評価結果

サービス項目中心の評価

基本情報

【事業所名称】

ケアこげら調布

【サービス種別】

短期入所

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)その人らしく生き抜く:利用者と支援者の関係形成に重点を置いた支援をし、意思決定、自立支援にも注力し、自己決定、自己コントロール力を身につけて頂き、自立支援を促し、利用者が地域で生き生きと暮らす事をサポートしていく。

2)それぞれのスタッフが持つ個性と多様性をお互いに尊重し、仲間として利用者と地域でともに暮らし、自分らしく人生を歩む。

3)障がい児・者が家族や周囲の人々、地域社会と交流しながら、生活を楽しみ、周囲に適応し、生き抜く力を身につけ、それぞれかげがえのない個性を輝かせるよう支援する。

職員に求めている人材像や役割

・課題や改善点を見つけるだけでなく、その解決に取り組む人材。
・利用者の気持ちを汲み取り、周りへ伝えることのできる人材。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・障がい者支援が楽しいということに気づき、この仕事に誇りを持って働いて欲しい。
・こげら会の理念を体現できる支援を意識してほしい。

全体の評価講評

特によいと思う点

前回目標の“楽しみながら利用者の個性ごとに成長を促していくことを目指す”について、管理者は「各利用者の個性を考えたうえ、同泊者の組み合わせや支援者の配置を行っている。出来る範囲で相性の良いコーディネートにしている。」を背景に“改善が進んでいる”との認識です。ケアこげら調布では、同日の宿泊者は同性になるようスケジュールを組んでおり、それに合わせて支援者も同性となるよう配慮しています。両事業所を利用している方も多く、継続的な情報収集ができ、支援に活かしやすい環境になっていると、評価者は感じました。

短期入所の利用期間が長くなると、事業所内の設備や雰囲気にも慣れ、まるで家のように振舞う方もいらっしゃり、「ある利用者は、作業所から戻ると、部屋に入ってすぐに着替えて洗濯物を洗濯機に入れたり、飲み物を冷蔵庫から取り出したり、自由に過ごしている。利用中の生活リズムが出来上がっている。」と管理者は話されます。また、物静かだったり人見知りがある場合、職員が話しかけても引いてしまう方もいらっしゃり、そのような場合は様子を観察すると共に、距離感を考えながら対応し、少しづつでも慣れてもらえるよう支援を考えています。

さらなる改善が望まれる点

マニュアルの活用が滞っている背景について管理者は「サービスの現状に則したマニュアルではない。」との認識です。職員アンケートの“【6-2②】サービスの基本や手順の見直しに向けて意見を持っていますか?”の認知度は100%(前回:40%)と大幅アップ、「リビングに洗剤などが置かれている。」との意見です。また管理者も「職員の意見が言いやすい環境がある。」を背景に“課題なし”としています。そこで管理者は「チーム活動を通じてマニュアルを作り直したい。」との意向です。

評価者は「サービス提供の記録は必ず記載されていますが、その内容に濃淡がある。また、保護者への報告を簡単に済ます職員とじっくり話す方と差が生じているのではないか。」と感じています。ご本人の状態像を職員間で話し合い共有することは、新たな視点でご本人を認識することにつながり、職員間での情報共有は意義があるとの認識が職員の意識を高めることになると考えます。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:アンケートは、全利用者32名に配付、19名から回答を得ました。回答者の利用者属性は、男性8名・女性11名、平均年齢25歳でした。
  • 調査方法:アンケート方式  
    アンケートは、郵送方式で実施し、アンケート・返信用封筒をセットにして配布、利用者からは直接当機関に返送してもらいました。
  • 有効回答者数/利用者総数:19/32(回答率 59.4% )

アンケートは、32名中19名から回答を得ました(有効回収率59%(前回75%))。回答した利用者の状況は前回と比べて、平均年齢は25歳(前回:26歳)、年齢構成は男性8名・女性11名(前回:男性11名・女性6名)でした。
利用者調査全体の満足度は“はい”63%、“どちらともいえない、いいえ”27%、“非該当・無回答” 10%(前回“はい”63%、“どちらともいえない、いいえ”27%、“非該当・無回答”10%)でした。
職員へ一言(オプション設定)では「色々トラブルがあっても、子供はこげらショートをいつも楽しみにしています。」が意見として上がり、意見や要望では「スタッフさんによって当日の報告が無い時がある。」が上がりました。

アンケート結果

1.利用中の生活はくつろげるか

はい 15名 (79%)
どちらともいえない 4名 (21%)

15名(79%(前回“はい”83%、“どちらともいえない”17%))が“はい”、4名(21%)が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「毎回利用を楽しみにしております。」との意見があがりました。

2.事業所の設備は安心して使えるか

はい 15名 (79%)
どちらともいえない 4名 (21%)

15名(79%(前回“はい”67%、“どちらともいえない”22%(“非該当・無回答”11%)))が“はい”、4名(21%)が“どちらともいえない”と回答しています。3件の意見を頂きました。参考となる意見として「で利用を嫌がらないのなら大丈夫なのではないかと思っております。」との意見があがりました。

3.利用時の過ごし方は個人のペースに合っているか

はい 13名 (68%)
どちらともいえない 5名 (26%)
無回答・非該当 1名 (5%)

13名(68%(前回“はい”67%、“どちらともいえない”22%(“非該当・無回答”11%)))が“はい”、5名(26%)が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「本人がとても気に入っているので、合っていると思います。」との意見があがりました。

4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 7名 (37%)
どちらともいえない 9名 (47%)
無回答・非該当 3名 (16%)

7名(37%(前回“はい”39%、“どちらともいえない、いいえ”44%(“非該当・無回答”17%)))が“はい”、名(%)が“どちらともいえない”と回答しています。7件の意見を頂きました。参考となる意見として「実際見ていないのでわかりません。」との意見があがりました。

5.職員の接遇・態度は適切か

はい 11名 (58%)
どちらともいえない 6名 (32%)
無回答・非該当 2名 (11%)

11名(58%(前回“はい”78%、“どちらともいえない”17%(“非該当・無回答”5%)))が“はい”、6名(32%)が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「 特に不快に感じたことはありません。」との意見があがりました。

6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 10名 (53%)
どちらともいえない 3名 (16%)
無回答・非該当 6名 (32%)

10名(53%(前回“はい”50%、“どちらともいえない”22%(“非該当・無回答”28%)))が“はい”、3名(16%)が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「具合が悪くなった時に適切な対応をしていただき、その時に親への配慮もあり助かった。」との意見があがりました。

7.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 7名 (37%)
どちらともいえない 5名 (26%)
無回答・非該当 7名 (37%)

7名(37%(前回“はい”44%、“どちらともいえない”22%(“非該当・無回答”33%)))が“はい”、5名(26%)が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「今のところ大きなトラブルはありません。」との意見があがりました。

8.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 13名 (68%)
どちらともいえない 4名 (21%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

13名(68%(前回“はい”%、“どちらともいえない、いいえ”%(“非該当・無回答”%)))が“はい”、5名(26%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。7件の意見を頂きました。参考となる意見として「本人の気持ちを大切にして、ショートステイを中断されたことがあります。」との意見があがりました。

9.利用者のプライバシーは守られているか

はい 7名 (37%)
どちらともいえない 9名 (47%)
無回答・非該当 3名 (16%)

7名(37%(前回“はい”61%、“どちらともいえない”28%(“非該当・無回答”11%)))が“はい”、9名(47%)が“どちらともいえない”と回答しています。3件の意見を頂きました。参考となる意見として「親は現場を見ていないのでわかりません。」との意見があがりました。

10.サービスの利用に当たって、利用者の状況や要望を聞かれているか

はい 13名 (68%)
どちらともいえない 5名 (26%)
無回答・非該当 1名 (5%)

13名(68%(前回“はい”56%、“どちらともいえない”33%(“非該当・無回答”11%)))が“はい”、5名(26%)が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「行き先なども、本人の好きなことを優先してくれます。」との意見があがりました。

11.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 16名 (84%)
どちらともいえない 3名 (16%)

16名(84%(前回“はい”78%、“どちらともいえない”22%))が“はい”、3名(16%)が“どちらともいえない”と回答しています。1件の意見を頂きました。参考となる意見として「支援内容を毎回細かく書いて、報告してくださっています。」との意見があがりました。

12.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 10名 (53%)
どちらともいえない 7名 (37%)
いいえ 1名 (5%)
無回答・非該当 1名 (5%)

10名(53%(前回“はい”50%、“どちらともいえない”44%(“非該当・無回答”6%)))が“はい”、7名(42%)が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「ヘルパーさんにお伝えくださいとお願いしたことが、伝わってなく、対応が残念でした。」との意見があがりました。

13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 18名 (95%)
どちらともいえない 1名 (5%)

18名(95%(前回“はい”95%、“どちらともいえない”5%))が“はい”、1名(5%)が“どちらともいえない”と回答しています。意見はありませんでした。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
【現状】“【1】サービス情報の提供”の職員の認知度は以下の通りです。

職員アンケートの“【1】サービス情報の提供”の認知度は58%(前回:35%)でした。内訳は“【1-1①】施設のホームページに関心はありますか?”の認知度は67%(前回:20%)にアップ、“【1-1②】ホームページやパンフレット等の表記・内容はわかりやすいですか?”の認知度は67%(前回:80%)にダウンしました。職員のホームページへの関心度は上がって来た反面、内容については今一歩との認識です。

【現状】前回の目標“見学対応を常勤職員に広げる・・・”は改善との認識です。

前回“利用希望者の見学対応を常勤職員に広げるのもありと評価者は考えます”との表題のもと、「利用希望者に対し、『ガイドヘルプとセットで利用できる』といった特徴をアピールするためには、説明する側の職員もアピールポイントを理解していなければなりません。利用見学希望者の対応を常勤職員に広げることは、同時に職員のレベルアップにはつながります。」との目標を設定しました。今回それに対し管理者は“改善”との認識です。“【1-1④】利用希望者の問い合わせ内容が伝わっていますか?”の認知度も67%(前回:23%)にアップです。

【課題】“【1-1③】自治体への提供情報を理解・・・”の認知度は低位継続です。

職員アンケートの“【1-1③】自治体に提供している情報を理解していますか?”の認知度は33%(前回:20%)と低位継続です。また管理者は“【1-1③】自治体に提供している情報を周知していますか?”について、「周知はあまりできていない。」を背景に“課題あり”との認識です。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
【現状】“【2】サービスの開始・終了時の対応”の認知度はアップしました。

職員アンケートの“【2】サービスの開始・終了時の対応”の認知度は89%(前回:60%)でした。内訳は“【2-1】サービス開始時の説明”の認知度は78%(前回:60%)、“【2-2】サービスの開始及び終了時環境変化”の認知度は100%(前回:60%)といずれもアップしました。

【現状】新規利用者の情報に関わる2項目の認知度は大幅アップです。

“【2】サービスの開始・終了時の対応”の認知度はアップしました。中でも、新規利用者の情報に関わる2項目、“【2-1③】契約時の利用者・家族からの要望を理解していますか?”の認知度は100%(前回:40%)、“【2-2①】新規利用者の事情や要望を把握していますか?”の認知度も100%(前回:40%)と大幅アップです。管理者は「過大な負担に繋がらない職員の力量に沿った利用者との契約を優先した結果ではないか。」との認識です。

【課題】新たな拠点計画のもと、以下の2項目の認知度ダウンが懸念されます。

職員アンケートの“【2-2①】新規利用者の不安やストレスが軽減するよう心がけていますか?”の認知度は100%(前回:80%)、“【2-2②】新規利用者の家庭での生活を心がけていますか?”の認知度も100%(前回:80%)といずれも最高位でした。評価者は「現在、利用者のレベルと職員の力量がうまくバランスしている結果ではないか。」との認識です。将来、新たな短期入所などの拠点作りに際し、上記2項目の認知度ダウンに目を配る必要がありそうです。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】前回の目標“チームケアを意識・・・”は改善です。

前回“職員はチームケアを意識するのが目標です”との表題のもと、「短期入所は複数の利用者を複数の職員が見ることとなり、職員間のチームケアを意識する必要性が出てきます。他の職員の意見を聞き自分の支援を振り返る、チームケアが求められます。」との目標を設定しました。職員アンケートの“【3-4①】個別支援方針と記録を職員間で共有するよう心がけていますか?”の認知度は 100%(前回: 80%)、また管理者も「ケア報告書、支援の留意点などを活用し共有している。」を背景に“課題なし”としています。

【課題】「お願いしたことが伝わってなく・・・」との保護者からの意見です。

保護者アンケートの“【問12】不満や要望にきちんと対応してくれましたか?”の満足度は53%(前回:50%)と低位継続、「ヘルパーさんにお伝えくださいとお願いしたことが伝わってなく、対応が残念でした。」との意見です。一方、職員アンケートの“【3-4②】申し送り・引継ぎといった日頃の情報共有を心がけていますか?”の認知度は100%(前回:80%)と高位、管理者も「変化があった際は、引継ぎ、共有を行っている。」を背景に“課題なし”としています。

【目標】情報共有について職員の意識を高めるのが目標です。

評価者は「サービス提供の記録は必ず記載されていますが、その内容に濃淡がある。また、保護者への報告を簡単に済ます職員とじっくり話す方と差が生じているのではないか。」と感じています。ご本人の状態像を職員間で話し合い共有することは、新たな視点でご本人を認識することにつながり、職員間での情報共有は意義があるとの認識が職員の意識を高めることになると考えます。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援方針を作成している
  • 支援方針は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 支援方針を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
  • 支援方針は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 支援方針を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 支援方針に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 支援方針の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援方針をいかしながら、利用者に合った自立生活を送るための支援をしている
  • 支援方針に基づいて支援を行っている
  • 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  • 必要に応じて、さまざまな情報を提供し、または相談に応じる体制を整えている
【講評】
【現状】利用者のやりたいことができるようサポートしています。

前回目標の“やりたいことを適切な形でできるようにサポートすることを目指す”について、管理者は「支援会議を通して共通の支援方向を決められるようになった」ことを背景に“改善が進んでいる”との認識です。職員アンケート“【4-1①】個別支援方針に基づいて支援していますか?”の認知度は、前回同様100%と最高位で、保護者アンケート“【問10】職員はご本人の要望を聞いてくれましたか?”の満足度も69%(前回56%)へアップしており、「(外出の)行先なども本人の好きな事を優先してくれます。」とのコメントがありました。

【課題】相談支援について、職員と保護者では認識に差があるようです。

職員アンケート“【4-1③】利用者の相談に応じるよう心がけていますか?”の認知度は100%(前回80%)にアップしていますが、保護者アンケート“【問12】不満や要望にきちんと対応してくれましたか?”の満足度は53%(前回50%)と双方の認識に差が出ています。保護者からは「ヘルパーさんにお伝えくださいとお願いしたことが伝わってなく、対応が残念でした。」とのコメントがありました。管理者は「保護者からの伝達事項は、付箋やメモで荷物の中に入ってくるため、見落とすことがある。」と話されます。

【目標】保護者との情報交換方法を見直しましょう。

事務所は水曜を除いて開所しており、保護者などからの相談や情報提供にも備えていますが、保護者にも仕事などの諸事情があり、なかなか事業所に足を運ぶことが難しい状況が伺えます。利用時における保護者からの伝達事項は、特に気にして欲しいことやお願いしたいことなどもあり、それらが行われないことは、保護者にとってとても残念であると共に、事業所への不信・不満にもつながりかねないため、「伝達漏れ」を防ぐ対応やシステム作りが必要だと、評価者は考えます。

2.利用者の主体性を尊重し、利用中の生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
  • 利用者の状況や希望に沿って生活を楽しめるように取り組んでいる
  • 室内は、利用者の状況に応じて快適で落ち着ける環境・空間にしている
【講評】
【現状】ケアこげら世田谷宇奈根と連携しながら支援しています。

前回目標の“楽しみながら利用者の個性ごとに成長を促していくことを目指す”について、管理者は「各利用者の個性を考えたうえ、同泊者の組み合わせや支援者の配置を行っている。出来る範囲で相性の良いコーディネートにしている。」を背景に“改善が進んでいる”との認識です。ケアこげら調布では、同日の宿泊者は同性になるようスケジュールを組んでおり、それに合わせて支援者も同性となるよう配慮しています。両事業所を利用している方も多く、継続的な情報収集ができ、支援に活かしやすい環境になっていると、評価者は感じました。

【現状】「利用者が落ち着いて楽しく過ごせるプラン立案」を実践しています。

前回課題の“利用者が落ち着いて楽しく過ごせるプラン立案”について、職員からは「食事の準備や後片付けなど、利用者さんのできる範囲でお願いしている、一緒に調理をすることもある。」とのコメントがあり、“改善が進んでいる”との認識です。職員アンケート“【4-2①】利用者が生活を楽しめるよう心がけていますか?”の認知度は前回同様100%と最高位を継続、保護者アンケート“【問1】ご本人は落ち着いて過ごしていますか?”の満足度も79%(前回83%)の結果で、「利用を楽しみにしています。」とのコメントがありました。

【現状】室内環境にも気を配っています。

職員アンケート“【4-2②】利用者が快適に過せるよう心がけていますか?”の認知度は、前回同様100%と最高位で、同泊者や支援者の組み合わせへの配慮のほか、「常に快適な室内環境を目指している。毎日、清掃や洗濯のための人員を確保しており、支援中は各居室の室温管理に気を配り、快適な室内環境の醸成に努めている。」と管理者からの意見です。訪問時も居室やトイレ清掃が行われており、キッチン内なども整理整頓され、清潔さにも気を配られていました。

3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
  • 利用者の意向を尊重しつつ、自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
  • 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
【講評】
【現状】利用者は自分の家のように過ごすようになっています。

短期入所の利用期間が長くなると、事業所内の設備や雰囲気にも慣れ、まるで家のように振舞う方もいらっしゃり、「ある利用者は、作業所から戻ると、部屋に入ってすぐに着替えて洗濯物を洗濯機に入れたり、飲み物を冷蔵庫から取り出したり、自由に過ごしている。利用中の生活リズムが出来上がっている。」と管理者は話されます。また、物静かだったり人見知りがある場合、職員が話しかけても引いてしまう方もいらっしゃり、そのような場合は様子を観察すると共に、距離感を考えながら対応し、少しづつでも慣れてもらえるよう支援を考えています。

【現状】利用者が出来たことは記録に残し、継続的な支援につなげています。

前回目標の“いろいろなことにチャレンジする機会を増やしていくことが望まれます”について、管理者は「まずは、利用者ができることを自分でやっていただいている。また、利用者ができたことを記録に残し、他の支援者にも共有して、利用者の自立支援につながるように努めている。」とし、“改善が進んでいる”との認識です。事業所では、サービス提供記録のほか、アセスメントシートや支援の留意点などを作成し、その方の特徴や好み、行動パターンや支援時の注意点など、職員がいつでも確認できるように整備しています。

【現状】利用者が出来たことは記録に残し、継続的な支援につなげています。

職員アンケート“【4-3①】利用者が自分のことは自分で行えるよう心がけていますか?”の認知度は、前回同様100%と最高位でした。こげら会の短期入所では、社会性の獲得、自立支援。意思決定支援を大切にしており、「楽しむばかりではなく、楽しみながら自立に向けた支援を心がけている。」と管理者は話されます。買い物で好きなものを選ぶ、外出時に切符を自分で購入するといった機会が提供されることで、ご本人も満足感や達成感などが得られ、利用が楽しみになったり、更なる体験につながったりしているように評価者は感じました。

4.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の健康状態や服薬に関して、利用者や家族から必要な情報を収集している
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制を整えている
  • 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
【現状】利用中の健康管理に努めています。

事業所では、到着した時に手洗い・うがいを行い、感染予防に努めています。また、支援日の入退所時に体温測定を行うと共に、顔色や表情などを観察し、健康状態を確認しています。健康状態や日中の様子に変化があった時などは、保護者や作業所の職員から直接報告を受けています。職員アンケート“【4-4①】利用者の健康状態を把握していますか?”の認知度は、前回同様100%と最高位です。

【現状】緊急時に備えて体制を整えています。

緊急用携帯を管理者が所持し、24時間連絡が取れる体制になっていますが、急変時には救急要請を原則としています。また、連携医療機関も設定していますが、対応の確実性を考え、かかりつけ医にも連絡がとれるよう連絡先を確認しています。「現状では、保護者が迎えに来て受診などしてもらうことが殆ど。」と管理者は話されます。保護者アンケート“【問6】体調が悪くなった時、職員の対応は安心できますか?”について、「具合が悪くなった時に適切な対応をしていただき、その時に親への配慮もあり助かった。」とのコメントがありました。

【課題】服薬マニュアルの作成は継続課題です。

服薬管理は、処方箋コピーの保管やサービス提供記録でチェックしています。前回“短期入所としての服薬管理マニュアルの明文化”を課題としましたが、管理者は「二重チェックまではできておらず、服薬管理マニュアルは未作成。今年度から服薬の二重チェック表を含め作成したい。」ことを背景に“改善していない”との認識です。職員アンケート“【4-4②】服薬管理の仕組みを理解していますか?”の認知度は、前回60%から100%へとアップしており、服薬に対する職員の意識の高まりが伺えるため、評価者は取組んで欲しいと思います。

5.家族等との交流・連携を図っている
  • 家族等との交流・連携に際して、利用者本人の意思を確認し、その意向に基づいた対応をしている
  • 必要に応じて、家族等への情報提供や相談に乗るなど支援をしている
【講評】
【現状】サービス提供記録などで利用時の様子を伝えています。

外出や宿泊時の様子は、サービス提供記録に記入し複写を保護者へお渡ししており、電話連絡や送迎などの対面時にも必要事項は口頭でお伝えしていますが、「ご本人が秘密にしたい極プライベートな事については秘することもある。」と管理者は話されます。職員アンケート“【4-5②】利用者の様子を保護者に知らせていますか?”の認知度は、前回同様100%と最高位で、保護者アンケートでも「支援内容を毎回細かく書いて報告してくださっています。」とのコメントがありました。

【課題】保護者との連携は継続課題です。

前回“利用者の担当制を導入し保護者との連携を深める”ことを課題とし担当制を実施しましたが、担当する利用者に集中する余り、他の利用者の支援に対して意見が出にくい状況が生まれたため担当制を廃止し、「新たな対応策を検討している」ことを背景に管理者は“未着手”との認識です。保護者アンケートの総合的な満足度は、大変満足:16%(前回22%)、満足:63%(前回45%)、どちらともいえない:21%(前回33%)の結果でした。

【目標】利用者や保護者との定期的な面談の実施が目標です。

管理者は「今年度より利用者や保護者との面談の機会を設けたいと考えています。」と話され、年に4回の実施を目指してまずは対応が難しい利用者から始めていきたいとの意向です。保護者アンケートでも「何かありました時には、親の方に伝えていただけると助かりますし、『家ではこうしています』とか…お知らせできると思います。」とのコメントがありました。事業所で面談を行うことで、保護者も事業所内の様子を知ることができ、支援への理解も深まるのではないかと評価者も考えます。

6.地域で自立した生活を送れるよう支援をしている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
  • 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験ができるよう支援している
  • 必要に応じて、関係機関(日中活動事業所、相談支援事業所等)と情報共有を行い、支援に活かしている
【講評】
【現状】外出支援を組み合わせることで、地域との関りの機会になっています。

利用者の希望により移動支援を組み合わせ、作業所が終わってからの外出、(宿泊後)作業所までの付き添いなどに対応しています。外出先は利用者の希望や、ご本人の趣味や好みからの提案から決定し、行く先が同じ方とは一緒に行動することもあります。また、職員間でも行先や経路・費用などの情報が共有されており「職員によって行く場所が異なり、色々な所に出かけている。」と管理者も話されます。職員アンケート“【4-6②】利用者の社会参加を促していますか?”の認知度は前回80%から100%へアップしています。

【現状】「地域の障害への理解がある。」と職員からの意見です。

職員アンケートの“事業所の特徴や良い所”について、「駅が近く、アクセスが便利。」「周囲に障害福祉サービス事業所が多数あるので、地域の障害への理解がある。」との意見がありました。駅から事業所までの道のりにはデパートやコンビニなどが多く、買い物をしやすい環境にあります。また、同マンション内も「福祉事業所の他にも他職種の事務所などが多く、住人が少ない珍しい環境で、助かっている部分もある。」と管理者は話されます。

【目標】外出支援の利用を進め、地域の理解につなげたいと管理者は考えています。

前回目標の“地域に利用者に対する理解を広げる”について、管理者は「外出支援はコロナ前に戻りつつあるが、地域に利用者に対する理解を広げることはこれからである。」ことを背景に“未着手”との認識です。更に「これからの目標は、今まで色々と配慮し、短期入所のみを利用している方に、地域に出て外出支援を楽しめるように声をかけていきたい。」と話されます。マンション内は個人が少ない環境で、日常的に個人と関わる機会も少ないため、外出支援を通しての地域との関り方も意識し、より良い支援につなげて欲しいと評価者は思います。

【講評】
【現状】前回の課題“サブ5に対する意見・・・”は改善していないとの認識です。

前回“『プライバシー保護』と『利用者の権利』に関する部長の意見は以下の通りです”との表題のもと、「“【5-1】プライバシー保護”、“【5-2】利用者の権利”の職員アンケートの結果について、部長に感想を求めたところ、前者は「業務以外で利用者の支援内容を話すことがあり、“慢心していないか?”を自問自答しなければならない。」、後者は「こちら主導にならないよう注意しなければ!」と話しました。」との課題を設定しました。今回それに対し管理者は“改善していない”との認識です。

【課題】「個人情報の取り扱いが不安」との保護者からの意見です。

保護者から「個人情報が適切に扱われているか不安に思うことが複数回あった。」との意見がありました。職員アンケートの“【5-1①】個人情報の取り扱い基準を理解していますか?”の認知度は100%(前回:100%)と高位継続、管理者も「契約書に個人情報についての同意書も盛り込んでいる。必ず説明しご了承を得ている。」を背景に“課題なし”としています。

【目標】持ち物などに入れ間違いがないかのWチェック体制作りが目標です。

保護者の「個人情報が適切に扱われているか不安に思うことが複数回あった。」との意見に対し、管理者は「持ち物やサービス提供記録の入れ間違いが発生している。」「付箋で保護者から職員への連絡をすることがあるが、見ているかがわからない。」との意見でした。持ち物の入れ間違いについて評価者は「持ち物に入れ間違いがないかのWチェック体制作りが事故を最小限にする糸口になるのではないか。」との認識です。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】前回の目標“内部監査の仕組み作り”の現状は以下の通りです。

前回“内部監査の仕組みの導入が目標となります”との表題のもと、「“【3-3】個別状況に応じた計画策定・記録”の「内部監査の仕組み作りが将来の目標です。」でも記載した通り、内部監査の仕組みを利用し、マニュアルの従ったサービスが運用されているかの確認が求められます。」との目標を設定しました。今回それに対し管理者は「仕事の内容が対人支援のため、マニュアルによらないことが多く、日常的に使われていないことに繋がっている。」を背景に“未着手”との認識です。

【課題】マニュアルの活用が滞っています。

職員アンケートの“【6-1①】日常的にマニュアルを活用していますか?”の認知度は33%(前回:20%)と低位継続です。また経営層も【6-1③】マニュアルを日常的に活用するよう職員に促していますか?”について、「研修時以外には、あまり使わないと思われる。」を背景に“課題あり”としています。

【目標】チーム活動を通じてマニュアルを作り直すのが目標です。

マニュアルの活用が滞っている背景について管理者は「サービスの現状に則したマニュアルではない。」との認識です。職員アンケートの“【6-2②】サービスの基本や手順の見直しに向けて意見を持っていますか?”の認知度は100%(前回:40%)と大幅アップ、「リビングに洗剤などが置かれている。」との意見です。また管理者も「職員の意見が言いやすい環境がある。」を背景に“課題なし”としています。そこで管理者は「チーム活動を通じてマニュアルを作り直したい。」との意向です。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

このセクションは事業者によって更新される情報です。

評価情報

【評価機関名】

株式会社 クリップ

【評価実施期間】

2024年8月8日~2024年9月26日

【評価者修了者No】

H0302059,H1701062

評価結果のダウンロード

本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。

評価結果全体版PDF 評価結果概要版PDF