評価結果

標準の評価

基本情報

【サービス種別】

認可保育所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)働く女性、保護者の支援
2)人生で最も重要な時期の人間教育(生きる力を育む)
3)教育、保育の質の向上に常に挑む
4)お子さま、保護者の心の声に寄り添い、他に変えることのできない丁寧なサービス
5)世界の情勢や社会の動きへの認識

職員に求めている人材像や役割

・向上心
・柔軟性
・規律性
・計画力

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・向上心
・柔軟性
・規律性 
・計画性

全体の評価講評

特によいと思う点

行事は、担任や子ども同士で話し合って主体的に自ら取り組んでいる。夏祭りでは、テーマ「昭和」を多数決で決め、0歳は昭和のポスター、1歳児は金魚すくいや提灯、2歳児は喫茶店、3歳児は駄菓子屋さん、4歳児はお面、5歳児はゲートボール・レコード・パーマネント時代の美容室など、昭和を知らない子どもたちと若い世代の保育者が話し合い調べ、懐かしい昭和の世界を再現した。保護者も黒電話や昭和の食器棚を貸してくれたり、和式トイレを段ボールで作ってくれたりするなど、子どもや保育者、保護者が協力して一緒に行事を作り上げている。

園では食育に力を入れ、さまざまな取り組みを行っている。毎月行う誕生日会にはケーキを出し、ロウソクに本物の火を灯し、吹き消し誕生日の子を祝っている。0歳児はお米やキノコに触れたり、1歳児はスイカジュース作りをしたり、2歳児は夏野菜カレー作りをするなど、乳児クラスも食育を楽しんでいる。園庭では4、5歳児がパブリカや小松菜などの栽培を行い、水やりなどをしながら成長を見守り観察を行っている。親子イベントでは、クッキングを行い、スイートポテトパイ作りやパン作りなど親子で楽しみ食への興味・関心を高めている。

ハロウィンや勤労感謝の日に子どもが地域を訪問したり、年長児が近隣の保育園に遊びにいったりして、子どもが地域と交流する機会を積極的に作っている。中学生の職場体験を受け入れるなど、地域に貢献する活動も行っている。こうした取り組みを通じて、子どもの経験が豊かになり、また地域との協力関係が生まれることで、例えば災害時の助け合いにつながることも期待できる。地域交流を活発に行うことで、子どもにとっても地域にとってもよい効果が生まれつつあり、地域の中の園として地域と交流しながら子どもの豊かな成長を図っている。

さらなる改善が望まれる点

中長期計画は今年度になって施設長が策定したが、まだ園内で十分周知されていない。会議などの機会に職員とも共有し、来年度以降は中長期計画を踏まえて、年度ごとの事業計画を策定し、振り返りをすれば、より長期的な視点で園の運営や保育の方向性を検討できると考えられる。また中長期計画は法人とも共有したうえ、事業内容や予算など、必要に応じ法人と協議・協力することも有用と思われる。中長期計画-年度ごとの事業計画-日々の活動計画といった一連の流れを明確にし、職員が大きな目標を念頭におきつつ保育に取り組んでいくことに期待したい。

最近になって追加の人員が配置され人員不足が解消されたものの、職員は依然として多忙な状態が続いている。常に十分な数の人員が配置されるよう、法人に引きつづき協力を働きかけていく必要がある。一方で、業務の効率化に向け改善の余地もあると思われる。フリー保育士と協力したり、事務のための時間を作ったりするなどして、働きやすい体制をさらに整備するとよい。また、職員一人ひとりがやるべき作業を洗い出し作業の段取りを考える、書類の書き方のスキルを向上させる、といった工夫で、さらに事務作業の効率化を図ることも重要である。

会議などで職員が情報を共有・確認しながら業務に取り組む姿勢が窺われる。ただ、会議に全員は出席できないため、出席した職員が会議の内容を伝えているが、伝達がうまくいっていないケースもあるということである。また、各種マニュアル類や文書を施設長が職員に読んでおくよう伝えているが、どこまで職員に浸透しているか不明な部分もある。会議などでは重要な点が的確に伝わっているか、また各種文書は読んでいるか、理解しているかを確認し、情報の伝達・共有・理解のいっそうの向上を図ることで、確実な業務遂行につながれば望ましい。

事業者が特に力を入れている取り組み

施設長は、方向性の説明や職員への言葉かけを工夫しながら職員に寄り添い支援している。各職員の役割を明確にし、幼児リーダー、栄養士リーダーなど何らかのリーダーの役割を与え、自覚と責任が持てるように指導しており、リーダーになると職員の姿勢も変わるなどの成果も出ているということである。また、職員が意見を言いやすい雰囲気を作ること、とくに経験の浅い人の意見を大切にしているということであり、新しい感性や発想を尊重しつつ、職員が自分で考え全員で話し合いながら、保育に取り組める環境を作ろうとしている。

室内遊びで季節の製作をする際は、実際の写真や絵を見てから取り組み、散歩先とはまた違った視点で、四季折々の変化を感じ楽しんでいる。戸外では、個々に散歩バックを持ち、草花や落ち葉、木の実などを拾うとバックに入れ持ち帰り、調べたり製作に活用したりしている。また、ダンゴ虫など生き物を探して捕まえたり逃がしたり、観察をしながら生き物に触れ「いのち」について学んでいる。3月にはお弁当を持って桜の花見をするなど、体験を大切にした日常の保育の中で、自然に触れる機会を多く設け、好奇心や感性を豊かに育んでいる。

地域との連携を密にするため、園では月に1回の園長会、年2回の地域交流会に参加し、他園と情報交換をしている。会で他の園での様子を聞いたり、意見を交換したりするなど、地域に根差した園づくりに取り組んでいる。ハロウィンでは仮装をしてスポーツジムや郵便局を回ったり、勤労感謝の日には、歯医者や消防署などを回り感謝を伝えたりするなど、近隣の方々と関わりを持てるような行事の取り組みをしている。年長児は、餅つきの行事にプロレスラーを呼び、餅つきや筋トレを一緒に行うなど、子どもが多彩な体験や交流ができる工夫をしている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:2024年5月27日現在の施設の利用者(保護者) 70世帯(利用者総数 86名)を対象とした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    WEBアンケート。施設にて担任が保護者に手渡しする形で案内状を配付。保護者任意のデバイスにてアンケートに回答。
  • 有効回答者数/利用者家族総数:58/70(回答率 82.9% )

総合満足度(大変満足、満足を合計した割合)は、(97%、56人)となっている。

●各設問のうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。
問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか
(100%、58人)

問10.あなたは、職員の言葉遣いや態度、服装などが適切だと思いますか
問13.あなたは、職員がお子さんの気持ちを大切にしながら対応してくれていると思いますか
(各々 98%、57人)

アンケート結果

1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか

はい 58名 (100%)

最近はよく喋るようになり、お友達と遊んでいる様子が見られるようになりました。 ただ食事とお昼寝をするのではなく、毎日企画を用意して娘にさまざまな体験をしてくださり、大変感謝しています。 様々な製作を通して指先を動かす訓練をしたり、色・形を学んだりと成長に繋がっていると思う。 また、お散歩や公園遊びなど運動面での発達にも役立っていると思う。 などの意見があった。

2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか

はい 56名 (97%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)

同じ絵本を持っているのですが、前よりもリアクションよく楽しむようになりました。 コップでの飲み物も園で練習してくださったようで、いつのまにか飲めるようになり親としては大変感謝しております。 毎回、保育園でやった事を楽しそうに話してくれるので そう感じております 子供達が楽しめるよう、先生方が工夫して活動を考えて下さいます。 雨の日も室内遊びの種類が豊富なので、子供も楽しそうです。 などの意見があった。

3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか

はい 56名 (97%)
どちらともいえない 2名 (3%)

帰宅してから、その日の献立を話してくれるなど、給食を楽しみにしている。 離乳食はとても手が混んでおり、栄養バランスもよく親としてもとてもありがたいです。 季節の料理や世界の料理など子供が食に興味を持てるような献立を取り入れていただき、心と体両方の成長に繋がっていると思う。 などの意見があった。

4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか

はい 53名 (91%)
どちらともいえない 4名 (7%)
いいえ 1名 (2%)

虫が嫌いで最近は外に行きたがらないのですが 保育園でお友達とだと虫を観察できたりしているのでありがたいです。 公園やお散歩で、虫や花を見つけたり触らせて貰うことが多いようで良い機会だと思っています。 晴れた日は散歩へ連れて行って下さり、自然に触れ合う機会を与えて下さいます。 ハロウィンの時は、地域のお店や施設との交流もあり、社会勉強になっていると思います。 などの意見があった。

5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか

はい 52名 (90%)
どちらともいえない 4名 (7%)
いいえ 1名 (2%)
無回答・非該当 1名 (2%)

2日前に延長保育をお願いしましたが、快く引き受けていただきました。 こちらの都合で急に変更になるときもいつも柔軟に対応していただいており、また、電話連絡の際に気遣いの言葉をかけてくれることも多く感謝しかない。 いつも急な変更に対応して頂き大変助かっています。 などの意見があった。

6.安全対策が十分取られていると思うか

はい 51名 (88%)
どちらともいえない 5名 (9%)
いいえ 2名 (3%)

部屋に不必要なものが置いてあることがないと思います。 怪我などした際はすぐに報告してくださいます。 しっかりした体制を作って下さっているので、安心です。 などの意見があった。

7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か

はい 52名 (90%)
どちらともいえない 6名 (10%)

午前中に多いのが助かります。 土曜日の親子イベントなど、充実したプログラムを実施してくれている。 行事の日程を早めに教えて頂けるので、調整しやすいです。 などの意見があった。

8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか

はい 52名 (90%)
どちらともいえない 5名 (9%)
いいえ 1名 (2%)

困ったことがあると必ず相談に乗っていただいています。 配慮していただいたり、とても助けられています。 相談しやすい雰囲気を作って下さるので、小さな事でも先生にたくさん相談しています。 いつも優しく笑顔で相談に乗って下さり、色々と気にかけてくれるので、私の心の支えになっています。 保育園のおかげで日々頑張ることができています。 この先生方に出会えて良かった、この保育園に通わせて良かったと、いつも感謝の気持ちです。 などの意見があった。

9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 56名 (97%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)

いつも綺麗です。 年長クラスのみんなが草むしりをしてくれたと聞き、驚きました。普段草むしり等もしないので良い経験になったと思います。 いつもきれいにされています。 どこに何があるか、わかりやすいと思います。 などの意見があった。

10.職員の接遇・態度は適切か

はい 57名 (98%)
いいえ 1名 (2%)

いつも明るく挨拶してくださるのでこちらまで明るくなります。 どの先生も感じが良くて気持ちが良いです。 先生やスタッフの皆さんはとても優しく明るいので、私も元気をもらえます。 皆さんとても礼儀正しく、素晴らしいと思います。 などの意見があった。

11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 56名 (97%)
どちらともいえない 1名 (2%)
いいえ 1名 (2%)

即電話!ではなく、服を脱がせたり様子を見ながらお電話くださってることがわかり、子供の対応はもちろん、働く親のことも考えてくださっているんだなとありがたく思いました。 お迎え要請や怪我の時の受診の判断など適切に対応していただきました。 ちゃんと子ども一人ひとりを見てくださるので、小さな変化にも気づいて報告してくれるので安心です。 などの意見があった。

12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 48名 (83%)
どちらともいえない 10名 (17%)

まだそういった状況に出くわしてはいないですが 大丈夫かと思います 。 小さなことでも保護者にちゃんと説明して下さるので、誠実さを感じます。 などの意見があった。

13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか

はい 57名 (98%)
無回答・非該当 1名 (2%)

いつもポピンズメモリーで一人一人にあったエピソードを記入してくださいます。 一人ひとりの個性を尊重して、その子のペースでやっていけるように配慮してくれて感謝しています。 などの意見があった。

14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか

はい 51名 (88%)
どちらともいえない 7名 (12%)

相談した際にとても誠意を感じました。 ちゃんと守ってくださいます。誠実さを感じます。 などの意見があった。

15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 55名 (95%)
どちらともいえない 2名 (3%)
いいえ 1名 (2%)

本人がどのような様子だったのかはわからないことが多いですが 保育内容は毎日連絡帳で細かく教えてもらえてありがたいです。 毎日の連絡帳にも詳しく書いてくれますし、お迎え時にはその日あったことを先生が直接保護者へお話してくれます。 毎日の先生とのやり取りが楽しいです。 などの意見があった。

16.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 52名 (90%)
どちらともいえない 6名 (10%)

まだその機会がないですが、良い先生たちなので大丈夫かと思います。 些細なことでも、保護者の意見を大事にしてくれます。ちゃんと説明をして下さるので信頼できます。 などの意見があった。

17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 33名 (57%)
どちらともいえない 21名 (36%)
いいえ 3名 (5%)
無回答・非該当 1名 (2%)

そう言った事例がまだありません。 といった意見があった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念を職員に周知し、保護者にも伝えて、理念を念頭においた保育を実践している

理念は玄関に掲示するほか、職員は毎朝唱和している。保護者を支援するという理念のもと、職員は、保護者の要望にノーと言わず、急なことでもできる限り対応するようにしている。保護者に対しては理念を重要事項説明書に記載し、保護者会でも説明して理解を得ている。法人全体の方針としてSDGsへの取り組みを日々の活動に取り入れることを重視しており、例えば園内に掲示するドキュメンテーションに、園での活動がSDGsのどの項目と関連しているかを明示するなど、常に理念や方針と日々の活動を連動させることを念頭に、保育に取り組んでいる。

リーダー層は、園の方向性を全員に示しながら、職員の意欲を高めつつ支援している

施設長は職員をどう育てていくかを考え、職員に寄り添って支援することを第一に考え園の運営をリードしている。日々の保育や行事などについては、理念や基本方針を踏まえて職員に説明し、理解が深まるようにしている。また、新しいことに取り組む際は話し合いをして方向性を統一し、職員が取り組みやすいよう支援している。職員には何かあったらこまめに声をかけ、注意するときは、理由を説明して納得してもらうようにしている。また、職員に対しては通常の役割分担のほかに、何らかのリーダーの役割を与えることで、意欲と能力を高めようとしている。

園内で定期的に会議が開催され、意思決定と決定事項の周知のしくみが整備されている

職員は、朝の申し送りと週末ミーティング・月末ミーティングに参加する。ミーティングでは全員で話し合い、必要事項を決めている。重要事項は保護者にも掲示や手紙、連絡システムで伝え、結果だけでなく経緯を説明して理解してもらえるよう努めている。また、法人、施設長、主任、保護者代表2、3人、地域の人(第三者委員になっている民生委員)が参加する運営委員会を定期的に開催し、事業計画等重要事項を共有している。関係者全体で重要事項を検討・決定が必要な情報を共有するしくみができていると言える。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
職員と利用者の意向を把握し、必要に応じて意見を取り入れ活動に反映している

保護者に対しては、年に1回ウェブ回答によるISO顧客満足度アンケートを実施して意見を聞き取り、結果は職員にも共有し、改善が必要な場合は検討する。玄関に意見箱を設置し、例えば草刈りに関する要望が入っていたので対応した。年度初めと年度末に保護者会を開催しているが、報告事項で終わることも多く、保護者の要望を聞き回答する機会になればいいと施設長は考えている。職員については、期首と期末と中間に人事に関する面談をしている。その中で園の活動や運営に関する意見が出てくることもあるので、話を聞いて、必要に応じ対応している。

施設長は地域の会議や交流会に参加し、地域や福祉全体に関する動向の把握をしている

施設長は自治体で月1回行われている園長会や年2回馬込地区の保育園長が集まる地域交流会に出席し、自治体の動向や補助金などについて情報交換をしている。地域の会合で得た情報は職員とも共有し、必要に応じ園での保育に取り入れ、改善に活かしている。例えば、地域交流会で避難訓練をどのように実施し、どう助け合うのがよいかなどについて意見交換し、他園の取り組みを参考に防犯カメラを設置するなどした。また、特別な支援が必要な子どもについて、対応に関する取り組みを聞き参考にしている。

理念を踏まえて事業計画を策定し、職員全体で進捗・達成を確認し振り返りを行っている

理念と保育所保育指針を踏まえ年度ごとの事業報告書を作成している。計画には、行事、保護者との連携、職員の研修計画、安全対策等の項目について記載している。週末ミーティング、月末ミーティングや大きな行事の後で、計画に沿って活動を振り返り、計画の進捗・達成状況を確認している。予算は施設長が作っているが、修繕費など職員の意見も適宜盛り込む。中長期計画は、法人でも作成していないが、他園の中長期計画を参考に施設長が作成した。評価時点でまだ職員には周知していないが、いずれ園全体で共有する予定である。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
特に人権に配慮して保育者としての倫理や規則を園内で周知し、実践に取り組んでいる

保育者として守るべき倫理や規則は就業規則やマニュアルに詳しく記載し、職員は読むように施設長が日頃から声をかけている。特に子どもの人権については、「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を毎年実施し、施設長に提出することとしている。チェックの結果を持ち寄って結果を全職員で共有し、気づいた点は会議で話し合っている。こうした振り返りが重要であると施設長は考えている。そのほか、園内研修でも子どもの人権を取り入れ、子どもへの声かけについて職員で話し合いを行うなど、人権には特に配慮している姿勢が窺える。

法人で虐待防止マニュアルを整備し、関連機関とも連携して虐待防止に取り組んでいる

法人で子ども虐待防止対応マニュアルを作成し、虐待発見時のフローチャート、虐待の判断のポイント、発見時の注意事項や関係機関との連携についてまとめている。フローチャートはスタッフルームにも貼り出して職員に周知している。大田区虐待対応マニュアルも参考にし、自治体や児童相談所と連携をとりながら虐待の早期発見に努めている。虐待が疑われたときは、園で記録をとることとしている。以前、子ども家庭支援センターと連絡を取り合い、一緒に家庭訪問を行うなどしてスムーズに対応できたケースがあった。

地域の人と交流を図り、中学生の職場体験を受け入れるなどして地域貢献に努めている

園児がハロウィンで地域を回ったり、勤労感謝の日に消防署や郵便局を訪問したりして、地域との交流が生まれている。地域の人も温かく受け止めてくれ、何かあったらお手伝いすると声をかけてくれるようになった。地域との交流ができたことで、災害時などの助け合いにつながるとよいと園では考えている。また、中学生の職場体験を受け入れているほか、希望者がいればボランティアも受け入れる予定である。新型コロナウイルス感染症が収束したこともあり、今後地域との活動をさらに拡大し、地域貢献に努めていきたいと園では考えている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
BCPや各種マニュアルが策定され、リスクマネジメントの体制が整備されている

BCPが策定され発災時の役割分担と対応方法、関連機関の連絡先、業務再開時の対応などが記載されている。そのほか安全管理マニュアル、安全チェックリストなど、安全対策に関するマニュアル類が各種準備され、法人全体でリスクマネジメントに取り組んでいることが窺われる。BCPとマニュアル類は法人が用意したものに、地域の特性を考慮して園で加筆・調整している。例えば、この地域では水害の可能性が高いことに配慮した。これらのマニュアル類は職員にも読んでおくように伝え周知しているが、施設長はさらに理解が深まるとよいと考えている。

避難訓練やヒヤリハット記録の作成などで振り返りを行いながら、安全対策を行っている

避難訓練は、毎月異なる状況を想定し担当者も変えて実施して、様々な状況に備えている。夜は懐中電灯が必要といった気づきがあり、また実際に地震があった時に防災頭巾をスムーズにかぶせることができたなどの成果も出ている。ヒヤリハットについては、ヒヤリハットレポートと会議録に記録し、職員会議で振り返りを行っている。また、アクシデントレポートを年度末に看護師が集計してアクシデント分析表を作成しており、アクシデントが起きた時間や場所などの傾向を見ている。結果は職員全員で共有し対応に活かしている。

園内の情報管理は、規定に則り職員に周知して適切に行っている

情報管理については年度初めのスタッフミーティングで説明し、職員に周知している。パソコン内の個人情報や重要な情報は法人内のシステムで管理し、アクセス権限を設定し、情報が漏洩しないよう配慮している。紙の書類は鍵付きのロッカーに収納し職員が取り扱っている。鍵の管理については、写真付きの説明書類を作成し、職員会議で検討して職員に周知した。また、園のブログ等に写真を掲載する時は、保護者から肖像権の承諾書を取りつけるなど、個人情報の取り扱いは慎重に行うこととしており、職員も自覚していると施設長は考えている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
法人でキャリアパスなど人材育成制度が整備され、適切な人材の配置に努めている

法人でキャリアパスが作成され、一般スタッフ、主任、施設長など職位ごとに求められる業務内容やスキルを明記している。職員の育成にあたっては、施設長との面談を年に3回実施し、キャリアパスと人事考課制度で定められた評価基準に従って自己評価を行って、職位に対する目標の達成度を確認している。人員の配置は法人で決定されるが、園での業務分担に関しては、各職員の性格や得意分野、本人の希望を考慮している。園では人員が不足気味であったため、より充実した保育ができるよう、人員増加を法人に申し入れ、本年度3名増員された。

計画に基づいて職員の研修を実施し、成果を園内で共有して業務に活かしている

教育訓練年間計画表を作成し、職員一人ひとりに対応した研修の計画・実施をしている。対面やリモートなど様々な方法の研修を活用し、職員は業務を調整して参加する。非常勤職員は外部の研修に参加する機会はないが、法人で半日の研修を実施している。外部の研修に参加した職員は、月末ミーティングで研修報告をして、他の職員と共有している。栄養士が保護者支援の研修を受けて、保護者との関わりを大事にするようになったなどの成果が見られている。また各種園内研修を実施し、課題を出してディスカッションをして、成果を日々の保育に活かしている。

申し送りや会議で情報を共有しながら、職員の円滑なコミュニケーションを図っている

朝の申し送りやミーティングで情報共有を図っている。ただし、全員は出席しないので、出席した人が他の職員に伝達する。共有してほしいことが共有されないこともあるので、園ではさらに改善を考えている。また、職員はスタッフノート、非常勤職員は子育てサポーターノートを作って、それぞれ必要な情報を共有している。会議では経験が浅い職員も含め全員が意見を言いやすいように配慮し、コミュニケーションを図っている。職員調査では、人間関係がよい、職員間で話し合いができるといった意見が多く聞かれている。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【課題・目標】新型コロナウイルス感染症の影響によるコミュニケーション不足を解消する
【取り組み】
・月に1回程度、土曜日に親子で楽しめるイベントを考え実施した。
・栄養士と協力し、家でも簡単に作れるようなパンやうどんなどを考案し、クッキングを行った。また、クリスマスには乳児・幼児に合った製作を行った。
・ヨガのインストラクターの資格を持っているスタッフと親子ヨガを行った。
・写真を掲示し、イベントの内容が分かるようにした。
【取り組みの結果】
・特にクッキングが人気でほとんどの子どもが参加した。
・フリーマーケットでは、クラスに関係なく保護者同士が関わる姿が見られた。
・子ども同士の関わりが広がったり保護者同士が話したりしている様子が頻繁に見られるようになった。
・スポーツフェスティバルでは準備、後片付けを父親が手伝ってくれた。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
・コロナ禍前のような環境に戻すには時間がかかるが、職員中心で進めていた行事を保護者と一緒に作っていく予定。
・定着してきたら、近隣の地域の人が参加できるようなイベントを考えていく。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

コロナ禍で園の行事など様々な活動が制限され、保護者同士の関わりが少なくなっていたこと、また、保護者同士コミュニケーションが取れていれば園全体の雰囲気がよくなると思ったことから、この課題を設定した。実施にあたっては、例えばクッキングをするだけではなく、待っている間にクイズをしたり、保護者に紙芝居を読んでもらったりするなどの工夫をして、親子で楽しい時間を過ごしてもらうことができた。ヨガをはじめ、様々な活動は好評だったようで、成果を十分あげたと考えられる。特に、園に対しても「何かお手伝いしましょうか」など協力的な言葉をかけてくれる保護者が増えたこと、父親の参加があったことは、特筆できる。親子イベントを通して保護者同士、子ども同士、そして職員と保護者の関係性が良好になったほか、親子でともに経験をすることで親子関係も良好になっているということである。さまざまな活動を通じて子ども、保護者、職員の間のコミュニケーションが活発になったことは、園の組織力の向上にも、子どもの成長にとっても好ましい効果を生み、保護者の支援という園の理念の実現にも貢献したと考えられる。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

【課題・目標】
近隣の地域の人との関わりを持つ
【取り組み】
・行事で協力してもらうために、行事の担当の職員が地域の人に電話をしたり、直接挨拶に行ったりした。
・ハロウィンでは地域の人にお菓子を配ってもらった。
・勤労感謝の日には、感謝の思いを伝えに子どもたちと一緒に消防署や郵便局を訪問し、関わりを持つことができた。
【取り組みの結果】
・行事を通して、近隣の人も参加に協力的だった。
・保育園の存在を地域の人に知ってもらえた。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
・地域の方々との交流の輪をさらに広げる予定。
・行事だけではなく、デイサービス訪問などボランティア活動を行えるようにしていきたい。
・年長児の小学校接続として近隣の保育園との交流をさらに広げていく予定で、他園と話はしているが、具体的には今後計画していく。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

災害があった時、近隣の人の助けや協力が必要であると感じたことから、この課題を設定した。地域の中の園、地域と協力する園にしていくという意味で、また、コロナ禍の影響で滞っていた地域との交流を活性化させるという意味で、適切な課題設定だったと言える。ハロウィンなどに関しては、職員は地域の人に積極的に働きかけ、協力を依頼し、地域の人も協力的だったということであり、地域との良好な関係が築かれつつあると考えられる。こうした協力関係がさらに継続・強化され、当初考えていたように、実際に災害時の協力につながっていけば、園にとっても地域にとっても好ましい。また将来的には、地域での子どもの安全の向上や虐待防止につながる可能性もある。園では、さらにデイサービス訪問等を計画しているということで、さらに幅広い地域の人と交流ができ、一方で子どもにとっても経験の幅が広がっていくと考えられる。今後も地域の情報を収集し、また職員がアイデアを出し合って、子どもも地域の人も楽しめる様々な地域活動を計画し地域交流を促進していくことにいっそう期待したい。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
行政やホームページから、園の情報を積極的に発信している

区のホームページの私立保育園案内の中に、各保育園一覧が掲載されており、園名をクリックすると所在地・交通アクセス・連絡先が紹介され、「その他取り組み」から園のホームページにもつながっている。また、区が発行している小冊子「子育てハンドブック」にも延長保育・緊急一時保育・体験保育などの園の情報を掲載している。ホームページには、園の保育方針や基本情報、空き状況や年間行事予定などのほかに、法人のさまざまな取り組みについて詳細に記載している。

入園希望者には、園独自の冊子やブログから園の情報をわかりやすく紹介している

利用希望の見学者には、園独自に重要事項説明書の抜粋の冊子を作成している。冊子にはナーサリースクールの目標や真の人間教育として行う「エデュケア」と独自の手法で知力を8つの領域に分けた「知力8(エイト)」についての紹介や、年齢ごとに一日の園での過ごし方、生活や遊びを通して行うエデュケアプログラム・年間行事予定、持ち物やなどをわかりやすく記載している。園のホームページには園内の写真や施設からのお知らせとして、ブログで園の様子をわかりやすく紹介している。

園見学は、1日2組と決めて保育体験も同時にできるようにしている。

園見学は月曜日と金曜日の週2日、時間は10時からと16時からで園での子どもたちの様子がわかる時間帯にしている。1日2組と決めて、園の取り組みや環境を実際に見てもらいながら、時間をかけて案内を行っている。子どもを一緒に連れてきた場合は、在園児の活動に一緒に参加し、手遊びや絵本の読み聞かせなどの保育体験をしてもらうなど、見学者の気持ちに寄り添った丁寧な対応を心がけている。施設長が重要事項を抜粋した園独自の冊子を基に案内をし、質疑応答には直接答え、離乳食やアレルギー等の子育て相談も行っている。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園に必要な書類は園に取りに来てもらい、入園説明会で丁重に説明をしている

入園が決定すると、入園に必要な書類を園に取りに来てもらい、同意書等も家庭で記載してから入園説明会の日に持ってきてもらっている。入園説明会はブースに別れ、主任や担当保育士が重要事項説明書を用いて、法人の理念や方針、目標、園のルール等を丁寧に説明している。施設長はブースを回り、必要に応じて保護者から出た質問や不安に対してしっかりと応答し、安心して預けてもらえるよう努めている。離乳食など食事については、栄養士が順次ブースを回り個別対応をしている。

書類や面談等によって子どもの情報等を把握し、職員間で共有している

入園説明会の個人面談では主任や担当保育士が、保護者から保育サービスの提供に必要な子どもの家庭環境、成育歴・アレルギー・質問事項・要望などを詳細に聞き取り「面接シート」に記載している。また、システム内の保護者のマイページにも、事前に園生活に必要な子どもの情報を入力してもらっている。アレルギーのある子どもや既往歴などで援助が必要な子の保護者とは、看護師や栄養士が一緒に面談を行い、保育生活を安全で安心に送ることができるよう配慮している。個人面談で聞きとった各個人の情報は、その日のうちに職員間で共有している。

入園直後は子どもと保護者の負担軽減に努め、卒園後の支援の継続を図っている

入園当初の慣れ保育は保護者の就労状況を考慮し、保護者と相談しながら保護者の状況に合わせて時間や日程等を柔軟に決めている。慣れ保育期間は、担任が受け入れができるように職員配置も配慮している。保護者にはお迎えの際に、園での子どもの様子を詳しく話すとともに、電子連絡帳にも必ず園での活動の写真を添付し保護者が安心して預けられるように支援している。卒園児は8月に園に招待し、半日園で在園児と遊んだり、お手伝いをしたりしてもらうなど、支援の継続を図っている。

1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  • サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
  • サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
入園前後の子どもの情報は、週末・月末ミーティングで職員間で共有している

入園前の家庭状況や成育歴は入園説明会時の個別面談で把握し、面談シートや保護者が記載したマイページに記録している。入園後の発達記録や日々のクラス日誌等は専用のアプリに記録をし把握している。日々の電子連絡帳や送迎時、個人面談等から家庭での情報や要望を把握し、週末ミーティングや月末ミーティングで職員間で共有している。クラスミーティングでは月案や個人別、週案の振り返りや見直しをして、次週の週案や次月の月案に活かしている。指導案は期ごとに振り返り、年間のまとめは年度末にも見直しを図っている。

法人共有の全体的な計画をもとに、年・月・週日の計画を策定している

指導計画は法人共通の書式で、全体的な計画をもとに年・月・週等の各クラスの指導計画を作成している。年間計画は4期に分け、予想される子どもの姿や保育のねらいや内容、10の姿などを記載しており、実践と振り返りを次の計画に活かしている。年間計画は、年度初めの保護者会で伝え、後半の保護者会では、1年間の成長を伝えている。毎月のニュースレター(園だより)に各クラスの保育のねらいと活動を記載するほか、玄関には月案を掲示し保護者とも情報共有を図っている。0から2歳児までは、個別指導計画を作成している。

各クラスの指導計画は会議で改善・見直しを図り全員で共有をしている

日々の様子は保育日誌に記載するほか、子どもの状況・発達は成長記録に記録し全員で把握している。指導案はクラスごとに振り返り、実践や援助・配慮などの内容から反省点を出し、週末ミーティングや月末ミーティングで意見を求めたり、改善策を全員で話し合っている。ミーティングで指導計画の内容や反省点などを職員間で共有することで、子ども一人ひとりの成長、発達状態を把握し、個々に必要な援助につなげている。保護者からの情報についても視診表や口頭で引継ぎを行い、職員間で確認している。

1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  • 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
  • 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  • 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
  • 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
  • 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
  • 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
  • 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
  • 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
  • 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
  • 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
  • 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
  • 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  • 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
  • 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
    小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
日々の保育の活動は本物に触れる・知ることを大切にした環境設定を行っている

子どもの情報は、電子連絡帳や朝登園の際の保護者との会話などから把握し、朝の申し送りや視診表を通じて、その日の子どもの様子を朝礼で職員間で共有するようにしている。共有した内容は、月間指導計画や週案・日案・個人カリキュラムに反映し、子ども一人ひとりの発達を捉えた保育ができるように努めている。主体的な遊びができるように、保育室は各年齢に応じた環境設定を行っている。子どもの興味・関心が育まれるように、日々の保育活動や行事は本物に触れる・知ることを大切にし、絵や写真などを使って導入するなど工夫をしている。

異文化理解教育を意識し、お互いが尊重できる環境の配慮に努めている

朝・夕の合同保育の際に、異年齢で子どもたちは関わっている。保育室の仕切りが低く、ガラス窓越しに他のクラスの子どもたちの様子がよく見えるなど、異年齢の子どもたちがお互いの様子を見たりして、お互いを尊重し仲良くできるようなレイアウトになっている。現在多国籍の子どもはいないが、日々の保育活動の中で、身近な国に興味が持てるようにしている。異文化理解教育の中で、外国文化に触れる機会を設けており、給食の献立にも多文化料理があり、ニュースレター(園だより)ではレシピや料理について保護者にも紹介している。

子どもの思いや気持ちを受け止め、成長できるように職員間で共通認識を持っている

特別に配慮が必要な子どもの保育は、他の子どもとともに成長できるように、月末・週末ミーティングで職員間で育ちを共有し、その子のペースに合わせた関わりができるように連携している。嘱託医との連携体制を整え、いつでも対応ができるようにしている。子ども同士のトラブル(けんか、かみつき等)については、お互いの気持ちを汲み取り尊重し、自分の思いを言葉で表すことが難しい場合は、保育者が代弁をしてお互いが納得するように配慮している。集団に入れない子どもには、子どもの気持ちを推し量り、職員間で共通認識を持ち援助している。

2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
  • 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  • 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
  • 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  • 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
子どもの体調や様子は職員間で共有し、保護者との共通理解に努めている

登園時に、担当職員が保護者から、前日降園時以降の子どもの様子を口頭で聞き取り、体調を含め健康観察を行っている。保護者から聞き取った内容は「視診表」に記載し、電子連絡帳の内容を含め、朝礼で情報を職員間で共有している。また、日中の子どもの様子は電子連絡帳に具体的に保育の活動の様子を記載し、内容は保護者にわかりやすように工夫している。降園時には「視診表」を活用しながら、担任でなくても子どもの様子を保護者へ伝えられるように取り組んでいる。

保護者との連携を大切にし、生活習慣の自立に向け意欲を尊重した援助をしている

子どもの基本的な生活習慣については、保護者会、個人面談で保護者から家庭での様子を聞き、個々の発達に合わせて援助ができるよう、保護者との連携を大切にし、話し合いながら園との共有を図っている。栄養士は職員と連携して食具や食事のマナーを子どもたちに伝え、看護師からは子どもたちに手洗いなどの保健指導を行っている。ニュースレター(園だより)では季節に応じて感染予防や体調管理、規則正しい生活リズムについて知らせ、保護者と家庭とで情報を共有するように努めている。

午睡時の安全・安心の確保に努め、個々の生活リズムに合わせて対応している

午睡は子どもの月齢・年齢・体調や生活リズムに合わせて、時間や長さは個別に対応している。午睡は、「午睡チェック表」などで全クラス時間ごとに、顔色・姿勢・呼吸などの安全確認を行い、午睡中の室内は顔が見える程度の明るさにして、体調などの変化がすぐわかるように配慮している。午睡時間に全く眠れない子や眠くなるのに時間がかかる子、早く起きてしまった子どもは、個別の配慮を行っている。5歳児は1月頃から少しずつ午睡時間を減らして、就学に向けて生活リズムを整えている。

3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
  • 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  • 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
  • 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
  • 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
  • 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  • 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
創造力を養い、主体的に物事に取り組めるように環境を工夫している

各保育室には、ままごと・ブロック・積み木など、子どもの発達や年齢に応じた玩具を用意し遊びの環境を整えている。0歳児の保育室はペットボトルを使った手作り玩具があり、2歳児クラスでは夏祭りの余韻が残り、ステンドグラスやモノクロームの写真などテーマであった「昭和」の世界が広がっている。玩具は子どもの手の届く位置に設置し、自ら出し入れしやすいよう配慮している。廃材を自由遊びの中の製作にも取り組むなど、創造力を養い遊びが自由に豊かに展開されるよう環境を工夫している。

子どものやりたい気持ちが言葉で表現できるように配慮している

子どもの主体性を大切にし、子どものやりたい気持ちを引き出すことができるように、保育者から提案するのではなく、子ども自身が自ら「○○作りたい」「○○やってみたい」という言葉が出るよう関わっている。まだ上手く言葉で伝えられない子には、何を伝えようとしているのかを汲み取り、子どもの思いを受け止め、どうしたら相手に自分の気持ちを言葉で伝えることができるのか、保育者が代弁し繰り返し伝えることで、言葉が養われるよう配慮している。職員はせかせる言葉遣いはせず、常に正しい日本語で話すことを心がけている。

季節の様々な体験活動を通じて、心の調整ができる力を育んでいる

ハンドベルや鍵盤ハーモニカなど楽器を使ったり、リトミックや素材遊びをしたり、子どもがありのままの気持ちや思いを表現できるよう遊びを制限せずに、自由に表現活動が行えるような環境づくりに取り組んでいる。室内・戸外ともに自然と触れ合う活動を多く取り入れ、季節の変化を楽しんでいる。遊びの中で、ルールや決まり事など、子どもに繰り返し伝え、守る大切さを伝えている。ゲーム等で負けて悔しい思いをし、自分の気持ちを調整できない子には、一緒に悔しい気持ちや悲しい気持ちを受け止め共感し、調整する力が育てられるよう配慮している。

4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
  • 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
  • みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  • 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子どもを主体とした行事となるよう、自ら選んで進んで取り組めるよう工夫している

行事は子どもが主体的に取り組めるように、担当職員が事前に興味・関心が持てるような導入を行い、子どもが楽しく実践できるよう工夫している。夏まつり・スポーツフェスティバル(運動会)・生活発表会など、行事は子どもと一緒に話し合いながら作り上げている。日本の伝承行事や外国文化を学ぶ行事などを織り交ぜながら、行事ならではの風習や遊びを体験している。七夕では短冊に願い事を書いたり、夏まつりでは日本文化に親しんだり、ハロウィンではなりたい仮装をして楽しむなど、自ら選んで進んで取り組めるよう工夫している。

子ども同士の話し合いをもとに、みんなで達成感が得られるように取り組んでいる

行事を通して子どもの努力する姿を認め、一人ひとりの頑張りを褒めることで、自信につながるような関わりをしている。発表会では衣装のデザインや振り付けを考えたり、夏まつりではテーマを「昭和」に決め、幼児クラスはクラスごとに製作内容を話し合い決めている。喫茶店のステンドグラスや駄菓子屋さんのコーラやアイス、お面の「ロボコン」やゲートボールなど、みんなでアイデアを出し合い共同製作を行っている。行事は、みんなで力を合わせて作り上げることで達成感を感じられるように取り組んでいる。

保護者には理解・協力が得られるよう、行事に取り組む子どもの様子を丁寧に伝えている

保護者には年度当初に年間行事予定を配付し、園だよりにも行事日程を掲載するなど、保護者が予定できるよう配慮している。行事で必要なものや行事でお手伝いしてくれる人を募集し、職員と協力しながら行事を作りあげている。行事に取り組む子どもの様子は、日々の電子連絡帳やニュースレター(園だより)、ドキュメンテーションを作成し掲示して知らせている。行事の途中経過を子どもと共有することで、家庭での話が弾むなど行事に対する理解や協力、期待感につながっている。

5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
  • 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  • 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
遊びの環境を工夫し安心してゆったりと過ごせるように配慮している

保育時間が長くなる子どもたちが、安心してゆったりと過ごせるように遊びの環境を工夫している。クラシックの音楽を流したり、くつろげるよう読み聞かせの時間帯を作っている。座って遊べるように机と椅子を出してカードや絵合わせをしたり、5歳児はオセロ風ゲームや数名で遊ぶ合わせゲームをしたりするなど延長保育でしか使えない、普段とは違う特別な遊びをして楽しんでいる。異年齢保育の時間帯には、遊び込めるように年齢相応の玩具を準備し、年上の子には年下の子と遊ぶ際の注意を伝えている。

保育時間の長い子どもが、安心してお迎えを待てる環境になるよう工夫している

日中の子どもの様子は遅番にしっかり引き継ぎを行い、担任でなくてもわかるようにしている。延長保育は、保育時間が長くなるので、安全・安心を確保しながら、子どもの体調等に配慮して、寂しくならないように声をかけたり、スキンシップをしたり、気分転換になるように個別に対応している。延長保育は、17時30分に乳児クラスと幼児クラスが一緒になり、18時に保護者の希望に応じて補食・夕食も提供している。毎日、子どもの日中の様子を職員間で共有することで、担任以外の遅番職員とも安心して過ごせるように配慮している。

6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
  • 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  • メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  • 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  • 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  • 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
食事は楽しく食べられることを大切にし、環境の整備や援助の工夫をしている

食事の前に手遊びや絵本の読み聞かせをし、落ち着いて食事ができるように食事環境を大切にしている。献立は出汁の味を大切に薄味で作られており、食材は季節の旬を感じられている。系列園との栄養士会議では、園の喫食状況や味付け・切り方・盛り付けなどを情報共有し、自園に活かしている。食器はランチプレートを使用し、スプーン、フォークなどの食具は食事中自由に選びながら食べることができている。各学年のテーブルや椅子は年齢に合った高さの物を使用しているが、0歳児は足が床に着くことができるよう工夫が期待される。

郷土食や多文化食など多彩な献立を提供し、食物アレルギーへの安全が配慮されている。

献立は徳島県や宮城県などの郷土食や行事食、インドネシアなどの多文化食に取り組んでいる。アレルギー児はマニュアルに基づき、調理・配膳がルール化されており、口頭・指差し・目視の確認がされている。0歳が黄色、1歳児が緑などアレルギー児はトレイの色をかえ、個別に名前・食材・写真のプレートが置かれ、誰が見てもわかるようにしている。乳は青、卵は黄色というようにアレルギーの食材でエプロンの色を分け、視覚でもわかるようにして誤食を防いでいる。体調不良の子どもには、おかゆにするなど配慮している

年齢に応じた食育活動を行い、子どもの興味・関心が深まるような取り組みをしている

食育年間計画をクラスごとに立案し、年齢に応じた食育活動を行っている。園庭で野菜を栽培し、収穫し、収穫した野菜はクッキングをして、苦手な食材でも味わって食べている。0歳児は試食会を行い、保護者との連携を図っている。毎月の各クラスの食育活動の取り組みは、食育の様子をドキュメンテーションを作成し、掲示して保護者に知らせている。また、ニュースレター(園だより)では、栄養士が郷土食や行事食、多文化食料理について説明をしたりレシピを載せるなど保護書と共有している。

7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
  • 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
  • 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
  • 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもへの保健指導は保育者と一緒に確認をしながら、伝える工夫をしている

年間保健計画を策定し、手洗い・うがいの指導は看護師が中心となって行い、鼻のかみ方・咳エチケット指導については、担任が看護師と連携しながら保健指導を行っている。部屋の中や散歩先ではどこに危険個所があるか、子どもに聞いたり気づかせたり、保育者と一緒に確認をしながら、安全に興味が持てるよう援助している。信号や横断歩道の渡り方、道での歩き方などの交通ルールや公園内の遊具の使い方を知り、子どもが自らけがを予防できるよう、子どもたちに分かりやすく丁寧に自分の体を守る方法を学ばせている。

嘱託医との連携を図り、緊急時の際の体制を整えている

園内・園外の危険箇所マップを作成し、職員間で共有している。医療的なケアが必要な子や既往歴のある子に対しては、嘱託医と連携している。嘱託医とは年2回の健康診断で健診する際に、子どもの状況や感染症の情報を報告したり、近隣の感染症の流行状況を教えてもらうほか、どうしたら予防できるか一緒に考え相談にも応じてもらっている。また、急な体調変化があった場合や保育中にけががあった際にも、相談・受診に応じてもらうなど、嘱託医との連携・体制を整えている。

感染症対策や健康情報に関しては、保護者と連携して予防や拡大防止に努めている

乳幼児突然死症候群を予防するために、入園前面談で保護者にしっかりと仰向け寝について説明をし、家での様子を聞き取り注意喚起を行っている。午睡の際は部屋は子どもの顔色がわかる明るさにし、SIDS予防対策マニュアルに沿って睡眠チェックを行い、乳児は5分おきに、幼児は15分おきに呼吸や顔色、体位などを確認しSIDS表に記録している。ニュースレター(園だより)で看護師から健康面の情報を提供して、保護者への注意喚起を図っている。感染症発症時には速やかに感染症の詳しい内容を知らせ、予防や拡大防止できるように努めている。

8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
  • 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
  • 保護者同士が交流できる機会を設けている
  • 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  • 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
  • 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
家庭状況や保護者の悩み等に応じた個別の支援が行えるよう、柔軟な対応を図っている

保護者に対する個別支援は、入園前の面談や入園後の面談で、就労状況や家庭状況、意向、要望などを保護者から細かく聞き、専門的な立場から個々の事情に配慮した援助を行えるよう努めている。就労状況・事情に応じて個別の対応が必要となる場合には、延長保育を行い、最長20時まで預けることができる体制を整えている。保育時間が長くなる子には、時間に応じて補食・夕食を提供し、スポット利用にも応じている。保護者の急な残業等による延長保育利用はできる限り受け入れるなど柔軟な対応を図っている。

個人面談や保護者会等を通じて、保護者との共通理解や信頼関係の強化が構築されている

保護者が参加する行事や年2回の保護者会では、会の中で保護者同士が自由に話ができ交流できるような時間を作り、子育ての悩みや話を気軽に相談できる場となるよう配慮している。行事は、ニュースレター(園だより)や電子連絡帳のやり取り、子どもたちが行事に取り組んでいる姿を写真で掲示し、当日を親子で楽しめるような取り組みをしている。登降園時には、子どもの様子を伝え合い、子育ての相談や悩みに対しては保護者の気持ちに寄り添い、保護者の思いや大変さを共感し受け止め共有することで、さらなる信頼関係の強化が図られている。

土曜日に親子で楽しめる行事を開催し、各家庭同士の会話や交流を図っている

年間行事予定を配付し、保護者が見通しを持って行事に参加しやすいよう配慮し、どの行事も職員と保護者との関わりが持てる機会となっている。今年度は土曜日に月1度程度、親子で楽しめる行事を開催した。栄養士と連携しパンやうどんを作る親子クッキングや親子ヨガは、保護者の間でも好評で、子ども同士の関係も広がり、各家庭同士の会話や交流にもつながっている。フリーマーケットではクラス関係なく交流ができている。イベントを通して、園に対しても協力的な言葉かけが多くなり、職員と保護者の信頼関係の構築がなされている。

9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
  • 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域での子どもの多様な体験や交流の機会を設けるよう取り組んでいる

毎日天気が良い日には、散歩や公園に出かけ、道中では出会う地域の方と挨拶を交わす中で、子どもに声をかけてもらうなど、地域の方との交流が自然と育まれるよう配慮している。公園では遊びに来ている近隣の子ども達や保護者と関わり、遊具などは譲り合い使っている。ハロウィンや勤労感謝の日には近隣の方にも協力してもらい、交流を図ることができている。勤労感謝では、感謝を伝えることで、人に喜ばれる経験も大切にしている。今後は近隣の人にも参加できるようなイベントを検討し、地域貢献をしたいと考えている。

子どもが職員以外の人と交流する機会を工夫している

5歳児は近くの保育園と交流を図り、園に遊びに行き、一緒に玉入れをして交流を図るなど遊びの輪を広げている。小・中学生の職場体験や保育体験を受け入れており、小学生や中学生と遊ぶなど、子どもが職員以外の人と交流する機会をもっている。卒園児は8月に園に招き半日交流を持つことで、年長児にとっては小学校への憧れの気持ち、卒園しても園に遊びに来られる安心感と継続の気持ちを育んでいる。餅つきはプロレスラーを呼び一緒に餅をついたり遊んだりして、子どもたちが多様な体験ができるよう取り組んでいる。

【講評】
保護者に個人情報の取り扱いを説明し、書面で同意を得ている

個人情報の取り扱いについては、入園説明会の際に重要事項説明とともに、内容と利用目的の詳細を保護者に説明し書面で同意を得ている。入園後は年度切り替え時に説明をし、「個人情報保護規程」の取り扱いについて署名・捺印を得ている。ホームページに写真を掲載する際や外部から子どもに関する情報や肖像の利用などの依頼があった際は、保護者に説明をしたうえで、別途に同意を得ている。職員は、「個人情報保護規程」に基づいて、個人情報保護に努めている。

子どもの羞恥心に配慮したさらなる取り組みに期待したい

着替えやトイレの際は、外部からの視線を意識しロールーカーテンを下げ、外から見えないようにするなど、子どもの羞恥心に配慮した対応をしている。プールのシャワーの際や身体計測の時の着替え方など、さらなる羞恥心に配慮した取り組みに今後期待される。行事の発表の場においては、子どもが恥ずかしがらずに自己表現ができるように配慮をしている。子どもの話をよく聞き、一人ひとりを尊重し、子どものやりたい、やりたくないと思う気持ちに、しっかり寄り添うよう職員は心がけている。

虐待防止や育児困難家庭の支援に向けて、知識や対応策は職員間で共通理解を図っている

保護者の価値観については、職員間で情報共有している。子どもの発達や状況に応じた保育が行えるように、保護者のそれぞれの家庭状況に配慮しながら保護者と話し合い、大人の生活リズムに合わせすぎず、子どもにとってより良い生活リズムになるように努めている。虐待防止や育児困難家庭の支援については、職員間で共通理解を深め、「子どもの人権を大切にする保育について」の園内研修や外部研修、ISOでも人権・虐待についての知識と対応策、現場における起こりやすい事例確認などの研修を行い学んでいる。

1.子どものプライバシー保護を徹底している
  • 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  • 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
  • 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  • 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
  • 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人共通のマニュアルや手引書等を自由に閲覧できるように備え活用している

法人共有の「業務マニュアル」「ISOマニュアル」「安全管理マニュアル」のほか、看護チームや食育チームによる各マニュアル、施設全体の環境を考慮した「美観マニュアル」など全職員のだれもが共通の対応ができるように、事務所の棚に常備保管されている。各マニュアルは日常でわからないことが起きた際には、職員が自由に閲覧ができ活用できるようにしている。保育室には緊急連絡カードや救命救急セットが常備され、各緊急時におけるフロチャートも作成されており、新しい職員が見てもわかりやすい手順書になっている。

各種マニュアルや書類等の見直しの時期は定められ、内部監査を実施している

各種マニュアルは、法人において毎年見直しや改訂が行われている。マニュアル通りに業務が遂行されているかどうかについては、2年に1回内部監査が実施され適宜是正されている。園内で決める手引書は、年度末や年度初めにミーティングで点検・見直しを図っている。保護者からの要望や意見は日々の連絡帳や保護者会、行事後のアンケートなどから把握し、職員間で話し合い次年度の行事や園運営に活かせるように努めている。子どもの様子はドキュメンテーションを作成し、保護者にわかりやすく掲示で知らせている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

株式会社 地域計画連合

【評価実施期間】

2024年5月1日~2024年11月27日

【評価者修了者No】

H1901039,H0602063,H0201025

評価結果のダウンロード

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