評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)私たちは、地域の人々が、安心して、輝いた人生を実現できるよう、慈悲のこころで支援します。
2)地域の皆様の声をもとに、安心して利用できる福祉の拠点を創造し、地域と共に歩みます。
3)人権・人格尊重し、慈しみと思いやりの心で、一人ひとりを大切にした支援を行います。
4)法令及び社会的規範を遵守し、情報開示を積極的に行い、公正で透明な経営をいたします。
職員に求めている人材像や役割
・利用者の生命を尊重し、利用者はもとより地域社会における福祉の充実に貢献するため、慈悲のこころ適性かつ活力あるサービス
を提供する。
・利用者がいきいきと自分らしい人生を送ることができるよう、利用者の意思を尊重し、明るく健やかな環境作りに尽くす。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・利用者の名誉と秘密・プライバシーを保護し、利用者が、差別や偏見・虐待を受けることなく、社会の一員として平穏に暮らせるよう
支援する。
・自己研鑽の励行と地域社会への貢献
全体の評価講評
特によいと思う点
事業所ではケアマネジメントの流れと書類作成を1枚の用紙に収まるように図式化し、日常の業務をおこなっている。インテークの際には第一印象を大切に笑顔で接するように心がけ、アセスメントにて本人の意向を確認している。居宅サービス計画書原案を作成し、サービス調整後担当者会議を開催し、居宅サービス計画書を確定し、モニタリング訪問をおこなうといった一連の業務を実施している。経過記録は共通のソフトにて記入されており、担当職員が不在でも対応できるようにするなど職員間で情報を共有しながら支援にあたっている。
事業所は常勤職員4名で構成され10年以上のベテラン職員が多い。毎週おこなっている職員会議では、利用者に関する情報の共有や困難ケースの検討、苦情対応の改善方針についての意見交換のほか、ハラスメントの事例研究や介護報酬の改定、認知症についての研修をおこない、サービスの質の向上に努めている。、職場の雰囲気も、職員自己評価では、人間関係が良好で働きやすい、風通しがよく相談しやすい、チームで仕事をしているという意識が高いなどの意見が多く見られチームワークの良さが伺われる。
第三者評価を実施しない年は、事業所独自でアンケート調査を実施して、利用者・家族の意向を把握している。内容は、礼儀正しい態度をとっているか、要望や意向が取り入れられているか、サービス内容について説明しているか、困りごとや心配ごとの相談に応じてくれるか等々、9項目について、はい、いいえで回答するものと自由意見欄で構成されている。過去2年の集計結果は、どの項目も96%以上が「はい」と答えている。自由意見でも感謝の声が多く聞かれるが、利用者のナマの声を職員自身の振り返りの機会とし捉え、日々の支援に活かしている。
さらなる改善が望まれる点
事業所ではマニュアルを作成しているが、作成のみで日常の業務では活用されておらず、見直しもしていない。アセスメントをする際には本人の言葉だけではなく、表情や室内の様子から意向を読み取ることが必要であり、モニタリングではサービスの実施状況や満足度などを確認したうえで今後どのように支援をしていくかなどを確認する必要がある。ケアマネジメントのプロセスの意味をきちんと理解したうえで、日常の業務に活用できるマニュアルを職員間で意見交換しながら作成していくことが望まれる。
事業所では法人共通のソフトにて経過記録を記載している。記録にはモニタリング訪問時の内容や電話などの内容が日時とともに入力されている。しかし、モニタリング訪問では確認事項のチェックのみで、今後の支援をどのようにしていくかなどモニタリング結果の記載はない。また居宅サービス計画書2表はサービス内容のみが記載され、利用者本人や家族、また地域の友人などの役割が記載されていない。リ・アセスメントシートの活用などで計画書の点検をおこない、利用者本人が楽しみのある生活が送れるための計画書の作成を期待したい。
ケアマネは共有の介護ソフトを利用し、利用者の基本情報・アセスメント・居宅サービス計画書等を作成し、事業所内のケアマネへの報告は共有フォルダーで確認できている。しかし、本人・家族・関係者等への情報連絡は電話・FAXを利用している。SNSの活用、ICT化を進め、適切に活用することで、必要な情報を瞬時に共有でき確認がしやすい。業務の効率化によりケアマネの業務負担軽減を図ることで超勤時間の改善が見込まれる。今後は、情報連絡の方法について検討をおこない、よりスムーズな手段で迅速な情報共有の取り組みに期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
事業所では地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを重点目標に掲げており、市内の居宅介護事業所連絡会「ケアマネット」や「地域ケア会議」には積極的に参加して、地域の情報を収集するよう心がけている。「ケアマネット」では、介護報酬改定についての情報・意見交換やセルフネグレクトについての研修のほか、事業所として他法人との事例検討や研修を自ら率先して実施している。また「地域ケア会議」では、関係機関とともに地域課題について検討している。市内の事業所や関係機関と連携を図り、地域の情報収集や課題の検討に取り組んでいる。
苑としては、過去の法人の事例を踏まえるとともに、現状を鑑みて、虐待は絶対にあってはならないという認識のもと、虐待防止に向けて強い決意で望んでいる。「虐待防止のための指針の整備」をはじめ、理事長も参加する虐待防止(権利擁護)委員会を毎月開催し、不適切ケア等がおこなわれていないか確認している。また職員には、虐待の芽チェックシートやセルフチェックシートを活用して、自分自身の対応について振り返る機会を設けている。さらに弁護士を講師として、オンラインではなく集合研修をおこない、虐待防止への周知徹底を図っている。
法人の職員基本理念に基づき、質の高いサービスを提供出来るように、介護支援専門員は内部研修を年5~6回、自ら担当者を決め研修の年間計画を立案実施している。研修は外部の動画を活用し「倫理と法令遵守」「認知症」など実務に直結したことやケアマネの質の向上などつながる内容になっている。開催は居宅支援職員会議の時間を活用し業務時間内で実施したり、集中できるように前半、後半に分けるなど工夫している。研修を有効活用するためにディスカッション、アンケート等実施し、ケアマネのスキルアップ、サービスの質の向上につながっている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用登録者を対象にアンケート調査を実施した。回答を得た利用者の年齢は、75歳未満が8名、75~80歳未満が11名、80~85歳未満が15名、85~90歳未満が17名、90歳以上が15名、無回答が1名である。性別は男性19名、女性47名、無回答1名である。
- 調査方法:アンケート方式
事業者の協力を得て、利用者全員に事業所と評価機関の依頼状を添えた共通評価項目による調査用紙を配布した。回答は、直接評価機関に送付してもらい回収した。 - 有効回答者数/利用者総数:67/140(回答率 47.9% )
事業所に対する総合的な満足度は、「大変満足」が56.7%、「満足」がともに35.8%、「どちらともいえない」4.5%で「不満」と「無回答」はそれぞれ1.5%で「大変不満」は無かった。「大変満足」と「満足」を合わせると92.5%でとても高い評価を得ている。個別の項目では、「職員の接遇・態度は適切か」が100.0%、「ケアプラン作成時に要望を聞かれているか」と「ケアプランについての説明はわかりやすいか」がそれぞれ98.5%、「サービス内容は要望が反映されているか」が95.5%、「プライバシーは守られているか」が91.0%が「はい」回答しており評価が高い。他の項目についても85%以上が「はい」と回答しており全体的に高評価である。一方、「外部の窓口に相談できることを伝えてくれたか」については65.7%と他に比べて低い割合となっている。総合的な感想では、説明がわかりやすい、対応が早い、何でも相談しやすい、話をよく聞いてくれる、十分信頼している、親身に面倒見てくれるなど、信頼感と感謝の声が多く聞かれた。一方、土曜日や夕方に連絡が取れればうれしいのだがとの声もあった。
アンケート結果
1.ケアプラン立案時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」が98.5%、「どちらともいえない」が1.5%、「無回答・非該当」はなかった。自由意見は、聞いてくれると思うとの声があった。
2.ケアプランについての説明は、わかりやすいか
「はい」が98.5%、「いいえ」が1.5%、「どちらともいえない」と「無回答・非該当」はなかった。自由意見は、在宅医療切り替え時のアドバイス、瀬抓りが分かりやすいなどの声があった。
3.サービス内容は、利用者の要望が反映されているか
「はい」が95.5%、「どちらともいえない」が3.0%、「いいえ」は無く、「無回答・非該当」が1.5%である。自由意見は、満足しているの声があった。
4.ケアマネジャーの接遇・態度は適切か
「はい」が100.%である。自由意見は、言葉使いや態度、服装は適切だと思うとの声があった。
5.病気やけがをした際のケアマネジャーの対応は信頼できるか
「はい」が85.0%、「どちらともいえない」が6.0%、「いいえ」は無く、「無回答・非該当」が9.0%である。自由意見は、信頼できる、自分の入院で心配をかけた、体調を崩したことがないから分からないという声があり、働き方改革とかで連絡が取りづらくなったとの声もあった。
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が89.6%、「どちらともいえない」が3.0%、「いいえ」は無く、「無回答・非該当」が7.4%である。自由意見はなかった。
7.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」が91.1%、「どちらともいえない」が1.5%、「いいえ」は無く、「無回答・非該当」が7.4%である。自由意見は、ほとんどストレートに話してしまうが多分守られていると思との声があった。
8.サービス内容に関するケアマネジャーの説明はわかりやすいか
「はい」が89.6%、「どちらともいえない」が3.0%、「いいえ」は無く、「無回答・非該当」が7.4%である。自由意見は、対応がが遅いと感じるとの声があった。
9.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が88.1%、「どちらともいえない」が3.0%、「いいえ」は1.5%、「無回答・非該当」が7.4%である。自由意見は、不満は特にないとの声があった。
10.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が65.7%、「どちらともいえない」が11.9%、「いいえ」は1.5%、「無回答・非該当」が20.9%である。自由意見は、第三者委員などは知らなかった、ケアマネに説明してもらい初めて知った、ないのでよくわからないとの声があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
毎年アンケート調査を実施し、利用者・家族の意向を収集しニーズを把握している
第三者評価を実施しない年は、事業所独自でアンケート調査を実施して、利用者・家族の意向を把握している。内容は、礼儀正しい態度をとっているか、要望や意向が取り入れられているか、サービス内容について説明しているか、困りごとや心配ごとの相談に応じてくれるか等々、9項目について、はい、いいえで回答するものと自由意見欄で構成されている。過去2年度の集計結果を見ても、どの項目も96%以上が「はい」と答えている。自由意見でも、素早く丁寧に対応してくれる、相談にのってくれるなど感謝の声と合わせニーズの把握に努めている。
地域の連絡会等に積極的に参加して地域の情報収集や課題を検討している
事業所では地域包括ケアシステムの構築に向けた取り組みを重点目標に掲げており、市内の居宅介護事業所連絡会「ケアマネット」や「地域ケア会議」には積極的に参加して、地域の情報を収集するよう心がけている。「ケアマネット」では、介護報酬改定についての他事業所との情報・意見交換やセルフネグレクトについての研修等、「地域ケア会議」では、行政や地域包括、民生委員、病院関係者等とともに、地域高齢者の困難事例や地域防災についての協議等がおこなわれている。そこで得られた様々な情報は、事業所内の会議で情報共有し周知を図っている。
計画の進捗状況を月単位で把握して、事業の遂行に取り組んでいる
苑内各事業所の事業実績は、月毎に集計し、運営会議で報告され計画の進捗状況を確認している。当事業所については、利用登録者数と実際の給付管理者数、およびその介護度別内訳が示される。また、各事業所毎の超勤時間数とそれに支払われる手当の合計額が示され、昨年度同月との比較時間数と手当額、割合まで示される。さらに半年後に、この実績状況に照らして内部監査があり、指摘事項が示され改善が求められる。事業所としては、給付管理件数不足と超勤削減不十分との指摘があり、業務の進め方や電話対応の工夫について改善を図っている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
事業計画書に職員基本倫理を記載し、会議や研修で理解を深めている
法人として、全職員が守るべき行動規範となる「職員基本倫理」を定め、事業計画に記載し、事業所内に掲示して職員に周知を図っている。職員基本倫理には、「私たちの役割」「人権の尊重」「自分らしい生活の支援」「自己研鑽の励行」「地域社会への貢献」を掲げ、会議や研修等により、浸透を図っている。苑としては、オンラインによる倫理と法令順守等の研修を毎年計画的に実施しているほか、事業所内でも会議の際に、居宅支援事業所として公正中立を保つことを確認している。職員自己評価でも、周知・理解されていることが数字に表われている。
苑全体として虐待防止に向けて強い決意のもとに取り組んでいる
苑としては、過去の法人の事例を踏まえるとともに、現状を鑑みて、虐待は絶対にあってはならないという認識のもと、虐待防止に向けて強い決意で望んでいる。「虐待防止のための指針の整備」をはじめ、理事長も参加する虐待防止(権利擁護)委員会を毎月開催し、不適切ケア等がおこなわれていないか確認している。また職員には、虐待の芽チェックシートやセルフチェックシートを活用して、自分自身の対応について振り返る機会を設けている。さらに弁護士を講師として、オンラインではなく集合研修をおこない、虐待防止への周知徹底を図っている。
地域の連絡会に参画して、地域課題の解決に取り組んでいる
行政機関や関係団体、地域住民が一体として地域課題や生活課題を検討し、解決に向けて協議する場として「地域ケア会議」をおこなっている。事業所の主任ケアマネは、この事務局として参画し運営の一端を担っている。昨年度は、「地震災害の際の自助・共助について考える」をテーマに、地域として何ができるか検討した。今年度も事例検討として、一人暮らしで認知症の高齢者を地域で支えるために、地域包括や民生委員や社協、病院関係者、行政、ケアマネ等が集まり、住み慣れた地域での暮らしを考える等、地域の課題解決に取り組んでいる。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
自然災害や感染症発生時における事業継続計画を作成している
事業所では災害時と感染症等発生時において、居宅介護事業所として適切な支援体制を整えるため業務継続計画(BCP)を作成している。BCPは定期的に見直しをし、全職員を対象に時期を定めて研修をおこないBCPの概念や必要性、感染症などに関する情報を共有している。また災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、パソコンやタブレット等を活用し、遠隔でも継続的な支援体制がとれるるように、個別避難計画策定の研修を実施している。
個人情報の取り扱いについては、利用契約書等で利用者・家族に説明し同意を得ている
個人情報に関しては、法人の個人情報保護規定に則り適切に管理している。また、個人情報に関して、「個人情報のお取り扱いについて」の文書を作成しサービス担当者会議等、必要な書類にどのような個人情報が扱われるのかを明記して、利用目的の範囲内で利用することを確認の上、利用契約書と共に利用者・家族に説明し同意を得ている。実習生に対しても、個人情報保護に関して書面により誓約書の提出を求めている。
アクセス権限を設定するなど、適切な情報管理に努めている
個人情報や事業所に必要な情報については、必要な人が必要な時に活用できるように、パソコン管理を中心に適切に管理している。情報の内容や重要性を踏まえて、役割や担当を定め、アクセス権限を設定し管理している。今後、情報管理の更なる効率化を図るために、ICT化、ペーパーレス化を図っていく考えを持っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
目標設定シートの活用により、人材育成についての仕組みを作っている
職員の育成に関しては、目標設定シートを活用して個人が年度目標を設定し、達成できたかどうかについて面接をおこない、職員一人ひとりの育成計画の成果を確認している。目標設定シートには、人権擁護をはじめ、自己研鑽・チャレンジ、研修計画等、業務遂行上の17項目に具体的な目標や目標達成方法を記入し、下半期にその達成度合いを面接で確認し、評価結果を踏まえて人事考課に連動する仕組みとなっている。ただし、職員自己評価では、事業所の職員育成に関する評価は低い。職員がキャリアアップを実感できるような、仕組みの工夫が望まれる。
業務改善について意識改革を図る中で、組織力の向上に努めている
苑としては、ワークライフバランスを考慮する中で、業務内容の見直しや超勤が月11時間以内になるように業務の組み立てをすすめている。毎月産業医の指導の下に労働安全衛生委員会を開催し、働きやすい職場環境を整え、ストレスチェックも実施している。ただ超勤時間の縮減については、事業所の課題となっており、事務処理の効率化に向けての意識改革や営業時間外の電話の制限等の検討をすすめている。内部での検討とともに、法人内や市内の事業所とも情報交換を図る中で、業務改善の具体策を検討することを期待したい。
毎週の職員会議を通して情報共有を図り、サービスの質の向上に努めている
職員1名が新たに加わり、事業所は常勤職員4名で構成され10年以上のベテラン職員が多い。職場の雰囲気も、職員自己評価では、人間関係が良好で働きやすい、風通しがよく相談しやすい、チームで仕事をしているという意識が高い等の意見が多く見られチームワークの良さが伺われる。また、毎週おこなっている職員会議では、利用者に関する情報の共有や困難ケースの検討、ケアマネジメントの技術のほか、苦情があった場合には改善方針について意見交換をおこない、サービスの質の向上に努めている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
事業の健全な運営をすすめていくために、前年度と同様、ケアマネ一人ひとりが、毎月の給付管理数について、原則35件を維持し、個々のケースに適切かつ丁寧な支援の実践をすることを目標に掲げてすすめてきた。
取り組みとしては、主任ケアマネは、対外的な会議や打ち合わせが多く、それをカバーするために、主任ケアマネの件数を抑え 他のケアマネがその件数をカバーすることとし、受け入れ可能な状況を適宜、地域包括支援センターに電話や訪問をして伝えてきた。
取り組みの結果、前年度は年度途中でケアマネを3名から4名に増員し、その移行期だったこともあり、目標には到達しなかった。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
年度当初、毎月の給付管理数について一人35件を維持していくことについては、主任ケアマネの負担を軽減し、他のケアマネがその分をカバーする形で、ほぼ目標通りの実績を上げていた。ただ、7月に一名増員して3名から4名に体制の強化を図ったため、新たに加わった職員が目標の35件という給付管理件数に近づくまでには、育成期間を含めて時間を必要としたことから、結果としては目標に到達しなかった。しかしながら、年度末には、一人平均30件まで着々と件数を伸ばしている。
今年度は、電話業務の仕組みの変更やペーパーレス化に向けた事務処理の合理化等、業務の見直しを図り、4名体制が軌道に乗る中で、事業計画には単年度で黒字化を図るため、事業所として1年を平均して月138件を目標として取り組みをすすめている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
特定事業所加算取得事業所として、主任ケアマネを中心に質の向上に積極的に取り組み、適切に事業運営をすることを課題として取り組んだ。
取り組みとしては、特定事業書加算の算定要件を満たすことが必要となるため、職員体制の整備をはじめ、職員会議の定期的な開催、研修の実施、介護支援専門員実務研修の実習生の受け入れ、他法人事業所との事例検討や研修会の実施等をすすめてきた。
取り組みの結果、利用者の情報共有やケアマネジメント技術の向上を図ることができた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
特定事業書加算は居宅介護支援において、高度な専門性を持つ人材の配置や、質の高いケアマネジメントを提供する事業所に対して付与される加算で、4種類に分かれている。事業所は昨年度途中にケアマネを1名増員して、主任ケアマネ1名と常勤のケアマネ3名体制として、算定要件(Ⅲ)から(Ⅱ)に引き上げ、体制強化を図っている。これらの職員体制を整備をはじめ、毎週職員会議を開催して、利用者に関する情報や意見の交換、留意事項の伝達、令和6年度に予定されている介護報酬改定についての学習、ハラスメントの事例研究や認知症についての研修等をおこなってきた。また、介護支援専門員実務研修の実習生の受け入れや、事業所自ら率先して他法人事業所と合同で、災害時要配慮者支援や生活困窮者自立支援制度などの事例検討や研修会、計画的に実施してきた。さらに行政や関係機関、地域住民と地域課題を協議するための「地域ケア会議」にも参画して学習を深め、社会情勢の把握に努めてきた。今年度も前年度の目標を継続して、特定事業所加算取得事業所としての役割を果たし、管理者の同行訪問を含め介護報酬改定の内容に沿って適切な事業運営をすすめることを目標に取り組んでいる。
サービス分析結果
【講評】
法人のホームページやパンフレットに情報を提供している
事業所の情報は法人のホームページやパンフレットから入手することができる。ホームページ、パンフレットとも併設の特別養護老人ホームの活動が中心になっており、事業内容のみの記載となっている。初めて介護保険を利用する利用者や家族は制度の理解が不十分であることから、居宅介護支援事業所とは何をするところなのか、ケアマネは何をする人なのかなどの情報を利用者にわかりやすい説明で表記する必要があると思われる。収集できる情報量を増やすなどホームページやパンフレットの更新が望まれる。
行政や関係機関等に情報を提供している
毎月、行政に対し、所新規受け入れ可能情報を報告し、情報提供をおこなっている。報告した内容は市のホームページの「居宅介護支援事業所新規受け入れ可能情報」のページから確認することができ、利用者が自ら新規利用を依頼する際にも活用することができるようになっている。また、担当の地域包括支援センターにも随時、事業所の情報を提供して連携を図れるような体制をとっている。
利用希望の問い合わせには個別に対応している
利用を希望する利用者本人や家族から直接事業所に問い合わせがあった場合は、その都度対応している。自宅等を訪問して利用者の状況を聞き取り、必要に応じて契約をおこない担当する、または地域包括支援センターに繋ぐなど適切な対応をおこない、利用者の不利益にならないように心掛けている。また、地域包括支援センターより新規の利用者を紹介された場合は、包括と情報共有をしながら支援を開始するようにし、サービス開始後も必要に応じて情報共有しながら連携を図っている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせがあった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
サービス開始時は信頼関係を構築できるよう第一印象を大切にしている
サービスの開始時は第一印象を大切に笑顔を絶やさず利用者や家族が安心して介護サービスを利用できるように対応することを心掛け信頼関係の構築に努めている。サービス開始の前に重要事項説明書を用いて説明し、契約を締結している。その上で、法人内には様々なサービスがあるが居宅支援事業所は公正中立な立場であることをきちんと説明し了承を得ている。契約締結後アセスメントをおこない本人や家族の意向を聞き取り、どんな生活を望んでいるのか、行きたい場所はあるかなどを確認し居宅サービス計画書作成に繋げている。
介護保険制度の理解ができるよう説明をしてサービス利用を開始している
介護保険サービスの利用が初めての利用者には制度の説明をおこなうようにして、居宅介護支援事業所の役割を理解してもらうよう対応し、利用者負担金に関しても説明している。しかし、契約時に介護保険の説明用の冊子などの持参はしていない。初めての介護保険利用時は利用者、家族も不明点が多くあり、制度もわかりにくい部分もあるため、イラストなどでわかりやすく説明した冊子などで制度理解を深め、安心してサービスを開始してもらえるよう、より利用者に寄り添った支援をおこなうような取り組みを期待したい。
終了の際には必要に応じて家族の支援をおこなったり情報提供をしている
利用者意向や転居等により担当が変更になる場合は、情報提供をおこない、利用者が不安なく移行できるように支援をおこなっている。利用者の逝去により終了となった場合は、お別れのあいさつに訪問したり、時間が経過してから家族のグリーフケアのため気持ちを傾聴したりしている。また、施設入所などで終了となる際には、入所先の施設に在宅生活中の情報を提供し、スムーズに施設での生活に移行できるように支援をおこなっている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスを終了する場合も、サービスの継続性に配慮した対応を行っている
- 利用者が居宅介護支援事業所の変更を希望する場合、継続的にサービスが提供されるよう対応している
- 利用者が他のサービスに移行する場合、新たな事業所の関係者等と連携して支援体制を整えている
- サービス終了後も必要に応じて、利用者や家族等からの相談に応じている
【講評】
要介護認定の申請代行や必要に応じて認定調査に同席している
利用者・家族から要介護認定の申請代行を依頼された場合は、申請書の提出を代行し、必要に応じて認定調査に立ち会ったり、情報提供をおこなうようにしている。入院や疾病などで利用者の状態が変化した場合は利用者や家族の意向を確認し、必要に応じて区分変更申請を行う支援をおこなっている。介護保険外の高齢者施策については、情報を提供し家族に申請をお願いしている。しかし、家族も高齢であったり、制度の理解が難しい場合もあるため、可能な限り申請の支援をおこないながら必要な書類の提供を求めるなど利用者に寄り添った支援を期待したい。
毎週の職員会議にて利用者支援について職員間で情報を共有している
サービス経過記録は共有のソフトに記載をしているため職員間で共有できている。退院支援をおこなっているなど動きのある利用者に関しては毎週の職員会議で情報共有し担当職員が不在でも対応できるように取り組んでいる。職員会議では利用者の対応について検討したり、制度改正についての周知など業務に必要な情報を共有するようにしている。職員会議での検討内容は会議録に記載して保管をされている。また、サービス提供事業所とも日常の業務において連携を図り、情報を共有しながら支援をおこなっている。
関係機関や医療機関と連携を図っている
利用者支援をおこなう際はサービス提供事業所や医療機関と連携を図って、利用者や家族の状況の変化などを把握している。また、利用者の状態が低下するなどで、介護保険施設や医療機関への入所・入院を希望する際は必要な情報を提供するようにしている。現在、医療機関との連携については主に電話にておこなっているが、今後はSNSなどの活用を積極的におこない、タイムリーに利用者の情報を簡単に関係機関で協力できるように体制を整えていくことを提案したい。これにより不在時などの再度の連絡が不要となり、業務の効率化にもつながると思われる。
1.利用者の要望や状況に応じて、要介護認定等に係る申請の代行・支援等を行っている
- 利用者(家族)から要介護認定等の申請の代行を依頼された場合には、協力している
- 利用者の状態が変化して要介護度が変わったと思われる場合には、要介護状態区分変更の申請のための支援や助言を行っている
- 介護保険外の申請書類の作成(減額申請等)について、支援や助言を行っている
2.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
3.利用者が居宅で日常生活を営むことが困難になった場合には、サービス提供事業者や医療機関の意見を参考に対応する体制を整えている
- サービス提供事業者や医療機関と連携をとりながら利用者の状況を把握している
- 利用者が介護保険施設等や医療機関等への入所・入院を希望する場合には、情報提供等の便宜を図っている
- 利用者が介護保険施設等や医療機関等への入所・入院を希望する場合には、主治医と連携をもって対応している
4.介護保険施設や医療機関等を退所・退院する利用者が居宅における生活に円滑に移行できるよう支援している
- 利用者が介護保険施設や医療機関等を退所・退院する際には、事前にカンファレンスを行うなど必要な情報を入手する体制を整えている
- 居宅での生活における留意点等の情報を介護保険施設等から聴取し、状態を把握することで居宅サービス計画に役立てている
1.利用者の個別の情報や要望を把握している
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 利用者の個別事情や要望の把握をし、記録している
- 利用者および家族から聞き取る以外に観察などで状況を確認し、情報の把握に役立てている
- 利用者の要望以外に、把握した状況を分析し生活課題を抽出している
- アセスメント時に利用者が望む生活像の把握をしている
【講評】
利用者の特性に応じて、コミュニケーションの取り方を工夫している
事業所として、利用者の特性に応じたコミュニケーションを取れるように工夫をしている。例えば、耳が遠く電話での連絡がむずかい場合は、FAXを活用して連絡を取るようにしたり、サービス事業所に伝言をお願いするようにしている。また、利用者個別の要望についても、可能な限り把握して対応をしている。体力がなく臥床することが多い利用者には、人の出入りが多くて疲れないよう、サービスの提供時間に合わせてモニタリング訪問を設定するなどの配慮をしている。
利用者のやりたい事を聞き取り、支援に活かしている
毎月のモニタリング訪問の際に、対面にて利用者、家族から日々の楽しみや心が動くこと、やりたい事などを聞き取るようにしており、それが実現できる支援方法を検討している。利用者が家族の前では言いにくい場合は、サービス利用中の施設等で聞き取るなどの工夫もしている。また、利用者の様子などから心身の状態の変化がないかも定期的に確認して、生活課題を抽出するようにしている。サービス事業所からの報告やサービス中の様子などからも対応すべき課題を分析して、情報の把握に役立てている。
アセスメント時に「こうなりたい」気持ちを把握している
事業所では、個性の尊重を大切に支援をおこなっており、意向や要望を把握する際に「大切にしていること」「行きたいところ」「日々の楽しみ」「心が動くこと」などを具体的に聞き取るようにしている。利用者や家族から生活歴を確認して、過去におこなっていた趣味や活動などを利用者が意欲的に取り組めるよう把握して「こうなりたい自分像」を引き出している。しかし、居宅サービス計画書の目標には個別性が活かされていないことが見受けられるので、「なじみの喫茶店で珈琲を飲みに行く」などより個別性のある目標設定を期待したい。
2.一人ひとりの居宅サービス計画は、利用者本人や家族の希望と関係者の意見を取り入れて作成している
- 事業所として居宅サービス計画作成にあたっての基本的考え方や方法を明確にしている(個性の尊重・自立支援の視点等)
- 介護保険サービス及び介護保険外サービスに関する情報を収集し、利用者のニーズに応じて提供している
- 居宅サービス計画は利用者の望む生活像をもとに、利用者の状況や要望などを取り入れて作成している
- 利用者と家族の意向が異なる場合には、話し合いを行うなど、調整を図っている
- 利用者の要望と専門的視点からみたニーズが一致しない場合、可能な限り利用者に説明し同意を得るようにしている
- 作成した居宅サービス計画の内容(サービスの種類、回数、利用者負担金額等)について説明し、同意を得ている
【講評】
事業所として自立支援に向けた支援に取り組んでいる
事業所として、利用者や家族が自立支援に向けて、安心して在宅生活が継続できることを大切に考え、支援をおこなっている。利用者の状態に応じた、介護保険サービスの提案の他、介護保険外サービスについても情報提供をおこなっている。例えば、「おむつ支給」や「布団乾燥サービス」など該当する利用者には制度について説明をおこない、自分で申請が難しい利用者については、申請の支援もおこなうようにしている。
利用者と家族の意向が異なる場合は中立な立場で調整を図っている
居宅サービス計画書については、利用者や家族の意向を聞き取り、その内容に沿って作成をおこなっている。どんなことをしている時が楽しいのか、どんな生活を望んでいるのかを聞き取れるよう、否定はせず傾聴を心掛けている。また、利用者と家族の意向が異なる場合は、中立な立場でそれぞれの意向を確認するようにしている。また、利用者が不在の時に家族の意向を確認したり、通所先で利用者の意向を聞き取るなど話しやすい状況で聞き取っている。関係機関からの意見等を基に妥協案を提案する等、調整をおこなっている。
居宅サービスの計画の内容について説明し、同意を得ている
毎月のモニタリング訪問やサービス事業所からの報告などで、利用者の意向と専門的視点からニーズが一致しない場合は、サービス利用により改善がみられるなど具体的な話を基に同意をしてもらえるように支援をおこなっている。例えば、通所時間が長く、通所介護をやめたいと訴える利用者には、短時間通所介護を提案するなど他の案を示して理解を促している。居宅サービス計画書の種類や利用者負担金額などは利用票別表を活用して説明をおこない、同意を得ている。
3.利用者の状態を分析し、サービス担当者会議によって効果的な居宅サービス計画となるように調整している
- 家族やサービス提供事業者等関係者とアセスメント内容を共有している
- 介護支援専門員が作成した居宅サービス計画のサービス内容について、家族やサービス提供事業者等関係者から意見を収集し、必要に応じて見直しをしている
- サービス担当者会議の内容を記録している
- 必要に応じて、自治体や地域包括支援センター等と連携を図っている
【講評】
定期的にアセスメントをおこない、家族やサービス提供事業所と共有している
ケアマネはサービス開始時や状態の変化があった時、援助目標の見直しの時期などにアセスメントをおこない、サービス内容と現状が一致しているかを確認している。利用者状況の変化については逐一、利用者・家族やサービス提供事業所と共有して、支援に活かしている。また、サービス提供事業所とは常に連携を図り、サービス中の利用者の状態がいつもと違うときなどは報告をもらうようにしている。入院や家族環境に変化があった時などは関係事業所からも意見を聞き取りながら、居宅サービス計画書の見直しをおこなっている。
サービス担当者会議を開催し、内容を記録している
サービス開始時や認定期間更新時、援助目標が変更になったときなど、ケアマネは利用者、家族、サービス提供事業所と日程を調整して、サービス担当者会議を開催している。会議では、サービス時の利用者の様子を確認したり、自宅での介護の様子などを聞き取りながらサービス内容について検討をおこなっている。会議には主治医に参加してもらったり事前に意見を確認するようにしている。サービス担当者会議の内容については、サービス担当者会議の要点として記録をしている、
自治体や地域包括支援センターと連携して支援をおこなっている
事業所では必要に応じて自治体や地域包括支援センターと連携を図って支援をおこなっている。家庭内で様々な課題がある場合は、事業所内の職員会議で事例を検討し、チームとして支援方法を確認したり、関係機関と連携するなど多職種での支援に取り組んでいる。現在事業所では、他事業所との連携を主に電話でおこなっているが、居宅介護支援事業所のみでは対応できないケースも多くなっていることから、今後はメールやSNSなどのツールも活用して、タイムリーな連携が図れる方法の構築にも期待したい。
4.居宅サービス計画に基づいて提供されるサービスの開始当初に、サービス提供の状況を確認している
- 提供されているサービス内容が居宅サービス計画の援助目標に沿ったものであるか確認をしている
- サービスの提供によって生じる利用者の状態や環境等の変化を確認している
- 提供しているサービスに過不足がないかの確認をし、必要に応じて調整している
- 居宅介護支援の経過を記録し、把握している
- 利用者、家族とサービス提供事業者の関係が良好であるか確認をしている
【講評】
モニタリング訪問をおこない、援助目標に沿っているかを確認している
事業所では月に1回以上、利用者宅を訪問してサービス内容が居宅サービス計画書の援助目標に沿っているかを確認している。確認した結果は、支援経過の中にモニタリング結果として記載している。サービスへの満足度や目標の進捗状況、事業者との調整や計画変更の必要性をチェックできるようなフォーマットとなっている。しかし、モニタリング結果を具体的には記載していない。今後はモニタリング結果として、根拠や今後の支援の方向性が確認できるような記載をすることが望ましい。
利用者の状態のみでなく、自宅の様子など環境の変化も確認をしている
モニタリング訪問の際に、利用者や家族に対して状態の変化がないかを確認している。また、自宅の様子などを観察して、前回訪問に比べて変化がないか、また服装が乱れてないか、整容などができているかにも目を配っている。その様子から、利用者や家族から希望されなくても新しい支援を提案したり、サービス事業所に様子を確認するようにしている。モニタリングや日常の支援については、支援経過にその都度記載しており、内容については職員間で共有している。
サービス提供事業所との関係が良好に継続できるように努めている
事業所では、サービス事業所に対しての満足度などをモニタリング時に確認している。大きな不満でなくても、小さな疑問などがある場合は、その都度サービス事業所と連携を図るようにしている。その結果、大きなクレームになったり、サービスが継続できなくなることなどを未然に防ぐことにつながっている。また、次月に訪問した際に、再度満足度を確認するようにしている。サービス事業所が実績を持参した際などにはサービス中の様子を聞き取るようにして、良好な関係が継続できるように取り組んでいる。
5.利用者の状態や環境の変化を継続的に把握し、必要に応じて居宅サービス計画の見直し・変更を行っている
- 居宅サービス計画における援助目標の達成度を定期的に把握し、記録している
- 利用者の状況や要望等の変化を定期的に把握している
- 援助目標の達成状況や利用者の状態変化等必要に応じて再アセスメントを行っている
- 利用者の状態や要望の変化に対応し居宅サービス計画の見直し・変更をしている
【講評】
定期的に援助目標の達成度を把握し、記録している
居宅サービス計画書の援助目標の達成度医ついては、毎月のモニタリングの際に確認をしている。状態の変化により状態が改善した時などは、サービスが過度に提供されていないかについても検討している。例えば、訪問看護にて服薬の管理をしていたが、利用者が自分で決められたとおり服薬する習慣がついた時などは、サービスを中止するなど臨機応変に対応している。また、援助目標は短期目標の期間が終了するときや更新時期には、状態の変化が無くても見直しをおこなうようにしている。
必要に応じて再アセスメントをおこない、居宅サービス計画書の見直しをおこなっている
事業所では援助目標の達成状況や利用者の状態の変化があった場合は、再度アセスメントをおこない、状態を把握している。体調の変化があった場合などは、主治医など医療関係者からも状態を確認したり、カンファレンスに参加をするようにして必要な支援につなげるようにしている。また、状態が改善したり、家族の状況が変化した時などにも対応して、居宅サービス計画書の見直し、変更をおこなっている。
今後はより、その人らしい居宅サービス計画書になることを期待したい
事業所では、その人らしく生活できるよう、個性の尊重を大切に自立支援に向けた支援に取り組んでおり、必要に応じて再アセスメントをおこない状態を把握している。しかし、居宅サービス計画書はサービス中心の内容となっているものが多くある。今後は、リ・アセスメント支援シートを活用し、利用者や家族の意向を確認し、ケアマネとして必要と感じていることと一致しているかを定期的に確認することで、その人らしい居宅サービス計画書の作成につながることを期待したい。
【講評】
個人情報については同意を得てから使用している
サービス開始時に個人情報の取り扱いについては担当者会議や医療機関とのカンファレンス、救急搬送時など限られた場面でのみ使用することなどを説明したうえで、利用者本人や家族等から同意を得ている。また、事業所は法人内の訪問介護事業所と同じフロアを使用しており、職員間で利用者の検討をおこなう際は会議室に場所を移動したり、個人が特定できないように固有名詞を使わずに話をするなど日ごろから配慮をするようにしている。
虐待に関して日ごろの行動を振り返っている
虐待に関しては、虐待の芽チェックシートを用いて日ごろの行動を振り返る機会を設けている。また、モニタリング訪問などで自宅を訪問した際に、家族が無意識におこなっている介助方法などが虐待につながる可能性がある場合でも、家族にはっきりとはえていない。しかし、はっきりと伝えることで未然に防ぐことにもつながり、ケアマネは通報をする役割も担っており、同時に認知症などで意思を伝えることが難しい利用者などのアドボカシーの取り組みとしてもきちんと対応していくことが望まれる。
本人が話しやすい環境を選んで意向を確認するようにしている
日常の支援の中では利用者の話を傾聴するように心がけ、否定はせず同意をしたうえで必要な情報や提案を伝えるようにしている。本人が話しにくい内容については、家族からの聞き取りや関係機関から情報を収集するようにして本人の羞恥心などに配慮している。また、家族の前では話しにくいことはショートステイやデイサービスなどサービス利用中に話を聞いたり、本人不在時に家族の意向を聞き取るなど状況に応じて対応している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮している
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
業務に必要な手引書を作成しているが活用される内容への見直しを期待したい
事務所ではインテーク・アセスメント・サービス担当者会議・モニタリングなどケアマネジメントの流れに沿って手引書を作成している。しかし活用はされておらず、定期的な見直しもされていない状況となっている。また、作成された手引書も引用されているものが多く、事業所独自で作成したものではないため、今後は職員間で内容の見直しをおこない、職員の日常業務に活用されるような内容へ変更して、業務の標準化を図り、わからないことなどを確認できる手引書の作成が望まれる。
輪番制で業務をおこない、標準化を図っている
事業所では、給付管理や提供票の送付などの業務を輪番制で職員がおこなうようにして、どの業務も職員がおこなえるように工夫をしている。また、モニタリングに関しては経過記録の中にモニタリングの項目として記載をしており、サービスに対しての満足度や目標の進捗状況、事業所との調整などについてチェックを入れているが、モニタリングを受けて今後どのように支援をおこなっていくかの記載がされていない。モニタリングの方法について再度検討して、利用者の自立支援に向けたプロセスとしてモニタリングが活用されることを期待したい。
ケアマネジメントの流れを図式化している
事業所ではケアマネジメントの流れと書類作成を1枚で確認できるように図式化して業務にあたり、管理者が行政のケアプラン点検事業にも参画をしている。しかし、作成された居宅サービス計画書2表には介護保険サービスの内容のみが記載されている状況であり、利用者本人や家族が目標達成に向けておこなう役割が記載されていない。ケアプランは利用者本人が楽しみのある生活を達成するための計画であるので、利用者自身が自立支援に向けて取り組むことや家族の役割を明記し、サービスを利用しながら目標達成できるプラン作成を今後は期待したい。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
法人理念や基本方針を事業計画書に明記し、配付するとともに毎朝の朝礼で唱和している
事業所では、要支援・要介護の高齢者に適正な居宅介護支援を提供することで、地域の中で自立した生活を維持継続できるように支援している。この目的を果たしていくために、法人理念とともに事業所の基本方針を事業計画書に明記し、職員全員に配布するとともに、朝礼で必ず唱和するようにしている。しかし、職員自己評価では、必ずしも十分な理解が得られているとはいえない結果となっている。事業の基本となる事柄なので、事業所長は今後、会議等を通じて考え方の浸透を図っていくこととしている。
事業所長は財政の健全化と事業の継続に向けて、リーダーシップをとってすすめている
事業所長は財政の健全化と事業の継続に向けて、リーダーシップをとって業務の見直しをすすめている。今年度からケアマネジャー(以下、「ケアマネ」)を1名増員して体制の強化を図るとともに、月平均の給付管理件数の目標を定め、事業所単独での収支の安定化と、業務の見直しによる超勤の削減をすすめている。しかし、記録や書類作成等の事務作業のため、日曜出勤をせざるを得ない現状を改善し、どう効率的に仕事を進めていくかについて、リーダー層と職員間には温度差がある。法人内の他の居宅介護支援事業所とも連携して改善策の検討を期待したい。
運営会議では、情報共有や意見交換、重要な案件を検討し、事業所の職員に周知している
月1回、やまと苑全体(居宅介護支援事業所、特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護事業所、以下「苑」という)でおこなう運営会議では、情報共有や意見交換、重要な案件の検討をおこなっている。運営会議の内容は週1回開催している、事業所の居宅支援職員会議で周知している。この会議では、個別ケースの情報共有や事例検討、研修報告、法令・制度改正の確認等をおこない、職員間の連携を強化できるようにしている。苑での朝礼後には、朝礼に出られない事業所の職員にその内容を申し送りして、周知している。