評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) その人らしく生き抜く:利用者と支援者の関係形成に重点を置いた支援をし、意思決定、自立支援にも注力し、自己決定、自己コントロール力を身につけて頂き、自立支援を促し、利用者が地域で生き生きと暮らす事をサポートしていく。
2) それぞれのスタッフが持つ個性と多様性をお互いに尊重し、仲間として利用者と地域でともに暮らし、自分らしく人生を歩む。
3) 障がい児・者が家族や周囲の人々、地域社会と交流しながら、生活を楽しみ、周囲に適応し、生き抜く力を身につけ、それぞれかげがえのない個性を輝かせるよう支援する。
職員に求めている人材像や役割
障がい者支援に適正を持ち、仕事に対して意欲的である人材。
業務遂行能力に長けた人材。
事務処理能力に長けた人材。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
障がい者支援に誇りを持って働いて欲しい。
この仕事が楽しいと言う事に気づいていて欲しい。
求める人材像よりまずはここを一番に持っていて欲しい。
全体の評価講評
特によいと思う点
前回目標の「利用者の自立を支える支援」について、職員の回答は、改善が進んでる97%、わからない7%との結果です。職員の意見として「基本的にできる事は利用者に行って頂き、場合によってはヘルパーと一緒に行うなど工夫しています。」「基本的にご利用者のペースで生活習慣を行って頂くようにしているが、時間が限られている時に手を貸し過ぎてしまうことがあった。」「自分でできる事を促すことと、本人のしたい事との矛盾があった時が悩ましい。」などがあり、自立支援への意識付けが根付いてきていると、評価者は感じました。
家族アンケートの総合的な満足度は、大変満足21%、満足74%、どちらともいえない5%と、ご回答頂いた殆どの方が満足されています(有効回答率68%) 。“【問1】ご本人は落ち着いて過ごしてるか?”の満足度は88%で、「利用することに慣れ、楽しく過ごしているようです。」とのコメントが多くありました。次いで“【問2】職員は安心・安全に配慮してくれるか?”、“【問8】職員はご本人の気持ちを大切にしてくれるか?”が共に86%で、見えない不安はありつつ、本人の様子が高い満足度に繋がっています。
さらなる改善が望まれる点
評価者は法人全体の日々の業務を洗い出し、業務の効率化を目指す時期に来ていると感じています。勤怠管理しかり、中でも毎月の複雑なコーディネーション作業はエクセルで管理しているため、管理者は自身の貴重なマンパワーを犠牲にしなければなりません。評価者は「費用対効果を考慮して、コーディネーション作業のDX化が目標である。」と提案します。コーディネーション作業はマンパワーからDX化への移行が必要との認識です。
保護者から「本人の意志とは別な行動を押し付けようとする職員もいらっしゃいます。」との意見がありました。職員アンケートの“【5-2①】利用者自身が判断するよう促していますか? ”の認知度は常勤89%、非常勤100%(前回:88%)といずれも高位、「利用者の自立(自律)を支える(継続して)。」との意見がありました。評価者は「ご本人にばかりでなく、その背後に存在する保護者との更なる情報共有やコミュニケーションも視野に入れた支援がスタッフには求められる。」との認識です。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:期間中の全利用者家族62名に配付、42名から回答を得ました。回答者の利用者属性は、性別は男性21名・女性18名(無回答3名)、年齢構成は20歳未満9名、20歳代20名、30歳代10名(無回答3名)でした。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート用紙は、案内状・アンケート・返信用封筒をセットにして連絡帳に挟み、配布しました。利用者からは、返信用封筒で直接当機関に郵送により回収しました。 - 有効回答者数/利用者総数:42/62(回答率 67.7% )
期間中の全利用者家族62名中42名から回答を得ました(有効回収率68%(前回88%))。回答した利用者の状況は前回と比べて、性別は男性50%・女性43%(無回答7%)(前回:男性61%・女性30%(無回答9%))、年齢構成は20歳未満21%、20歳代48%、30歳代24%(無回答%)(前回;20歳未満32%、20歳代41%、30歳代18%(無回答9%))でした。
利用者調査全体の満足度は“はい”71%、“どちらともいえない、いいえ”14%、“非該当・無回答” 15%(前回“はい”83%、“どちらともいえない、いいえ”9%、“非該当・無回答” 8%)でした。
意見や要望(オプション設定)では「一泊しか利用できないので、連泊(2泊以上)可能にしていただけるといざという時有難いです。」「作業所迎え~SS~作業所送りでの終了の場合、(親が一度も関わらないので)知らない(初めての人)ヘルパーさんだと
少し不安になる。」が上がりました。
アンケート結果
1.利用中の生活はくつろげるか
37名(88%(前回93%))が“はい”、4名(10%(前回“どちらともいえない”7%))が“どちらともいえない”と回答しています。15件の意見を頂きました。参考となる意見として「連絡ノートにも記入していただき安心です。」との意見があがりました。
2.事業所の設備は安心して使えるか
36名(86%(前回95%))が“はい”、5名(12%(前回“どちらともいえない”5%))が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「特にケガなどして帰宅したことはありません。」との意見があがりました。
3.利用時の過ごし方は個人のペースに合っているか
34名(81%(前回93%))が“はい”、6名(14%(前回“どちらともいえない”7%))が“どちらともいえない”と回答しています。8件の意見を頂きました。参考となる意見として「急がされると動かなくなる(本人の特性)を理解してくださっていて、本人の気持ちをよく考えてくださっているのが分かります。」との意見があがりました。
4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
25名(60%(前回61%))が“はい”、7名(17%(前回“どちらともいえない”18%(“非該当・無回答” 20%)))が“どちらともいえない”と回答しています。14件の意見を頂きました。参考となる意見として「リフォーム済みのため清潔感がある。」との意見があがりました。
5.職員の接遇・態度は適切か
35名(83%(前回86%))が“はい”、6名(14%(前回“どちらともいえない”9%(“非該当・無回答” 5%)))が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「報告書には丁寧に書いてあります。」との意見があがりました。
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
29名(69%(前回77%))が“はい”、3名(7%(前回“どちらともいえない”7%(“非該当・無回答” 16%)))が“どちらともいえない”と回答しています。6件の意見を頂きました。参考となる意見として「何かあった場合は、すぐに連絡(事務所を通して)してくださるので安心です。」との意見があがりました。
7.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
17名(40%(前回68%))が“はい”、7名(17%(前回“どちらともいえない、いいえ”9%(“非該当・無回答” 23%)))が“どちらともいえない”と回答しています。4件の意見を頂きました。参考となる意見として「利用者に対応できるヘルパーさんを配置していると聞きました。」との意見があがりました。
8.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
36名(86%(前回98%))が“はい”、4名(10%(前回“どちらともいえない”2%))が“どちらともいえない”と回答しています。3件の意見を頂きました。参考となる意見として「どの職員の方も、本人の気持ちを大切にしてくれていると感じます。」との意見があがりました。
9.利用者のプライバシーは守られているか
25名(60%(前回75%))が“はい”、6名(14%(前回“どちらともいえない”7%(“非該当・無回答” 18%)))が“どちらともいえない”と回答しています。3件の意見を頂きました。参考となる意見として「子どもの様子を見てそう思いますが、伝えることができないので心配な点はありま す。」との意見があがりました。
10.サービスの利用に当たって、利用者の状況や要望を聞かれているか
33名(79%(前回93%))が“はい”、5名(12%(前回“どちらともいえない”5%(“非該当・無回答” 2%)))が“どちらともいえない”と回答しています。5件の意見を頂きました。参考となる意見として「本人のつたない表現をとてもうまく汲み取ってくださっていると思います。」との意見があがりました。
11.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか
34名(81%(前回96%))が“はい”、3名(7%(前回“どちらともいえない”2%(“非該当・無回答” 2%)))が“どちらともいえない”と回答しています。2件の意見を頂きました。参考となる意見として「ビス提供記録に支援内容・活動が細やかに記載されていて、本人から直接聞 けないので(発語がない)有難い。」との意見があがりました。
12.利用者の不満や要望は対応されているか
25名(60%(前回75%))が“はい”、7名(17%(前回“どちらともいえない”9%(“非該当・無回答” 16%)))が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。3件の意見を頂きました。参考となる意見として「通所事業所からの洗濯物だったり、経路の変更等の要望に丁寧に対応してくれて いる。」との意見があがりました。
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
24名(57%(前回64%))が“はい”、4名(10%(前回“どちらともいえない、いいえ”29%(“非該当・無回答” 7%)))が“どちらともいえない、いいえ”と回答しています。意見はありませんでした。
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
【現状】【2-2②】利用時の不安やストレス軽減”はギャップなしです。
職員アンケートの“【2-2②】サービス開始時の利用者の不安やストレスが軽減するよう取り組んでいますか?”の認知度は常勤100%、非常勤100%(前回:88%)、管理者も“課題なし”、ギャップなしです。職員は「ご利用者様の様子、情報を確認しやすい体制」、管理者は「利用者に寄り添った支援を行いストレスの緩和、不安の除去に努めている。」との意見です。さらに保護者アンケートの“【問8】本人の気持ちの尊重”の満足度も86%(前回:98%)と高位、「どの職員も本人の気持ちを大切にしてくれている。」との意見です。
【課題】“【2-1③】契約時の保護者からの要望の伝達”の認知度は低位です。
職員アンケートの“【2-1③】契約時の利用者家族からの要望が伝わっていますか?”の認知度は常勤44%、非常勤50%(前回:100%)とダウンしました。一方、管理者は「保護者から聞き取った内容はアセスメントに反映している。」を背景に“課題なし”としています。
【目標】アセスメントの記載内容の点検が目標です。
職員アンケートの“【3-1①】アセスメントの内容を定期的に確認していますか?”の認知度は常勤100%、非常勤100%と非常に高位です。管理者は「保護者から聞き取った内容はアセスメントに反映している。」と発言、職員アンケートの“【2-1③】契約時の利用者家族からの要望が伝わっていますか?”の認知度は、常勤44%、非常勤40%と低位、管理者と職員間でギャップが存在します。評価者は「アセスメントの記載内容の点検が必要である。」との認識です。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】前回の課題、“サービス提供記録の細やかさ”はギャップありです。
管理者は前回の課題、“サービス提供記録のさらなる細やかさを考えていますで”は、「ご利用者に変化があった場合は、必ず事務所に報告または書面報告をするように支援者に共有しています」を背景に“改善が進んでいる”との認識です。一方、職員アンケートの“【3-3①】個人記録の記載内容について、管理者から指導を受けていますか?”の認知度は常勤44%、非常勤50%(前回:50%)と低位継続、職員から「書類が多いと感じてしまう時があります。簡潔に書ける書式になると嬉しいです。(交通費・実績表等)」との意見です。
【課題】“【3-2①】希望が尊重された個別支援”の認知度はギャップありです。
職員アンケートの“【3-2①】利用者の希望が尊重された個別支援方針だと思いますか?”の認知度は常勤 44%、非常勤100%(前回:75%)で常勤 、非常勤の両者にギャップが存在します。また、管理者は「個別の支援方針(支援計画)は作成していない。」を背景に“課題あり”としています。さらに、保護者アンケートの“【問12】不満や要望に対応してくれているか?”の満足度は60%(前回:75%)、「通所事業所からの洗濯物だったり、経路の変更等の要望に丁寧に対応してくれている。」との意見です。
【目標】個別のアセスメントに効率性を取り込むことの必要性の検討が目標です。
管理者は「利用者個別のアセスメントを年間約20件程を見直している。」と話します。評価者は「それだけの数を見直すと、そこにマンパワーを注入せざる負えないので効率性が求められる。」との認識です。さらに評価者は「アセスメントに限らず、生成AIといったDXの導入を検討に入れるべきである。」との認識です。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援方針を作成している
- 支援方針は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 支援方針を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 支援方針は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 支援方針を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 支援方針に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 支援方針の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援方針をいかしながら、利用者に合った自立生活を送るための支援をしている
- 支援方針に基づいて支援を行っている
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 必要に応じて、さまざまな情報を提供し、または相談に応じる体制を整えている
【講評】
【現状】職員の自立支援への意識が根付いてきています。
前回目標の「利用者の自立を支える」について、職員の回答は、改善が進んでる97%、わからない7%との結果です。職員の意見として「基本的にできる事は利用者に行って頂き、場合によってはヘルパーと一緒に行うなど工夫しています。」「基本的にご利用者のペースで生活習慣を行って頂くようにしているが、時間が限られている時に手を貸し過ぎてしまうことがあった。」「自分でできる事を促すことと、本人のしたい事との矛盾があった時が悩ましい。」などがあり、自立支援への意識付けが根付いてきていると、評価者は感じました。
【現状】利用者に合わせたコミュニケーションを心がけています。
職員アンケートより“【4-1 ②】コミュニケーションの取り方を工夫しているか?”の認知度は、常勤・非常勤職員共に100%と素晴らしい結果です。職員は、言語・非言語コミュニケーションを意識し、ご利用者の障害特性についての理解はもちろん、表情や動作などから希望・要望や情動の変化を探りつつ、自立支援に向け、意思疎通が図れるよう対応しています。家族アンケートでも「娘の特性についてよく分かっている方が多いので安心」「パーソナルケアが良い」「愛情深く接して下さる方が多い」などの意見があがっていました。
【現状】事務所を週6日開所し、相談や情報提供に備えています。
水曜日以外は事務所を開所させ、相談や情報提供に応じられるようにしています。職員アンケートの“【4-1 ③】利用者の相談に応じるよう心がけているか?”の認知度は、常勤100%・非常勤75%と少しギャップはありますが、非常勤職員の勤務形態によっては相談にのるまで至らない場合もあることが推察されます。また、職員間の報連相には管理者も懸念を持っており、「ご利用者やご家族からの依頼や事業所からのちょっとしたお願い事の伝達がうまくいかない事があるため、職員同士、こまやかに連携が図れるようにしたい」との考えです。
2.利用者の主体性を尊重し、利用中の生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 利用者の状況や希望に沿って生活を楽しめるように取り組んでいる
- 室内は、利用者の状況に応じて快適で落ち着ける環境・空間にしている
【講評】
【現状】前回目標「活動の充実」を図っています。
ショートステイには映画や音楽・体操などのビデオやDVDがあり、テレビ以外の映像を皆で楽しむことができます。また、絵本や塗り絵、パズル、ボードゲームなども設置され、ご利用者が自由に手に取って遊ぶことができるようになっています。自ら手に取ることができない方には職員から提案し、遊び方を説明しながらやって見せたり、一緒に行ったりと、まずはやってみることから興味の有無を観察しつつ、興味を引き出せるような関わりを心がけています。
【現状】ご利用者が楽しめるように支援しています。
職員アンケートの“【4-2 ①】利用者が生活を楽しめるよう心がけているか?”の認知度は、常勤・非常勤共に100%と素晴らしい結果です。職員の意見では「寝室の選択や余暇の過ごし方など利用者さんの選択を尊重している」「心身共に安定して過ごせるように日々努力している」など、ご利用者の満足感や楽しみへつながるような対応を意識していることが伺えます。家族アンケートでは「プールなど家族でも連れて行きにくい所でも同性の職員が同行してくれた」など、可能な範囲で楽しんで頂けるよう取り組んでいると、評価者は感じました。
【現状】常に快適な室内環境を目指しています。
職員アンケートの“【4-2 ②】利用者が快適に過せるよう心がけているか?”の認知度は、常勤・非常勤共に100%と素晴らしい結果です。事業所では清掃や洗濯のための人員を確保し、室内環境の整備に努めています。古くなった浴室はリフォームされ、白を基調としたユニットバスになりました。家族アンケートの“【問4】トイレや居室、フロアは清潔か?”の満足度は59%と低位でしたが、本人が「清潔か?」を答えられないことや、ご家族が見学をしたことがないことが「はい」以外の主な理由でした。
3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 利用者の意向を尊重しつつ、自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
- 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
【講評】
【現状】自分でできる事は自分で行うように促しています。
職員アンケートの“【4-3 ①】利用者の意向を尊重しつつ、利用者が自分のことは自分でできるよう心がけているか?”の認知度は常勤・非常勤共に100%と素晴らしい結果です。職員は、歯磨きや洗顔、着替えなどの日常生活における細かな動作でも、できる事は自分で行って頂き、できない部分を教えながら関わる(トレーニングする)ことを心がけています。家族アンケートの“【問10】職員は本人の要望を聞いてくれるか?”では「(はい)本人のつたない表現をとてもうまく汲み取って下さっている」との回答がありました。
【現状】ご利用者のペースや状態に合わせて対応しています。
職員アンケートの“【4-3 ②】食事、入浴、排泄などの支援は利用者のペースに配慮するよう心がけているか?”の認知度は、常勤89%・非常勤100%との高位です。「時間が限られている時に手を貸し過ぎてしまうことがあった。」との意見はありますが、時間がかかってもできることは自分で行ってもらうことが職員の意識として根付いているように評価者は感じました。また、「大枠で食事や入浴の時間は決まっていますが、ご利用者の到着時間や活動内容などから臨機応変に対応することも心がけている。」と管理者は話されていました。
【現状】利用時間が快適に過せるよう配慮しています。
ショートステイの予約受付時には、障害特性を考慮し、当日のご利用者同士が気分よく過ごせるよう、組み合わせや居室の選定などにも配慮しており、ご利用者が少ない時にはご自身で居室を選ぶこともあるそうです。家族アンケートの“【問1】ご本人は落ち着いて過ごしてるか?”の満足度は88%、“【問3】ご本人は気持ちよく過ごせているか?(急かされたり等はないか)”では81%と高く、「利用を楽しみにしている。」「急がされると動かなくなる特性を理解して下さっている。」などの意見がありました。
4.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の健康状態や服薬に関して、利用者や家族から必要な情報を収集している
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制を整えている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
【現状】健康管理に配慮した対応がとられています。
入所・退所時には手洗いや手指消毒、検温を実施し、記録しています。検温は朝、非接触の体温計を使い検温しています。利用者の薬は、利用者一人ひとりに配された引き出しに保管しています。夕食後の投薬は遅番職員がいる場合には必ず二重チェックをしています。サービス提供実施記録には服薬チェック欄を設け、支援内容を記載する際にチェックを行い、服薬事故を防いでいます。また空調にも配慮し、加湿器などを設置しています。
【現状】急変や事故など緊急時の体制を整えています。
緊急時対策として管理者2名が携帯電話を所持し、24時間の連絡体制を整えています。事故や状態の変化があった場合には、現場職員から管理者へ連絡し、管理者からご家族等への連絡を行うことを原則としています。夜間は近隣の職員が駆け付けられるような体制もとられ、職員の負担軽減や安心感にも配慮されています。重い体調への変化の事例はなく、これまでの対応では、ご家族へ連絡・相談後、迎えに来て頂いたり、担当医に確認・受診して頂いたりすることが多く、ご家族も協力的な方が多いと管理者は話されていました。
【現状】ご家族は、ご本人が体調が悪くなった時の対応には概ね満足です。
家族アンケートの“【問6】ご本人の体調が悪くなった時、職員の対応は安心できるか?”の満足度は69%との結果です。「はい」の回答理由として「何かあった場合は、すぐに連絡を下さるので安心。本人に発語はありませんが、表情や体調をよく見て下さっていると感じる。」などがあり、「はい」以外の回答理由は、本人が伝えられるかが難しいことや、体調不良になるような状況になったことがないため判断できないことが挙がっていました。
5.家族等との交流・連携を図っている
- 家族等との交流・連携に際して、利用者本人の意思を確認し、その意向に基づいた対応をしている
- 必要に応じて、家族等への情報提供や相談に乗るなど支援をしている
【講評】
【現状】ご家族はサービスに概ね満足しています。
家族アンケートの総合的な満足度は、大変満足21%、満足74%、どちらともいえない5%と、ご回答頂いた殆どの方が満足されています(有効回答率68%) 。“【問1】ご本人は落ち着いて過ごしてるか?”の満足度は88%で、「利用することに慣れ、楽しく過ごしているようです。」とのコメントが多くありました。次いで“【問2】職員は安心・安全に配慮してくれるか?”、“【問8】職員はご本人の気持ちを大切にしてくれるか?”が共に86%で、見えない不安はありつつ、本人の様子が高い満足度に繋がっています。
【現状】ご利用者の様子や情報をご家族へ伝えています。
職員アンケートの“【4-5 ①】利用者の意志を尊重した家族対応を心がけているか?”の認知度は常勤89%・非常勤100%、“【4-5 ②】利用者の様子を家族に知らせているか?”の認知度は常勤・非常勤共に100%です。本人と家族の間にズレが生じた場合はご本人の思いや考えを尊重することを心がけ、ご本人が秘密にしたいと願う、ごくプライベートな事柄は秘密することもあるようです。主に電話やサービス提供記録でご家族と情報交換を図っており「提供記録に支援・活動が細やかに記載されていて有難い。」とご家族からのコメントです。
【課題】今回の評価では、ご家族から以下の要望がありました。
今回の調査で、ご家族に欲しい情報などのご要望を聞いておりますので、是非とも参考にして頂き、より良いご家族との連携につなげて下さい。《一部抜粋》「ケア時にヒヤッとした経験」「ショートステイの空き状況」「入所施設に関する情報」「利用料の内訳や計算方法のわかりやすく簡単な説明」「週末活動(移動支援)の行先アンケートなど要望を聞いて欲しい」「ショートステイ近くのおすすめスポット」など。また「ガイドヘルプやおすすめスポット、ショートステイ内トラブルなども正直に頂いているのでこのままで…」とのコメントもありました。
6.地域で自立した生活を送れるよう支援をしている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験ができるよう支援している
- 必要に応じて、関係機関(日中活動事業所、相談支援事業所等)と情報共有を行い、支援に活かしている
【講評】
【現状】地域の公園やスーパーなどを利用しています。
職員アンケート“【4-6 ②】利用者が地域の資源を利用し、多様な経験ができるよう支援しているか?”の認知度は、常勤89%・非常勤50%と少しギャップがありますが、「非常勤職員の勤務形態により外出に関わらない方もいらっしゃることが影響しているのではないか?」との管理者の見解です。ショートステイの隣には薬局があり、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品が購入できます。また、徒歩圏内には小さな公園が点在し、スーパーやコンビニもあり、休日の食事作りの際や個人的な理由で食事を購入する場合などに利用しています。
【現状】ご利用者が利用する他サービスとも連携しています。
利用者が契約している相談支援事業所や、日中活動の場の把握に努め、必要があればそれぞれの事業所などへ連絡・相談し、個人情報に配慮しながら情報交換を行い、支援に活かしています。地域の情報は毎月発行するケアこげら通信にさまざまな記事を載せ、ご家族等へ情報提供をしています。地域の中で外出支援とショートステイを上手く組み合わせ、ご利用者やご家族が「自分らしく」過ごせる時間や場所などができるよう考慮しています。
【課題】地域に関する以下の項目の認知度が低い結果となりました。
職員アンケートの“【4-6 ①】地域情報を利用者に提供しているか?”の認知度は、常勤22%・非常勤50%と、特に常勤の認知度が低い結果となっています。地域の情報は主にケアこげら通信から提供されていますが、その内容は職員へも共有されているのでしょうか?また、ご家族からも地域の入所施設情報が欲しいとの要望もあります。ご利用者の障害特性や症状の進行、ご家族の高齢化などを見越した他サービスや地域資源などについての情報収集と理解が求められます。
【講評】
【現状】前回の目標“権利擁護に向けての取り組みの検証”は“改善”との認識です。
前回、“利用者の権利擁護に向けての取り組みを検証しましょう”とのタイトルのもと、「倫理綱領を具体的な行動に落とし込む文書の作成(ケアこげらショートステイ手順書に挿入など)、権利擁護のチェックリストに記入するだけでなく振り返ることで新しい気づきが生まれるでしょう。」との目標を設定しました。今回それに対し、管理者は「年2回の研修を行っている。参加率約75%達成した。」を背景に“改善が進んでいる”との認識です。
【課題】「本人意志とは別な行動を押し付ける職員がいる」と保護者からの意見です。
保護者から「本人の意志とは別な行動を押し付けようとする職員もいらっしゃいます。」との意見がありました。職員アンケートの“【5-2①】利用者自身が判断するよう促していますか? ”の認知度は常勤89%、非常勤100%(前回:88%)といずれも高位、「利用者の自立(自律)を支える(継続して)。」との意見がありました。また、管理者も「決めつけではなく疑問形もしくは選択形にして、利用者の意思の表出に努めている。」を背景に“課題なし”としています。
【目標】上記、保護者と管理者・職員間のギャップの原因を探るのが目標です。
さらに保護者アンケートの“【問10】職員はご本人の“こうしたい”との要望を聞いてくれましたか?”の満足度は79%(前回:93%)とダウンしています。以上より、本人の意志の確認に関して、保護者はマイナスイメージ、管理者・職員はプラスイメージであることから両者にギャップが存在します。評価者は「本人の意志の確認に関し、保護者と管理者・職員間のギャップの原因を探る必要性がある。」との認識です。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
【現状】“【6-2①】サービスの手順の見直しの基準理解”の認知度は低位です。
職員アンケートの“【6-2①】サービスの基本や手順の見直しの基準を理解していますか?”の認知度は常勤33%、非常勤25%(前回:25%)と低位継続でした。一方、管理者は“【6-2①】あなたはサービスの手順の見直しの基準を職員に周知していますか?”について、「時期は定めておらず、見直しが必要と考えた際は、改訂する旨を周知、共有し、改訂を行い、改訂した内容を周知している。」を背景に“課題なし”としており、職員と管理者間にギャップが存在します。
【課題】“【6-2②】サービスの基本や手順の見直し”ではギャップが存在します。
職員アンケートの“【6-2②】サービスの基本や手順の見直しに向けて意見を持っていますか?”の認知度は、常勤44%、非常勤25%と低位でした。一方、管理者は“【6-2②】あなたはサービスの手順の見直しにあたり、職員の意向を聞き取っていますか?”について、「職員の意向により、アテンションが点くことが多い、信頼しており都度話し合って反映している。」“課題なし”としており、両者にギャップが存在します。
【目標】マニュアルの見直しや事業計画のPDCAの構築が目標です。
職員から「PDCAサイクルのPLANとDoはしていても、CheckとActionが上手く機能していないと感じる。」、「個人のスキルに頼っている所があるので“誰でも、いつでも”再現可能な環境が理想だと思います。その為のマニュアルや制度があるので、そこの強化・整備が必要だと思う。」との意見がありました。評価者は「マニュアルの定期更新や事業計画の定期的な振り返りの仕組みが不明瞭なことから、職員への周知が進んでいない。」との認識です。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
評価結果のダウンロード
本ページの内容をPDFファイル形式でダウンロードできます。
」が混在する場合は、標準項目の順番にかかわらず、左端から「
【講評】
【現状】前回の課題、“簡潔なリーフレットの作成”は“未着手”との回答です。
前回“簡潔なリーフレットの作成があれば一層よいでしょう”とのタイトルのもと、「今後、ショートステイと移動支援、行動援護についての独自のリーフレット(手づくりのリーフレットでねらい・一日の流れ・居室の様子・利用者の様子などがイラストで描かれたもの)があれば、見学者や来所者への一層の理解につながると思われます。」との課題を設定しました。今回それに対し、管理者は「ショートステイと移動支援、行動援護についての独自のリーフレットは未着手です。」との回答です。
【課題】“【1-1①】HPチェック”は常勤と非常勤間でギャップありです。
職員アンケートの“【1-1①】ホームページやパンフレット等を定期的にチェックしていますか?”の認知度は常勤67%、非常勤25%とギャップが存在します。その背景について評価者は、「常勤はインスタフラムの更新作業を請け負っているため、どうしてもホームページの確認が必要になるが、非常勤にはないため認知度の差が生まれるのではないか。」との認識です。
【目標】閲覧する側の立場から、インスタグラムの写真に注釈をつけるのが目標です。
評価者がこげら会のホームページのトップ画面のインスタグラムのボタンをクリックすると、数々の活動の写真がポップアップしてきます。利用者の日常や非日常が折りなし、それはそれで楽しめるのですが、果たしてどのような情景なのか、「利用者や職員の感動を伝えて!」との感情が沸き上がって来ます。