評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
保育理念
心身ともに元気な子を目指し、集団生活を通して一人ひとりが輝きをもってその能力を最大限に発揮できるよう、豊かな人間性を持った子どもを育む
保育方針
・成長する力の基礎を培う保育
・子ども一人ひとりの人格を尊重する保育
・五感を使った体験を積み、感性と創造性を養う保育
・家庭と共に育て、子どもの成長を見守る保育
・笑顔と温かさを感じる保育
職員に求めている人材像や役割
・ 子どもが大好きで、一人ひとりの成長を援助できる
・ ものごとを前向きに捉え、工夫や改善ができる
・ 連絡や相談をきちんと行い、穏やかに意見交換することができる
・ 保護者に信頼され、相談されたことに適切に対応できる
・ 経験年数に応じて、指示や指導を学び身につけていく
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・ 子どもの安全に配慮すること
・ 子どもの人格を尊重し、丁寧にかかわること
・ 挨拶と笑顔を大切に、心地よい関係作りをすること
全体の評価講評
特によいと思う点
日々の保育では活動内容を工夫し、年齢にふさわしい過ごし方ができるように援助している。計画的な散歩、園庭遊び、集団遊びなどをおこなう。雨が降らない限り毎日戸外、園外活動をおこない、自然と触れ合い、交通ルールを身につける。音楽活動、劇遊び、製作活動、ボディペインティング、行事の衣装づくりなど様々な表現活動にも取り組む。外部講師による体操、音楽、英語教室もある。日常の保育に変化と潤いを持たせるよう行事も毎月設定されている。盛り沢山なプログラムにより、子どもたちは楽しく過ごし日々成長している。
中学生の職場体験を積極的に受け入れ、2022年度は市内の8校にわたる生徒が体験をした。生徒からは子どもと触れ合い貴重な体験ができたとの言葉が寄せられた。ボランティアセンターへはボランティア募集の登録、養成校へは実習生の受け入れを周知している。地域子育て広場は近隣の保育園と1か月交替で町会会館で開催している。地域の高齢者施設との交流はコロナ禍で中止していたが、2022年度はオンラインで交流し画面を通しゲームや歌を楽しんだ。また、園周辺の路上や公園の清掃等を職員がおこなうなど、地域貢献の取り組みをしている。
職員自己評価では、多くの職員が仕事に意欲と働きがいを持ち、良好な人間関係が構築されていると答えている。正規職員の会議やパート会議では園の様々な情報の共有や意見の集約がおこなわれ、困ったことがあったらひとりで抱え込まないように園長と主任がいつでも相談に応じる体制を整えている。体調不良や家庭の都合など職員の急な休み希望には柔軟に対応するなど安心して働ける職場環境の維持に努めている。職員は産休育休や介護休などを取得した後も復帰し定着しており、職員同士には安心感や助け合う気持ちが育まれている。
さらなる改善が望まれる点
園は子どもの安全を第一に考えており、事故、感染症、災害、不審者の侵入などリスク防止に努めている。しかし、近年地震や豪雨、感染症の蔓延など予想を上回る災害が心配されている。保育所における事業継続計画(BCP)の策定等は努力義務化されているが、園は未策定である。災害時に引き取りに来られない保護者がいた場合、職員間に感染症が蔓延した場合など想定しうる場面での職員体制、連絡先や方法、おこなわなければならないこと等について、早急に計画を立て、職員・保護者へ周知し、想定訓練などをおこなう必要があると思われる。
園では業務の効率化やサービス向上のため、パソコン7台、タブレット9台、スマートフォン6台を配備している。インターネットを経由して子どもの写真等を保護者に提供するアプリケーションも導入している。別のアプリケーションでは、毎日の園の様子を動画で配信しているが、同時に保護者には適切な使用をお願いしている。職員は、重要な個人情報を保管、発信しているという認識が必要である。そのためには、ICTに関する園の基本方針を定め職員に周知し、リスクに関する危機意識の向上を図るためにICT研修を期待する。
園は2023年度~2026年度の中長期計画を策定している。2023年度は、保・幼・小連携に参加すること、処遇改善加算を給与に適切に充てていく、職員駐車場整備を揚げている。しかし、2023年度事業計画にはこれらについて具体的な記載がない。園の運営には、長期的な展望に基づいた計画を立てることが望ましく、中長期計画を反映した単年度計画の策定が必要と思われる。また、事業計画は職員に周知し、一丸となって園運営を推進していくことが望まれる。
事業者が特に力を入れている取り組み
園は子どもの安全を最優先に考えている。小さなことも必ず事故報告書を作成し、職員会議で共有し再発防止に役立てている。午睡中のブレスチェックは0歳児は5分おきに、1、2歳児は10分ごとに確認し記録している。おもちゃを口に入れてしまった事案を重大事故と判断して、年齢に応じた適正なおもちゃの選定、使用について話し合いをおこなった。また、消防署員を招いて毎年応急救護講座を開き、不審者侵入対策は園内に5台のカメラを設置し、警察署の担当者を招き不審者対応訓練をおこなうなど、リスク対策に積極的に取り組んでいる。
食事は和食を中心にした献立で、自然のだしを使った薄味のものを提供している。七夕やクリスマスメニューなどの行事食のほかに、絵本のキャラクターを模したメニューもたびたび登場する。離乳食やアレルギー児対応食は、保護者と連携しながら進めている。食育活動に力を入れており、夏野菜や稲をプランターで育て、秋には近隣の畑で芋ほりをする。キャベツちぎり、玉ねぎの皮むき、じゃがいも洗いなど、食材に触れる機会を持っている。3歳児以上は、いちごジャム、梅シロップ、月見団子、カップケーキなど様々なものを作る調理保育を楽しんでいる。
「家庭と共に育て、子どもの成長を見守る保育」を保育方針の1つとし、保護者とは伝え合い理解を深めることで子どもの発達に寄り添った保育がおこなえるよう配慮している。登降園時の声かけや連絡帳のほか、保育相談日、栄養相談日、保健相談日を毎月設け、園だよりで日程を保護者に周知している。相談日以外にも随時相談に応じ、6月のクラス懇談会では発達の様子を伝え、保護者にも率直な意見を出してもらうよう配慮し、9月の個人面談では保護者の意向を園に伝える場所を作るとともに園での子どもの様子を伝え安心して通園できるようにしている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:契約日における利用者総数84名、家庭数70世帯を調査対象とした。
- 調査方法:アンケート方式
契約日に事業所を通して、利用者調査用紙と返信用封筒(切手貼付)を保護者に配付した。保護者から直接評価機関に郵送してもらい回収した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:43/70(回答率 61.4% )
調査対象者総数に対する回答割合は61.4%であった。設問「保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか」「保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか」に95.3%が「はい」と答え「提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか」「保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか」「施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか」には90.7%が「はい」と答えた。一方で、「外部の相談窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」についての「はい」の回答は、23.3%であった。総合満足度は「大変満足」51.2%「満足」39.5%「どちらともいえない」7.0%「不満」2.3%であった。施設への意見に利用者から多くのコメントが寄せられ、園に対する意識の高さが伺えた。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
「特に年少になってからの成長は園あってのものだと思う」「いろいろな活動を考えてやってくれる。公園も遠くまで行くので体力がつく」「知育を取り入れてほしい」「トイレトレーニングが園と親の方針がかみあわないのがやや気になる。下のクラスである程度完了しておきたかった」等の意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
「英語教室、体操教室、音楽教室など組み込んでくれて嬉しい」「季節に合った制作があり、子どもが嬉しそうに持ち帰ってくる」「園外活動で虫さがしや砂あそびなど、家ではできない活動が多くあり良かった」等の意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
「食育や世界の料理、地域の料理など工夫してくれている」「家では食べない食材も園では食べているようで助かっている」「郷土料理、季節の料理もありおいしく食べられるよう工夫されていると思う。添加物も気にかけてくれており、体に良い食事で毎回子どももおかわりしているようで大満足だ」「アレルギーを考慮した献立を作ってもらっている」「食事内容は良いが量が少ない」「午前おやつが野菜スティックなのは気になった」等の意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
「色々な公園に連れて行ってもらい感心している」「毎日晴れていれば公園に行って、たくさん体を動かして遊ばせてくれる」「コロナ禍の園生活で行事が少なかったが、徐々に緩和され、参加できるようになった」「園に通い始めてから外遊びが好きになった」「コロナ禍前と同じとはいえないけれど、だいぶ良くなってきたと思う」「他の園と比較して、戸外活動が少ない」等の意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
「いつも柔軟に対応してくれとても助かっている」という意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
「教室の入り口のドアが開きっ放し等、十分かといわれると少し気になる点もある」「保育中の安全に十分配慮してくれていると思うが、お迎えのピーク時など自動ドアが開き続けていることがあるため、不審者が押し入る可能性がありそうだ」等の意見があった。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
「年間行事が発表される際、どの行事が保護者も参加するものかわかるとよりよい。初めてのものだとわからない」「行事がほぼない」等の意見があった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
「個々に向き合ってくれる園だと思う」「気軽に相談できる雰囲気があると思う」「朝は忙しそうだが、お迎えの時に話せるので安心だ」「話をよく聞いてくれる先生が多い」「迎え時に細かい状況を教えてもらったり、個別面談で聞く機会があり助かる」「お迎え時に一人ひとりと担任の先生が話をするようにしてくれているので、気になったことを相談しやすく、助かっている」「若い先生が多く話しづらい」等の意見があった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
「事務所が外から見てとても汚くて個人情報の管理等が不安だ」「階段にゴミが多い」等の意見があった。
10.職員の接遇・態度は適切か
「先生のエプロンはいつもかわいい」「子どもへの対応の大変さを態度で感じる時がある」等の意見があった。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「すぐに連絡をくれ、報告もあるので信頼できる」「多少のケガでも報告してくれるので信頼している」「病院受診もしてくれ、とても助かった」「親よりも丁寧に処置してもらった」「色々気をつけてくれている。小さなケガでも何かあれば毎回きちんと報告してくれる」「転んでケガしても報告がないことがあった。子どもから聞いて知った」「対応は信頼できるが、その後の情報共有に疑問を感じた。『流行している』との情報が流れたけれど、実際は少人数であった」「けがの原因がわからないことがある」等の意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「子ども同士の関わりでトラブルがあったとき、状況を説明してくれる。『家でどうしてますか?』と普段の様子や親の対応などを聞いて、反映しようとしてくれていると思う」「何かあったらすぐ連絡をしてくれているように思う」「対応についてあまり報告がない」等の意見があった。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
「子どもが不安定な時には寄り添ってくれているように思う」「子どもが思うようにいかない時は1対1で対応してくれ、寄り添ってくれていると感じる」「保育士の個人差があると思う」「子どもが先生に慣れてこないので、関わりが少ないのかなと思う」等の意見があった。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
「見学などで外部の人が名前など見られる状況なのは気になった」「保育内容の様子を写真アプリに載せてくれるが、身体測定の裸の写真は載せないでほしい」「他の方の個人情報を誤って受け取ってしまったことがあったが、その時の対応からはプラバシーを守っている様子は感じなかった」「園に提出した書類が別の家族に誤って渡ったことがあった」「Googleの園内が見られるマップにモザイクなしで子どもの名前がのっていたが現在は修正された」等の意見があった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
「アプリで見られる活動記録がとても良い」「毎日アプリで活動写真が見られるのはとても良い」「活動報告以外の説明がなく、どんな様子かなどは話にでてこない」「伝達忘れが多く戸惑う」等の意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
「先生に伝えたことを朝礼等ですぐに周知してもらえる。何があっても対応してくれている」「以前、こちらの要望を親身に聞いてくれた」「伝えた後、どうなったのかは知らない」「以前、苦情を申し出た時は玄関で対応された。コロナ対応で不満を伝えた時の対応はひどかった」等の意見があった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
意見はなかった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者アンケートや職員の意向、地域情報を把握し、園運営に取り組んでいます
保護者から、参観や行事ごとにアンケートを提出してもらい、職員会議等で把握し改善点等は前向きに捉え検討している。職員の意向は職員会議や職員面談で把握している。園長は新年度に向けて11月から1か月程かけて、全職員の面談をおこない、次年度の意向を聞いている。2022年度は保育補助の非常勤職員2名が保育士資格を取得した。扶養の枠を抜けた職員もおり職員体制にプラスになっている。園長は私立保育園協会の青年部に所属し、会合の中で他園との意見交換をおこない情報を得て、福祉ニーズの把握に努めている。
中長期計画をふまえ、連動した事業計画の作成に期待します
2023年度から2026年度迄の4年間の中長期計画では、職員の給与について支給額や支給率を再検討し、退職金の見直しなども計画に盛り込み、職員の働きやすさを第一に、定着できる職場づくりに取り組むとしている。さらに年度ごとに職員体制の変更、キャリアアップ研修、安全な水遊びの検討等を記載している。2023年度には保・幼・小連携に参加する、処遇改善加算を給与に充てる、職員駐車場整備をあげているが、2023年度事業計画には中長期計画をふまえた記載がない。単年度における事業内容を具体的に示した事業計画の作成に期待する。
「職員業務分担表」を作成し、行事等の見直しをしています
「職員業務分担表」には年間の行事計画等が記載されている。毎月おこなう避難訓練、「ほしのこだより」の発行、地域ひろば参加には担当者を決めている。年一度開催する夏まつり、運動会、クリスマス会、生活発表会等の大きな行事には複数の担当者を決め綿密にチームで計画立案、職員会議で確認し全職員に周知している。行事ごとに反省会を開き見直しをしている。保育内容については、全体的な計画、年齢別年間指導計画に基づいて、進捗状況を見ながら話し合い見直しをおこない、月案、週日案の計画をたてている。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
職員に守るべき、法・規範・倫理等を周知し虐待対応マニュアルを備えています
園長は全国保育士会発行の「保育所・認定こども園等における人権擁護のためのセルフチェックリスト~『子どもを尊重する保育』のために~」を全職員に配付し周知した。運営規程には、児童の処遇について、「平等の原則」「虐待等の禁止」「児童虐待防止法遵守」の項目を明示している。就業規則の服務規律には、「服務の基本原則」「服務心得」「パワーハラスメントの禁止」等を記載している。虐待防止の外部研修には園長が毎年度参加し職員に報告しているが、チェックシートの活用等をおこない理解を深める取り組みに期待したい。
保育内容に関する相談・苦情については保育園のしおりに記載、玄関に掲示しています
保育内容に関する相談・苦情については、受付担当者は主任、解決責任者は園長とし、第三者委員2名の氏名と電話番号、市の相談窓口の電話番号を保育園のしおりに明記し、玄関にも掲示している。入園説明会で保護者に説明をしている。相談・苦情への申し出には、園長、主任、担当職員が真摯に対応している。今回の職員自己評価の設問には「利用者からの相談、クレームがあった場合、何度も話し合いの場を持って理解を得られていた」等の意見があった。
中学生の体験学習を受け入れ、地域子育てひろば事業に取り組んでいます
市内の広範囲から中学生の体験学習を受け入れている。2022年度は8校の生徒が来園し、1校あたり1人から5人の生徒が参加した。子どもたちと触れ合い保育の仕事の楽しさを伝えている。職員自己評価のボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備しているかの設問には、100%の職員が「そう思う」と回答している。地域子育てひろば事業「かたくらっこ」は近隣の保育園と1か月交替で町会会館で、民生・児童委員協力員やボランティアの協力を得ておこなう。2022年度は感染症対策等により5回の開催であった。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園は、想定される様々なリスク管理に努めています
園は、子どもの安全を最優先に考えて様々なリスク管理に注意を払っている。避難訓練は火災や地震を想定し毎月おこなっている。2022年度は不審者の侵入を想定して警察署の担当者を招いて訓練をおこなった。感染症については、看護師が中心となって対応しており、毎月発行の「ほけんだより」には感染症の発症状況や気をつけてもらいたい健康情報を載せ、保護者へ注意喚起している。各保育室にはカメラを設置し、事務室のモニターで保育の様子を見ることができ、事故が起きた際は録画を見て再発防止に役立てている。
大規模災害等に備えて園の事業継続計画を策定し、職員への周知、訓練が必要です
園は、子どもに係る事故については小さなことも必ず事故報告書を作成し、事故が起きた状況や園での処置等を記録して保護者への説明に備えるとともに、職員会議で再発防止を確認している。今後は、事故を未然に防ぐヒヤリ・ハットの取り組みに期待する。現在、園は事業継続計画(BCP)を策定していない。大規模地震や集中豪雨、感染症の蔓延など、近年想定外の災害が心配されている。保育所におけるBCPの策定等は努力義務化されており、早急に策定、職員への周知、訓練等が必要である。
園は個人情報保護規定を備え、個人情報の適正な管理・取扱いに努めています
園は、個人情報保護規定を備えており、個人情報の利用及び制限、個人情報の開示等について定めている。個人情報の適正利用を図るために「個人情報取り扱いに関する同意書」で、個人情報の利用目的を明示している。園内での開示は園内に氏名や写真を掲示すること等、第三者への開示では協力医療機関や行政等への開示、それ以外では「インターネット上でパスワードを使用した開示」「保育園利用者に限定し二次利用を禁止した開示」とし園児、保護者の署名、捺印を求めている。子どもの情報が記載してある児童票等は事務室の鍵のかかる棚で管理している。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
園長は定期的に職員と面談をおこない、職員のやる気を引き出すよう努めています
職員は毎年度達成目標を定め、毎月振り返りの自己評価を目標達成シートに記録している。園長は定期的に面談の機会を設けて目標の達成状況などを聞き取っている。毎年11月頃には次年度の担任クラスの希望や勤務形態、次年度に目指すものなどに関するアンケートを実施し、経験年数等を考慮して職員が意欲を持って働ける環境整備を心がけている。目標達成シートは職員だけの記録となっているが、園長からの助言、必要な研修計画等を合わせて記録して日頃のOJTに活かせる一人ひとりの育成計画とすることが望まれる。
園は、職員の能力向上のため、計画的に研修に参加させています
職員の能力向上のため、都の保育士等キャリアアップ研修を参考に「保育士キャリアアップモデル」を用意し、職員の経験年数や職種(階層)に応じた履修目標を示して園のキャリアパスとしている。キャリアパスに基づき職員には計画的に研修に参加させている。そのほかに、栄養士や看護師は市保健所等が実施する専門研修に参加している。終了後は研修報告書を作成し、非常勤職員を含めた全員に回覧して研修内容を共有している。そのほか正規、非正規を問わず希望する研修に参加させ、交通費は全額、参加費は4000円まで園が負担し出勤扱いとしている。
職員の多くが仕事に働きがいを持っており、良好な人間関係の職場となっています
職員の自己評価では、仕事に意欲と働きがいを持っているか、の問いに77.4%、職場では良好な人間関係を構築しているかとの問いに80.6%の職員が「そう思う」と答えている。正規職員の会議は毎週おこない、園長の話、各クラス担任、栄養士、看護師の各職種から情報提供や意見の集約がおこなわれる。毎月おこなうパート会議は、主任の話、園の様々な情報を共有する時間を作っている。困ったことがあったら一人で抱え込まないように主任と園長がいつでも相談に応じる体制を整えており、職員が安心して働きやすい職場環境の維持に努めている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園は、2020年度に策定した中長期計画で、2022年度は「幼児が自主的に遊べる環境づくりを進める」としており、職員の能力向上を目指している。園長は職員の保育力の差や偏りは基本に立ち返ることが必要であり、研修等で保育力を身に着け子どもへの接し方、保護者とのかかわりに自信を持って保育に臨み、長く働き続けてほしいと考えていた。2024年度から処遇改善加算にはキャリアアップ研修の履修が必須となることもあり、園は東京都保育士等キャリアアップ研修の履修過程に沿った「保育士キャリアアップモデル」を用意し、職員が職種(職層)と経験年数に応じた研修の履修ができるように「分野別リーダー分担表・研修履修表」を定めた。東京都保育士等キャリアアップ研修は、八王子市私立保育園協会が実施機関として指定を受け、2022年度は6講座をオンラインで実施した。履修は1人トータル15時間の視聴が必要となるが、2022年度は非常勤職員の協力も得て、職員配置を工夫して職員体制を整えた。その結果、7名の職員が計画に従った研修を履修することができた。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
園長は、「分野別リーダー分担表・研修履修表」に従って研修の履修を職員に促し、非常勤職員の協力も得て職場体制を整え、2022年度は7人が東京都保育士等キャリアアップ研修を履修することができた。2023年度も同様に研修の履修を進め、職員の保育力の向上を目指すとしている。また、園長は定期的に職員と面談し、職員が各年度に目指していることをヒアリングするなど、日頃のOJTも大切にしている。今回の取り組みは、研修履修計画に加え、職員一人ひとりにどのような力をつけて育てていくかという個人別育成計画の策定につながることを期待する。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
園は、子どもに関わる事故に対し、特に注意を払っており安全第一という考えで園の運営をおこなっている。小さなものも事故報告書を作成し、その時の状況、園での処置、処置後、保護者への連絡時間と内容などを詳しく記載している。事故報告書は毎週おこなう職員会議で取り上げ、反省点を明確にして再発防止に努めている。ある日、口に手を入れ何かを吐き出そうとしている園児を発見し、担任がすぐ口から取り出したため大事には至らなかったが、園はこれを重大事故と判断した。おもちゃが口の中に入っていた事故であったが、改めて全クラスのおもちゃを見直すこととした。今までクラスのおもちゃは、1万円まではクラス担任の責任で事務職員に購入を依頼していた。総点検の話し合いは事務職員も交えておこなった。子どもが喜ぶから与えるというだけではなく、年齢に応じたおもちゃであるか、予測される危険性はないか、など手作りおもちゃも含めて総点検し、職員全員で適正なおもちゃの与え方を議論した。その結果、全クラスのおもちゃの安全性が確保でき、遊びの中で注意する声かけが少なくなった。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
子どもが普段使うおもちゃは1万円まではクラス担任の責任で選び、購入は事務職員に依頼していた。子どもが口に入れてしまう事故が発端となり、園のおもちゃを総点検することとした。子どもが喜びそうだからといっても、まずは年齢に適したおもちゃを選択しているか、購入するときや使用するときは様々なリスクを考えているかなど職員にとって改めておもちゃの選択の重要性について考える時間となった。全クラスのおもちゃの安全性が確保でき、遊びの中で保育士から注意する声かけが少なくなったという。園長は今回の話し合いは、手作りおもちゃを含めたすべてのおもちゃについて、保育士だけでなく購入を担当する事務職員を交えておこなったことで、園全体の安全意識の向上にもつながったとしている。常に子どもの命のリスクに注意を払っている園であるが、おもちゃ選びについても職員間で話し合い子どもが安心して遊べるよう、継続して安全管理に取り組んでいくことを期待する。
サービス分析結果
【講評】
入園希望者は様々な媒体から星の子保育園の情報を得ることができます
園の情報はホームページ等で見ることができる。市に情報を提供し、「八王子市子育て応援サイト」の保育所施設名・所在地一覧から星の子保育園のホームページに入ることができる。市で配布している「子育てガイドブック」ではカラーで園の外観が確認でき、開所時間、定員等の基本情報の他、園の方針・特色、地域の親子向けの取り組みが記載されている。市の事務所、子育てひろば等で受け取ることができる。市の「入園のしおり」、WAMNET「ここdeサーチ」、保育施設情報検索サイト等からも利用者は園の情報を見ることができる。
「入園案内」やホームページから星の子保育園での生活の様子が伝わります
ホームページは「『ぴっかり星の子』を育てる」というタイトルで保育理念、保育方針を伝え、園の生活、施設紹介、入園案内、園概要等の項目にわけ、わかりやすく編集している。公園遊びや室内遊びの様子、園の設備等を写真で見ることができる。求人用として動画も掲載され、園の様子や職員たちの雰囲気も伝わってくる。「入園案内」は星の子保育園のサービス内容を説明した冊子で、見学時に配付している。園の理念・方針、保育の形態・保育内容、1日の生活の流れ、年間行事予定、食事など入園後の生活がイメージできる内容となっている。
見学の希望や問い合わせには電話やホームページで随時対応しています
園のホームページで「園内、職員、園児たちの様子を見に来てみませんか」と呼びかけている。見学は随時対応すると案内し、気軽に問い合わせてくださいと電話番号を大きく記載し、問い合わせフォームも用意している。希望に合わせて日程を調整し、できるだけ園での子どもや保育の様子を見ることができるよう配慮している。見学は1組ごとに対応し、主任が「入園案内」を用いて丁寧に説明をおこなっている。見学者には他にも入園を検討している園があれば、できる限り見学をおこなうよう勧めている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園前面談で個別に基本的ルール、重要事項等を保護者に説明しています
サービス開始にあたり個別面談をおこない、重要事項説明書を兼ねた「保育園のしおり」を用い、基本的ルールや重要事項等を保護者に説明している。重要事項説明書は園の理念・方針、保育園について、食事について、保育園のきまり、保健について、その他防災、相談・苦情等について丁寧にわかりやすく書かれている。事前に配付し、予め読んできてもらってから面談で説明することにより、理解を深められるようにしている。重要事項及び保育内容等について説明後、保護者からは「特定教育・保育提供開始の同意書」に署名・捺印を得ている。
サービス開始時に子どもの保育に必要な個別事情や要望を把握しています
入園前に各種書類を提出してもらう。「児童票」「緊急連絡表」「保育時間希望調査票」等により、子どもの基本情報や生活を確認する。発達や体調を確認するものとして「新入園児個人票」「健康歴」「予防接種歴・既往症調査票」「食物アレルギーについて」を、嗜好や生活習慣を知るものとして「入所までの生活状況」の提出を依頼している。「育てるのに注意してきたこと、またはお子さんの発達で気になることはありますか」と「保育園への希望をご記入ください」の欄を設け、保護者に自由に記入してもらい意向や配慮事項が把握できるようにしている。
利用開始直後は慣れ保育をおこない、無理なく園生活に入れるよう配慮しています
入園当初は時間を少しずつ延長しながら集団生活に慣れるよう配慮している。初めての登園は1時間過ごす。次に10時のおやつまで、給食を食べてから帰る、お昼寝から起きたら帰る等慣れ具合によってきめ細かく個別の対応をし、無理なく園生活に入れるよう援助している。保護者には家庭での子どもの様子を詳しく聞き、園での様子を細かく伝え、入園後の予想できる家庭での様子なども話して不安を取り除くよう支援している。「ほしのこだより」4月号では、登降園時以外にも時間を作れるので小さなことでも気軽に声かけしてくださいと呼びかけている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画を踏まえて年間指導計画を作成し、保護者にわかりやすく伝えています
養護、教育、食育の各領域に配慮した全体的な計画に基づき、担任と計画担当者が年間指導計画を立案する。年齢ごとに4期に分け、予想される子どもの姿、ねらい、内容、保育士のかかわりと配慮、家庭との連携、行事等に分け具体的に作成し、その年の子どもの発達等の状況を考慮し決定している。年間指導計画は各クラスに掲示し、懇談会で保護者に説明をおこない、「保育園のしおり」には保育計画を簡潔に分かりやすく記載している。毎月1回発行している「ほしのこだより」では、その月の年齢ごとの保育目標を保護者に伝えている。
計画は年ごと、月ごと、週ごとに、子どもの状況に応じ内容を見直しています
年間指導計画は子どもの実態を踏まえ毎年見直し、指導計画に基づき月案、週案を作成している。0~2歳児、個別に計画が必要な子どもには個別指導計画を作成、子ども一人ひとりの状況に沿ったねらいと配慮事項を具体的に詳しく記載している。個別指導計画と0~2歳児の月案は手書き、3~5歳児の月案、各年齢の週案、保育日誌、個々の経過記録は保育支援システムに入力し、担当職員間で子どもの状態の変化を把握している。個別指導計画、月案、週案には評価欄を設け保育の結果を振り返り、必要に応じ計画を見直している。
保育に必要な子どもの情報は職員間で共有する仕組みがあります
子どもや保護者の状況の変化など登園時に把握したこと、降園時に保護者に伝えること、特筆すべきこと等はクラス毎の「申し送り記録」に記入し職員間で申し送り・引継ぎをおこなっている。急ぎの連絡等必要と判断した情報は、把握した職員が口頭で担任に伝え、連絡漏れがないよう配慮している。週1回の職員会議や月1回のパート会議では、子どもや保護者の様子や希望等についてクラス毎に報告し、話し合い理解を深めている。会議録は回覧し、閲覧チェック欄を設け職員全体で共有できるようにしている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、保育の過程を踏まえて作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録を適切に作成する体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報について、職員間で申し送り・引継ぎ等を行っている
- 子ども一人ひとりに対する理解を深めるため、事例を持ち寄る等話し合う機会を設けている
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子ども一人ひとりの主体性を大切にし、互いに尊重する心が育つように援助しています
日誌、連絡帳、登降園時の保護者との会話などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握している。朝夕の子どもの少ない時間帯は合同保育をおこない、日々の散歩は異年齢で出かけることもある。異年齢の子どもと関わる中で、小さい子どもは大きい子どもの姿にあこがれ真似をする、大きい子どもは小さい子どもをいたわり世話をするなどの姿が自然に見られ、互いを尊重する心が育っている。日々の保育の中では主体性を尊重し、その日の過ごし方や使うおもちゃや絵本など子どもの意向を聞くようにしている。
特別な配慮が必要な子どもへの対応、子ども同士のトラブルへの対応など配慮しています
特別な配慮が必要な子どもには、担任や加配の保育士が寄り添い、本人の気持ちを理解するよう関わり、集団生活に無理なく楽しんで参加できるよう援助している。定期的に専門医療機関に通っている子どももおり、毎月送られてくるレポートにより、助言、指導を受けている。市の巡回指導も年1回ある。発達の過程で生じるけんかやかみつきなどの子ども同士のトラブルには、保護者と連携してていねいに関わり、子どもが満たされるようなスキンシップや遊びを取り入れ、気持ちを伝える方法を根気よく伝えていくなど、年齢に合わせた援助をおこなっている。
小学校教育への移行に際して、小学校と連携しています
小学校教育への移行に際しては、法令で決められている保育所児童保育要録を作成し、小学校に提出する。学校生活を送る上で支援や配慮が必要と思われる子どもの保護者から希望があれば、就学支援シートについて説明し、保護者と共にシートを作成する。保・幼・小連携の取り組みの中で、職員同士の意見交換をおこなっている。また、年長クラスの子どもは年明けには、午睡をやめて小学校生活に備える。入学間近の時期には学校見学をおこない、学校生活への期待の心を育んでいる。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時に保護者と子どもの様子を共有しています
園と保護者の連絡はアプリケーションまたは連絡帳によっておこなっている。登園時には保護者に、体温、朝食、排便、前日の様子、プールの可否(夏場のみ)などを確認する。得られた情報と迎え時間を申し送り記録に記入し、職員間で共有している。降園時には担任またはそれに代わる職員からその日の様子を保護者に伝える。その日の子どもの様子の中からよいところを伝えるよう配慮している。
発達の状態に応じて基本的生活習慣が身につくよう援助しています
食事、排せつなどの基本的生活習慣は、年齢や個別の発達に合わせて援助している。食事の自立には、手づかみで食べる、スプーンや箸を使う、カップを持って飲む、茶碗を持って食べるなど、細かい段階がある。3歳児には箸を出すが、年齢の目安は特に設けず子どもの発達の状態に応じており、子どものやる気を大切にしている。排せつについても、3歳までにはオムツを取りたいと考えているが、無理強いせず発達の状態に応じて進めている。食事、排せつなど生活習慣の自立には保護者との連携が大切であり、細かく話し合いながら進めている。
休息の長さや時間帯は子どもの状況に配慮しています
子どもたちは比較的長い時間を園で過ごすので、身体を横にして休息を取るだけでも午睡時間は有効としている。年齢に応じて入眠時間や起きる時間の目安はあるが、柔軟に対応している。前日の子どもの様子や体調、保護者の要望などに配慮している。眠れない子どもには横になり休息できるように職員が傍についている。年長児は年明けから午睡無しになるが、クラスで静かに遊ぶよう促している。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉(発声や喃語を含む)や表情、身振り等による応答的なやり取りを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが楽しく集団生活を送れるように援助しています
クラスの年齢や子どもたちの興味に合わせたおもちゃを用意し、活動内容を工夫し、年齢にふさわしい過ごし方ができるように援助している。計画的な散歩、園庭遊び、集団遊び、製作活動などを日々おこなう。集団遊びには子どもの意見も取り入れる。2歳児クラス以上では、外部講師により毎月1~2回、体操、音楽、英語の幼児教室がおこなわれている。幼児クラスは合同保育をおこなうこともあり、異年齢の子ども同士の触れ合いがある。生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調節する力を育てられるよう、援助している。
言葉に対する感覚を養い、様々な表現を楽しめるよう援助しています
0歳児には表情や身振り、発声や喃語などにより、訴えを察知し言葉により表現できるよう働きかける。年齢に応じて、歌に合わせて名前を呼ぶ、子ども同士のやり取りをさりげなく援助するなど、成長の過程で言葉に対する感覚を養えるよう援助している。音楽活動、劇遊び、製作活動、ボディペインティング、行事の衣装づくりなど様々な表現活動をおこなっている。園の階段には卒園製作のカラフルな絵が飾られている。また、担任の提案により袖なしスモックを備品として購入し、ボディペインティングや泥んこ遊びが思い切り楽しめるようになったという。
戸外、園外活動を積極的におこなっています
雨が降らない限り毎日戸外、園外活動をおこなっている。戸外で見たものやどんぐり・落ち葉を拾った経験を活かして製作活動をおこなう。近隣の公園等に出かけるが、道路の歩き方や信号、横断歩道の渡り方、一旦停止などの交通ルールを身につけるように援助している。2人ずつ手をつないで歩き、異年齢合同保育で出かける場合は、年齢が上の子どもが道路側を歩くようにしている。園は散歩マニュアルを改訂し、注意ポイントを明示し、散歩マップを作成した。散歩先の公園ごとに危険区域や禁止事項を明記し、安全に戸外遊びができるように配慮している。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事の内容は子どもの意見を取り入れて作り上げています
園では毎月各種行事を実施している。行事の内容については、子どもが興味を持っているテーマを取り入れ、子どもの意見を聞いて検討している。5歳児クラスでは、子どもと担任が意見を出し合って活動しており、子ども達のアイデアにより、夏祭りに好きなキャラクターの神輿を作った。子どもたちはとても楽しんで作り上げ、祭りで担ぐときも盛り上がっていたという。年長児には食材の買い出しから、夕食つくりまで子どもたちでおこなう「ナイトクッキング」という行事もあり、子どもたちはとても楽しみにしているという。
皆で協力し、達成感を味わえるような行事を実施しています
夏祭り、運動会、生活発表会、野菜の苗植え、芋ほりなど、皆で協力しておこなう行事が多く用意されている。運動会は近隣の小学校の体育館を借りておこなっている。生活発表会では、2歳児クラス以上は劇を披露、0、1歳児クラスは日ごろの保育の中でおこなっている手遊びや歌などを披露する。劇のテーマは皆で話し合って決め、衣装も手作りするなど、皆で協力して作り上げる。
行事の実施にあたり、保護者の協力を得ています
保護者には、年度当初に年間行事予定表を配付し、保護者参加の行事を明示している。行事の都度、お知らせを配付し出欠を取っている。クラス日誌の配信で子どもたちの様子を伝え、活動の意義が伝わるよう努めている。コロナ禍の時期には、運動会など全体的な行事には、密を避けるため入れ替え制で参加してもらうなどの工夫をした。敬老の集いでは、祖父母を招待し「この人は誰のおばあちゃんでしょう」とゲームをおこなうなど、楽しいひとときを過ごしている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしています
園は18時~19時の延長保育を実施している。1歳児クラス以上の子どもを対象とし、コロナ禍以降利用者は減っており、現在延べ9名が利用登録しているが、1日に1名利用があるかないかの状況だとのことである。子どもがさみしくならないよう、保育士が寄り添い密に関わるようにしている。18時半には補食おやつを提供する。お迎え時には保護者を温かく迎え、子どもの日中の様子を直接伝えている。
保育時間が長くなる中でも子どもが楽しく過ごせるよう配慮しています
延長保育は子どもの人数も少なく、静かに集中して遊べる時間でもある。本人の好きなおもちゃを用意し、好きな遊びをすることができる。現在は利用者が日に1名の状況であるが、複数いる場合にも異年齢の子どもと楽しく遊べるように援助している。日中多くの子どもがいるところでは出せないおもちゃを出し、独り占めして遊ぶこともでき、楽しい時間を過ごせるよう配慮している。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
- 保護者や地域の多様な関係者との連携及び協働のもとで、食に関する取り組みを行っている
【講評】
和食を中心に薄味の食事を提供、行事食など工夫した献立を立てています
離乳食の初期食は家庭で進めてもらい、園では概ね7か月以降の中期食より提供する。離乳食中期、後期、完了期、幼児食の4種類の食事を、年齢や発達に合わせた調理形態や量で提供している。離乳食の進め方には個人差があるので、初めて食べる食材は家庭で複数回試してもらうなど、家庭との連絡を密に取りながら進めている。食事は和食を中心にした献立で、自然のだしを使い薄味のものを提供している。行事食も取り入れ、七夕やクリスマスメニューなど好評である。子どもがよく知っている絵本のキャラクターを模したメニューもたびたび登場する。
食物アレルギーや個別状況に配慮した食事を提供しています
食物アレルギーのある子どもや、宗教上の理由などにより食べられないものがある子どもには、除去食や代替食を提供する。アレルギー食対応の必要な場合は、医師記入の生活管理指導表を提出してもらい、書面をもとに保護者と面談する。食物アレルギーのある子どもが複数在園する場合は、それぞれの対象食材を全て除去・代替した同じ献立をアレルギー児全員に提供する。現在0歳~3歳児クラスの5名が対象であり、里芋、乳、卵、ナッツ類、ごまを除去している。誤食を防止するため、別の色のトレイや皿で提供し、食事席も離している。
さまざまな食育活動に取り組み、子どもの食への関心を深めています
栄養士は食育計画予定表を作成している。夏野菜や稲をプランターで育て、秋には近隣の畑で芋ほりをする。キャベツちぎり、玉ねぎの皮むき、とうもろこし皮むき、白菜ちぎり、じゃがいも洗い、ごぼう洗いなど、食材に触れる機会を持っている。3歳児クラス以上は、いちごジャム、梅シロップ、月見団子、カップケーキ、クッキー、ゼリー、おにぎり、うどんなど様々なものを作り、米研ぎをするなど調理保育を楽しんでいる。年長児は自分たちで食材の買い出しをおこない、カレーライスを作って食べる「ナイトクッキング」のプログラムがある。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが健康や安全に関心を持てるよう援助しています
感染症予防のための咳エチケットや正しい手洗いについて、子どもたちが身につけるよう実際の場面で指導している。看護師は、散歩や避難訓練時、プール遊び開始時などに、クラスをまわって危険についてやケガにつながる行動について話している。紙芝居を使うなど子どもたちにわかりやすいような工夫をしている。また、年間の保健計画を策定し、月ごとの目標を明示し、各月の保健行事、保健活動、職員との連携/職員の健康管理、保護者への保健指導などを明記し、子どもたちが健康に発達し、園生活を安全に快適に過ごせるよう計画的にすすめている。
特別な対応が必要な子どもには専門機関と連携しています
毎月身長・体重の測定をおこない、嘱託医による内科健診を0歳児は毎月、1歳児以上は年2回おこなう。1歳児以上は年1回歯科健診も受けている。内科健診時には流行している感染症などを嘱託医に尋ねている。特別な対応が必要な子どもは、入園時に診断書などを提出してもらう。専門医療機関に通っている子どもについては、機関から毎月レポートが送られてくる。年1回市の巡回指導もあり、これらの助言や指導を参考に保育をおこなっている。
子どもの健康維持に向けて保護者と連携しています
保育園のしおりには、9ページにわたって保健について記載されている。体調変化について、登園時の注意点、予防接種、乳幼児突然死症候群、食物アレルギー、与薬などについてわかりやすく記述している。また、感染症罹患後の登園について、医師による「意見書」が必要なもの、保護者記入の「登園届」を提出するものに分けて説明している。感染症の発生時は、一斉メールや玄関への掲示をおこなう。毎月「ほけんだより」を作成し、感染症の発生状況を知らせ、熱中症、虫刺され、プール前チェックなど季節ごとの注意点を伝えている。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
個々の保護者の状況に配慮して支援しています
延長保育や土曜保育など、保護者の就労状況に対応して実施している。契約時間にない急な要望にも理由をよく聞き対応している。毎月、保育相談日、栄養相談日、保健相談日を設け「ほしのこだより」で日程を保護者に周知している。相談日に限らず日常的に相談が寄せられることが多く、都度対応している。利用者調査の設問「子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか」には88%が「はい」と答えている。「個々に向き合ってくれる園だと思う」「気軽に相談できる雰囲気があると思う」等の意見があった。
クラス懇談会、個人面談などにより、職員や保護者との交流ができるようにしています
クラス懇談会は平日におこない、6月に全クラスの懇談会、11月に5歳児のクラス懇談会、3月に0歳~4歳児のクラス懇談会と進級説明会をおこなう。クラス懇談会では、保護者の意見を率直に出してもらうように配慮している。忌憚のない話し合いができ、保護者同士の交流が深まっている。また、9月には個人面談をおこなう。保護者の意向を園に伝える場所を作るとともに、園での子どもの様子を伝え安心して通園できるようにしている。
保育参観、先生体験など、園の保育活動に参加する機会があります
園では5月に保育参観、10、11月に先生体験を設定している。保育参観は複数の保護者がクラスに入り保育の様子を見学する。先生体験は、1クラス1~2名の保護者が1日保育に入り、職員と同じように子どもたちと接する。体操教室など幼児教室の見学の機会もある。コロナ禍により保育参観・先生体験ともに中止し、クラス懇談会も2部制でおこなうなど感染症対策をおこなった。個人面談の時間を長く取り、日程も長く取り、都合のつかない保護者は期間外の日程を調整して面談した。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
日々の散歩や園外保育等、地域の人と触れ合う機会があります
園では雨の降らない限り毎日散歩に出かけている。散歩の途中や行先の公園等で、行き交う地域の人から声をかけられあいさつを交わすことが日常的にある。園外保育やお別れ遠足などの行事の際も地域の人と触れ合う機会がある。また、地域の人の畑で芋ほりをさせてもらい、農作物を作る人と子どもたちの交流を図っている。年長児の「ナイトクッキング」の行事では、食材の買い出しに近隣の店に出かけ、店員との会話を楽しんでいる。
地域の高齢者施設を訪問しています
園では地域施設訪問として4、5歳児クラスが、近隣の高齢者施設を訪問し、歌を披露し一緒にゲームを楽しむなどの取り組みをおこなっている。コロナ禍により施設訪問を中止していたが、2022年度はオンラインで交流をおこなった。施設の入居者に作ってもらった赤白の旗を使って旗揚げゲームをおこない、子どもたちも楽しんでいた。子どもたちが歌を披露すると、画面の向こうで高齢者が嬉しそうに聞いてくれていたという。
【講評】
子どものプライバシー保護に配慮した保育をおこなっています
道路に面した保育室の掲示物は外から子どもの名前がわからないようにし、園庭は囲いをするなど子どものプライバシー保護に配慮している。インターネット上の写真閲覧や販売については他の保護者も閲覧・購入できることと、引用転載等外部への流出をさせないことを、QRコード配付による行事等の動画配信については保育園利用者に限定することを文書で説明し、保護者から承諾を得ている。またQRコード配付の際は都度取り扱い注意について記載している。保護者には概ね好評であるが、流出の不安や掲載写真への配慮を希望する声もある。
保護者の価値観や生活習慣に配慮し、子どもの発達に寄り添った保育をおこなっています
保護者とは伝え合い理解を深めることで、協力して子どもの発達に寄り添った子育てがおこなえるよう配慮している。入園時に食事、排せつ、睡眠等の入所までの生活状況と保護者の意向を把握している。入園後は連絡帳、登降園時の声かけやクラス懇談会でコミュニケーションを図り、随時相談にも応じて家庭での様子や考え方を聞き取り、園での子どもの成長の様子を細やかに伝えている。トイレトレーニング等基本的生活習慣の援助は家庭と保育園で対応を同じにして進め、午睡調整等保護者の希望にも柔軟に対応している。
虐待防止マニュアルがありセルフチェックシート等資料が各種揃っています
運営規程に虐待等の禁止、児童虐待防止法遵守を定め、園長は「人権擁護のためのセルフチェックシート」を自己研鑽の資料として職員全員に配付した。関係機関の虐待防止研修には園長が出席し、資料は「虐待防止マニュアル」としてファイルされ職員は見ることができる。ファイルの中には子どもの様子と保護者の様子について虐待の可能性を把握する「発見のポイント」というチェックシートもある。いずれのチェックシートについても実際に記入を試みるなど、園の勉強会等で資料を活用し、虐待防止に理解を深める取り組みがおこなわれることを期待したい。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
保育業務マニュアルをはじめ各種手引書を備えています
保育業務、感染症、避難訓練、個人情報、児童虐待防止対応、散歩、安全への対応、給食衛生管理、食中毒・食中毒事故対応、食育計画・食育活動、保健計画等の各種手引書を備えている。「マニュアル」として一つにファイルし事務室に置き、いつでも職員が活用できるようにしている。保育業務マニュアルは開園準備から園児受け入れ、オムツ交換、給食、午睡、園児引き渡し、延長保育、閉園後の掃除等日常業務の1日の基本的手順を項目に分け簡潔に書いている。「連絡帳のポイント」として内容や書き方等も示している。
必要なときに活用できるよう手引書の定期的な点検が必要と思われます
「連絡帳のポイント」や「散歩マニュアル」「パート用土曜業務手順」は必要とされたときに作成・改訂をおこなったが、その他の手引書についての点検はおこなっていないという。ほとんどのマニュアルには作成日や改訂日の記載が無い。仕事をする上でわからないことがあると、職員は先輩に聞き解決してマニュアルは活用されていない現状がある。「保育業務マニュアル」等手引書は園の実情に沿った手順になっているか、必要とされた時に活用できる内容であるかを定期的に点検することが必要と思われる。
マニュアルの作成や改訂に職員の意見を取り入れています
各クラスには活用しやすいよう工夫された「保健について」という簡易マニュアルが置かれている。食物アレルギー緊急時対応、けいれん発作時対応、塗り薬手順等が簡潔に書かれ、カラー印刷し1枚ずつラミネート加工して一つに綴っている。看護師の提案という。「散歩マニュアル」は職員の話し合いの中で、散歩で利用する公園ごとに注意が必要な場所があると声が上がり改訂をおこなった。公園ごとに危険区域と園内ルールをまとめ、公園内のルールとして追加した。非常勤職員の土曜日の業務を明確にするため「パート用土曜業務手順書」も作成した。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
【評価機関名】
【評価実施期間】
2023年6月27日~2023年11月6日
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【講評】
園の理念、保育方針を職員、保護者等に周知しています
園の理念は「心身ともに元気な子を目指し、集団生活を通して一人ひとりが輝きをもってその能力を最大限に発揮できるように、豊かな人間性を持った子どもを育む」である。保育方針には「成長する力の基礎を培う保育」「子ども一人ひとりの人格を尊重する保育」「五感を使った体験を積み、感性と創造性を養う保育」「家庭と共に育て、子どもの成長を見守る保育」「笑顔と温かさを感じる保育」を掲げ、保護者等に園のしおりやホームページ、入園説明会等で知らせている。理念、保育方針は「全体的な計画」に盛り込まれ、職員会議等で職員に周知している。
園長は職員会議、職員個別面談等で職員の意見を聞き、助言等をおこなっています
園長は目標達成シートを作成し、正職員は自己目標に対して「具体的に行動する内容」「振り返り・自己評価次月に向けて」等について毎月記入する。園長は定期的に職員と個別面談をおこない、目標の達成状況を確認する。日常の保育の様子や課題と成果を聞き助言等をおこなっている。また、日々の職員の様子を見聞きし意見など聞く。職員会議は毎週金曜日の午睡時間におこない、園長、主任、栄養士、看護師から報告等があり、各クラスの子どもの状況を共有する。パート会議は月1回おこない伝達事項や職員の意見を聞き共有を図っている。
重要な案件については理事会で決定し、職員、保護者等に周知しています
重要な案件は理事会で承認を得る。園長は職員会議で決定事項を職員に報告している。職員会議議事録は非常勤職員を含む全職員が閲覧しチェックを入れ伝達に漏れがないようにしている。おもちゃについては、1万円迄は自由に購入できるよう各クラス担当に委ねている。保護者には、毎月発行する「ほしのこだより」や行事等のお知らせで、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている。決算の財務資料を玄関に掲示しており、保護者等は内容を見ることができる。