節料理とお雑煮等の特別料理が提供されている。季節感を大切にした食事としては4月はお花見弁当で春を満喫して、5月は筍ご飯で端午の節句を、7月は七夕祭でそうめんを、盆法要は精進料理、節分には恵方巻、ひな祭りにはチラシ寿司などが提供されて四季を食事で体感している。毎月一回の「選択食」は鶏肉料理か魚料理を選ぶ楽しみを、月2回は「麵の日」と「変わりご飯の日」等の献立を提供して楽しめる食事となるように工夫している。
利用者の生活習慣を大切にして意見や要望をふまえた献立を取り入れて提供している
長年の生活習慣を大切にして晩酌をしていた利用者には家族の希望と健康に問題がなければ、希望のお酒をネットスーパーで購入し施設管理で夕食時に提供している。間食が習慣の利用者には好みのお菓子をおやつの時間に提供している。さらに、入居者懇談会では食事に関する意見や要望を聞き取り、それに応えられるように取り組んでいる。「スイーツの日」には「ヨモギと小豆のムース」のリクエストがあり応えて利用者に提供された。利用者の意見や要望をふまえて献立に取り入れて食事提供をしている。
介護職は配膳に細心の注意を払い利用者の着席に合わせておこなっている
利用者の7割以上が車イス利用のため食事介助は、ラウンジの食事席に誘導することから始まる。エプロンやおしぼりを用意してテーブルにセットして、配膳車から食事を取って来る時には必ずネームプレートにある名前と間違えないように配膳する。利用者によってはアレルギーがあったり服薬による禁食があるため細心の注意を払い、ネームプレートに記入された食事形態であることを確認する。配膳の際にはメインの副菜の説明をひと声かけている。毎回の食事介助は介護職員の細かい配慮で安全に提供されている。
4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
- 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
- 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
浴室は2階と3階に設備があり利用者に合わせて使用している
利用者の状態に合わせて安全な入浴形態をケアプランで決めて週2回の入浴を提供している。機械浴室には個浴、チェアー浴、ストレッチャー浴があり、3階の「温泉浴室」は大きな浴槽で外の景色を見ながら温泉気分で利用する一般浴室である。最近は入浴介助が必要な利用者が多くなり機械浴室の職員を確保して安全な入浴介助をするために一か所で柔軟性を持った対応をしている。入浴は日頃は見えないところの皮膚の変化等を発見できる機会であり、早期に発見して介護職と看護職が連携して治療につなげている。
利用者への入浴に対する声かけや入浴介助は羞恥心を十分に配慮しておこなっている
利用者が安心して入浴を楽しめるように声掛けや誘導に配慮して、入浴介助する職員もできるだけ同性介助になるようにしている。脱衣室や浴室では利用者の羞恥心に特に配慮し、カーテンの仕切りを使用するなどの工夫をして入浴支援をおこなっている。体調不良で入浴不可や入浴拒否が強くある利用者には、無理をしないで清拭して着衣交換をし男性の場合は髭剃りもおこなっている。利用者一人ひとりの状態や心情に合わせて、羞恥心を十分に配慮した支援をおこなっている。
利用者が入浴を楽しめるよう季節湯や声掛け誘導で安心できるように工夫をしている
入浴は利用者にとって気分をリフレッシュできる楽しみの一つである。浴室は土手に面した側が大きな窓となっており、そこからは木々の芽吹きや桜並木の満開の花など季節の変化を浴槽につかりながら楽しむことができる。5月第一週の3日間は菖蒲湯、12月は元利用者の家族の庭で収穫されたユズで3日間のゆず湯が提供されて、利用者全員が季節の湯を楽しんでいる。安全な入浴環境を整えて、安心してリラックスした入浴ができるように工夫をしている。
5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
- 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
一人ひとりの利用者の排泄状況に合わせて自然排泄を促すような支援をしている
一人ひとりの利用者の生活リズムや状態を把握し、トイレ介助、排泄用品の種類等も含めた排泄リズム一覧表を作成している。自然排泄を促すため、朝食と昼食と夕食後、就寝時には声掛けをするようにタイムスケジュール化している。寝たきりでオムツ利用者は排泄カートに必要な物を用意して一日に4回交換している。自然排便が3日経過してもない時は、看護師が利用者の状態に応じて下剤を活用するなど対処している。リーダー層の職員自己評価でこの項目について6割ができていないと評価しているので、今後は職員と協議し改善点の確認を期待したい。
排泄誘導等は他の利用者がいる前で大きな声で誘導しないなどの配慮をしている
排泄の誘導や介助をするときは、他の入居者がいる前で大きな声で排泄について聞くことを避け、さりげなく誘うように心がけている。排泄介助は、できるだけ同性介助し、トイレを利用する時には、扉を閉めて介助をするなど羞恥心に配慮しながらおこなっている。立ち上がりや、歩行が不安定な利用者に対しては、その場を離れず、見守りながら対応している。機能訓練指導員は、立位保持能力の維持・向上の訓練をおこない、トイレ介助の負担軽減を図っている。排泄介助の方法は、研修及び「スキンケア・排泄ケア・入浴ケア向上チーム」で取り組んでいる。
トイレは清掃担当職員により衛生面や臭いに十分配慮して常に清潔を保っている
清掃は専門スタッフのパート職員が毎日、トイレ、廊下等の清掃作業をおこなっている。各居室にトイレがあり、衛生面や臭いを十分に配慮して、常に清潔が保持できるようにしている。使用後には、介助した職員が便器を清掃して、衛生面に配慮して清潔を保っている。トイレ掃除は、便器洗浄のほか、畜尿器等の洗浄をして臭いを消去して室内の衛生環境を整えている。居室以外のトイレも専門スタッフ、職員により清潔保持に努めている。利用者調査の結果でも8割以上の利用者が清掃は行き届いていると回答している。
6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
- ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
- 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
利用者の状態や意向をふまえて、ADLが維持できるように支援している
本人の基本動作等の状況や身体機能を評価して、機能訓練指導員、看護職員、介護職員等が連携して、ADLが維持できるように働きかけている。施設の廊下は幅が広く直線になっているため、車イスの利用者が自走できる環境に整備されている。利用者の状態や意向をふまえ、自分でできることを維持していけるように安全に配慮しながら支援をしている。移動や姿勢保持に使用する杖、車いす、クッション、履物等について、利用者に適したものを選択するように配慮している。
移乗介助を必要な利用者に残存能力を活用した方法で安全な介助がおこなわれている
移乗介助を要する利用者には、残存能力を活用した介助方法をとりながら、安全に介助がおこなわれている。車いす利用者が75%を超えていることから、ベッド移乗や車いすの操作などで伴うリスク(転倒・転落、拘縮、皮膚損傷、褥瘡など)を予防するために、ベッドから車いすに移乗の時は、移乗補助具を使用したり、2人介助で実施して場面ごとの介助方法で移乗・移動が安全に行われるように取り組んでいる。ベッド移乗や車いすの操作等は生活リハビリの一環として安全におこなわれるよう支援している。
車いす等の移動用具は日々のチェックをおこない安全に使用できるようにしている
移動に車いすを常時使用している利用者は全体の四分の三になっており、その他の利用者も歩行器、歩行補助杖を使用している。これらの移動用具は毎日使用しており、安全かつ快適に使用するために、職員は介護している中で歩行用の補助杖のゴムの状態や車いすの空気圧、ブレーキ、フットプレート等の異常を発見した場合は、軽微なものは職員が即対応するが、業者に修理が必要な時は介護主任が依頼している。車いすの清掃は元利用者の家族がボランティアで来苑しておこなっており、利用者が日々、安全に移動用具を使用できるようにしている。
7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
個別の機能訓練計画書を作成して定期的に評価・見直しをしている
機能訓練指導員は、個別機能訓練計画書を作成して、3か月毎にモニタリングをおこない6か月毎に計画の見直しをしている。計画作成では利用者や家族の希望を聞き取り、健康状態や病名等の機能訓練にあたり留意する事を確認して短期目標・長期目標を設定している。計画書の中で決定した具体的なプログラム内容を介護職は日常の中で適宜実施して記録し、ケアプラン会議で各専門職が意見を出し合い次の計画作成につなげている。
日常生活の動作の中でも機能訓練の視点で自立支援に努めている
日常生活の食事、入浴、排泄、移乗、移動等の動作をする時は、利用者の残存能力を活用して身体機能能力の低下を防止する生活リハビリの視点で介助に努めている。食事は自助具を使い自分で食べられる工夫をしたり、入浴や排泄の時は羞恥心に配慮して自分で手を動かすように声掛けしたり、車いす利用者の移乗介助や排泄介助の時は一旦床に立ち上がる動作をして下肢の筋力低下防止に配慮して、できることは自分でするように誘導している。機能訓練指導員と介護職員は連携して日常生活の中でも機能訓練の視点で自立支援に努めている。
自助具や福祉用具などは使用状況を確認して安全性を確保している
自助具や福祉用具は利用者が毎日使用しているので使用状況を確認して安全性を確保している。私物や貸与等の自助具、福祉用具、歩行用杖等については、介護職員は毎日の介助の中で劣化や消耗状態、適合状態を常に確認をしている。不具合が発見された場合は、家族に連絡をしたり、介護職員と機能訓練指導員は連携し対応して安全性を確保している。
8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
- 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
看護職が中心となり健康管理、服薬管理を関係職員と連携して支援している
看護職は利用者の健康状態を把握・確認して、異常の発見とその対応に努めている。利用者のバイタル測定の数値、体重測定、各種検査の数値、食事摂取量、排泄状況等の情報はそれぞれの担当職員がパソコンに入力し、情報を共有し健康管理の支援に活用している。内科医、精神科医、歯科医、歯科衛生士等の受診結果により助言指導を受け利用者の健康管理に努めている。施設内診療所での初期的治療も受診できる体制になっている。服薬管理は配薬トレイでフロア毎に配り、ダブルチェックで誤配薬の防止を徹底している。
体調急変や緊急事態発生時は看護職が確認、施設医に相談し迅速に対応している
利用者の容態が急変したり事故発見等の緊急事態が発生した時は、日中場合は看護師が確認して医師と相談し対処している。夜間の場合は発熱・転倒についてはオンコールで看護職に相談し指示を受けて、事故や窒息の場合は直接に救急車の要請をしている。家族から年一回「救急医療情報」を提出してもらい、急変時の「人工呼吸器の装着希望」と「苑での看取り契約」についての現時点での意思を確認している。緊急事態の発生時には冷静沈着で迅速な対応ができる体制になっている。
看取り介護の体制を整備し積極的な取り組みは利用者の安心につながっている
施設は開苑時より終末期の看取りケアを実施してきている。平成18年4月に「看取り介護に関する指針」作成して、利用契約の時には説明をして必要に応じて同意を得ている。終末期は医師から説明があり、看取り介護依頼書を提出してもらい、個室か静養室で過ごせるように環境を整えて、尊厳を持った死の迎え方でその人らしい最期が迎えられるように支援をしている。施設内には仏間があり、遺体の安置、利用者と施設職員がお別れの場所と時間となっている。身寄りのない利用者の葬儀、納骨、法要まで支援しており、利用者の安心につながっている。
9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
- 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
- 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
- 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
更衣支援は利用者の自主性に任せているが、今後の支援のあり方を模索している
起床後や就寝前の更衣については、今までの生活習慣として部屋着で就寝し着替えない利用者もおり、更衣支援の希望を含めて利用者の自主性に任せている。現状更衣自立は1割未満で、ほとんどの利用者は一部介助や全介助でその中でも全介助の割合が7割弱占めている。衣類の汚れや長期間、同じ衣類を着ている利用者には、着替えの声掛けや緩やかな更衣介助をしている。日々、安定した生活リズムを確保し、快適に過ごすための更衣支援の重要性については十分に認識しており、検討する課題と位置づけているので、その結果に期待したい。
起床後に洗顔や整容等、利用者の身だしなみを整える支援をおこなっている
アセスメントシートで要介護認定項目である洗顔、整髪と洗面介助、整容介助を確認し、職員のタイムスケジュールに従い、起床後に洗顔や整容など、利用者が身だしなみを整えるための支援をおこなっている。自分で洗顔できない利用者には蒸しタオルで顔の清拭をしたり、できる利用者には声掛けや洗面動作の誘導や洗面道具のセッテッグをして、利用者の持っている能力を活用する配慮をしている。朝が気持ち良い一日の始まりになるように支援している。
利用者が安定した睡眠がとれるように、個別に対応しながら支援をしている
寝付けない利用者は、同室の利用者に迷惑をかけないように共有スペースのソファーで横になってもらったり、そばで寄り添い話を聞いたり、温かい飲み物を提供するなどして心が落ち着くように配慮している。睡眠は日中の過ごし方とも関係することから、日中のアクティビティ活動への参加を促すなど、自然に安定した睡眠が取れるようにしている。利用者がなるべく薬に頼らずに安定した睡眠が取れるように個別に対応しながら支援をしている。
10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
- 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
在宅生活に近い環境を整えて利用者の意思が尊重される場になるように支援している
施設は利用者にとって「家」であるという考えを基本とし、入り口は玄関のように両開き戸、各居室の入口は木造りのひさし、表札、四人部屋の仕切りは障子風のパーテーション、収納スペースも多く、居室はマイスペースとなっている。レクリエーション活動やアクティビティ活動の参加も利用者の意思による。また、飲酒や喫煙も健康面に支障のない範囲で自由に可能になっており、間食も自分の好きなお菓子を購入することもできる。可能な限り、「家」で過ごしていた生活が継続維持できるように支援している。
利用者の意向を反映して書道や手芸、散歩などのレクリエーション活動を実施している
レクリエーション活動は利用者の意向を反映して各種のサークルが活動している。ボランティアコーディネーターが中心になって地域住民や元利用者の家族のボランティアの協力で企画・計画・実施している。サークル活動は華道、書道,手芸、動物とのふれあう会、散歩、ふれあい唄の会、ピアノの会、書を楽しむ会、カラオケ同好会、紙芝居・語り部、フラワーアレンジメント、押し花の11のサークルがある。サークル活動は、利用者は自由参加であるが、今後も入居者懇談会等で希望を聴きながら活動の充実を図って行きたい。
利用者の気持ちに沿った声掛けの機会を増やしコミュニケーションの充実が期待される
利用者調査によると「忙しそうだから話しかけにくい」、「忙しくて話を聞いてくれない」、「会話する機会がたまには欲しい」、「声をかけてもらえると嬉しい」などの声が多く聞かれており、利用者は日常生活の中で気持ちに沿った声掛けを望んでいる。在宅時は朝の挨拶に始まり、何気ない家族との日常の会話で暮らして過ごしてきているので、利用者の性格や状況にもよるが、気持ちに沿った声掛けの機会を増やして利用者とのコミュニケーションの充実が図れることを期待したい。
11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
- 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
外出をするなどの機会を設ける取り組み支援に期待をしたい
苑庭の敷地は広く、施設の前には桜並木が続いており、木々の芽吹きや紅葉の四季を楽しめる豊かな自然環境にある。毎月第2と第4金曜日の14:00からおこなわれている。サークル活動として「散歩サークル」があり、少人数の利用者で散歩に出かけ、季節を感じながら利用者の生活を豊かなにするための取り組みをしている。また、家族には一緒に外出の機会への呼びかけをおこなっている。感染症に注意しながら、今後施設としての外出をする機会を設ける取り組み支援に期待したい。
コロナ禍で中断となった地域との交流の機会を考え、段階的な再開を期待したい
専任のボランティアコーディネーターを配置し、サークル活動や日常生活支援等にボランティアの協力を得ており、地域の人との触れ合いの機会ともなっている。地元の神社の秋祭りでは、子供神輿とお囃子が苑庭を練り歩き、利用者は大喜びで祭りを楽しんでいた。また、子供たちと高齢者との世代間交流を促すために近隣の保育園や幼稚園との交流を、毎月定期的に実施している。施設では、新型コロナ禍後の地域との新たな交流の機会を模索しているので期待したい。
地域の情報を収集し、利用者が作品展等に参加している
地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している。施設で毎月行われている「入居者懇談会」で、公民館で開催される「みんなの作品展」の参加を呼びかけたところ7名の利用者が参加した。出展した書道や手芸、押し花などの作品を見て、他事業所の革細工や紙細工、陶芸、ガラス細工等の作品は、とても新鮮で素晴らしいものであったと感想を「入居者懇談会新聞」で報告している。今後、参加できなかった利用者にも別の機会の外出を企画したいと考えている。
12.施設と家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
- 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
毎月発行の「入居者懇談会新聞」等で家族へ利用者の日常の様子を知らせている
毎月第4火曜日に入居者懇談会を開催し利用者の半数程が参加している。苑長よりのお知らせ、新入居者の紹介、翌月の予定表、行事やサークル活動についての説明があり、管理栄養士から次月の献立とお楽しみ献立について話があり、利用者の希望や要望を聞く機会にもなっている。この時の記録を「入居者懇談会新聞」として発行して家族に送付し、利用者の日常の様子を知らせている。さらに、介護職より6月と12月には個別に近況報告を作成して家族に送付している。
家族懇談会では家族と職員・利用者が交流・連携できる機会の確保に努めている
家族懇談会は年2回(6月・11月)開催されて、施設からのお知らせや家族からの意見・要望を聞く機会になっている。家族同士の交流・懇談の場にもなっており、希望者には昼食の提供もしている。同日開催の出張販売では、日用品の購入や季節の衣料品を選択しながら家族と利用者が買い物を楽しんでいる。職員も購入した品物を受け取り、利用者の好みや話題で家族と会話して交流できる機会の確保となっている。
自主組織である家族会は利用者と家族の応援団として活発な活動で貢献している
家族会はスリランカ語で家族を意味する「パウラ」と命名されている。重要事項説明書にも記載されて「施設で暮らす全ての利用者の生活と、ご家族の応援団として支えてくださっています」と書かれている。昨年はコロナ禍で一部中止となったが、定例的に季節のコンサートやイベントを開催して利用者を楽しませている。元利用者家族の庭で成ったユズで毎年「ゆず湯」をしたり、広い苑庭の草刈り、車いすの清掃などでも元利用者家族がボランティア活動で貢献している。
【講評】
入所時には個人情報の保護について説明して利用者や家族に理解と同意を得ている
法人として「個人情報保護のお取り扱いについて」(令和6年4月1日理事長名)では法人が保有する個人情報について具体的に書類名と情報内容を明示しており、利用者の事前承諾なしに利用・開示・提供をしないことを法人の義務としている。施設利用時には利用者は「個人情報の取り扱いに関する同意書」に署名している。さらに介護保険サービス以外の情報提供を教育・行政の関係機関と限定して、外部委託業者(夜間警備・給食業務・清掃業務・介護保険システム保守点検業務)にも守秘義務契約を締結するなど、個人情報保護の徹底を図っている。
日常の中でプライバシーに配慮したサービス提供に努めているがさらに努力が望まれる
日常生活の中で入浴介助や排泄介助は特にプライバシーに配慮した支援が必要であり、閉ざされた空間で提供されて羞恥心に配慮が求められるサービスである。職員自己評価のリーダー層ではこの項目は「できていると思う」の回答は半数に満たない。一般職員の回答でも同様であった。利用者調査のプライバシーに関する自由意見では「カーテンを時々忘れることがある」「共同浴場のような利用者が入れ替わりをしている」などの声も聞かれているので、介助方法の基本事項や手順を再確認してサービスのさらなる向上への取り組みが望まれる。
生活の継続性という視点で住居環境や生活習慣にも配慮した個別支援をしている
居室は入口に表札、隣のベッドとの仕切りは障子、照明はサークラインと配慮した住環境にしている。利用者・家族の希望を確認し職員がネットスーパーで注文購入し、晩酌をしていた利用者には希望の酒を施設管理で提供し、間食が習慣の利用者には菓子をおやつの時間に提供している。家族懇談会と同日に衣料品販売や北海道物産展など開催し家族と会話しながら買物を楽しんだ生活習慣を再現している。ファストフード店のハンバーガーを1階の喫茶室で食べる日曜日の朝食は楽しみになっている。利用者の価値観や生活習慣に配慮して個別支援の工夫している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
業務の手順は基本事項等がマニュアルで明確化して管理・保管されることが望まれる
利用者の生活の流れに沿った職員のタイムテーブルが作成され、勤務体系ごとに業務の効率的な時間と要点をまとめて、その中で特に配慮することが示されている。しかしサービス(食事介助、入浴介助、排泄介助等)ごとの心構え、動作の流れ、安全確保等の基本事項を明確にした手引書(基準書、手順書、マニュアル等)も必要である。この手引書は紙ベースでマニュアル集綴、又はパソコン管理でフォルダーにまとめるなど、統一的に管理・保管されて、職員がわからない時に業務点検の手段として手軽に開き確認できる環境にしておくことが望まれる。
業務の水準維持のためにマニュアルが活用され職員に浸透することが期待される
職員自己評価の調査ではリーダー層は「日常的に手引書を活用している」に8割が「そうは思わない」と回答して、一般職員の評価でも同項目に「活用している」と回答したのは2割であった。日常生活の中で提供されるサービスはベテラン職員も新人職員も業務水準は同質のサービスが求められる。新人職員は介助方法の向上のため、ベテラン職員は業務点検の手段としてマニュアルが日常的に活用されて職員に浸透して、業務水準の標準化と維持向上が図れることを期待したい。
マニュアルを現状に合わせて見直して活用できるように再編成されることが望まれる
利用者の高齢化や重度化により日々提供しているサービス手順を必要に応じて見直しをおこなっても、マニュアルの変更まで及ばないことが多い。そのためには定期的に見直す時期や基準を設定しておくことが必要である。現状の介護状況と照らし合わせながら確認して、職員や利用者の声を反映したマニュアルになるように見直す取り組みが望まれる。職員自身が見て分かり易いように、写真やイラスト、動画などを盛り込んで気軽に活用できるようなアイデアで、一層と工夫したマニュアルの再編成が図れることを期待したい。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
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【講評】
法人理念、基本倫理、苑・施設の方針の理解がさらに深まるよう努めたいとしている
事業計画書はやまと苑の名称のもとに、特別養護老人ホームを含む4事業所(以下「苑」という)を含む計画書となっている。計画書には法人経営理念「私たちは、地域の人々が、安心して、輝いた人生を実現できるよう、慈悲の心で支援します」のもとに運営方針、職員基本倫理、苑の運営方針、サービス方針、施設の基本サービス方針を明記、職員会議、朝礼等で確認、施設内に掲示もしている。職員調査では、一部、浸透していない面があるため、全職員にさらに浸透させたいとしている。また、利用者・家族には入苑のご案内、重要事項説明書で説明している。
職員一人ひとりが主体的に業務に従事できるように新たな職場づくりに努めている
長年、指示待ちで業務に取り組んできたこともあり、今後の施設運営を見通し、職員が主体性、自主性を持って、我がこととして業務に取り組めるように、さらに職制に応じた役割が果たせるよう業務環境の再構築に率先して取り組んでいる。道半ばであるが、徐々に浸透してきており、介護現場の職員から2階、3階の入浴職員の配置を固定しないで、当日のスタッフが柔軟に対応する業務改善の提案があり、2025年4月から実施の予定でいる。我がこととして業務に取り組む職場づくりと職種を超えた連携のもとチームケアに取り組みたいとしている。
重要事項は施設の運営会議、委員会で法人経営会議、運営協議会等で審議決定している
「事案の決定等に関する規程」により、決定手順を定めている。苑内の中心となる運営会議は毎月開催し、理事長も陪席、苑長、主任、相談員、管理栄養士、主任介護支援専門員等のリーダー格が参加し、情報共有と重要事項を検討している。また、苑には研修委員会などの委員会があり、定期的に開催している。苑長は法人経営会議、運営協議会、事業調整会議は苑長も出席している。利用者・家族には、入居者懇談会、家族懇談会で周知、「入居者懇談会新聞」を郵送し、周知している。