評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)障害の有無にかかわらず、地域で生き生きと生きる
2)個人を尊重し、個々のカラーを活かす
3)社会のルールの重要性を身につけられるよう支援していく
4)利用者が自分でできる事へのチャレンジを全力で支える
5)QOL・ADLの向上、維持を目指す
職員に求めている人材像や役割
①利用者と対等な立場で接することができる人
②悪口や愚痴をあまり言いふらさない人
③協力した支援関係を望める人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①利用者と対等な立場で接することができる人
②利用者が豊かな生活が送れるよう自分自身も楽しく支援してほしい
③“待つ”事ができる支援をしてほしい
全体の評価講評
特によいと思う点
支援目標の根底には利用者主体の理念があり、一人ひとりの選択を尊重する取り組みを通じて、日々の支援に浸透しています。生活の主体は個人であるとの認識が共有されており、グループホームゆえの集団生活という形態によっても、個人の選択ができるだけ規制されないように配慮することを職員に周知しています。個別性を担保するために、職員には日々のやり取りを通じて、利用一人ひとりの思いを把握して記録するように指導されており、職員会議等を通じて共有するとともに、個別支援計画に反映され、実践につながる仕組みがあります。
事業所では専門の調理員を2名採用し、分担して月間の献立が作られています。献立は季節ごとの行事やイベントだけでなく、利用者個々の希望が反映されています。また、お誕生日には必ずリクエストのメニューでお祝いをするなど利用者同士のコミュニケーションにつながっています。栄養バランスなど保健所の栄養士の助言を受け、健康面にも配慮しています。毎日の食事の内容は写真を撮り画像で記録すると同時に、適切な内容で提供されていることを家族に伝えています。
室内は各部屋とも外気と採光が十分に行き渡り、快適な生活ができるよう配慮されています。日々の清掃は専門の職員が従事し、利用者自身が行うことをサポートするとともに、行き届かないところは職員が仕上げを行うことで、細かなところまで清潔が保たれています。また、コロナ禍以降、空気清浄機の設置や換気、消毒、パーティションの活用などの意識が定着し、感染症の予防につながっています。バリアフリーに対応した設備は利用者の重度化を想定したつくりで、エアコン・ベッド・カーテンなどが完備され、入居時の負担の軽減されています。
さらなる改善が望まれる点
生活の場として事業所では、どのような時間での災害についてもその対応方法の検討が必要と考え、避難計画や事業継続計画の策定に取り組んでいます。避難計画においては、人員確保のため遠方からの通勤者を少なくし、近隣に居住し緊急時に対応が可能な職員を増やすなど、法人内の他事業所との連携した計画となっています。実際の避難訓練は年に2回実施していますが、今後は実際の災害を想定した合同の避難訓練などに力を入れ、マニュアルを整えて周知されることが望まれます。
365日の生活支援を維持するためには、多くの職員が協力してサービス提供にあたることになります。またより豊かな生活を創造するために、余暇活動に専門の職員を雇用することにより、利用者と関わる際の職員の視点も多様なものとならざるをえません。理念を徹底した支援を安定的に継続するためには、理念に沿った支援の標準化、見える化が不可欠と考えます。手引書等の改定を迅速に進めることで、安心して利用者の生活を地域社会に広げていける環境となることが期待できます。
事業所では幅広い年齢の利用者や個々の障害特性やニーズに応じた支援のためには支援にあたる職員の人材の確保と育成が必要と考えています。人員基準を上回る人員数や職員一人ひとりが得意分野を活かせるような配置が工夫されていますが、様々な年代の職員が従事することで異なる意見も尊重しながら、よりよい支援につなげていくことが課題となっています。また、日々の支援のみに終始せず、外部の研修を活用したスキルアップや資格取得のバックアップなどで職員のモチベーションの維持や支援力の向上が期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
サービスの開始、終了時には、利用者のそれまでの生活歴を尊重し、施設の特性上は集団生活ではあっても、個人の希望や選択がきるような環境を整え、地域生活の連続性を大切にしています。グループホームへの入所や退所時は、本人が地域でどのような生活を築きどのように感じていたのかを丁寧にアセスメントを行い、他の利用者の生活と調整を行って個別日課を作成するよう努めています。また退去時の終結面談では、生活状況や本人の希望や意向を次の生活に引き継げるように、相談支援専門員の参加を求める等、退所後の連携にも配慮しています。
虐待防止委員会は外部の委員や、利用者の家族も委員として構成され、3か月に1回開催の委員会ではそれぞれの立場からの意見交換や情報共有がされています。また、ご意見BOXを設置して利用者、職員が気がついたことを伝えられ仕組みもあり、職員が虐待とはいえないまでも不適切と感じる支援の意識を高められるよう定期的なセルフチェックも実施しています。これまで虐待の事例はありませんが、虐待事案だけでなく、職員のメンタル面でのセーフティーネットとしての役割から、委員会の回数を増やすことも検討しています。
週末や休日のは利用者がその日に購入したいものを買いにでかけたり、希望する外食にでかけるなど、個々のニーズに応じた過ごし方をサポートしています。旅行の行き先なども茶話会で直接利用者の意見を聴取して決めるなど、利用者の主体的な活動を尊重しています。季節ごとの行事やイベントも充実しており、利用者の楽しみとなっています。また、施設内においては音楽セラピーや臨床美術、美術セラピーなどの活動を行っています。希望する利用者は外部講師の指導を受けながら表現活動を行い、作品作りの楽しみやストレスの緩和の機会となっています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:利用者は利用契約のある利用者8名を対象としました。
男性4名、女性4名でした。 - 調査方法:アンケート方式
利用者および事業所の希望で、全員アンケート方式で実施しました。調査票は全員郵送で回収しました。
利用者調査は6名、の回収による集計となりました。 - 有効回答者数/利用者総数:6/8(回答率 75.0% )
対象者全員について、アンケート方式による利用者調査を実施しました。調査票は利用者の自宅にて記入の上、郵送にて回収しました。8名の利用者の内6名の回答がありました。そのうち5名が利用者ご本人による回答で、1名が家族が本人の気持ちを推察して回答されました。また、事業所の意向によりユニットごとの集計はせず、2ユニットあわせての集計となっています。総合評価では「大変満足」が33.3%、「満足」が66.6%でした。全員の方が満足されている結果となっています。
アンケート結果
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
2.利用者は、主体的な活動が尊重されているか
回答者全員が「はい」と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
3.グループホームでの生活はくつろげるか
回答者全員が「はい」と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
4.職員が利用者の家族等に連絡をする場合、方法や内容等についてあらかじめ利用者の希望が聞かれているか
回答者の66.6%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が33.3%、と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
5.グループホーム内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
6.職員の接遇・態度は適切か
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答者の50%が「はい」と答え、同じく50%が「どちらともいえない」と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
10.利用者のプライバシーは守られているか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
11.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
回答者の83.3%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
回答者の66.6%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%、と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
回答者の66.6%が「はい」と答え、「どちらともいえない」が16.6%、と回答がありました。自由意見のコメントは特にありませんでした。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
利用開始直後は、職員配置を増やして、手厚く支援できる体制としています
利用者が不安やストレスを感じやすいことに配慮して、利用開始直後は職員配置を増やし、手厚く支援できる体制にするとともに、利用者との密なやり取りを通じて、アセスメント時に把握できなかった情報を補完して、速やかに利用者が安心できる支援環境をつくれるように取り組んでいます。
本人を尊重した個別日課を目指しており、開始時には丁寧に情報を聞き取ります
利用者一人ひとりの生活サイクルを大切にしているので、利用開始時のアセスメントでは、入居前の生活状況や生活歴、本人の希望を丁寧に聞き取ります。利用開始時には職員を加配して、日々のやり取りを通じてアセスメント時に把握しきれなかった情報を補完し、新規入居者が集団に合わせるのではなく、特性をしっかりと把握したうえで集団全体で調整を行なって、一人ひとりが尊重される環境となるようにしています。
サービス終了時には受容的な傾聴により本人の気持ちを受け止めて引き継ぎます
サービスを終了する利用者は、次の生活でも福祉サービスを利用するので、安心して次の生活に移れるように、情報だけでなく本人の思いを引き継げるように配慮しています。サービス終了にあたっての利用者の気持ち、またこれまでの生活をどのように感じているか、受容的な傾聴の時間を取って把握し、相談支援専門員等を通じて、支援者側で蓄積した情報に加えて、本人の気持ちを、次の支援者に引き継ぐようにしています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
定期の面談に加えて、日常の様々な職員とのやり取りから利用者の希望をくみ取ります
計画のモニタリングや更新時には利用者との面談で満足度や意向を把握しています。障害特性から多くの利用者は自身の意見を言語化することが難しいので、面談情報と合わせて、多様な職員との日々のやり取りを通じて得られた情報を参考にして、利用者の希望や意見を把握するようにしています。
チーム支援に取り組んでおり、多様な職員の視点を生かして支援計画を作成します
個別支援計画は中間のモニタリングを挟んで定期的に更新しています。モニタリング及び更新の際は、本人との面談で満足度や意向を把握するとともに、別途家族からの評価も参考にしています。またグループホームの特性上、職員集団が連携して支援していることから、日々のやり取りを通じて個々の職員が把握した情報をケース記録や職員会議で共有し、多様な視点から評価をおこなっています。
オンラインツールを活用し職員間でタイムリーに利用者に関わる情報を共有しています
多くの職員が連携して、様々な生活場面に対応したサービスを提供しています。利用者に関する情報は、事務所に保管されている日誌やケース記録に記載しており、全ての職員が閲覧できるようになっています。日々の変化で共有が必要な情報については、LINEやTime Treeといったオンラインツールを活用して、勤務外の職員ともリアルタイムで共有できるようになっています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
- 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
【講評】
定期的に個別面談を実施し、個々の目標を明確にした個別支援計画を策定しています
年間4回の個別の面談を実施し、生活に対する希望や要望を丁寧に聞き取り個別支援計画書を作成しています、個別支援計画書はグループホームでの生活の状況や面談で把握した要望などを踏まえて年2回の見直しを行っています。面談は、対面で利用者本人、家族、職員の3者で行うことを基本にしていますが、本人との対話や気持ち上で配慮が必要な場合などは、必要に応じて事前に家族との面談を行ったのち、利用者との面談を行うなど、障害特性や個々の状況に合わせた対応を行うことにより、より支援計画に沿った適切な支援の実践につなげています。
安定した生活の場となるよう、良好な相互の関係づくりに力を入れています
グループホームでは、利用者が安心、安定した生活を送れるような支援を実践するためには、利用者と職員との信頼に基づく良好な関係が重要と考えています。そのためには日々の生活場面で、挨拶や「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉をお互いに掛け合う習慣や雰囲気を大切にしています。また、利用者個々に合わせて、コミュニケーションの方法に工夫をしています。言葉だけでは相互理解が難しい利用者には手話などを組み合わせて、視覚的にわかりやすいよう壁への掲示などを行っています。
関係事業所との連絡や生活に必要な情報の共有に努め、利用者支援に活かしています
利用者が日中通所する、生活介護事業所や就労継続支援B型事業所とは毎日の連絡帳を通しての相互にやり取りすることで、日々の連絡や情報の共有が確実に行えるよう努めています。事業所内において、夕方の団らんの場での会話などから日頃の様子についてタイムリーに把握をし、職員間で共有しています。また事業所の室内には、利用者に向けて、職員の勤務割表や予定カレンダー、食事を摂る人の人数の表など、きめ細やかに、生活に必要な情報を見やすく掲示することで、利用者が生活に必要な情報を得られように配慮されています。
2.利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている
- グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
- グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っているグループホームのみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
週末や休日の過ごし方について利用者の希望に沿って支援しています
週末や休日は自宅で過ごす利用者は少なく、事業所では利用者自身の希望や個別支援計画に基づいて、できるだけ要望に応じた支援ができるよう努め、利用者の主体的な生活を支えています。例えば、百円ショップやドラッグストアなどへ買物に行きたいという利用者の要望やハンバーガーを食べに行きたい、などの細かな要望に応えることで利用者自身の主体的な活動を尊重しています。行事の内容や旅行の行き先なども茶話会で直接意見を聴取して決めています。また、施設内においても音楽セラピーや臨床美術、美術セラピーなどの活動に取り組んでいます。
事業所内は清潔に保たれ、物品がわかりやすく整頓されています
室内はどのお部屋も外気と採光が十分に行き渡り、快適な生活ができるよう配慮されています。日々の清掃は専門の職員が従事し、利用者自身が行うことをサポートするとともに、行き届かないところは職員が仕上げを行うことで、細かなところまで清潔が保たれています。緊急用のヘルメットなどもすぐに使える場所に使いやすく整頓されており、利用者が物品を使いやすいよう工夫をしています。また、コロナ禍以降、空気清浄機の設置や換気、消毒、パーテーションの活用などの意識が定着し、感染症の予防につながっています。
食事が生活の中の楽しみとなるよう、メニュー内容や趣向に工夫をしています
事業所では専門の調理員を2名採用し、分担して月間の献立が作られていますが、献立には利用者個々の希望が反映される仕組みがあり、毎日の楽しみとなっています。また、献立全般については保健所の栄養士の助言も受け健康に配慮されています。季節や年中行事を取り入れた献立の他、利用者の誕生日にはそのお祝いのメニューが提供されるなど個々に配慮すると同時に、利用者同士のコミュニケーションにもつながっています。日々の食事の内容は写真を撮り画像で記録すると同時に、適切な内容で提供されていることを家族に伝えています。
3.利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
- 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
【講評】
生活上の身の回りのことについて、利用者の自立度に応じてサポートしています
事業所では利用者の状況や支援区分には個々に差があり、介助の必要な度合いが違うためすべての面で個別の支援が必要です。一部の生活面すべてに支援が必要な利用者に対しては衣服の着脱などのみだしなみ、食事形態を変えての提供と介助などを行っています。その他の利用者に対しては、季節にあった衣服の助言や、見守り、確認などの個々に合わせて支援を行っています。洗濯では洗濯機→室内に干す→屋外に干す→取り込むといった一連の流れで日々自立して行えるようサポートしつつ、シーツなどは週に1回職員が声をかけて確認をしています。
利用者の金銭について、管理や使い方について適切に支援を行っています
日常使用するお小遣いについては、自分で管理を行う利用者と職員が預り管理する利用者、それぞれついてその出納が明確にわかるよう管理をしています。いずれの場合も、支出については個々の台帳に証票を添付し、月に1回家族に承認を得るなど、預かり金規定に沿った管理を行っています。可能な利用者は自身でもお小遣い帳に記入し、主体的に管理ができるよう支援を行っています。
4.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
日々の体調管理に対し丁寧な支援を行っていますが、緊急時の医療体制が課題です
事業所では利用者の日々の健康管理には基本的な見守りや記録により、体調の変化に気づくことが大切だと考えています。そのため、朝夕の検温と血圧測定を実施し、排便の有無を把握をして支援日誌に記録しています。体調の急変やてんかん発作などに備えてマニュアルを作成し、指示・連絡などがスムーズに行えるよう備えています。医療との連携について、日常的に近隣のクリニックを受診するほか、協力医療機関としての指定の病院がありますが、利用者・職員アンケートからは医療との連携についてさらなる充実を望む意見がありました。
服薬の必要な利用者への支援を適切に行い、事故のないよう工夫をしています
利用者の服用する薬については、お薬カレンダーという日ごとのポケットになっている収納袋に薬を分別して入れ、服薬状況が見えるように壁に掲示しています。個人別、明日夕などの時間別に管理された内服薬は、与薬したときと飲み終わった風袋のダブルチェックにより飲み忘れなどがないように工夫しています。事業所では、血圧の管理が必要な利用者が2名、てんかん発作の管理が必要な利用者が4名おり、服薬管理が重要です。そのため、基本家族が行う通院についても、確実に行えるよう必要に応じて職員が同行し、助言など行っています。
5.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
利用者、家族との連絡は個々の状況に応じた方法を用いて行い、連携に努めています
家族との連絡には利用者の意向を踏まえて、必ず連絡の前に了解を得ています。また、利用者からこのことを家族に伝えておいてほしいという要望については、必ず伝えています。連絡にはSNSなどを活用していますが、高齢の家族もおられるため合わせて電話やFAXでの連絡も行っています。SNSのアプリを使用して、個別の相談の他、イベントや外出時、ふだんの様子などのについて、画像を共有する方法も可能な家族とは行っています。連絡先が家族ではなく成年後見制度の後見人の場合は、必要なときに確実に連絡が取れるよう留意しています。
施設の通信の配付や保護者会の開催で、必要な情報を共有しています
定期的に施設の通信「やまぼうし通信」を発行し保護者に配布しています。通信では世話人からのコメントや行事や帰宅日の情報、事業所の予定などについてのお知らせ、日常のイベントの様子やお誕生日を迎えた利用者のことなどが画像を交えて掲載されています。保護者会は年間に1回、定期的に開催し、事業所の取り組みや運営について共有する場とするほか、利用者家族同士の交流の場としても活用されています。また、急な事項の連絡や相談などについては電話での連絡などにより、タイムリーに共有しています。
6.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域でのイベントや関連機関との連携を通して余暇の充実をサポートしています
事業所内では、市内で行われる花火大会のチラシや立川市の広報紙などが掲示され、イベント等の情報が得られるようになっています。地域のお祭りや福祉祭り、夏祭りなどには職員が付き添い参加できるよう支援しています。また、立川市のグループホーム連絡会に所属し、地域の情報を得て合同での活動に参加しています。立川防災館での合同避難訓練では地震体験や消火体験などを行い、東大和市のイベントでは関連の就労継続支援B型事業所とともにパンの販売などを通して、地域との連携、余暇の充実をはかっています。
販売活動や芸術の発表の場などを通して社会参加の機会を支援しています
社会福祉協議会などを通じて、地域の中の壁に絵を描くという「立川ウォールペイントプロジェクト」への参加や臨床美術の活動を通して利用者が制作した作品の作品展の開催などを通して、利用者の社会参加の機会を支援しています。いずれも日頃、利用者がチャレンジしてきた活動を事業所の外の地域に向けて発信するとともに、利用者の生活圏の拡大につながっています。
【講評】
一人ひとりの選択を尊重することが、支援理念として共有されています
利用者主体の理念が徹底されており、一人ひとりの選択を尊重する支援に取り組んでいます。そのため、利用者に関する情報を外部とやり取りする際にも、口頭であってもその都度、利用者に確認するように職員を指導し実践しています。
個人情報は、職員以外が立ち入れない事務所で管理しています
アセスメント表や個別支援計画、ケース記録、日誌といった利用者の個人情報が記載される書類は、紙ベースで作成し、個々のファイルで管理されています。それらはデータとしての保存はされていませんが、ファイルの管理はすべて化はされていませんが、すべて事務所内に保管・管理されており、職員以外が閲覧できないように配慮されています。
多数の職員が連携するので、継続的なプライバシー保護の意識を維持することが課題です
サービスの点検や虐待防止の取り組みは法人の虐待防止委員会が担当するなど、事業所外の目を入れてコンプライアンスの維持向上に取り組んでいます。プライバシーを保護する意識の向上については都度、管理者が指導を行っています。職員の年代によってはプライバシーを尊重する意識に差が見られており、認識の差を踏まえた指導方法としていくことが課題となっています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
手順書等は入居利用者に合わせて作成しており、入退去の際に見直されます
利用者支援に関わる手順書は、事業所視点で作成したものを定期的に更新するのではなく、利用者に合わせて作成し見直されています。利用者の入所や退所がある場合は、新たな利用者の構成に合わせて見直しを行っています。また利用者の状況の変化に合わせても見直しが必要となるので、個別支援計画の点検とも連動して適宜行っています。
サービス手順や内容の点検は、法人の虐待防止員会が担います
運営法人の変更があり、それに伴う新体制の開始にあたり、権利擁護に関わる部門に関しては事業所単独で点検するのではなく法人が第3者的な視点で評価する仕組みとなりました。サービスの手順や内容については、虐待防止と合わせて、法人の虐待防止委員会が担うことになっており、法人や事業所の理念に沿った運用が行われているか定期的に点検を行っています。
運営法人が変わったため、現状に合わせた手引書等の見直しを進めています
事業所では、年度内に運営法人が変わることがありました。現行の手引書等の多くは、前法人の管理下で作成されたものを継続して使用しているため、現行の理念や支援方針、支援内容にそぐわない部分があると認識しています。法人とも相談をしながら、新体制と理念に沿った内容への見直しを進めています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
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【講評】
パンフレットや通信、SNSの活用により、考え方や特徴の発信に取り組んでいます
一人ひとりの選択を尊重するという理念や、選択に基づいた多様な余暇活動の提供という事業所の強みをわかりやすく発信しています。パンフレットには事業所の理念(大切にしていること)が記載され、充実した余暇活動といった特徴も写真付きで紹介されているので、見た人が事業所の目指しているグループホーム像をイメージできるようになっています。インターネットの利用が困難な高齢の家族等への、視覚化した情報提供が、今後の課題となります。
ルビや読み上げ、絵カードの活用など、伝達手段の工夫をしています
文字情報には必要に応じてルビをふっています。読解が困難な利用者特性に配慮し、文書を音読して情報を伝えたり、説明者が絵にするといった工夫を行なっています。画一的な対応ではなく、一人ひとり異なることを前提に、利用者に合った表現方法を工夫することを職員に周知しています。
体験に必要な備品を整備をしており、速やかに体験をできる環境にしています
利用希望者の問合せや見学には、随時、個別に対応しています。生活に最低限必要な家具・家電は事業所が設置しており、利用者希望者には、グループホームでの生活を具体的にイメージして判断してもらえるように、体験を希望する場合は、問合せから、見学、体験といった一連の流れを、円滑に提供できるようにしています。