評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 利用者主体の事業運営に努める 2) 利用者の個人生活及び社会生活の権利が尊重され、保証されるように配慮する 3) 利用者の基本的人権や自己選択・自己決定を尊重する 4) 江戸川区・行政機関及び区内他施設、地域との連携を密にしていく 5) 利用者一人ひとりが地域の中で安心した豊かな生活が送れるよう援助に努める 利用者が自立した日常生活、社会生活が営めるよう就労の機会を提供する。更には個々の実情に応じた生活活動の実施、その他の活動の機会提供により、知識および能力の向上を図る。
職員に求めている人材像や役割
利用者一人ひとりの意向を尊重し、自立した生活を地域社会において営むことができるように支援できること。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
職務の社会的責任を自覚し、社会人として、福祉職として、専門性、向上心、気遣いの気持ちを持ち、互いに協力して、誠実に利用者の支援に取り組まなければいけない。
全体の評価講評
特によいと思う点
法人は、職員の育成のためにきめ細かな自己評価チェックリストをもとにした自己評価表と、これをもとに事業所長が行う職務・業務評価表によって職員を評価し、この評価をボーナスに反映するしくみとしている。この評価に当たって、職員は事業所長との個人面談を通じて自分の課題を意識する一方、事業所長はさらに本部事務局長の総合評価を受けることによって、指導職員としての自覚と能力を高める機会となっており、事業所が求める人材の育成と意欲の向上につながっている。
すみれ福祉作業所はしおり、パンフレット、法人ホームページ(HP)、事業所HPおよび月刊「すみれ通信」などで事業予定、活動、催し物など年間行事を紹介しており、事業所が掲げる理念の下、適宜、HPの更新を行うことで、支援学校の在学生や利用希望者および家族に対して、サービス情報を適切に紹介する工夫をしている。特にパンフレットは、写真を多用して企業から請け負った軽作業の紹介など、具体的な作業内容を紹介し、行事予定が書かれている。利用者希望者や見学・実習希望者の理解を助け、見学意欲を増すために、情報提供を行っている。
今年度の運営方針には地域に自主製品のアピールを積極的に行うと掲げ、回覧板を活用し地域の人への販売製品の周知と利用者の活動や障害者・事業所への理解の機会作りを図っている。また、ECサイトの不特定多数者の注文販売の増大を図っている。利用者が自主製品のオリジナルパッケージ(犬の写真)のデザインの提案や自主製品(紅茶)の種類の発案、学校図書の出向作業の継続など、販売ルーツの開発や新製品開発、活動場の拡大などで「工賃アップ」「やりがい」「楽しさ」「達成感」、生活の質の向上の支援に取り組んでいる。
さらなる改善が望まれる点
職員の評価について、法人は職務・業務評価表に基づいて組織的な評価を行っているが、職員の育成・研修については、個人別の計画策定などの取り組みが行われていない状況である。職員自身の自己研鑽だけでは事業所が求める人材の育成・確保は期待できないため、現在法人が研修部において取り組んでいる研修体系見直しの中で、職員自身の意向や経験を踏まえつつ、法人として職員に求める人材像を踏まえた個人別研修計画の策定について検討を行うなどの取り組みを期待したい。
現在、主な記録として利用者の日常の状況を毎日、記録して、計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかを保存しているのが月間記録である。その中でも注目すべき特記事項を任意に記載するのが業務日誌である。さらに、利用者の保護者と情報のやり取りに使用しているのが連絡帳である。その他に健康にかかわる記録も連絡帳に転記している。これらの記録は手書きが主体であり、記載情報の活用を考慮すると、入力情報の統合化を図り、情報の集約と活用が期待される。
エアコン調整や換気、清掃、段差解消、食洗機や消毒液の設置など安心・安全・快適・清潔な環境整備を図っている。昨年に続き今年も猛暑が続き、熱射病になりかかった利用者も出ている状況である。今回の職員アンケートより「3階の屋根に断熱材を入れることができないか?」などの改善提案や暑さ対策としてエアコンだけでなく、空気を循環させる扇風機やサーキュレーターの追加導入の声が聞かれる。暑さ対策を行い、利用者・職員が安全に快適に過ごせる環境整備に更なる改善が望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
前年度、法人の他事業所で虐待事案が発生したことを受け、法人全体で話し合いや協議、研修会の開催を重ね、再発防止に向けた取り組みを行ってきた。従来使用していた「虐待チェックリスト」も見直し、「自己支援振り返りチェックリスト」に変更し、職員同士が互いの頑張りを評価することで、サービスの質の向上を目指す仕組みとした。この取り組みを題材に、「にやりほっと月間」では、利用者と職員が互いの良い部分を話し合う機会を設け、関係性の向上を図ることで、支援サービスの質向上に努めている。
保護者が高齢のため福祉施設へ入所することになり、利用者は、家族と同居していた自宅からグループホームなど福祉施設へと生活の拠点を移行せざるを得ない状況が増えている。高齢保護者の心配は、利用者が健康で、必要な医療サービスを安心して利用しながら、事業所を利用できることであり、利用者の生活状況について適切な連絡・報告をくれる福祉施設へ入所ができることである。事業所は利用者が安定した生活を営むことが出来るよう生活支援をする機関と協力して、利用者の健康管理の強化と適切な居住場所を確保できるよう支援に取り組んでいる。
個別の利用者の意向やライフステージに合わせ課題を決めている。生き生きとして自立生活や健康維持のためのプログラムや活動、作業の取り組みなどを課題と目標としている。出席時は「個別支援計画月間記録」に支援の実施状況を記録し、「月間のまとめ」やケース会議で課題に対する支援の実施状況や推移、どこで躓いているかなど課題と支援内容のモニタリングを行っている。最後まであきらめない支援方法の模索と社会で柔軟に対応できる力、ニーズに寄り添い無理のない目標、適切な自立生活の支援の実施に向け取り組んでいる
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査対象の利用者は、男性14名、女性6名、合計20名であり、平均年齢は47.3歳であった。平均利用期間21年であった
- 調査方法:アンケート方式
アンケートおよび聞き取り調査を併用して実施した。アンケート調査票は事業所から配付して頂き、評価機関が用意した返信用封筒により直接評価機関に郵送して頂いた。聞き取り調査は評価者3人が、プライバシーに配慮して実施した。調査項目は共通評価項目を使用した。 - 有効回答者数/利用者総数:19/20(回答率 95.0% )
利用者調査は全数調査を行うために、事業所や家族に対して説明すると共に、実施時期や実施方法等について打ち合わせを行った。利用者総数2名の本人やその家族に対してアンケート調査を実施した。また、面接調査を実施して17名から回答を得た。利用者の把握は、住居を見学し、利用者のようすを記録した。アンケート調査で、「総合的な感想」について、「大変満足している」の回答が9名で47.4%、「満足している」が8名で42.1%であった。どちらともいえないが2名で10.5%であった。アンケート調査の自由記述では、「わかりやすく丁寧に教えてくれる」、「楽しく通えている」等の意見があった。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
「はい」の回答が84.2%、「どちらともいえない」が10.5%であった。「無回答・非該当」が5.3%であった。「仕事がわからなかったことは教えてもらえる」との意見があった。
2.事業所の設備は安心して使えるか
「はい」の回答が89.5%、「どちらともいえない」が10.5%であった。「トイレも食堂も、活動場所もきれいで、壊れているところはない」「使いやすい」との意見があった。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
「はい」の回答が78.9.2%、「どちらともいえない」が15.8%であった。「いいえ」が5.3%であった。「誰とも仲良く話せる」「楽しく過ごしている」との意見があった。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
「はい」の回答が78.9%、「無回答・非該当」が21.2%であった。「わかないことなど教えてくれる」「やり方を教えてくれる」との意見があった。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
「はい」の回答が68.4.%、「どちらともいえない」が21.2%であった。「いいえ」が5.3%、「無回答・非該当」が5.3%であった。「工賃の説明をしてくれる」「毎月もらう時に説明をしてくれる」との意見があった。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」の回答が94.7.%、「どちらともいえない」が5.3.%であった。「皆で掃除をしているのできれい」「職員も掃除をしてくれて、汚いところはなくきれい」との意見があった。
19.職員の接遇・態度は適切か
「はい」の回答が84.2%、「どちらともいえない」が10.5%であった。「いいえ」が5.3%であった。「優しい言葉遣いで対応してくれ、怖い時はない」との意見があった。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」の回答が78.9%、「いいえ」が5.3%であった。「無回答・非該当」が15.8%であった。「具合が悪くなった時、助けてくれました。何時も対応してくれる」との意見があった。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」の回答が73.7%、「どちらともいえない」が5.3%であった。「無回答・非該当」が21.1%であった。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」の回答が89.5%、「どちらともいえない」が5.3%であった。「無回答・非該当」が5.3%であった。「おはよう、元気など毎日声をかけてくれる」「挨拶や元気と声をかけてくれる。優しくしてくれる」との意見があった。
23.利用者のプライバシーは守られているか
「はい」の回答が84.2%、「どちらともいえない」が5.3%であった。「無回答・非該当」が10.5%であった。「聞かれたくないことはある、ほかのころとで聞いてくれた」との意見があった。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
「はい」の回答が89.5.%、「どちらともいえない」が5.3%であった。「無回答・非該当」が5.3%であった。「職員が仕事の説明、こういった仕事など内容を説明してくれた」との意見があった。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」の回答が84.2%、「いいえ」が5.3.%であった。「無回答・非該当」が5.3%であった。「仕事の説明は聞いて、仕事の内容をよくわかった」との意見があった。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」の回答が89.5%、「どちらともいえない」が10.5%であった。「無回答・非該当」が5.3%であった。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」の回答が52.6%、「どちらともいえない」が10.5%であった。「いいえ」が31.6%、「無回答・非該当」が5.3%であった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者満足度アンケートをもとにクラブ活動を企画し、年6~7回計画的に実施した
事業所は、福祉サービス第三者評価の利用者調査項目をもとに、独自に利用者満足度アンケートを実施しているが、その中で保護者から「利用者の楽しみになることを企画して欲しい」との自由意見を受けて、事業所としてのクラブ活動を企画した。現在は年6~7回の音楽活動を実施しており、法人のミッション「私たちは、障害のある人たちが地域の中で、安心して自分らしく暮らしていけるよう、利用者一人ひとりのおもいに寄り添い、支援していきます」に沿った事業所独自の計画的な取り組みとなっている。
法人の全体計画に沿って事業所の事業計画を作成し、事業報告で成果を確認している
事業所は、法人が策定する全体計画に沿う形で事業所の事業計画を作成している。所長・主任を中心に翌年度の運営方針を定め、職員からの意見を取り入れて単年度の事業計画の中で事業所としての行事計画や事業所独自の重点項目を掲げて取り組んでいる。年度の終わりには事業報告の中で全体状況として当年度の事業所の活動を振り返り、事業所としての成果を確認する一方、残された課題について検討して翌年度の事業計画につなぐこととしている。
事業計画の項目について、目標達成の進捗状況がわかる取り組みが課題である
事業計画の中で、独自の重点項目を掲げて取り組んでいるが、半期・月単位など途中での進捗状況の確認は十分に行えていないことを課題として認識している。事業所として定めた目標については、必要に応じて見直しをしながら着実な計画の達成に向けて取り組むためにも、進捗状況の確認が可能となるような指標を検討・作成することで、目標達成に向けて職員の意識を高めるような取り組みの推進を期待したい。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
新たに「自己支援振返りチェックリスト」を作成し、サービスの質の向上を図っている
前年度に法人の他事業所において虐待事案が発生したが、これを受けて法人をあげての話し合い協議や研修会の開催を重ねて再発防止に向けた取り組みを行ってきた。従来の「虐待チェックリスト」も見直し、「自己支援振返りチェックリスト」に変更して、職員の頑張りを互いに評価することでサービスの質の向上を目指すしくみとした。これを題材に「にやりほっと月間」では、利用者・職員が相手の良い部分を皆で話せるような取り組みを行い、互いの関係性を良くすることで支援サービスの向上に努めている。
法人が実施する研修体制のもとで法の順守・職業倫理の周知が徹底されている
事業所が所属する法人は、新任・初級中堅・中級中堅・上級中堅など階層別の研修のほか、職場でのOJTを通じて福祉サービス従事者として守るべき法規範や職業倫理等の周知徹底に努めている。また、法人のミッションに基づく「運用規程」「私たちの目指すもの」「職員の方々へ」等を事業所内に掲示し、職員は日々これらを目にすることで、利用者支援において守るべき内容を確認している。さらに法人の虐待防止体制を担う虐待防止部員については、全職員が順番に担うことにより、利用者の権利擁護の意識向上につなげていこうとしている。
自主生産品の共同作業の受注・分担と販売を通じて地域貢献に努めている
自主生産品であるオリジナルパッケージの紅茶の作業については、地域の他事業所と協働での受注・分担を行い、生産品は地域のマルシェで販売することにより、事業所の特色を活かした地域貢献を進めている。同時に、地域内の福祉専門学校から実習学生や体験プログラムを積極的に受け入れて、作業所での体験を通じて福祉教育の推進に貢献している。こうした活動についてはホームページや福祉ナビ等で外部に向けて情報を発信することで、事業所の活動内容の開示に努めている。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
新型コロナ対応の事業継続計画を中心にリスクに応じた対策を講じている
特に事業所への影響が大きなリスクとして、新型コロナウイルスについては事業所独自の事業継続計画を策定したほか、危機管理マニュアル、災害時対応マニュアル、感染症・食中毒及びまん延防止のための指針などを整備して、それぞれのリスクに応じた対策を講じている。これらの事業継続計画や各種マニュアルについては、全職員に内容を説明し、保管方法・場所を周知して必要な場面では直ちに活用できるように努めている。
ミーティングでのヒヤリハット報告の共有により事故の未然防止を日課としている
日常的な事故防止の取り組みとしては、業務日誌にヒヤリハット報告を記載し、朝夕のミーティングでその内容を丁寧に発表してもらい、共有することで、職員全員が事故の可能性を予見・意識して未然防止を図るようにしている。特に重要な事項については、業務日誌の記録として残してあることによって、職員全体の情報の共有と危機管理についての意識を高めることにつながっている。
事業所の情報管理については災害セキュリティを含めて確実な保護体制としている
事業所の情報管理については、法人が作成している「特定個人情報取扱規程」に基づいて保護の徹底に努めている。事業所内では職員室内の書庫にファイルを管理する一方、パソコンの情報についてはそれぞれパスワードを設定するとともに、セキュリティ対策及びアクセス制限を法人が行っている。また、災害時の情報破損や漏洩のリスクに備えるセキュリティ対策として、法人全体のサーバーシステムが導入されて、各事業所のデータをバックアップすることとしている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員は、職務・業務評価表をもとに組織的に評価され育成されている
法人は、職員の育成のためにきめ細かな自己評価チェックリストをもとにした自己評価表と、これをもとに職員を評価したのち、所長が法人とヒアリングを行い、結果がボーナスに反映するしくみとなっている。この評価に当たって、職員は事業所長との個人面談を通じて自分の課題を意識する一方、さらに事業所が法人の総合評価も受けることによって、指導職員としての自覚と能力を高める機会となっており、事業所が求める人材の育成と意欲の向上につながっている。
定期的な個人面談や柔軟な係分担等により良好な職場環境の確保を図っている
事業所長は、職員と定期的に個人面談を行い、職場での各職員の役割を明確にしているほか、作業配置や行事担当などの係分担については完全に固定せず、本人の希望や職場の状況に応じて変更するなど柔軟な体制として、職員同士の良い関係の土台としている。一方、法人においてもメンタルサポートと契約して、職員に悩みがあればいつでも気軽にカウンセリングが利用できる体制とすることで良好な職場環境の確保を図っている。
職員の育成について個人別の育成(研修)計画を意識した取り組みが求められる
職員の評価について、法人は職務・業務評価表に基づいて組織的な評価を行っているが、職員の育成・研修については、個人別の計画策定などの取り組みが行われていない状況である。職員自身の自己研鑽だけでは事業所の求める人材の育成・確保は期待できないため、現在法人が研修部において取り組んでいる研修体系見直しの中で、職員自身の意向や経験を踏まえつつ、法人として職員に求める人材像を踏まえた個人別研修計画の策定についての検討を期待したい。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
1)事業所として、次の3点を掲げて取り組んだ。
①責任…自所は自分の責任として自覚して行動する
②連携…チームで仕事をしていることを自覚し何事も協力して行うことの大切さ
③雰囲気…職場の雰囲気は常に風通し良く明るい職場づくりをモットーに
2)具体的には、朝のミーティングや終礼時に日中の利用者の様子について全職員が一言でも意見を出す取り組みを行ったほか、次の事項を共有した。
〇一日の各階フロアーの特記事項 〇ヒヤリハット・にやりほっとの気づき 〇一日を通しての気づき及び改善策
3)取り組みの結果、現在通所している利用者の保護者から、きめ細かい対応との評価をいただき、それが浸透して辺鄙な場所ながらも見学者が増え、来年度、是非入所したいと言ってくださる方が増えた。特別支援学校在学中2年生から見学者及び実習希望者が増え、入所については定員数を超えるまでに至った。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
朝夕のミーティングは、事業所としての目標や利用者支援に関わる情報を職員全体で共有することを通じて、事業所の活動の要となる時間である。
この時間を職員全員の参加によって活性化する取り組みは、利用者支援に向けた事業所の活動を活気づけるものとして高く評価できる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
1)引き続き次の実践に取り組むこととした。
①共感と信頼…より良い人間関係の維持のため
②統率力…周囲に目を向け変化にいち早く気づき素早く対応すること
2)そのため、朝のミーティングや朝礼時には、連絡事項等の発表。終礼時では一日の特記事項、ヒヤリハット・ニヤリホット、気付き改善事項等一人残らず発表する場を設けた。
3)その結果、職員が人前で自信を持って話ができるような姿に繋がった。
4)今後の方向性として、以前は職員から意見があがらないことが多かったが、積極的に発言することが増え、様々なことに対して気づく力が強くなった。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所の活動を支えるのは職員の積極的な姿勢と行動であり、ミーティング等で発言することがその第一歩として重要である。
職員全員に発言を求めることにより、発言するために日々の利用者支援について意識して気づく力が高まることは、利用者支援の向上にもつながるものとして高く評価できる。
サービス分析結果
【講評】
サービス内容について利用希望者などに多様な媒体で情報を提供している
事業所の理念や事業所が提供しているサービスについて、パンフレット、広報誌「すみれ通信」、事業所のホームページ(HP)および法人HPから紹介している。事業所独自のパンフレットは、事業や行事の写真を多数載せており、利用希望者が事業所について関心を持ってもらえるよう工夫をしている。毎月発行している広報誌「すみれ通信」には、翌月の予定や行事風景などを載せて、取り組みが分かりやすいように配慮している。HPの更新は適宜行われており、新しい情報の提供に努めている。区主催の進路説明会にも積極的に参加して情報を発信している
事業所と法人の情報を行政や関係機関に提供している
事業所と法人の情報は、行政や関係機関の各種の媒体を通して提供しており、理念の実現や目標の達成を目指す法人の存在や活動を通して、福祉作業所の意義や福祉活動について地域社会に周知を図っている。提供した情報を基に、「とうきょう福祉ナビゲーション」や「江戸川区ホームページからも事業所と法人のホームページにアクセスすることが可能である。QRコードからも情報提供を行っており、事業活動について検索が可能である。多くの地域住民を始めとして都民が法人と事業所の福祉活動を広く認識していただいている
利用希望者の特性を配慮して、問い合わせ、見学希望などに個別に対応している
見学希望者や実習希望には、その都度対応を行っている。見学は全て受け入れており、現在、月2件程度の見学を受け入れ、受入れの記録は業務日誌に残している。実習希望者には、その特性を配慮して、実習資料にルビをふって理解を助ける工夫をして説明している。近年、学校からの積極的な勧めがあり、江戸川区の進路説明会に参加した親子から、学年を越えての見学希望がある。そのため、3年生の見学者には見学後、学校にたいして利用希望の有無についてフォローアップとして確認の連絡を取っている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用者サービスは、十分な説明の上、所定の契約など手続きが実施される
サービスを開始する際には、利用者と家族に契約書や重要事項説明書などの資料について十分な説明をしながら、利用者の支援に必要な個別事情や要望を重要事項説明書内の所定の様式で記録し、把握している。その後、事業所と利用者の間で、双方の意向について確認し、納得を得た上で、署名・捺印による文書交換の手続きを経て、サービスの開始に移行している。特に、サービス内容や利用者負担金など金銭に係る事項は、資料の提示と説明を詳しく行ったうえで利用者の同意を得ている。
サービスを開始するには、利用者の心理的状況を配慮した対応が行われる
サービスの開始時、利用者は新しい環境に適応するため緊張しており、利用者の抱える不安やストレスを軽減できるように事業所は支援している。利用者面談では、利用者支援に必要な個別事情や要望を聞き取りながら、細やかな説明を必ず実施している。アセスメントシートを基に、以前の生活スタイルを考慮しながら、移行計画書および半年ごとに個別支援計画書を作成して、声掛けや確認を積極的に行い、その成果は月間記録に記載して、利用者が新しい環境に早く慣れ、自信をもって業務に取り組めるよう支援している。
サービス終了時には、利用者の支援の継続性に配慮している
サービス終了時には、本人の不安を軽減するため、わかりやすい説明を行い、納得のいく退所となるよう相談支援事業所など関係機関とも連携を図って、支援の引き継ぎをしている。個別に必要とされる利用者の個人記録等については、支援の継続性を考慮して、利用者の同意を基に、個別支援計画書などの記載内容の写し又は要約などを作成して移動先に提供している。これらの手続きにより、移行先での円滑な利用開始に繋がることが期待されている。サービス終了に関わる手続きの経緯は関係者会議記録には記録されている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の個別状況に応じた支援計画を作成するため、手続きが定められている
利用者の支援に必要な支援計画を作成するため、利用者個別の心身状況や生活状況についてアセスメントが記録されている。毎月10日を目安に、体重・血圧測定など体調管理を目的とした、健康管理指標について専用の記録用紙を用いて記録し、家族にも、連絡帳に記載して周知している。利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きとして、家族や本人の意向を確認するために個人ファイルに記録用紙が保存されている。アセスメントは年1回の面談時に定期的に確認を行い、面談記録シートを作成して記録されている。
利用者に関する記録は所定の記録様式により蓄積・管理されている
利用者等の希望と関係者の意見を取り入れて個別支援計画書を作成するため、利用者の意向や希望を聴取して面談記録に記載し、利用者アンケートを実施して把握している。個別支援計画書は、個人ファイルに保存されており、半年に1回の見直しと、支援目標を変更する必要が発生した時には、支援会議を開催して、適宜、見直しと変更を行っている。利用者個人の日々の記録は、月間記録に蓄積され、特記事項は業務日誌に記録される、計画に沿った具体的な支援内容と利用者の状態がどのように推移したのかは、月間記録に詳細が残されている。
利用者の日常情報は、職員の間で共有され、業務の遂行に活用されている
利用者に適切なサービスを提供するため、利用者に関わる個別支援計画の内容や個人記録についての情報は職員間で共有されており、日常の業務の遂行に活用されている。具体的には、申し送り・引き継ぎ時の朝夕のミーティングの際に、注意喚起として利用者の情報が紹介されたり、月間記録や特記事項として記録されている業務日誌を介して、利用者の情報が確認され、共有されている。ミーティングに出席できなかった場合も、職員間で確実に情報を共有できるよう、業務日誌にはチェック欄を設け、確認漏れがないようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
個別の支援計画月間記録に支援の実施状況を記録し、ケース会議などで見直している
職員は支援計画を一覧表にして読み合わせをし、計画はパソコン内に保管し、いつでも閲覧し把握できる。毎日、長期目標・短期目標を記載した個別の「個別支援計画月間記録」に目標に対しての「取り組み・実施状況・一日の様子」を記載している。月末には記録紙の「月間のまとめ」に毎日の記録をもとに一カ月の実施状況や推移を記載している。「月間のまとめ」はプラン作成者が確認後、他職員、管理者が確認しパソコンに入力し一覧にしている。ケース会議では計画書の課題に対する支援の実施状況や推移、現状と対応を話し合い、適切な支援を行っている。
さまざまなツールや対応で意思伝達と多様な情報提供を図り、自立生活を支援している
理解が難しい場合や難聴、視力低下のある利用者との意思疎通は、簡潔でわかりやすい言葉を使い、納得できるまで繰り返し説明している。また、理解を助けるために、キャラクターと文字の「伝達カード」や絵カード、手話、ジェスチャー、筆談など伝達方法を工夫し、自立した行動ができるよう支援している。地域の催しや活動の参加、今後の生活に向けた資料やチラシ、ポスターを配布・掲示している。ガイドヘルパーやトワイライトサービス(作業所退所後の生活)、グループホーム、ショートステイなどの情報を提供して自立生活を支援している。
事業所内外の多様な人々との交流で、人間関係づくりに仲介や機会の場を図っている
交流の場として食事時の席の工夫や外食、旅行、運動などの活動を提供し、利用者同士が話せる機会を設け、人間関係づくりを支援している。仲良くしたいが自ら声をかけられない、交流を持てない時は、職員が仲介している。仲介時は、タイミングや状況を考慮し、フォローや見守りに配慮している。また、地域の人や多様な人との交流を通じて人間関係を築けるように支援している。リズム音楽では支援学級・学校の生徒と交流し、店頭販売や配達で地域の人々とも交流を図っている。職員は、利用者が挨拶から交流できるよう、積極的な行動を支援している。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者のひとりひとりの力を発揮できるように活動や役割、機会を支援している
利用者の意向は契約時や個人面談や三者面談、計画書作成時などに確認している。一人一人の意向やその人らしさが発揮できるよう、さまざまな活動や発表の場、役割を設けて、褒めることに配慮している。全利用者が日直を担当し、朝礼で挨拶や発表をしたり、掃除も担当カ所を輪番で行うなどしている。係活動ではラジオ体操係など必ず一人1つ希望の係を担当している。カラオケの得意な利用者には昼食時に歌える機会を設けたり、リズム音楽ではダンス、ハンドベルの演奏では好きなパートを担当し合奏するなど利用者の一人一人の力を発揮している。
安全・快適・自立生活のため利用者共に事業者内きまりごとを相談・作成・見直している
利用者同士が安全に快適に、スムーズに自立して生活できるように、事業所におけるきまりを設けている。重要事項説明書では事業所利用の際の留意事項を記載している。事業所内には「通所時のルール」や「時間を守る」の掲示や「歌の順番カード」を作成するなど、利用者の状況や要望から、利用者と相談しその都度、集団生活上の決まり事を作成・見直している。また新型コロナ感染予防のルールの手紙の配布や掲示をしている。トイレ内には「使用後は流さず職員を呼んで」など個別のきまりなども掲示し利用者の自立生活を支援している。
安心・安全・快適・清潔な環境整備と利用者の希望や楽しめる食事環境を支援している
湿温計を設置しエアコン調整や換気、作業終了後に職員・利用者で事業所内を輪番掃除、利用者自身が整理整頓できるよう作業所や棚にラベルと絵の表示、各自のロッカー以外にフロアに荷物置き場の設置などしている。また食洗機や消毒液を設置し感染予防やクリスマスリースやしめ縄など季節ごとの装飾など、安心・安全・快適・清潔で居心地の良い環境を図っている。昼食は日替わりの仕出し弁当と2店舗のパン食を提供している。お楽しみメニューの選択や外食、出前食、食事会、週1回のコーヒータイムなど利用者の希望や楽しみな食事を支援している。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
朝、手の温かみの確認や検査結果や健康の情報把握、運動や体操等で健康管理している
毎日職員は朝、利用者の検温、表情や手の温かみなど確認し体調管理をしている。月1回の血圧・体重測定や年1回の健康診断に同行し、検査結果を把握している。感染症・食中毒予防や新型コロナ感染予防などの情報提供や口頭伝達、運動や健康体操の実施、ダンスや音楽による感性を磨くプログラムの実施など、多方面から健康維持に努めている。協力医療機関とは「落ち着かない」などの症状で相談して受診に繋げたり、利用者から「のどの痛みや鼻水がでる」などの相談で医師の服薬アドバイスや通院同行など医療機関と連携し健康維持を支援している。
家族や医療機関との相談・連携で利用者の健康改善や維持を図っている
家族とは連絡ノートで通所時の健康状態や毎月の血圧・体重値の情報を提供している。服薬の変更時は薬手帳のコピーの提出を依頼し、服薬情報を確認している。家族などや利用者にバランスの良い食事内容や水分量と水分摂取方法、米飯量の調整など、医師と相談し助言しているが、助言時はあまり厳しくなく取り組めるように配慮している。また家族に医療機関への相談・助言や移動支援を利用し職員が受診同行するなど家族支援も行っている。連絡ノートでの家族への健康の情報提供は、伝達確認が取れないことが多く、記録や通知方法の工夫を検討中である。
緊急時体制として職員研修の実施や資料の保管方法など環境を整備している
緊急時対応マニュアルを作成、職員研修を実施し体制の整備をしている。個別ファイルには病歴や症状・対応、服薬、血液検査データと健康診断結果、医療機関との情報、緊急連絡先など最終頁に保管し、緊急時の持ち出しや内容確認がし易いように保管方法を工夫している。利用者が体調不良時は事業所内の相談室に簡易ベッドを置き、静養室に変更し速やかに対応している。特に今年は熱中症状などで緊急対応している。予備薬と頓服の管理をしている。服薬チェックリストの記入と服薬後の空袋の家族への返却など服薬管理をしている。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
いつもと違う状況や他害行為時などは家庭時の状況を確認し家族と協力し支援している
家族の協力依頼時は、本人の意向を確認し尊重している。本人の意向を踏まえた上で拒否等の場合も知らせなければならない内容は家族に知らせ、利用者には興奮しないようにタイミングを見て、内容を伝えたり、事後に説明している。特に他害行為が見られる状況や落ち着かない状況が見られた場合は、家族に連絡し家庭での様子やいつもと違う様子、環境変化など確認し、原因を模索している。事業所で不穏が続く場合に、家庭内で髪を切らないと揉めていたり、近しい人が亡くなられたなど家庭状況を確認し支援方法を話合い、改善に取り組んだ事例がある。
連絡帳・面談・電話・会議・訪問など多様な手段で家族と情報交換している
日々の様子は、個別支援計画書説明時や連絡帳、電話で家族やグループホーム管理者などに通知しこまめなコミュニケーションで情報交換をしている。連絡がつきにくい場合はメールの活用や長期欠席の場合は家庭訪問し積極的に情報を得ている。必要時は三者面談や関係者会議を開催し、多方面の情報収集や協力を図っている。毎月発行の「すみれ通信」では次月の予定や行事・活動を写真入りで、誕生者の紹介、お知らせなどを載せ、また定期発行の法人誌「菜の花だより」では法人・事業所の最新施策、研修などを記載し、家族に配布している。
家族との情報交換で福祉サービスの利用など利用者や家族支援につなげている
面談や電話などで家族などから得た情報は、必要に応じ利用者支援につなげている。家庭訪問より家族の虐待(囲い込み)を発見、本人を保護しグループホームの利用につなげている。また家族の高齢化に伴い家庭での世話が大変であるとの情報には、支援力の低下に対して、相談支援員と連携してグループホームやトワイライト( 夕方から夜の間に実施されている通所介護サービス)、移動支援、ショートステイなどの利用などの支援につなげている。活動や作業時落ち着かない状況に家族などの情報をもとに、対応を検討するなど支援に活かしている。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域社会で安全に生き生き自立した生活や家族の負担軽減に向けた情報を提供している
利用者が地域社会で安全に生き生きと自立した生活に向けて、また家族の負担軽減などに地域の情報を提供している。社会福祉協議会や他事業所(グループホーム事業、ショートステイ事業、トワイライト事業、福祉用具事業、福祉サービスなど)、町内会、親の会など情報を配布や掲示し提供している。地域の祭りや行事、バスハイク、公共施設の催物などのチラシやポスターの掲示や成年後見制度や苦情解決制度のポスターを掲示して利用できることを説明している。移動支援のガイドヘルパーや輸送サービスなど介護サービスのパンフレットなども設置している。
多様な資源を利用して多種多様な年齢層や職種の人々との交流と社会参加を図っている
近隣店舗での食事会や公共や近隣施設での活動や祭り、宿泊旅行やバスハイク、地域祭り、店頭での商品販売、販売先の配達同行などさまざまな資源や機会を利用して多様な社会参加をしている。公共施設ではボッチャやスイミングなどのスポーツ参加やガイドヘルパーを利用し買い物や外出など積極的に個別でも社会参加をしている。また活動での社会参加以外にボランティアや実習生との交流など多種多様な年齢や職種の人々との交流を図っている。社会参加で視野を広げること、グループ行動、時間やルール厳守、体験、お小遣いの使い方なども支援している。
地域の一員として暮らしていけるように事業所の理解に取り組んでいる
法人のミッションである「障害がある人が地域の中で安心して自分らしく暮らしていけるよう、利用者一人一人に寄り添う支援していきます」をもとに自立した生活、生き生きとした生活ができるように多様な地域資源の提供と活用を支援している。また高齢化する利用者や家族の支援にも地域資源の利用を進めている。地域の店舗、地域や公共施設の利用、福祉サービス事業所の利用し、多様な日常活動と作業を支援している。地域の回覧板を活用して自主製品のアピールと共に事業所の理解を積極的に行うことを検討中である。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
特意・不得意、集中できる、興味のある作業を見出し、利用者の力を発揮している
職員や作業責任者は、利用者に作業ができたことをほめて自信に繋げ、利用者自身が働きたいと思えるような声掛けや一人一人の力が発揮できるように話合いをし、検討をしている。利用者の得意・不得意や集中できる作業、興味のある作業、好きな作業を現在8種の作業から見つけ出して提供している。ひとり残らずできる作業量も考慮している。仕事量が少ない時は、いろいろな作業へのチャレンジやバランスを考慮して割り振りをしている。新しい作業のチャレンジ時は、丁寧に手順を説明し、作業時の様子を見て無理をせず作業ができるよう支援している。
工賃の仕組みと査定表をわかりやすく説明し、工賃査定結果に基づき支払っている
工賃のしくみや内容は、契約時、改変時、面談時に保護者と共に利用者に説明をしている。毎月の工賃支払日は、結果表を見せ分かりやすく、頑張った結果を説明している。利用者調査でも工賃はわかりやすい、満足しているとの声が聞ける。工賃査定は8項目(清潔・出席率・集中力・仕事の幅・生産性など)に分け、工賃査定結果表では5段階で評価し、それに基本工賃をプラスして支払っている。利用者は工賃で買物や趣味活動に使うことを楽しみにしている。管理者は、所長会で工賃アップの取り組み・工賃基準の考えなどを協議し、適性を図っている。
新しい作業内容と受注先の拡大と自主生産品種の拡大などで工賃アップに取り組んでいる
現在8種目の作業内容と8カ所の受注先がある。フェルト・クロス止めやアクセサリーやマグネット、クリアファイル検品の封入・封緘、ハンガー部品加工、学校図書バーコード貼り付け、自主生産など様々な作業を行っている。受注先とし行政や一般企業、商店など幅広く受けている。自主生産の紅茶をオリジナルパッケージでギフトセットを店頭販売やネット販売している。現在町会回覧板に地域の祭りで販売を紹介し販売・受注先の拡大・充実を図る予定である。昨年度は梱包作業の指導や自主生産品種の増大など作業の拡大を図り、工賃アップに取り組めた。
【講評】
利用者の個人情報の保護について文書を交わしている
利用者と法人は、入所時に個人情報の保護に関する契約文書を交わしており、利用者個人の情報を外部とやり取りする場合には、必ず本人の同意を得たうえで対処している。個人記録に係る書類の取り扱いには十分に気をつけ、鍵のかかる書庫に保管している。利用者のプライバシー保護にも十分配慮しており、個人の所有物の取り扱いについては、本人の意向や承諾を得て対応している。プライバシー保護の具体的な経緯については、その都度、月間記録および業務日誌(個別に話した内容・対応の記録)に記載している。
日常の支援の中で、利用者の羞恥心などに配慮した支援を行っている
法人の運営方針と重点目標として、人権尊重と人権擁護を掲げており、職員の全体研修の中で必ず「人権尊重と人権擁護」の重要性について触れて、注意喚起をしており、職員自身は、定期的に「自己支援セルフチェック」を使用して、利用者支援の中での言葉遣い、態度などについて振り返りを行って、暴言や虐待の発生を抑えて、より良い支援サービスの提供に努めている。利用者への注意等は、プライバシーを考慮して別室で話すよう心掛けている。トイレ誘導には、利用者の羞恥心に配慮して、さりげなく声掛けをしてトイレへと誘導している。
利用者個人の価値観や生活習慣に配慮した支援を提供している
サービスの実施には、個人の意思を尊重して、利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮している。利用者の状況を把握し、意向を確認してから支援に当たっており、新卒のため、社会に不慣れであり、作業所の生活になかなか馴染難い利用者には、疲労感からくる日中の強い眠気に対応するため、休憩時間の休息を小まめに取るよう指導して、体力を付けて、作業に従事できるように支援している。 作業所のレクリエーションや催しに参加意欲のない利用者には、代替案として他の行事を提案して実施したり、作業に従事することを支援している。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
事業所業務の標準化を図り、一定の水準を維持するためマニュアルを整備している
事業所が提供しているサービスの標準化を図るため、基本事項や手順を明確にしたマニュアルを法人が作成し、配布している。作成したマニュアルの例として規定集、災害時対策マニュアル、危機管理マニュアルおよび新型コロナ感染症対策対応などがある。これらのマニュアルは、事業所が提供するサービスの質を一定水準で保つとともに、向上させるためにも必要であり、業務に対する職員の共通認識を確立することに役立っている。職員は、必要であれば誰でも自由に事務室の書庫や各作業階に設置・保管されているマニュアルを閲覧参照できる。
事業目標を達成するためにマニュアルが利用されている
事業計画に従って、事業目標を達成するため、作業所が提供するサービス内容について定められた基本事項や手順などに沿って実施されているかを定期的に点検する必要がある。その際に活用されるのがマニュアルである。マニュアルは定期的な改定とともに、臨時改定を行い、マニュアルの有用性を確認している。各種作業マニュアルは、サンプラ作業やシーラー作業等の作業工程ごとに設置されており、職員はわからないことが起きた際や業務点検の手段として、手元に置いてあるマニュアルを日常的に活用し、業務の遂行に役立てている。
提供されたサービス内容の見直しには職員や利用者などの意見や提案を活用している
サービスの見直しを行う仕組みを活用して、より良いサービスの提供に役立てている。事業所で提供されたサービスについて、朝夕のミーティングの機会を利用して職員は積極的な意見交換を行い、問題点や改善点を洗い出している。さらに、利用者の要望も反映したサービス内容の見直しを進めている。全体研修や新人研修では、法人の理念や運営方針・目標についての説明は必須事項であり、職員が組織を構成する一員として自覚を持つことが最初に求められる。業務日誌には、職員意見や要望が記録されており、それらがマニュアルの見直しに反映されている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
【評価機関名】
【評価実施期間】
2024年6月1日~2024年10月30日
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【講評】
法人ミッションを見直し、事業所の至る場所に掲げて共有している
法人は、前年度に法人内の別事業所で虐待事案が認定されたことから、法人ミッションの見直しを行い、従来の「私たちは、障害のある人々が、地域の中でその人らしい暮らしができるよう、一人ひとりの思いに寄り添い、支援してまいります」から「私たちは、障害のある人たちが地域の中で、安心して自分らしく暮らしていけるよう、利用者一人ひとりのおもいに寄り添い、支援していきます」と改め、利用者の思いに寄り添っていく方針を明確にした。事業所も、玄関や作業所の各所にこのミッションを掲げて職員全員で周知・共有に努めている。
事業所長は個別面談や職務・業務評価の機会に職員の課題と方向性を伝えている
事業所長は、職員との日常的な個別面談を通じて事業所が目指すことの実現に向けて職員個々人の役割を確認して伝達するとともに、半年に一度の職務・業務評価の機会には職員自身がセルフチェックをもとに提出する自己評価表をもとにして、職員個人の目標設定にアドバイスを伝えている。同時に、職員自身による目標の中間経過状況や総合評価に対しては、管理者としての中間評価を伝えることにより、職員自身の課題認識を助けるとともに、職員が今後取り組むべき方向性を伝えている。
職員ミーティング等、多様な方法で情報共有を試み、記録している。
朝夕のミーティングで日々の細かな連絡事項を確認するとともに、事業計画など重要な情報・資料については、回覧用紙を添付して、必ず職員が目を通した上で押印することにより、全職員への周知徹底を図っている。さらに、日々の職員ミーティングで伝達された内容については、業務日誌に記載されており、いつ何が伝達されたかの記録が残されている。事業所としての意思決定過程の透明性をより高めるためにも、今後も引き続きミーティング内容を明確に記録し、組織全体で共有していくよう務めている。