評価結果

標準の評価

基本情報

【法人名称】

社会福祉法人奉優会

【サービス種別】

指定介護老人福祉施設【特別養護老人ホーム】

事業者の理念・方針・期待する職員像

事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)

1)法人理念:Action by Glocalization HOUYUKAI
地球規模で考え、足元から行動する社会福祉法人となるため、やりたいことで圧倒的な価値を生み
出し、「地域の人々が育つことで、生活が革新する」という仕組みを世界で発信していきます。
2)経営方針:ソーシャル・ドリーム・ウェルフェアコーポレーション
3)ビジョン:「地域総活躍社会」の実現に向けて、制度内社会福祉事業領域で、「圧倒的な価値と
 実力」を確立し、地域の潜在的な力による「地域福祉の好循環」を作る実績で、プレゼンスの高い
 社会福祉法人NO1になります。
 私たちは、顧客満足を得ることや、潜在的なニーズを社会システムとして具現化し、社会のニーズや
「夢」を実現することを通じて、広く社会に貢献していきます。

職員に求めている人材像や役割

「全員参加型社会の実現」として、若者、女性、高齢者、障害者の就労を促進し、あるゆる人が就業意欲を実現できることを目的とする。認知症など高齢者ケアに対する学識と技能を持ち合わせ、倫理観を備えた人材を求めます。

職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

技術の向上だけでなく、事業の展開など広い視野を持って高齢者福祉に貢献する意欲を持つことを期待します。

全体の評価講評

特によいと思う点

法人の理念やビジョンは、地球規模の福祉にもつなげられ、法人や事業部は理念やビジョンの完遂に向けた中期事業計画とともに単年度の事業計画を策定している。当事業所も法人や事業部の単年度計画に基づく事業計画を策定し、着実な実行に取り組んでいる。事業計画はマーケティング手法であるSWOT分析を行い、特に法人や当事業所の強みを活かす目標を設定、利用者サービスや職員の能力向上、地域貢献につなげている。介護職員の平均年齢が30歳代前半と若く、チームワークと職場環境の充実化された中、連携して事業計画の実行に取り組んでいる。

当事業所は、認知症者を人として尊重するパーソン・センタード・ケアを実践している。さらに東京都が開発し当区も実践している「認知症BPSDケアプログラム」を導入し、認知症の周辺症状ともいわれるBPSDの見える化とともに認知症の利用者が「自分らしく生活するため」への支援を目標としている。前年度にはBPSDの症状を「見える化」するオンラインシステムを活用し、ケアに関わることができる担当職員「アドミニストレーター」養成研修を複数の職員が受講し、本格的に「認知症BPSDケアプログラム」に取り掛かり、成果を上げている。

利用者の日常の生活でのさらなる安全の確保に向け、ヒヤリハットをより多く収集、利用者別や時間帯別、支援別等に仕分けし、24時間シートや個別支援での手順書としている。インカムや安全カメラでも早期での連携体制の構築や、事故やヒヤリハット等の検証にも活用している。QRコードによる服薬支援は、導入してから誤薬ゼロを継続している。さらに睡眠の深さや覚醒状態が把握できるスキャンから夜間の排泄支援にもつなげ、ロボットによる利用者の安全な移動は排泄での自立の継続や職員の腰痛予防にもつながり、安定した生活に向けられている。

さらなる改善が望まれる点

若さとともに活力のある職場を形成し、職員間の連携で利用者支援を行っている。研修体制も充実し、新卒研修や外国人への育成、さら介護に関わる資格取得に力を入れている。その中で、職員に必要な研修とともに得意分野をさらに伸ばす研修支援が期待される。得意分野での自信は、さらなる人材の育成ややる気の向上につながるものと思われる。

家族との交流や連携が再開し、家族懇親会や事業所の大きな行事には家族も参加、利用者と一緒に楽しんでいる。地域とはボランティアや実習生との交流が再開している。その中で、利用者の安全の確保とともにウィズコロナとして家族や地域とのさらなる交流や連携が期待される。家族ボランティア等でも関わっていきたい。

コロナ禍の中でも安全を第一にした利用者への支援を協働で行い、感染症対策や予防対策にも力を入れ、シミュレーションしながら利用者の安全の確保に取り組んでいる。その中で、いよいよ家族や地域との交流が増加することが予測される。外国人職員やコロナ禍で採用した新卒職員は、家族等とのコミュニケーションを課題としている。そのため、「です」「ます」等の丁寧語での会話と、家族等へ職員から率先して話しかけるコミュニケーション力の向上に向けた育成が期待される。「家族は遠慮している」を前提とし、率先して多くを伝えていきたい。

事業者が特に力を入れている取り組み

リスクマネジメントに力を入れ、利用者の安全に関わる項目は法人内で共有し、連携している。そのため、感染症は外部との接触に気配りし、共有スペースや廊下等は安心カメラを設置、事故やヒヤリハットはビデオで検証、再発防止や事故防止に活用している。事故やヒヤリハットは7段階に区分けするとともに、ヒヤリハットをより多く収集して利用者一人ひとりへの安全に関わる手順書につなげている。インカムも導入し、その場でも報告や指示を仰ぐとともに、IOT化として睡眠状態の把握や離床時の安全確保にもつなげ、安全や安心を提供している。

ケアマネージャーと居室担当職員、さらに専門各職が協働で計画やモニタリングに関わリ、3ヵ月ごとにモニタリング会議を開催し、利用者の状態や支援の状況を共有している。専門各職はユニットミーティングにも参画し、利用者支援に対するチームワークを形成している。また、利用者の情報の共有化として介護ソフトとともに電子媒体を活用、ルールを決めた上ですべての職員へリアルタイムでの連絡体制につながれている。就業前には状況が確認でき、災害も含む緊急時には早期での対応や連携にもつなげられている。

看護師を中心とした利用者の健康管理を徹底している。その中で、薬ボックスへの顔写真とともにQRコードを活用した服薬支援を行い、チェック体制を強化している。QRコードにより同姓や同名が判断されるため、特に薬類の誤配や誤薬の減少につながれ、服薬段階での安全を提供している。顔写真も活きている。

利用者調査結果

調査概要

  • 調査対象:事業者と協議し、質問内容の理解が難しい利用者などを除いた、調査に協力可能な利用者6名を調査対象とした。全員女性であった。
  • 調査方法:聞き取り方式  
    聞き取り方式の調査を実施した。調査可能な利用者を予め事業所側と打合せ、感染症対策等を講じながら1対1の対面により調査項目に則って実施した。
  • 有効回答者数/利用者総数:6/84(回答率 7.1% )

総合的な満足度として、「満足」が83%、「不満」が17%であった。設問の中で「はい」の比率が高かった項目は、設問2.「日常生活で必要な介助を受けているか」、設問5.「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」、設問10.「利用者のプライバシーは守られているか」で、回答者全員が「はい」と答えている。自由意見では食事に関する要望やもっと外に出たい等の声があった

アンケート結果

1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか

はい 3名 (50%)
どちらともいえない 1名 (17%)
いいえ 2名 (33%)

「おいしい。満足」「慣れてきた。全部食べる。果物食べたい」「量が多い。おかず食べたくない。ご飯は食べる。エンシュア飲む。餃子、チャーハン、漬け丼食べたい」「おいしいです。残さず全部食べます」「まずい。ごはんが柔らかい。味付けが薄い。量が少ないのでまずくても食べる」「おいしいとは言えない。味付けも薄い。同じメニューが繰り返される。オクラとレンコンが毎日出るので残します」等のコメントがあった。

2.日常生活で必要な介助を受けているか

はい 6名 (100%)

「ほぼ一人でできるが手伝ってもらっている」「人が足りない。ほぼ大丈夫」「お風呂は手伝ってもらう」「ほとんど手伝ってもらっている」「手伝ってもらう。ナースコールを押すとなるべく早く来てくれる」等のコメントがあった。

3.施設の生活はくつろげるか

はい 2名 (33%)
どちらともいえない 1名 (17%)
いいえ 2名 (33%)
無回答・非該当 1名 (17%)

「共有スペース。運動したい」「食堂にいる方が多い。絵具で絵を描くのが大好き」「散歩行きたい。テレビ、相撲、歌を聞く、野球」「フロアでテレビを見ています。体操も何もなしです」「食事の時以外は部屋でテレビを見ている。部屋で一人で過ごす事以外は考えられない」「フロアでおしゃべりできる人はいないので、部屋で本を読んだり新聞を読んでいる。クラブ活動など何もない」等のコメントがあった。

4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか

はい 5名 (83%)
いいえ 1名 (17%)

「たくさん話をする」「新しい人とは少しまだ疎遠な感じがする」「皆良い人」「人によって違う。声をかけてくれる人もいるけど、そうでない人もいます」等のコメントがあった。

5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか

はい 6名 (100%)

「綺麗に掃除をしてもらえる」「綺麗にしてもらえる。絵も貼ってもらえる」「80点」「担当の方がしてくれる」「職員の方がシーツ交換と掃除をしてくれます」等のコメントがあった。

6.職員の接遇・態度は適切か

はい 5名 (83%)
どちらともいえない 1名 (17%)

「気にならない」「普通です」等のコメントがあった。

7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか

はい 5名 (83%)
どちらともいえない 1名 (17%)

「安心している」「コロナにかかった時はちゃんとしてもらった」「そう思いますが心配はあります」等のコメントがあった。

8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか

はい 3名 (50%)
無回答・非該当 3名 (50%)

「任せれば大丈夫だと思う」「信頼している」「ここにはそんな事できる人いません。ただ座っているだけです」等のコメントがあった。

9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか

はい 4名 (67%)
どちらともいえない 2名 (33%)

「そう思って生活している」「感謝している」「そういう人もいます」「職員によって違う」等のコメントがあった。

10.利用者のプライバシーは守られているか

はい 6名 (100%)

「きちんとやってもらえる」とのコメントがあった。

11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか

いいえ 6名 (100%)

「今でOK」「ぬか漬け、漬け丼食べたい。風呂は二日に一回入っている」「聞いてくれる事はないし難しいと思う」等のコメントがあった。

12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか

はい 3名 (50%)
無回答・非該当 3名 (50%)

「色々教えてもらっている」「何かがあると教えてもらえる」等のコメントがあった。

13.利用者の不満や要望は対応されているか

はい 4名 (67%)
どちらともいえない 1名 (17%)
いいえ 1名 (17%)

「すぐ動いている」「自分は我慢する方だが大丈夫と思っている」「あったら何でも言います」「何かあっても言わない。言っても無駄だと思っているから」「あってもあまり言わない。言って良いのか悪いのか分からないので」等のコメントがあった。

14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか

はい 2名 (33%)
いいえ 4名 (67%)

コメントがなかった。

組織マネジメント分析結果

◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合はで、実施できていない場合はで表しています。

【講評】
理念やビジョンを事務所やスタッフルームに掲示し、周知している

法人の理念やビジョンを事務所やスタッフルームに掲示し、施設理念はホームページや動画で説明、職員や来訪者、ホームページの閲覧者等に周知している。さらに年度ごとに事業計画を策定し、年度初めに行う研修で説明会を実施、事業計画のトップページには理念やビジョンも掲載し、全職員に周知している。また、新入職員には面接時や入職時のオリエンテーションで周知し、利用者や家族には見学時とともに契約時に説明している。再開した家族会でも説明している。

施設長を含むすべての職員の責任や職務等を職務権限規程等で説明している

就業規則や職務権限規程、さらにキャリアパスフレーム表等にはすべての職員の職階別の職務や責任を明記し、入職時や職員との個別面談等で説明している。職員は毎年キャリアアップの目標を掲げ、各種の資格の取得やキャリア、さらに職位等を目指している。また、施設長をはじめとした経営層は、施設長会や地域の会合、専門職会議等に出席し、法人事業部の会議にも参画、さらに事業所内では各会議や委員会を設置し、職員の育成と共に事業所の運営をリードしている。

事業所の重要な案件は施設会議で検討し決定している

事業所内のユニット会議や各委員会、さらに専門各課での会議等で討議し上申された重要な案件は、主任以上の職員で構成する施設会議で討議し決定している。決定内容については、決定経緯を含め各会議や委員会で説明し、朝・夕の申し送りや複数の電子媒体を活用して全ての職員へ周知している。内容等に応じ、電子媒体の使い分けも徹底している。利用者には直接伝えることもあり、家族には文書で報告している。また、法人内のネットワーク化も確立され、決定事項は他の事業所へも周知されている。

1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
  • 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
  • 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
  • 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  • 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
短期入所者のアンケートを参考にしたリ、嗜好調査や利用者から直接意向を傾聴している

毎年、ショートステイ(短期入所)の利用者へ介護支援や各種サービスに関するアンケート調査を行い、当事業所の利用者と関係するアンケート結果から、課題の抽出へつなげている。さら毎年嗜好調査を行い、メニューや行事食、イベント食の内容に付け加えている。また、居室担当職員は大小の行事やレクリエーションの後、利用者から感想を傾聴し次の行事やレクリエーション等に活かしている。

法人によるアンケートや個別面談等から事業所運営に対する意向を把握、検討している

法人は毎年、職員アンケート調査を行い、当事業所分のアンケート結果は法人からフィードバックされ、施設会議で共有するとともに事業所の運営や年度計画に活かしている。また、職員とは個別での面談も定期的に行い、毎年キャリアアップ申告書や目標管理シートを上長と共有、職員の目標とともに事業所運営に対する意向も共有している。人事評価とも連動し、施設会議で検討している。地域や福祉全体の情報は法人とも連携し、収集するとともに次年度の事業計画につなげている。

法人や事業部の中期計画や単年度計画に基づく当事業所の年度計画を策定している

法人や事業部は理念やビジョンに基づく3年間の中期計画を策定、さらに中期計画に基づく単年度計画を毎年策定している。当事業所も同様に毎年単年度計画を策定している。計画の各項目は小項目までが法人や事業部とすべて統一され、小項目に対する目標を事業所独自のものとしているため、目標としての具体的な内容や担当職員、期間等を当事業所で定めている。計画はマーケティング手法でもあるSWOT分析方式を活用し、当事業所としての強みを活かしている。収支は毎月予・実管理を行い、各項目は振り返りを共有、着実な実行に向けている。

1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
  • 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
  • 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
  • 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
  • 事業所の経営状況を把握・検討している
  • 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
  • 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
  • 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
  • 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
  • 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
  • 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法人内共通のマニュアルを活用して周知を図るとともに、毎年自己評価も行っている

法人で「高齢者ケアにおけるサービスマニュアル」を作成し、冊子化してすべての職員に配布している。マニュアルは規範や倫理、尊厳や虐待の防止等も含めすべて網羅され、研修でもテキストとして活用、周知や理解を図っている。新人職員にはオリエンテーションでも活用している。また、不適切ケアに対する研修やチェックにも力を入れ、毎年「虐待の芽チェックリスト」による自己評価を2回実施し、全体集計や研修も開催、振り返りや虐待防止への統一化につなげている。虐待や虐待の疑いに関しては、区への報告を基本としている。

利用者の意向は施設長まで報告する仕組みとともに、その場での早期対応がなされている

契約時には苦情解決制度を説明し、重要事項説明書とともに当事業所や区等の受付窓口名や電話番号等を家族等へ伝えている。苦情を含む利用者からの意向は報告体制を構築し、苦情は上長への報告とともに苦情報告書に記載、内容に応じその場でカンファレンスを開催し対応している。また、意見や要望に関しては、上長への報告とともに、その場でも対応している。当日中には利用者へ報告することとし、具体的な内容や解決方法等は介護ソフトや電子媒体とともに職員間で共有している。

事業所や利用者の活動等は、ホームページや各種電子媒体で開示している

当事業所のホームページからは最新情報として、ブログ的に利用者の生活の様子を写真で紹介している。さらに他の複数の電子媒体でも開示し、家族だけでなく利用希望者や就業希望者、地域等々、多くの情報で透明性を高めている。まだ、新型コロナウィルスの影響は残っているが、当事業所1階の地域交流スペースを徐々に開放し、認知症カフェや勉強会等が開催されている。また、車椅子の清掃や洗濯、植栽等のボランティアとも連携、看護実習生や職場体験等々で交流も行われている。施設内保育園とも連携し、衣類やおもちゃの無料配布も行っている。

1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
  • 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
  • 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
  • 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  • 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
  • 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
  • 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
  • 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
  • ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
  • 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
  • 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
  • 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
新型コロナウイルスや感染症予防対策に力を入れ、利用者の安全の確保を図っている

今年度も新型コロナウイルスや感染症の予防対策とともに罹患時の対応に力を入れ、利用者の安全の確保につなげている。予防対策としての換気やアルコール消毒をルーティーン化し、罹患時の対策は担当職員や連携方法、居室での隔離等をシミュレーション、緊急体制として備えを徹底している。さらに蔓延に対してはBCPの中の感染症対策へも連動し、災害に関するBCPとともに見直しも行っている。防災訓練は年間の計画にも組み入れ、火災訓練や避難訓練として繰り返し行っている。インカムや電子媒体も活用している。

ヒヤリハットを多く収集し、安心カメラも活用して検証、日常の支援につなげている

リスクマネジメントは法人全体の課題として取り組み、全体で共有するとともに改善につなげている。法人内共通として「ヒヤリハット・事故区分表」を作成し、事故やヒヤリハットを7段階に分類して定義、さらに報告方法を周知、共有されている。特にヒヤリハットについては毎年積極的に報告を促す取り組みを行い、多くの事例を収集するとともに安心カメラを活用して検証も行っている。事故は報告書とともに委員会で検証したり再発防止策を職員全体や法人内でも共有している。緊急時にはインカムも活用している。

職員一人ひとりがパスワードを保持、アクセス制限とともに適切な情報管理を行っている

事業所や法人は利用者の生活の状況や職員の勤怠管理など、様々な情報を電子媒体を活用し管理している。そのため、職員一人ひとりがパスワードを持ち、職位別でのアクセス制限を課したうえで情報の共有や管理が行われている。契約書などの重要な書類は、施錠できるキャビネットで保管し、必要に応じ閲覧している。法人の文書管理規程に基づき、保管や廃棄も適切に行っている。職員は利用者のプライバシー保護や情報漏洩の防止を最優先に考え、情報管理を行っている。

1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
  • 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
  • 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
  • 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
  • リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
  • 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
  • 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
  • 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
  • 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
  • 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
人員の確保は法人や事業部と連携し、職員はキャリアアップ申告書を上長と共有している

法人は都内を中心に各種の介護サービスを展開し、新設事業所も毎年増設しながら地域貢献を果たしている。そのため、新卒や外国人等の人材は法人本部が中心となり、全国的に求人活動を行っている。共通マニュアルを冊子化したり、育成も法人や事業部が中心となり、事業所と連携しながら法人として必要な人材への育成につなげている。キャリア職員に関しては当事業所で面接を行っている。また、異動等は毎年キャリアアップ申告書をもとに面談がなされ、目標とする資格や職位等とともに上長と共有、研修等での育成を経て実施されている。

目標管理シートも共有し、キャリアパスと研修、人事評価とを連動している

職員とは毎年、主任職員との個別面談が定期的に行われ、職員の記載する目標管理シートやキャリアアップ申告書の内容が共有されるとともに評価につながれ、人事評価とキャリアパスとが連動されている。さらにキャリアアップは研修の受講にもつながり、共有するとともに受講への支援もなされている。事業所での研修は毎年計画され、すべての職員が受講する必須研修や職員に応じた研修が行われている。また、キャリア段位制度も継続して取り入れ、すべてのユニットリーダーのアセッサー資格取得を目指し、育成や指導を担当している。

毎年法人主催の事例研究発表会にエントリーし、多くの好事例を共有している

毎年、法人主催で事例研究発表会を開催し、当事業所でも毎年複数の事例をエントリーしている。今年度は15回目となり、250例近くがエントリー、2回の予選会を経て本選には15事例程度しか発表できず、ハイレベルな発表会となっている。マニュアル大賞も含め、入賞事例は昇給や昇格等にもつなげられている。また、すべてが各事業所での実事例のため、利用者サービスへの共有化にもつながり、毎年多くの財産を蓄積している。今年度は当事業所の1事例が常務理事賞として表彰されている。

1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
  • 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
  • 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
  • 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
  • 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
  • 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  • 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
  • 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
  • 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
  • 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
  • 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
  • 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
  • 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
  • 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
  • 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度は、まだ新型コロナウイルスの影響を受け、継続して安全対策の強化とともに利用者と家族、外部との接触や各種の交流に規制を課していた。そのため、事業計画の中に「生活質向上サービスの提供」を掲げ、4大コンテストを実施、利用者の楽しみを含むケアの向上を目指している。4大コンテストとは、設え・盛付け・ハートフルアワード・フォトの4種類を指し、職員が利用者の喜びや楽しみを増やしている。「設え」は居室の飾り付け等で、料理の「盛付」、心に残った出来事の「ハートフルアワード」、そして笑顔の写真、それぞれのコンテストとして表彰を目指している。進捗状況は毎月の会議で確認している。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

新型コロナウイルスの影響もあり、料理の盛付コンテストやフォトコンテストの写真はホームページから発信されているが、設えやハートフルアワードには余り及ばなかった。しかし、料理の盛付の多くが周知され、利用者の楽しみとなっていることがホームページの活動報告欄の多くの写真から読み取れ、楽しそうな様子も撮影されている。今年度は縮小して、料理の盛付コンテストを継続して実施、ホームページの活動報告欄からも発信している。

2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)

【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】

前年度は人事機能の拡充を目標に、介護や認知症に関わる有資格者を増やすことを目標とし、職員の各種の研修受講への支援に力を入れている。個別面談も実施し、キャリアアップとともにキャリアパスの目標にも連動させている。その中で、東京都が開発し当区も実践している「認知症BPSDケアプログラム」を導入するため、「アドミニストレーター」(BPSDの症状を「見える化」するオンラインシステムを活用し、ケアに関わる担当者)養成研修の受講者や、キャリア段位制度の段位取得、喀痰吸引研修受講者の研修等の受講支援を行っている。すべての研修は複数の職員が受講している。

【評語】
目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している

事業所の支援や職員の研修等の受講で、アドミニストレーターは4名が研修を終了し、キャリア段位制度の段位取得は10名、喀痰吸引研修は8名が取得している。そのため、夜間帯の吸引は介護職員も携われ、キャリア段位制度では指導者となるアセッサー資格を、全ユニットリーダーの取得目標につなげられている。さらに都や区とも連携する認知症BPSDケアプログラムの導入につなげられている。特に認知症BPSDケアプログラムは今年度にかけて導入し、BPSD(周辺症状)の数値化やデータ化から数字の変化の確認とともに、認知症利用者が「自分らしくいられる」ための支援につなげられている。今年度の法人主催の事例研究発表会にエントリーし、優秀な成績を残すとともに、法人内各事業所の共有化にも向けられている。

サービス分析結果

6. サービス分析のプロセス
【講評】
事業所の情報は各種のパンフレット類やホームページ等で提供している

事業所の情報は事業所単体や法人等、各種のパンフレットで提供し、料金表とともに来訪者や入居希望者に配布している。さらに、「入所のご案内」も作成し、申し込みから入居時の持ち物まで、分かりやすく簡潔に説明し、申込者等へ配布している。ホームページからも情報提供を行い、「最新情報」欄では多くの写真で日々の利用者の様子をブログのように発信している。

区へも事業所の状況を報告し、区のホームページや冊子等からも区民へ提供されている

事業所の情報は区へも報告し、区のホームページや冊子等から区民へも当事業所を紹介している。地域包括支援センターとは日常的に連携するとともに、区内の居宅介護支援事業所や近隣の病院、老人保健施設などへもパンフレットで情報提供を行っている。地域へは、当事業所のサービスを正確に伝え、1階の地域交流スペースも含め広く周知している。

事業所の見学の希望は何時でも受け入れ、丁寧に案内している

電話での問い合わせが一番多く、介護や認知症に関する相談はその場でも応じている。来所や見学を希望する場合は、生活相談員が希望する日時に合わせて丁寧に対応し、事業所内も案内している。また、予約なしでの見学希望にも、施設長やケアマネージャー、主任などが丁寧に対応している。入居を希望するケースでは「入所のご案内」も配布し説明している。

1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
  • 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  • 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  • 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  • 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
申し込みの順番に合わせて居宅を訪問、入居判定会議を開催し入居を判断している

入居申し込みの順番が近付くと、生活相談員やケアマネージャーが居宅を訪問し、事業所での基本的なルールや負担金等を説明するとともに入居希望者の情報を持ち帰り、入居判定会議を開催して内定している。入院中や入所中の場合には病院や老人保健施設等を訪問し同様の説明を行っており、入居が内定するとさらに詳細に説明し、入居日までに契約書や重要事項説明書等を読み合わせ、同意を得ている。

家族からも協力を得、入居前アセスメントを詳細に行っている

入居前の面談時には、入居希望本人だけでなく家族からも情報を収集し、家族年表として詳細なアセスメントを行っている。生活状況や趣味嗜好などを傾聴し、利用者の生活の様子も観察、入居時の計画や支援に備えている。また、入院中や入所中の場合には、病院や老人保健施設等の関係職員やケアマネージャーからも情報を得、様々な角度から入居予定者の状況を把握、入居後の生活支援に向けている。

入居当初は利用者に寄り添い、傾聴等で不安やストレスの軽減を図っている

全室個室でユニット型のため、入居時には馴染みの家具類や趣味の道具、写真等の持ち込みを勧め、希望する場合には居室内のレイアウトも居宅に近付くように変更、環境の変化の軽減に努めている。入居当初の1週間程度は利用者に寄り添い、会話や傾聴から利用者の思いを収集し、居心地の良い居場所を探るよう心掛けている。さらに睡眠感知機器も活用し、睡眠サイクル等をデータ化するとともに安定した睡眠や生活への第一歩としている。

1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
  • サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  • サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  • サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
  • サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  • 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  • サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
計画の見直し前には利用者からも希望を傾聴し、組み入れている

入居当初だけは1ヵ月後に計画を見直し、その後は3ヵ月ごとに見直しを行っている。計画の見直し前には利用者から直接希望を傾聴し、新たな計画に組み入れている。また、家族へはサービス担当者会議の開催を知らせ、欠席の場合には電話や面会での来所時に希望を聴くようにしている。また、利用者の状態の変化にも応じ、緊急時等はその場でも計画を変更、新たな支援につなげている。

計画の見直しに合わせ再アセスメントを行っている

計画の見直し前には再アセスメントを行い、ケアマネージャーとともに居室担当職員も参画し利用者の状態を確認、新たな課題を抽出している。また、ケアマネージャーと居室担当職員、さらに利用者に関わる専門各職も3ヵ月毎にモニタリングを行い、多職種でのモニタリング会議を開催している。評価とともにモニタリング結果を共有し、状況に応じて計画や支援方法を変更することで、より利用者本位の支援につなげている。

利用者の生活の状況は介護ソフトに記載し、朝礼や申し送りで共有している

利用者の生活状況や支援内容は介護ソフトで時系列に記録し、居室担当職員は担当利用者の24時間シートを作成、ユニット内で共有している。また、全体朝礼とともに専門各職による夕礼を兼ねた申し送りを毎日夕方に実施し、当日の重要な情報などを共有、多職種間での連携した支援につなげている。ユニット内では勤務交替の際に、口頭で申し送りを行っている。さらに他の電子媒体も活用し、スマートフォン等でも情報を共有している。

1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
  • 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  • 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  • アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
  • 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  • 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  • 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
  • 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
  • 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
  • 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  • 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
  • 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
  • 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
  • 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
計画に基づく支援を基本とし、専門多職種間でモニタリング会議を開催し確認している

利用者の計画は、生活習慣や希望を組み入れ自立の維持を大切にし作成している。職員は計画に基づく支援を基本とし、勤務の交替ごとの申し送りで引継ぎ修正にもつなげている。また、利用者に関わる専門各職も計画に関わり、3ヵ月ごとにモニタリングを実施、さらにモニタリング会議で利用者の状況を共有、計画に対する支援の評価とともに支援方法や計画の見直しにもつなげている。利用者一人ひとりの24時間シートにも反映させ、職員間で共有、計画に基づく支援を協働で行っている。

利用者の年表や日常の会話を大切にし、利用者本位の生活に向けた支援を行っている

利用者本位の計画や支援に向け、入居時には家族へ利用者の生活史として趣味や習慣、こだわりや嗜好等も組み入れた年表づくりを依頼、詳細なアセスメントを行っている。さらに日常の利用者との会話からも趣味や習慣等を傾聴し、職員間で共有しながら計画や支援につなげている。起床や就寝の時間、寛ぐ場所等も含め、利用者一人ひとりの生活パターンを作成、24時間シートとして作成したうえで支援につなげている。

ケアマネージャーはモニタリング会議やサービス担当者会議を開催している

利用者の支援の状況は、介護ソフトとともにケアマネージャーを中心に収集され、連携した支援へつなげられている。そのため、モニタリングや再アセスメントを定期的に実施し、専門各職を招集してモニタリング会議を3ヵ月毎に開催している。会議では、利用者の状態の共有とともに利用者本位の支援を考慮した計画や支援内容が確認され、支援方法の変更も検討している。またケアマネージャーはサービス担当者会議を招集し、家族の意向とともに計画や支援の見直しに向け、専門各職間のコミュニケーションを大切にしている。

2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
  • 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
  • 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
利用者の病態や状態に応じた食事を提供し、自立を大切にした食事介助も行っている

心臓病や糖尿病等、利用者の病態に応じ塩分やエネルギーをコントロールした食事を提供し、主食はご飯以外にも粥や軟飯、ミキサー粥等、副食も一口大にしたり刻み、食べやすい形態に工夫している。また、自立も大切にし、スプーンやフォーク等の自助具も活用、食事の時間を長めに設けることで自立も促している。また、声掛けや見守りでの食事介助とともに、全介助でも支援している。

管理栄養士を中心に多職種間で連携し、栄養ケアマネジメントを行っている

管理栄養士がスクーリニングで利用者一人ひとりの栄養状態を判断し、栄養ケアマネジメントとして低栄養に至らないための支援を多職種間協働で行っている。利用者の栄養状態を3段階にリスク分けし、栄養アセスメントとともに栄養計画を作成、支援とともにモニタリングで評価している。すべての利用者へ3ヵ月以内に計画を作成している。体重や食事量も確認しながら低栄養の利用者ゼロを目標に支援している。

歯科医師や歯科衛生士等とも連携し、食事の経口摂取の維持につなげている

食事の経口摂取の維持に向け、歯科医師とも連携し、口腔ケアとともに飲み込みの状態を目視で確認している。また、歯科衛生士とも連携し、嚥下体操を行うとともに絶食後等は一口づつ提供して経口摂取につなげている。料理は利用者の状態に応じトロミも付け、誤嚥や誤嚥性肺炎に至らないための支援も行っている。管理栄養士は昼食時にミールラウンドで食事の状況を観察し、機能訓練指導員や看護師とも連携、安定した食事の姿勢の確保も行っている。

3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
  • 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
  • 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
  • テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
  • 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
栄養アセスメントや嗜好調査から利用者一人ひとりの嗜好に応じた料理を提供している

毎年嗜好調査を行い日常のメニューやイベント食で人気のある料理等を提供している。また、利用者一人ひとりに実施する栄養アセスメントでは、利用者の嗜好やアレルギー、禁忌食等も確認し、禁止料理にしたり代替食で提供している。主食はパン食を選択でき、スイーツバイキングの日も設けている。また、おやつは利用者の好みのものとし、家族の協力を得たり、職員が買い物を代行し好みのおやつを購入している。

行事食やイベント食の日を毎月複数回設け、食事での楽しみを提供している

正月から始まる年中行事に合わせた料理を提供し、おせち料理やひな祭り、土用の丑の日やクリスマス等は料理でも楽しんでいる。利用者には毎月献立を知らせ、ラーメンや郷土料理、健幸御前の名称のイベント食等を提供、楽しみを増やしている。また、歯科医とも連携し、利用者の食べたい料理やおやつの提供につなげ、せんべいを楽しんだり、ターミナル期には好物料理の提供につなげている。

食事をゆっくり楽しめるよう、利用者間の相性を大切にした座席位置を工夫している

食事の時間は3食とも2時間を設け、ゆっくりと食べることができるようにしている。そのため、食事の開始時刻は利用者の生活サイクルにも合わせている。また、共有スペース内での利用者間の相性を大切にし、観察したり直接傾聴することでテーブル席の配置を変え、座席位置もそれぞれに合わせて確保、ゆっくり食事ができるように工夫している。また、各ユニットで炊飯することでご飯の香りが全体に漂い、盛付もユニットで行い、利用者も盛付に参加することで、生活感を感じられるようにしている。

4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
  • 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
  • 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
  • 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
各ユニットに個浴室を設けて入浴支援を行い、状態に応じ機械浴室も設けている

各ユニットにはリフトも設置した広めの個浴室を設け、マンツーマンでの入浴支援を基本としている。別の場所には寝台浴等の機械浴室も設けている。そのため、経年の変化による利用者の状態や意向を確認しながら、機械浴も含む入浴支援を行っている。入浴に関しては利用者とのコミュニケーションを大切にし、好みを確認したり機能訓練指導員と連携し、身体の状態を観察しながら支援につなげている。

24時間シートを活用し、利用者に応じた声掛けを工夫しながら入浴支援を行っている

入浴を拒否したり認知症の利用者には声掛けや誘導方法を工夫している。特に日常の会話から入浴に対する思いを収集し、職員間で共有、一番入浴に適した時間帯や声掛け、誘導方法等を24時間シートにも記載し共有している。さらに入浴は同じユニットの顔馴染みの職員が担当し、その時の拒否も受け入れながら利用者の変化も共有し、誘導時の会話も大切にしている。また、羞恥心に配慮し、女性利用者で希望する場合には同性職員が支援している。

音楽を流したり好みの入浴剤で香りも楽しめるよう工夫、会話も楽しんでいる

マンツーマンでの入浴支援を行っているため、誘導時からコミュニケーションで楽しい思いにつなげ、脱衣室で好みの音楽も流すようにしている。5月と12月には菖蒲湯と柚子湯の日を設け、好みの入浴剤で香りも楽しむようにしている。家族と連携のうえで好みのシャンプーやリンス等でも支援している。脱衣室や浴室の温度も快適にし、湯温も可能な範囲で利用者の好みの温度に近付け、ゆっくりとした入浴支援を行っている。

5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
  • 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
  • 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
  • トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
排泄の自立を希望する利用者も多く、日中はオムツを外し自然排泄へ支援している

トイレでの自然排泄を希望する利用者も多く、利用者の意向や自立を尊重し、日中はオムツから布パンツへの支援も行っている。24時間シートには排泄の基本パターンを記載し早目の声掛け、トイレへの誘導につなげている。また、毎日の排泄状況を確認することで、水分摂取量や食事内容、内服薬の調整などを行い、管理栄養士や看護師と連携して利用者の健康をサポートしている。機能訓練指導員とも協力し、体操や訓練を通じて自然な排泄に向けた支援も行い、利用者の自立を大切にしている。

24時間シートを活用し、羞恥心に配慮した排泄支援を行っている

マニュアルとともに24時間シートに基づき、声掛けや誘導時は耳元で声をかけるようにしている。誘導時も自然な動きで移動し、トイレや居室のドアはすぐに閉めるようにしている。また、オムツ交換に関してもマニュアルとともにOJTでの育成を繰り返し、利用者一人ひとりに合わせた介助や支援を行い、オムツ会社による研修も受講し、利用者に最適なオムツを選択している。入浴支援と同様、女性利用者で希望する場合には同性職員が支援している。

トイレやポータブルトイレは綺麗に保ち、臭いや衛生面にも配慮している

トイレは定期的に清掃するとともに使用の都度確認し、汚れがあれば清掃を行っている。さらに換気や消臭剤を活用し、常に清潔な環境とともに臭い対策も講じている。そのため、汚物類はビニール袋を活用し、密封している。また、ポータブルトイレについては24時間シートからも定期的に確認し、その都度清掃している。

6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
  • 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
  • ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
  • 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
利用者の意向とともに居室内移動や排泄、歩行等の安全な自力移動への支援をしている

居室内の移動や排泄等は自力や自立を希望する利用者も多く、機能訓練指導員と連携して居室内や共有スペース、トイレなどの移動に必要な設備を工夫、ベッド柵や摑まりやすい家具等を配置し、安全な動線の確保に向けている。さらに歩行訓練や立ち上がり訓練、座位保持の訓練を行い、職員も日常的に歩行練習などで利用者をサポートしている。また、訓練や練習は24時間シートにも記載し、利用者の自立支援にも取り組んでいる。

ノーリフティングケアに向け、スライディングボードや移動ロボット等でも支援している

ベッドや車椅子の移乗、車椅子操作など、重要な技術は新人職員や経験の浅い職員が研修で習得できるようにしている。マニュアルと動画を活用し、OJTでも繰り返し指導、利用者個別のニーズに合わせた対応方法や、職員の腰への負担軽減にも考慮している。事業所はノーリフティングケアを目標とし、力のみでの移乗を行わず、リフトやボードを活用し利用者や職員の安全や安心につなげている。そのため、移乗用ボード等の使用とともに、リフトや移動用のロボットを導入することで、職員の負担を減らしつつ、安全に移乗を行えるようにしている。

チェック表とともに機能訓練指導員を中心に車椅子等の環境整備を行っている

職員は、利用者が使用しない夜間帯に、車椅子、シルバーカー、杖などの状態を確認し、必要に応じ空気圧やブレーキの調整も行っている。それぞれの状態に応じ、機能訓練指導員に報告、修理を行っている。さらに、毎朝使用前にも確認し、問題があれば適切に対応している。機能訓練指導員はチェック表を活用したリ、高機能型の車椅子の修理をメーカーに依頼、利用者の安全と快適な生活に向けている。

7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
  • 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
  • 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
  • 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
  • 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
機能訓練指導員は利用者の機能訓練計画を作成し、訓練やモニタリングを行っている

機能訓練指導員は利用者一人ひとりの意向や身体の状態を確認し、個別の機能訓練計画を作成、訓練も行っている。機能訓練時には利用者とのコミュニケーションを大切にし、マンツーマンで行うとともに3ヵ月後には、モニタリングも行い、訓練の状況を評価している。評価内容は利用者に関わる各専門職種とのモニタリング会議で報告、状況を共有している。また、利用者の状態の変化を確認しながら、6ヵ月毎に機能訓練プログラムの見直しも行っている。

歩行での移動や排泄の自立を希望する利用者も多く、生活の中での訓練も行っている

自力での歩行や移動、トイレでの排泄を希望する利用者も多く、機能訓練計画にも組み入れている。機能訓練では歩行や立ち上がり、座位の安定など自立につながる項目を組み入れ、職員にもレクチャーし、職員は利用者とマンツーマンで歩行練習や手引き歩行、手すりを使った屈伸練習などで支援している。また、機能訓練は24時間シートにも組み込み、体操やレクリエーション、生活作業等で身体を動かす習慣が身につくように工夫している。

利用者に最適な車椅子やシルバーカーを選択し、変更も行っている

機能訓練指導員は利用者の身体の状態を把握し、意向も確認した上で利用者の自立に向けた車椅子やシルバーカーの導入を行い、最適な車椅子やシルバーカーを選定、提供している。また、導入後は機能訓練とともに使用状況を確認、必要に応じて車椅子やシルバーカーを変更するようにし、新しい機能が加わった車椅子やシルバーカーがリリースされた場合には、カタログやサンプルを取り寄せ、利用者に最適な機器を提供している。状態の変化にも応じ、シルバーカーから車椅子へ、車椅子からシルバーカーへも移行している。

8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
  • 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
  • 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
  • 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
  • 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
  • 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
看護師を中心に利用者の健康管理を行い、僅かな変化も看護師に情報を集中させている

利用者のバイタルチェックは入居当初や入浴前、さらに必要に応じて行い、健康管理は看護師を中心に行っている。看護師は毎日利用者と接することで話し方や身体の状態を観察し、僅かな変化にも注目、さらなる観察とともに早期での医師との連携につなげている。介護職員も日常のコミュニケーションやモーニングケア等で、利用者の僅かな変化を感じると看護師へ報告している。また、3名の往診医とも連携し担当外の利用者にも対応、1名の往診医とは24時間連携している。提携病院との連携も確立され、看護師とも24時間オンコール体制を確立している。

QRコードを活用した服薬支援を行い、チェック体制を強化している

誤薬ゼロに向け、電子媒体を活用しQRコードを使った認証を実施している。薬局とも連携、利用者の顔写真の付いた薬箱を用い、QRコードと顔写真、さらに利用者との一致を確認したうえで服薬支援を行っている。誤薬ゼロを継続しているが、落薬を課題としている。また、歯科医師と歯科衛生士からの指導を受け、口腔用品の選定や適切な口腔ケアを行うとともに定期的な往診により、早期での治療にもつなげられている。

契約時には看取り支援に対する事業所の方針を説明、利用者の意向とともに共有している

看取り支援に関しては契約時に事業所の方針を説明するとともに、利用者や家族の意向を共有している。当事業所では職員が吸引資格を取得しているため、医療面での支援がクリアできると実施している。そのため利用者の状態の変化に合わせ、医師と家族も参加するサービス担当者会議を開催し、医師からの直接の説明を受けている。家族の意思が継続している場合には家族とともに看取り支援を行い、家族にはメンタル面でも支援、厳かな最期を看取っている。職員への育成も継続して行っている。

9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
  • 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
  • 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
  • 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
利用者の意向やこだわりに応じ、起床後や就寝前の更衣支援を行っている

起床後や就寝前にはすべての利用者への更衣支援を基本とし、利用者のこだわりや習慣、さらに意向に配慮しながら支援につなげている。利用者の起床時刻や就寝時刻は24時間シートで共有するとともに、朝の衣類に関しては利用者の好みに応じた衣服を選択することで、利用者が一日を気持ち良くスタートできるように心がけている。更衣時には、利用者の自立を尊重し、手の届かない部分への支援やベッド上等での全面介助も行っている。

毎朝すべての利用者にホットタオルを配布し、モーニングケアを行っている

自立の利用者も含め、毎朝すべての利用者にホットタオルを配布し、利用者の状態や意向に合わせたモーニングケアを行っている。自立の利用者は洗面台へ誘導し、洗顔や整髪に向け、手の届かない箇所の支援も行っている。ベッド上でもホットタオルを活用したりブラッシング等で支援し、マンツーマンになるため利用者との会話も大切にしている。毎日希望する男性利用者には髭剃りも行い、訪問理・美容サービスも活用している。

利用者一人ひとりの睡眠や覚醒の状況をデータ化し、安定した睡眠を確保している

ゆったり落ち着く居室環境を整え、睡眠の状態や覚醒が判別できるスキャナーを活用、利用者一人ひとりの安定した睡眠への支援を行っている。起床や就寝時刻、睡眠の深さ、覚醒時間等を把握しデータ化、職員間で共有するとともに24時間シートにも記載している。日中は機能訓練や体操、レクリエーション等で身体を動かし、夜間はデータから安定した睡眠を促すように取り組み、睡眠の浅い時間帯に排泄支援を行っている。寝付けない利用者へはお茶を提供したり会話を楽しみ、自然な睡眠につなげている。

10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
  • 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
  • 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
  • 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
  • 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
利用者一人ひとりの意向を確認しながら個別の趣味や楽しみへの支援を行っている

居室内やユニット内は自由に過ごすことができるため、利用者は思い思いの場所で休息したり趣味を楽しみ、全体でのレクリエーション等にも参加している。居室担当職員は利用者とのコミュニケーションを通じ趣味ややりたいことを収集、さらに利用者に何ができるかを考え、勧めるようにしている。利用者は個別や小グループでパズル、書初め、囲碁や将棋、編み物や縫物、音楽やテレビなど、それぞれを楽しんでいる。また、洗濯物やタオルたたみなどの作業にも参加している。24時間シートにも記載、共有している。

職員間で工夫し、年中行事やレクリエーションをユニットごとに楽しんでいる

5類移行後も新型コロナウィルスの影響がまだ残り、納涼祭やクリスマス会はフロア全体で、さらにその他の行事やイベント等はユニット内で開催し、楽しんでいる。納涼祭やクリスマス会は家族も参加している。また、おやつレクリエーションやスイーツバイキングをはじめとした飲食での楽しみも多く開催し、食べ物やデザート、おやつ等は利用者の楽しみとして提供している。初詣や花見、散歩や買い物等も小グループで楽しんでいる。

認知症利用者へは日本版BPSDケアプログラムに基づく支援を行っている

昨年度から、東京都が開発し当区も実践している「認知症BPSDケアプログラム」を導入するため、複数の職員が「アドミニストレーター」(BPSDの症状を「見える化」するオンラインシステムを活用し、ケアに関わる担当者)養成研修を受講、認知症利用者への個別支援を行っている。特に周辺症状と言われる多くの種類に及ぶBPSDの把握を数値化してデータ化、認知症の利用者が「自分らしくいられるため」への支援につなげている。利用者と寄り添う支援とともに人として尊重するパーソン・センタード・ケアにつながる支援も行っている。

11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
  • 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
  • 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
  • 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
近隣への散歩に出掛け、買い物も楽しんでいる

当事業所は中学校の跡地に建設されたため、事業所近隣への散歩は安全も確保されている。隣には保育園もあり、向かい側には児童館もあるため、天気の良い日には近隣への散歩に出掛けている。また、買い物も行い、自身が食べるおやつや嗜好品等を購入している。また、家族の面会時には家族と一緒に外出を楽しみ、買い物や外食も行われている。

事業所1階の地域交流スペースを貸し出している

当事業所の1階には広い地域交流スペースを設け、事業所内のイベントや研修、会議等で活用したリ地域への貸し出しを行っている。ものづくりカフェや地域の勉強会などに貸し出している。利用者は施設内保育園の園児との交流を楽しみ、散歩の途中で隣の保育園の園児と挨拶を交わしたり、児童館へ通う子どもたちとも挨拶を交わし、徐々に交流を再開している。ボランティアも本格的な交流には至っていないが、植栽や事業所周りの清掃、車椅子掃除等で連携している。

地域の情報を利用者へも提供し、神社の祭りや職員の担ぐ神輿を楽しんでいる

町会へ加入したり、区や地域包括支援センター等から地域の情報が寄せられ、利用者にも各種の情報を提供している。今年度は神社の祭りで、神輿が事業所近くを練り歩いたため利用者も神輿見物を楽しんだ。また、神輿の担ぎ手として職員も参画し、地域貢献にもつなげている。外国人職員も参画し、日本の伝統行事を味わっている。職員は町内会と連携し、夜回りにも参画、火の用心等でもさらなる地域貢献につなげ、交流の幅を増やしている。

12.施設と家族との交流・連携を図っている
  • 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
  • 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
  • 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
家族へは2ヵ月に1回のペースで利用者の様子を生活記録として送付している

介護職とともに各専門職が利用者の状況を生活記録として作成し、2ヵ月に1回のペースで家族へ送付している。また、ホームページの「最新情報」欄からも、行事や作業、日常の様子等々利用者の生活に関する情報を掲載し、多くの写真でわかりやすく伝えている。さらに多種類の電子媒体でも発信している。特にホームページは家族だけでなく友人や知人、入居や就業を希望する人たちへも発信し、評価を得ている。

居室での面会を再開し、家族と一緒に行事やレクリエーションを楽しんでいる

食事の時間帯を避け、それ以外は何時でも居室での面会を再開している。また、納涼祭やクリスマス会はフロア全体で行い、家族も参加して楽しんでいる。家族の来所時には、利用者の状況を伝えるようにしている。さらにユニットで日常的に行われているレクリエーションや行事等へも、面会で来所している時には歓迎し、徐々に日常的な交流に向けられている。

家族懇親会を再開し、各フロアごとに開催している

新型コロナウイルスの影響で中止していた家族懇親会を今年度から再開した。各フロアごとの開催としたが、半数近くの家族が参加して交流を深めている。家族間でも久しぶりの交流を楽しんでいる。また、サービス担当者会議への家族の参加も再開され、計画に対する直接の説明とともに家族からの意向も傾聴している。欠席する家族へは電話や面会での来所時に希望を聴いている。事業所に対する意見等も収集している。

【講評】
利用者のプラバシーや羞恥心に配慮した支援を職員間連携で行っている

契約時には個人情報保護規程を説明し、「個人情報に関する同意書」により同意を得ている。ホームページ等に掲載される写真は同意を得た利用者に限定しており、郵送物は家族とも相談し、保管したり家族への郵送も行っている。また、居室やトイレ、浴室はノックや声掛けで許可を得てから入室し、速やかにドアを閉めている。排泄支援時には周りへの配慮も行い、耳元で声掛けして誘ったり、汚物類はわからないように運び出している。入浴や排泄で希望する女性利用者には同性職員が支援し、マニュアルとともに協働で羞恥心やプライバシー保護に努めている。

家族に利用者の年表作成を依頼し、嫌いなことや話題にしたくないことを共有している

入居時には家族からも協力を得、利用者の生活史に関わる年表作成を依頼し、嫌いなことや話題にしたくないことなどとともに職員間で共有している。入居後も利用者の価値観や生活習慣などを日常の会話等から傾聴し、計画や支援、24時間シートに反映させている。体操や作業、食事やレクリエーションなど、場面が変わる前には利用者に声をかけ、同意を得てから行動するようにしている。利用者が拒否した場合には、その意思を尊重し、無理強いのない支援を行っている。必要な支援は、職員が交替したり、時間を空けて再度声をかけるようにしている。

1.利用者のプライバシー保護を徹底している
  • 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  • 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  • 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
  • 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  • 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
法人作成の共通マニュアルや事業所のマニュアルを活用し、業務の標準化を行っている

法人で「高齢者ケアにおけるサービスマニュアル」を作成し冊子化、すべての職員に配布している。法人では毎年見直しも行い、QRコードを活用したり経験の浅い職員にも分かり易く改編している。新人職員への入職時研修だけでなく、すべての職員の研修に活用し、業務の標準化につなげている。さらに『介護課マニュアル』や『支援課マニュアル』を事業所として作成し、法人作成マニュアルと連動、活用している。ユニットリーダーはマニュアルに基づく支援等を指導し、主任と連携しながら支援の状況を確認している。

計画の短期目標と介護個別計画書、24時間シートで個別支援手順書につなげている

介護ソフトを活用し、利用者一人ひとりの介護個別計画を時系列で作成、24時間シートと連動している。計画の短期目標に対する支援内容を3ヵ月毎のモニタリングで評価し、専門多職種によるモニタリング会議で意見交換、計画や支援の変更に向けている。会議では専門的な見解とともに職員の意見や提案を大切にし、支援内容や24時間シートにも反映させ、利用者本位の支援に向けられている。職員は計画の短期目標に対する支援と24時間シートとを連動させ、利用者個別の支援手順書につなげている。

1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
  • 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  • 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
  • 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  • 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている

事業者のコメント

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評価情報

【評価機関名】

有限会社 ヘルスサポート

【評価実施期間】

2024年1月10日~2024年3月31日

【評価者修了者No】

H0701078,H0702019,H1301031,H1302043

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