評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)一人一人の発達や特性、行動の背景などをよく理解し、子どもにフィードバックすることで気持ちに寄り添い、褒めて伸ばす支援によって自尊感情を育てる。
2)子どもと信頼関係を築き、安心して自分の気持ちを発信できる環境作りをし、子どもたちの安全基地となる場を提供し、子どもたちが安定した生活がおくれるように支援する。
3)通所する中で、保護者と子ども理解に関する情報共有を深める。また心配事や関わり方について気軽に相談できる関係をつくり、家族を支援する。
4)子どもや家庭、所属機関等の環境や課題等について、 日常的な相談を気軽にできる職員間の親和的な関係をもとに、各職種が対等の立場で情報を共有し、総合的な視点からアセスメントを実施し、連携した支援を行う。
5)適切な支援を行えるよう積極的に研修の機会をつくり、専門知識を深め、技能の研鑽に努める
職員に求めている人材像や役割
(1)子どもの意思及びプライバシー、子どものペースをを尊重し、その成長と生活を支援する。
(2)子どもがやりたいことを主張したり、嫌なことを拒否したりできるよう、コミュニケーションの支援を工夫する。
(3)生活習慣・コミュニケーション・社会性のスキルに関しては、子どもの思いを尊重しながらも子どもや家族がより豊かに生活できるよう、発達支援の視点に立ち、段階的・継続的に支援する。
(4)子どもだけでなく、保護者やきょうだいなど家族全体を支援するよう、また解決に向けて努力する。
(5)子ども一人ひとりの障がい理解を進め、最適のケアを提供するために、専門知識を深め、技能の研鑽に努める。
(6)地域社会の福祉ニーズを掘り起こし、地域のセンターとしての役割を果たすように積極的に地域課題に取り組む。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①「キリスト精神」賀川豊彦の思想と実践を継承する。
②常に利用者の立場にたって、そのニーズに応え、サービスの向上に努める。
③多様性の理解に取り組み、一人ひとりの人格を尊重し、その成長を支援する。
④ブロック間、施設間の協働をもって多様な地域ニーズの課題解決に向けて取り組む。
*社会福祉法人雲柱社の2023年度事業方針と重点項目より抜粋
全体の評価講評
特によいと思う点
子どもや保護者の希望を聞き取り、4月半ばに担当の保育士が作成する集団活動の個別支援計画と、専門職が作成する個別訓練計画をもとに児童発達支援管理者を交え支援計画検討会議にて検討している。定期的なモニタリングをおこない、8月に集団活動の前期のまとめと後期の計画を作成し、2月に集団活動・個別訓練の後期のまとめをおこなっている。個人面談時に子どもや保護者の希望を聞き、個別の支援計画は丁寧に説明し、同意を得ている。計画を緊急に変更する場合、担当と児童発達管理者により会議で提案し、管理者と確認する仕組みが整っている。
非常勤専門職員がこれまでの実践経験をもとに、事業所職員の講師役として、個別事例を取り上げた事例研修会を開催したところ、非常に具体的でわかりやすい内容でとても好評であった。初めての試みであったが、その後第2回目となる研修会を実施してこれもまた好評であった。これを契機として、職員間でのコミュニケーションがよくなり、報連相が円滑にできるように変化した。何よりもお互いを尊重し学び合えることにつながり、職場に協調性が生まれ、職場全体が明るくなり活気が感じられるように変わってきている。
食事は子どもの状態やペースにあわせて、食材の準備や形態、味付けなど柔軟に対応している。その子の好みを取り入れ工夫しながら支援している。安全及び衛生面に配慮した給食の提供ができるように、医師や言語聴覚士、クラス担任と連携を取りながら、個別の成長・発達、障害の特性に合わせた適切な食事形態でおこなっている。食事は「食育」の観点から子どもになじみやすい季節感あるものを出している。給食会議を2か月に1度開催し子どもの様子や配慮等について検討している。咀嚼状況に応じてクラスでさらに食材を小さく切るなど個別対応している。
さらなる改善が望まれる点
事業所では理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士、保育士などの専門職が子どもの療育にあたっているが、事業所の職員構成は常勤職員が7名、非常勤職員が30名であり、非常勤が多い構成となっている。また、療育経験が浅い5年未満の専門職員が多いことから、職員の育成と定着は大きな課題となっている。そのために働きやすい環境づくりや療育の面白さや魅力ある職場づくりをおこなっていくことが求められている。職員間のコミュニケーションの円滑化やモチベーションを高めるための業務の魅力の積極的な発信に期待したい。
市の委託事業ではあっても、地震・台風・洪水、火災、不審者などの侵入(不審者)への非常事態対策は待ったなしの状況にある。市のBCP計画が作成済みであっても、その内容を実践に移すのは現場の職員であり、子どもたちの生命を守ることは事業所の責務である。委託託内容を把握して、いざという時にどう動いて子どもたちを守るのかをシュミレーションしておく必要がある。そのためにも市の委託内容に沿って、「いつ」「どこで」「誰が」「どのように」動くかを想定した訓練の実施が求められる。「事業所版BCP計画づくり」の検討を期待したい。
新型コロナ発症時に開所したため、外出による体験活動が制限されている。地域の保育園等に出かけ交流の機会を設けたいと望んでいたが実施することができなかった。今後は少しずつ訪問する機会を増やし生活の幅を広げたいと考えている。子どもが戸外活動や体験学習などの集団生活を通して、ルールや役割を理解し、社会性を身につけて行動する力を求めている。戸外での集団活動は散歩を主としているが、子どもの生活の幅を広げるため行動範囲をさらに広げてほしい。アフターコロナを目指しさらなる社会性を身につけるべき体験を期待したい。
事業者が特に力を入れている取り組み
連携シートは、子どもの療育に関する質問を左側に「相談内容」を記入し、右側にOT・PT・ST・心理士等の専門職が実際の訓練の「支援方法・内容」で、療育の結果を回答する様式になっている。このシートを活用して「記録」として残すことで、職種間でのコミュニケーションが円滑におこなわれ、職種を超えた相互理解が進むようになってきている。シートを導入した当初の目的は達成することができ、職員間のコミュニケーションが円滑におこなわれるように変化してきている。音楽ムーブメントを取り入れたり、絵カード活用して療育をおこなっている。
2020年4月1日の事業所発足にあたり、業務マニュアルを整備した。業務マニュアルは、職員一人ひとりメール送信にて配布し、1階事務室と2階スタッフルームに常備し活用している。今年度、特に意識したい倫理綱領の内容や支援内容について、かかわる職員とともに共有し、意識できる機会を作った。職員の基本的態度や療育の中での子どもや保護者に対してのより良い支援など、職員と議論して業務マニュアルに加えた。今後は、日常の中で意識し見直す取り組みの構築、定期的な改変の時期や見直しの基準の策定に取り組んでいきたいと考えている。
子どもの心身の発達やコミュニケーション能力に合わせて、個別に工夫をしながら支援している。発音が気になる子どもには、言語聴覚士による個別訓練をおこなっている。個別訓練の時間帯は子どもによって決められている。話が伝わらない子どもには、プログラムカードやコミュニケーションブックを用いて、子どもの特性に合わせた支援がおこなわれている。支援内容や方法については、職員間で統一した支援がおこなえるようにしている。言語聴覚士などの専門職を配置しているので、子どもの特性や能力に応じて個別のプログラムを作成し支援をしている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:法内事業「週5日通所クラス、並行通所クラス」の子どもの保護者に対してアンケート調査を実施した。回答は26家庭から得ることができた。子どもの性別では男児が18家庭、女児が7家庭、年齢では3~6歳未満22家庭、6~12歳未満が3家庭、無回答1家庭であった。
- 調査方法:アンケート方式
保護者アンケートをおこなうこととし、事業所から質問用紙・回答用紙・送付用封筒を各家庭に配付してもらい、回答用紙は専用封筒に入れて直接調査機関へ郵送してもらった。 - 有効回答者数/利用者家族総数:26/37(回答率 70.3% )
調査の総合的感想では、「大変満足」が57.7%、「満足」が34.6%。で、無回答が7.7%で、それ以外の回答はなかった。今回の調査では「はい」の割合が90%を超える項目が10項目あり、家族の満足度は高くなっている。一方で、一番低かった項目は「家族に対する精神的なサポートは役に立っているか」という項目で65.4%であった。次いで2番目に低かった項目は「外部の苦情窓口にも相談できることを伝えられているか」という項目で69.2%であった。このほか総合的感想の自由意見では、スタッフ・職員への感謝の気持ちがつづられているものが多くあったが、中には利用前の家族の不安な気持ちが述べられたものや個別指導の時間が短いという声があった。
アンケート結果
1.事業所に通うことが、子どもの身体の機能や健康の維持・促進の役に立っているか
「はい」が92.3%で、「どちらともいえない」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、友達と触れ合うことで明るくなり公園でも自分から進んで遊ぶようになった、という意見があった一方で、集団生活を始めて体調を崩すことも増えた、という意見がああた。
2.事業所での活動は、子どもが興味や関心を持てるものになっているか
「はい」が92.3%で、「どちらともいえない」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、いつも笑顔で楽しそう、楽しそうだったし作ったものを見せてくれる、という意見があった。
3.事業所に通うことが、子どもの情緒面での発達(感情のコントロールを身につける等)の役に立っているか
「はい」が96.2%で、「どちらともいえない」が3・8%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、いろいろな感情を学んでいると思う、との意見があった。
4.事業所に通うことで、子どもに社会性(人と人との関わり合いやルール等)が身についているか
「はい」が100.0%で、それ以外の回答はなかった。自由意見はなかった。
5.子どもの様子や支援内容(体調変化時の対応含む)について、事業所と情報共有できているか
「はい」が100.0%で、それ以外の回答はなかった。自由意見はなかった。
6.家族に対する精神的なサポート(子育てに関する悩み相談や進路相談、家族間交流の機会の提供等)は役に立っているか
「はい」が65.4%で、「どちらともいえない」が26.9%で、「無回答・非該当」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、進路相談など悩んでいることに的確なアドバイスをいただけて感謝している。とても心強い、という意見がああた、同じクラスの家族と余り交流ができない、自分と同じ悩みを持つ持つ人と交流したい、という意見があった。
7.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「はい」が96.2%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また、自由意見もなかった。
8.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が96.2%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また、自由意見もなかった。
9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が84.7%で、「どちらともいえない」が7.7%で、「無回答・非該当」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、実際に経験はしていないが絶対大丈夫だろうという信頼感がある、という意見があった一方で、未だそのような場面にあったことがないため分からない、という意見があった。
10.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が80.8%で、「どちらともいえない」が7.7%で、「無回答・非該当」が11.5%で、それ以外の回答はなかった。自由意見では、親と話している時でも視線や意識が子どもに向いており、すごいと思った、という意見があった一方で、まだその様な場面に合ったkとがないため分からない、という意見があった。
11.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が96.2%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また、自由意見もなかった。
12.子どものプライバシーは守られているか
「はい」が80.8%で、「どちらともいえない」が11.5%で、「無回答・非該当」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。また自由意見では、私はあまり気にならないがどうしても話が少し聞こえてくることがあり気になる人もいると思う、狭い空間での申し送りなので他の人の悩みなどが聞こえてしまうことがある、という意見があった。
13.個別の計画作成時に、子どもや家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」が96.2%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また自由意見もなかった。
14.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が92.4%で、「どちらともいえない」が3.8%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また自由意見もなかった。
15.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が88・5%で、「どちらともいえない」が7.7%で、「無回答・非該当」が3.8%で、それ以外の回答はなかった。また自由意見では、すべてこちらが考える以上の対応をしてくれる、という意見があった。
16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が65.4%で、「どちらともいえない」が26.9%で、無回答・非該当」が7.7%で、それ以外の回答はなかった。また自由意見では、まだ大きく困ったことがない、という意見があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
事業所独自で職員・利用者家族アンケートを実施して情報収集と分析をおこなっている
事業所では、利用者家族・職員からの声を聴き、意向の把握に努めている。利用者・家族に対しては、「情緒面での発達に役立っていると思うか」「子どもの社会性が育ってきたと思うか」「センター職員に気軽に相談に乗ってもらえるか」など17項目からなる独自アンケートを実施し、分析をおこなって課題の把握に努めている。また職員へもアンケートを実施して意向の把握に努めている。こうした情報を活用して、職員間で話し合いながら解決策を検討するなど、事業所内のコミュニケーションの活発化に取り組んでいる。
事業計画に基づいて発達支援事業クラスを設けて法内・法外事業の実施に取り組んでいる
事業所では子どもの状況やニーズ等に合わせて、相談事業、発達支援事業、地域支援事業などを実施している。相談事業では一般相談、専門相談、障がい児相談支援の事業があり、発達支援事業では児童発達支援事業(通所事業・法内)、外来集団クラス(法外)と外来個別クラス(法外)に分けて事業を実施している。法内の児童発達支援事業では子どもを週5日のクラスと週1日の2クラスに分け、集団で活動するプログラムを基本として、家族と一緒に受けるプログラムの実施や本人の状況によって専門職による個別訓練の実施などを組み合わせて対応している。
市の委託契約によって予算が編成されており計画的な執行に努めている
事業所では児童の発達に関するあらゆる相談に応じ、一般相談・専門相談などに対応しており、2~5歳児を対象とした「週5日通園クラス」と3~5歳児を対象とした週1日の「並行通所クラス」を運営している。職員は専門職として保育士のほか、PT・OT・ST・心理士などが配置されている。また、個別に医療的ケアが必要な児童を受け入れる場合もあり、医師や訪問看護ステーションの協力を得ながら対応している。狛江市の運営方針に基づき児童発達支援センター事業が委託され、計画的な予算の執行が求められており適切な対応に努めている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
虐待に対し組織的な防止対策と対応をおこなって未然防止に努めている
事業所では「業務マニュアル」集を作成し、個人情報の保護や危機管理のほか、虐待対応についてのマニュアルを定め職員の意識啓発に努めている。虐待を見逃さないために、子どもの不自然な傷やあざ、表情が乏しかったり、おどおどした態度、親が話を避けたり視線を合わせなかったり、子どもへの言葉かけが乱暴でひどく叱ったりすような場合などの注意喚起を促している。職員による虐待を防止するため、「小さな出来事」として例示を掲げ、時間や行動の見える化、空間の調整、望ましい行動の強化などの必要性に言及し注意喚起を促している。
「ハラスメント防止に関する苦情対応規程」を定め法人の考え方を明確にしている
事業所では重要事項説明書の中で、苦情対応について独自の取り組みをおこなっていることを利用者・家族に伝えている。法人では理事長を委員長とし、人事委員、社会保険労務士、法人職員からなる「苦情対応委員会」を設置し、セクシャルハラスメント・マタニティーハラスメント・パワーハラスメントに対応する体制を整備している。受付窓口は原則2人の担当者で対応し、相談の際には同性の職員が同席するよう努めることを明記するほか、窓口担当者以外の者に見聞きされないように遮断した場所でおこなうことを定めている。
地域の関係機関ネットワークの事業所連絡会などに施設長が出席している
狛江市では地域の事業所連絡会が定期的に開催されるようになってきており、施設長が会議に参加して情報交換をおこなうほか、施設内でも地域の現状や課題を報告して、問題意識を持ってもらうようにしている。市内の連携体制は整えられてきているが、施設長としては、まだまだ不十分であり、地域の中で児童発達支援センターがどのような役割を果たしていくべきかを検討する必要があると考えている。こうした課題を職員と共に整理・検討していく必要があると考えているものの、専門職や非常勤職員が多くまた多忙なため場の設定に苦労している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスク対応に関する市主催研修会に参加し職員理解が深まるように努めている
災害リスクや事業継続計画への対応については、狛江市が主催する定期的な研修会に職員を派遣し、研修内容については職員会議や報告会の場で報告して、全職員が情報を共有できるようにしている。市委託事業であるため市の方針に基づいた対応を優先しており、事業継続計画についても市の方針を優先した対応としており、その内容は職員会議等で報告している。一方で、法人として事業継続計画は策定されており、その内容についても職員会議などで報告している。
災害時における事業所の行動を分かりやすく定めておくことを期待したい
非常時には狛江市の事業継続計画によりリスクに応じた対応策を講じることになるが、計画の内容をよりわかりやすいものにして、児童発達支援センター内で職員がどういった行動をとるのか具体的に検討する必要がある。委託事業であっても、職員がどのような役割を担い、どう対応をすべきかを日常的に意識し、具体的な行動に結び付けられるように日頃から話しあっておくことが必要である。災害が発生した場合は、実際には同じセンター内の他事業所と一緒に行動することも踏まえ、協働体制を検討するなどの具体的な対応を期待したい。
個人情報保護法の趣旨を踏まえた体制を整備してその運用に努めている
個人情報の保護については、法人としての「個人情報保護規程」を整備し第三者提供の制限をおこなっている。偏見その他の不利益が生じないように特に配慮を要する個人情報についても、「要配慮個人情報」として明記し、病歴や障がいについて定めた項目が設けられている。また、個人情報の取得・利用については、利用目的を特定することや利用目的外の利用制限をするほか、個人データの安全・適正な管理について規程を定めている。開示請求や苦情の解決等の項目も設けられている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
「目標管理シート」を作成して個別面談により育成・評価をおこなっている
法人としての職員育成のための取り組みとして、「目標管理シート」を定めて施設長との定期的な面談によって、課題や育成ポイントを確認して育成計画に結び付けるようにしている。シートでは、職員が各々でスキルアップや働き方改革などの4分野での目標を立て、施設長(管理者)が定期的な面談を通して、その項目別に課題の達成度を評価するものとなっている。職員育成については年間のスケジュールを立て研修の受講を推進して、能力の育成・開発に努めている。評価は職員個人の自己評価と管理者評価を組み合わせ、昇給と連動させた内容となっている。
職員研修の受講を計画的におこなって受講結果を報告し合あうなど人材育成に努めている
事業所では勤続年数が10年を超える職員は3名しかおらず、他は5年未満の職員で占められている。16名のクラス担当(保育士・心理士)では1名が10年以上の職務経験があるが、他は5年未満の経験となっており、バランスを欠いた構成となっている。また、子どもの療育に関わる専門職(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理士)では全員が5年未満の経験となっている。このため職員の育成は大きな課題となっていることから、所内での実務を通した育成に努めるとともに、研修受講を計画に進めて能力の育成に努めている。
職員間のコミュケーションの円滑化を図るために工夫している
職員構成は常勤職員7名、非常勤職員37名となっており、非常勤職員には保育士をはじめとして専門職員が多く配置されている。こうしたことから、職員間での情報共有やコミュニケーションの円滑化が求められている。職員の経験年数の片寄りがあることから、施設長は職員間の話し合いを基本として伝達と情報共有のための「連携シート」様式を作り、書面で伝え合っておこなうように工夫した。現在はシートを活用した伝達を心がけており、職員間のコミュニケ―ションが変化してきている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
令和3年度の利用者アンケート(保護者)では「社会性が育ってきたと思うか」という質問項目では評価が低かった。また、事業所内部の自己評価では「人とやり取りできる力の育成」では、一部改善を要する、という声が増えていた。さらには各職種間の連携でも、「要改善」という意見が増加したことから、事業所の取り組むべき課題として、「言語・時間・空間環境の構造化を一層進め、子ども理解のもとに大人との2者関係だけでなく、子ども同士のやり取りする力を身につけられよう支援すること」を目標として設定した。昨年度は各専門職(OT・PT・ST・心理士・保育士など)との連携を深め、専門性をさらに高めるために、各職種からの「研修会」を開催するとともに個別のケース会議を開催して問題点の整理をおこなった。次に「連携シート」を考案して、相談者が「相談内容」を書き込み、支援にあたった専門職が「支援方法・内容」を記載して、職員間の相互の情報共有が円滑におこなわれるように事例数を積み重ねてきた。その結果、「職員間の連携、情報共有が改善できた」との回答が寄せられるように変化してきた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所では保育士と専門職との間で、日常的に子どもの療育について話し合う時間的余裕も多くはなく、日々時間に追われて業務をこなしている状況に置かれていた。そこで子どもにとってより良い療育をおこなうために、子どもたちの興味や関心、大人や子どもたちとの関係性を広げられるように、研修・話し合い・個別ケース会議などの場を設定して、新しく「連携シート」を考案して活用することとした。この「連携シート」を作成したことにより、書面で相談内容や支援方法を確認しやすくなり、職員間で子ども療育方法や内容について話し合う機会が増え、また職種を超えた協力や信頼関係が構築されるようになってくるなど、同じ療育目標に向かって協力し合う良好な職員関係に変わってきた。日常的に絵カードを活用して職員と子どもたちとのコミュニケーションも円滑におこなわれるようになってきており、問題意識を持った業務改善により、成果につなげることができている。今後は子どもたちがやりたいことを主張したり、嫌なことを拒否したりできるよう、コミュニケ―ション支援の方法をさらに工夫し、子どもの発達段階に合わせた支援につなげたいと考えている。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
令和3年度からの「連携シート」の活用が始まり、職員間の連携が良い方向へ変わりつつあったこと、職員向け研修の講師を非常勤(OT・PT・ST・心理など)専門職に担ってもってはどうかとの提案があったことから、「職員間の親和的関係をもとに各職種が対等の立場で情報を共有し総合的な視点からアセスメントをおこなって連携した支援をおこなうこと」を目標と定めた。昨年度は各職種からの研修をおこなうと同時に、各専門職を交えた個別ケース会議をおこなってきた。今年度に入って連携シートを改善すると同時に、非常勤専門職を交えたケース会議を実施した。こうした経過を踏まえ、非常勤専門職の知識能力を高めるためにも、今年度の第1回目の研修会で非常勤言語聴覚士が講師として、個別事例を取り上げた事例研修会を開催した。日々子どもたちの療育に深く関わっている非常勤専門職の知識・経験を活用した所内研修会は大変好評であったため、10月には第2回目を開催する予定として準備を進めている。こうした内部研修会の開催により、非常勤専門職・保育士・相談支援員など、お互いに「相談できる」関係性がより強まり、日頃から良いコミュケーションが取れるように変化してきている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
事業所では様々な専門職種が子どもたちの療育面で協力し合って課題解決を目指している。協働するためには、いつ、どこで、誰が、何を、どのように実施しているかを把握し、その情報を共有しておくと同時に職種を超えた職員間の良好な人間関係・信頼関係・コミュニケーションがおこなわれていることが必要である。事例では、「連携シート」を活用して常勤職員と非常勤専門職との間で、必要な情報をお互いが交換し合うなど、職員間で自らの業務との関連性に気づきが生まれ、子どもたちの課題解決へ向けて協力し合う雰囲気が生まれるようになってきている。毎日の業務を通した話し合いやコミュニケーションができるように変化した結果、常勤職員と非常勤専門職がお互いを尊重し認めあうことにつなげることができている。また、講師を担う非常勤専門職にとっても、「誰に」「何を」「どのように」伝えるか、講義の構成や内容の検討が求められるが、課題や項目を整理する作業を通して、日頃一緒に働いている他職種の業務内容の理解が進み、情報共有の重要性に気づく機会とすることができた。非常勤専門職が講師役を担うことで、全体の組織力の強化につながっており、今後も継続していく予定としている。
サービス分析結果
【講評】
市・法人ホームページ、リーフレット、通園利用案内で利用希望者に情報を提供している
市のホームページには、施設の概要、実施事業、利用申し込みの流れが記載され、申請書類・事業案内をダウンロードすることができるほか、受託事業者としての法人のホームページに飛ぶことができる。法人のホームページ、独自のリーフレットには、クラスごとの対象年齢・利用日・定員・時間割のほか、基本理念や事業目標、機能なども記載され、利用を検討している保護者が知りたい情報が確認でき、安心感を持ってもらえるような情報提供に努めている。通園利用案内では、職員体制や持ち物、災害時・不審者の対応など、詳細な情報提供をおこなっている。
子どもや保護者にとって、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
ホームページのセンターの案内やリーフレットは、色遣いを工夫し、イラストや飾り枠を効果的に使用して、見やすくわかりやすいものになっている。同じ週5日通所クラスでも、年齢によるクラス名を色を違えて表記するなどの工夫がみられる。児童関係の複合施設である「ひだまりセンター」の地図だけでなく、児童発達支援センターの階へのアクセス方法も明記され、利用者の利便性を図っている。
問い合わせや見学・相談の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
次年度の利用希望については、市報にて案内されるので、電話予約を受け付け、初回相談(インテーク)をおこない、利用希望のあった方の中から選考する仕組みとなっている。相談があった方のお話を聞きながら、自施設だけでなく、ほかの機関や部署の対応が必要な場合は、センター内で検討し、必要な支援につなげるようにしている。電話及び来所での説明・見学の対応はセンター長がおこなっているが、センター内でのより良い連携や、そのシステムの構築を検討中である。相談は通年で受け付けており、児発管や専門職が応じている。
1.子どもや保護者等に対してサービスの情報を提供している
- 子どもや保護者が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 子どもや保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 子どもや保護者の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し同意を得ている
2月に次年度の入園説明会をおこない、入園説明会資料・重要事項説明書・利用契約書・契約書別紙にて、基本的ルール、重要事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明している。また、サービスの内容や利用者負担金等についても保護者の同意と署名を得ている。入園説明会と同日に個別面談をおこない、子どもや保護者の意向を確認し、面談記録表に記録をして、保護者、子どもが安心して通園できるよう努めている。
サービス開始時の環境変化による影響を緩和する取り組みをしている
サービス開始前に、入園式の説明会として保護者会を開催し、緊急連絡用カード、健康の記録を記載してもらい、支援に必要な個別事情や要望として、子供の生活習慣や嗜好、普段の様子などを聞き取り、個別カルテに記録して把握している。担当保育者が子どもとかかわりながら、入園時に必要な支援をセンター内で検討している。子ども個人ごとに好きなマークを決めるなど、利用開始直後の環境変化による子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮し、個人面談での聞き取りと、その内容に基づいた支援をおこなっている。
サービス利用前の生活からサービスの終了時まで、支援の継続性にも配慮している
入園後もすぐに面談の時間を取り、普段の子どもの様子や保護者の不安についてお話を伺う機会を十分とり、支援に活かしている。日常の中で保護者と情報共有できるように、送迎時に昨年はコロナ禍で保護者とは部屋の外で話していたが、今年度は、部屋の中で話す体制をとった。職員が中にいる子どもを見ながら保護者と話せるので落ち着いて話せるようになり、必要に応じて、個別の時間を作る事もできた。サービスの終了時には、教育相談センターへの引継ぎや学校とのやり取りもおこない、子どもと保護者の不安軽減の取り組みもおこなっている。
1.サービスの開始にあたり子どもや保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を子どもや保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、子どもや保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
手順に従ってアセスメントし、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
センターで定めたサービス利用時の情報(お子様の様子、嗜好調査、生活習慣等の記録など)やアセスメント等の一連の記録を整備し個別のカルテに保管している。生活習慣では、食事や排せつ、睡眠、靴の脱ぎ履きや衣服の着脱、嗜好調査では穀類・魚肉類・野菜・水分・果物・特に好きなもの・アレルギーなど詳細に渡ってアセスメントをおこなっている。サービス場面ごとでは、コミュニケーションや集団参加などの課題を明示している。支援計画検討会議を年2回(8月、2月)開催して、アセスメントを定期的に見直し計画につなげている。
子どもや保護者の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
契約時と初回面談時に聞き取りをおこない支援計画に反映している。4月半ばに担当の保育士が作成する集団活動の個別支援計画と、専門職が作成する個別訓練計画をもとに児発管を交え支援計画検討会議にて検討している。定期的なモニタリングをおこない、8月に集団活動の前期のまとめと後期の計画を作成し、2月に集団活動・個別訓練の後期のまとめをおこなう。希望を聞き、個別の支援計画は子どもや保護者に丁寧に説明し、同意を得ている。計画を緊急に変更する場合、担当と児童発達管理者により会議で提案し、管理者と確認する仕組みがある。
子どもに関して記録をし、子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
個人カルテ、個人記録、サービス提供記録により、サービス提供日ごとに、生活の様子、言語コミュニケーション、集団生活、特徴(こだわり等)、ご家庭とのやり取りなどを記録している。サービス提供記録は保護者との連絡帳で、週5通所クラスでは、1週間でA4用紙1枚で、保護者にはコピーを提供する。保護者からの「抱っこなしの散歩ができた」記載に対し、職員から「すばらしい!!」とコメントし、子どもや保護者への日常の支援の機会となっている。毎日の打ち合わせや振り返りの時間を通して、子どもの姿や支援方法について共有している。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 子ども一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.子どもや保護者の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、子どもや保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画を子どもや保護者にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもに変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画に基づいて子ども一人ひとりの発達の状態に応じた支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいた支援を行っている
- 子どもの特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 関係機関(教育機関、福祉関係機関、医療機関等)と連携をとって、支援を行っている
【講評】
個別の支援計画を職員間で共有し、子どもの発達の状態に応じて支援をおこなっている
児童発達支援計画は職員間で共有し、具体的な取り組みについては、随時保護者と話し合いながら進めている。子どもの発達の状態に応じて、保育職や専門職が意見を交換しながら、支援計画に基づいて支援を実践している。集団療育のほか、子どもの発達の状態に応じた個別療育を行なっている。また、クラスごとに療育参観日を設けて支援の方法について保護者に見学してもらっている。年3回、個人面談を行い支援計画の設定に向けて、情報交換をしている。前期・後期のそれぞれの終了後には「支援の報告」(支援のまとめ)を渡している。
子どもの特性やコミュニケーション能力に応じて、個別に工夫しながら支援している
子どもの心身の発達やコミュニケーション能力等、個別に工夫しながら支援をしている。プログラムカードやコミュニケーションブックを用いて、子どもの特性に合わせておこなっている。「かえりのかい」の絵カードを見せて次のプログラムを促すなど、工夫しながら支援している。支援内容や方法については職員間で統一しておこなえるよう試みている。当センターでは心理士やST、OT、PTの専門職を配置しているので、子どもの特性やコミュニケーション能力に応じた個別のプログラムを作成し、特性に合わせて支援がおこなわれている。
保護者や教育機関・福祉機関等の要請に応じて日常的に連携を取りながら支援をしている
子どもに対する指導の一貫性を大切にしており連携しながら効果的な支援ができるよう努めている。保護者や教育機関、福祉機関等からの要請に応じて日常的に連携をとりながら支援している。「関係機関に関する個人情報の利用同意書」に同意している場合は、他機関との連携した支援をおこなうために、情報交換や連絡調整に努めている。継続的な支援をおこなうため、必要に応じて子どもの記録など、保護者と一緒に作成するようにしている。保護者の希望により就学相談時の情報提供や就学支援シートの作成、就学先への引き継ぎ・見学などもおこなっている。
2.子どもが食事を楽しめるよう支援を行っている
- 食事時間が楽しいひとときとなるよう環境を整えている
- 子どもの状態やペースに合った食事となるよう、必要な支援(見守り、声かけ、食の形態や用具の工夫等)を行っている
- 子どもが安全に食事をとれるよう取り組みを行っている
- 食物アレルギーや疾患等については、医師の指示に従い、対応している
- 食についての関心を深めるための取り組みを行っている
- 子どもの状況をふまえ家庭での食事について助言を行っている
【講評】
その子の様子に応じ柔軟に対応し友だちと一緒に食べるのが楽しめる雰囲気を作っている
支援目標を意識しながら、子ども一人ひとりの様子に応じて柔軟に対応し、職員や友だちと一緒に食べることが楽しめる雰囲気作りをしている。子どもたちが食事を楽しみにするように、季節の行事の際には配膳を工夫したりしている。十五夜の行事食では、スイートポテトを使いウサギの型取りをして食事を楽しんでいる。登園後の始まりの会では、今日の食事のメニューを話し、食事時間が楽しいひと時となるように工夫している。友だちと一緒の食事に馴染めない子には、一対一の対応を取りながら、徐々に集団に馴染めるようステップを踏んで支援している。
子どもの状態やペースにあった食事や安全に食事が取れるよう、工夫して取り組んでいる
子どもの状態やペースに合わせて、単体の食材の準備や形態、味付けなど柔軟に対応している。カレーライスのメニューでは、ご飯とルーを別にして食べるなど、その子の好みを取り入れ工夫しながら支援している。人参をカレーから取り出して味わってもらう試みなどもおこなっている。安心して食事ができるよう、職員の配置や配膳、見守り、声かけなど工夫しながら支援している。給食会議を2ヶ月に1度開催し、子どもの様子や配慮等について検討するなどしている。子どもの咀嚼状況に応じて、クラスでさらに食材を小さく切るなど個別対応もしている。
子どもの状況に応じ家庭での食事につて、個人面談や日々のフィードバックで伝えている
子どもの状況に応じて、食事への取り組みについて家庭に伝えている。食事については共有できるように、試食会や会食の機会を作っていこうとしている。個人面談や日々のフィードバックの中で、保護者の思いを聴きながら、センターでの子どもの食事の様子を伝えている。園だよりでは、コラムでキーマカレーの作りかたを細かく掲載している。3歳児1人分の材料は、豚ひき肉32グラムで、作り方はにんにく・生姜はすりおろすなど、取り組みやすく紹介されている。子どもの食事への対応は一緒に考えるというスタンスで取り組んでいる。
3.子ども一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 身の回りのことは自分で行えるよう、必要な支援を行っている
- 基本的な生活習慣や社会生活上のルール等 (あいさつ、マナー、交通ルール等)を身につけられるよう支援を行っている
- 集団活動を取り入れるなど、子どもの心身の発達や社会性が育つよう支援を行っている
- 一人ひとりの有する能力を活かせるよう個別のプログラムを実施している
- 送迎は、子どもと保護者等の状況に応じて送迎方法を検討し、行っている
【講評】
挨拶やマナーなど、支援目標に沿ってできることから設定して褒めながら支援をしている
個々の子どもの特性や状態に応じて、支援目標を設定しスモールステップを用いて、できたと感じられる関わりかたをしている。散歩を通して社会生活上のルールが身につけられるよう、大人(職員)と手を繋ぐことから始めている。散歩の曲に合わせて行進し、建物の外に出る準備をするなど、子ども自身が達成感が味わえるようにしている。ポジティブな支援につながるよう、褒めながらルールが身に身につけられるよう関わっている。外に出たら子ども同士で手を繋ぎ列から逸脱しないよう、歩行マナーやルール等を覚えられるようにしている。
小集団を通して他の人を意識しながら適切なコミュニケーションが取れるようにしている
絵カードなどを用いて、子どもの心身の発達や社会性が身につくように支援している。7名の小集団を通し、他の人を意識しながら、適切なコミュニケーションが取れるよう支援している。子どもの年齢に応じた社会性が身につき、身振りや手振りなどを通して自分の思いが他の人にうまく伝えられるよう、発達状態に対応じたプログラムを用意している。運動や感覚遊びの集団活動を通して、子ども同士のやりとりをする力が身につけられるよう支援している。子どもの気持ちに寄り添い、認めて伸ばす支援によって自尊の感情が育つよう工夫している。
専門的な評価に基づいた支援計画を作成して訓練後の振り返りや見直しを行なっている
心理士やPT、OT、STなど、それぞれの専門的な評価に基づいた個別の支援計画を作成して、訓練後の振り返りや見直しをおこなっている。ことばが遅い、話が伝わらない、体のバランスが悪い、こだわりが強いなど、子ども一人ひとりの障がい特性に応じて、個別のプログラムを作成している。訓練後の振り返りや見直しなど、支援方法について職員が学べる機会を定期的に設けて、実行している。センター内の研修や会議、打ち合わせなどで子どもの特性や支援方法が全職員に共有できるようなシステムの構築を考えている。
4.子どもの健康を維持するための支援を行っている
- 子どもの健康状態について、保護者や医療機関等から必要な情報を収集している
- 子どもの状態に応じた健康管理を行い、体調変化に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
子どもの健康状態を維持するため看護師を中心に保護者等から情報を収集し対応している
子どもの健康状態を維持するために、看護師を中心に保護者や嘱託医から情報を入手し対応している。嘱託医による年2回の内科健診、毎月の身体測定、年2回の頭囲・胸囲測定を実施し支援している。プールや戸外活動をする場合には、子どもの健康状態を把握するため、保護者から情報を入手し対応している。また、健康の記録や生活習慣、嗜好調査等からも必要な情報を入手し支援している。感染症には十分に留意し、新型コロナやインフルエンザ、はしか、水疱瘡にかかつた場合は登園停止として、再登園する場合には、医師の登園許可書を求めている。
子どもが登園した時に保護者から聞き取り職員が検温し看護師による健康観察をしている
毎日の聞き取りでは、体調のほかに、子どもの機嫌の状態や睡眠状況なども聞き取っている。保護者と意思疎通を図りながら、無理なく活動ができるように、体制を整えている。療育中に子どもの状態が悪くなった時には、職員が速やかに保護者に連絡している。発熱・咳・鼻水・食欲・嘔吐・発疹・機嫌など、全身状態について、看護師も健康観察している。体調の変化は、子どもの負担を考え、基本的には帰宅し休養や受診をしてもらっている。
5.子どもの主体性を尊重し、施設での生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 日常生活の支援は子どもの主体性を尊重して行っている
- 子どもが安心して活動できるよう、状況に応じて室内の環境を工夫している
- 子どもの状況や希望に沿って、多様な体験ができるようにしている
【講評】
子どもの気持ちを大事にしつつ、それぞれの目標が達成できるよう支援している
日常の生活支援では、子どもの気持ちを大切にし主体性を尊重しながら支援している。子どもの個々人の目標が達成できるよう個別の支援計画に基づいて実施している。少人数で、子どもに応じた配慮が必要な児童の療育を実践している。集団指導や給食、個別指導のプログラムを用いて施設での生活が楽しくなるような取り組みをおこなっている。アセスメントをしてそれぞれの目標が達成できるよう個別指導をしている。個別指導は専門職の職員が担当し子どもの主体性を伸ばしながら取り組んでいる。希望の曜日と時間帯は保護者が選択できるようになっている。
子どもが安心して活動できるよう、視覚教材を使い居場所や活動内容について示している
子どもが楽しいと思えるような合同活動や行事活動を少しずつ増やしている。安心して活動ができるように視覚教材を用いて、自分の居場所や活動内容がわかるように工夫しながら支援している。「かえりのかい」をおこなうときは絵カードを見せて活動の内容を話す等している。このように色々な視覚教材を取り入れた支援をすることにより、活動の幅が徐々に広がってきている。子どもの状況に応じて、別室での対応もおこなっている。皆と一緒の集団で一緒に過ごす楽しさや経験も取り入れている。子どもの気持ちや落ち着きなどを配慮し対応している。
プールや親子遠足、クリスマス会などの行事や日常生活で、体験ができるようにしている
簡易プールを使って水に慣れる、楽しむなどの体験学習をしている。プールを怖がる子どもには、タライを用意して水に慣れさせる等している。親子遠足では、近隣の公園に親子で出かけている。現地集合現地解散の方法で公園に集まり、散策をしながら集団での活動を楽しんでいる。戸外活動は、新型コロナにより活発にはできなかったが、徐々に活動の範囲を広げたいと望んでいる。「聞く」「話す」などの基本的な対人関係のスキルは、日常生活やクリスマス会などの体験を通して身につけている。運動や感覚機能の発達、言語発達を促す訓練を体験している。
6.家族との交流・連携を図り支援を行っている
- 子どものサービス提供時の様子や家庭での普段の様子を家族と情報交換し、支援に活かしている
- 家族の意見や要望を活かした支援を行っている
- 家族の状況に配慮し、相談対応や支援を行っている
- 子どもや家族に合った療育方法等について助言している
【講評】
送迎時家庭での様子を聞き取ったりセンターでの様子を伝えて情報を共有している
送迎時子どもの家庭での様子を聞き取ったり、降園時センターでの様子を伝えたりして、家族との交流や連携を図りながら支援している。サービス提供記録の内容を確認して、送迎時に家族と情報を交換している。サービス提供記録の内容は、体温・睡眠・排泄(来所前)・食事・ご家庭より・担任よりの項目に分かれている。担任よりの項目では、リズム・サーキット・散歩・トイレ回数・昼食時の摂取内容などセンターでの様子がわかるような記述になっている。サービス提供記録は家族が毎日登園時に提出し、降園時にセンターから受け取る仕組みになっている。
家族の意見や要望等を活かし、同じ声かけややり方を取り入れ支援方法を共有化している
通園時の毎日の聞き取りや、課題についてフィードバックができるような体制作りや受け入れ方法を工夫し支援している。家族の意見や要望等を活かし、同じような声かけややり方を取り入れて、支援方法を共有化し取り組んでいる。偏食の強い子どもには好きなものを保護者から聞き取り、その子どもにあった支援方法についてはトライアンドエラーを試みながら支援している。子どもの特徴に合わせて、個々人にあった最善の支援を検討し、具体的な対応を考えて、保護者や子どもの思いに寄り添えるようにしている。
子どもや家族にあった支援方法について、家族の様子に応じて提案しながら助言している
子どもや家族の様子に応じて、支援方法を一緒に考えたり提案して実際の支援につながるようにしている。複合的な問題や困難を抱えているケースについては、子どもや家族等に関わっている関係者・関係機関も含め、必要に応じて専門家も出席して、支援方法を検討しその内容を保護者に伝えるている。家族と情報交換し、連携を図りながら療育方法について助言をしている。療育参観日をクラスごとに年数回設けて実施しているが、必要に応じてその他の参観日も設定している。
7.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域の情報を収集し、子どもの状況に応じて提供している
- 必要に応じて、子どもが地域の資源を利用し、多様な体験や交流ができるよう支援を行っている
- 地域全体の在宅障害児や関係機関等を対象に、施設・設備や人材・プログラムを有効に活用した支援を実施している
【講評】
子ども家庭支援センターや教育支援センター等と連携し支援をしている
子ども家庭支援センターや教育支援センター等と連携し情報を収集して、トータルな家族支援がおこなえるよう、子どもの状況に応じた支援に努めている。保護者会でのお知らせや地域施設の見学など保護者にとって必要な情報を入手し対応できるよう配慮している。教育支援センターや学校、放課後等デイサービスなど各事業所との連携を進めて、子どもの状況に応じて関連する情報を保護者に提供している。関係機関と連携を図りながら子どもの生活の幅を広げるため取り組んでいる。
近隣の公園など、戸外活動の中で触れ合う機会を作り体験や交流ができるようにしている
子どもが近隣の公園などに出かけ、戸外活動の中で人と触れ合う機会を作り、体験や交流ができるようにしている。新型コロナ感染症のためになかなか実施することができなかったが、少しずつ訪問できる機会を増やし、生活の幅を広げたいと考えている。子どもたちが地域の保育園などに出かけたり、戸外活動の帰りにコキアをもらってきて、テラスで水をあげて大切に育てている。こうした体験学習をすることにより、ルールや役割を理解して行動する力が身につけられるように取り組んでいる。
地域の関係機関の情報を有効に活用できるよう情報提供を心がけている
保護者の中には先行きの心配から、放課後等デイサービス事業の様子を見学に出かけるなど、情報を集めている方もいる。年4回、市内の事業所連絡会がおこなわれており、センター内の相談支援専門員が、この連絡会で話し合われた近隣地域や市の関連事業所の情報をまとめて一覧表を作成している。この情報は、保護者から希望があれば個別に情報提供に応じるなど、保護者が子どもの特性に応じた各種サービスを安心して選択できるように配慮している。
【講評】
子どもに関する情報の保護を徹底している
重要事項説明書では「<9>利用者の記録や情報管理、開示について」のなかで、「サービス提供にあたり他の機関との連携をおこなう際、児童又はその家族に関する情報を提供する場合は、あらかじめ児童又は保護者の同意を得ておこなうものとする」と定め、契約時に説明の上、同意を得ている。「個人情報同意書」でより詳細に説明して同意を得ている。見学者・実習生・ボランティアにも個人情報保護の確認を徹底している。また、入園説明会資料にて、利用中の写真や動画の撮影、SNSへの掲載について、保護者に遠慮してもらうよう要請している。
日常の支援の中で、子どものプライバシーや羞恥心に配慮した支援をおこなっている
排泄場面では、業務マニュアルに基づき、「園児の成長に合わせて、本人の意思およびプライバシーを尊重した指導を行う」として個室を利用したり、着脱場面ではカーテンを引くなど状況に応じて配慮している。個室を利用したり、着替えるときにタオルなどで隠すなどの配慮をしている。センター内でのプール遊びでは、外部から見えないように目隠しの中でおこなっている。
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している
虐待防止研修を実施し、毎日の中での気付きや良かった支援等共有する中で、自分たちの療育を振り返る機会を作れている。5月に、虐待防止の取り組みとして、常勤職員を中心に、1週間の中で良かった支援を報告し合い、報告した職員をほめる「ありがとう月間」を実施した。この取り組みを通し、支援において不安な時にすぐに他の職員に聞けるようになった、という声が聴かれた。今後は非常勤職員も含めて取り組みたいという意思がある。また、子どもが「ノー」と言える機会としたは、子ども独自のサインを決めておくなどの工夫をしている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、子どもや保護者の同意を得るようにしている
- 日常の支援の中で、子どものプライバシーに配慮した支援を行っている
- 子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(子どもが「ノー」と言える機会を設けている)
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
- 施設内の子ども間の暴力・いじめ等が行われることのないよう組織的に予防・再発防止を徹底している
【講評】
業務マニュアルを整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
2020年4月1日の事業所発足にあたり、業務マニュアルを整備した。業務マニュアルは、コンセプト、法人の今年度重点目標、療育理念、センターの業務で成り立っている。センターの業務としては、事業内容、指導・支援の流れ、個人情報の保護、職員の職務・施設利用について、危機管理、虐待対応が盛り込まれている。指導・支援の流れの中では、個別支援計画、モニタリング、支援のまとめ、ケース会議から、登園前の準備についてや、排泄・給食などセンターが提供するサービスの支援の詳細に渡る手順書となっている。
日常的に業務マニュアルを活用している
業務マニュアルは、職員一人ひとりメール送信にて配布するとともに、1階事務室と2階スタッフルームに常設しいつでも手に取って確認できるようにしている。職員は、日常の業務の中で、「業務マニュアルに〇〇〇と書かれているね」と確認し合い、始業前の打ち合わせ、終業後の振り返り、職員会議などの場において、提供しているサービスが業務マニュアルに沿っているかどうかを点検・見直しをしている。
事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
今年度初めに、特に意識したい倫理綱領の内容や支援内容について、かかわる職員とともに共有し、意識できる機会を作っている。職員の基本的態度や療育の中での子どもや保護者に対してのより良い支援など、職員と議論して業務マニュアルに加えるなどの取り組みをおこなった。今後は、日常の中で意識し見直す取り組みの構築、定期的な改変の時期や見直しの基準の策定に取り組んでいきたいと考えている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や子ども・保護者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
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【講評】
事業所が目指す療育機能をパンフレットで紹介し、利用者・家族の理解を深めている
事業所は市からの委託事業として運営をおこなっており、パンフレットでは「つながりやすく、わかりやすい相談窓口の開設」「早期療育と療育の場の充実」「保育園・幼稚園への支援」「切れ目のない一貫した療育に向けた連携」「家族への支援と地域との連携」「支援の質の向上への取り組み」と6項目の機能を掲げ、利用者や家族に寄り添った支援を実施している。専門的な相談の件数は増加しており、特に年長児の就学相談のための発達検査ニーズが増えており、専門的な見地からアセスメントをおこなって、支援方針と療育内容を決定している。
専門的な所見から支援方針や療育内容を協議している
利用者の支援方針や療育内容の決定にあたっては、個人面談により家族・保護者の要望を聞きながら、児童の発達に合わせた療育目標を設定している。検討は定例の「処遇会議」を月2回程度開催し、センター長の責任・指導のもと、児童発達支援管理責任者(以下:児発管)・心理士・作業療法士(OT)・理学療法士(PT)・言語聴覚士(ST)など、支援にかかわる専門スタッフが一堂に会し専門的な所見をもとに協議のうえ決定している。こうした支援内容については、決定した経緯や内容を利用者・家族へ伝え了解を得ている。
施設長は市から委託された事業内容や法人の決定事項を職員へ周知している
施設長は市から委託された事業内容を職員に周知し、委託事業であることから独自の事業計画立案とは異なりいろいろな条件や制約があることを説明している。同時に都内全域に事業所がある法人全体の決定事項や障がい児・者ブロックでの協議・決定事項についても職員へ周知を図っている。また、事業所の建物には、市の教育支援センター、子ども家庭支援センター、児童発達支援センターの3事業所があることから、館内3事業所の連携会議が開催されており、その内容についても職員に伝え、事業所全体の一体的運営を目指して情報提供に努めている。