評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

東京令和館中野

【サービス種別】

認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)安全安心  ご利用者が安全で安心して暮らせるサービスを提供します。
2)敬愛尊重  一人ひとりの人権を尊重し、ご利用者主体のサービスを提供します。
3)自立支援  ご利用者の身体的・精神的・社会的な自立をめざし、専門的な理論に基づくケアを実践します。
4)地域共生  地域住民や多様な社会資源と連携を深め、地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制を構築します。

職員に求めている人材像や役割

1 私たちは、ご利用者様のニーズを発想の原点として、提供する総てのサービス、技術の向上改善に徹し、新しい価値ある 
  支援の創造に努めます。
2 私たちは、社会福祉が人を原点とすることを正しく理解し、質の高いサービスマナーのもと親切・丁寧・迅速な行動に徹し
  ます。
3 私たちは、一期一会の感動と感謝の気持ちを大切にし、和衷協同をもってサービスに専念します。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

認知症は治せるという思考を持つこと。
施設内だけでなく地域の認知症への知識・理解を広めていくこと。および地域住民のケアラーとしての可能性を広げること。
認知症は地域で治すというビジョンを持つこと。
社会福祉法人として他者貢献、公益性を高める事業を行っていくという姿勢。

全体の評価講評

特によいと思う点

職員の能力向上を図りモチベーションを喚起するため、日本自立支援介護・パワーリハ学術大会で実践事例を発表している。直近では、グループホームに入居後約2か月半で認知症状がほぼ消失した事例を発表した。徘徊などの認知症のBPSD(認知症の行動・心理状態)から症状の「型」を分析し、症状消失に向けたケアプランを立案して水分・食事・運動(外出ケア)・排便ケアに取り組んだ。この結果、約2か月半で認知症状はほぼ消失した。利用者は状況を認知できないことで引き起こされる不安が解消し、穏やかな生活を営むことができるようになった。

これまで書面開催としていた「運営推進会議」を隔月開催に戻し、地元町会や利用者家族の代表から意見や要望を聞いている。また、居室での面会を再開し、面会後の家族から利用者の生活について直接意見や要望を聞いている。利用者にとって家族や地域社会とのつながりは生活上大きな意味を持っており、行事などに参加し一定の役割りを担うことは利用者のQOLの向上に欠かせない。家族懇談会を開催して家族から地域交流についても意見を聞くなど、家族の思いを活かして地域交流を一層推進することとしている。

今までは、ヒヤリハットと事故を分けずに集計して記録していたが、これを分けて集計するようにした。これを行うために、事故の認定基準の明確化、ヒヤリハットに対する職員の意識改革を徹底した。その結果、ヒヤリハットの報告件数が今までの5~6倍になった。このことは事故にまで至らないヒヤリハットの段階での気づきが多くなったことのあらわれであり、事故の減少につながる改革となっている。ヒヤリハットを事故に至らせない対策、事故の再発防止の対策を検討する会議も設置されている。

さらなる改善が望まれる点

気軽にHPで情報を収集することが日常的になってきており、グループホームの利用希望者や就労希望者の情報収集媒体としても身近な存在となっている。“自立支援をめざす”という方針と、具体的な実践例を紹介するような独自のHPの作成が望まれる。HPからのブログや動画などを通して、自立支援を目指して生き生きと働いている職員たちの言葉や姿などを定期的に発信していくことがアピール力の強い情報発信につながるものと思われる。また、このようなことが職員のモチベーションのアップにもつながっていくと思われる。

マニュアルは、業務の手順や基本的な業務内容を理解するためには効果的である。マニュアルは、これだけに留めるのではなく、個々の職員の気付きや経験、ノウハウ、カンファレンス時の支援の見直しなどをケーススタディという形でマニュアルに反映させ、これをもとに会議などの場でディスカッションを行うことによって職員に浸透させて活用していくなどの方法も考えられる。マニュアルを“職員たちの汗と知恵が詰まった実践のためのツール”であるという考え方のもとに、もっと活用されるマニュアルづくりを行っていくことが期待される。

介護の現場はチームで動いている。そのため、職員間の申し送り・引継ぎの徹底は、業務の円滑な遂行やケアの提供に不可欠である。そのため、これらを徹底することは、何よりも優先されるべき最も重要なことである。出勤直後のケース記録、申し送り記録、スプレッドシートなどの確認の徹底に向けて、職員の意識改革を図るとともに、職員が互いに注意し合うことが出来る方法など、チェック忘れを防ぐための確認方法を検討をしていくことが求められる。

事業者が特に力を入れている取り組み

家族からの意見や要望は、施設を訪れたときやケアプラン更新のときに聞いている。連絡は毎月の請求書とともに「おたより」を入れて行っている。令和6年秋からは家族との連絡や要望の把握などに、メッセージアプリを活用している。このアプリの利用率はどの年代でも非常に高く、60代においても80%以上となっており、利用者の家族にとっても身近な存在であると言える。、利用していない家族への対応や、リアルでの対話の重要性も十分考慮し、このアプリによって今まで以上に家族と迅速かつ密なコミュニケーションが行われることを目指している。

介護支援ソフトを導入して業務の効率化と支援を統一を図るほか、自立支援介護を実践していることから、「自立介護支援・パワーリハ学会」の様式も用いてデータの集積を図っている。国が推進する科学的介護情報システム(LIFE)は、自立支援と重度化防止をより科学的に行うため、入居者の状態やケアの内容などに関するデータを集積し、データべースの構築を目指すものである。施設では従前のシステムにLIFEを連動させる独自のソフトを導入し、簡便にデータを提出している。これにより、新たに科学的介護推進体制加算の算定が可能となっている。

与薬介助マニュアルを改定したことから、薬のセットや服薬介助の方法などについて周知を図り、事故防止に努めている。また、「月別予定表」を作成し、朝昼晩の服薬確認当番を明らかにしている。早番の職員が毎食後や睡眠前などの薬包に入居者の名前を記入し、配薬ケースにセットしている。配薬トレーと薬包は同色にして、誰の薬かすぐに分かるようにしている。服薬時は職員がダブルチェックを行っており、一人が入居者の名前と薬包の名前を読み上げて入居者に薬を渡すが、その際他の一人が読み上げた名前と薬包に間違いがないか確認している。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:13名から回答を得た。内訳は・女性11・無回答2。要介護度は、要介護1が4・同2が3・同3が2・同5が1・無回答が3。日常生活自立度は、支障はほとんどないが1・時々あるが5・頻繁にあるが4・常時目が離せないが1・無回答2である。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
    家族アンケート調査と利用者の場面観察を行った。家族アンケート調査は依頼文と返送用封筒を同封して施設から配布していただき、無記名で評価機関に返送していただいた。場面観察は1名の入居者について、おやつの時間に実施した
  • 有効回答者数/利用者家族総数:13/17(回答率 76.5% )

家族アンケート調査では、対象者18名中13名から回答を得た。施設に対する「総合評価」は、大変満足が2名・満足が9名・どちらともいえないが2名で、利用者家族のほとんどが満足していた。利用者家族が施設に対して信頼感を持ち、施設における入居者の生活に安心し満足している状況が見て取れた。個別の項目では、13名中11名が「はい」と回答した項目は、「問3.職員の接遇・態度は適切か」と「問7.利用者のプライバシーは守られているか」の2問てあった。次に、10名が「はい」と回答した設問は、「問4.病気やけがをした際の施設の対応は信頼できるか」であった。施設が利用者や家族の気持ちを尊重しながら支援を行い、サービスの提供内容や日ごろの生活の様子を利用者家族に丁寧に伝えていることが窺われた。「はい」の回答がもっとも少ない設問は、4名が「はい」と回答した「問11外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」であった。

アンケート結果

1.家族への情報提供はあるか

はい 7名 (54%)
どちらともいえない 3名 (23%)
いいえ 3名 (23%)

・聞けば答えていただけます。

2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 9名 (69%)
どちらともいえない 3名 (23%)
いいえ 1名 (8%)

・部屋はいつも片付いています。

3.職員の接遇・態度は適切か

はい 11名 (85%)
どちらともいえない 2名 (15%)

(コメントなし)

4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 10名 (77%)
どちらともいえない 3名 (23%)

・中国やベトナムから来た職員の日本語対応が信頼できます。

5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 9名 (69%)
どちらともいえない 2名 (15%)
無回答・非該当 2名 (15%)

(コメントなし)

6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 8名 (62%)
どちらともいえない 4名 (31%)
無回答・非該当 1名 (8%)

・利用者の問題や課題のみでなく、良いところにも目を向けてほしいと思います。

7.利用者のプライバシーは守られているか

はい 11名 (85%)
どちらともいえない 2名 (15%)

(コメントなし)

8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

はい 5名 (38%)
どちらともいえない 5名 (38%)
いいえ 3名 (23%)

(コメントなし)

9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 6名 (46%)
どちらともいえない 5名 (38%)
いいえ 1名 (8%)
無回答・非該当 1名 (8%)

(コメントなし)

10.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 7名 (54%)
どちらともいえない 4名 (31%)
無回答・非該当 2名 (15%)

(コメントなし)

11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 4名 (31%)
どちらともいえない 4名 (31%)
いいえ 2名 (15%)
無回答・非該当 3名 (23%)

・契約書等には書いてあると思います。

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面

要介護2から1に改善した94歳の女性の利用者は屋外歩行が好きで、今日もシルバーカーを押しながら、職員といっしょに施設の周辺を屋外歩行している。下を向いて歩いていることが多いので、職員が生け垣の朝顔の花、空の雲を指しながら話し掛け、「上を向いて歩くと気持ちいいでしょう」などと誘導すると、朝顔を見たり空を見上げたりしながら歩くようになった。途中で近くの小学校から帰宅する子供たちと出会い、「もうこんな時間なのね」と職員が話すと、利用者は子供たちににっこり微笑み掛け、嬉しそうな様子を見せた。

選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化

シルバーカーを押しながらの屋外歩行なので、どうしても下を向いて歩きがちな利用者。空の雲や花を見ることによって、自然に顔が上を向くようになり、腰を伸ばして歩くようになった。10月になったけれど、この日は暑かったので「季節感が分からない」と言っていた利用者は、生け垣の朝顔の花の状態や空の雲の様子を見ることによって、季節の移り加わりが実感できたようだった。このような花や雲などの移り変わりについて話しながら、上を見ながら歩くことの良さを伝えていたので、無理に姿勢を正すことを強制されるのではなく、周囲の自然の様子を観察しながら上を向いて歩くことができ、屋外歩行の楽しさをあらためて感じたようである。また、学校から帰る小学生との出会いを通した職員との会話によって、施設の中だけでは分かりにくい施設外の1日の生活のリズムのようなものを感じることができたと思われる。このように、屋外歩行はリハビリテーションだけでなく、周囲の自然を観察することによる季節の移り変わりとともに、施設外の人々の生活を観察できる機会になっており、これが利用者にとっては良い刺激になっているようである。

事業者のコメント

当施設では利用者様のADL向上・維持していくために、水分・食事・排泄・運動など基本ケアをしっかり行っている。生活の基盤である歩行に関しては屋内歩行にとどまらず、屋外歩行にも力を入れて行っている。特に認知症の方にとっては施設内に閉じこめることが症状を悪化させることになるので、その人に合わせた屋外歩行プランを立てて毎日実施している。94歳の要介護2の女性利用者様は施設内にいると頻繁にトイレに行くか食席で傾眠することが多い。また、他利用者様の居室へ入るという行動がある。屋外歩行を実施することによりその利用者様の能動性が上がり、様々なものに興味を持ち、屋外歩行中に季節、天気など自然な会話が増える。施設に戻られた後も「散歩に行ってきた」と他利用者様にも声をかける時がある。気分が良いとおっしゃり、他のことを落ち着いて行うことが出来る。その結果、頻回にトイレに行くこと、傾眠すること、他利用者様の居室に入るなどの行動が改善された。さらに歩くことにより姿勢の改善につながり、歩行が安定し、日中の活動量が上がり、夜間も良眠されている。円背の悪化防止にもなっていると考えている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
ホームページ(HP)では、「東京令和館中野」の事業所の一つとして紹介されている

当施設は、「東京令和館中野」の事業所の一つとしてHPで紹介されている。また、いくつかの老人ホーム検索サイトで、当施設のサービスの特徴や職員体制などが紹介されている。HPは、利用希望者や就労希望者の情報収集媒体として身近な存在なので、特徴を明確に打ち出した施設独自のサイトが望まれる。“自立支援をめざす”という方針と取り組みを具体的にアピールし、“こんな施設ならお願いしたい、働きたい“という利用希望者や就労希望者の心に強く残るような情報発信を行って、安定した入居率や職員の確保を図っていくことも望まれる。

季刊の情報誌ではイベントなどとともに自立支援介護の取り組みも紹介されている

印刷物として、当施設をはじめとする5つの施設を紹介した「東京令和館中野」としてのパンフレットや、A4サイズ・2ツ折りの季刊誌「東京令和館だより」が地域や福祉関係の機関に配布されている。季刊誌では、各施設での日々の活動状況、季節イベントや食事メニューなどが写真入りで紹介されている。自立支援介護の取り組み事例や「認知症あんしん生活実践塾」の案内も紹介されている。また、町内会や利用者家族参加による運営推進会議は、コロナ禍で対面での開催が中断していたが、令和5年7月以降は再開して、情報発信、情報交流を行っている。

利用希望者の見学では、自立支援介護の実践について説明している

コロナ禍中の見学は入居決定者に限定していたが、コロナ禍収束後は利用希望者に広げている。年間5名程度の見学となっており、その大半が併設のショートステイを利用している人たちである。見学者には、グループホームならではの特性や雰囲気とともに、専門的な理論に基づいた自立支援のケアの実践について丁寧に説明している。自立支援に向けた活動が注目されており、国内外の団体の視察や見学は多い。特に中国から月平均5件、年間600名の見学団が訪れるほか、国内の医療法人からの見学も年間3~4件ある。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
契約書、重要事項説明書などで必要事項、重要事項を説明し、同意を得ている

入居前に利用者の自宅を訪問して、今までの生活状況や生活習慣を把握するようにしている。環境適応のために居室に馴染みの生活用品などを持ち込むことは可能な限り対応しているが、居室のスペースの関係もあり家族と相談している。サービスの開始にあたっては、サービスの内容、施設内での生活の決まりごと、提携医療機関、利用者の負担金、個人情報の保護、行政などの外部の相談窓口などについて、契約書や重要事項説明書に基づいて説明し同意の上で、利用者および家族の署名・押印を得ている。

利用者の生活歴や嗜好、家族の要望などの記録は職員間での情報共有の徹底を図っている

サービス開始時に、今までの生活歴や仕事歴、食事の嗜好、飲酒・喫煙の状況、趣味や娯楽、、歩行介護の状況、おむつの使用状況、家族構成などの利用者情報とともに、家族のニーズや要望を聞き取り、アセスメント総括表やフェイスシートに記録している。これらの記録は職員間で情報共有を徹底している。また、今までの生活習慣を尊重し、スマートホンの使用、飲酒・喫煙の制限は設けていないが、施設内で飲酒・喫煙する利用者はいない。食事時の席の位置、入居後の一定期間内の声掛けなどは、特に気を配って集団生活に馴染んでもらうようにしている。

在宅復帰や長期入院での退居者にはケアが継続できるような連携体制をとっている

水分・栄養・運動・排泄の4つの基本ケアを徹底して、自立支援を目指した介護に取り組んでいる。その成果として、認知症周辺症状(BPSD)が軽減や消失した事例が多くある。これは利用者家族の喜びだけでなく、職員のモチベーションの向上にもつながっている。BPSDの軽減や消失で在宅復帰したい方や長期入院での退居者には、生活相談員がケースワーカーや介護支援専門員、家族と連携をとって、症状が再び出ないためのケア、症状が悪化しないためのケアが継続できる体制をとっている。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
家族との連絡はメッセージアプリの新規活用、介護記録管理は専用ソフトで行っている

利用者本人のニーズや要望は、日々のケアを通して職員が把握するよう努めている。家族からの意見や要望は、施設に面会に来たときやケアプラン更新のタイミングで聞いている。家族への連絡は毎月の請求書とともに「おたより」を入れて行っている。令和6年秋からは家族への連絡、利用者のケアや施設運営への要望はメッセージアプリを活用して迅速に行うようにした。利用者の心身状況や生活状況などは、介護支援ソフトに記録し、バイタル、食事、水分、入浴、排泄、リハビリなど18項目の介護記録をPC上で管理している。

ケアプランは、6ヵ月に1回の定期的な見直しとともに、必要に応じて随時見直している

ケアプランは、6ヵ月に1回定期的に見直すことにしている。この他に介護保険の認定期間に応じた見直しも行っている。また、体調変化や日常生活動作(ADL)の変化が見られたときには、臨時ケアプラン会議を招集して見直している。このようなルールは、業務手順書やケアプラン手順書で決められている。毎月2回カンファレンスを行い、利用者の状態変化に応じて支援内容を評価している。このようにケアプランを随時見直す仕組みを整備しており、今後はケアプランの情報も、メッセージアプリを活用して家族に迅速に伝えるよう検討している。

PCやノート、口頭で利用者情報の申し送り・引継ぎなどの情報共有を行っている

職員間の利用者情報の共有、申し送りや引継ぎは、ケース記録、申し送り記録、介護支援ソフト、スプレッドシートなどを利用して行っている。職員は4交代制であり、それぞれの出勤時にPC上の申し送り情報を見ることで確認するとともに、「ユニット連絡ノート」で利用者情報の確認を行っている。また、口頭でも伝達するようにしている。このように、日々の申し送りや利用者情報の確認を行いながら介護にあたるよう努めているが、十分に徹底出来ていない点もある。これらについてさらに徹底することが求められる。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
  • 個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている
  • 関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】
認知症対応型共同生活介護計画などの個人情報をPCで管理し、支援の統一を図っている

個人別ファイルで入居者の記録を管理・保存している。認知症対応型共同生活介護計画(以下、「ケアプラン」という。)をはじめ、各種の個人情報はPCの介護支援ソフトを用いて管理している。ケアプランのほか日々のバイタルの状態などをPCで確認でき、迅速に必要な情報を得て支援の統一を図っている。、また、定期もしくは随時に「ケアプラン会議」で支援内容を確認するとともに、入居者が困っている事や支援が必要な事などについても情報を共有し、効果的な対策を考えて問題の解決を図っている。

利用者の有する能力を見いだし、できる部分を増やす支援を行っている

法人の理念である「自立支援」に基づき、利用者各人の身体的・精神的・社会的な自立を目指し、専門的な理論(自立支援介護)に基づいたケアを実践している。一人ひとりに寄り添った支援を行っており、ケアプランの目標や支援内容などに利用者・家族の生活上の意向や希望を反映させ、利用者が自分のライフスタイルを大切にして日々過ごせるよう支援している。各人が有する能力を見いだす支援に心掛け、入居者の心身の状態や日々の体調などに応じて、できる部分は自分てやってもらい、できない部分は職員が一緒に行ってできる部分を増やしている。

日々の引継ぎのほか諸会議などによって情報の共有を図り、問題の解決を図っている

職員が利用者情報を共有する手段として、スプレッドシート(集計用紙)を使用した引継ぎのほか、ミニカンファレンスやケアプラン会議などがある。利用者毎に必要な情報を介護支援ソフトに入力するとともに、手書きのトータルチェックシートも使用して確実に情報伝達を行っている。同一敷地内に他施設を併設しており、看護師・機能訓練指導員・管理栄養士などが利用者の健康管理や機能訓練に携わるほか、各種の会議や委員会も併設施設と共同開催とし、感染症対策など共通の課題を検討し解決を図っている。

2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
  • 食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている
  • 利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている
  • 各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】
食事の作業分担を行い、自分の役割を果たすことが生きがいづくりにつながっている

食事は、同一敷地内の厨房で調理した食事(主菜や副菜)を施設に運び配膳している。ご飯は汁物はフロア毎に炊飯したり調理したりしている。職員は利用者のその日の心身の状態や体調を見ながら、利用者が食事の配膳や下膳、後片付けなどに携わるよう声掛けを行っている。共同作業はグループホームの理念である共同生活に必要不可欠なものであり、生活リハビリの一つとしても捉えることができる。職員は利用者ができることは自分で行うよう支援しており、利用者は自身の役割りを認識しそれを果たすことが生きがいにつながっている。

利用者の状態に合った作業を行うよう声掛けし、利用者の主体性や満足度を高めている

職員は利用者の生活歴や心身の状態を理解し、利用者が自然な形で共同生活に溶け込むよう配慮している。床掃除やゴミ捨てなどの作業を行う際は無理強いせず、できることを自発的に行うよう支援している。また、終わった後には感謝の念を伝え、作業をねぎらっている。利用者の自分はできるという発見や自信が主体性や満足度の向上につながり、職員との信頼関係が構築されている。テーブル拭きやタオル畳みなどの作業も生活に根差した機能訓練となっており、職員はこれらの生活動作を日々記録し支援に役立てている。

利用者・家族の了解のもと、各種の手続きや買い物の代行を行っている

介護認定や通院など入居者に関する各種の手続きは、利用者・家族の了解を得て職員による代行を行っている。おむつ代、理美容代、嗜好品購入、個人使用の日用品の購入は実費負担とし、介護保険適用外のサービスは申し出により相談に応じている。職員は買い物を代行するほか利用者と一緒に外出して嗜好品などを購入する場合もある。また、利用者が衣類や雑貨などの日用品を希望する場合は職員が家族に連絡して持参してもらうなど、生活の利便性の向上を図っている。理美容など職員以外のサービスについても手配し、実施状況を記録している。

3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている
  • 日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】
利用者の健康状態を把握し、問題があれば迅速に対応できる体制を整えている

利用者の日々の心身の状態は、職員と施設群の看護師が連携して把握・対応している。心不全の入居者は毎日、それ以外の方は週2回バイタル測定を行い健康状態を把握している。看護師は職員の相談に対応し必要な処置や指示などを行うほか、訪問看護ステーションと契約して週1回の訪問看護と夜間のオンコール体制を整えている。施設群の常勤医師のほか、内科の往診医が定期的に訪問して診察を行っている。精神科医も2週間に1度・歯科医や歯科衛生士は週1度訪問し、診察や指導を行っている。必要に応じて外部の医療機関も受診している。

職員のダブルチェックで配薬ミスを防止するなど、服薬事故防止に努めている

薬局が利用者の薬を個別包装で届けている。これを職員が利用者毎に朝・昼・晩・寝る前と薬を分け、薬袋に名前を書いてセットしている。を導入し、服薬管理の充実を図っている。薬局の職員が利用者の薬を個別包装して施設に持参し、利用者毎の薬ケースに朝・昼・夜・寝る前用と薬を分け、それぞれの薬袋に氏名を記入してセットしている。語薬を防ぐため、薬袋と配薬トレーは同色にしている。服薬時には服薬担当の職員と確認担当の職員が声を出して名前と薬をダブルチェックを行い、服薬後も薬袋や落薬を確認し事故を防いでいる。

パワーリハビリや屋外歩行などで心身機能の維持向上を図っている

専門理論に基づく自立支援介護を実践している。その一環として週に1回30分程度パワーリハビリを行っており、6種類の専門のトレーニング機器を使用して上肢・下肢・体幹の使っていない筋肉を動かすことで「全身の協調性」の向上を図っている。また、コロナ禍であっても毎日午前・午後には屋外歩行に出かけ、外気に触れて気分転換を図りながら心身機能の維持向上を図っている。薬に頼らないケアも実践しており、職員は利用者の状態を見ながら看護師や主治医などと相談し、減薬をすすめている。

4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
  • 利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている
  • 事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
  • 居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】
生活のスタイルは基本的に自由であり、その人らしい生活ができるよう支援している

利用者の生活スタイルは基本的に自由であり、職員は利用者が自分らしく暮らせるよう支援している。皆が集まるリビングで楽しく過ごせるよう、相性などを考慮して座席を決めている。利用者はそこでテレビを見たり歌を歌ったり、簡単なゲームをしたりして過ごしている。居室にいる時は、テレビを見たり午睡をしたりしている。職員はユニット内の入居者が顔なじみの関係をつくれるよう配慮しており、対人関係の困り事やトラブルが起きた時は職員がパイプ役となって関係を調整している。

一人ひとりの生活のペースを尊重し、プライバシーに配慮しながら生活を支援している

日々の生活においては、利用者一人ひとりの意思や生活のペースを大切にしている。プライバシーにも配慮し、入室の際はドアをノックして名前を呼んで許可を得るほか、食事や入浴、排泄などの際は、利用者の意思を確認しながら支援を行っている。生活時間も、健康被害がなく他人に迷惑を掛けない限りは自由である。全員が個室で生活しているため、夜間のテレビ視聴も可能である。食事や体操、レクリエーション活動などはリビングで行っている。皆が安心・安全に過ごせるよう、活動内容に工夫するほかイスやテーブルなどの備品の配置にも留意している。

利用者が安全・安心に生活できるよう、生活環境の整備に努めている

職員は整理整頓を心掛け、リビングでは車イスの方も独歩の方も安全に移動できるよう、座席の位置を工夫している。移動時には職員が一声かけて、安全に移動できるよう配慮している。施設内は段差のないバリアフリーとなっており、転倒・転落のリスクに備えてトイレや浴室などにはクッション性の高い床材を使用し、手すりなどの安全対策も施されている。職員は転倒の原因となるような物を置かないようにするほか、刃物などの危険物も入居者の目に付きにくい場所に保管するなど、利用者が安全に過ごせるよう生活環境を整えている。

5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
  • 家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している
  • 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
  • 家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている
  • 重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】
家族との情報交換や情報共有によって信頼関係の構築に努めている

利用者の支援に家族の協力は欠かせない。家族との信頼関係を構築するため、情報の共有に努めている。ケアプランの作成時や更新時には、家族が参加するよう連絡しており、参加した家族には職員が支援の状況を説明するとともに、更新するプランに家族の意向や希望を反映させている。出席が難しい家族には、書面や電話で意向を確認している。コロナ禍では利用者の生活の様子を家族に見てもらうことはできなかったが、面会制限の緩和により居室での面会が可能となった。

季刊誌などで近況を知らせるとともに、コロナの第5類移行に伴い家族の来訪を再開した

コロナ禍の前には季節の行事などに家族を招待し、その機会を捉えて入居者の生活の様子を伝えていた。コロナ禍では家族の来訪を制限したため直接意見交換を行うことはできなくなったが、施設の季刊誌が利用者の元気な様子を伝えていた。コロナの第5類移行に伴って面会制限を解除したため、家族は直接職員と話すことができるようになった。年6回開催する「運営推進会議」でも3人の家族代表から意見や要望を聞いており、コロナ禍では書面開催としていたが令和5年7月からは会議形式による開催を再開している。

重度化した場合や終末期の対応について、適宜利用者・家族に説明している

看取り介護は実施していないが、利用者が重度化した場合や終末期の対応を入居前に利用者・家族に説明するほか、入居後も入居者の心身の状態を適宜家族に知らせている。重度化した場合や終末期には往診医や協力医療機関などと協議し、家族の意向を確認して入院などの手続きをとっている。また訪問看護ステーションと契約し、週1回の訪問と夜間のオンコール体制を敷いて重度化対応を強化している。

6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
  • 地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている
  • 利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している
  • 運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている
  • 区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】
地域情報を収集し、利用者の参加により生活の質の向上を図っている

地域活動の参加は利用者の生活の質の向上に役立つことから、地域情報の収集に努め地域連携を図っている。区報や区民センター便り、地域のタウン誌などを置くとともに、各種の行事やイベンドなどの地域情報を掲示している。コロナ前には近隣の小中学生の課外授業やボランティア活動など様々な機会を捉えて交流していたが、コロナ禍では外出の機会が減り地域交流も中断した。コロナの5類移行に伴い、令和5年度は家族や地域の方々を招いて夏祭りを開催することができた。今後、地元商店街のイベントや寺社の祭事にも参加を予定している。

地域交流により、利用者の社会参加の促進と施設の社会化の進展を図っている

併設の特養には地域交流室が設置されている。この地域交流室を使用して各種の行事を開催する際は、地域のボランティアに声をかけ参加を呼びかけている。特養との合同行事である夏まつりには近隣の中学生がボランティアとして参加・協力している。また、地域の老人会とカラオケ大会を合同で実施するなど、交流を深めている。地元の幼稚園・保育園・小中学校の文化祭や運動会なども交流の機会と捉え、利用者の社会参加を促進して生活の幅を広げるとともに地域社会に施設を開き関係を構築する「施設の社会化」の進展を図っている。

運営推進会議を隔月開催に戻し、地域住民の意見や要望を施設運営に反映させている

地域に開かれた施設としてサービスの質を確保するため、書面開催としていた「運営推進会議」を隔月開催に戻している。会議には、職員や利用者家族の代表のほか、地元町会の役員・近隣の社会福祉施設職員・区の地域包括支援センター職員などが参加している。事業計画や事業実績のほか感染症対策などの日頃の活動状況を参加者に報告し、意見や要望を施設運営に反映させている。令和5年度には、参加者の提案によって施設が地元の祭りの御旅所(立ち寄り所)となった。利用者は神輿を間近に見ることができ、大喜びであった。

【講評】
利用者の個人情報の保護に関して、契約時に取り扱いの同意書を交わしている

個人情報の保護に関しては、契約時に個人情報の取り扱いについて定めた個人情報同意書を交わして、利用者と同意者である家族の署名・押印を得ている。季刊誌やホームページに利用者の写真を掲載する場合は、個人情報同意書で同意をとってあるが、その都度家族には連絡を入れて同意を得ている。施設に来た利用者宛の郵便物は、毎月の請求書とともに家族に郵送している。職員に対しては、個人情報保護マニュアルを活用して入職時の研修で徹底するようにするとともに、日常のケアの際に職員同士で注意し合うようにしている。

排泄介助時の禁句事項の徹底など、利用者の羞恥心に配慮したケアを行っている

利用者のプライバシー保護については、職員の入職時研修で徹底を図っている。居室はすべて個室でプライバシーが保たれており、職員の居室への入室時の声掛け、個人所有物の取扱いなどについて、日常のケアのときにも特に気を付けるよう指導している。利用者の羞恥心に配慮した支援については、排泄介助時の「言ってはいけない禁句事項」をマニュアル化し、言葉の面からの羞恥心にも十分配慮し徹底している。入浴や着替えなどのときの羞恥心にもしっかり気を配り、外国籍職員も含めて周知徹底している。

利用者の自由意思を尊重するとともに、人権擁護を徹底するよう努めている

飲酒・喫煙などには制限は設けず個人の意思を尊重しているので、施設内のイベントの時には飲酒する利用者もいる。カラオケ、書道、茶道など、利用者のための様々な部活動が行われており、このような活動への参加も利用者の自由意思を尊重している。利用者の人権擁護については、入職時に研修を行うとともに、日常の業務において不適切なケアが見らた場合は、その都度先輩職員が指導している。職員の利用者に対する言葉遣いも、正しい敬語で話すなど相手を尊重するよう職員同士で注意し合っている。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
自立支援介護を主にした新人職員研修、習熟度をチェックするOJT指導を行っている

自立支援介護が当施設の基本方針であり、職員もこのことを前提にして入職して来る。入職時の研修は5日間実施しており、2日目の途中からは自立支援介護を中心とした内容となっている。新入職員に対するOJTによる指導では、接遇、会話などの業務の基本、食事・排泄・歩行介助の手順や方法など、指導すべき項目ごとに習熟度合いをチェックしている。毎月2回カンファレンスを行い、利用者の状態変化に応じた支援内容の評価・見直しを行って、その情報を職員間で共有して業務の標準化を図っている。

もっと活用されるマニュアルにするための検討の場づくりが期待される

介護技術マニュアル、サービス向上マニュアル、感染症対応マニュアルなど各種マニュアルが用意されている。マニュアルの活用が業務の標準化の第一歩と言えるので、現状を踏まえてもっと活用されるマニュアルづくりに向けた取り組みが必要だと思われる。個々の職員の気付きや経験、ノウハウをマニュアルに反映させる方法、動画を取り入れるなど親しみやすいマニュアルづくり、マニュアルの内容を職員に浸透させる手段、マニュアルの見直し基準の明確化などについて検討の場を設けていくことが期待される。

職員に対して各種研修への参加を勧め、受講後には報告書の提出を義務付けている

東京令和館中野では、自立支援介護に関して、年に11回のWEB研修のほか、虐待防止研修、事故防止研修、感染症対策研修、看取り研修、外国籍職員向け研修など様々な研修が行われている。施設内でも感染予防対策として吐物処理の実践研修、移乗介助のシミュレーション方式の研修などを行っている。このような法人内や施設内の研修だけでなく、外部の研修にも積極的に参加するよう勧めており、職員のレベルアップを図っている。研修受講後は報告書の提出を義務付けて、職員間での研修内容の共有化を図るよう努めている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価実施期間】

2024年8月6日~2025年1月29日

【評価者修了者No】

H1501025,H0306021

評価結果のダウンロード

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