評価結果
基本情報
【法人名称】
【事業所名称】
グループホームもやい/もやい 他4ユニット
【サービス種別】
共同生活援助(グループホーム)
【現地調査をした
ユニット名】
グループホームもやいもやいユニット、向台ユニット、向台Ⅱユニット、住吉ユニット、泉町ユニット
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 『誰もが自分の価値を認められること』を心がけた支援
2) 『利用者が自分らしい日常を送れるよう当事業所が運営する指定共同生活援助(介護サービス包括型)は、利用者自立を目指し、地域において共同して日常生活を営むことができるよう、共同生活援助計画(以下、個別(意思決定)支援計画)に基づき、当該利用者の身体及び精神の状況並びにその置かれている環境に応じ共同生活住居において相談その他の日常生活上の援助を適切に行う。指定共同生活援助事業者は、その提供する指定共同生活援助の質の評価を行い、常にその改善を図る。』
職員に求めている人材像や役割
支援者目線ではなく、入居者目線で必要な支援を検討し、提供していける。
職員、関係機関、地域との関係構築など入居者をGHだけのまとまった支援にせず、連携を重視していける。
「失敗」は経験として次に生かしていく事を伝えていける。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
入居者の希望されるQOLを実現できるよう支援者として関わって欲しい。
全体の評価講評
特によいと思う点
事業所は、シフト制で職員が働くため、情報の共有等が難しい場であるにも関わらず、毎週行なう職員会議や職員研修を通じて、情報の共有化と共通認識の獲得に努めている。現場での困りごと等をタイムリーに職員間で共有することで連帯感が生まれ、ワンマンではなく、みんなで支援する意識を育んでいる。職員調査でも職員間の円滑な関係性を挙げている方が多い。職員が事業所の基本理念や運営方針、利用者主体の意思を尊重することを支援の目的と理解し、実践できているからこそ、風通しの良い職場環境が作り上げられていることに他ならない。
事業所では、今後力を入れたい点として「内外研修への参加による支援の質の向上。開かれた情報収集」を挙げ、定期的な職員研修を実施したいとしている。実際、東京都の専門研修等に職員を派遣し、得た情報の共有化を進めている。職員調査でも、職員間の風通しの良さと共に知識の向上を図りたいとの声が聞かれる。事業所の利用者の大半が精神障害者保健福祉手帳所持者で、支援にあたってはその専門性がより求められている。職員の中には、精神保健福祉士の有資格者も在籍しているので、定期的な職員会議等の場も活用しつつ専門性の向上に努めてほしい。
医療関係機関との結びつきが強い事業所は、利用者個々の様々な情報取得を可能にしている。この強みを活かして個別支援(意思決定支援)計画作成会議を開催し、個別支援計画を作成している。作成会議では、検討内容の抽出、担当者からの意見、計画案に対する修正や追加などをテーマに時間をかけて話し合われている。この様にPDCAサイクルを回しながら丁寧に作成された事業所の個別支援計画は、日常生活・社会生活・健康管理・日中活動・その他の項目に分けられ、利用者の思いを汲み取ったきめ細やかな支援内容が記載されたものとなっている。
さらなる改善が望まれる点
事業所では、利用者が地域の一員として自立した生活を送れるように、時間をかけて思いを汲み取り、思いに相違がないようにきめ細やかな支援をモットーにしている。そのためには、地域や周囲の人との関係作りが欠かせない。その都度、本人が「興味がある」「行ってみたい」等の意思表示を踏まえ、地域にある社会資源情報を利用者に還元させる支援が求められる。特に、グループホームは、来年度中に地域の住民や関係者等で構成される地域連携推進会議の設置が義務付けられている。この機会に、地域との一層の連携と社会資源の有効活用を進めてほしい。
サービスを利用者に提供するうえで、事業所は利用者主体の意思を尊重する支援を大事にしている。同時に、その支援の記録もまた、重要な業務で、利用者の状況把握や支援内容、支援の結果の推移等、それらの記録のすべてが、利用者のニーズに寄り添ったより良い生活につながっていく。一方で、業務日誌やサービス提供票、ケース記録等、支援の記録をする媒体が多く、同じ事柄を手書きで残していくのは煩雑で、時間的に困難な場合も出てくる。そこで、さらなる利用者支援、支援時間の確保にもつながる記録のIT化をぜひ進めてほしい。
事業所の目的を阻害する要因として多くのリスクが想定される。事故、災害、感染症と枚挙に暇がなく、実際に危機的な状況が日々報道されている。事業所でも感染症対策や災害対策の指針を策定し、災害・水害時の避難確保計画、事業継続計画(BCP)も作成している。今年度はBCPをより深化させるため、BCP研修と訓練を計画し、実践に繋げている。一方、職員調査においてリスクマネジメントへの認識が他の項目よりも若干低い傾向が確認された。リスクの優先順位付け、優先順位に応じた対策、ヒヤリハットの活用等、活発な論議を期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
利用希望者が見学に訪れた際、重要事項説明書を用いて事業所の概要やサービス内容、利用者負担金等を、リーフレットでは見学から入居までの流れを丁寧に説明している。見学者に対して、「見学記録票」を本人に記載してもらう。同時に、職員が簡単なアセスメントを行ない、通院先や主治医名、経済状況、日常生活の様子を把握している。見学後に入居を希望される方には体験入居を2回以上行なっている。事業所は、体験入居前と本入居前の2回、カンファレンスを開き、本人のニーズと生活環境のマッチングを重視した取り組みをしている。
事業所名「もやい」は漢字で「舫」と書き、小舟同士を流されないよう綱で結んで漁をするという意味がある。事業所は、「自立」とは一人で生きることではなく個々の人々がつながりあって生きていくことである、との考えに立ち、障害の有無にかかわらず手をつなぎあい、どんな問題にも流されず生きていけるようにと願いをこめてこの名を付けた。事業所は、利用者ファーストのもと、「ノー」の声を受け止めながら、利用者の思いを汲み取り細やかな支援を提供し続けてきた。どんな困難も培った経験で乗り越え、十人十色の利用者支援を提供し続けている。
利用者の大半が精神障害者保健福祉手帳を取得している事業所では、声を聴くこと、対面で話すこと、居室の状況を観察することが大切な業務となっている。逆に言うと、声を聞けない、顔を合わせてくれない、居室を観察できないことがある事を意味する。この問題を解決するのが安否確認であり、毎日各居室を訪問し、安否確認表項目に沿って利用者の状態を確認する業務である。安否確認は、金銭管理、服薬管理、居室清掃支援、相談・雑談支援など全ての支援につながる利用者対応の中で基本的かつ最も重要な業務と位置づけられた事業所の根幹業務と言える。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:令和6年6月1日現在のグループホームの利用者を対象とした。
- 調査方法:アンケート方式,聞き取り方式
評価者3名で、感染対策をしながら2日間で5ユニットの利用者一人ひとりに聞き取り調査を行なった。あわせて、利用者の希望によりアンケート方式(自記式)の調査も実施した。アンケートの調査票は記入後切手を貼った封筒に封緘の上ポストに投函、評価機関で回収を行なった。 - 有効回答者数/利用者総数:30/31(回答率 96.8% )
総合的な満足度としては、「大変満足」が17%、「満足」が70%となっており、満足と答えた人が87%を占めている。
設問の中で「はい」の比率が高かった項目は以下のとおりであった。
問6、あなたは、グループホームの職員の言葉遣いや態度、服装などが適切だと思いますか、の問いは97%が「はい」と答えている。
問7、あなたがけがをしたり、体調が悪くなったときのグループホームの職員の対応は信頼できますか、問9、あなたは、グループホームの職員があなたの気持ちを大切にしながら対応してくれていると思いますか、問10、あなたのプライバシーをグループホームの職員は守ってくれていると思いますか、の問いはいずれも93%が「はい」と答えている。
問1、あなたが困ったとき、グループホームの職員は助けてくれていると思いますか、問5、あなたは、グループホームの共有スペースは清潔で整理された空間になっていると思いますか、問11、あなたのサービスに関する計画(目標)を作成したり、見直しをする際に、事業所はあなたの状況や要望を聞いてくれますか、の問いはいずれも90%が「はい」と答えている。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
困ったことがあった都度、職員と話している。 調子が悪い時に部屋が散らかっているのを一緒に片付けてくれたり、金銭管理や毎日の安否確認をしてくれるので。 病気の時やけがをした時に診療所を調べてくれる。買い物の代行もしてくれる。 細かい色々なことをサポートしてくれている。相談にも乗ってくれている。 悩んでいる時にアドバイスをくれる、等の回答が大半だった。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
漫画を読んだりしている。絵を描いたり、動画を観ている。 外に出ることが好き。テレビを観たり、音楽を聴いている。 スポーツセンターで卓球をしたり、カードゲームをしている。 一人で生活をすることが好きなので。ゲームをしている。 午前中は仕事をして、ここに帰ってきて食事を摂るのが好き、との意見があった。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
場合によります。外がうるさい時がある。 落ち着いて過ごしている。前よりも静かなグループホームです。明るい雰囲気です。 よく眠れています。落ち着いて過ごせている。 職員に相談しているが、色々なことを考えてしまい落ち着かない。 ここは静かすぎて苦手。生活音が聞こえた方が安心できると、様々な意見があった。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
親が1週間に1回来てくれる。 スマホやメールで連絡することがある。家族からもかかってくる。 スマホで連絡している。実家に帰る時もあります。 病院、デイケアに連絡する前に聞いてくれる、との回答があった。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
マンションの管理会社が週2回清掃しているから綺麗。 作業所のスタッフと一緒に共有スペース(廊下)を清掃している。工賃も出る。 整理整頓されている。 いつも綺麗になっている。 面談等を行なう交流室は綺麗で整頓されている、との回答が大半だった。
6.職員の接遇・態度は適切か
職員はフランクな方が多く、話しやすい。 ちゃんとしていると思う。気にはならない。 庶民的な感じだが、真面目過ぎるかな。もう少し柔和な方が良い。 みんなちゃんとしている。大好きです。 丁寧です。敬語を使ってくれる。虐待などは一切ない、との回答だった。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
体調が悪い時など、買物代行してくれたり、病院にも行くようにと言ってくれた。 服薬を忘れて連絡したら対応してくれた。 安心して相談できる。 朝の確認や安否確認の時に体調を伝えて、調子が悪い時は自分で対処している。 毎週、訪問看護師が来てくれる、との回答だった。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
けんかやいじめはやってはいけない。 利用者同士であいさつをする時としない時がある。けんかなどはない。 そういう場面がないので分からない。 ワンルームタイプなので、ほとんど接触がない。 けんかなどがあったら助けてくれると思う、との回答が多数だった。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
日頃の気遣いや色々受け止めてくれるので・・・・。 大切にされていると思う。色々と来てくれるし。 意見を尊重してくれるので、決めつけない。 相談に乗ってくれる。体調も聞いてくれる。 相談に良く乗ってくれる。フラッシュバックを起こしたりするので、との回答だった。
10.利用者のプライバシーは守られているか
守られていると思う。 他の入居者のプライバシーも聞いたことがないので守られていると思う。 情報共有については、事前に了解を取ってくれる。 建物上防音がされてないのが心配。 守ってくれていると思う、との回答だった。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
職員や皆がいる所で話をして、その時、色々と相談や希望を言う。 面談をして要望している。面談は年に1回以上かな。 面談をしている。その際に希望を言っている。 計画を作っているのは知っている。 半年に1回面談をしている、との回答が多数だった。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
理解できている。納得をしている。 説明は分かりやすかった。 分からない時は質問して答えてもらっている。 説明は丁寧です。 分かりやすく説明してくれるが、専門的な言葉は分からない、との意見だった。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
話すとやってくれる。都合が悪い時は理由を言ってくれる。 丁寧です。今は不満や要望はない。 言えばちゃんとやってくれる。待たされることはない。 すぐに相談するように言われている。 無視はない。内容にもよるが、大体やってくれている、との回答だった。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
サービス担当者会議の時に相談したり、希望も言っているから別に困ったことはない。 市の障害福祉課が窓口になっているだろうと思うが、もし相談事があれば受給者証の手続きの時に窓口で話す。 相談支援事業所に相談できるということは聞いたことがある。 相談できることは知っている。相談はしたことはない。 苦情受付のことをもっと詳しく教えてもらいたい、との回答があった。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
体験入居を複数回行ない、環境面や日中の過ごし方等を確認している
利用希望者等の見学に対しては、重要事項説明書を用いて事業所の概要やサービス内容について説明している。この取り組みは、見学から体験、そして入居に至る流れを鑑み、利用希望者等に事業所の特色や特徴を伝えるものである。また、見学後に入居を希望した方に対し、体験入居を原則2回以上行なっている。その目的として、まずは1泊2日で事業所の環境面、次に2泊3日で日中の過ごし方について体験する。さらに、正式な入居に至るまでには、体験前と入居前にケアカンファレンスを開催し、主治医や関係機関と協議して支援方法を確認している。
利用者主体で意思を尊重した支援をするために、事業所の説明を丁寧に行なっている
事業所は、利用希望者が入居前に再度、重要事項説明書を用いて事業所の概要とサービス内容、利用者負担金等について説明し、同意を得てから利用契約を締結している。併せて、入居後の金銭管理についても説明し、希望者から依頼書を受諾したのち金銭管理を行なっている。また、アセスメントで本人の意向をくみ取り、相談支援事業所や訪問看護から本人の状況等を電話等で聞き取ったうえで、個別(意思決定支援)計画案を作成している。そして、事業所は本人同席の上で会議を行ない、提供するサービスと支援について説明し、本人から同意を得ている。
利用者の不安やストレスを軽減するために、職員はきめ細やかな状況把握に努めている
利用者から同意を得た個別(意思決定支援)計画書に記載されたサービス内容や支援を入居直後から行なっている。利用者は体験入居を2回以上行なっていて事業所の雰囲気等は体感しているが、利用開始直後の利用者は、不安やストレスを感じやすい。それらを軽減するために職員は、居室の訪問や声掛けを手厚くしている。特に、毎日確認する日中の様子や食事、服薬、入浴、起床就寝時間等の安否確認は念入りに行なっている。安否確認の訪問時にはお薬カレンダーのチェックや居室内の状況把握、利用者の顔色や体調管理等に目を配っている。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者のニーズや課題をアセスメントで把握し、日々の様子は安否確認で把握している
利用者の心身状況や生活状況等を事業所は、日々の安否確認(本人からの聞き取り)で把握している。特に精神障害のある方を主とする事業所は服薬確認を重視しており、聞き取り以外にも目視でお薬カレンダーをチェックし、本人の顔色や雰囲気を確認している。これらの情報は安否確認記録や業務日誌、サービス提供表に記載され、必要に応じてケース記録にも記載されている。利用者一人ひとりのニーズや課題はアセスメントを行ない把握し、職員会議等で情報は共有されている。これらの情報は次の個別(意思決定支援)計画作成のツールの一つとなっている。
多職種連携を行なって、利用者の意思を尊重した支援計画書を作成している
新規の個別(意思決定支援)計画書は、前回の計画に対しての振り返り(モニタリング)を行なってからアセスメントで本人のニーズを把握し、反映している。さらに利用者を取り巻く相談支援事業所や日中活動の場、訪問看護師等からも本人の状況をヒアリングし、その情報と本人のニーズを作成会議で話し合い、新規の計画書が作成されている。計画書は日常生活、社会生活、健康管理、日中活動・就労、その他の5項目について目標があり、本人が取組むこと、支援内容が明示されている。また、同性介助の希望も把握できるようになっている。
複数人で行なう丁寧なヒアリングは、職員間でタイムリーに情報共有されている
事業所は、個別(意思決定支援)計画書に基づいた支援を行ない、利用者の日々の状況や面談を通じて利用者の状態推移を業務日誌やケース記録等に記載して職員間で共有できるようにしている。また、面談による聞き取りは、サービス管理責任者と担当職員複数人で行なわれ、利用者と職員の間で情報に対して齟齬を生まぬように配慮している。職員は事業所用の携帯を持ち、すぐに利用者からのコンタクトに対応できるようにしている。利用者に変化があったとき等、チャットツールを用いてタイムリーな情報共有と計画を変更する仕組みが整っている。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
利用者の意思決定を十分に配慮し作成した、個別支援計画に基づいた支援を実施している
基本2回以上(1泊2日、2泊3日)の宿泊体験での様子や関係機関から得た利用者情報からアセスメントシートを作成、そして個別支援計画作成会議を開催して個別支援計画が作成されている。事業所では、利用者全員が精神障害者保健福祉手帳を取得していることから、利用者の意思決定を大切にして十分に配慮しながら支援方針を決定しているのが窺える。個別支援計画書を個別支援(意思決定支援)計画書としている点からも利用者の意思決定に対する強い思いが感じ取れる。個別支援計画は、毎週行なわれる職員会議を通して全職員に周知されている。
事業所では、利用者個々の特性に合わせて変えるコミュニケーションを実践している
利用者に対する声掛けは敬語を基本としているが、様々な特性がある利用者に対してコミュニケーションを図ることは一筋縄ではいかない。事業所では、年齢や性別、その時の状況や個々の障害特性によって変えるコミュニケーションを実践している。同性支援者による声掛け、理解を深めるためにビジュアルを使用した説明、短い一文での語り口、時には声色を変えての語りなど様々な工夫を凝らしている。事業所は、利用者との信頼関係の構築を基本に、時間をかけて利用者の思いを汲み取り、相違があまりないようにきめ細やかな支援を提供している。
入居前から関係機関と協働して行なう利用者支援は、事業所の強みとなっている
事業所の利用者は、病院、相談員、訪問看護などからの紹介者を通じて入居している。そのため、事業所と関係機関との結び付きは強く、一体となって個々の利用者を支援していると言っても過言ではない。宿泊体験の前や入所の前に主治医、相談員、看護師などが集まりケアカンファレンスを行なうなど、利用開始前から関係機関と協働した支援が利用者ひとり一人に行なわれている。関係機関とは電話やメールで情報交換が行なわれ、必要に応じてケアカンファレンス、また他のグループホームとも情報交換を行ない支援の向上に努めている。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
プライバシーや個々の生活スタイルが担保され、利用者の主体的な行動が尊重されている
事業所の居室は、自炊、洗濯、入浴ができるワンルームの個室となっている。そのため、利用者のプライバシーや個々の生活スタイルが担保され、利用者の主体的な行動が尊重されている。また、法人の基本理念である「誰もが自分の価値を認められる場所」に則り、利用者の思いを汲み取る支援に努めている。一方で「自立」をひとりで生きることではなく、個々の人々がつながりあって生きていくことである、との考えに立ち、「みんなで快適な時と場所をつくる仲間」を運営方針に打ち立てサービスを提供するなど利用者ファーストの支援が実践されている。
入居ルールなどの見直しは、利用者への安全・安心の提供を観点に随時行なわれている
入居ルールなどの見直しは、利用者への安全・安心の提供を観点に随時行なわれている。面談時や居室への訪問時などの利用者と対面する場面を利用して、利用者からの希望要望を聞き取ると共に、毎週行なわれる職員会議で職員からの意見をとりまとめ規約やルールの見直しが行なわれている。しかしながら、利用者主体の支援は本人の破綻につながる可能性もあるため、処方された薬は必ず飲むことや室内での飲酒の禁止、他の利用者の部屋への訪問禁止、金銭・物品の貸し借り禁止など利用者が安全安心して生活を送るためのルールを入所規約として定めている。
清掃支援は自立訓練の場共同生活の場としての居室環境を提供するために行なわれている
自立訓練の場として、共同生活の場としての利用者の居室環境は、職員が見守るべき最も重要な業務と事業所は捉え清掃支援を行なっている。時には職員の判断による声掛けから、時には利用者からの依頼によって清掃支援が実施されている。具体的には、どんなことに困っているのか、何を手伝ってほしいのかを事前に確認し、職員2名以上の体制で支援に臨んでいる。あくまでも利用者主体の清掃支援であることを念頭に、職員一人が清掃の仕方を見せ、もう一人が清掃する理由と目的を説明し、利用者と一緒になって清掃するOJT方式で支援が行なわれている。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
安否確認は、利用者の生活状況を対面で確認する基本的且つ最も重要な業務である
利用者支援の中でも基本的且つ最重要ともいえる業務に「安否確認」がある。無事・安全の確認に留まらず、毎日居室に訪問して、お薬カレンダーを注視したり、日中活動が滞っているか、居室内がゴミ屋敷になっていないか、体調はどうなのか、など利用者の生活状況の確認を行なっている。訪問前に渡すべき書類や郵便物、伝言事項、徴収金の有無、貸出物品状況などを確認し、準備することでスムーズな訪問を可能にする工夫を凝らしている。安否確認できなかった場合は、訪問日時、訪問者名、要件を記載した不在票をドアに挟み次の訪問につなげている。
利用者自身の身の回りについては、利用者が主体的に行なうものと捉えて支援している
入居条件の中に「グループホームのサポートを受けながら自立生活を目指している方」とある。利用者の身の回りについて必要な支援とは、あくまでも利用者が主体的に行なうものと捉え利用者の状況に合わせた支援を実践している。また一方で、利用者主体の支援だけでは、結果的に利用者本人が困ってしまうこともあることを事業所は十分に認識している。洗濯機や電子レンジなどの利用方法、清掃の仕方、ひいては体や髪の毛の洗い方など声掛けするだけでなく利用者に理解してもらうにためにどのように介入すべきか、常に利用者支援の向上に取り組んでいる。
様々な理由で金銭管理を必要とする利用者へ、一人ひとり異なる管理方法を実践している
事業所には、毎日、または決められた日に金銭管理を必要とする利用者がいる。そして利用者一人ひとりの管理方法も異なっている。金銭管理は、基本的に金銭管理責任者、または金銭管理者に委託された職員が行なうこととし、利用者本人の居室または交流室で本人および職員2名以上同席のもとで行なうことを原則としている。さらに記録として金銭管理表に内容を記載し利用者から確認印をもらうこと、サービス提供表に記録することも義務づけられている。金銭管理の必要性の有無については、入所前に開催されるケアカンファレンスで確認が行なわれている。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
健康管理については、健康状態を注視し記録を取るほか啓発活動にも力を入れている
利用者の健康状態のチャックは、安否確認の居室訪問時などで行なわれている。安否確認記録表には就寝・起床・食事・体重・入浴・通院・金銭・体重・服薬(眠前・朝・昼・夜)の項目があり、利用者の声に耳を傾け、健康状態を注視すると共に毎日可能な限り記録している。ここからも利用者に対する事業所の健康管理への思いの強さが窺える。さらに、熱中症や感染症、体重増加、食生活についてのリーフレット、手洗いやうがいなどのリーフレットを利用者に配布したり、交流室にポスターを掲示するなど健康管理についての啓発活動にも力を入れている。
健康状態や毎日の生活状況の変化を映し出す安否確認表は利用者支援の根幹となっている
事業所の安否確認表は、利用者の健康状態や毎日の生活状況の変化を映し出し、職員全員が共有することを義務としている。また、事業所は、病院や訪問看護などの関係機関と安否確認表から得た利用者情報を共有し連携しながら支援にあったっている。さらに、利用者の体調が急変した場合に備えて、緊急携帯電話を用意し、いつでも対応できる体制を整えている。加えて、夜間支援員の配置、緊急時対応連絡網により職員間で連携した対処が可能となっている。細かな体調変化についてもケース記録、業務日誌などに記録し取りこぼしのないよう努めている。
服薬管理を重要な支援と捉え、利用者へお薬カレンダーや温度計などの購入を求めている
事業所の入居規約の一つに「処方されたお薬は必ず飲むこと!」とある。さらに事業所は、安心して生活を送るために、入居前にお薬カレンダー・温湿度計・体温計の購入を利用者に推奨している。安否確認時には、購入してもらったお薬カレンダーに空き袋と未開封の処方箋が正しくセットされているか、前後1週間程度を目視確認することを日課としている。さらに、服薬管理を必要とする利用者に対し、服薬管理表を活用して、利用者と担当職員が互いに印を押し、間違いがないよう確認を取り合っている。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
事業所は、利用者ファーストの支援を基本にしながら、家族への協力を求め続けている
事業所の利用者と家族との関係は、利用者調査からも現れているように必ずしも良い関係と言えない。そのため、利用者にとって相談相手が家族ではなく、事業所の職員が安心して相談できる存在となっている。一方で、家族と良好な関係な利用者もいる。このように、様々な環境下で生活を送ってきた利用者がいる現実を直視しながら、事業所は家族への協力を求め続けている。事業所が大切にしているのは利用者ファーストの支援であり、個別支援計画を個別支援(意思決定支援)計画と呼称している点からも利用者の意向を尊重している事業所の姿勢が窺える。
家族に議事録等を報告する際は、利用者から承諾・確認をとることを原則としている
個別(意思決定)支援会議の議事録やケアカンファレンスの内容を家族に報告する際は、利用者から承諾・確認をとることを原則としている。入居前の提出書類の中に「紹介者意見書」と「診断情報提供書」がある。紹介者意見書は病院の担当ワーカーが所属している施設職員に、診断情報提供書は主治医に記入してもらうことを事業所は促している。この様に事業所は、支援協力を家庭より医師をはじめとする関係機関に求めていることが窺える。利用者に精神障害者保健福祉手帳を取得してもらうという事業所の支援方針は、関係機関との協働を優先としている。
事業所は、家族を支援者の一人と捉え、家族から利用者の情報を得ることを心掛けている
事業所では入居前に2回以上の宿泊訓練、体験宿泊前ケアカンファレンスと入所前ケアカンファレンスを開催している。入居するにあたり、利用者の生活歴を始めとする病状・服薬管理・食事・通院・訪問看護・日中活動について、ケアカンファレンスで検討が行なわれれている。これらの情報を利用者本人の了承のもと、家族と共有すると共に支援者の一人として家族からも利用者の情報を得ることを心掛けている。また、家族からの連絡・相談があった場合は、職員会議の場で職員間で共有し、個別支援(意思決定支援)計画に取り入れ利用者支援に活かしている。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
事業所は、利用者の自立に向けて、地域情報や社会資源情報の取得に力を注いでいる
事業所では、利用者から「興味がある」「行ってみたい」などの意思表示があれば、可能な限り支援することを心掛けている。インターネットで行き方や持ち物などを調べ利用者が参加しやすい環境を作り出すことに力を入れている。また、日中活動の場の見学同行などを率先して行ない,自立支援につなげている。さらに、社会資源情報の収集の拡大を課題として、職員が一丸となって情報を収集することに取り組んでいる。交流室には社会資源の情報が掲示され、市報などの情報誌を配布するなど、利用者が地域の情報を得られるよう力を注いでいる。
相談・雑談支援は、利用者の希望要望を聞き取るだけでなく多様な社会参加を促している
事業所の利用者は行動範囲が広く、近隣地域だけでなく遠く離れた地域まで出かけて行くことがある。そのため、地元の情報だけでは足りず、様々な地域イベント情報を取得している。場合によってはイベント先に連絡・確認をとったり、申し込みの手伝いをすることも多々ある。これらは、相談・雑談支援として事業所の業務の一つとなっている。利用者から「相談がある」「話を聞いてほしい」などの依頼があれば、耳を傾け話を聞きとり、その内容を業務日誌やケース記録に記入する業務である。この支援によって、利用者の多様な社会参加が可能となっている。
【講評】
自分のプライバシーは守られている、とほとんどの利用者が安心感を得ている
入居前の契約締結時に契約書第12条で秘密保持、個人情報保護について事業所は利用者等に説明している。また、事業者が利用者の個人情報を扱う上で、目的や条件、内容等を個人情報使用同意書を用いて丁寧に説明し、利用者の同意を得ている。このことは利用者調査でも9割以上の方が「プライバシーが守られている」と回答し、「情報共有については事前に了解を取ってくれている」「ほかの入居者のプライバシーも聞いたことはない」との意見もあった。事業所は利用者のプライバシーを大切に扱い、利用者の安心に繋げているかが分かる。
職員はプライバシーに関して利用者一人ひとりの気持ちを最優先とした支援に努めている
事業所では、郵便物の管理が必要な方に対して、職員が受け取った利用者個人宛の郵便物や宅急便は『郵便物記録表』に記載している。郵便物確認日、送付元、特徴・形状、郵便物お渡し日、受け取り印(入居者印)、お渡し印(職員)と、確実に利用者の手元に渡るように細心の注意を払っている。また、郵便物や渡すべき書類等を持って居室を訪問し、安否確認を行ない利用者とのリレーションに役立てている。利用者の羞恥心に関しては、本人の気持ちを最優先とし、励ましや同調の声掛けをして、必要以上の羞恥心にならないように配慮している。
職員と利用者の関係構築が重要と捉え、事業所は利用者の声を聴く機会を大切にしている
事業所は、日常の支援にあたって、常に本人への意思確認を行ない、自己決定を尊重している。特に、支援の押し付けにならないように、利用者との関係構築が重要と事業所は捉えている。一方、困ることも人生の大事な体験、とも事業所は考えており、その際には注意深く利用者の状況を見守り、助言については人を変え、言葉を変えて支援に繋げている。事業所の独自の取り組みとして、各ユニットに「皆さんの声」BOXを設置しており、相談や苦情等を随時受け付けている。BOXには利用者から職員への感謝の気持ちを伝える手紙が多く入っている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
職員が行なう業務を丁寧に説明しているマニュアルは誰が見ても分かりやすい
事業所は、様々な手引書(日勤業務マニュアル、夜勤支援業務マニュアル、虐待防止マニュアル等)を整備している。日勤マニュアルは、1日の主な流れ、1週間の主な流れ、1か月、1年、と詳細に明示され、職員が大まかな概要を理解でき、今、何をすべきなのかが分かるようになっている。夜間支援業務マニュアルには1日の流れと、夜間支援業務の中で、入居者の夜間緊急電話対応の仕方に大きく触れ、案件例や確認事項が明示されている。事業所はこれらの手引書を職員に配付し、事務所に掲示して、かつ年2回の研修で支援の在り方を周知徹底している。
シフト制で働く職員が直面した困りごと等で孤立しないように事業所は配慮している
事業所が整備している日勤業務マニュアルの中で、基本的な1日の業務例が示され、分かりやすく説明されている。入居者支援業務では訪問、安否確認、郵便物の確認、金銭管理、服薬管理等、各支援の目的と支援の仕方、記録の書き方まで、業務を滞りなく遂行するための配慮を事業所はしている。また、夜間支援業務マニュアルには「現場の声」として、職員が感じている「直面した困りごと」「自分なりに工夫していること」等も記載され、職員の不安の軽減を図っている。マニュアルは職員に配付され、かつ事務所にも設置しているので日常的に活用できる。
利用者と職員の声を反映したマニュアルは随時見直し、アップデートされている
毎週行なわれる職員会議や年2回の事業所内研修で、マニュアルの見直し、アップデートを行なっている。マニュアルの見直しは、支援を行なう職員間の共通認識を強固にすることが主に挙げられ、報告・連絡・相談の重要性を説き、あくまでも利用者を主体とした支援を行なうことを目的としている。そのために、入居者や職員から声を拾い、共有し、職員会議等で実態と内容が沿っているか検討され、マニュアルは進化し続けている。一方、事業所は職員の個別性を活かした支援を推奨しつつ、支援に差ができないようにするため、目を配ることも怠っていない。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
【評価機関名】
【評価実施期間】
2024年4月22日~2024年10月22日
評価結果のダウンロード
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」が混在する場合は、標準項目の順番にかかわらず、左端から「
【講評】
事業所情報は法人のホームページで閲覧でき、空き室状況も確認できる
利用希望者等が情報を入手できるように、法人のホームページをはじめ、東京都福祉ナビゲーションや障害者ドットコム、東京都ホーム連、WAMNET等に情報を載せている。また、三つ折りのリーフレットには基本理念『誰もが自分の価値を認められる場所』、運営方針『みんなで快適な時と場所をつくる仲間』を記載し、さらに、「『自立』とは一人で生きることではなく、個々の人々がつながりあって生きていくこと」との思いを寄せた事業所の名称の由来を記している。そして、利用者主体の支援を行なっているという事業所のコンセプトを発信している。
地元でつながるグループホーム連絡会は積極的な情報交換の場となっている
事業所は地元で開催されているグループホーム連絡会に出席し、情報の提供および共有を図っている。この連絡会は、主たる障害に精神障害を掲げる市内の8事業所が主体的になって、2ヶ月ごとに開催している。この連絡会では、空室情報の共有や様々なケース検討、法改正に伴う情報共有を行なう等、サービスの向上につながる研修にも力を入れている。さらに、東京都ホーム連絡会にも参加し、市内の連絡会と同様に、空室状況や困難ケースを共有している。また、毎年1回以上、地元市の障害福祉課へ足を運び、事業所の情報を共有している。
可能な限り利用希望者等の見学日程や時間などを調整して、柔軟な対応をしている
利用希望者等の問い合わせや見学の要望を、事業所は積極的に受けている。見学の日程や時間の調整を利用希望者等と確認しながら、世話人が対応している。見学の際、通院先や日中活動の有無等が記載することができる見学記録票を利用希望者等に記入してもらっている。また、事業所の概要について、重要事項説明書を用いて説明している。この取り組みは、利用希望者等が事業所を理解し、安心して体験、さらには入居できるように配慮していると言える。また、事業所は地域資源として繋がりのある病院から見学も受け付ける等、地域貢献にも努めている。