評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)企業理念:働く女性を最高水準のエデュケアと介護サービスで支援します
2)目標:人生で最も重要な時期の人間教育を目指します
3)エデュケアプログラムの実践
4)一人ひとりの才能と個性を伸ばし、人間性豊かで創造性に富む人間を育成する
5)愛情あふれる美しい環境の中で、お子様一人ひとりの個性を伸ばし聡明で品格のある人間を育成する
職員に求めている人材像や役割
・目の前の仕事にベストを尽くし、協調関係をもち、コミュニケーション能力を高められる。
・思いやりの心を持ち、多くの気づき、向上心を持ってエデュケアに真摯に取り組むことができる。
・会社の理想と自分の理想が合致している。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
自分たちが、人格形成において最も重要な時期にあたるお子様達を教育している、という使命感を持ってほしい。
全体の評価講評
特によいと思う点
職員の発案から企画・準備・実施した昨年度の夏祭りは、テーマにSDGsを取り上げた。保育にSDGsに関する活動を盛り込んでいるが、保護者により良く理解してもらうことを念頭に企画したものである。環境問題や多文化理解の要素を含み一見難解なテーマだが、ゲームや制作など楽しい活動を通じて学び考えられるものとし保護者から大変好評を得た。職員の意欲向上にもつながり、第二弾として今年度、新たなアイデアを持ち寄り企画につなげている。保育目標に向けた実践、職員の積極的な発案、チームワークなど園の長所がつまった行事となっている。
職員が前向きな気持ちで、意欲をもって働ける環境づくりに施設長を中心に取り組んでいる。施設長は、職員個々の良いところや得意に目を向け、言葉にして本人に伝え、困ったことや大変なことには一緒に考えたり取り組んだりする姿勢で職員集団をリードしている。お互いさまの気持ちでフォローし合おうと伝え、職員の発案や提案を大切に、その実現に向けて側面支援している。職員の定着率が高く、安定した職員体制をとることができており、信頼関係に基づいたチームワークの良さ、職員がいきいきと主体的に保育に取り組む様子が見て取れた。
様々な可能性を秘めた子どもの個性と能力、感性や好奇心を育み、子どもが興味関心を持っているものを見極め、一人ひとりに合った発達を促すエデュケアプログラムに沿う保育に努めている。幼児は「Today's Kinder」の名称で活動の様子を毎日掲示し、帰りの会ではみんなの前で体験した事や自分の思いを話す「Show&Tell」を行っている。遊びの中で探求する姿、避難訓練、食育等、活動のドキュメンテーション掲示をし、発達の理解や保育内容を保護者と共有している。このような保育を保護者は高く評価し、信頼度を高めている。
さらなる改善が望まれる点
子どもが興味関心を持っているものを見極め、一人ひとりに合った発達を促す保育に努め、創造力を引き出す玩具で遊び、自分を表現することで笑顔になれるよう、多種類の玩具を揃えている。自由遊びの時は子どもの希望する玩具を提供し、遊びながら自分の世界に集中できるような配慮をしている。コーナーあそびの場所は固定しないで自由な遊びの中で、さまざまな交流ができるよう配慮している。施設内環境にもよるが、玩具は自発的な行動を促すよう、玩具が子どもの目線から見える保育環境の検討を期待したい。
園の事業継続計画(BCP)や中長期計画は策定されており、いずれも職員間の役割分担や具体的な活動などについて部分的には職員と内容を共有している。ただし、計画自体を職員と共有したり、内容の読み合わせをするなどはこれからの課題である。中長期計画は、本園の将来期待する姿や方向性を職員間で共有することに、BCPは大規模災害で被災した場合に迅速かつ適切にそれぞれの職員が役割を果たし、サービス提供の速やかな復旧に向け実効性を高めることに有効であると考える。今後の取り組みに期待したい。
日々の保育実践で蓄積した保育業務が不明確な時に備えておくべき視点、保育実践のポイントをマニュアル化し、閲覧・確認できるよう事務室に常に備えている。保育者間では大きな齟齬が見受けられなかったが日常的に細部まで確認するすることがないマニュアルについても必要に応じて事前に確認する必要性があるとの提案を受け、認識度や共通理解が図られるよう職員ミーティングを開催し、確認をしている。定期的にマニュアルの確認や見直しを行い、安定した保育に取り組み、さらに保育の質の向上につなげられたい。
事業者が特に力を入れている取り組み
法人から毎月配信されるテーマに基づき園内研修を実施している。虐待や不適切保育、子どもの権利条約については、気になる言動があった場合は職員が互いにフォローし合えるようになることをめざしミーティングで話し合いをしている。セルフチェックリストでの振り返りや、必要な場合は指導や職員間での情報共有など丁寧に学びを深めている。また、ドキュメンテーションカンファレンスも概ね月1回実施し保育の振り返りと、職員間での意見交換を行うことで多様な視点に気づく機会を大切にしている。研修報告では、本園での活用方法を皆で検討している。
園行事は実施するねらいを決め、取り組みが身近に思え、自主的に関われるよう活動内容や環境設定の工夫をしている。幼児の保育ではSDGsとは?目標に向けて身近にある必要な行動とはを学び、夏祭りに向け、海の生態系に関する制作をし、自然を大切にする行動を親子で体験している。5歳児が体験する系列園と合同で取り組む、お泊り保育は日常的に生活している場所が宿泊体験の場となる環境の変化を自ら受け入れ、協力し合いながら楽しく、やり遂げた達成感は感動と共に思い出に残る行事となっている。集団で取り組んだ達成感を自信につなげている。
系列園共通の給食献立は2週サイクルで安全な食材を選び、季節を感じる旬の食材を使用している。自園調理の給食やおやつは毎日手作りで提供している。食べることの喜びを味わえる調理の検討や喫食量の少ない子どもが全量摂取できるような盛り付けの工夫をしている。多文化理解教育の料理の提供では日本の郷土料理と世界各国の代表料理を紹介し、給食として提供する等、食文化の多様性に触れている。おにぎりづくりの食育活動では三角おにぎりの由来を聞き、真剣に取り組む様子はドキュメンテーションとして掲示し、食材の観察や感触を体験している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:2024年6月12日現在の施設の利用者(保護者) 33世帯(利用者総数 34名)を対象とした。
- 調査方法:アンケート方式
WEBアンケート。施設にて担任が保護者に手渡しする形で案内状を配付。保護者任意のデバイスにてアンケートに回答。 - 有効回答者数/利用者家族総数:22/33(回答率 66.7% )
総合満足度(大変満足、満足を合計した割合)は、(100%、22人)となっている。
●各設問のうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。
問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか
問2.園での活動は、お子さんが興味や関心を持って行えるものになっていると思いますか
問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか
(他、他、問4、問6、問8、問9、問11、問14、問15 各々 100%、22人)
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
一人ひとりを丁寧に見て下さっていると、日々感じています 。 といった意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
意見の記載なし。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
保育園のご飯がとても美味しいようです。毎日ありがとうございます。 果物の皮も食べようとしてしまう子どもに合わせて、皮をみつけやすいような形状で出してくれたり、その状況も詳しく報告してくださり助かっています。 などの意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
戸外遊びで公園等で遊びに行った日は、楽しそうにその様子を話してくれています。 フォレストスクールに行き、初めての先生やお友達とも仲良くなることができ、社会性も身についたと思います。日帰りのイベントなども増やしていただきたいです。 などの意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
特に繁忙期等に、規定の時間に間に合わない場合は快く引き続き保育を柔軟に対応頂き、とても有り難く大変助かりました。 いつも快くご対応頂けており大変感謝しております。働く女性に大変優しいです。 まだ延長保育を利用したことがないため不明。でもきっと柔軟に対応してくれると思います。 などの意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
意見の記載なし。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
直前の延期や決定で参加できないことがありました。 などの意見があった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
子どもの体の発達のことを相談できたり、保育中の様子を聞けたり、とても親身になって聞いてくださったりありがたいです。 こちらの意識・注意が行き届いていないことについてアドバイスしてくれるため助かります。 などの意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
送迎時に子どもの過ごしているスペースへも出入りしますが、とてもきれいだと感じます。 といった意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
担任の先生や他の先生、給食の先生、皆さんいつも笑顔で挨拶してくれますし、皆さん制服を着られていて清潔感もあります。 などの意見があった。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
少しのケガでも必ず報告してくださり、受診が必要な際には手厚いご対応をいただき、いつも大変有り難く思っています。 体調変化があった時には連絡をくれ、体調不良の経過なども記録していてくださっています。 などの意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
まだそのような場面に当たったことはありません。 などの意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
意見の記載なし。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
意見の記載なし。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
園での活動や子供の様子を日々メモリーに細かく記してくださり、退園時にはお話も伺うことができ、どのように園での生活を送っているか目に浮かび安心しています。 などの意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
子供のことで分からないことや、不明点については丁寧にご説明して下さっています。 入園当初より不満に感じたことは一切ありません。 などの意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
そういう状況がなかったので分かりませんが、相談したら対応いただけると思います。 などの意見があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者や職員の要望や意見、提案をさまざまな方法で把握しより良い対応につなげている
法人主導で年1回全系列園でISOアンケートを行い、保護者の意見や満足度を確認している。また第三者評価アンケートや運営委員会、個人面談や懇談会、連絡帳などさまざまな方法で保護者意向を把握し、必要な対応につなげている。個々に合わせた食事量の調整については、以前行っており今後も実施の予定であることを説明し、美術の教室があると良いとの声は法人に報告し、実施につなげた。職員意向は普段からのコミュニケーションを大切にしており、職員は意見や提案を積極的にし日々の保育や行事に反映している。
地域の保育ニーズ分析から、選ばれる園となるよう対応策を検討している
市の施設長会議や幼保小連絡会、東京都施設長研修などに参加し、地域ニーズ把握に努めている。市内は数年前から待機児童がゼロになり、近隣に認可園も増え、4月入所希望の0歳児は減少している。選ばれる園となるよう、多様な家庭の子ども個々の特性に合わせた対応や保護者支援の重要性を認識している。保育分野の動向は、主に法人の施設長会議や配信により把握し、職員に周知している。園の経営状況は、財務データ管理システムにて管理・把握している。園として対応すべき課題はミーティングで共有、法人担当と相談しながら対応を検討している。
園の中長期計画と連動した年間事業計画を策定、研修、目標管理制度で進捗を図っている
本園の長期的な方向性を示す中・長期計画(3カ年)を策定している。系列園共通の3つの課題(エデュケアの質の向上、安全・美観維持、人材育成)につき具体的な取り組みを設定、担当者を配置し年度末に振り返りを行っている。各担当者とは具体的な活動につき話し合いをしているが、計画書自体を職員と共有はしていない。中・長期計画を踏まえた年間事業計画書を作成、年度末に振り返り報告書に取りまとめている。着実な実施に向け、職位に応じた研修受講や目標管理制度(MBO)面談、行事計画書などで目標に向け進捗確認しながら取り組んでいる。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
守るべき規範や倫理はマニュアルや研修で周知、園内研修で考える機会を持っている
守るべき規範や倫理は、法人にて整備しているISO業務マニュアルやテクニカルブックに行動の規範が示されており、入職時をはじめとする法人の各種研修において毎回確認している。職員は繰り返し学び、振り返りを行うことで理解を深めている。また人権擁護のセルフチェックリストを用いた確認や園内研修においても周知し、考える機会を持っている。苦情解決制度には第三者委員も配置し、連絡先を入園のしおりに記載、玄関にも掲示し保護者に伝えている。苦情や要望があった場合は、解決・対応に向けて職員間で周知し必要な対応を検討、実施している。
不適切保育防止のため園内研修やセルフチェックで振り返りと学びを継続している
不適切保育を防ぐため、マニュアルに記載の行動の規範を振り返ったり園内研修で学びや振り返りの機会を持っている。7月に虐待防止と子どもの権利条約についての園内研修を実施している。気になる言動があった場合は施設長が指導し、必要な場合は全体で共有している。職員間でも互いに注意したりフォローしたりしようと話している。セルフチェックは職員個々が自分の保育を振り返るとともに、施設長が確認し職員個々と面談している。虐待の疑いには、関係機関や法人に報告しマニュアルに沿って対応、関係機関と連携できる体制が整備されている。
実習生の受け入れや育児相談、地域ネットワークへの参加で地域貢献活動を行っている
法人や市のホームページで本園の活動を開示、第三者評価結果の公表などで透明性を確保している。実習生等の受入れに際してはマニュアルに沿って事前の説明を行うとともに、個人情報保護の同意書を提出してもらっている。保育科学生の見学実習や高校生の福祉体験学習など幅広く受け入れており、実習生等の個々の適性や個性に応じ丁寧な対応をしている。見学時には保護者から、子どもの発達や保育園生活など相談を受け対応しており、栄養士による離乳食相談も検討している。子育てネットワークに参加し情報共有している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
マニュアルや訓練、講習や毎日の安全点検で園内外の安全確保に努めている
多様なリスクに対応すべく安全管理マニュアルや不審者侵入対策など各種マニュアルを備え、毎月さまざまな状況や時間帯を想定した避難訓練を実施、職員の対応力強化に努めている。園内外の安全確保に特に留意し、救命救急講習は毎年、全常勤職員が受講しているほか、消防自主点検表、遅番チェック表、安全チェックリスト、衛生チェック表などでその日の当番職員が責任をもって安全チェックを行っている。市の安全パトロールが週3回来園し地域の防犯情報を共有してくれるほか、市のメーリングリストに登録し情報収集と対応につなげている。
事業継続計画は策定、役割分担も決定しておりBCPに沿った訓練は今後実施予定である
法人で準備した枠組みに本園の情報を盛り込み、本園の事業継続計画(BCP)を作成している。「災害発生時対応マニュアル/BCP」ファイルに保管し玄関に置いており、保護者もいつでも見ることができる。職員にはBCPがあることは伝えてあり、役割分担は決めているが、BCPに沿った訓練などはこれからである。9月の引き取り訓練時にはBCPに定めた役割分担に沿って訓練を実施しようと考えている。保護者には、重要事項説明書に避難場所や緊急時連絡方法を記載しているほか、避難訓練実施後には写真を掲載して様子を知らせている。
施錠棚やアクセス制限などで情報漏洩を防止、保護者には開示できることを知らせている
個人情報保護規程に、個人情報の利用目的や開示についてなど定めている。職員は入職時に守秘義務に関する誓約書に署名し提出、個人情報保護運用マニュアルに沿って適切な対応を図っている。個人ファイルは事務室の施錠できる棚に保管、システム上では常勤職員個々のIDとパスワードで子どもの情報を保護している。パスワード管理により職層ごとに情報へのアクセス制限をかけている。情報機器は持出管理表で管理し、毎日事務室の施錠できるロッカーに戻し保管している。保護者には個人情報保護方針で、利用目的や開示請求につき知らせている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職位、職種ごとに求められる能力等を整理し、職員にキャリアパスを周知している
常勤職員の採用は法人にて行うが、施設二次面接を通じて園を知った上で入職できるしくみになっている。系列園間の異動や配置については、法人担当部署が職員の意向と各園の状況を勘案して決めている。職位や職種、経験年数などに応じて求められる能力や姿勢を整理した「ジョブディスクリプション」があり、キャリアパスを示している。職員個々について目標管理(MBO)シートを毎年作成し目標を設定しているが、その際に活用されている。「教育訓練年間計画表」に全常勤職員の年度の研修計画が一覧で整理され、人材育成計画に位置付けられている。
勤務形態に関わらず学びの機会が保障されており、研修成果を保育に活かそうとしている
法人の研修制度が充実しており、職位や職種ごとの研修のほか、非常勤職員対象のマナーや理念、及び不適切保育やけが・事故防止など実践的な内容を含む研修、さらに男性保育士対象の研修などさまざまな研修機会がある。子育て支援員資格の取得も支援している。研修参加後はレポートを提出、職員間で共有したい事項をミーティングで発表し合い、学んだことをどのように本園で活かせるかという話し合いも職員間で行っている。目標管理(MBO)シートで目標設定と振り返りを行い、評価に連動させていくしくみで職員の意欲向上を図っている。
職員間に良好な関係が構築されており、安定した職員体制で保育に取り組めている
施設長面談では職員個々の良い点は言葉にして伝え、仕事への前向きな姿勢が継続するよう話し合いをしている。職員間ではお互い様の気持ちで助け合い、働きやすい職場を作ろうと伝え取り組んでいる。職員調査でも、気持ちよく働ける環境、同僚や上司への信頼が見て取れた。職員の定着率も高く、安定した職員体制で保育に取り組めている。職員間で気づきが共有され、ドキュメンテーションカンファレンスを月1回実施している中でも互いの保育の振り返り、意見交換ができている。保護者とのコミュニケーションも、職員間で情報共有し協力して行っている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度、「コロナ後の生活、環境の変化について感染対策を行いつつ安全安心な園生活を考える」を重要課題の一つに掲げ取り組んだ。園児、保護者のほとんどがコロナ禍に入園しており、コロナ以前の生活や行事について説明が必要だったとともに、コロナと共存していくためのより良い方法を検討する必要性を認識したためである。具体的には、コロナ5類移行に伴う生活様式の変化について説明するため、第1回の懇談会を4月に設定し、市と確認しつつ対応を進めた。5月には保護者の送迎は施設内に入室できるように変更し、マスクも個人の判断とした。清掃、消毒は感染症対策もありコロナ前より増え、園内の行事は密にならないよう配慮しての実施とした。結果、12月のインフルエンザ流行にてクリスマス会が延期になったが、その後も感染症防止に努めている。今年度は引き続き職員の食事の仕方やクッキング保育の実施方法に配慮していくとともに、体調不良児に早く気付けるよう注意する、換気扇を使用し常時換気を行うなどの取り組みを続けていく予定である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
コロナが5類に移行されたことを受け、園での生活様式につき、感染対策を行いつつも、コロナと共生する様式に移行していくことを検討し、取り組んだ事例である。園児、保護者ともにほとんどがコロナ禍に入園しており、コロナ以前の生活や行事の説明が必要と考えたためである。まずは園での生活様式の変更について説明するため、第1回の保護者懇談会を4月に実施した。市とは確認を取りつつ対応を決めていった。保護者の送迎を、玄関対応から保育室への入室ができるように変更したり、マスクの着用を個人の判断とした。消毒、清掃については、感染症対策もありコロナ前よりもむしろ増えた。園内で行う行事の際には、密を避けられるよう工夫した。こうした変更と対策の結果、昨年度は12月にインフルエンザ流行のためクリスマス会は延期となったが、その後も感染症まん延防止に努めている。今年度も引き続き取り組みを進め、必要な対策は取りつつ、コロナとの共生をめざした生活様式を検討していく予定である。目標の設定、成果の検証及び結果の反映は、なされていると判断される。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度、「SDGsの目標を保育の中に入れて、子どもや保護者も共に考える機会を作る。そのために職員がSDGsについての理解を深める」を重要課題の一つに掲げ取り組んだ。SDGsの取り組みを進めることが、保育目標である①寛容な人間②聡明で愛情深い人間③探求心の旺盛な人間④グローバル社会で活躍できる人間、人生で最も重要な時期の人間教育を目指す、に結びつくと考えたためである。SDGs年間目標を作成し、ドキュメンテーション作成と掲示により保護者と共有した。また、夏祭りのテーマをSDGsとし、テーマに基づいたゲームや制作のコーナーを設け親子で楽しみながら考える企画を行った。幼児クラスでは綿花の栽培を行い、年間を通じてSDGsの活動を行った。結果、本園の保育にSDGsの取り組みを入れていることを保護者に理解してもらうことができた。また、子どもたちが環境保護に関心を持ったり、家庭でSDGs活動についての会話が増えたりした。綿花栽培を通じて、実感を得ながら環境問題を考える機会となった。今年度も夏祭りはSDGsの取り組みを入れていく予定であり、新入職員についても理解を深め保育に取り入れていけるよう取り組みを進める予定である。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
SDGsの取り組みを園の保育に取り入れていることを保護者に周知し、園と子ども、保護者が共にSDGsについて考える機会を持つことを念頭に、そのために職員がSDGsについての理解を深めることを課題と設定し、取り組んだ事例である。SDGsの取り組みは、保育目標に掲げた寛容さ、聡明さと愛情深さ、探求心、グローバル社会で活躍できる広い視野に結びつくこと、そして人生で最も重要な時期の人間教育に関わる時期であることを考えての取り組みである。職員は計画的にSDGsについて学び、ドキュメンテーションの作成を通じて理解を深めようと努めた。ドキュメンテーションは掲示し、保護者と共有した。夏祭りのテーマにSDGsを掲げ、ゲームや制作コーナーで親子で楽しく学び考える機会を作った。また、幼児クラスでは綿花を栽培、絵本を使って途上国の子どものことや綿花栽培を学ぶ機会を持った。こうした取り組みを通じて、保護者にも園での取り組みを理解してもらい好評を得た。子どもたちは環境問題に関心を持ち、親子で話す機会も増えた。多くの成果を得て、今年度も継続して取り組みを進める計画であり、目標の設定、検証、結果の反映はいずれもなされていると判断される。
サービス分析結果
【講評】
入園のご案内の内容や問い合わせ情報はホームページ上で確認することができる
利用希望の保護者が安心して子どもを預けるために知りたい施設情報は法人ホームページ、自治体ホームページ(すくすくナビで保育所紹介)等に情報を提供し、愛情と安全に満ちた保育環境の写真などを掲載している。法人ホームページ上では安全な環境の中で希望に満ちた心を育むエデュケーション(教育)とケア(保育)を組み合わせた保育内容の「エデュケアプログラム」を実践し、子どもの成長を援助する内容を載せている。入園案内の内容や問い合わせ等はホームページ上で対応している。「ご利用のしおり」は必要に応じて配付している。
問い合わせには丁寧に対応し、入園希望者の見学日等はホームページ上で対応している
利用希望の問い合わせには丁寧な対応を心がけ、入園希望のための見学は主にホームページ上で保護者の希望内容、見学日が決められるが、見学時間等は保護者の状況に応じ、主に施設長が案内をしている。「ご利用のしおり」をもとに、保育目標に合わせて特徴ある保育内容の取り組み、多文化理解教育の食文化の多様性を説明している。離乳食対応や食物アレルギー食対応など個別の状況に合わせ、栄養士が対応できる体制の説明もしている。利用者が必要としている支援内容や子育ての悩み、不安等にも丁寧に対応し、見学後はアンケート用紙を配付している。
保護者が入園を希望するも困難な場合は定員を説明し、他の保育園の情報を提供している
保護者が月極め保育や一時保育を希望するも定員等の関係で本園での受け入れが困難な場合は、年齢別の受け入れ定員があること等を丁寧に説明している。保護者が必要としている支援の意向を聞き取り、通園できる範囲の系列園の紹介や近隣園も含め、保育園情報(市保育コンシェルジュ、すくすくナビhp)の提供をしている。必要に応じてベビーシッターの案内等、できる限り子どもが保育を受けられるような配慮を心がけている。法人のポリシーの一つ「働く女性の子育て支援」をしていることも伝えながら理解してもらえる対応に努めている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
- 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など支援の必要に応じた対応をしている
【講評】
保護者の予定に合わせた日程で入園前面談を行い、重要事項説明書等の説明をしている
園は入園決定通知を電話で行い、保護者は子どもの入所に向けて、園のホームページで会員登録を行い、保護者マイページを取得し、入園申し込みページへ入力をすることで保護者の予定に合わせた日程の入園前面談日、嘱託医による健康診断日を決めることができる。施設長は「重要事項説明書」、「ご利用のしおり」を個別に説明し、運営理念や方針、保育内容の特徴や基本的な園のルール、持ち物等を説明し、栄養士は離乳食形態や食物アレルギー対応等を確認している。保護者は保育委託契約書等の内容を理解し納得して、押印し、同意をしている。
入園面談で保育に必要な情報を確認し、慣らし保育を行う等、安心する配慮をしている
入園面談で得られた子どもの保育に必要な情報は保護者が提出する入園に関する書類提出や、ウェブ登録完了の確認、入園面接シート(生活状況・成育歴、保護者の意向等の記録)で把握している。新入児の支援に必要な食事や睡眠、身体の様子等の情報は週末・月末ミーティングで全職員が共有し保育活動につなげている。利用開始時は保護者と子どもが一緒に新しい環境に慣れ園の雰囲気や特色などがわかる慣らし保育を行い、期間は保護者の意向に沿い、子どもが安心するタオル等の持ち込み可能を伝える等、職員のシフト調整も行い、安心する配慮をしている。
途中退園や転園の情報は職員共通理解のもと保護者が安心する配慮をしている
途中退園や転園についての情報は週末ミーティングや月末ミーティングで周知し共通理解のもとに対応している。認可園や幼稚園へ転園の保護者へは丁寧に面談し、不安なく退園でき、気軽に遊びに来られるよう情報の提供をしている。転・退園児には園での活動や成長発達の姿が親子で振り返られるよう、園での思い出となる制作品と職員の寄せ書きや職員とクラスの子どもたちと一緒の写真を添え一言添えて渡している。退園後も定員枠に空きがあれば一時利用の受け入れや、必要に応じ継続して相談が受けられる環境があることを伝え、安心する配慮をしている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもにふさわしい生活の場を提供し、子ども一人ひとりに寄り添った保育に努めている
子ども一人ひとりに寄り添った保育を行う情報は所定の書式や子どもの発育・発達状況、生活及び子どもを取り巻く環境等で把握している。また、連絡帳(ポピンズメモリー)、送迎時の対話等で日常の心身の状況や生活状況を把握し、個別記録や個別カリキュラム、発達を含め児童票、成長記録へ記載している。子どもの成長を共有する個人面談(定期は年/1回、保護者希望は随時)を行い、家庭の方針及び園への要望等を受け、子どもにふさわしい生活の場となるよう計画の振り返りや課題を明確にし、信頼関係を築く定期的なアセスメントを行っている。
「教育及び保育に関する全体的な計画」を作成し保育内容の情報は保護者と共有している
0~5歳児まで成長する姿を見通し、園の理念、方針、保育目標を定め、愛情豊かな対応による心の安定を図る養護と子どもの成長、発達を促す教育の5領域について、「教育及び保育に関する全体的な計画」を作成している。全体的な計画を踏まえ、年齢ごと保育目標を設定した年間指導計画、月指導計画、週案を作成し、それぞれの評価反省を記録し、共有するしくみがある。計画的に取り組んでいる保育内容の情報は年度当初の懇談会や毎月発行する園だより(ニュースレター)や年齢別の月指導計画、週案を掲示し、活動内容を保護者と共有している。
子どもの記録は必要に応じ活用し、ドキュメンテーションカンファレンスを実施している
子どもの発達過程は定期的に成長記録に記載し、日々の生活の様子や具体的な活動については子どもの育ちを捉え、毎日の保育日誌、個別カリキュラム、個人記録に記載している。記録は職員間で共有し、必要に応じ活用している。職員はシフト制勤務でその日の子どもの体調や家庭からの伝言等は各クラスの健康観察記録(視診表)、または口頭で非常勤職員を含む全職員で確認、共有するしくみがある。保護者や子どもの状況に変化があった場合は全職員が共有できる直近の週末・月末ミーティングでの周知やドキュメンテーションカンファレンスを実施している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況(保護者の意向を含む)の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携を図っている
【講評】
一人ひとりの子どもの全体的な姿を把握し、自ら興味を持ち関わる環境を整えている
入園時に保護者が提出する書類一式を個別にファイリングし、一人ひとりの子どもの発達過程や取り巻く生活環境を把握している。日常保育で育まれる子どもの姿や日々の連絡帳、個人面談等で子どもの全体的な姿を捉えている。保育目標に沿った指導計画に沿い、子ども自ら興味を持ち積極的に関わる姿や友達を誘い、一緒に楽しい会話をしながら遊ぶ姿を見守っている。感触を誘う素材で作られた、創造力を引き出す玩具等は整備されている。子ども自ら選択した遊びたい玩具を子どもが自発的に働きかけやすい配置や構成等、玩具の見える化の工夫を期待したい。
友達を認識し、関わりや会話を楽しむ一人ひとりの個性と能力を育む保育に努めている
一人ひとりの子どもの発達の特性を踏まえ、温かい雰囲気で穏やかに子どもの育ちを支え、保育園生活を豊かにする環境を整えている。在籍は0歳児~5歳児のクラス編成で乳児は年齢別保育、幼児は保育内容により年齢別、異年齢保育を行っている。様々な遊びや経験を通して友達を認識し、関わりや会話を楽しみ、仲よく遊べるよう一人ひとりの個性と能力を育む保育に努めている。朝夕、延長時間の異年齢での合同保育ではお互いに関わり方を考え、思いやる心を育み、子どもが主体的に楽しむ行事や多文化理解教育を通して異文化に触れる機会を設けている。
子ども間のトラブル対応は、共に育ちあう言葉がけをし、就学に向け学校と連携している
生活の中の多様な経験が発達を促し、所有意識が芽生え始める子ども同士のトラブル、かみつきは子ども同士が共に育ちあえる言葉がけや保育を振り返り、保護者へは成長の見守りをしていること等の状況を説明している。自分の気持ち(感性)を言葉で表現する力の発達段階にある配慮児の対応は職員の心地よい言葉がけで身近なものと関わり、子どもの主体性を援助し、嘱託医や法人の看護師のアドバイス等を参考に温かく見守る体制を整えている。就学に向け、学校公開での交流や幼保小連絡会に参加し、就学に期待が持てるよう連携し、情報を提供している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
保護者と子どもの情報を共有し、子どもの状況は連絡帳や活動内容を掲示している
園と家庭が協力し、子どもの発達過程にふさわしい生活リズムが整うよう保護者と情報を共有し、健やかにな成長を目指す援助をしている。登園時は連絡帳の確認や職員による健康観察、家庭での様子などを聞き取り、子どもの心をしっかり受け止め、落ち着いて楽しく過ごす配慮をしている。登園時の連絡事項は各クラスの視診表(健康観察欄)に記載している。その日の保育活動で見せる様々な姿や変化の様子を乳児クラスは個々の連絡帳に記録し、幼児クラスはToday's Kinderの名称で、活動を楽しむ写真や活動内容を載せ、掲示している。
生活に必要な習慣は子どもの発達に合わせ、自らできた達成感が得られる援助をしている
年齢に応じた食事、排せつ、睡眠、衣類の着脱、身の回りを清潔にする等、生活に必要な習慣は一人ひとりの子どもの発達に合わせ、1日の生活の流れを見通し、積み重ねが習慣となるよう家庭と連携し取り組んでいる。給食やおやつの前の手洗いは保育者と一緒や保育者から促されたり、自ら手洗いをしている。食べ物を手にする前に手を洗うことを知り、おむつ交換後のさっぱり感や排せつが自らできたすっきり感、衣服の着脱を自ら頑張る姿など生活や遊びの場面を通じ子どもの意欲が芽生え始める時期を捉え、自らできた達成感が得られる援助をしている。
元気に過ごす為に適度な休息の大切さや子どもにふさわしい生活リズムを伝えている
午睡は保護者と協力し、子どもの生活を見通して元気に過ごす配慮と共に適度な休息は成長を促す話をしている。時間内に眠れない子どもへは一定時間、職員と一緒に入眠できるような関わりをし、早く目覚めた子どもには静かに過ごす配慮をしている。保護者には午睡の様子と子どもにふさわしい生活リズムが崩れないよう帰宅後の就寝時間の大切さを伝えている。園は子どもを迎える保護者の思いも汲み取り、乳児は連絡帳、幼児は今日の活動Today'Kinderの掲示をするだけではなく、口頭でも園での姿を毎日保護者に伝え、成長の共有に努めている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが人と関わる力を養えるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 子どもの心身の発達が促されるよう、戸外・園外活動(外気浴を含む)を実施している
- 生活や遊びを通して、子どもが自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
発達を促す保育に努め、子ども自身は好む遊びを通して関わりや交流を楽しんでいる
様々な可能性を秘めた子ども一人ひとりの個性と能力、感性や好奇心を育むエデュケアプログラムを実践し、子どもが興味関心を持っているものを見極め、一人ひとりに合った発達を促す保育に努めている。保育者と一緒にダンス遊びや仲間同士で好きなブロック遊びでダンプカーを作る等、満足感を体験している活動の姿をドキュメンテーション掲示している。日常的な活動は歌に合わせて多彩な色の布を振る等、様々な場面を通して友だち同士の関わり楽しみ、職員の援助で更に、遊びや交流を深め、子ども自身が好きな遊びができる保育に努めている。
全身を動かして遊ぶ公園、散歩で風景を楽しみ、子どもの思いに共感する会話をしている
天気の良い日は安全及び衛生に配慮しながら、近隣の公園では思いっきり全身を動かして遊び、遊歩道の散歩ではすれ違う近隣の方に挨拶をする等、風景を楽しみながら探求心から飛び出す子どもの「あっ!」と言う言葉と指差しを受け止め、子どもの思いに共感する言葉がけをしている。季節に応じて園庭では水遊び、ミニ砂場でのアイスづくり等を楽しんでいる。行事で取り組む劇の発表やダンス、楽器を鳴らし(タンバリン等)、音の変化を感じるなど様々な表現を楽しんでいる。敬老の日のハガキ制作では子ども自身が絵を描き、お祝いの気持ちを伝えている。
さまざまな意欲の発達を大切に、集団としての仲間意識が育まれる配慮に努めている
集団活動が豊かに展開することで関わりが深められ、楽しさを感じ、自分の思いを押し通そうとする意欲の発達を大切に、楽しい集団活動づくりを目指している。自我が発達し、玩具などの所有意識が強くなるが、気持ちを受け止め、友だちと争わない「やり取り」をする場面を設け、みんなと一緒に遊ぶのは楽しいと思う気持ちが養えるよう取り組んでいる。遊びの中で順番を待つこと、もっと遊んでいたい気持ち等、思いを受け止め、情緒の安定を図りながら、温かく見守り、きまりを守ることの大切さ、集団としての仲間意識が育まれる保育に努めている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
年間行事計画は遊びや活動の幅が広がり、参加し、楽しむことができるよう計画している
年間行事計画は毎日の生活の中で周囲の様々な人と関わりながら、遊びや活動の幅が広がるよう企画している。行事が特別な日ではなく参加し、楽しむことができる日になるよう、子どもたちが好きな歌、好きな踊り、好きな絵本、日常の好きな遊びから無理なく楽しい行事へと、つながるよう取り組んでいる。毎月の誕生会や四季折々の季節的な行事、子どもの成長した姿がみられる保護者参加の行事を実施している。保護者は子どもの一生懸命頑張る姿を通し、子どもの成長に気付き、楽しさの視点も変わる機会となり、園行事への共通認識につながっている。
行事は子どもたちが主体的に関わり、やり遂げた達成感を味わえるよう企画している
行事を実施するねらいを決め、それに向けて絵本の読み聞かせ等、取り組みが身近に思え,自主的に関われるよう活動内容や環境設定の工夫をしている。子どもたちが行事に興味を持ち、楽しみながら練習を重ね、相手を思い、やり遂げた気持ちを育むなど様々な力が身につくよう援助している。夏祭りではSDGsをテーマに、親子で自然を大切にする取り組みを体験している。年長児クラスが体験できる系列園合同でのお泊り保育は普段とは違う雰囲気の宿泊体験を通して、協力し合いながら楽しく、やり遂げた達成感は感動と共に思い出に残る行事となっている。
子どもたちが主体の行事は保護者と一緒に楽しいひと時を過ごせるよう配慮をしている
行事には多くの保護者や祖父母が参加し、また、子どもと一緒に楽しいひと時を過ごす大切な時間となるよう配慮をしている。保護者参加行事については年度初めに年間行事予定表を配付し、運動会、夏まつり等は子どもと一緒に楽しめる配慮をしている。行事前には「おうちの人に見て欲しい」という子どもの思いや練習に取り組む子どもたちの姿を園だよりや日々の活動の様子として掲示し、保護者も子どもと一緒に意欲的に行事を楽しめるよう促している。子どもたちが主体の行事は職員と保護者、保護者同士、楽しみながら交流が深まる機会となっている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
子どもの希望に合わせ、日中の保育ではできない遊びや交流を楽しむ配慮をしている
長時間の保育を受ける子どもの保育は日中の保育活動とのバランスや子どもの疲労度を考慮して保育を行っている。ソファやカーペットを敷き、温かなくつろぎの場となるよう環境を整えている。子どもが気持ちを切り換え、少人数で楽しめる玩具で遊んだり、体を動かすスペースを保育士と一緒に作る等、子どもの希望に合わせている。日中の保育ではなかなかできない職員と1対1で落ち着いて絵本を見たり、職員と一緒に静かな遊びで気持ちをやわ1らげる配慮をしている。安心できる関わりをしながら、保護者のお迎えを待てる対応をしている。
勤務体制により時間帯で職員の入れ替わりがあり、子どもが安心できる環境を整えている
保育時間の長い子どもの保育は、子どもの生活リズムや心身の状態を把握し、安心して健やかに毎日を過ごせるよう配慮している。職員の勤務体制により時間帯で職員の入れ替わりがあるため、引き継ぎ時に日中の子どもの様子は各クラス視診表の連絡事項欄等で確認し、職員間で情報の伝達を確実にしている。日中の保育が延長保育へと引き継がれ、子どもが安心して過ごしている様子は担任以外の職員でも記録を確認しているので降園時は保護者へ口頭で、育児を応援する言葉がけや子どもの日中の様子を伝え育児支援につなげている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動、保護者や地域の多様な関係者との連携等)を行っている
【講評】
系列園共通の給食献立を基に自園調理、毎日手作りで食べる楽しい環境を整えている
法人の食育チームが作成する系列園共通の給食献立は子どもに合う味付けで、安全な食材を選び季節を感じる旬の食材を使用した内容になっている。自園調理の給食やおやつは毎日手作りで提供し、園の状況により献立内容を多少変更をする等、食べることの喜びが味わえる調理の検討や盛り付けの工夫をしている。また、多文化理解教育に合わせた国内外の郷土料理や行事食も提供している。子どもの嗜好や喫食状況を把握し、次献立や調理の参考にしている。子どもの年齢、体格に合わせたテーブル・椅子を使用し、友だちと一緒に食べる楽しい環境を整えている。
離乳食は保護者面談を参考にし食物アレルギー食対応は医師の診断書提出で対応している
味覚形成や咀嚼が育まれる離乳食は月齢や体調、保護者の要望等も受け入れた対応をしている。体調不良の為、食欲が低下している時は食事変更届を受け、食べられる工夫をし、文化の違いによる食事対応は保護者と話し合いのもとで提供している。食物アレルギー食対応は医師の診断書と給食業務マニュアルに沿い実施している。保護者、栄養士、施設長、担当職員で子どもの健康状況や家庭での除去食状況など、アレルギー対応食献立表をもとに使用食材の確認をする話し合いを行い、誤配膳や誤食を防ぐため、子どもの座る位置など喫食の工夫と配慮をしている。
食育年間計画は年齢ごとに作成し、食を育む様子をドキュメンテーション掲示している
0歳~5歳児の食育年間計画があり、食育目標に沿い、望ましい食習慣、食を通して心身の健康を目指す食育活動や栽培活動を行っている。活動は年齢に応じて教材を活用したり、旬の食材(インゲン豆の筋を取る)に触れる等の体験をしている。調理する楽しさ、嬉しそうに食べる等、調理を楽しむ活動(おにぎりを作る)を通して、食を育む様子の写真をドキュメンテーション掲示している。保護者への食に関する情報は給食とおやつのサンプルをケースに入れ展示、園だよりに栄養士よりのコメントを載せ、子どもの食事に関心が持てるよう毎月発行している。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
- 子どもの入退所により環境に変化がある場合には、入所している子どもの不安やストレスが軽減されるよう配慮している
【講評】
年間保健活動計画に沿い、子ども自身が健康で安全な生活力が養えるよう指導をしてる
年間保健活動計画に沿い、健康管理や保健指導、安全教育、環境管理など、計画的に取り組んでいる。職員は一人ひとりの子ども自身が健康で安全な生活を作り出す力が育まれるよう、心身の健康状態を把握するしくみのもと指導援助をしている。感染症予防につながる手洗いは声掛けだけではなく、年齢に応じて介助しながら基本的な清潔の習慣(きれいになり、さっぱりした感覚)が身につくよう繰り返し取り組んでいる。家庭との連携としてほけんだより「Kids health」を配付し、散歩に出かける時は危険について、気を付けることを話している。
日常的に子どもの健康状態を把握して、園での与薬は対応するしくみがある
子ども一人ひとりの健康状態は園が統一し、関係する様式と嘱託医による健康診断(年2回)、毎月の身体計測で把握し、定期的に予防接種状況を把握する等、健やかな成長を見守っている。入園前面接時に入園のしおり説明と合わせて乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のための説明をし、日常の園生活では睡眠チェック表への記載や室内環境(照明、室温、換気)に留意して仰向け寝にしていることを説明し、理解を促している。与薬については、園の与薬のルールに従っている。
新入園児を受け入れる際には、不安と期待の気持ちを受け止める配慮をしている
園と直接保育委託契約ができる認証保育所は年齢定員に空きがあれば入園できる特性があり、随時入園児の受け入れをしている。新入園児への配慮として新しい場所で生活が始まる子どもの不安な思いを理解し、特定の職員が関わり、その気持ちや欲求に応えるよう努めている。既に入所している子どもにとっても新しい友だちと出会う不安と期待の気持ちを受け止める配慮をしている。双方に関わりながら雰囲気が和らぐような環境づくりと子ども同士が安心し、安定するような遊びや細やかな関わりをして、園生活を楽しめるよう援助や配慮をしている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の家庭状況等にも応じ、子育ての自信や意欲が高められる就労支援に努めている
保護者が安心して子育てと仕事の両立ができるよう個々の事情に配慮し、産休明け保育や延長保育、アレルギー児対応等の保育を提供している。園は就労する保護者が子どもと向き合い、より良い親子関係を築き、子育ての自信や意欲が高められる就労支援に努めている。また保護者の家庭の状況や個々の事情にも応じられるよう個人面談等を行い、事情を把握し、配慮している。保護者とのコミュニケーションを大切にし、集団生活の中で成長する子どもを見守り、当日や電話での延長保育の依頼は柔軟に受け入れ、それに伴う補食等にも随時対応している。
安心感や信頼関係を深める個人面談や保護者同士が気軽に話し合える機会を提供している
保護者参加行事、ISOアンケート、懇談会、個人面談などは保護者の意向や提案を受け止める機会とし、得られた意見、提案等は保育に反映している。個人面談では園での姿を伝え、家庭での過ごし方等を聞く機会とし、安心感や信頼関係を更に深めている。職員は日頃ゆっくり話す機会が少ない保護者同士が気軽に話し合えるよう保護者同士の紹介や懇談会の中で子どもの成長と育児を楽しむ交流の機会を設定している。子どもが様々な活動を通して育つ姿や心身の発達の姿、小さなエピソードを伝え、育児の喜びや充実感が感じられるよう努めている。
保護者の養育力向上に向け、懇談会で発達のあり方を説明し、保育見学を実施している
年度当初の懇談会では年齢に応じて発達する道筋を分かりやすく説明している。子どもの発達や育児についての相談・助言は日々の送迎時の対話や連絡ノート等で対応し、必要に応じて年1回の個人面談以外に随時応じる体制を整えている。保護者と共通認識を深め、園全体の保育を見せる、保育見学を保護者の都合に合わせて実施し、保育現場の見学を育児支援や信頼関係の構築につなげている。利用者調査でも「普段の様子も、とても分かりやすく、安心して預けられる保育園」と満足度が高いので、更なる保育の充実に向けた取り組みが期待される。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域資源を活用して子どもがのびのび自分らしく表現し、仲間の中で育つ配慮をしている
地域に根差す保育園を目指し、信頼関係を構築しながら開園18年を迎える本園は住宅街の中にあり、園庭はあるが近隣の環境や地域資源を活用して子どもたちは年齢に合った多様な体験や交流を楽しんでいる。散歩先の消防署では訓練を見たり、消防車に乗っている。幼児クラスは市のクリーンセンター(ごみ焼却施設)の見学を通してゴミの分別や資源のリサイクルを学び、SDGsについての理解を深めている。年齢に応じて近隣の公園や企業のグランドで戸外遊びを楽しむなど、子どもがのびのび自分らしく表現し、仲間の中で育ちあうことを大切にしている。
園行事を通して会話やふれあいを楽しみ、地域との良好な関係は生活の幅を広げている
コロナウィルス感染症が5類に移行しているが園行事は感染予防対策を行い、徐々に再開している。保護者参加の夏祭りや系列園合同での5歳児クラスのお泊り保育を実施している。ハロウィンの日は保護者が用意した衣装で近隣の企業グランドクラブハウスの事務所に向かいお菓子を受け取るなど、会話やふれあいを楽しみ、祖父母に向けては敬老のお祝いの絵を描き、ハガキを郵便局のポストへ投函している。地域のパトロール隊が週3日来訪し、歌を交えた防犯講和を行う予定、友好的な連携や関係性は生活の幅を広げ、安全で楽しい保育園生活につなげている
【講評】
個人情報、守秘義務を説明し、子どもの個人情報は保護者に同意を得る対応をしている
職員に周知している法人の個人情報保護規定を基に保育業務の基本として、個人情報の取り扱いは個人情報保護運用マニュアルに従っている。入園時、保護者へはご利用のしおりの説明の際に「個人情報、守秘義務」について説明をし、同意を得ている。虐待防止のための措置として関係機関へ照会、通告をする場合を除き、外部とのやりとりは必ず保護者の同意を得るよう重要事項説明時に説明している。子どもに関する個人情報の問い合わせについても保護者にその都度同意を得る対応をしている。
子どものプライバシー対応は発達のプロセスや個性、自尊心を大切にしている
園生活で衣服の着脱やトイレの使い方等は、子どもの発達のプロセスや個性、自尊心を大切に職員全員が共通認識を持ち対応している。保育を通してのプライバシーについては「プライベートゾーン」が育まれるよう、子ども用トイレには個別に小さな扉があり、お互いさりげなく羞恥心を育むプライバシーの空間となっている。外からの視線にはカーテンを閉め、さっぱり感を得るおむつ替えは専用の場所で行い、幼児クラスは男女別に着替えをする等の配慮をしている。虐待防止についてはミーティングの中で勉強会、研修会に参加する等、意識を高めている。
子どもの発する言葉を大切に、その子らしい生活リズムを獲得する配慮をしている
日常の園生活は子どもたち一人ひとりが乳幼児期らしく、主体的に楽しい園生活になるよう見守り、子どもたちの発する言葉を大切に、その子らしい生活が送れる配慮をしている。日々の様々な場面を捉え、子どもの様子を保護者に伝える際も子どもの心に寄り添い、連絡帳への送信や送迎時の会話で伝えている。保護者の培われた子どもの育児に関する価値観や生活習慣を踏まえ、生活全体を把握するとともに保護者の気持ちを受け入れながら子育ての自信や意欲が高められる支援に努めている。子どもらしい生活リズムが獲得できるよう配慮をしている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人として提供する基本的なサービス項目の水準を明確にし、標準化を図っている
系列園全体の保育業務の標準化を図るために、法人として提供する基本的なサービス項目の水準を明確にし、保育業務の標準化に取り組んでいる。提供するサービスの手順として「業務マニュアル」、給食対応に関する「給食業務マニュアル・食育マニュアル」、健康に関する「保健業務マニュアル」、防災等に関する「災害発生時対応マニュアル・不審者対応マニュアル」、「子ども虐待防止対応マニュアル」等があり、各種マニュアルは保育専門職の基本や業務の細部まで明確に記載され、事務室に整備され、必要に応じて保育業務に活用されている。
法人はサービスの基本事項の改訂が必要とされる事項に関して、検討し対応している
サービスの基本事項は定期的な内部監査により指導を受けている。法人は、各系列園から提案されるサービスの基本事項を含むマニュアルの改訂が必要とされる事項に関しては、社会情勢や環境変化に対応するよう検討し改訂・改善を行っている。その他各種業務のマニュアルは必要に応じ年度末に見直しているが、保育に反映するよう、その都度検討し、保育活動の向上につなげている。ISOアンケートや運営委員会(年2回)、懇談会等で提案される事項や職員ミーティングの意見や提案は検討し、子どもの保育によりよく反映するよう取り組んでいる。
保育実践のポイントをマニュアル化しているが随時見直し、安定した保育を目指している
日々の保育実践で蓄積した保育業務が不明確な時に備えておくべき視点、保育実践のポイントをマニュアル化し、閲覧・確認できるよう事務室に常に備えている。また、施設長は指導計画や保育活動の取り組み、実践を見ながら必要に応じて助言指導や職員間のコミュニケーションにも配慮している。日常的にマニュアルの細部まで確認するすることがないマニュアルについても、必要に応じて事前に確認する必要性があるとの提案を受け、全職員ミーティングを行い、共通理解が図られるよう定期的に確認し、見直す等、保育の質の向上につなげている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
理念等は掲示や面談時の説明のほか、日々の保育の中で職員が考える機会を設けている
系列園共通の理念や保育目標は、入社時をはじめとする法人の各種研修で繰り返し職員に伝えるしくみとなっているほか、更衣室にも掲示し業務前に毎回確認することとしている。施設長は会議や日々の保育の中などに、理念がどのように保育実践や保護者対応につながるか、機会を捉えて職員と話し、職員が日々理念を振り返り考えることを促している。保護者には、玄関掲示や入園のしおりへの記載、見学時や入園前面談などの折に、本園がめざす保育について伝え理解を深めてもらえるよう取り組んでいる。
職員の発案を大切に、寄り添う姿勢で育成と組織力強化をリードしている
施設長は。経験年数に関わらず職員個々の得意や長所から互いに学ぶことがたくさんあると考え、職員の発案を大切にしている。職員一人ひとりに声をかけながら、できそうなことから少しずつ力をつけていけるよう側面支援している。職員の頑張りを認め、感謝を伝えながら、職員個々の成長と組織力の強化につなげていけるよう取り組んでいる。保護者に大好評だったSDGsをテーマにした夏祭りは職員の発案であり、職員間で相談・協力しながら準備・実施した。職員がチームワーク良く、いきいきと保育に取り組む様子が、職員調査にも見て取れた。
重要案件検討・決定プロセスは決まっており、保護者へは懇談会やお便りで周知している
法人内では職位により職務役割が明確であり、重要案件の相談・決定のプロセスも決まっている。クラス内、園全体での検討・決定は、週案・月末ミーティングで話し合い行うこととなっている。職員から要望や提案がある場合は、月末ミーティングや個別面談で聞き取り、法人に上げることとなっている。各ミーティングの議事録を作成し、職員への周知につなげている。保護者へは、運営委員会や懇談会で検討、報告したり、お便りを配付・掲示することで決定内容の周知を図っている。