評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【法人名称】

株式会社APTUS

【事業所名称】

立川おりおん

【サービス種別】

就労継続支援A型

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

職員さんも利用者さんもみなが安心して通える職場環境作り。
利用者さん一人ひとりに適した支援。
地域や支援機関等、第三者と協力しながらの支援。
利用者さんの社会復帰への基盤固め。
運営の健全化。

職員に求めている人材像や役割

人間性、誠意をもって利用者さんに接してくれる人。協調性、他の職員さんや利用者さんと協力し助け合いながら業務を遂行してくれる人。自主性、自らで考え積極的に行動する人。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

障害福祉サービスの仕組み、また就労継続支援A型の役割をきちんと理解してほしい。今事業所に必要なものが何なのかを考え行動してほしい。利用者ひとりひとりに合った支援を心掛けてほしい。

全体の評価講評

特によいと思う点

長く一つの事業を継続している一方で、新たな事業領域を模索する事も継続しています。近年では、数年前には小さかった事業の1つが成長し主事業となっており、就労継続支援事業所の好事例と言えます。現在は、既存顧客からの口コミでの紹介で引き受け業務も増加する等、好循環にあるようです。利用者調査における総合的な満足度では、「大変満足・満足」と回答した利用者は80%となっており、高い満足度が示されています。また、「おりおんがなくならないで欲しい」といったコメントも寄せられています。特に良い点として、高く評価できます。

利用者1名に対し、担当となる職員を複数割り振る体制をとっています。複数の職員で多方面から利用者を観察する事で、例えば、話す事が苦手な利用者が発している小さな変化に気付き、細やかな対応ができています。職員自己評価では「一人ひとりの利用者に対して個別対応ができている」「迅速な対応ができている」との意見が多数あり、利用者が1人で抱え込まないよう配慮されている事がわかります。特に良い点として、高く評価できます。

聴覚過敏・視覚過敏等、障害特性に合わせて対応するようにしています。例えば、聴覚過敏等については、耳栓の装着やイヤフォンにより音楽を聴きながらの就労等も可能とする等、柔軟な対応をしています。また、急な欠勤や感情の起伏等にも一人ひとりに寄り添って対応するようにしています。利用者調査では、事業所の良い点として「障害や体調を理解してくれる」等の意見があがっています。特に良い点として、高く評価できます。

さらなる改善が望まれる点

事業所として「安心して通える職場である事」、「利用者一人ひとりに適した支援」等の方針が示されています。第三者としては、管理者からは「利用者にとってほっとできる居場所としたい」といった、事業所の目指すあるべき姿のイメージ等をヒアリングしています。また、利用者調査では、「どうかおりおんがなくならないで欲しい」といった好意的なコメントもあがっています。これらを踏まえ、事業継続の根底として、現職員・利用者等で改めて「立川おりおんのあるべき姿や方針」等を再確認する事を期待します。

事業所内での決まり事は、「立川おりおん・利用のきまり」として取りまとめられています。例えば、「挨拶をきちんとする」、「業務時間中は、持ち場を離れる際には職員に伝える」等、当たり前の事をしっかりと明示し、利用者へ伝えるようにしています。第三者としては、例えば、立川おりおんは「利用者にとってほっとできる居場所」となる事を目指している事や、おおよその年間・月間・1日のスケジュール等、利用者支援のガイドラインとして、さらなる追記・バージョンアップに期待します。

定期的な防災訓練の他に、近年では、「さすまた」等の防犯道具を整備する等により防犯体制も強化しています。一方で、第三者としては事業所内の整理整頓、避難訓練の増強、防犯道具を使った実際の訓練等については、再検討の余地があると思われます。今後の取り組みに期待します。

事業者が特に力を入れている取り組み

例えば、新規利用者に対し、障害特性等に合わせ、声がけを多くしたり、勤務時の表情や行動等を細やかに観察しています。また、利用者が毎日記載する日報も注視しており、体調や心の変化等、小さな変化を見逃さないように心掛けています。その他に、不安が強い方の場合は、勤務日数を減らしたり、勤務時間を午後から2時間にする等の調整もしています。利用者が安心して働く事ができるように、利用者に寄り添いながら丁寧に対応しています。力を入れた取り組みとして、高く評価できます。

毎日、朝礼と終礼を実施しており、特に終礼では、利用者の状況や業務の進捗状況等を確認しています。利用者が記載する日報で気になる内容、例えば、仕事上のトラブルが発生している様子が見られた場合は、職員間で支援方法を検討し、必要に応じて面接時間を設ける等、利用者の障害特性等に応じながら対応しています。職員自己評価でも「職員内で共有がしっかり行われている」「迅速な対応ができている」等の意見が多数あり、職員間の情報共有が徹底されている事がわかります。力を入れた取り組みとして、高く評価できます。

利用前には体験日を複数設け、実際に働いている姿をイメージできるようにし、入所前から利用者がモチベーションを維持し、安心して働ける環境となるように努めています。また、利用開始後も、「今よりも長い時間働きたい」、「収入を上げたい」といった意思を日々の日報や利用時の様子、個別面談等を通し確認し、場合によっては事業所の職員として登用する等の制度も設けています。利用者のモチベーション維持の為に、力を入れた取り組みと言えます。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:利用登録をしている27名の方を対象としました。
  • 調査方法:アンケート方式  
    ・アンケート方式
    ・調査票は事業所経由で利用者に配布し、利用者から郵送により評価機関が直接回収しました。
  • 有効回答者数/利用者総数:20/27(回答率 74.1% )

・事業所のサービスに対する総合的な満足度で、大変満足又は満足を合計した肯定的回答数は、20名中16名でした。
その他、「どちらともいえない」3名、「不満」1名でした。

・事業所への良い点として「障害特性・体調への理解があり、適切な対応がされる」「気楽に働ける」「いじめがない」「利用者・職員の交流がある」等がありました。

・事業所への意見として「パソコン、トイレなどの設備、エアコンの空調、作業スペース等への改善要望」「作業時や不安時などの支援・配慮の希望」等がありました。

アンケート結果

4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。

1.利用者は困ったときに支援を受けているか

はい 14名 (70%)
どちらともいえない 4名 (20%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より作業時や不安時などの支援・配慮への要望がありました。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 16名 (80%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より設備等に関する要望がありました。

3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか

はい 8名 (40%)
どちらともいえない 10名 (50%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者のコメントはありませんでした。

14.【就労継続支援A型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか

はい 12名 (60%)
どちらともいえない 4名 (20%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 2名 (10%)

回答者より作業に関する要望がありました。

15.【就労継続支援A型】
給料(工賃)等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか

はい 13名 (65%)
どちらともいえない 5名 (25%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より給料に関する要望がありました。

18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 9名 (45%)
どちらともいえない 7名 (35%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 2名 (10%)

回答者より環境整備に関する要望がありました。

19.職員の接遇・態度は適切か

はい 17名 (85%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 1名 (5%)

回答者のコメントはありませんでした。

20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 16名 (80%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者のコメントはありませんでした。

21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 8名 (40%)
どちらともいえない 7名 (35%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 3名 (15%)

回答者より対応時の支援・配慮への要望がありました。

22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 14名 (70%)
どちらともいえない 4名 (20%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より「日報に記載した内容を検討してほしい」等のコメントがありました。

23.利用者のプライバシーは守られているか

はい 12名 (60%)
どちらともいえない 5名 (25%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より配慮への要望がありました。

24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 14名 (70%)
どちらともいえない 3名 (15%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より確認方法に関する要望がありました。

25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 15名 (75%)
どちらともいえない 2名 (10%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より説明方法に関する要望がありました。

26.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 10名 (50%)
どちらともいえない 7名 (35%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より「内容によって、対応をしてくれている。難しい時もある」とのコメントがありました。

27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 10名 (50%)
どちらともいえない 7名 (35%)
いいえ 2名 (10%)
無回答・非該当 1名 (5%)

回答者より「役所や第三者委員などではなく、現在は就労支援相談所の方に相談している」とのコメントがありました。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
立川おりおんらしい温かみのあるホームページで事業所情報等を発信しています

ホームページでは、例えば、業務内容や利用までの流れ等をわかりやすく掲載しています。業務内容には、具体的な作業内容とともに、仕事の実績を写真と併せて紹介しています。また、立川おりおんの1日の流れや利用者の声、Q&A等も掲載しており、立川おりおんの様々な情報を入手できます。さらに、読みやすい字体や温かみのある配色等、閲覧する方へ細やかに配慮しており、好感が持てます。今後も継続してほしいと思います。

より広く立川おりおんを知ってもらえるようにパンフレット設置場所の検討に期待します

パンフレットは、事業所の情報をコンパクトにわかりやすく記載しています。掲載内容は、業務内容や利用までの流れ、立川おりおんの1日の流れ等を記載しています。また、Q&Aでは、スキルの有無や勤務時間の調節等の詳細事項を明記しており、立川おりおんの全体像を把握できるパンフレットとなっています。一方で、パンフレットの設置場所は事業所のみとなっており、利用希望者の手に届きにくい現状となっているようです。今後は、より多くの方の手に届けられるように、例えば、就労支援センター等の関係機関にも設置協力をもらう等に期待します。

見学希望者に応じて丁寧な見学対応をしています

サービス管理責任者が主に見学対応をしています。見学の日時は、見学希望者の希望に可能な限り合わせていますが、作業の様子を実際に見てもらえるように平日日中の見学を案内しています。見学の際は、家族や支援者等に記入してもらったフェイスシート(障害特性・現在の体調面等)をもとに、一人ひとりに応じて事業所の概要や業務内容を丁寧に説明しています。また、本人の意向を踏まえた上で、家族や支援者等にも見学に同行してもらい、家族・支援者等との連携を深める機会ともしています。利用開始前から丁寧に支援しており、好感が持てます。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用者の障害特性に応じながら各契約書等を丁寧に説明しています

サービス管理責任者は、利用開始日に利用契約書・雇用契約書・重要事項説明書・個人情報使用同意書等の各同意書等を丁寧に説明しています。例えば、利用者の理解しやすい言葉に置き換えたり、振り仮名付きの契約書等を使用する等、利用者一人ひとりの障害特性に合わせながら、利用者が理解できるように丁寧に説明しています。また、理解できなかった事や疑問に思った事は、いつでも聞いてほしい事も伝えています。今後も、丁寧な取り組みを継続してほしいと思います。

利用者が円滑に働く事ができるよう独自の「利用のきまり」の周知徹底に努めています

「立川おりおん・利用のきまり」を明示しています。「立川おりおん・利用のきまり」には、挨拶をきちんとする・業務時間中に事業所から出る場合は職員に知らせる・業務時間中の携帯電話の使用について・欠勤の連絡先・ダブルワークに関する考え方やルール等が明記されています。サービス管理責任者は、利用者に対し各契約書等と併せて説明し、利用者の同意を得た上で署名・捺印をもらっています。今後は、さらに周知徹底できるように、事業所内の掲示や個別支援計画書の見直しの際に利用者一人ひとりと再確認する等の取り組みに期待します。

利用開始直後の不安感やストレスが軽減できるように取り組んでいます

利用開始直後の不安感やストレスが軽減できるように取り組んでいます。例えば、新規利用者に対し、障害特性に合わせ、声かけを多くしたり、表情や行動等を細やかに観察しています。また、利用者が毎日記載する日報を職員が注視しており、体調や心理面等の小さな変化を見逃さないように心掛けています。その他に、不安が強い方の場合は、勤務日数を減らしたり、勤務時間を午後から2時間にする等の調整もしています。利用者が安心して働く事ができるように、利用者に寄り添いながら丁寧に対応しており、第三者として好感が持てます。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
アセスメントに基づいて、利用者一人ひとりの障害特性等の把握に努めています

アセスメントシートは、生活・就労・コミュニケーション・精神の項目に分け、各項目毎に中項目・小項目を設けています。例えば、生活面の身だしなみ項目では「清潔な服装ができている」等の具体的な内容が記載され、各項目毎に4段階で評価しています。サービス管理責任者は、特に対人スキル・ストレス・プレッシャー面に重点をおき、ストレスを感じやすい事等を詳しく確認し、日々の関わりに反映させています。一方で、見直しは適時となっているようです。利用者の現状を正確に把握する為に、定期的に見直しを行うこと等の検討に期待します。

利用者の意思や希望を尊重して個別の支援計画書を作成しています

サービス管理責任者は、半年毎のモニタリングの際、担当作業の事や健康面と併せて、スキルアップや一般就労等の希望を利用者に確認しています。それらの情報をもとに、例えば、作業内容のステップアップを希望する場合は、その為に必要な事は何かを利用者とともに考えて目標設定する等、希望の実現に向けた支援計画書を作成しています。一方で、利用者に対する具体的な支援内容等が見えにくくなっているようです。今後は、さらに専門性の高い支援計画書となるように、アセスメントとの連動性や支援内容を記述する等の取り組みに期待します。

利用者が安心して過ごせるように職員間の情報共有を徹底しています

利用者の仕事面や体調面等の情報は、全職員で共有しています。毎日、朝礼と終礼を実施しており、特に終礼では、利用者の状況や業務の進捗状況等を確認しています。利用者が記載する日報で気になる内容、例えば、仕事上のトラブルが発生している様子が見られた場合は、職員間で支援方法を検討し、必要に応じて利用者と面接する等の対応をしています。職員自己評価でも「職員内で共有がしっかり行われている」等の意見が多数あり、職員間の情報共有が徹底されている事がわかります。今後も継続してほしいと思います。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
  • 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  • 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者一人ひとりに応じた対応ができるように体制を整えています

例えば、在宅勤務者に対して週1回等、利用者に応じて面接時間を設けています。また、日頃から悩み事等を日報に記載してもらったり、直接聞く等、適宜対応しています。その他に、利用者1名に対し3名程の職員を担当として配置し、多方面から利用者を観察する事で、小さな変化にも気付き、細やかな支援や対応ができる体制を整えています。職員自己評価では「利用者に対して個別対応ができている」、「迅速な対応ができている」との意見が多数あり、利用者が1人で抱え込まないよう細やかに対応している事がわかります。第三者として好感が持てます。

利用者の障害特性に応じたコミュニケーションを実施しています

例えば、新規利用者の場合は、利用者本人・家族・支援者等の情報をもとに、話す事が苦手なのか、伝えたい事をまとめる事が苦手なのか等、日頃の関わりの中から表情や仕草等の様々な情報を収集し、職員間で利用者に適したコミュニケーション方法を検討しています。利用者調査でも「障害を理解してくれる。対応も配慮してくださる」等の好意見が多数寄せられています。今後も、利用者一人ひとりの障害特性に適した丁寧な支援を継続してほしいと思います。

2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
  • 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  • 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  • 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  • 【食事の提供を行っている事業所のみ】
    利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者の特性に応じて環境的な配慮をしています

多様な特性を持った利用者が働いています。職員は利用開始前にフェイスシート等のツールを使って利用者の特性を把握し、利用開始後も本人の様子や面談を通し、利用者の特性に応じた支援に努めています。例えば、音に対して過敏さがある方には耳栓やイヤホンをする、視覚に対して過敏さがある方にはサングラスを着用してもらう等、その人らしさが発揮できるよう特性に応じた工夫をしています。今後も継続して欲しいと思います。

独自の「利用のきまり」に利用者の意向を反映する余地があると思われます

利用開始時に「立川おりおん・利用のきまり」を配付し、相互間で確認をしてから利用を開始しています。例えば、「きまり」の中には緊急連絡先についても記し、実用性の高いものとなっています。一方で、第三者としては、この「きまり」には、利用者の意向を反映する余地があるように思われます。今後は、例えば、「きまり」について定期的に利用者の意見を聞く機会を設け、その結果を「きまり」に反映させ、利用者自身も主体的に「きまり」を作る事や守る事に参画してもらうようにする等の取り組みに期待します。

作業に取り組みやすい環境整備に努めています

事業所内はPCでの作業スペースと荷捌き場とに分けられています。荷捌きについては、扱っている荷物が大量にある為、スペースを取る作業となりますが、可能な限りPC作業の場とは分離した場所で行うようにしています。また、作業が平準化できるよう、付箋を使って作業が誰にでもわかりやすいようにする等の工夫もしています。今後も、定期的な作業スペースの整理整頓や作業ルールの見直し・明確化等の取り組みを期待します。

3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
  • 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  • 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  • 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  • 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
    服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の体調について申告しやすい雰囲気を大事にしています

例えば特性に応じて、職員から利用者に積極的に関わりを持つ事で、利用者の少しの変化も感じ取れるような支援に努めています。また、毎日の利用者からの日報や必要に応じた面談、SNSによるコミュニケーション等により、体調変化について感知できるように努めています。一人暮らしの利用者も多い為、報告しやすい風土の醸成に努めており、好感が持てます。今後も継続して欲しいと思います。

必要に応じて関係機関と連携をとっています

事業所で統一した書式を用い支援に必要な情報を収集しています。また、相談支援事業所等からも利用者に関する情報や特性について情報提供を受けるようにしています。一方で、利用者・家族調査結果を踏まえると、利用者それぞれの主治医との協力体制には課題があると思われます。今後は、例えば、必要に応じて利用者の日々の様子を月別にまとめ主治医に情報提供する等、事業所から情報発信する事でより良い関係性を構築していく事を期待します。

通院同行を実施し、医師から適切なアドバイスをもらっています

利用者の主治医や通院状況、服薬状況、症状、留意点等について、利用開始時に確認しています。健康管理支援の一環として、利用者の同意があった場合には、通院同行支援を行っています。今後も、職員数に限りがある中ではありますが、利用者に長く安定的に働いてもらう為にも、主治医との連携強化を念頭に、利用者の必要性に応じて通院同行を継続して欲しいと思います。

4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
  • 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  • 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  • 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
本人の意向を尊重した連携を行っています

本人以外の支援者・家族等と連携を図る際には、必ず利用者本人の確認を取り支援を行っています。利用開始時には本人の状況や本人の意思について相互間で確認を行い、本人の意思については個人ファイルで管理し、職員間でそれぞれの利用者の状況に応じた支援を行う事ができるようにしています。その他にも必要に応じ、面談を行う事で利用者の個別の状況を把握し、毎日行っている朝礼や終礼時に職員間で共有を図る事で職員間でも状況を把握できるよう努めています。今後も本人の意向を把握できるような支援を継続して欲しいと思います。

業務日誌や日々の日報を通し、利用者の様子について共有できる体制を整えています

職員間では日々の支援や利用者の様子についての記録物として業務日誌を作成しています。利用者と職員間では日報にて日別の様子について確認・振り返りができるようにし、いつでも共有できる仕組みを整えています。利用者・家族調査からは、この仕組みはよく機能している事が読み取れます。また、日々の振り返りとして機能しつつ、必要に応じて関係機関にも情報提供もできるようにしており、好事例と言えます。今後もこの仕組みを継続して欲しいと思います。

5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
  • 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  • 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域内の多様な組織体との協力関係づくりに努めています

行政・相談支援機関・ハローワーク・商工会・地域の企業・社会福祉協議会等、近隣地域の多岐にわたる各種の組織と協力関係を築く事に力を入れています。それらの機関から配信されている広報誌やニュース等も事業所に掲示し、利用者の目に留まるようにしています。また、別地域の就労継続支援事業所とも連携を図り、情報交換・ノウハウ共有等にも取り組んでいます。

就労情報等を掲示する等、利用者に情報提供しています

就労支援の一環として、一般企業の求人情報、利用者・関係者向けの就労支援セミナー、障害者雇用企業の見学会、障害者グループホームの募集案内、市役所等の実習案内、各種関係団体の広報誌等の情報を提供し、利用者の社会参加の機会を支援するようにしています。また、一般企業へ就労する際にも精神面でのフォローアップもするようにしています。今後も、他機関との連携・就労先の発掘・情報収集等、立川おりおんの目指すサービスの在り方を実現するような取り組みに期待します。

11.【就労継続支援A型】雇用による就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 利用者が働く意欲を持ち続けることができるような取り組みを行っている
  • 働くうえで必要な知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
  • 賃金(工賃)等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  • 商品開発、販路拡大、設備投資等、賃金(工賃)アップの取り組みを行っている
【講評】
待遇面等について、雇用契約締結時にしっかりと説明するようにしています

雇用する際には、労働条件通知書により、契約期間・就業場所・休日・賃金等について明示・説明するようにしています。特に賃金に関しては、トラブルとならないように念入りに説明するようにしています。利用者調査では、「給料の仕組みについて、職員の説明がわかりやすいと思いますか」といった設問に、回答者の約70%が「はい」と回答しています。今後も継続的に強化・改善して欲しいと思います。

新規事業の開発等、事業継続に努めています

長く一つの事業を継続している一方で、新たな事業領域を模索する事も継続しています。近年では、数年前には小さかった事業の1つが成長し主事業となっており、就労継続支援事業所の好事例と言えます。現在は、既存顧客からの口コミでの紹介で引き受け業務も増加する等、好循環にあるようです。利用者調査では「おりおんがなくならないで欲しい」といったコメントも寄せられています。今後も、事業継続の観点から好循環の維持を継続して欲しいと思います。

【講評】
利用開始時、個人情報の利用目的等を説明し、同意を得るようにしています

利用開始時には、個人情報の使用に関する同意書について説明し、利用者側に署名・押印してもらうようにしています。使用目的には、「法令に基づき、サービスを円滑に実施する為に、会議や他の事業所との情報共有が必要な場合」と明記されています。その他、事業所側の機密情報の保持についても事業所・利用者間で誓約書を交わすようにしています。利用者側・事業所側の双方にとって、明確・公平・実用性に基づいた書面の取り交わしが確実になされており、利用者の安心感を高めています。今後も継続して欲しいと思います。

私物は利用者が主体的に自己管理してもらうように支援しています

事業所内には、各利用者毎のロッカーが用意されており、各利用者が自分で主体的に施錠管理できるようになっています。また、同様に携帯電話等の私物も自己管理を前提に持ち込み可能としています。その他、個人情報に関する書類は、事業所内の鍵のかかるキャビネット等に厳重に保管しています。利用者の個人情報が不当に扱われる事のないように細心の注意を払っており、管理が徹底されています。これらは、利用開始時に「決まり事」として、しっかりと伝えるようにしています。今後も継続して欲しいと思います。

利用者一人ひとりの障害特性に合わせて対応しています

聴覚過敏・視覚過敏等、障害特性に合わせて対応するようにしています。例えば、聴覚過敏等については、耳栓の装着やイヤフォンにより音楽を聴きながらの就労等も可能とする等、柔軟な対応をしています。また、急な欠勤や感情の起伏等にも一人ひとりに寄り添って対応するようにしています。利用者調査では、事業所の良い点として「障害や体調を理解してくれる」等の意見があがっています。今後も、「就労継続支援事業所としての、専門的な支援」を継続して欲しいと思います。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
「利用のきまり」を明示し、チームワークが円滑になるようにしています

利用にあたっての「決まり事」を明示しています。決まり事は、「立川おりおん・利用のきまり」として取りまとめられています。例えば、「挨拶をきちんとする」、「業務時間中は、持ち場を離れる際には職員に伝える」等、当たり前の事をしっかりと明示し、利用者へ伝えるようにしています。第三者としては、例えば、立川おりおんは「利用者にとってほっとできる居場所」となる事を目指している事や、おおよその年間・月間・1日のスケジュール等、利用者支援のガイドラインとして、さらなる追記・バージョンアップにも期待します。

利用者の障害特性・作業工程に応じてマニュアルを整備しています

例えば、梱包等の主要業務については、作業の流れや手順を簡潔にわかりやすくする為に写真や図入りのマニュアルを作成しています。作業によっては、マニュアル化が難しい場合もあり、その際には利用者の意見を取り入れて作業や内容に合わせて口頭で伝え共有する等、状況に応じて対応しています。また、作業工程等の見直しについては、終礼等で取り上げ、利用者の適性や健康面・安全面等、多角的な観点で検討を重ねた上で見直すようにしています。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価実施期間】

2024年5月1日~2024年11月8日

【評価者修了者No】

H1501055,H2101020,H2301019

評価結果のダウンロード

本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。

評価結果全体版PDF 評価結果概要版PDF