評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)コンプライアンスを重視した運営と社会的資源としての役割を担い障害福祉の向上に貢献
2)長期的に安定した運営を行う(情勢に応じた運営及び計画的且つ適正な運営費の執行と人材育成)
3)利用者個人の自立と自己実現を図る(基本的人権の尊重とご利用者ニーズや思いに寄り添う支援)
4)ご利用者が地域の中での安全・安心に生活が出来るよう包括的な支援を目指す
5)障害福祉の理解促進と運営の透明性に努める(見学や実習の受け入れ・地域・企業等との連携)
職員に求めている人材像や役割
人、環境に感謝し、相手を敬い、学ぶことを恐れず、全体感に立ち、知識と経験に基づく支援を行なる職員。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
利用者の障害特性、パーソナリティ、生活環境等バックグランドを知り、理解し共感した上で、いつも変わらずに必要な時に必要な量を丁寧な対応を心がけながら、チーム支援を行なうことを期待する。
全体の評価講評
特によいと思う点
新型コロナウイルス5類移行に伴い、事業所内外の活動を少しずつ充実させて利用者の活動の幅を広げています。身体を動かし活性化につなげていくために毎月マッスル活動を取り入れています。事業所内でストレッチやゲーム盆踊りやダンスに取り組んだり、都バスを利用しての外出なども取り入れています。さらに11月には宿泊訓練も実施して貴重な体験を経験することもできました。また提灯の作成や書道を中心とした文化活動も取り入れて、動と静のプログラムをバランスよく取り入れながら利用者の活性化を図り、利用者間の関係性も高めています。
モニタリングアンケートで確認した事業所で取り組んでみたいと思っていることや、現在困っていること、さらには利用者が日々の活動終了時に記録している「利用者日誌」の内容などを踏まえて個別支援計画に掲げる短期、長期の目標を決め、その目標を達成するための支援目標を決めています。支援目標は、概ね6ヶ月で達成可能な目標を掲げており、ケースによっては利用者と一緒に目標を決めて共有しています。利用者アンケートの「個別支援計画作成時に要望を聞かれているか」の質問では「はい」と回答した割合が高く利用者の満足度も高まっています。
事業所内での活動については精米の作業についてはあらかじめ担当の利用者を決めていますが、その他の活動については、その日の利用者の体調や希望を確認して担当する活動を決めています。利用者アンケートの自由意見では、組み立て作業や精米作業が役に立っているなどの意見が散見されており、利用者の意欲が高まっている様子がうかがえます。また、今年度から「新田アンケート」が始まり、好きな動物や歌手、スポーツなど利用者が中心となりアンケート内容を決めるなど、利用者の力や特技が最大限に引き出せるような工夫も取り入れています。
さらなる改善が望まれる点
災害に備えて事業所内では定期的に避難訓練を実施しています。今年度も地震を想定した訓練など事前通達せずに実施するなど緊張感を高めています。今後に向けては実施後の報告書の作成も望まれます。また、自然災害時及び感染症発生時の事業継続計画(BCP)を作成し、今後見直しを重ねて、誰が見てもより分かりやすい内容にしていく事を検討しています。特に利用者が事業所への通所中や帰宅の途中に災害に見舞われた際の対応などについても明確にして、各ケースごとの対応について利用者、職員、家族とも共有できるとよいと思います。
利用者の事故については、特に精米作業中の事故に対してはリスクの優先度を高めて安全強化を図り、けが等の発生が無いように努めています。日ごろから利用者の言動や行動については職員も常に見守りながらトラブルや事故につながらないように努めています。今後に向けては事故の予防につなげていくためにヒヤリハットの積極的な活用も期待します。事業所での活動の中では事故につながる恐れのある危険事例が発生すると思います。危険に感じたことはヒヤリハット報告書に上げていくという仕組みを定着させ事故予防につなげていけるとよいと思います。
事業計画書内には重点目標を5つ掲げて、事業所が大切にしていくべきことや今年度の方向性明確にしていることは評価できます。今後に向けては、事業所が掲げている重点目標がどの程度達成できているのか、また達成するにあたり現在何が足りていないのかなどを年度の途中で全体で確認できる仕組みができると良いと思います。特に全職員で振り返る仕組みを作ることで、事業計画の進捗がどの程度達成できているかなどを共有できるとともに、全体で取り組むことで職員の事業運営に対する参画意識もより高まると思います。今後の取り組みを期待します。
事業者が特に力を入れている取り組み
新型コロナウイルス5類移行に伴い、今年度は実習生の受け入れを積極的に進めています。保育専門学校や特別支援学校、区内中学生の職場体験など計画的に受け入れています。外部の方の目を入れることで、運営の透明性や職員間でもよい意味で緊張感を高めることができるなどのメリットにつながっています。さらに各種の学校とのつながりは、今後さらに交流の発展や新規職員の採用につながることなども考えられます。利用者にとっても職員以外の方との関りは良い意味で刺激につながるなど、事業所及び利用者にとって大きなメリットにつながっています。
個別支援計画書に掲げた内容を丁寧にモニタリングできるように、全利用者同じ時期に実施していた個別支援計画書の見直し時期を複数のグループに分けて、各グループごとで丁寧にモニタリングを進めています。利用者個別に行っている「モニタリングアンケート」の項目に沿って本人や家族の要望、事業所で困っていること等を丁寧にモニタリングできるようになったことで、職員自己評価の自由意見からも一人一人の支援内容について丁寧に話し合うことができる等の意見も出ており、利用者にとっても大きなメリットにつながっています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:令和5年10月現在、江戸川かもめ第三事業所に登録している18名の利用者を対象に調査を実施しました。
- 調査方法:聞き取り方式
17名の利用者には聞き取り調査を実施しました。聞き取り調査が難しい1名の方にはアンケート方式により調査を実施しました。アンケート用紙、返信用封筒を評価機関で準備し、利用者本人に渡して頂き、記入を依頼しました。 - 有効回答者数/利用者総数:17/18(回答率 94.4% )
「利用中の事業所を総合的に見て」の質問では、「大変満足」が11名、「満足」が3名、「どちらともいえない」が2名、「不満」が1名となりました。
15の質問項目において、「はい」と回答した割合が最も高かった項目は、「利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか」で回答した利用者全員が「はい」と回答しました。一方で「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられているか」の質問では「どちらともいえない」や「いいえ」に回答した割合が高い結果となりました。
自由意見では、仕事の内容、係活動について親切に教えてくれる事、相談に乗ってくれる事、良い仲間が多い事、毎月イベントがある事、公園に出かけられる事などに好意的な意見が出ています。また、他の会社にもチャレンジしたい、色々歩きたい等の意見も出ています。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
16名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、利用者のみんながやさしくしてくれますといった意見が出ています。
2.事業所の設備は安心して使えるか
16名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
15名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、話をしたりしている時は楽しいです、皆がいると楽しいし、皆とても優しいです、仕事をしている時も楽しいです等の意見が出ています。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
14名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、鉛筆キャップの袋入れやシャープナーの箱入れ、冬は教科書が合って忙しいです、組み立て作業や精米作業をやっています等の意見が出ています。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
15名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、所長と確認しました、所長から分かりやすく伝えられましたなどの意見が出ています。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
15名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、掃除係がいてとても助かります、担当が決まっていて朝に掃除していますとの意見や床が汚れている時がありますのとの意見も出ています。
19.職員の接遇・態度は適切か
16名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、きちんとしています等の意見が出ています。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
15名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、すぐ対応してくれました、眠くなった時には静養室を使ってくださいと言ってくれます等の意見が出ています。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答した利用者全員が「はい」と回答しました。 自由意見では、職員が仲介に来てくれますとの意見や喧嘩などはありませんとの意見も出ています。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
14名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、自由意見は特に寄せられませんでした
23.利用者のプライバシーは守られているか
16名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、コンプライアンスは問題ありませんとの意見が出ています。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
15名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、長期と短期で身だしなみとかの目標にしています、別の会社で働くことを目標にしていますとの意見が出ています。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
10名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見は特に寄せられませんでした。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
16名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、職員に伝えると対応してくれます、話とか聞いてくれますとの意見が出ています。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
7名の利用者が「はい」と回答しました。 自由意見では、年に一度区の人と話し合いがありました、教わったけど実際に行ったことはありません、区の相談窓口を教えてくれましたなどの意見が出ています。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
様々な機会をとらえて事業所の課題を明確にして事業所の重点目標を掲げています
利用者からの意見や要望については日々の関りを通してや個別支援計画の作成や見直し時に日々の作業や支援について確認しています。家族からの意向等は、必要時に電話連絡を入れて確認しています。職員からの意向や要望は管理者が直接確認をするほか月に一度の職員会議の場で確認しています。地域からのニーズ等については就労支援事業者連絡会や区からは次年度に向けてダンス講師の派遣の依頼を受けています。各種の状況を踏まえて事業所としての課題をまとめ、事業所の重点目標を掲げて事業計画書に明示しています。
法人の中長期計画についても職員全体で共有できるようになるとよいと思います
中・長期計画として法人が10カ年計画を策定していて、当事業所でもこれを踏まえて年度単位の事業計画を策定しています。事業計画は、まず所長が案を策定し、それを全職員に提示して確認・見直ししてもらった後に法人の理事会に提出します。職員には、理事会の承認を得て確定した後に周知します。全職員が事業計画の策定に参画していることで、事業計画立案プロセスに関する職員の自己評価結果は「そう思う」の回答割合が高い傾向にあります。しかしながら、中長期計画に関しては職員の浸透が薄いようで再度周知が望まれます。
事業所の掲げる重点目標達成に向けた具体的な取り組みを今後期待します
事業計画書内には重点目標を5つ掲げて、事業所が大切にしていくべきことや何に向かって取り組んでいくのかを明確にしていることは評価できます。今後に向けては、事業所が掲げている重点目標がどの程度達成できているのか、また達成するにあたり現在何が足りていないのかなどを年度の途中で全体で確認できる仕組みができると良いと思います。また重点目標について達成の度合いがより明確になると達成できているかについて確認しやすくなるとも思います。目標の達成に向けた具体的な取り組みを今後期待します。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
守るべき法や規範、倫理等については職員会議の中でも確認して共有しています
法人として職員遵守法令・規程・規約集を整備するとともに、障害者権利条約や虐待防止法、障害者差別解消法、障害者総合支援法などを順守しつつ、健全な運営と支援を行っています。職員会議の議事録内には「職員として求められる資質」や「職員心得」、「知的発達部会倫理要綱」の一文を入れて職員の目に留まるようにしています。ハラスメントについてもセクシャルハラスメント防止規程の作成、法人から通達も回っておりそれを全体に回覧しています。事業所としては回覧で終わるのではなく、さらに一歩踏み込んだ取り組みも検討しています。
虐待防止部会への参加やチェックリストでの振り返りを通して不適切ケアを防いでいます
重要事項説明書に「要望・苦情等申し立て先および虐待防止に関する相談窓口」を明記し、契約時に利用者、家族等に伝えています。事業所内に「何か相談したいことがあるときの3つの方法」として、第三者委員3名(区担当課元職員、他機関の施設長、社会福祉士)の氏名と連絡先、区や社会福祉協議会の連絡先等を掲示しています。不適切ケア防止に向けた取り組みでは、法人内の虐待防止部会へ職員を派遣して法人の取り組みを確認してその後全体に周知するほか、半期に一度虐待防止チェックリストにおいて言動や行動を振り返っています。
専門性を生かした地域貢献に向けた活動については今後の課題としています
3年に一度第三者評価を受審し評価結果を公表しています。今年度ボランティアについては受け入れ実績はありませんが、実習生については受け入れており、外部の目を入れて透明性を高めています。地域からのニーズについては地域の連絡会や区との連携等により確認していますが、具体的に専門性を地域に還元した取り組みとまでは至っていません。地域関係機関とのネットワークでは、法人の代表が障害者団体連合会へ参画するほか、管理者も就労支援事業所連絡会に参画して他事業所と様々な情報を共有しています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
流行性の感染症の罹患、精米作業中の事故に対してリスクの優先度を高めています
これまでの取り組みや昨年度の反省、経営状況や社会情勢、系列事業所との所長会で上がった事例なども踏まえて事業所のリスクを洗い出しています。現在事業所では新型コロナウイルス等の流行性の感染症の罹患、精米作業中の事故に対してリスクの優先度を高めています。感染症については日頃の対策の成果も出ていて、今年度流行性の感染症が拡大したという事例は発生していません。精米中の事故ではケガや入院に足るような重大事故までは至っていませんが、軽微な事故については発生があるため、事故の予防対策の強化も望まれます。
事故の予防に向けてヒヤリハットの仕組みを作り危険事例の積極的な提出を期待します
作業中の事故などの予防に向けて、事故につながる恐れのある危険事例を提出できるように「ヒヤリハット」の仕組みの整備が望まれます。これまで重大事故の発生はありませんが、それにつながる危険事例は多く発生していたとも思われます。危険事例を積極的に出すことで、それを検証して予防対策につなげていく事で事故の予防につながるものと考えます。ヒヤリハットによる事故予防に向けた取り組みの強化を期待します。また避難訓練は年3~4回を計画しています。今年度は5月に実施していますが実施記録が無いため早急な作成が望まれます。
適切に個人情報の管理を行い、個人情報の使用については細心の注意を払っています
利用者の個別ファイルなど紙媒体の情報は、施錠できる書庫に保管していて、電子媒体の情報は法人のコンピュータネットワーク上に保管しています。ネットワーク上の保管には専用ソフトを使っていて、システムにアクセスできる権限は役職によって区分して付与しています。また、パソコン自身のアクセスにもパスワードを設定しています。個人情報の利用目的は、個人情報使用同意書に明記し利用者、保護者に渡していて、開示請求への対応については、重要事項説明書の中に明示して利用者、保護者に伝えています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
採用条件や採用方法等を明確にして、必要な人材の採用に努めています
現状事業所では常勤職員4名、非常勤職員1名を配置しています。年度途中の退職者も出たため、今後職員募集を進めて人材の補充んを検討しています。職員の採用活動は法人本部が担っていて、事業所ではどの職種でどのような人材が欲しいかを明確にして法人本部に伝え、共有するように努めています。法人本部では、ホームページに「採用情報」のページを作り、採用条件や採用方法等を明確にして伝えています。法人内対事業所への異動については職員の意向を等を確認して進めており、毎年異動意向調査を職員に実施しています。
法人内の研修を中心に、職員階層別に様々な研修に参加できる機会があります
職員のキャリアパスについては、今のところ整備されていませんが、法人としてはいずれ整備して職員にも分かりやすく示していきたいと考えています。職員のスキルアップに向けては、法人が階層別研修を整備していて、新任や初級中堅、管理職など経験年数や職層、職種、役職に応じた研修を実施しています。全体研修も用意していて、年間スケジュールを作成して職員が計画的に受講できる体制としています。職員の目標管理も導入していて、年度末に今期取り組んだこと、次期の課題、意見、要望をまとめて管理者との面談により目標を決めています。
様々な課題等を一つずつ解決して、職員間の結束力がさらに高まることを期待します
職員との目標面談を年2回実施して、目標の達成度合いなどを加味して職務・業務評価を行っています。評価の結果については報酬に反映させています。就業状況については、現状残業もなく、公休も確保されていて、毎月勤務シフトを調整して有給休暇も交代で取得できる環境としています。所長は職員間のチームワークを大切にして意見が言いやすい環境、職員の負担が偏らないようにしていく事などを目指して働き易い職場環境づくりを目指しています。しかしながら職員自己評価で出た意見とは乖離があることが現状の課題になっています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
令和4年度は、引き続き感染対策を強化して、新型コロナウイルスの感染拡大防止を図ることを重点目標の一つに掲げました。
具体的な取り組みとして、
事業所内の換気については特に意識を高めて、所内の窓を開けての換気のほか空気清浄機についてもフル稼働するなどの対策を講じました。また利用者の来所時の朝の体温や表情などからその日の健康状態を把握し体調不良を早期に発見できるように取り組みました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
年間を通して感染対策を徹底し、特に事業所内の換気、利用者の体調不良者の早期発見については全体で意識高く取り組みました。年間を通して取り組んだ結果、令和3年度より感染者は増えた一方で所内での感染拡大については防ぐことができました。また、感染症の情報については法人本部からの情報や東京都社会福祉協議会、区内の系列の事業所からの情報なども参考にして所内の感染対策について強化を図ることができました。新型コロナウイルスの5類移行後においても引き続き基本的対策を講じて感染症拡大防止につなげていく事にしています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
コロナ禍の中でも少しずつ事業所内外の取り組みを再開させて活動の充実化に努めていく事を令和4年度の重点目標の一つに掲げました。
具体的な取り組みとして、感染症が落ち着いている時期には基本的な対策を取ったうえでグループ外出できる機会や身体を動かす取り組みを強化していくために毎月マッスル活動を取り入れていく事を目標にしました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
コロナ禍の為所内での活動が中心となっていましたが、令和4年度は感染状況を踏まえて、少しずつグループ外出を実施したり、各種作業と調整しながらマッスル活動として身体を動かす取り組みを取り入れることができました。日々の作業のみでなくレクリエーション感覚で身体を動かす機会も増えたことで利用者の活性化につなげることができました。
令和5年度以降については、感染状況を確認しながらさらに活動の範囲などを広げて宿泊行事などにもチャレンジしていく事を目指しています。
サービス分析結果
【講評】
法人のホームページやパンフレットで事業所の概要について広く情報発信しています
当法人のホームページには、法人の理念、組織図、事業計画、事業報告、第三者評価の結果などの公開情報が掲載されています。広報紙「菜の花会だより」では、当施設の活動が広く紹介されています。当施設のホームページには、事業目的、精米、鉛筆削りの組み立て、教科書の仕分けなど取り組んでいる作業の内容の写真とコメント、年中行事、一日の流れなどが掲載されています。また、見学・体験実習の問い合わせも可能です。当施設の「新田通信」には、各月の行事、活動、利用者の様子などが写真入りで編集されています。
精米や電設備品の解体などの事業のほか、係活動やクラブ活動を実施しています
当施設は就労継続支援B型単独事業所で、取引先には通称「アクティブ新田」で親しまれています。当施設では、精米、文房具組み立て、教科書の仕分け、防災備品のセッティング、電設備品の解体などの受託事業を行っています。また、利用者の意識付け、活性化のため係活動を展開し、精米機や玄関、歩道の清掃などの担当があります。クラブ活動として、マッスル活動(散歩、好きな振り付けのダンス)を行い、利用者に好まれるアニメの曲をBGMとして流しています。
地域に根差した事業所を目指しており、見学希望に丁寧に対応しています
特別支援学校、相談支援事業所、近隣の町会、児童・民生委員などの認知を高め、地域に根差した事業所を目指しています。他施設、他事業所、特別支援学校からの見学希望が増えており、見学会を開催しています。また、中学生の職場体験、専門学校の実習依頼にも対応しています。年1回、区がすべての事業所を集め、で障害者就労支援フェアを開催しており、支援学校生の親が進路を考えるため参加しています。事業所の動画上映や企業の障害者雇用の面接の予約を取る場としても活用されています。当施設も参加しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入所希望の利用者には1週間程度の実習を行っています
入所希望の利用者には1週間程度の実習を行っています。利用者所属の学校の実習評価表の項目に沿って当事業所で評価表を作成して評価内容の統合を図ります。結果表の 実習期間・目標、作業・生活の評価、会話力や言葉使い、態度、時間減守の項目に基づき職員全体の意見を集約、総合評価を行います。評価結果は学校とも共有しています。一般の利用者には事業所の「実習記録結果表」作成しています。
契約書、重要事項説明書で基本的ルールを説明し、個人台帳などで特性を把握しています
利用が決定した利用者と保護者には、事業所で「利用契約書」「重要事項説明書」の内容を説明し、署名・捺印を受領しています。重要事項説明書では 事業所概要、サービス提供の内容、個人情報の取扱いなどを確認するとともに事故、ケガ、過失などの保証のため自賠責保険の加入を勧めています。アセスメントシートを活用して希望する支援、日常生活、社会性、対人関係、危機管理、働く態度などを評価しています。個人台帳シートに記載してもらった内容は紙ベースで保管し、防災シートでは緊急連絡先などを把握しています。
担当する作業は、当日の様子や本人の希望、適正などを踏まえて割り当てています
日々の作業は、当日の表情、様子、本人の希望、適性、仕事の内容を踏まえて担当を決めています。精米作業は、難度や重要性のため、あらかじめメンバーを決めています。機械の動きを待つことができる人、米の種類別に作業ができる人が必要としています。毎朝の利用者の様子や変化から課題を感じ取ったら当日のうちに話し合いの時間をとり、問題解決につなげています。利用者の意向確認のために個人面談を実施して利用者、保護者にアンケートも実施しニーズを把握しています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
個人台帳やアセスメントシートを使用して利用者のニーズや課題などを把握しています
利用者のニーズや課題などを正確に把握するために、個人台帳やアセスメントシートを使用しています。これらの情報は適切に個別支援計画に反映させています。緊急事態に備え、発熱などの状況に対応するため、緊急連絡先に携帯電話番号や勤務先などを追加し安全性を向上させています。保護者面談については、現状アンケート方式を取っています。今後は対面での面談も予定しています。現状面談が難しい場合でも、必要時には見学を通じて保護者に施設の様子を確認できるようにしています。
個別支援計画書には利用者一人一人の意向や要望などを反映させています
個別支援計画は、作成者、所長、本人・保護者の確認を経て作成しています。アセスメントと個別支援計画作成の工程が明確に示され、完成時期や中間評価に向けた面談の時期も具体的に明示しています。これにより、計画策定の進捗が把握しやすくなります。計画書の作成においては、担当職員が年間の長期目標と6ヶ月の短期目標、支援内容、期間・頻度などを各利用者の状態を把握したうえで作成しています。半年ごとにモニタリング評価を行い、目標を継続するか変更するかについて確認しています。
朝礼や終礼は利用者の様々な情報を引き継ぎ、必要な情報を共有しています
業務日誌は引き継ぎに留意し、朝礼と終礼時に振り返りを行い、当日の支援の継続と翌日の支援を意識して伝えています。これにより、支援の連携と共有化が図られています。利用者が記録する利用者日誌には作業の状況や気になる点が記載され、ケース会議でも確認しています。将来の生活に備えて、生活歴や医療情報も収集して、日常生活の注意点などに関してより詳しい情報が必要であればコミュニケーションを通じて収集しています。利用者が将来の希望やニーズを伝えた場合、これをケース記録に記載して職員全体で共有しています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
利用者一人一人の個別支援計画を全体で共有して利用者の支援を進めています
利用者の個別支援計画については全職員の意見を踏まえて担当職員が作成しています。作成の段階で全職員が関わっているため、一人一人の個別支援計画を共有化が図られています。また個別支援計画に明記している支援目標については、概ね6ヶ月程度で達成できる目標を掲げており、支援目標を職員間で共有して利用者に支援にあたっています。さらに個別支援計画作成にあたっては利用者にモニタリングアンケートを実施して、ご自宅での様子や事業所で取り組んでみたい事、事業所で困っていることなどについて確認し、職員間でも共有しています。
利用者のその日の状態直も考慮してコミュニケーションの取り方を工夫しています
利用者の状態に合わせ、個々に合わせたコミュニケーションを取るように心がけています。事業所では言語コミュニケーションが可能な利用者が多いですが、利用者一人一人のその日の状態直も考慮して、早口にならないように本人のペースに合わせてゆっくりと話すなど、丁寧にコミュニケーションを取っています。言語コミュニケーションが難しい場合には筆談や絵カードなど、利用者の状態に合わせてコミュニケーションを取り意思等を確認しています。また利用者自身が記録している「利用者日誌」もコミュニケーションツールの一つになっています。
利用者同士の相性や作業内容を考慮してグループやペアを組むようにしています
自立支援に向けては、利用者の特性に応じて個別に対応しています。家庭状況なども確認して短期入所や移動支援等の社会資源の利用についてなど必要な情報を提供しています。ケースによってはグループホームの入居情報なども提供するなど、相談支援事業所とも連携して対応しています。利用者同士の関係づくりに向けては、利用者同士の相性や作業内容を考慮してグループやペアを組むようにしています。利用者の座席についても偏りが出ないように、毎日変えて、職員から毎朝利用者個々にどの番号のテーブルで作業するかを説明しています。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者のやりたいことや特技を引き出してその人らしさが発揮できるように努めています
日々の作業や活動、個別支援計画作成時のアセスメントやモニタリングアンケートなどを通して直接、利用者の要望などを確認して利用者のやりたいことや特技が引き出せるように努めています。利用者は一日の作業の終わりに「利用者日誌」を記録しています。日誌の内容などを確認して利用者の思いなどを汲み取りながら、関わって頂く作業などを決めています。また、事業所では毎月「新田通信」を発行しています。通信の中で「新田アンケート」のコーナーがあり、アンケートの内容は職員も助言しますが、内容については利用者が中心で取り組んでいます。
ルールによっては利用者にも意見を確認し必要に応じて柔軟に見直しを図っています
事業所のルールにつては職員が中心となり決定しています。特に「精米」の作業については一つ間違えると大事故につながる恐れもあるためより詳しいルールを決めています。特に安全面に関するルールについては、安全を留意する箇所に注意喚起の文書を掲示するなど、大きな事故につながらないように厳守を求めています。一方で、利用者の着替えの仕方や場所、ロッカーの使用についてなどは利用者にも意見を確認しながら、必要に応じては柔軟に見直して利用者が対応しやすい方法を取っています。
事業所内の作業環境を整えて、安全、安心、快適な事業所を目指しています
事業所内日ごろからの掃除や感染対策も徹底し、安全、安心、快適な事業所を目指しています。特に「精米」作業では食品を扱うため衛生対策には万全を期しています。また例年1月から3月にかけて学校の教科書作業が開始されます。教科書作業に入る前には事業所内の掃除を行い、きれいな状態で作業できるように環境を整えています。利用者アンケートの「事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか」の質問では、「はい」と回答した割合が高い結果となっています。食事については、事業所での提供はなく、希望者には仕出し弁当の注文を取っています。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者の健康状態については職員間で共有し体調変化を見逃さないようにしています
利用者の健康状態については、日々の関りを通して気付いたことや個別支援計画の作成及び見直し時のアセスメント、利用者との面談で確認した情報などを通して職員全体で共有しています。年に一度希望者には医療機関等で健康診断を受けて頂き、健康診断の結果を本人や家族、事業所とも共有しています。日々の作業では、職員も必ず中に入り利用者の体調変化を見逃さないようにしています。利用者に疲労がみられる際などには職員の遠慮なく伝えてもらい、無理のない範囲で作業を進めていってほしいことを利用者に説明しています。
利用者の健康状態が悪化しないように注意深く見守るようにしています
利用者には毎日検温をして体調などを確認していますが、検温の結果以外にも顔色やのどの調子、咳やくしゃみが出ていないかなどについても確認しながら利用者の状態を把握するようにしています。また毎月一度体重測定を行い、3ヶ月毎グラフ化して増減等が無いか確認しています。特に食生活に乱れが生じる傾向が高いこともあり、昼食の内容などを見てあまりに栄養バランスが乱れている場合などには事業所の仕出し弁当の注文を助言するなど、利用者の健康状態が悪化しないように注意深く見守るようにしています。
利用者の体調に変化が生じた際には迅速に対応できる手順を整備しています
利用者の安全のための配慮事項や具体的な症状、感染症の対策などは「危機管理マニュアル」に示しています。特に新型コロナウイルス感染対策マニュアルについては今年度9月に改訂して、5類移行後における対応策などを示しています。また利用者の体調変化時の対応等については、所長及び主任代行に連絡を入れて必要な指示を仰ぐ体制としています。どのような状況下の中でも冷静かつ迅速に対応できるように、責任者不在時の対応等については定期的に確認できるとよいと思います。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
家族等との協力については利用者本人の意向を尊重した対応を基本としています
利用者本位の支援の提供に向け、日常的に家族の方の協力を得て利用者の支援を進めています。家族等との協力については利用者本人の意向を尊重した対応を基本としています。利用者一人一人に作成している個別支援計画策定時には家族からの要望も確認して、モニタリングアンケートにおいてもご自宅での様子について家族の協力を得て回答して頂いています。保護者会については対面形式ではなく、今年度も感染対策のため文書において、令和5年度の事業計画について、行事予定、工賃や個別支援計画についてまとめ送付しています。
気になるケースでは家族にも連絡を入れて状況を共有するようにしています
利用者の日常の様子や施設の現況等については、気になるケースでは家族にも連絡を入れて状況を共有しています。家族との連絡は専用のメールソフトにおいて一斉送信もでき、家族の開封確認も可能としています。家族からの情報提供については定期的に実施しているモニタリングアンケートに協力を頂いています。モニタリングアンケートでは、ご自宅での様子について健康状況や通院、服薬状況、将来の希望や生活について家族からの意見も確認して、事業所での支援に活かせるようにしています。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
今後は区の行事などにも参加して交流を深めていきたいと考えています
区からの情報などに基づき、スポーツ大会の情報などを確認しています。また区と連携して来年度以降ダンス講師を派遣してダンス教室を開催していく事も予定しています。今年度は地域行事への参加はありませんでしたが、今後は日々の活動の状況なども確認しながら区の行事などにも参加していきたいと考えています。また今年度は11月に特別支援学校の学生の実習や職場体験学習で区内の中学生を受け入れ、保育専門学校実習生を受け入れるなど地域の方との交流も少しずつ再開して、利用者も職員以外の方々との関りが持てるように努めています。
地域の資源を効果的に活用しながら利用者の活動の幅を広げています
地域の行事への参加はできませんでしたが、毎月実施しているマッスル活動を通して臨海公園に出かけたり、近隣の遊歩道や川沿いへウォーキングに出かけるなど地域資源も効果的に活用して活動の幅を広げています。さらに今年度は4年ぶりに宿泊訓練を再開してクッキー作りなどを体験することができました。日々の活動以外にもマッスル活動で身体を動かすプログラムの中で地域の資源を活用したり、精米したお米を近隣のグループホームへ配達する際に利用者も同行することで、地域に出かける機会を設けています。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
各種の作業環境を整えて利用者一人一人が力を発揮できるように支援しています
主力の精米作業のほか、教科書の仕分け作業、内職作業として、鉛筆削りの組み立てや防災品のアセンブリ、ラグビーチームのファンクラブグッズ等の作業環境を整えています。作業配置については、利用者の体調や利用者本人の希望を確認して当日決めています。職員は利用者の作業状況を確認して、得意・不得意の作業内容を把握したうえで、利用者一人一人が力を発揮できるように支援しています。利用者調査の自由意見からも無理なく、自分のペースで作業を進めることができている様子の意見が散見されています。
工賃規程などを定期的に見直して、工賃アップにつなげていけるように努めています
工賃の仕組みについては、工賃規程に示しており、定期的に見直しを図るとともに、保護者会送付資料にも入れて保護者にも工賃規程を送付しています。今年度はこれまでの工賃の評価を改訂するために、評定項目を見直したほか、収入額に応じた工賃の支給、特別手当の支給要件の策定、検討を進めています。今年度の目標工賃は前年度を上回る金額を設定して利用者のやる気向上につなげています。利用者アンケートでは、工賃については所長から説明を受けることができているなど、肯定的な意見が散見されています。
作業の効率化なども見極めながら販路拡大、新規作業の受注を進めています
現在5ヶ所の企業と連携して内職を受注しています。区内の就労支援センターからも新規企業の紹介を受けることもあります。現在作業は潤っており、安定した作業を利用者に提供することができています。利用者の工賃の支給についても収入額に応じて変動していく仕組みとしているため、作業の安定は必須としています。作業量や収入単価などを今後も見極めながら、工賃向上に向けて取り組んでいく事にしており、作業の効率化なども見極めながら販路拡大、新規作業の受注を進めていくようにしています。
【講評】
広報誌等に記事や写真を使用する際には利用者の同意を得ています
個人情報使用同意、個人情報に関わる取り決めについては、契約内容の説明で具体的に示しています。個人情報使用に際しては最低限の使用に留めることを旨としています。個人情報の外部とのやり取りについて、相談支援事業など、利用するサービスに関わる連絡調整、緊急時の医療機関への情報提供、就労移行支援にかかる支援機関や実習先の企業との情報交換があることなどが具体例として考えられます。広く公開される広報誌等に記事や写真を使用する際には、あらためて利用者及び保護者の了承を得ることとしています。
利用者のプライバシーや羞恥心に配慮して日々支援にあたっています
利用者の私物については各利用者専用ロッカーを設置し、来所時に各自荷物を入れ、施錠後鍵を共通の管理ボードにかけることとしています。財布等の貴重品は申し出があれば事務室の金庫で預かっています。自己管理を徹底するため、月1回各自でロッカーの中を整理するようにしています。職員からの促しが無くても利用者が率先して整理することができています。プライバシー保護に関しては、利用者がロッカーを利用したり、更衣室で着替える場合は入室は1人ずつに限定するなど、プライバシーに配慮しています。
職員間でも日々注意を払いながら利用者への不適切な対応が無いように徹底しています
個人の意思や意向については日々大切にしており、利用者調査の結果からも職員から大切にされている様子がうかがえます。法人の新任研修や個別の外部研修で法人理念 障害者の権利擁護・虐待防止を学び、利用者への不適切な対応防止について徹底しています。ロールプレイでの学びなど虐待防止研修は毎年受けています。事業所でも利用者への接し方に配慮し、職員間でも日々注意を払いながら利用者への不適切な対応が無いように徹底しています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
各作業ごと必要な手順書や守るべきことを掲げて、各種の作業に臨んでいます
主な作業は、精米、鉛筆削りなど文房具の組み立て、教科書の仕分け、季節的な作業があります。依頼主からの指示書に基づいて各種の手引を作成しています。精米作業については、危険を伴う作業であるため、皆で協力・絶対無事故のスローガンを掲げ安全への意識を高めて、精米室ルール7つの約束を掲示、衛生管理、整理整頓を徹底しています。精米機の稼働手順、入荷する名柄、配送先ごとの納入量、配送頻度などに関する指示書も作成しています。さらに危険箇所告知のストップマークを掲示しています。
緊急対応に関わるマニュアルを整備、危機管理、災害時対応に備えています
危機管理マニュアル、災害時対応マニュアルについて、指示、命令、報告などの体制を規定しています。マニュアル類の改定については、法人内で定期的に検討しています。変更される場合は一斉メールで各事業所に通知され、所長会で通知され各事業所職員に周知されます。 事業所内の文書の改訂について、精米関連は年1回のメンテナンス時に見直し、その他は必要に応じて行っています。こうした定期的な見直しや、日常的な活用がさらに進むことが期待されます。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
事業所の運営方針、重点目標については事業計画書に明示しています
法人のミッションのほか、事業所の運営方針、重点目標については事業計画書に明示しています。令和5年度は①こころの健康を養う②体の健康を養う③新型コロナウイルス感染対策④災害や感染症に対する事業継続計画の実行性の確保⑤SDGsに即した事業運営を重点目標に掲げています。職員への周知は、年度末に事業計画についての会議を行っています。職員の自己評価では目指していることについては理解していますが、事業所として理解が深まるように取り組んでいるかという質問では「そう思わない」の回答が多いため、取り組みの強化を期待します。
職員の役割を明確にして組織力を高めて行けるように努めています
職員の役割を明確にするために「役割分担表」を作成して、各職員の役割を明確にしています。リーダーシップに関しては所長が主任代行が日々連携を取り、事業所をリードしています。事業所全体においても常勤職員が4名、非常勤職員がが1名の組織体であるため、所長は常に職員間のチームワークを重視しています。特に今年度は、職員会議の中でアドボカシー(利用者の権利擁護)をテーマとした勉強会の開催や管理者からも業界全体の動向を逐一職員に伝えていきながら組織力を高めていく事を目標にしています。
事業所内での重要な案件は職員会議の中で検討、決定しています
所長が月に一度法人内各事業所の所長が集まる所長会に参加をして法人からの重要事項を受けて、事業所内の職員会議で全職員に内容を周知しています。また職員会議では所長会の報告のほか事業所の活動内容についてや今後の方向性、行事の立案なども職員会議の中で実施しています。職員会議には全職員が参加しているため全体の意見を確認しながら進めることができています。利用者及び保護者には書面を配布したり、メールの一斉送信などを通して重要な事柄を家族の方に報告しています。