評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)おひさま保育園は養護と教育を一体的に行う中、子ども一人一人を尊重しながら、生きる力の基礎を基礎を身に着け、地域に開かれた子育て支援を展開し、保育園としての社会的役割を果たしていきます。
2)養護:子どもの心に寄り添い、一人一人の発達に応じた援助や関りにより、健康な心と体を育てます。
3)教育:遊びや生活の中の体験を通して学び、「生きる力」を育みます。
4)子育て支援:保育園の特徴を活かし、子育て家庭の安心と笑顔を応援します。
職員に求めている人材像や役割
子どもが大好きな人、明るく元気な人、情熱を持ち前向きな人、仲間と協力し積極的に働く人、本気で遊べる人、子どもの気持ちに寄り添える人、笑顔の素敵な人、コミュニケーションを大切にする人。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
私たちの目指す保育の在り方に共感していただける方に仲間になってほしいと考えています。
全体の評価講評
特によいと思う点
子どもの体力向上と保健衛生に積極的に取り組んでいます。体力向上においては、日常的に自然豊かな園庭や公園での戸外遊びが充実しており、外部講師による「体育あそび」も行っています。保健衛生においては、子どもの年齢に合わせた健康講話を紙芝居や絵本を活用して行い、また職員は園内消毒を徹底し、嘔吐処理セットを各保育室にも整備しました。保護者へは感染症に関する情報提供を迅速に行い、感染症拡大防止への意識向上につなげています。これらの取り組みは、子どもの心身の発達に役立っていると保護者から高い評価を得ています。
年2回の保護者会は曜日を変えてクラスごとに開催し、その都度園長から保育方針を伝え、クラス担任から子どもの様子や子育てに関する情報を提供しています。園だよりや連絡用アプリによる配信では、食事、保育、保健などに関する情報を提供しています。さらに、保育参観を随時受け入れていることから、保護者はいつでも園での保育の様子を見ることができ、園に対する信頼と、園の保育の理解につながっています。こうした機会のほか、毎年実施する行事後のアンケート、及び利用者調査からも保護者のニーズを的確にとらえ、園の運営に役立てています。
園の給食は、旬の食材を取り入れた食事や行事食、世界各国の名物料理、わくわく献立などバラエティに富んだ食事を提供しています。味や調理法のバランスも良く、子どもたちは毎日の食事を楽しみにしています。また、当園で最年少となる1歳児には、発達に応じて、だし汁と片栗粉でとろみをつけた離乳食や軟飯を提供し、2~5歳児にもその日の体調に合わせて細やかに対応しています。園の全ての子どもが毎日の食事をしっかりととれるように配慮がなされており、食事への興味・関心を引き出すだけでなく、健全な食習慣の習得にもつながっています。
さらなる改善が望まれる点
園で事業計画と事業報告を作成しています。事業計画は、毎年12月に次年度の事業計画が発表され、新年度4月から実施し9月に中間報告が行われます。その後、次の計画策定に着手し12月に発表されます。一方で事業報告は、2月に計画を振り返り、3月に報告書が作成されます。事業計画、事業報告ともに園の実情を踏まえて作成されていますが、関連性が分かりづらい内容となっていますので、事業計画の柱に沿って報告書を作成するなどの改善が望まれます。併せて事業計画の振り返りを次年度の事業計画に反映できるような仕組み作りにも期待します。
園の子どもたちと園外の人との関わりにおいては、来園する実習生やボランティア、特別保育の講師、避難訓練の際に指導に訪れる消防署員、子育てひろばに参加した親子との交流などがあります。しかしながら、そのほとんどが園内での触れ合いにとどまっており、子どもたちが地域に出て地域資源を活用し、人々と交流する機会は十分に得られていません。今後は、図書館の利用、近隣商店街や地域の福祉施設との交流、地域と連携した食育活動の実施など、子どもたちの体験の幅を少しずつ広げていくことを期待します。
園では園長が学年リーダーを指名してクラス運営を任せ、クラス状況の報告を毎月の職員会議で行っており、全職員が各クラスの保育状況の把握をして保育を実践しています。また、職員会議では毎回園長から講話を行い、職員の倫理観や技能の向上に指導力を発揮しています。その中で園長は、職員の主体性の育成を課題と感じており、その方法を模索しています。例えば、職員同士が自由闊達に意見交換できるような職員主体の会議の設置を検討するなど、今後の取り組みに期待します。
事業者が特に力を入れている取り組み
今年度は、今まで掲げていた法人理念と保育目標を大幅に刷新して法人の意識改革を実施しました。目指したのは分かりやすさで、誰にでも分かるやさしい言葉を使うことでした。園では新しい法人理念と保育目標の周知を目指して、園長自らが、職員や保護者に対して説明を実施しています。保護者に対しては、年齢別の保護者会の全てに園長が出席し、新しい法人理念と保育目標を説明しています。また職員に対しては、毎回の職員会議で園長が「職員統一項目」の内容を話題にしながら、新しい法人理念と保育目標の周知を図っています。
年24回の子育てひろばを実施しています。園のホールを主な会場としてマット運動、色紙やスタンプを使った季節の製作など、職員のアイデアが詰まった遊びを提供し、地域の親子が楽しみにして参加しています。また、園では子育てひろばは園の子どもたちとの交流の機会とも位置づけており、園の子どもたちが踊りや歌を披露し、それに合わせて小さい子どもたちが体を揺らしています。昨年度からは、年5、6回の「出張子育てひろば」も開始しました。散歩先の公園で紙芝居を行うなど、地域に開かれた子育て支援に一層力を入れて取り組んでいます。
暦に合わせた行事と、日々の積み重ねの延長線上に位置づけた「運動会」「発表会」などの行事を実施しています。いずれの行事も子ども主体で作り上げたり、準備作業を経て積極的に当日を迎えられるようにしていて、その様子は連絡用アプリを通じて保護者にも伝えています。中でも5歳児の「竹馬」は、年度初めに保護者とともに製作し、半年間の練習を重ね、運動会で技を披露する当園の特徴的な取り組みです。保護者も関わりながら長期的に技を磨いていく中で、心身ともに成長し、その姿は年下の子どもたちの憧れとなり、意欲にもつながっています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象: 保育園を利用している117世帯を対象に調査を実施しました。在園児は136名で、兄弟姉妹が同園に通う世帯は年齢の一番低い子どもについて回答してもらいました。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査は、Webアンケートシステムを使用し、無記名方式で行いました。案内は施設を通じて利用者へ配付し、集計は評価機関が行いました。調査結果は選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、施設に報告しました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:84/117(回答率 71.8% )
保育園に対する総合的な感想は、「大変満足」が45人(53.6%)、「満足」が35人(41.7%)で「満足」以上の回答は合計80人(95.3%)でした。
自由意見には、「普段から子どものことを第一に考えていただいていることに、感謝しています」「のびのび生活しており、子どもが保育園へ行くのを楽しみにしています」「子どもたちと保護者が気持ちよく利用できる環境作りが常にできていて、より良くしようと、更に対応をしてくださるのも嬉しいです」「担任の先生以外の先生に見てもらう機会が多いので、その点でも安心して預けられます」「補助の先生方もしっかり付いていて、安心感があります」「環境に恵まれており、戸外活動や製作活動などを十分に取り入れています」など園への信頼と感謝を寄せる声が多く見られました。
項目別に見ますと、「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」で100.0%、「保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか」で96.4%、「病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか」で94.0%の保護者がそれぞれ「はい」と回答し、とても満足度が高い様子が読み取れます。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「はい」が100.0%でした。 自由意見には、「身体を動かす遊び、手先を使う遊びを取り入れていると思います。散歩もたくさん連れて行っていただいていて、嬉しく思います」「発達に合わせた保育を考えてくれています」「季節ごとのイベントや製作物など、家では体験させてあげられない活動をしてくれていると思っています」「親だけではなく、お友達や先生との関わりの中で、学ぶこともあると思います」「植物を育てたり畑での収穫をしたり、普段できない体験をしていて嬉しいです」などの声がありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「はい」が96.4%、「どちらともいえない」が3.6%でした。 自由意見には、「コーナー遊びが充実していて、子どもが楽しんで遊んでいます」「保育園で覚えた歌やダンス、出来事や言葉などをよく家で話したり、踊ったり歌ったりしています。楽しかったのだと思っています」「行事だけでなく、普段の活動もとても楽しんで行えているようで、親としても嬉しいです」「いろいろなことに取り組む機会を作ってくれていると思います」などの声がありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」が82.1%、「どちらともいえない」が15.5%、「いいえ」が1.2%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「盛り付けが工夫されているようで、星のにんじんがあったなどと、子どもから話を聞くのも楽しいです」「工夫されていると思います。家で食べない料理や、こんなのも食べたのだと毎月発見があり、ありがたいです」「給食のサンプルを見るのが毎日楽しみです。美味しい給食をいつもありがとうございます」「自宅では野菜を食べたがらないが、保育園の野菜は美味しいと言っています」などの声がありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」が82.1%、「どちらともいえない」が14.3%、「いいえ」が3.6%でした。 自由意見には、「園庭があるのも良いですし、隣に畑があるのも良いと思います」「お散歩や、さまざまなクラスと交流があり関わりが多く、嬉しいです」「園庭も広く、外遊びをたくさんしてくれるのは、嬉しいです」「園庭があり、外遊びを存分にできます。また散歩にも出かけ、普段と違う遊具遊びや交通ルールを学べるのが良いです」などの声がありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」が75.0%、「どちらともいえない」が11.9%、「いいえ」が3.6%、「無回答・非該当」が9.5%でした。 自由意見には、「保護者の突然の都合にも、快く対応をしてくださっています」「とても柔軟に対応をしていただいて、助かっています」「柔軟に対応をしていただき、感謝しております」「まだそういったことがないので、わかりません」などの声がありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」が76.2%、「どちらともいえない」が21.4%、「いいえ」が1.2%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「自転車と通路の境界線があり、通りやすく安全になったと思います」「脱走など、しっかりと安全対策が取られていると思います」「いつもありがとうございます」「セキュリティーもしっかりしていて、夜間照明が付いたので、冬のお迎えも明るくて安心です」などの声がありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」が73.8%、「どちらともいえない」が21.4%、「いいえ」が4.8%でした。 自由意見には、「保育参観が通年でできるようになったのは、助かります」「面談の日程は、保護者の都合にあわせてくれています」「平日は避けていただいて、助かります」などの声がありました。 その一方で、「夏祭りなど、保護者も一緒に参加できる行事が、もっとあるといいなと思います」という意見もありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「はい」が71.4%、「どちらともいえない」が23.8%、「いいえ」が3.6%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「持ち上がり担任もあり、子どものいいところも悪いところも共有できていて、信頼しています」「声かけをしやすい環境です」「先生がすごく親身になってくれるので、預けていて安心です」「皆親切で信頼できます」などの声がありました。 その一方で、「信頼関係はあると思いますが、相談できるようなタイミングがありません」という意見もありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」が84.5%、「どちらともいえない」が14.3%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「建物は古いですが、よく清掃をされていて、清潔です」「ほこりがたまにあるが、全体的には整理されており、清潔感があります」などの声がありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が79.8%、「どちらともいえない」が17.9%、「いいえ」が1.2%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「子どもの名前を呼んで、挨拶をしてくれるのが、毎回ありがたいです」「明るく元気な対応をしていただいています」「皆さん良い方たちで、ありがたいです」「職員の対応が柔軟です」「会うと先生達が挨拶し、話しかけてくださるのが良いです」「どの先生もいつも感じがよくて、こちらも安心できます」「先生は一人ひとり丁寧です」などの声がありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が94.0%、「どちらともいえない」が4.8%、「無回答・非該当」が1.2%でした。 自由意見には、「電話で教えてくれています」「発熱時、仕事でお迎えに行くことが遅くなった時も、温かく迎えてくださり、ありがたかったです」などの声がありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が71.4%、「どちらともいえない」が21.4%、「いいえ」が2.4%、「無回答・非該当」が4.8%でした。 自由意見には、「子ども同士のトラブルなど、経緯を丁寧にお話してくださり、わかりやすいです」「特にトラブルがあったわけではないので分かりませんが、その際には、公平に対応をしていただけると思っています」「現時点でトラブルの報告を受けたことがないので、判断できかねます」などの声がありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が82.1%、「どちらともいえない」が14.3%、「いいえ」が1.2%、「無回答・非該当」が2.4%でした。 自由意見には、「寄り添ってくれています」「子どもが慣れるまで時間をかけて、あの手この手で声かけなどを工夫してくれたと思います」「子どものやりたいことをたくさんやらせてくださっていると、連絡帳などを見て思います。いつもありがとうございます」「子どもが先生にとても甘えている様子を見ると、大切にしてもらっていると伝わっているからだと思います」などの声がありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」が77.4%、「どちらともいえない」が16.7%、「いいえ」が1.2%、「無回答・非該当」が4.8%でした。 自由意見には、「大きな問題はありません」などの声がありました。 その一方で、「他の方に聞かれたくない話をする時に、場所を変えたり、時間を別途設けるなどしてほしい」という意見もありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が77.4%、「どちらともいえない」が19.0%、「いいえ」が3.6%でした。 自由意見には、「日々、おたよりに写真もあり、すぐに見て、わかりやすいです」「いつも写真付きで、子どもたちの様子を伝えてくださるので、わかりやすいです」「日々の活動や子どもの様子が、アプリ(写真や連絡帳)で細やかにご連絡いただけることが安心です」などの声がありました。 その一方で、「細かく説明をしてくださり、分かりやすいと思う先生もいますし、言葉少なく、何となくしか分からない先生もいます」という意見もありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が72.6%、「どちらともいえない」が16.7%、「いいえ」が4.8%、「無回答・非該当」が6.0%でした。 自由意見には、「不満は伝えたことはありませんが、不安に感じたことを伝えた時は、きちんと対応をしてくれました」「担任の先生がわからなかったことは、経営層に確認をしてくださって、後日きちんと回答をしていただきました」「特に不満に思うことがないのでわかりません」などの声がありました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が65.5%、「どちらともいえない」が26.2%、「いいえ」が6.0%、「無回答・非該当」が2.4%でした。 自由意見には、「説明がありました」「必要に迫られなかったため、把握しておりませんでした」などの声がありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者や職員に定期的にアンケートを実施し、結果を運営に生かすべく検討しています
園では3年に一度第三者評価を受け、その際に行われる「職員自己評価結果」「利用者調査結果」を参考にし、指摘や提案を運営内容に反映させています。第三者評価を受審しない2年間も「職員自己評価結果」「利用者調査結果」を外部に委託して実施しています。また、運動会や発表会などの園行事後にも保護者アンケートを実施し、連絡帳アプリや送迎時でも保護者の要望を聞いています。職員からの意見は、年2回行われる職員面談の際にもヒアリングしています。実施したアンケートの集計結果は精査され、今後の運営に生かすべく検討されています。
収集した情報に基づく福祉ニーズと園の状況を踏まえた中長期的計画を策定しています
園長は、法人や区の園長会などのさまざまな会合に出席して情報を収集し、福祉ニーズを把握したうえで園の状況を分析して「中長期的計画」を策定しています。年度単位の事業計画は、中長期的計画の内容に関連付けて、法人内系列園の共通の取り組み、保育園目標の達成に向けた取り組み、施設改修計画、備品等購入計画等の柱で策定しています。しかし、中長期的計画には具体的な実施年度が記載されていません。今後は中長期的計画に具体的な実施時期を記載して、事業計画との関連付けをより明確にし、着実に推進していくとよいでしょう。
事業計画の振り返りであることが分かるように事業報告を作成されるとよいでしょう
園の事業計画策定から振り返りまでのプロセスは、法人のスケジュールに則り、毎年12月に次年度の事業計画を策定し、新年度の4月からスタートして9月に法人向けに中間報告を行い、その報告内容も含めた年度後半の方針を園長から職員へ伝達し、2月に年度の振り返りを実施、3月に事業報告を作成しています。しかしながら、現状は事業計画と事業報告との関連性が分かりづらい内容となっています。今後は、事業計画の柱に沿って報告書を作成するなどの改善が望まれます。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
苦情受付の仕組みは入園のしおりに記載して、保護者に説明しています
苦情申出窓口や受付方法について、苦情解決責任者は園長、苦情受付担当者は副園長・主任であることと、外部窓口となる第三者委員として民生児童委員2名の氏名と連絡先等を入園のしおりに掲載して、保護者に説明しています。そのほか、保護者の目に留まりやすい玄関にも文書を掲示しています。また、ホームページには、苦情申出のしくみだけでなく、園に対する令和4年度と5年度の苦情解決公表内容も掲載して、さらに透明性を高めています。園には苦情や要望を投函できる意見箱も設置していますが、現時点で苦情はほとんどありません。
園の職員統一項目や区の保育の質ガイドライン等を用いて倫理観の向上に努めています
園長は、職員の倫理観の向上のために職員統一項目や区の保育の質ガイドラインを用いて話をするとともに、不適切保育のニュースや他園の事例等も取り上げ理解を促しています。さらに、保育中に気になる言動が見られた職員には、園長が個別に面談し改善を促すこととしています。入園のしおりには、「虐待等の防止のための措置」として、職員に対する研修の実施、及び人権に関わる事案発生時には関係機関と連携していくことを記載して保護者に説明しています。関係機関として、区の子育て支援課及び児童相談所と連携する仕組みがあります。
子育てひろばを実践し、地域の子育て家庭が楽しんで参加できる遊びを提供しています
子育てひろばを年間24回実施し、地域の子育て家庭に向けて遊びと交流の場を提供するとともに、園の子どもたちとの交流を図っています。訪問調査当日も子育てひろばの活動日で、親子がソフトブロックなどで遊んでいるのを確認しました。担当は職員の当番制としており、各職員が年に2、3回の企画を受け持ち、ホールではマット運動、うちわ製作、園の子どもたちとの歌や踊りなど多彩な内容を実施しています。昨年度からは年5、6回の「出張子育てひろば」にも取り組み、近隣の公園で職員が紙芝居など行い、公園を訪れた親子が参加しています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
子どもの命を守ることを第一優先として想定されるリスク対策を具体的に実施しています
子どもの命を守ることを第一優先と考え、「通報・消火・避難訓練年間計画」を定めて毎月実施しています。具体的には火災と地震を想定した避難訓練を中心としていますが、園が大きな河川に挟まれている地域性から水害のリスクも高いと考え、水害訓練も実施しています。避難場所は園の屋上を想定していますが、洪水の規模がさらに大きければ近隣の小学校や高等学校に避難する予定としています。またコロナ禍で経験した感染症対策を教訓に、毎日手洗いとうがい、園内消毒に取り組んでいます。さらに、不審者対策にも注力し2月に訓練を実施しています。
事業継続計画は、法人が今年度改訂した計画を基に園の実情に合わせて作成しています
法人は今年度4月に事業継続計画を改訂し、その計画を基に園の実情に合わせて「社会福祉法人えどがわ 春江おひさま保育園事業継続計画(BCP)」として災害時職員参集リスト、自然災害事前対策時の避難場所・避難経路等を具体化しています。災害発生時に園が一時的に閉園せざるを得なくなった場合は、この計画に基づいて事業再開のための方向性が示されています。園ではそれ以外にも防災マニュアルを作成して避難訓練時に確認しています。また、備蓄品においては日常的に3日分の備蓄を確保しており、法人総合マニュアルに詳細を記載しています。
個人情報の取り扱いについて保護者からは承諾書、職員から誓約書の提出を受けています
法人のプライバシーポリシーに従い、保護者には入園時に個人情報取り扱いについて説明し、使用目的を明確にしたうえで子どもの写真のホームページ等への掲載に対する承諾書を提出してもらっています。動画配信や園児管理システム等は保護者限定としています。また保護者が撮影した他児の写真等を、相手方の承諾なくSNS等に掲載することを禁じています。正規職員には入職時に園で知り得た情報の守秘義務の誓約書提出を義務づけ、会議等で繰り返し伝えています。非正規職員や実習生、ボランティアにも個別に説明し、誓約書の提出を受けています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
ホームページでの発信や職員紹介制度を導入するなどの方法で採用活動を行っています
「すくすくと育つ、笑顔があるから。なろう!おひさま!」をキャッチフレーズに、ホームページにて職員の募集を行っています。保育園説明会や園見学・給食試食会等の案内を掲載するほか、園の職員と子どもが触れ合う様子を動画で紹介しています。職員採用は法人の人事担当部会が行っており、新規採用に向けて大学や専門学校、短期大学に応募を依頼し、採用後は法人にて配属先を決定しています。しかし、最近では応募者が減少しており、人材派遣会社の活用、現職員の知人友人紹介ルートを活用するなどして応募者の獲得に取り組んでいます。
必須研修計画(キャリアパス)を職員に説明し将来への見通しを持てるようにしています
階層別に求められる職員像及びスキル等を一覧表にした必須研修計画と、これに連動したキャリアアップ研修計画を作成しています。必須研修計画は入職時に説明しており、職員が自身の成長をイメージし、将来への見通しを持てるようにしています。キャリアアップ研修計画は法人主催で設定され、着実にキャリアアップできる体制が整っています。外部研修は園長承認のもと園が受講料を負担しており、受講後は報告書を基に内部研修を実施しています。個々の育成においては、自己申告シートを用いて年2回の園長面談による目標管理を実施しています。
日々の保育をいかに楽しんでもらうかを考えながらモチベーション向上を目指しています
園長が大切にしている考えの一つに「職員も保育を楽しむ」ことがあり、職員のモチベーション向上を模索しています。職員には折に触れ「責任感の中での保育なのか、楽しさの中での保育なのか」を考えてもらうようにしています。園長は職員にゆとりが必要であることを念頭に置き、年2回の個人面談時には傾聴を心がけ、有給休暇取得や外部研修受講の希望には、できるだけ応じられるように勤務シフトを調整しています。なお、人事評価は法人の規定で年2回の自己申告や自己採点を踏まえたうえで行い、評価の結果は賃金や昇進・昇格に連動させています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園ではヒヤリハットを収集し子どもの安全管理に努めていますが、実際に一昨年度には園庭遊具でのけががヒヤリハットや事故報告書に表れていたこともあり、園における子どもの安全管理体制の見直し及び職員間での業務引き継ぎの強化の必要性が高まっていました。そのため昨年度は、子どもの安全管理に重点を置いた職員間での業務引き継ぎを強化し、園での事故防止を目標に掲げました。それに対する具体的な取り組みとしては、進級に伴いクラス担任1名が持ち上がるため、事故防止に向けた安全対策及び子どもの特性をしっかりと他の職員にも共有していくことに注力しました。また、毎月行う職員会議では、「クラス状況報告」として各クラスの活動内容と子どもの様子を細かく共有するようにしました。これにより全職員が各クラスの保育状況を把握できるようになり、職員の危機管理意識が向上し、事故件数の減少につながりました。取り組みの検証は、毎月の職員会議の中でその都度確認しました。今年度は、事故減少は評価しつつも、安全管理に注力するあまり子どもの自由な遊びを制限し心の成長を阻むものであってはならないとし、「職員も子どもと一緒に保育を楽しむ」ことを目指しています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
当園では日々の取り組みとして朝礼や昼礼でもしっかりと情報共有を行い、毎月の職員会議でもクラス状況報告として綿密な情報共有を行っています。これらの積み重ねにより、職員は担当しているクラスだけでなく、全クラスの活動内容や子ども一人ひとりの特性を把握できるようになりました。結果、一昨年度に比べ園内の事故件数が半減しています。今年度は、新しく法人の保育目標として掲げられた「こころの響育」(ありがとうのこころ、かんじるこころ、やってみようのこころを育む)の達成のために、昨年度に確立した安全管理体制は継承しつつも「子どもの心の成長に必要なことは何か」を全職員で考え、職員も子どもたちと一緒に楽しく遊べるような保育の実践を目指して取り組んでいます。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
コロナ禍が収束に向かった昨年度でしたが、別の感染症疾患が園内で増加し、それらの予防及び感染症拡大防止が課題となりました。約3年間に及ぶコロナ禍では、園は一日も休園することなく可能な範囲での対応を継続しており、そこで経験した感染症対策を教訓に、毎日の手洗い及びうがいの励行、併せて職員による園内消毒に取り組みました。さらに、看護師に代わる保健担当として園長が、手足口病をはじめとした主な感染症の流行期を前に、具体的症状及び罹患時の対応方法を職員に向けて伝達し、職員の誰もが保護者の質問に一律に応じられるように取り組みました。保護者には区からの感染症流行情報及び園内の感染状況をその都度配信し、家庭での感染予防への協力を仰ぎました。このような取り組みの結果、区内での感染症発生状況と比較して園内の発生率が低かったため、効果のある取り組みであったと評価し今年度も継続しています。特に今年度は、昨年度の振り返りを踏まえ、子どもに発熱、嘔吐、下痢症状が見られた時の対応について、登園及びお迎え等の判断基準を明確にして保護者に伝え理解を求めており、保護者との協力体制のより一層の強化を目指して取り組んでいます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
感染症予防及び感染症拡大防止に向けた取り組みの結果、区の状況に比べ園内での発生率の方が低かったという好結果となりました。ただし、園ではこれに慢心することなく、必要な備品等の再検討を行って、各保育室に嘔吐処理セットを設置するなどの対策を継続して実施しています。園長は、感染症対策は目に見えぬウイルスとの闘いであり、その時に表れる結果が全てであると考えています。感染症が発生した場合に辛い思いをするのは子どもなので、発熱、嘔吐、下痢症状が見られた時の対応について、園としての登園及びお迎え等の判断基準を明確に定め、保護者会で説明し理解を求めています。保護者の多くは子育てと就労で多忙であるため、タイムリーで的確な情報を提供し、いかに園と保護者間での共通理解を得るかが大切であると考え今後も取り組んでいくとしています。
サービス分析結果
【講評】
今年度リニューアルしたホームページのほかブログ、パンフレットで情報提供しています
法人のホームページは今年度リニューアルされ、基本理念、保育目標、園の特徴、行事、保育園の一日などが掲載されています。当園のページでは入園案内、ブログなどが掲載されています。ブログは月に数件投稿していて、クラスでの活動や献立、子育て広場の活動などを写真入りで分かりやすく紹介しています。園のパンフレットには、表紙に園庭の満開の桜と園舎の写真を掲載し、内容は各年齢で目指す子どもの姿、保育目標、行事、家庭支援などについて記載しています。パンフレットは子育て広場を開催した時などに、地域の子育て家庭に配布しています。
在宅で子育てをしている家庭に向けてホームページや外掲示板で情報を発信しています
園の情報は区のホームページにも掲載されていて、利用希望者は募集人数などを見ることができます。このほか在宅で子育てをしている家庭のために園のホームページに「子育て支援」のページを設けています。気軽に参加できる子育てひろば事業や、保育所体験、育児相談の案内を掲載しています。また、園だよりや給食の献立も掲載しています。園の外側の掲示板には、園の目標、子育てひろば事業の案内のほか、地域の子育て関係の文書を掲示しています。さまざまな媒体を活用しながら、地域の子育て家庭に向けた情報の提供に努めています。
入園前の見学はできるだけ個別に対応し、質問に丁寧に答えています
入園前の見学は、各家庭の質問に丁寧に対応できるように、原則平日の午前に個別に対応しています。初めて子どもを保育園に預ける保護者の心配ごとを受け止めたうえで不安をぬぐえるように、積極的に公園に遊びに行っていること、畑で栽培活動をしていることなどさまざまな保育の取り組みを主任が説明しています。また、見学者には園内の施設を案内し、主に保育室で子どもたちが遊んでいる様子を見てもらっています。最年少の1歳児の保護者には、準備する持ち物や入園初日から徐々に園での保育時間を延ばしていく準備保育について説明しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園時には重要事項説明書などを用いて丁寧に説明しています
入園が決定すると、入園説明会と面談をします。入園説明会では、園長から入園のしおり(重要事項説明書)を使って丁寧に説明しています。面談では、職員から児童票と生活状況アンケートなどを用いて、一人ひとりの子どもの特性を把握し、登降園時間などについて確認しています。アレルギーのある子どもは、栄養士とも面談をします。面談の記録は、個人面談記録に記載し、その後面談担当者から全職員に説明し共有しています。園で撮影した子どもの写真のホームページやメディアなどへの掲載について、保護者から同意書を提出してもらっています。
子どもが無理なく保育園に慣れるように準備保育を実施しています
児童票と保護者が記入した生活状況アンケートの内容は、全職員で共有しています。子どもが無理なく園の生活に慣れることができるように、保育時間を徐々に延ばす準備保育を実施しています。例えば、「1、2歳児では入園初日は午前のおやつまで」「2日目と3日目は昼食まで」「4日目は昼寝まで」「5日目はおやつを食べて16時まで」のように計画します。期間中は、子どもの様子や保護者の就労状況などによって日程を見直しています。保護者にはいつでも子どもの様子を見に来られるようにするなど、安心につながる支援を行っています。
転園、卒園に向けて、子どもや保護者の不安が軽減されるように対応しています
転園や卒園を控えた子どもや保護者の不安に対しては、相談があれば丁寧に対応しています。5歳児は就学に向けて小学生の生活になじめるように午睡の時間を徐々に少なくしています。また、子どもが就学した小学校の入学式に職員が参列したり、園から暑中見舞いを送付したりして、関わりを継続しています。卒園後も園に来て声かけしてくれる子どももいて、職員が保護者とともに子どもたちの成長を喜んでいます。小学校から子どもたちの生活状況などについて問い合わせがあったときには、園の保育や支援について説明しています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
保護者からの要望などを十分に把握して職員間で共有しています
入園時の心身の状況や生活状況、緊急連絡先、出生・発育歴などの情報は、児童票や生活状況アンケートで提出してもらい、園児管理システムにも入力しています。その後の感染症罹患や予防接種の情報を得た際は児童票に追記しています。日々の子どもたちの情報は、連絡帳アプリや登園時の保護者からの口頭連絡で把握し、朝礼や昼礼で職員に伝達し、情報共有しています。保護者からの相談、意見、要望などは、年2回の個人面談のほか意見箱、アンケートなどで把握し、朝礼や昼礼、月1回全職員が参加するクラス状況報告会議などで共有しています。
指導計画は子どもの実態に合わせて作成し、振り返りを基に次の計画を作成しています
昨年度に法人の理念と全体的な計画を見直したことに伴い、昨年度末の職員会議では、年間計画を全職員で見直して決定しました。月案及び週案は、各クラスの保育士が持ち回りで、前の期の反省を踏まえ、子どもの実態を考慮して素案を作成し、クラス内で検討しています。支援を必要とする子どもの計画は、クラス状況報告会議で話し合います。具体的には日々の記録を基に、年2回来園する臨床心理士のアドバイスも盛り込んで、一人ひとりの状況と今後の対応方法について検討しています。保護者には、計画の概要を連絡用アプリで配信しています。
子どもの情報は、児童票や園児管理システムで管理し、職員間で共有しています
一人ひとりの基本的な情報は、児童票や園児管理システムで管理しています。保護者から伝えられた情報などは、朝礼や昼礼で担任から報告され、さらに保育伝達日誌に記載して早番から延長保育まで、職員に引き継がれて共有されます。さらに、発達の状況は園児管理システム内の発達経過記録、保育の状況は保育経過記録に入力し、事務室や保育室にあるパソコンから閲覧できます。子ども一人ひとりの状況の変化については、月1回のクラス状況報告会議で、エピソードとともに担任などから報告され共有しています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子ども一人ひとりの興味や関心を引き出せるような環境が作られています
子ども一人ひとりの様子は、発達経過記録、保育経過記録に入力し職員間で共有しています。法人の基本理念には、遊びや生活の中の体験を通して学び、「生きる力」を育むことを挙げており、全職員がこの理念を理解して子どもの好奇心と探求心の芽生えを大切にした保育の実践に努めています。各年齢の保育室には子どもが遊びたい遊びを選べるようにおもちゃが配置され、園庭には複数の固定遊具が設置され、果樹や季節の花もあります。子どもの興味や関心を引き出せるような環境のもとで、伸び伸びと遊んでいます。
外国人や異年齢の子どもとの交流を通じ、互いが尊重できるようにしています
国籍や宗教の違いから生活、文化の違う子どもたちには、家庭状況を尊重して対応しています。日本語が十分に通じない保護者のために、自動翻訳機を用意しています。子どもには、ジェスチャーを繰り返し、ゆっくり話すなどして対応するようにしています。異年齢の子どもとは手をつないで散歩に行き、一緒に遊んでいます。特別な配慮が必要な子どもについては、年2回来園する臨床心理士から支援方法の指導を受け個別指導計画を作成しています。保育中は特定の職員を配置して、他の子どもとの交流や関わりが深められるように配慮しています。
近隣の小学校とのつながりが生まれ、今年度中に見学に行く計画があります
5歳児の年間指導計画に、小学校への就学に向けて「必要な生活習慣や態度を身につけて、自信を持って生活できるようにすること」「午睡時間の短縮や正しい休息の仕方を知らせること」を立案し準備をしています。また、小学校との連携においては、近隣の小学校からの声かけにより、コロナ禍で中断していた5歳児の小学校見学を今年度中に再開できる見込みです。小学校行事や学校公開への参加、安全指導や学校教員との交流など活動の展開が期待されます。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時の連絡を丁寧に行い、保護者との情報共有に努めています
登降園時の連絡は、1、2歳児は連絡帳アプリを活用し、3~5歳児は保護者と口頭で行い、体調やお迎えなどの伝達事項は各クラスの登降園名簿に記載しています。登園時に機嫌が悪い、朝食が少なめだったなどの伝達を受けた場合には、日中の活動には無理に参加しないように配慮しています。日々の園での子どもの様子は、写真を保護者に配信して知らせるほか、降園時の連絡が画一的にならないように、一人ひとりの子どもの様子が伝えられるように留意しています。職員と保護者が連携しながら子育てしていけるように情報共有に努めています。
基本的生活習慣の習得は、一人ひとりの発達に応じて家庭とも連携して進めています
基本的な生活習慣は、一人ひとりの発達に応じて身につくように家庭と情報を共有しながら進めています。食事は2歳になるとスプーンを下手持ちできるように伝えています。3歳になる頃にはうがいができるようにしています。食べ終わったらすぐに席を立たないといったマナーも伝えています。トイレトレーニングでは、まずトイレ内で着替えをして部屋に慣れるところから開始し、2歳頃から便器に座ることに慣れ、排尿間隔に応じてトイレに誘っています。園での様子は保護者にも伝え、園と家庭で足並みを揃えて取り組んでいけるようにしています。
午前中に眠くなった子どもや昼寝時間に眠れない子どもにも配慮しています
1、2歳児は、昼食後12時頃から14時45分までを午睡の時間としています。家庭での睡眠時間や体調によって午前中に眠くなってしまっても、横になれるような環境を整えています。3~5歳児の午睡は、おおむね13時から14時45分までとしていますが、年間計画で四半期ごとに休息時間を決めています。寝付けない子どもには、横になって体を休める時間であることを伝えています。5歳児は就学に向けて1月下旬からは徐々に午睡の時間を短くしていき、小学校生活に無理なく移行できるように配慮しています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
間取りに余裕があり、広々とした園庭も備え、伸び伸びと過ごせる環境が整っています
各年齢の環境設定は、指導計画に沿って行っています。1、2歳児クラスでは、ままごとやブロック遊びをするコーナーを設定しています。電車やパズルなどのおもちゃや絵本は低い棚に収納してあり、興味のあるものを自分で取り出すことができるようにしています。3~5歳児クラスでは、創作活動の材料や道具を置くための部屋や、給食のために使っている部屋などがあり、子どもたちがそれぞれの時間、落ち着いて集中できるような環境を整えています。広々とした園庭には砂場や固定遊具があり、個々に好きな遊びを選んで伸び伸びと遊んでいます。
表現遊びや集団遊びのほか、「体育あそび」「英語あそび」も楽しんでいます
表現を楽しめるように1、2歳児は手遊びやわらべうたに親しみ、職員との言葉のやりとりを楽しんでいます。3~5歳児では外部講師を招いて、月2回体育あそび、月1回英語あそびをしています。体育あそびではマット運動や鉄棒、英語あそびでは挨拶や歌、踊りなどを楽しんでいます。保護者には保育参観や行事で日頃の取り組みの成果を披露しています。また集団遊びを通して互いにいたわり、思いやりの気持ちを育み、社会的なルールを身につけています。興味が持てずに集団遊びに入れない子どもも同じ場所で見学して過ごせるように配慮しています。
園庭にりんご、みかん、びわなどの果樹があり、季節の移り変わりを身近に感じています
天気の良い日はほぼ毎日、年齢ごとに時間を区切って園庭で遊んでいます。りんご、みかん、びわなどの果樹があるほか、ひまわりやとうもろこしを栽培しています。園の隣に畑があり、さつま芋を育てています。近隣の公園では固定遊具を使ったり、走ったりして遊んでいます。時には異年齢クラス合同で手をつないで行っています。葉っぱやどんぐりなどを持ち帰って製作に活用し、季節の移り変わりを感じています。当番活動は、4、5歳児が朝の会の進行や挨拶の号令、各クラスの登園人数の調理室への報告をしています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
日常の保育の延長線上に行事を位置付け、子どもが主体となるように取り組んでいます
行事には、運動会、おまつり、発表会、遠足、誕生日会のほか、子どもの日、七夕、クリスマス会、節分、ひなまつりなどの暦に合わせた行事もあります。園では行事を日常の保育の延長線上に位置づけ、職員は子どもの自らの気づきや行動を大切にし、協調性を育み、達成感を感じられるよう、子ども主体の行事となるよう関わっています。例えば七夕では、1~4歳児をお客さんとして5歳児がお店屋さんをしていますが、輪投げ、ワニをハンマーで叩いて得点を競うゲームなどを各自が分担し、年下の子どもたちに喜ばれるように意欲的に取り組んでいます。
子どもの意向をくみながら行事を組み立てて、さらに積極性を引き出しています
行事に向けた取り組みは、日々の保育の中で子どものやってみたいという気持ちを保育士が受け止めて、子どもがわくわくする気持ちを持って形づくっていけるようにしています。具体的には、4歳児ではグループ名を相談して決めてもらうことで、一緒に取り組むメンバーの団結力を高めたり、5歳児ではグループのメンバーで目的をもって一つのことをやり遂げていくような場面を作ったりしています。例えば運動会では、競技で使う張子の玉をみんなで協力して作ることを通じて参加意欲が向上し、子どもたちがより積極的になっていく姿が見られています。
5歳児と保護者で竹馬作りをして、半年間の練習を重ね運動会で技を披露しています
行事に向けた練習の様子は、ブログや連絡用アプリで配信し保護者に共有しています。年間行事予定は、4月に保護者に配信し、その後は行事開催が近づくごとに改めて案内を出しています。保護者に行事のための準備をお願いすることはありませんが、伝統的に実施している5歳児の竹馬作りには保護者に参加してもらっています。親子で材料を組み立てて子どもが絵付けをし、その後半年間の練習を重ね、運動会で技を披露しています。行事後は写真販売を行うほかアンケートを実施して、寄せられた意見や改善提案を検討し次回に役立てています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
補食の提供や職員配置の配慮などにより、子どもが安心して過ごせるようにしています
朝は7時30分から受け入れ、延長保育は19時30分までとしています。延長保育では、18時30分にせんべいやおにぎり、プリンなどの補食を提供しています。早番職員、遅番職員ができるだけ日中と同じ部屋で過ごせるように職員を配置し、長時間を園で過ごす子どもが落ち着いた雰囲気の中で生活できるように配慮しています。保護者との連絡事項は、登降園名簿を活用し、職員間で情報共有していますが、特に伝えるべき内容があるときには、降園時に担任から直接保護者に伝えるようにしています。
子どもが疲れたり寂しくなったりしないように職員がゆったりと関わっています
早朝8時30分までは異年齢による合同保育を行っています。また、16時50分からの延長保育では、1、2歳児、3歳児、4、5歳児に分かれて過ごし、18時からは全年齢がまとまって一つの部屋で過ごしています。職員がゆったりと関わることのできる人数を配置し、子どもが疲れたり、寂しくなったりしないようにしています。今後、園では長時間保育の利用者が増えることが見込まれ、対応を検討していくこととしています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
献立には行事食、郷土料理、外国のメニュー、わくわく献立などがあります
給食は法人全園の統一献立とし、法人の栄養士が献立を作成し、月2回のサイクルメニューを各園で提供しています。栄養バランスを考慮するだけでなく五感を育てることを大切にし、行事食、日本の郷土料理(豆腐飯、タコライスなど)、外国料理(ナシゴレン、ヤンニョムチキンなど)も取り入れています。訪問調査日は「わくわく献立」の提供日で、かぼちゃのスープを「シンデレラスープ」と子どもたちに紹介していました。喫食状況は昼礼で報告され、月1回法人各園の栄養士が出席する給食調整会議などで献立や調理方法について検討しています。
1歳児の食事とアレルギーのある子どもの食事の提供には、特に配慮しています
当園は1歳児から受け入れを行っているため、最年少となる1歳児には、発達に合わせて離乳食を提供したり、必要に応じて軟飯や刻み食を提供したりするなど細やかに対応しています。また、他の年齢でも体調に応じてさまざまな配慮をしています。アレルギーのある子どもには、除去食を提供しています。医師からの生活管理表を基に保護者、栄養士、担任、園長が面談し、献立は前月に保護者に食材を確認してもらい、さらに主任が確認しています。アレルギー食の提供にあたってはマニュアルに沿って適切に行い、誤食を防いでいます。
年間の食育計画に基づき、広い園庭や畑を活用した食育活動を展開しています
年間の食育計画には、1歳児は「食材に興味を持つ」、4歳児は「食べることにより全ての命の大切さを知る」など各年齢の食育目標を掲げ、年齢に応じた食育活動を行っています。活動内容は野菜洗い、米とぎ、味噌作り、野菜栽培、園庭の果樹の実の収穫などが計画されています。園の畑では子どもたちが職員と一緒にさつま芋を、園庭でも野菜を育てています。野菜を育てる経験を通して苦手な野菜が食べられるようになった子どももいます。今後は保護者や給食食材納入業者などとの交流を図り、地域と連携した食育活動の展開が期待されます。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
保健衛生計画に基づき子どもの健康維持、感染症対策、安全確保などに取り組んでいます
年間の保健衛生計画を主任が作成しています。四半期ごとに目標を設定し、活動内容、保護者への保健指導、環境整備、組織活動などの項目で立案し、職員会議で共有しています。各期の目標には、健康状態の把握、適度な運動と休息、安全面の配慮、感染症の予防などを挙げています。日常では鼻水のふき取りなどの感染症予防策の徹底、熱中症対策、危険箇所の随時修繕などの安全確保、危険予知などに留意し、組織として応急救護講習の受講や、ヒヤリハット報告、事故後の検討などを行っています。なお、計画は四半期ごとに振り返りを行っています。
子どもの健康状態を把握し、通院や保育中のけがにも適切に対応する体制があります
日々の子どもの健康状態は、毎朝保護者から知らせてもらうとともに、受け入れた職員が視診を行っています。健康診断は年2回実施し、結果は健康カードで保護者に伝えています。地域で流行している感染症の情報は、区から得た情報を連絡用アプリで配信しています。通院などの必要な子どもがいた場合には、子どものかかりつけ医と連携することとしています。また、子どもが保育中にけがをした場合には、原則保護者に連絡し、同意を得てから医療機関を受診します。けがの原因、状況、対応など保護者への説明は丁寧に行っています。
乳幼児突然死症候群や感染症など子どもの保健衛生について保護者に伝えています
乳幼児突然死症候群の対策として、うつぶせ寝をさせないことを保護者に説明し、クラスにも啓発チラシを掲示しています。園では午睡チェックを10分ごとに行っています。保護者には園だよりを通して保健衛生の啓発を行い、例えば6月号では歯の健康保持のための食事やうがいの取り組みなどについて掲載しています。子どもの体調がすぐれないときには登園を見合わせるように入園説明会で伝え、登園後に発熱や感染症が疑われたときには、保護者にお迎えの連絡をしています。感染症が完治したときには登園許可証を提出してもらっています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保育参観を随時受け入れ、保護者と園との相互理解が深められています
就労している保護者への支援として早朝保育、延長保育を実施し、また土曜保育も実施しています。各家庭の事情は、年2回の個人面談、連絡帳アプリや日々の会話などで把握しています。日頃から保護者の悩みや相談を受けていますが、園での様子が気になる子どもの保護者には職員から声をかけ、家庭での様子を聞くなどして情報共有に努めています。園では保育参観を随時受け入れており、保護者の都合の良い日に子どもの様子を見に行けるため、参観の回数も増えてきており、園と保護者との相互理解が深められています。
保護者会や個人面談などを通して、園と保護者、保護者同士の交流を図っています
園と保護者との交流の機会として、保護者会、個人面談などを実施しています。保護者会は年2回開催し、初めに園長から園の方針などを伝え、その後担任からクラスでの遊びの様子や成長、今度の取り組み、保護者と共有したい情報などを伝えています。担任の話の後には保護者同士の交流の場を作り、例えば子ども自慢などのテーマで語り合っています。個人面談は年2回定期的に実施し、そのほか随時の面談にも応じています。職員は、園の考え方と異なる保護者の意見があることも受け止め、保護者との信頼関係を構築できるよう努めています。
園から積極的に情報発信を行うなど保護者の養育力向上につながる取り組みをしています
子どもの様子は毎日連絡用アプリで配信するほか、月数回発信するブログでは写真を多用して情報を発信しています。園だよりや給食だよりでは、保育、保健衛生、食事について、季節や状況に合わせた情報を提供しています。年2回の保護者会では、子育てに関する資料を提供して説明し、また随時の保育参観では園での子どものありのままの生活を見てもらっています。運動会や発表会にも保護者の来園を促しています。保護者の養育力の向上につなげられるように園からの積極的な情報発信に取り組んでいます。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
公園の花植え活動やひまわりの栽培プロジェクトに参画しています
近隣には公園が多数あり、子どもたちは遊具で遊んだり、葉っぱやどんぐりを持ち帰り製作活動に取り入れたりして遊んでいます。園の前の公園では、地域のボランティアと一緒に花壇の花植え活動を行い、また5歳児は公益財団法人が主催するひまわりの栽培プロジェクトに参画しています。近隣の同法人の保育園の子どもたちとの交流の機会があり、5歳児は合同運動会に参加しています。避難訓練の際には消防車の放水活動を見学しました。園では今後、図書館や警察署など、より多くの社会資源を活用して体験の機会を増やしていくことを検討しています。
子どもたちは実習生やボランティアと交流し、体験の幅を広げています
園では、昨年度は実習生3人、保育補助のボランティア3人を受け入れ、子どもにとっては職員以外の人と交流し、さまざまな遊びを通して体験を広げられる機会となりました。コロナ禍が収束し、徐々に地域の人々と子どもたちとの交流を進めていける状況になってきていますので、今後は近隣高齢者施設との交流や、商店での食材の購入、町会・自治会との連携、ボランティアセンターの積極的活用など、協力者の支援や施設の活用を通して、子どもたちの体験をより広げていくことを期待します。
【講評】
園のホームページに区の子ども権利条例を掲載し、子どもを尊重した保育を行っています
園のホームページには、「子どもは生まれたときから、人種や性別、 障害や病気のある、なしなどにかかわらず、 一人ひとりの人間として大切にされるかけがえのない存在です。」で始まる区の子ども権利条例を掲載し、子どもを尊重した保育を行っていることを表明しています。子どものプライバシーにも配慮し、おむつ替えは他の子どもの目に触れないようにトイレで行い、3~5歳児の着替えは男女別室またはカーテンで区切った場所で行うこととしています。また、3~5歳児にはプライベートゾーンについてクラス担任が絵本で説明しています。
法人や園、区で作成されたガイドラインを基に、人権や虐待防止の理解を深めています
法人のステートメントブックには職員心得、行動規範、個人情報保護、虐待防止等について記載され、園長が作成した職員統一項目には子どもへの対応方法、保護者とのコミュニケーションやマナーなどが分かりやすくまとめられており、特に、職員統一項目から園長が話題を取り上げ、職員に話をしています。また、区の「保育の質ガイドライン」には「子どもの権利」「配慮や支援を大切にした関わり」といった項目を含んでおり、これを順守しています。人権擁護や虐待防止については、朝礼や職員会議などで主に園長が職員に対して研修を実施しています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
保育、給食、虐待防止、防災、危機管理などについてマニュアルが作成されています
マニュアルには、防災、感染症予防、虐待防止等の危機管理についてのものや、園外保育・散歩、プール・水遊び、給食など保育の手順についてまとめたものがあります。職員には入職時に法人や園の運営について説明し、職員の心得などについては法人のステートメントブック、職員統一項目、区の保育の質ガイドラインなどを配布して説明しています。マニュアルは事務所内書庫に保管されていて職員がいつでも閲覧できるようにしています。そのほか電子化したファイルを事務室や保育室にあるパソコンからも閲覧できるようにしています。
マニュアルは定期的に職員会議で見直しています
法人系列園で共通の規程やマニュアルは、法人で一括して原則年1回見直しています。当園のサービスや業務については、職員から意見や提案があったときは、職員会議で検討し、必要に応じて園のマニュアルやチェック表などを改訂しています。園が提供する保育サービスや各種業務の見直しは、年度末の職員の全体会議で行っています。行事の実施後などには保護者にアンケートを実施して意見や要望をとりまとめ、また職員からは反省会などで意見を吸い上げ検討し、次回の行事の企画をするときに生かしています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
今年度は法人の基本理念及び保育目標の刷新を行ったため全職員への説明を実施しました
園では毎年年度初めに職員会議を開催し、職員に対して経営層から方針を説明しています。今年度は法人基本理念及び保育目標を刷新したため、全職員に対して説明を実施しました。基本理念は「おひさま保育園は、養護と教育を一体的に行なう中、子ども一人一人を尊重しながら、生きる力の基礎を身につけ、地域に開かれた子育て支援を展開し、保育園としての社会的役割を果たしていきます。」であり、保育目標は「こころの響育」です。それに伴いホームページ及び入園のしおり等を改訂するとともに、園内各所に掲示して周知を図っています。
園内にて判断すべき重要な意思決定は職員統一項目に沿って決定し職員に周知しています
園内にて判断すべき重要な意思決定は、園長の保育経験で得た保育知識と技術が凝縮された「職員統一項目」に沿って判断しています。その決定プロセスは職員からの意見を確認し、主任、副園長、園長での三者協議にて問題を把握し、最終決定は園長が行っており、その内容と決定経緯について職員に周知しています。保育業務については、職員会議で検討し園長の承認で決定します。こうした決定事項は、職員会議や昼礼で常勤・非常勤にかかわらず全職員に報告し周知しています。
園の目指す理念を園長が保護者に直接説明し、理解を深めてもらっています
今年度より法人理念と保育目標が刷新されることを、昨年度2月の保護者会で事前に伝えました。まるで違う保育を提供するのではなく、これまでのおひさま保育園の保育の延長にあることを説明しました。その中で「心の育ち」の大切さを訴え、保育目標「こころの響育」の解説がなされました。次年度の計画や園内の重要な決定事項についても、園長がクラス別保護者会の全てに出席し、温度差が生じないように同内容の話をすることで理解を深めてもらっています。保護者会の出席率は8割以上であり、園長の話を通して保護者に浸透していると考えています。