評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)養護と教育を一体的に行う中、子ども一人一人を尊重し、生きる力の基礎を身に付け地域に開かれた子育て支援を展開し保育園としての社会的役割を果たす。
2)保育所保育指針の改定や法人設立からの社会情勢の変化を踏まえ、特に保育指針の改定に伴い、乳児保育の重要性について考え、安全で快適な環境のもと、子どもの心をしっかりと受け止め、一人一人の発達に応じた適切な援助や関わりによって豊かで健康な心と体を育てる。
3)身近な環境と関わりながら子どもが主体的になるよう、多様な遊びや生活を通じて育みたい資質や能力を身に付け、小学校へのスムーズな移行を目指す。
4)すべての子育て家庭を対象に保育園の特性を活かし、地域や他機関と連携及び協働による相談や援助など地域に開かれた子育て支援を展開する。
職員に求めている人材像や役割
・養護と教育を一体的に行う中、子ども一人一人を尊重し、生きる力の基礎を身に付け地域に開かれた子育て支援を展開し保育園としての社会的役割を果たす。
・法人設立からの社会情勢の変化を踏まえ、乳児保育の重要性について考え、安全で快適な環境のもと、子どもの心をしっかりと受け止め、一人一人の発達に応じた適切な援助や関わりによって豊かで健康な心と体を育てる。
・身近な環境と関わりながら子どもが主体的になるよう、多様な遊びや生活を通じて育みたい資質や能力を身に付け、小学校へのスムーズな移行を目指す。
・すべての子育て家庭を対象に保育園の特性を活かし、地域や他機関と連携及び協働による相談や援助など地域に開かれた子育て支援を展開する。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
乳幼児期は人間の発達において一番大切な時期にあり、その時期に携わっていることを自覚し接してもらいたい。
そのために研修などに参加し、常に新しい保育の方法や知識を身に着け、対応して欲しいと思う。また、保護者のメンタルを支えることは、結果として子どもの安定につながる。特に配慮が必要な家庭などは、保育所が重要な役割を担っているという使命感を持ち、日々の保育に活かして欲しい。
全体の評価講評
特によいと思う点
子どもの毎日の園生活を保護者が理解出来るように、職員は保育業務支援アプリを利用して、子どもの写真を保護者のスマホに送っています。保護者は夕方、子どもを園に迎えに来る前に、スマホに送られてきた写真で子どもの様子を確認出来るので、降園時には、園での子どもの様子を職員に確認できます。送迎時には、子どもの子育ての悩みなどについても職員に相談出来るため、保護者から好評を得ています。職員の日々の負担は大きいですが、保護者とのコミュニケーションが、職員はさらに充実させていきたいと考えています。
食育計画は法人で立案をして、子どもの年齢や発達、興味に合わせた体系的な学びを提供しています。魚の解体や野菜の収穫、きな粉作りでは、命の大切さや収穫までの過程を体験し、収穫物を加工してさらに食べやすくする工夫を知るなど、実体験を通して食への関心を広げるとともに、知識を身に付けています。SDGsの取り組みとしては、残菜の計量や出汁に使用したかつお節でふりかけを作って給食で提供する、「ふりかけの日」を設けるなど、自分たちで出来ることを楽しく学びながら、地球環境も意識した食育環境を整えています。
保護者の就労状況は入園時、入園後の個人面談で把握して、就労時間に合わせた保育時間を提案しています。当日の急な延長保育の要請にも柔軟に対応をして、保護者をサポートをしています。本園は土曜保育を利用する子どもが多いことから、土曜日も充分な保育が提供出来るよう、毎回5名の職員を配置して勤務体制を整えています。土曜日は合同保育で過ごす時間も多くなりますが、平日と同じように個々の特性、興味に合わせた保育を提供し、子どもに今日も1日楽しかったと感じてもらい、保護者も安心して預けることが出来るよう日々取り組んでいます。
さらなる改善が望まれる点
中・長期計画は法人で立てています。また年度単位の事業計画や事業報告も法人のルールに従って策定しています。しかし、中・長期計画は将来に向けた年度ごとの計画になっていませんので、どういう活動をいつ実行するのか記載されると良いでしょう。また事業計画と事業報告も、取り組む事業項目ごとの計画と報告が示されていません。どういう計画を立てて、どういう結果になったのか、一年を振り返ることができるように、事業項目を統一して事業計画と事業報告を作り変えられてはいかがでしょう。
この3年間は新型コロナウイルス感染症の流行で、保護者参加の園行事の規模を縮小しています。発表会は従来、区のホールで大々的に行っていましたが、現在は規模を縮小して園内で行ったり、夏祭りは保護者の参加なしで行ったりしています。そうした園の行事への取り組みに、これまでのことを知っている保護者からは、従来のようにやってほしいという要望が出ています。また職員からもかつてのようにやってみたいという意見が出ています。そうした保護者の要望や職員の提案を受けて行事の規模を少しずつ復活させてはいかがでしょう。
職員は園を支える貴重な人材です。そのため園では職員の育成に力を入れています。法人でも職員研修計画を作成し、法人の必須研修や区や都の研修のほかに、職員が望めば民間の各種保育団体の研修を受講出来るようにしています。しかし今年度の園の研修受講計画を拝見すると、ほとんどが法人の必須研修や区や都の研修です。民間の各種保育団体の研修には、すぐに保育現場で活用出来る様々な保育技術の研修もあります。職員が望めば、研修受講の幅を広げて、そうした研修を受講する機会を設けてはいかがでしょう。
事業者が特に力を入れている取り組み
保育業務の効率化を図るため、保育業務支援アプリを導入し、パソコンを利用したICT化を進めています。従来、書類作成は紙面で行っていたため、家に持ち帰って作業をすることが多くありました。しかし業務と私的生活を分けるとともに業務の効率化を図るため、ICT化を進めています。園のパソコンは持ち出し出来ませんので、事務作業は園のパソコンで行っています。そのため、クラスにはいつでも事務作業ができるように職員に一台ずつパソコンがあります。「書類作りが楽」など業務改善に繋がっているという声がありました。
子ども達は園庭でよく遊んでいますが、園の周りにはいろいろな公園や広場が数多くあります。桜の咲く公園や季節の草花が咲く広場、遊具がある遊び場など、園外の公園や広場は子どもたちに様々な経験をさせてくれます。ちょっと足をのばせば大きな川の河川敷があり、春には桜の花を楽しんだり、きれいな花を観察したり、夏にはバッタを追いかけたり、セミの鳴き声を聞き、秋にはきれいに色づいた紅葉などを楽しんでいます。園ではそうした地域の公園や広場で子ども達は季節の変化を楽しんでいます。
給食では毎月誕生日のワクワク献立、郷土の日、世界の料理、バイキング形式での提供などバラエティに富んだ献立を提供して、子どもが給食の時間を楽しく感じられる工夫をしています。オクラ、トマト、バジル、カブ、ナスなどプランターで育てた野菜を収穫して、給食に提供することで、親しみを持ち、食べたいという気持ちを引き出しています。保護者には給食だより、献立表の配布、毎日給食を展示して、興味を持てるよう働きかけています。本年度は保護者向けに給食試食会、給食参観を予定しており、更に給食への理解を深められる機会にしています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象: 保育園を利用している90世帯を対象に調査を実施しました。在園児は113名で、兄弟姉妹が同園に通う世帯は年齢の一番低い子どもについて回答してもらいました。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査は、Webアンケートシステムを使用し、無記名方式で行いました。案内は施設を通じて利用者へ配付し、集計は評価機関が行いました。調査結果は選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、施設に報告しました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:42/90(回答率 46.7% )
保育園に対する総合的な感想は、「大変満足」が21人(50%)、「満足」が16人(38.1%)で「満足」以上の回答は合計37人(88.1%)でした。
自由意見には、「子どもに向き合い、温かく見守っていただき、また保護者にも寄り添ってくださり、とてもありがたく通園させていただいています」「先生方が一人ひとりをしっかりと見てくれているのを感じます」「スタッフもいきいきしています」「経営層が職員や園児のために、環境をよくしようとしてくれるのが伝わります」「明るく風通しがよく、さまざまなことにおいて大らかに対応をしてくださるところがとても良いと思います」「綺麗な施設、柔軟な対応、とても素晴らしいと思います」「温かく伸び伸びとした雰囲気であると感じます」など園への信頼と感謝を寄せる声が多く見られました。
項目別に見ますと、「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」で92.9%、「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」「保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか」他1項目で90.5%の保護者がそれぞれ「はい」と回答し、とても満足度が高い様子が読み取れます。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「はい」が90.5%、「どちらともいえない」が7.1%、「いいえ」が2.4%でした。 自由意見には、「集団生活の中で刺激を受けていると感じます」「3歳児クラスから体操が組み込まれていることや、年齢に応じて他園児との関わりについても、月ごとの目標に心得ていることに感心しています」「製作が大好きに育っています」「週1回、講師を招いて運動を取り入れています」「食育に力を入れていて良いです」「体操や英語などの取り組みがあります」などの声がありました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「はい」が90.5%、「どちらともいえない」が9.5%でした。 自由意見には、「お祭りや運動会、発表会など、子どもの自主性を尊重したものになっています」「歌やおどりが楽しいようです」「食育を始め、子どものための活動を盛んに行えていると思います。特に屋内活動はバリエーション豊かで、飽きずに楽しく過ごせるよう、さまざまな内容を考えてくださっています」「子どもたちが楽しめるように、たくさん工夫をしてくださっています」「製作や散歩、水遊び、ホールあそびなど、いろいろ考えてやってくれます」などの声がありました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「はい」が88.1%、「どちらともいえない」が11.9%でした。 自由意見には、「給食は工夫を凝らしてあって、家でその話題で盛り上がることがあります」「行事食の他に、バイキング形式の給食や毎月のわくわく献立があることは、保護者目線でもワクワクするような嬉しい取り組みだと思っています。給食の展示、毎日とても楽しみにしています」「クラス内で輪になって食事をすることや、子どもたちで同席の子どもを決めるなど、食事内容はもちろん、食事環境にも素敵な心遣いのある保育園だと感じています」などの声がありました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「はい」が81.0%、「どちらともいえない」が14.3%、「いいえ」が4.8%でした。 自由意見には、「戸外遊びに関しては、園庭があるというハード面でのメリットを存分に活かせていると思います。社会との関わりに関しては、遠足や施設見学などの機会がやや少ないように感じています」「周辺に公園が多いこともあり、園庭以外での外遊びがたくさん行われていて、有難いと感じました」などの声がありました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「はい」が85.7%、「どちらともいえない」が11.9%、「無回答・非該当」が2.4%でした。 自由意見には、「柔軟に対応をしていただいています」「まだそのような状況になっていないのでわかりませんが、以前、土曜日保育について伺った際に、必要な場合はご連絡くださいとすぐに回答をしてもらえて、心強かったです」「予定の時間より過ぎてしまうことがあるので、助かっています」「お迎え時間が日によって異なることがありますが、厳しい取り決めごともなく、とても柔軟な対応をしてくださっています」などの声がありました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「はい」が73.8%、「どちらともいえない」が23.8%、「無回答・非該当」が2.4%でした。 自由意見には、「環境設備は整っていると感じます」「連絡帳がアプリに移行されたことで、不審者情報や設備などを随時おたよりで発信していただいており、保護者側もリアルタイムで確認できています」「水分補給をこまめにしてくれたり、汗拭きタオルで体をふいたり、子どもが快適に過ごせるようにしてくれています」などの声がありました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「はい」が85.7%、「どちらともいえない」が9.5%、「いいえ」が4.8%でした。 自由意見には、「土曜が多いから助かります」「面談の日程も予定していた日にできない時は、後日調整して組んでくれます」などの声がありました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「はい」が78.6%、「どちらともいえない」が19.0%、「いいえ」が2.4%でした。 自由意見には、「朝伝えた子どもの情報が、お迎え時の先生にも共有されていて、安心できます」「多くの先生がが関わってくださるところが、とてもいいと思います。子どもと保護者に寄り添ってくれ、安心して通園させていただいています」「担任の先生に伝達した内容も、その他の担任へしっかり伝達されており、情報共有と明確な提言を示してくださっているので、安心して預けられています」などの声がありました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」が92.9%、「どちらともいえない」が7.1%でした。 自由意見には、「いつも整理整頓されています」「きれいに整頓されていると思います」「清潔感があります」「不衛生だと感じる箇所がなく、トイレも丁寧に塩素消毒されているところをお見かけします」などの声がありました。
10.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が71.4%、「どちらともいえない」が26.2%、「いいえ」が2.4%でした。 自由意見には、「笑顔で挨拶をしてくれる人がたくさんいて、仕事で疲れていてもホッとさせてくれます」「どの先生も、いつも笑顔で挨拶をしてくださり、安心できます」「保護者の都合に合わせて、対応をしてくれます」「先生たちがいつも明るく元気で、子供たちから好かれています」「気さくに話をしてくださる職員がいます」「子どもの事を質問すると、きちんと回答をしてくれています」などの声がありました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が90.5%、「どちらともいえない」が9.5%でした。 自由意見には、「突然の体調不良や感染症後の登園のケアなど、丁寧に対応をしていただいております」「体調に関しまして、園の職員の方々に気遣いしていただき、感謝しております」「小さな出来事や変化に気付き、数十人もの園児が活動する中で、『○○しようとしてぶつけてしまった』などの伝達で、よく見守りをされていると感心しています」などの声がありました。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が71.4%、「どちらともいえない」が19.0%、「いいえ」が4.8%、「無回答・非該当」が4.8%でした。 自由意見には、「主に面談のとき、忖度なく伝えてくださっているので、よく理解しています」「トラブルの話はまだ聞いた事がないので、わかりません」などの声がありました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が81.0%、「どちらともいえない」が16.7%、「いいえ」が2.4%でした。 自由意見には、「ケンカをしても、両者の意見をきちんと聞いてあげています」「子どもは先生が大好きなので、子どもに対してちゃんと向き合ってくれているんだろうなという事が伝わります」「子どもが楽しそうに通っているということは、先生方の事を信頼している証拠だと思います」などの声がありました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「はい」が78.6%、「どちらともいえない」が11.9%、「いいえ」が4.8%、「無回答・非該当」が4.8%でした。 自由意見には、「入園前にアンケートで答えた通りに、対応をしていただいています」などの声がありました。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が85.7%、「どちらともいえない」が14.3%でした。 自由意見には、「わからないことや、疑問に思うことは、すぐにお答えをいただけます」などの声がありました。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が66.7%、「どちらともいえない」が23.8%、「いいえ」が7.1%、「無回答・非該当」が2.4%でした。 自由意見には、「保護者会や、経営層が気楽に話せる存在です」などの声がありました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が76.2%、「どちらともいえない」が11.9%、「いいえ」が7.1%、「無回答・非該当」が4.8%でした。 自由意見には、「入園の際に経営層よりお話があり、第三者に相談する事もできるので悩みや不満を我慢してこじらせてしまう前に相談をしてくださいと、お聞きしました」「保護者会資料にも明記されているので、理解しています。が、よく知らない方もいるのが現状だと思いますので、園内にも掲示をしてくださると、より分かりやすいのではないかと思っています」などの声がありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
園を取り巻く保育事業の情報は、保護者や職員、地域の会合から得ています
保護者の園に対する要望は、第三者評価機関による利用者調査や園行事の際に園が実施する保護者アンケートから把握しています。園の行事をコロナ禍以前のように戻してほしいとか、子どもを車で送迎する保護者には送迎の際の危険を意識してほしいなどの要望が出ています。職員からは休憩時間をもっと伸ばしてほしいなどの要望が出ています。出来ることから対応しています。地域の保育の現状については、区の私立保育園園長会や地域の連絡会議から情報を得ています。少子化のため、定員割れしている保育園が多くなっているなどの情報を得ています。
中・長期計画や年度単位の事業計画、事業報告は関連させてはいかがでしょう
園の中・長期計画は、法人で策定しています。事業計画や事業報告も法人の方針に従って策定しています。ただ中・長期計画は年度単位になっていませんので、どんな事業をいつまでに完了させるのかを記載するとより良いでしょう。また、事業計画や事業報告で取り上げた事業項目がそれぞれ違いますので、統一してはいかがでしょう。前年度の個々の計画がどのように行われ、良かったところと改善しなければいけないところを提示出来れば、さらに良い事業運営に繋がるでしょう。
今年度は、変更した保育目標について職員の評価を課題にしています
保育事業と一言で言っても、事業内容は様々ですし、職員の仕事もそれぞれ違います。子どものクラス担当や七夕、夏祭り、運動会などの園行事、子育て広場、園芸、保健など、様々な業務があります。それぞれの業務が円滑に運べるように職員の係り、担当を決めています。事業の振り返りについては、理事会などの中間報告の時期に運営の半期を振り返り、職員会議やリーダー会議で現状の課題抽出と改善点などを話し合っています。今年度は変更した保育目標については、職員の評価に取り組んでいます。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
子どもの人権尊重について、職員は定期的に確認しています
保育に携わる者としての心得は、法人の「ステートメントブック」に示し、職員は定期的に職員会議などで確認しています。玄関や事務室にも「児童憲章」や「子どもの権利条約」を掲示し、子どもの人権尊重を保育の基礎にしていることを公表しています。また、職員は人権擁護のための「セルフチェックシート」でチェックし、適性に業務を行っているか自己確認しています。子どもとの対話術については、子どもとの適切な対話術を「オレンジカード」で、不適切な対話術を「ブルーカード」で確認し、職員に適正な会話術を喚起しています。
地域住民からの苦情には適正に対処し、保護者にも伝えています
園の苦情解決制度については、「入園のしおり」に掲載し入園時に保護者に伝えています。保護者からの苦情はあまり出ていませんが、近隣住民から子どもの送迎時の車については、危険だと苦情を受けたときは、園だよりや口頭で保護者に伝え、対処しました。子どもの虐待防止については、園でそうした子どもを発見したときは、区の子育て支援課や子ども家庭支援センター、児童相談所と連携しています。園の事業の透明性を図る取り組みについては、園のホームページや掲示板で行っています。
在宅で子育て中の親子を対象に、「子育てひろば」を開催しています
在宅で子育て中の親子には、「子育てひろば」を開催しています。訪問調査の日にも、園のホールに2組の参加者がいました。時には地域の公園に出かけ、公園に来ている地域の親子と一緒に遊ぶ「出張子育てひろば」も行っています。体験した保護者は次回も楽しみにしているそうです。保育士の資格を取るには実習が欠かせませんので、要望があれば保育実習生も受け入れています。高校生や大学生のボランティアも受け入れています。地域の関係団体とのネットワークについては区の認可私立保育園園長会や、地域連絡会に参加して情報収集に努めています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
子ども達の安全に関わるリスク対策は、優先順位をつけて行っています
子どもの安全を脅かすリスク対策として、地震や感染症、風水害を最優先にして取り組んでいます。地震はいつ起こるか分からないので、適切に対応出来るようにしています。感染症は新型コロナウイルス感染症が下火になったとはいえ、ほかの感染症の流行も考えられますので警戒しています。風水害については、園の位置する場所は大きな川に囲まれていますので、年に何回か近隣の小学校まで避難する訓練をしています。自然災害を想定した避難訓練以外にも、地元警察署や消防署の協力を得て、不審者訓練や交通安全教育、消火訓練などを行っています。
事故や感染症発生時の対応方法を掲示物やメールで利用者に伝えています
BCP(事業継続計画)は法人本部が中心になって作成しています。地震や感染症、風水害などの災害が起きたとき、一時的に休園しても、その後復旧に取り組み、事業を継続するための計画を立てています。こうした災害が起きた時は、法人や系列園との連携を図っています。BCPの計画は職員や区には報告していますが、利用者への周知に関してはまだ対応出来ていないので、今後の課題にしています。事故や感染症などが発生時には、区や保健所に連絡をしていますが、保護者には掲示のお知らせやメールで原因や今後の対策などを知らせています。
個人情報の保護については、情報管理を徹底し情報漏れを防いでいます
個人情報保護については、法人の個人情報保護方針に従っています。園で知り得た情報や、園外で漏らしてはいけない守秘義務については、職員の入職時に誓約書の提出を受けています。実習生やボランティアも同様です。子どもの写真や名前を保育業務やホームページで利用することについても、入園時に保護者の承諾を得ています。指導計画などは、保育業務支援システムで管理し、職員のパスワードを設定したパソコンで全職員が活用出来るようにしています。子どもの児童票は、事務室の鍵のかかるキャビネットで保管して情報漏えいを防いでいます。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員の採用は法人で行い、法人のホームページに採用情報を載せています
職員の採用は法人が主導して行っています。法人のホームページには採用情報を掲載し、求める保育士像を載せています。おひさま保育園で働く職員のインタビュー記事や法人の福利厚生、研修・教育制度、キャリアパスなどを掲載し、安心して働ける職場環境であることを伝えています。求人はハローワークや大学などに求人票を出しています。また、実習生には保育園の就職することを勧めています。職員の退職や異動の希望は、法人本部に申請して行います。また職員の育成は、先輩職員が現場で指導する「メンターメンティ制度」で行っています。
キャリアパスは「ライフサイクルモデル」で、職務級を1級から5級まで定めています
職員のキャリアパスは、法人で定めた「ライフサイクルモデル」に示しています。職務級を1級から5級まで定め、各職務で必要な能力を示しています。個人別育成計画については、「自己申告シート」に今年度の成長目標を申請して行っています。研修は法人の必修研修や区や都の研修、民間企業の研修などがありますが、職員が望む研修には参加出来るようにしています。研修受講後には研修報告書を提出し、他の職員にも研修の成果を共有する仕組を整えています。しかし、人手不足のため、外部の民間組織による研修の参加が難しいようです。
年間3回、人事考課を行い、考課の結果は職員の処遇に連動させています
職員の人事考課は、自己申告や自己採点を踏まえて行っています。年間3回行い、人事考課の結果は職員の昇進、昇格に連動させています。有給休暇の取得は、勤務シフトを決める前に職員からの申請を受けて行っています。職員のストレスチェックは外部機関に委託し、職員が望めば専門医の受診が出来るようにしています。園長と職員の個人面談は定期的に行い、日頃の成果を確認したり、業務上の迷いや悩みなどを解消したりしています。また職員間の人間関係を深めるため、年2回慰労会を開くようにしています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
一昨年度までの3年間は、コロナ禍で保護者の保育参観や保育参加の実施を見送らざるを得ない状況でした。地域の方々にも同様で、子育て支援活動にも取り組めていない状況でした。しかし昨年度、新型コロナウイルス感染症の位置づけが2類から5類に変更になったことで、保護者には一日保育士体験を、地域の子育て支援活動としては出張子育て広場を開催しました。一日保育士体験は保護者に職員と同じ業務を担ってもらう事業です。保育士の仕事を体験することで、園の保育環境、保育方針、保育者とのやりとりなどに触れ、園の保育全般における理解を深めることが期待されます。参加したのは3~5歳児の保護者4人で、保育士体験は楽しかったが、職員の大変さも分かりましたという感想が出ていました。今年度も継続しています。出張子育て広場は、近隣の公園に来ている在宅で子育て中の親子と一緒に遊ぶ事業です。時には在園児とともに大きな絵本の読み聞かせを楽しみました。参加した親子には、次回も楽しみにしているという感想をもらいました。出張子育て広場は年間5回開催しました。今年度も継続して取り組んでいます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
昨年度は子育て支援活動を再開することを目標に掲げ、在園児の保護者には一日保育士体験を、地域の子育て家庭の親子には出張子育て広場を開催しました。一日保育士体験では保護者に職員と同じ業務を担ってもらいました。参加者からは楽しかった。でも職員の大変さが分かったという感想をもらいました。出張子育て広場では近隣の公園に来ている在宅で子育て中の親子と一緒に遊びました。参加者からは楽しかったので、次回も参加したいという意見をもらいました。こうした事業の検証は、一日保育士体験や出張子育て広場を開催した後の職員会議で、参加者の感想を確認することで行い、事業の意義を確かめました。とりわけ一日保育士体験は、3~5歳児の保護者だけに限らず、希望があれば全学年で受け入れることにしています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園の保育活動の紹介は、主に園だよりや園のホームページのブログで行っていましたが、昨年度から子ども一人ひとりの活動をさらに詳しく伝えるため、保育アプリを利用して個別の紹介を行うようにしました。クラス担当の職員はスマートフォンで毎日、その日の子どもの活動の様子を写真に撮り、保育アプリで配信しました。保護者にはスマートフォンのアプリを通じて子どものその日の様子が配信されるため、子どもを迎えに行く前に、保育活動や子どもの様子が分かります。子どものお迎え時には、アプリからの情報をもとに、子どもの様子をさらに詳しく職員に確認することが出来て良かったという感想が出ています。毎日の取り組みなため、職員には負担をかけてしまいますが、保護者とのコミュニケーションにも繋がり、家庭との連携もスムーズになることから、今年度も継続して取り組んでいます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
昨年度は、園での保育活動や子どもの様子を、子どもの園での様子を毎日保護者に伝えることを目標にしました。園で利用している保育アプリを利用して、職員が毎日スマ-トフォンで子どもの活動の様子を写真に撮り、保護者のスマ-トフォンに配信しました。子どもを迎えに来る前に、子どもの様子を確認していますので、保護者と職員の会話は具体的になり、保護者の満足度は上がりました。効果の検証は、毎日の確認会議でその日の保護者の様子を報告し合って確認しました。職員の負担は大変ですが、保護者の満足度も上がりましたので、今年度も継続しています。
サービス分析結果
【講評】
リーフレット、ホームページを活用して最新の情報の発信を行う体制を整えています
園についての情報はホームページで検索する方が多くなっていますので、ホームページの内容を充実させて園の紹介をしています。ホームページには、まず園の基本理念や保育目標、施設紹介、主な行事、保育園の一日などを紹介しています。また園が取り組んでいる子育て支援事業や入園の案内として園内見学を紹介しています。またお知らせとして、園だよりや給食だよりを紹介し、園の保育活動は最新ブログで写真を掲載し、利用者が知りたい情報を見やすく発信しています。紙媒体で情報が欲しい人向けには、リーフレットを用意して情報発信をしています。
区と連携を取りながら、必要な情報を地域の必要とする世代に向けて発信しています
区には在園児数や子育てひろばの実施状況など毎月報告をして連携を取り、地域のニーズを把握して保育を進める体制を取っています。子育てひろばの告知はホームページでも行っていますが、近隣の区の施設にも子育てひろばのイベントの案内を掲示してもらい、地域の人の目に留まるよう努めています。また、幼保小で連携している地域の幼稚園、保育園、小学校、中学校には法人誌の配布やSNSでの発信を通して、法人の保育の姿勢、各園の取り組みを伝えていくことで、日々の保育についての理解が深めるような働きかけをしています。
園見学は基本的に個別で対応をして入園に向けた不安を軽減出来るよう努めています
園見学は利用希望者に園舎内を案内し、保育の様子を見てもらうことで、保育者と子どもの関わり方や集団生活の雰囲気を感じてもらう機会にしています。園見学の対応は園長を窓口として、保護者の都合を聞き個別で対応出来る日程を調整し案内しています。個別対応とすることで利用希望者の入園に向けての不安の払しょくはもちろんのこと、現在抱えている悩みについても話しやすいような配慮をして、個別にゆっくりと話が出来る環境を整えています。見学者には法人の理念や方針、園の保育の特徴について伝えて、本園の保育への理解に繋げています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園開始にあたっては説明会と面談を実施して保護者に分かりやすく説明をしています
入園開始にあたっては説明会と面談を実施して、集団生活を送るうえでの基本的なマナーやルールについて丁寧に説明をするとともに、入園前の家庭での生活についても把握をしています。説明会では重要事項説明書(入園のしおり)に沿って説明を行い、法人概要、保育目標、開所時間、1日の流れなどの基本概要に加えて、緊急時の対応、安全管理、保健衛生、薬の管理、個人情報の取り扱いなど園のルールについて説明をしています。面談では入園前の成育歴、家庭環境、保護者の就労状況の把握と、園への希望、配慮点を保護者から聞き取っています。
利用開始直後は子どもの負担を最小限に出来るよう準備保育を推奨しています
入園開始直後は、子どもの新しい環境下でのストレスを最小限に出来るよう、準備保育の期間を設けています。入園時の面談にて、保護者の就労状況の聞き取りをして、職場復帰のスケジュールを聞いて、個々に合わせて期間を提案しています。基本的には1週間程度の期間を設けて、初日は1時間の在園と水分補給、2日目は給食を食べる、3日目以降は少しずつ滞在時間を伸ばして、午睡とおやつを提供していきます。子どもの様子を見ながら対応していくことで個々に合わせて、無理なく新しい生活を始めていける環境を整えています。
子どもの個々の様子について所定の様式に記録をして、職員間に申し送りをしています
子ども一人ひとりの入園前の状況は、面談時にあらかじめ配布した「児童票」「入園前の生活状況アンケート」に沿って聞き取りをし、詳細な情報についても補足をしていきます。保護者の要望や配慮して欲しい点がある際にも、聞き取りをして入園後の生活に反映出来る体制を取っています。アレルギーのある子どもについては、園での対応について説明をするとともに、家庭と協力して給食の提供を安全に実施する体制を整えています。面談の結果については、会議で職員に共有をして入園までに個々に合わせた支援、体制を考察して保育環境を整えています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
入園後の子どもの様子については児童票などに記録をして成長過程を把握しています
入園後の子どもの様子については児童票、日誌、アプリの連絡帳など所定の記録物に記入をして、成長の過程を把握しています。日誌や連絡帳には日々の保育中の様子や子どもの興味、関心、友達や保育者との関わり、配慮すべき点などを記入して、成長していく過程をクラス担当者を中心として全職員で把握します。1歳児、2歳児クラスは個別指導計画を作成することで、子ども一人ひとりの発達における得手、不得手を把握します。子どもの良い面は遊びや保育者との関わりの中で伸ばしていけるよう、毎月の目標や保育内容に反映をさせています。
全体的な計画から、年間指導計画などの各種計画は連動性を持たせて立案をしています
全体的な計画は系列園の園長が中心となって立案をして、年齢に合わせた支援の落とし込みをして、着実に成長に繋げて行くことが出来る計画にしています。年間指導計画は年度末に各クラスで反省、振り返りを実施して、次年度に向けて子どもに身に付けて欲しい内容を計画に反映させています。月案、週案、日案も連動性を持たせていくことで、法人が目指す基本理念、保育目標、目指す子どもの姿に近づけていけるよう、日々の保育に取り組んでいます。本年度からは法人全園が同じ保育目標を掲げて、子どもの健やかな成長を支援する体制を整えています。
クラス会議、報告会議などの各種会議を定期的に実施して職員間で情報共有をしています
クラス会議、乳児・幼児会議、報告会議、リーダー会議、職員会議など各種会議を定期的に実施して、子どもに関する情報や園運営に関わる事項、保護者からの要望を職員間で共有しています。また、毎日の昼礼ではその日の保育の流れの共有、各クラスから配慮が必要な子どもについて報告をして、統一した対応方法に繋げています。報告会議では各クラスから様子と、配慮が必要な子どもの支援について報告をしていますが、担任の職員以外も意見を出し合い、保育支援の成功例を出し合いながら、子どもにとって最善の支援方法を模索しています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
一人ひとりの発達は発達経過記録、保育経過記録に記入をして成長を把握しています
子ども一人ひとりの成長の姿は、法人が定めた発達経過記録や保育経過記録に記入しています。発達経過記録は、1歳児と2歳児のクラスで年7回、3歳児以上のクラスで年4回、成長の姿が見えるような形で記録します。保育経過記録は、年3回、子どもの成長の姿をクラスの担当者が話し合いながら記述し、職員間で情報を共有する体制を整えています。これにより、個々の発達に応じた保育を提供しています。
遊びのコーナー設定は子どもの発達に合わせて変更をして遊び込める環境にしています
遊びのコーナーはクラス担当者が話し合いながら、子どもの発達や興味を取り込んで設定を随時変更していくことで、集中して遊び込める環境設定にしています。ままごと、ブロック、絵本などのコーナーは季節感を取り入れる、発達に合わせて徐々に難易度の高いものに変更していくなど、保育者が試行錯誤をしながら環境を作り上げています。園庭の遊具も同じ遊具を複数個揃える、砂場の遊具は収納するかごに道具の写真を貼って、自分たちで片付が出来るようにするなど、子ども自身で決まりやマナーを意識しながら動ける環境作りを目指しています。
小学校入学へ向けて行事の見学をするなど学校生活を体験する機会を確保しています
近隣の小学校とは子どもの園での様子や配慮点を事前に伝える、実際に学校の先生が保育中の様子を見学に来るなどの連携を図って、小学校入学後の生活がスムーズに送れるように配慮しています。発表会等の学校行事に招待をしてもらい、見学する機会を通して、小学校での生活に触れる場を確保しています。園内活動では5歳児クラスが各クラスの出席人数確認を担当しており、給食室、職員室に毎朝伝える係活動を通して、責任感や達成感を感じられる機会を確保しています。午睡は年明け頃より無くし、卒園制作をするなどの集団活動を取り入れています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園時には保護者に子どもの体調に関して変わりがないかどうか確認をしています
子どもの家庭での様子については、1歳児、2歳児クラスは保育アプリで家庭での様子について共有しています。登園時には保護者に口頭でもいつもと変わりがないか確認をして、体調の変化を見逃さないよう努めています。前日体調が優れなかった、お休みをしていたなど特別な事情ががある場合には、どのように過ごしていたのか丁寧に聞き取りをして、必要に応じて日中の保育活動を静かに過ごせる内容にする、給食ではお粥の提供、柔らかい物を提供するなど個々に応じた対応を行って、無理なく1日を過ごせるよう配慮しています。
子ども一人ひとりの発達に応じて生活習慣の習得を支援出来る体制を整えています
子ども一人ひとりの発達に合わせて食事、排泄、着脱、食具の使い方などの生活習慣の習得を支援する体制を整えています。子どもの発達や興味は、クラス会議など担当者同士で話し合いをする際に共有をしています。発達に合わせて、タイムリーに新しいことを始めていける体制を取ることで、無理なく習慣化していけるよう支援しています。1歳児は食事、衣服の着脱、2歳児は食事の姿勢、3歳児は羞恥心の配慮、4歳児は排便の始末、5歳児は食事の時の箸の使い方と年齢に合わせた目安を示すことで、園全体で子どもの成長を伸ばせる体制を整えています。
保護者には連絡帳、保育アプリ、口頭など様々な方法で毎日子どもの様子を伝えています
保護者には連絡帳、口頭で子どもの1日の様子を伝えていくことで、安心して預けて貰える関係性の構築を目指しています。「引継ぎ表」を使用して、給食とおやつの摂取状況、睡眠時間、排便の有無などを伝えていますが、子どものその日の様子についての詳細を、口頭でも直接伝えていくことで保護者の安心に繋げています。毎日各クラスからアプリで保育中の様子を配信しており、写真も添付することでより生き生きとした様子を伝えています。保護者からは、毎日園で何をしているのか分かるので、家での親子の会話が増えたといった声が挙がっています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
集団生活では子どもが様々な事を体験し、自分で考えて行動出来るよう働きかけています
集団活動では年齢に合わせた遊びを取り入れて、子ども達がやり取りを通して自分の気持ちを調整する、友達の気持ちを尊重する、仲よく遊べる方法を考えるなど経験を通して学ぶことを大切にしています。2歳児クラスではリズム体操、3歳児以上のクラスではハンカチ落とし、ドッジボールなど簡単なルールを取り入れた遊びを展開していきます。楽しく安全に遊ぶにはどうしたらよいのか、保育者が繰り返し伝えていくことで徐々に子ども自身でも考えて、次の行動を取れるように支援をすることで、社会性や他者との関わりを学ぶ機会を設けています。
体操、英語は外部講師による指導を取り入れて多様な経験を積める環境が整っています
3歳児以上のクラスでは英語と、体操に外部講師による指導を取り入れており、保育者とは違う視点からの気づき、子どもの特性を伸ばせる環境が整っています。英語では歌や絵本を活用して、身近な物、色などを英語でも認識して周囲への関心、興味の広がりを支援しています。体操は体の動かし方を知り、体を動かすことは楽しいと感じてもらうことで、主体的に関われるように配慮しています。毎月の製作、歌、リズム遊びは保育者が指導をしていますが、発達や毎年のクラスカラーに合わせた内容を提供していくことで、楽しく学ぶことを大切にしています。
戸外活動では園庭遊び、近隣の公園への散歩などを取り入れて季節感を体感しています
園庭の隣には区の公園が隣接しており、地域の人の利用が少ない時間帯には公園での遊びも積極的に取り入れて、園庭同様に子ども達が伸び伸びと体を動かせる時間を確保しています。近隣には大、小様々な公園が立地する恵まれた環境を生かして、季節毎に移り変わる花、草、虫、水の流れなどを保育者が伝えながら散歩をすることで、子どもの好奇心を刺激してもっと自分でも調べてみようという気持ちが育っています。落ち葉や木の実で装飾物を製作する、4歳児、5歳児クラスは芋ほり遠足をするなど、身近な自然を生かした活動を提供しています。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事には保育での学びを反映させて保護者に日々の成果を見てもらえる機会にしています
運動会、発表会といった保護者も参加する行事では、日ごろの保育の中で取り組んだ内容を盛り込んで、成長した姿を見てもらえる機会にしています。日ごろの保育の延長線上に行事を持っていくことで、特別な練習を重ねるのではなく日々の積み重ねを行事に繋げて、子どもが主体性を持って参加し、堂々と取り組めるよう配慮しています。絵本や歌から行事における意味、昔の人の思いなどについて保育者が伝えて、それぞれの行事の意味や目的を理解してから行事に臨めるようにすることで、自主的に関わろうとする姿勢を引き出しています。
友達と協力しながら一つの事を成し遂げる経験を通して達成感や自信に繋げています
運動会ではクラス競技として、4歳児クラスはパラバルーン、4歳児、5歳児クラスはリレーを披露する予定です。個人競技ではなく集団での競技では、友達と呼吸や動きを合わせるなど、他者の気持ちを考えながら協力して作り上げていく過程を経験しています。リレーでは友達の応援、チームで協力することを学ぶなど自分と他者との違いを認めながら、共に頑張れる関係性を築けるよう支援しています。発表会では劇や合奏を披露して、さらに団結力を強めており、行事を経験するごとに子ども達の自信に繋がる実体験からの学びを大切にしています。
保護者には行事の目的や取り組みの様子を伝えて成長する姿を日々伝えています
保護者には行事の目的、取り組みの様子について保護者会、園だより、行事案内のお知らせ、プログラムなどで丁寧に説明をして、子どもの成長していく姿の共通理解を図っています。運動会、発表会といった保護者参加の行事の後にはアンケートを実施して、意見、感想、要望など直接伝えてもらい、次年度の行事に生かす体制を整えています。行事については、新型コロナウイルス流行の鎮静化に伴い以前の開催状況に戻していく必要性や、開催方法について園内でも検討を重ねており、子どもの負担を考慮しながら本園らしい形への定着を模索しています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
長時間保育の中でも子どもが無理なく過ごせるよう個々に合わせた対応をしています
保育時間が長くなる子どもも、無理なく過ごすことができるように、1歳児、2歳児はその日の様子を見ながら午前寝の対応をしています。疲れている様子が見られる場合には、各部屋に設置しているソファやマットの上で横になって体を休める、一人になれる場所で少しリセットをしてみるなど、子ども一人ひとりの個々のペースに合わせて、1日を過ごすことが出来る環境を整えています。延長保育の時間の過ごし方は、日中の保育内容、子どもの様子を担任が遅番に申し送りをして、無理なく過ごせる時間となるよう保育を組み立てています。
合同保育にしていく時間はその日の利用人数に応じて臨機応変に対応しています
延長保育の時間は合同保育を取り入れていますが、18時過ぎまではなるべく少人数で過ごせるようにして、年齢が小さい子どもの安全性に配慮しています。少しずつクラスを合わせていきますが、1歳児、2歳児クラスは18時までは自分のクラスで保育をするため、慣れた環境で安心して過ごしています。夕方の時間はいつもとは違うブロック、細かいおもちゃなどを用意する、18時半過ぎには補食を提供して子どもが飽きないよう工夫をしています。夕方にはいつも同じ非常勤職員を配置して、顔なじみの職員がいることで安心出来る環境にしています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
子どもが楽しく落ち着いて食べることが出来るような環境作りを行っています
1歳児、2歳児クラスでは少人数での食事から始めて、職員も子どもと一緒に給食を摂ることで、安心して食べられる環境作りをしています。年齢が上がると友達と楽しく話をしながら食べることで、給食の時間は楽しいと感じてもらえる環境にしています。給食の提供時間は年齢に合わせて設定して、無理なく食べられる量の盛り付けをしていますが、年齢が上のクラスでは自分で食べられる量を発信する力も大切にしています。オクラ、バジル、カブ、ミニトマトなど自分たちで栽培した野菜を給食で提供して、食べてみようという気持ちを引き出しています。
給食会議では毎月の喫食状況を報告してより良い献立の提供に繋げています
毎月の給食会議では各クラスの喫食状況の報告、アレルギーのある子どもについての情報共有、行事食の話し合い等を実施して、より良い献立の提供に繋げています。献立は、郷土の日、世界の料理、バイキング給食、ワクワク献立、出汁に使用したかつおぶしでふりかけを作るふりかけの日などバラエティ豊かな内容が提供されており、子どもが見て、食べて、味わうことで心が動かされるような給食を目指しています。食は健康な体作りの大切な基礎であるとして、お腹が空くことの大切さ、食べることの楽しさの提供に日々取り組んでいます。
食育はねらいを設定して子ども達が実経験から学び、興味が広がるよう支援しています
食育計画は法人全体で食育過程を作成して、年間を通しての学びを計画しています。各園で毎月の食育のねらい、取り組みの内容、反省を実施することで、年齢に合わせた学びを通して子ども達の食への興味が広がる食育を実践しています。魚の解体では命の大切さを学ぶ、大豆を収穫してきな粉を作ることで、収穫の大変さ、加工する過程を知るなど実際に体験することで、食への興味や関心が広がるよう支援しています。本年度は食育で食への興味を持つことで残菜を減らすことを目標としており、楽しく食べるという基本を大切にした取り組みを進めています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
保健衛生計画に沿って子どもの健康管理を行い、健康への意識を高めています
保健衛生計画を年間で立案して、季節や年齢に応じて必要な健康管理、留意点、環境整備、衛生管理などの対策を落とし込んで、子どもの健康管理に努めています。子ども自身でも健康へ関心が持てるように、手洗い、うがいは毎日繰り返し伝えていくとともに、保育者が正しい方法を見せることで子どもの習慣化へ繋げています。日々の保育の中で休息や水分補給の大切さや、汗をかいたらシャワーを浴びるなどの行動を分かりやすく子どもに伝えていくことで、習慣化するとともに自分でも意識して取り組めるように働きかけをしています。
医療的なケアが必要な子どもには嘱託医など専門家と連携を取って対応を行っています
医療的なケアが必要な子どもに対しては、嘱託医と連携を取りながら必要な対策を園内で講じられるよう、マニュアルの整備、園内研修を実施しています。けが等で受診が必要な場合に備えて緊急連絡先の確認、かかりつけ医を把握しておくことで迅速な対応が取れる体制を整えています。アレルギーのある子どもについては、緊急薬の取り扱いについて、また対応についてしっかりと園全体で共有をしています。発達に心配のある子どもには、法人から毎月心理士による巡回指導を取り入れて、個々の子どもに合わせた環境設定、支援方法を学んでいます。
保護者には入園時に園での健康管理についての取り組みについて説明をしています
保護者には入園時に園における健康管理の取り組み、午睡時の呼気確認の方法について説明をしています。園では10分おきに呼気、姿勢、顔色、体温の確認を行うとともに、通気性の良い布団を使用することで万が一うつぶせ寝になった際にも呼吸を確保しやすいよう配慮しています。保健だよりには、季節に応じた体調管理のポイント、園の保健活動の紹介を載せています。感染症が発生した際には保健だよりへ掲載するとともに、園玄関ホールのホワイトボードに、症状や病名を記入して家庭でも注意を促し、様子観察が出来るように働きかけています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の就労状況に配慮をして安心して預けられる園になれるよう働きかけをしています
保護者の就労状況は、入園時、入園後の面談、送迎時のやり取りなどで把握をして、保護者が働きやすいよう、安心して預けられる関係性が築けるよう働きかけています。玄関ホールから事務室が見えることから、保護者は何かあれば事務室に立ち寄り園長、主任に相談をする、要望を伝えるなどの関係性を築いています。担任だけではなく園長や主任も話を傾聴する体制を整えることで、保護者が一人で抱え込むことがないよう配慮しています。当日の残業などでの延長保育も、柔軟に受け入れを行って、保護者と協力して子どもにとっての最善を提供しています。
保護者会、行事では保護者同士の交流が深まる機会を設けて職員は橋渡しをしています
保護者同士の横の繋がりを広げていけるよう、保護者会では自己紹介、子どもの話など共通の話題の提供を行って、同じクラスでの関係性が深まるよう橋渡しをしています。行事では運動会で親子競技を実施しており、親子で一緒に同じことを取り組む中で、自然と顔なじみの関係性になれるよう支援しています。毎日保育アプリの連絡帳で保育の様子を配信しており、子どもの友達の顔を覚えやすいことから、子どもを介して保護者同士の関係性が広がり、同じ子育て世代として一緒に子どもの育ちを共有し合える関係性が、構築できるよう働きかけをしています。
一日保育体験、保育アプリで毎日発信するなど保護者と共通認識を図っています
昨年度から一日保育体験を実施して、保護者に保育に入ってもらい1日を過ごすことで、園での子どもの様子への理解へ繋げています。本年度も実施を予定しており、多くの保護者に体験してもらうことで、園の保育環境、保育方針、保育者とのやりとりなどに触れることで園の保育全般における理解を深めてもらえるよう期待しています。保育アプリでは、各クラスにおける保育中の様子を毎日配信して、写真付きで活動の様子を紹介することで、保育中の様子が分かり安心する、子どもとの会話が増えたなど保護者から好意的な意見が挙がっています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
近隣の公園での戸外活動やボランティアなど多様な体験が出来る機会を設けています
園の周囲には公園が多く立地しており、園庭の隣にも公園があることから、戸外活動を積極的に取り入れて子ども達が自然の中で、伸び伸びと遊べる時間を確保しています。ボランティア活動では近隣の公園での年2回の苗植え、定期的にゴミ拾い活動を地域の人と一緒に行って、地域に貢献する機会を設けています。園で餅つきの行事の際には、もち米を購入しに近隣の店に行く、熟年者交流(敬老の日の交流)では4歳児、5歳児クラスが祖父母と一緒に遊ぶ時間を設けるなど、様々な体験を通して子どもの社会性や興味が広がるよう支援しています。
子育てひろば、出張子育てひろばなど地域に向けに園を開放して交流をしています
毎月2回の子育て広場、天候が良い時期に開催している近隣の公園での出張子育てひろばでは、地域の子育て世代と在園児が交流出来る機会を設けています。子育てひろばは保育所体験も兼ねており、夏祭りごっこ、室内サーキット、水遊びなど園児と同じ遊びを提供して、保育園とはどういうものか地域の人に知ってもらえる機会にしています。近隣の障がい者施設とはお祭りなどの行事に招待してもらい、一緒に行事を楽しんでいます。社会との関わりを広げられるよう、今後も地域に積極的に出かけ、子どもが地域への理解を深めていけるよう目指しています。
【講評】
入園時に園の個人情報に関する取り組みについて保護者に説明をしています
入園時には園の個人情報に関する取り組みについて説明をして、保護者の同意を得た範囲で行っています。外部に子どもの情報を照会する際には、医療機関や都、区などの関係機関など必要最低限に留めることを「個人情報の承諾書」に明記しています。医療機関の受診の際には、緊急時を除いては保護者の同意を得てから行うことを基本とし、あらかじめかかりつけ医や受診を希望する病院を聞き取っています。
子どもの羞恥心への配慮としてはパーティションの活用など様々な取り組みをしています
子どもの羞恥心への配慮としては、プールの着替え時にはパーティションを使用する、5歳児クラスの着替えは男女別で行う、オムツ交換や着替えは扉のついた場所や死角になるところ、パーティションを使用するなどして周囲からの目が届かないように配慮しています。夏場のプールでは、周囲の柵に黒色の不織布を巻き、天井にはタープを貼って完全に外部からの視界をさえぎるよう環境を整えています。プール指導の前には、5歳児クラスの子どもにプライベートゾーンの説明を行い、自分の体と同じように、友達のことも大切にするように話をしています。
虐待防止については園内研修で学びの場を設けて職員の意識を深めています
毎年「人権擁護のチェックリスト」を活用して、日ごろの保育の振り返り、反省をする機会を設けています。チェックリストは園長、主任が確認を行い、職員が保育についてどのような意識で関わっているのかを知り、不適切保育に繋がることがないよう努めています。本年度の園内研修では、「絵本を通して命の尊さ、親の思いを知ることで、人権について考える」として、子ども達がこれまで大切に育てられて来たのかを再認識しています。こうした取り組みで、人権擁護についての理解を深め、保育士としての関わりを考える機会にしています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
マニュアルは毎年見直しを実施して実際の業務で活用出来る内容に更新しています
マニュアルは毎年、法人本部で見直し、現状に合わせて更新して、職員がパソコンで随時確認出来る体制を整えています。しかし実際には、マニュアルを確認するよりも、他職員に直接必要なことを聞くことの方が多く、マニュアルと実際の業務の現状に、少しずつズレが生じることもあります。園長は基本事項の再確認を検討するとともに、必要な内容を抜粋してさらに見やすくする工夫を行い、業務の標準化を進めています。
ヒヤリハットの事例検討を実施して業務の見直し、点検を行い再発防止に努めています
ヒヤリハットは1日1項目ずつ各クラスからの報告を受けて、危険個所を共有しチーム保育として安全意識を高めています。その週のヒヤリとした出来事はパソコンで報告し、昼礼で発表します。これにより、他クラスの事例を自分のクラスに置き換えて検証し、安全な保育環境を整えています。また、子どもの置き去り事件など、他園での事故やニュースについても検討し、連絡無しの欠席者には必ず連絡を入れるなど、欠席者への対策も強化しています。
本年度変更した保育目標に沿って保育の取り組みが成されているか振り返りをしました
本年度は、法人全体で保育目標を変更して、全園で同じ方向に向かって保育を行うようにしました。保育目標は「こころの響育」と定め、子ども達の「ありがとうの心」「感じる心」「やってみようの心」を育てることを目標にしました。職員会議では、目標に沿った保育が実践されているか、もし足りないことがあるとしたら、どのような改善が必要なのか、改善点を話し合う場を設けました。保育目標を意識した日々の保育を丁寧に提供することで、目指す子どもの姿に近づけていけるよう努めています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
法人の基本理念や園の保育目標を保育の基本ととらえ、職員にも保護者にも伝えています
法人の基本理念は「養護と教育を一体的に行う中、子ども一人一人を尊重しながら、生きる力の基礎を身につけ、地域に開かれた子育て支援を展開し、保育園としての社会的責任を果たしていきます」です。保育目標は「こころの響育」を掲げ、具体的には「ありがとうの心」「感じる心」「やってみようの心」を育てることです。保育目標は、今年度系列園全体で変更しましたので、職員や保護者が確認できるように玄関や事務室に文書掲示しました。職員は年度初めの職員会議で読み合わせ確認をするとともに、保護者にもお知らせしました。
経営層の役割と責任は、職務分担表で示し全職員が確認出来るようにしています
園の経営層は、園長と主任、二人の副主任です。経営層の役割と責任は、職務分担表で示し全職員が確認出来るようにしています。事業計画は経営層で考え、園長が最終案を作成し、法人本部の承認を受けています。園長を補佐するのは主任と二人の副主任で、保育現場の監督と職員の指導にあたっています。職員に業務上の悩みや迷いが生じれば、経営層が相談に乗っています。法人系列園の園長会や区の私立保育園園長会など、外部の会合には園長が園を代表して出席します。そこで得た情報は必要に応じて職員に伝えています。
園の経営の基本方針は法人本部で、園の保育活動は職員会議で検討し、決めています
園の施設の修繕や高額な遊具、教材の購入など、園の経営に関わる案件は、園からの稟議書を受けて、法人本部で稟議し決定します。保育の基本「全体的な計画」も本部の園長会で決めています。保育目標は今年度、法人園共通に変えたので、職員には動画で趣旨を説明しました。園の保育業務については職員会議で検討し、園長の承認のもと決めています。職員会議に出られなかった職員には、職員会議録で決定事項を伝えています。保護者には保護者会で報告し、文書掲示やメール、手紙で知らせています。