評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
(1)子どもの幸せを最善の利益と考える
(2)家庭的な雰囲気の中で、一人一人にあった支援とその背景となる保護者支援に務める
(3)子どもの安全を第1に環境の整備と玩具の提供
(4)BCPの充実をはかりさまざまな災害に適応できる運営
(5)職員の資の向上のために園の内外研修の充実と専門性の向上に向けた人材育成
職員に求めている人材像や役割
①子どもの幸せが最善の利益と思える人
②子どもたちの見本となるべき人としてあいさつや礼儀などの常識を備えている人
③保護者の気持ちに添える人
④共に働く仲間を大切にできる人
⑤健康管理ができて明るく元気な人
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①協調性
②自己管理ができる人
③人間関係を構築するためのコミュニケーション努力ができる人
④子どもの内面に寄り添い保護者と共に育ちを支えていける人
全体の評価講評
特によいと思う点
インクルーシブ保育を実践し、子ども一人ひとりの個性やリズムを尊重した保育実践に取り組んでいます。また、保育を専門とする大学教授と連携した保育の実践研究に取り組み、6年目を迎えています。具体的なカリキュラムとして幼児教育教材を導入し、子どもたちの国語力向上をはじめ、小学校への進学につながる学びの力を育んでいます。そのような取り組みの経過と成果をまとめた書籍の出版も行いました。そのほか、「リトミック・体操教室・セカンドステップ・英会話」など、多様な学びの機会を設けて、保育内容を充実させています。
保育所の地域包括支援機能を存分に発揮しています。本園ではかねてより「育児相談(きらきら相談)・育児講座(わくわく講座)・園庭開放(おひさま広場)・身体測定(のびのび測定)・体験保育(なかよし体験)」などを行ってきました。また、一時保育「にっころクラブ」と学童保育「たけの子クラブ」を設置して、未就園児から小学校の子どもを預かっています。加えて現在は、敷地内に子ども食堂を設けています。卒園した子どもを受け入れるとともに、ひとり親家庭に食材を届けるサービスを開始するなど、地域の福祉ニーズに向き合っています。
保育サービスを提供する職員の体制が安定しています。以前から離職者が少なく、職員がキャリアを高めています。そのような中、次世代リーダーの育成を視野に入れた組織改革にも取り組んでいます。あわせて、 職員のモチベーションおよびサービスの質の向上を目指して福利厚生制度の充実を図っています。そのような取り組みの成果として、本評価に関連する職員の自己評価結果においても、多くの職員が「人間関係が良く働きやすい職場である」と感じている様子がうかがわれました。
さらなる改善が望まれる点
中・長期計画「第2府中保育園経営計画」を策定・運用しています。計画は短期・中期・長期に分かれていて、おのおの具体的な目標を記載するとともに、中・長期計画を踏まえた単年度計画を策定しています。そして、経営層は今後のビジョンをさらに広げています。ただし、本評価に係る職員自己評価の結果において、サービスの質の向上に係るアイデアは多く見られませんでした。今後、職員も参画しながらそれぞれに自己実現の方法を提案していく仕組みを設け、吸い上げられたアイデアを事業計画などに取り込んでいくことが期待されます。
広報媒体として、ホームページが最も充実した情報量を備えたものになっています。そのコンテンツについて、「保育の特色・施設案内・園児の生活・地域支援・その他」と区分し、さらに細かいテーマごとに紹介ページを設けています。そのような情報発信に対して、利用者調査で得られたコメントでは着眼点の絞り込みや情報から受けた期待値に対する実際の満足度が不十分であるとする声も見られました。見学者対応の方法などと合わせて、園をアピールする情報に優先順位を設けるなど、方針を定めていかれる余地があると思われます。
地域や経営環境の変化を受けて、地域から選ばれる保育園になっていく必要性が高まっています。そのような中、子ども食堂など地域支援の幅を広げています。コロナ禍で思うように事業の進捗を図れなかった時期もありましたが、状況を見て活性化を推し進めようとしています。また、ホームページも活用の幅を広げ、保育の特色や施設案内などに加えて、動画・写真共有アプリケーションのコンテンツを増設しました。登録者数の増加に向けて引き続き取り組んでいく方針を掲げており、今後、このような取り組みが成果を上げていくことと期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
「TOKYO働きやすい福祉の職場宣言」の仕組みに則り、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。ライフ・ワーク・バランスの視点を持ち、職場風土の醸成に取り組んでいます。園内のニーズについて、職員の意向を把握するために、年2回の考課者面接と園長面接を行っています。また、福利厚生面において休暇の希望申請制度を設けています。長期休暇は季節を問わず5日間連続取得できるなど休暇を取りやすくしています。また、職員一人ひとりの状況に合わせてシフト調整を行い、安心して働き続けられるようにしています。
府中市において、保育園の経営環境が変化しています。地域の保育園の中でも、利用者の確保に関する関心が高まっています。そのような背景を受けて、地域に選ばれる園となるために、そして保護者の信頼を得られるよう、情報公開と保育の見える化に注力しています。ホームページには「保護者・入園希望者・求職者・地域」の対象区分に分けてコンテンツを設けています。その中で、保育の特色や施設案内などに加えて、動画や写真を共有するアプリケーションの活用を進めています。
今後本園が培い継承していくべき保育実践の柱として、インクルーシブ保育を掲げています。背景として、子どもの育ちにも多様性が顕著にみられるようになってきたことが挙げられます。保護者に対して「園のしおり」においてインクルーシブ保育の内容を説明し、『一人一人の個性を大切に自分の力でしっかり歩いていける子ども』の育ちを保障することを約束しています。その実現に向けて、絵カードの活用方法など子どもへの統一的な支援の方法を職員間で確認するなど、インクルーシブ保育の理解と実践の浸透を図っています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査対象は、在園児の保護者全員を対象とし、複数のお子さんが通っている場合は最年少児について、1世帯1回答のご回答をいただきました。
[調査対象世帯数:92世帯(在園児109名)] - 調査方法:アンケート方式
園より保護者全員に調査票を配布して頂きました。回収については、評価機関への郵送、または園内に設置した回収箱への投函により提出して頂くようにしました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:80/92(回答率 87.0% )
「現在利用している保育園を総合的にみて、どのように感じていらっしゃいますか」との質問に対して、「大変満足」67.5%、「満足」28.8%、「大変満足」と「満足」を合わせて96.3%の回答率となっています。「どちらともいえない」2.5%、「不満」1.3%、「大変不満」0%、無回答が0%でした。園のサービスに対する保護者の満足度がたいへん高いことが確認されました。個別設問では、問1「園が独自に組み立てている日々の活動や教育等のプログラムは、子どもの心身の発達に役立って いると感じますか?」、問2「お子さんは、園での活動に興味や関心を示し、学びや遊びを楽しんでいるように見えますか?」について「はい」の回答率が96.3%で最も高く、問17「園の対応に不満を感じたとき、役所や第三者委員など園外の機関や窓口に相談できる仕組みがあると説明を受けたことがありますか?」では「はい」の回答率が65.0%と最も低くなっています。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.3%を占め、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の96.3%を占め、「どちらともいえない」が3.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、子どもが園での活動を楽しんでいる様子について満足を示す声が複数寄せられました。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の92.5%を占め、「どちらともいえない」が7.5%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、給食の献立や調理方法について満足を示す声が多く寄せられました。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の77.5%を占め、「どちらともいえない」が18.8%、「いいえ」が1.3%、「無回答+非該当」は2.5%という結果でした。自由記述では、コロナ禍で縮小しつつも工夫された活動内容について満足を示す声が多く寄せられました。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の80%を占め、「どちらともいえない」が6.3%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は13.8%という結果でした。自由記述では、保育時間変更への柔軟な対応について満足を示す声が多く寄せられました。
6.安全対策が十分取られていると思うか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の93.8%を占め、「どちらともいえない」が5%、「いいえ」が1.3%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、具体的な事例に対応した対策について満足を示す声が多く寄せられました。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の82.5%を占め、「どちらともいえない」が13.8%、「いいえ」が3.8%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、オンラインでの参加が可能な行事の開催について満足を示す声が複数寄せられました。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の81.3%を占め、「どちらともいえない」が15%、「いいえ」が2.5%、「無回答+非該当」は1.3%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の77.5%を占め、「どちらともいえない」が13.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は8.8%という結果でした。
10.職員の接遇・態度は適切か
この項目では、「はい」と答えた方が全体の95%を占め、「どちらともいえない」が2.5%、「いいえ」が2.5%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の91.3%を占め、「どちらともいえない」が8.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の72.5%を占め、「どちらともいえない」が17.5%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は10%という結果でした。自由記述では、多様な意見が寄せられました。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の91.3%を占め、「どちらともいえない」が8.8%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は0%という結果でした。自由記述では、職員の子どもに接する姿勢について満足を示す声が多く寄せられました。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の91.3%を占め、「どちらともいえない」が7.5%、「いいえ」が0%、「無回答+非該当」は1.3%という結果でした。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の88.8%を占め、「どちらともいえない」が8.8%、「いいえ」が1.3%、「無回答+非該当」は1.3%という結果でした。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の73.8%を占め、「どちらともいえない」が16.3%、「いいえ」が1.3%、「無回答+非該当」は8.8%という結果でした。自由記述では、利用者の要望に対する適切な対応について満足を示す声が複数寄せられました。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
この項目では、「はい」と答えた方が全体の65%を占め、「どちらともいえない」が10%、「いいえ」が16.3%、「無回答+非該当」は8.8%という結果でした。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
利用者・職員・地域のニーズを多角的に捉え、それぞれについて対応策を検討しています
利用者のニーズは、行事アンケートや個人面談により把握し、新年度会議をで職員に伝えています。具体的な対応事例として「1階テラスの土足利用」や「紙おむつの定額利用サービス」を可能にしました。職員のニーズは、考課者面接・リーダー会議により把握し、各会議で職員と共有しています。最近では「長期休暇申請方法」について見直しました。地域の福祉ニーズは「私立園長会・スクールコミュニティ・社会福祉協議会」などに参加して把握し、子育て支援事業や「子ども食堂・学童保育・園バス利用」などに取り組んでいます。
「選ばれる園になるための対策」や「地域支援活動の充実」に重点を置いています
福祉事業全体の動向を把握するため、園長会や地域のスクールコミュニティ、保育団体に参加しているほか、業界新聞や保育園協会などの広報誌を購読しています。職員に読んでもらいたい記事には園長が印をつけて、職員が休憩室で閲覧できるようにしています。園の予算と実績は、理事長・園長が管理し、必要に応じて会議で報告しています。以上のように事業環境を分析した結果、「利用者から選ばれる園になるための対策」や「地域支援活動を充実させること」に重点を置いて取り組んでいます。
「長期5年・中期3年」を単位とした「第2府中保育園経営計画」を策定しています
中・長期の取り組みについて、「長期5年・中期3年」を単位とした「第2府中保育園経営計画」を園長・理事長を中心に策定しています。単年度の計画は前年度3月に園長・主任を中心に作成しています。これらの計画書は事務所キャビネットに保管するとともに、職員会議で説明しています。予算編成は園長が策定しています。なお、園長の裁量で執行できる金額は99万円までとし、上記の計画を推進するために、進捗状況を「カリキュラム会議」で報告しています。計画を見直す場合は「職員会議・主任副主任会議・リーダー会議」で検討しています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
「私たちの誓い」に則って、子どもの人権に配慮した保育に取り組んでいます
法人職員または保育職員として守るべき法や規則について、「法人規定集・就業規則・私たちの誓い・職員行動チェックリスト」を整備し、「入所時研修・キャリア研修」などで職員の理解を深めています。また、子どもの人権に配慮することを「私たちの誓い」としてホームページに掲載し、職員一人ひとりが園児達の気持ちに寄り添い、気持ちを傷つけるような言動が無いようにメッセージを発信しています。加えて、研修や「保育士行動チェックリスト」の年2回実施し、全職員が人権に配慮した保育ができるように支援しています。
苦情解決や意見箱の設置・アンケートの実施などにより、利用者の声を受け止めています
「入園のしおり」やホームページに苦情解決制度を明示して、苦情解決の仕組みや外部の相談先を利用者に伝えています。苦情対応は主任が相談窓口を担い、園長・理事長が解決にあたっています。また、意見箱「皆の声」の設置や、連絡帳・アンケートなどから意見・要望を把握しています。意見や要望への回答は内容に応じて個別に、または文書やHPで全体に知らせています。職員の子どもに対する適切な関わり方は「保育のてびき」に示しています。また、虐待が疑われるケースでは、子育て世代包括支援センターなどと連携して保護者支援につなげています。
子育て支援事業や学童保育・子ども食堂・児童発達支援施設の運営に取り組んでいます
保育実習生やボランティアを積極的に受け入れ、「子どもと遊ぶ・制作物準備・絵本読み聞かせ」などの活動機会を用意しています。また、子育て支援事業として「一時保育・おひさま広場(園庭開放)・わくわく講座(育児講座)・なかよし体験(体験保育)」などを実施しています。「わくわく講座」では、「親子で遊ぼう・移動動物園・絵の具で遊ぼう」などを企画し、園掲示板・HP・写真共有アプリなどにより周知しています。さらに、「学童保育」や「子ども食堂」を運営するとともに、次年度には協力施設として「児童発達支援施設」を開所します。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
優先順位の高いリスクを見定めながら、環境の整備や地域との連携に努めています
リスクへの対策として、「マニュアルの整備・リスクマネジメント研修」などを行っています。災害対策では「日程を知らせない避難訓練」や「保護者と地震発生時の連絡方法のシミュレーション」も実施しています。また水害に備えて、消防と連携して土のうを備蓄するとともに、地域の福祉施設と小学校を避難先としています。なお、現在優先順位の高いリスクとして、新型コロナウイルス感染症への対応を挙げており、水道を自動洗浄にするなど、衛生管理を強化しました。そのほか、子どもにバスのホーンの鳴らし方を指導しました。
多様なリスクを想定して、危機管理の方法やBCPの内容を職員に伝えています
災害や深刻な事故などに遭遇した場合に備え、風水害を含める自然災害・感染症を想定した事業継続計画(BCP)を作成しています。被害の状況に応じて、復旧期間を1週間~1カ月と定め、3日間の防災備蓄品を備えています。危機管理の方法やBCPの内容について、BCP研修において職員に伝えるとともに、園だより・動画配信などにより利用者にも説明しています。また、事故・感染症・侵入・災害などが発生した際は「事故報告書・怪我の記録・ヒヤリハット報告」などを作成し、発生要因を「リスクマネジメント会議」で分析しています。
個人情報管理規定の順守を図り、個人情報の適切な管理と漏えい防止に努めています
情報の収集・利用・保管・廃棄については、個人情報管理規定・守秘義務規定で定めており、その内容については、個人情報管理研修を新年度会議および動画研修により理解を深めています。また、個人情報誓約書を取り交わして情報管理や文書管理の遵守を求めています。個人情報や機密性の高い情報を含む文書は一覧としてまとめ、閲覧する場所を事務所内に限定しています。文書を破棄する際は専門業者に委託し、溶解処理をしています。一方、電子データにはクラスごとにIDおよびパスワードを付与するなど、アクセス制限を設けています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
新卒学生の採用に努めるとともに、キャリアパスシートに沿って育成を図っています
新卒学生の優先的な採用に努めており、交流のある大学教員から直接紹介を受けています。入職した職員には、5階層で設定したキャリアパスシートを入職時研修・個人面談で示しています。その後「人材育成マニュアル」に沿って育成支援を行い、全職員を対象とする研修計画と、職種別研修計画書を作成しています。加えて、職員の意向や経験を個人面談(年2回)とOJTの中で確認し、個人別の育成計画を作成しています。育成の成果については「考課者シート」に記録しています。なお、中堅職員をリーダーに引き上げて推進体制を刷新しました。
職員一人ひとりの気づきや工夫を活かし、サービスの質の向上に繋げています
職員の指導は、園長・主任・副主任・専門リーダー・クラスリーダーが担っています。また、職員が研修を受講した際は、職員会議で研修報告を行い学びを共有しています。さらに、職員一人ひとりの気づきや工夫を活かすために、リーダー会・カリキュラム会議において意見交換を行っています。その際、キャリア別に小グループを作ってディスカッションをするなど、会議や研修の中で発言を促しています。そのような取り組みの成果として「環境プロジェクト」を中心に「クラス別絵本」を選別するなど、サービスの質の向上に繋げることができました。
職員が働きやすい職場となるよう、福利厚生の活用や休暇の取得をしやすくしています
福利厚生として「インフルエンザ助成金・家賃補助制度・被服提供・永年勤続表彰」などを取り入れています。また、有給休暇の取得率を高めるために「長期休暇シート」にて希望を確認しています。さらに、出産・育児休暇の取得を促進しています。そして、職員が感染症の影響で在宅隔離になった際に有給休暇を消費しないで済むよう「マニュアルやガイドラインの学び、手作業、保育実践の準備」などを行う在宅支援勤務を認めました。なお「職員担当異動希望表」により配置希望を把握しています。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
前年度において「ウィズコロナの運営」を重要課題の一つと掲げていました。そのような課題に対して「園内行事を中止にせず形を変えて実施」することを目標として掲げました。そして、担当職員を配置して新型コロナウイルス感染症の拡大防止に努めた結果、コロナ禍においては園で収録した行事の動画を配信していましたが、今年度は乳児クラスでは配信を継続する一方、幼児クラスでは参加者数を制限しつつ直接保護者を招いて開催することができました。保護者が参加しない活動についても、写真販売や動画配信、SNSの活用などによりその様子を伝えています。今年度の目標として、保育参観にも積極的に参加を呼びかけていく方針を掲げ、保育参観に参加した保護者の声を保育に反映させようとしています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
行事に関連することだけでなく、送迎時の保護者の利便性にも配慮しています。コロナ禍で園舎内に保護者が入室出来ないため、バルコニーからの送迎に切り替えました。それに伴い、バルコニーの往来を土足のまま行えるようにしました。また、園内の様子が見えなくなった点を補うために、写真共有アプリなどの活用を推進しました。さらに、廊下に飾っていたものを園庭の掲示板に移動するとともに、夕方にも見やすくなるよう照明を設置しました。もともと利用者・職員・地域のニーズを多角的に捉える視点を持って経営を進めており、気づいた点に対して常に改善意欲を持って対処しています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
コロナ禍での出生率が低下したことによる「市内全体の定員割れ」が生じています。そのため、「選ばれる園」となるべく、情報発信の充実と地域ニーズに応じた事業の推進に取り組みました。具体的な例として、動画配信や写真共有アプリの活用を進めたり、学童保育や子ども食堂などの運営に取り組んだりしました。その結果、写真共有サイトの登録者が増加しています。ただし「保育園の様子が分かりづらく、伝えきれていない」との振り返りを基に、今後はさらに行事にとどまらず、普段の園生活の様子も知らせるなど、より積極的な情報発信に取り組む方針です。今年度の目標として、全クラスの実施状況についてバランスを考慮することを掲げ、ホームページのリニューアルに取り組もうとしています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
「地域から選ばれる園」となるために、園のアピールと「保育の見える化」を推し進めています。ただし、入園希望者を獲得するために発信するべき情報と、在園児の保護者の満足度を高めるための情報は根本的に異なります。ホームページやSNSの取り組みの成果を振り返る方法も、それぞれに分けて設けることが必要となります。今後は業務支援を行うICTアプリの入れ替えも検討しており、目的に合わせて機能を使いこなしていくことで、保護者の個別ニーズに合わせた情報提供を実現することが見込まれます。
サービス分析結果
【講評】
園の情報は市のホームページや情報誌、リーフレットなどから入手できます
来園者にはリーフレットや一時保育事業の案内を配布しています。見学者用のリーフレットは全面カラー印刷で、写真やイラストなどを活用しながら、園の生活や様子など要所をまとめています。また、保育園前の掲示板に「赤ちゃんふらっと・園庭開放・子ども避難の家」などの情報を掲示するとともに、回覧板で園だよりや地域交流事業などの情報を提供しています。園の情報は行政や関係機関にも提供しており、市のホームページや担当課の窓口で入手できる園の利用案内、情報誌などから情報を得ることができます。
園の紹介動画の公開や、SNSや写真共有アプリも活用して園の特徴を伝えています
園案内の冊子のほかにホームページを開設しており、そこでは園の情報を網羅し詳しい内容を紹介しています。「募集状況・地域の皆様へ・保育の特色・施設案内・園児の生活・地域支援」などのコンテンツを設けています。特に「園児の生活」では「保育園の一日・年間行事・今月の行事・今月の献立・食育ニュース・人気メニュー・クラスギャラリー・保健と衛生」のテーマごとに、より詳細を伝えています。加えて、園の紹介動画を公開するとともに、SNSや写真共有アプリも活用して利用者が関心を寄せる情報について発信するようにしています。
見学は随時受け付け、園の理念や保育の特徴について説明をしています
見学は随時受け付けています。ホームページでは「入園希望者へ」として、園の紹介動画とQ&A形式のよくある質問への回答などを配信して情報を提供するとともに「見学すること」を推奨しています。見学は園長や主任保育士が担当し、リーフレットを基に園内を案内しています。見学者には保育理念のほか「裸足保育・体操教室・リトミック」などの取り組みや、「RO水(ほとんどの不純物を取り除いた水)」を使用していることなど、園の特徴について説明しています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園時に個人面接を実施し、保育内容と生活状況など双方の理解を深めています
入園が決まった利用者には、重要事項説明書・生活状況書・問診表など各種書類を取りに来てもらい、個人面接の日程調整と、各種書類の記入を依頼しています。今年度は動画配信による入園説明会とは別に個人面接を実施しました。園長・主任・副主任保育士・看護師が参加し、園のしおりや重要事項説明書をもとに、理念・目標・保育方針・持ち物などについて説明しています。また、保護者の意向や子どもの生活状況について聞き取りを行うとともに、入園申し込みチェックシートにてサービス内容に対して同意確認を得ています。
保護者や子どもの個々の状況に合わせ徐々に園に慣れていけるように努めています
サービスの開始に際して、子どもと保護者の不安やストレスが少しでも軽減できるよう、慣れ保育期間を設けています。保護者の意向や子どもの状況により、時間や期間を調整しています。離乳食については保護者と確認を行い、無理なく食べられるようにしています。園での子どもの活動の様子は送迎時の会話や連絡帳で伝えるなど、保護者との情報共有に努めています。加えて、「ステップアップ保育」で緩やかな担当制を取り入れるほか、使い慣れたタオルやぬいぐるみなどの持参も受け入れて子どもが安心して登園できるよう配慮しています。
「卒園児の会」を開催するなど、卒園後も継続した関りをもっています
退園や転園をする子どもには年賀状などのお便りの送付や、就学後には学校公開に職員が訪れ、子どもの様子を見守るなど支援の継続性を図っています。毎年「卒園児の会」を実施(今年度は無)し、小学校1~3年生の卒園児を招待し、当時の担任とゲームやおやつを食べ、楽しむ機会を設けています。4年生以上は「ボランティア」として受け入れをしています。卒園児にはアルバムや作品集をプレゼントしています。法人では学童保育「たけの子クラブ」も運営しており、卒園後に顔見知りの友だちと共に安心して過ごせる環境を提供しています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの状況やニーズに合わせた計画を立案し保育に反映しています
「全体的な計画」の内容として、今年度「長時間保育児への配慮」について更新しました。その上で年間・月間の保育計画を立案し、子どもの状況に応じた具体的な保育活動を週案に反映させています。子どもの発達状況や心身および生活状況などは児童票や日誌などに記録しています。また、指導計画の作成にあたって、「体力の低下」などの課題を把握しいます。また、就学に向けた取り組みとして、午睡時間の短縮・文字や数など静の時間を取り入れたり、自分で活動を選択したりしています。
一人ひとりの発達の状況を定期的に記録し計画(クラスや個別)を立案しています
一人ひとりの子どもの状況は児童票(0~2歳児は毎月、3~5歳児は四半期ごと)に記録しています。発達記録は業務支援ソフトを使用して管理しています。0~2歳児は保育日誌に子ども一人ひとりの記録欄を設けています。緊急に計画を変更する場合は、副主任会議やリーダー会を開催して決定しています。個別の計画は、0~2歳児と支援を要する子どもについて作成し、保護者会や個人面談などで子どもの発達や成長を共に確認しながら子育ての視点を共有し、成長のめやすを保護者にわかりやすく伝えています。
各種会議を定期的に開催し、子どもや保護者の状況を職員間で共有しています
保育目標の達成状況や指導計画の推進状況は、カリキュラム会議で評価しています。子どもに関する情報は、毎月園長や主任・保育士・栄養士・看護師が参加する全体職員会議を通して共有しています。定期的に主副会議・献立会議・リスクマネジメント会議・すくすく会議・リーダー会議・BCP会議なども開催しています。日々の子どもや保護者の状況は、毎日職員ミーティングを行うとともに、書面にも記録しています。申し送りには「引継ぎ表」を活用しています。職員は名簿にチェックすることで、閲覧状況の確認をしています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
一人ひとりの子どもの状況を把握し、コンセプトに沿って室内外の環境を整備しています
一人ひとりの子どもの発達の過程や生活環境は、個人面談・送迎時の会話・連絡帳などで把握しています。日常の様子は保育日誌に記載し定期的に児童票にも記録しています。施設環境は「自然と触れ合える園庭やプール棟があり戸外で遊びを積極的に取り入れている」という特徴を持ち、「子どもの意見を取り入れた行事内容」をコンセプトに子どもが主体的に活動できるような環境を整備しています。室内は遊びに応じたコーナーを設け、玩具は子どもの成長や興味関心に合わせたものを準備し自由に出し入れして遊べるようにしています。
異年齢や異文化に触れる機会を持ち、活動の中で互いを尊重する気持ちを育んでいます
0~2歳児と3~5歳児は定期的に異年齢で活動する機会を設けています。朝夕の合同保育時間や土曜日などには全年齢で交流する機会もあります。日常の保育では乳児幼児それぞれ月に2~3回程度一緒に散歩に出かけています。年上の子どもが年下の子どもと一緒に遊んだり、生活の手伝いをしながら互いを尊重する気持ちを育んでいます。異文化に触れる機会としては、外部講師による英語教室を取り入れ、4・5歳児が月1回英語に親しんでいます。給食では各地の郷土料理を献立に取り入れ、国内の文化に触れる機会を設けています。
子どもの特性に応じた支援や援助と、就学に向け小学校と連携した取り組みをしています
特別な配慮が必要となる子どもの受け入れとして職員を加配したり、パーソナルスペースを確保したりするなど環境を整えています。また、発達サポーターや早期発達支援士の資格を持つ職員が中心となり、適切な支援ができるよう心がけています。子ども同士のトラブルの際は見守ることを基本とし、必要に応じて仲立ちし解決へ導いています。噛みつきなどを未然に防ぐために少人数保育の実施や一人ひとりの遊びのスペースを十分にとるなどしています。就学支援として小学校を訪問し、授業風景の見学や給食を試食させてもらうなど、連携を図っています。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時には口頭や連絡帳、ホワイトボードなどを活用し互いの状況を伝えています
登園時に視診とともに体温や体調などを確認し、保護者との会話や連絡帳(0~2歳児と必要に応じて)から、前日の子どもの様子や健康状態などを把握しています。朝保育の時間帯に得た情報などは、引継ぎ表に記録し各クラスに伝えています。降園時には連絡帳(健康状態や活動などその子の様子を記入する工夫をしています)に記載するとともに、保護者へ当日のエピソードなどを口頭でも伝えています。併せてホワイトボードに写真を掲載したり、SNSを活用したりして子どもが生き生きと活動する様子を伝えています。
基本的な生活習慣が身に付くように家庭とも連携し支援しています
基本的な生活習慣は家庭での生活状況や習慣も考慮し、看護師や栄養士とともに家庭と連携して一人ひとりの状況に合わせて身に付けていけるように支援しています。排泄については個々の排尿間隔を把握してトイレに促しています。着脱については上を脱いだら上を着るなど着替え方を伝えています。箸については家庭での使用実態や個々の成長に合わせて使用しており、指先を使う玩具を上手く使いながら、正しく持てるように指導しています。歯磨き指導は染め出しを行い、鏡を見て磨き残しを確認する機会を設けています。
午睡は年齢や生活リズムを考慮し、一人ひとりに合わせて時間や長さを調整しています
午睡時間は年齢ごとに基本的な長さや時間帯を決めていますが、発達・健康状態・家庭での生活リズムを考慮し、一人ひとりの状況に合わせた入眠時間や長さを調整しています。0・1歳児はマットレスを使用し、発達状況・保育時間・健康面に配慮し、必要に応じて午前寝など、休息が出来るように環境を整えています。眠れない子については一時保育室や事務所などで過ごせるように配慮しています。5歳児は就学に備えて10月から午睡を徐々に短縮し、年明けから無くしています。他クラスが午睡中は机上遊びや文字ワークなどで静かに過ごしています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
「家庭的な雰囲気」の中で、園児が主体的に活動できる環境を整えています
法人の経営理念において「家庭的な雰囲気」と表現し、かつ目指す保育環境を「あったかくてみんなが落ち着ける、大きなおうち。」と表現しています。その上で、自由遊びの時間に園児が主体的に遊びを選ぶことが出来るように、玩具や絵本は園児の手が届くところに収納しています。また、クラス内で園児それぞれの遊びや活動が保障されるよう、目的に応じてレイアウトを調整し、集中して遊びこめるようにしています。1階のウッドデッキも園児同士が交流したり、リラックスしたりできる空間として活用しています。
体操・リトミック・セカンドステップ・英語など、多様な学びの機会を設けています
保育目標を「自分を精一杯だせる子になろう/思いやりのある明るく元気な子になろう/創造性豊かな子になろう」と掲げています。教育的なプログラムとして、外部の専任指導員による「体操教室・リトミック教室」(3~5歳児クラス)を行っています。「英語教室」も新規に取り入れました。また、4・5歳児クラスでは、有資格職員による「セカンドステップ(集団生活の中でのコミュニケーション能力を培う教育プログラム)」の指導を取り入れ、正しい言葉使いや相手を傷つけない言葉を選択する知識を身に付けています。
散歩に出かけて自然や地域とふれあうとともに園庭で身体を動かして体力を高めています
興味や欲求を満たしながら五感を育むことを意識し、戸外活動を行っています。散歩に出かけて草花や虫などを観察し、季節の移り変わりを感じたり、時には図鑑を持って出かけることもあります。また、文化センターや図書室などにも出かけています。なお、散歩の際には交通ルールや遊び方の約束事項を確認しています。一方、園庭では鬼ごっこやサッカーを楽しんでいるほか、ロッククライミングやアスレチックなどで日常的に遊び、身体を動かして体力を高めています。さらに、園内にはプール棟があり、遠くの景色を眺めることも出来ます。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
行事は子どもが興味を持って楽しく取り組めるように計画し実施しています
行事を行う目的について、日本文化を知り、子どもたちが季節の移り変わりを意識し、五感で体感できることを大切にしています。「七夕・節分・ひな祭り」などの伝承行事、成長を感じ取れる「運動会・乳幼児発表会(体操発表)・夏祭り・正月遊びの会」、食育にも通じる「鮭の会・秋味会・餅つき」などを行っています。行事や季節に合わせて園内に装飾を施し、関連する絵本や紙芝居、写真、動画で関心を深めながら行事を楽しめるようにしています。
行事を通してみんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるように支援しています
行事は「子ども自身が主体となって楽しめるをことを大切にし、友だちと協力し合う心や頑張る心を育て、さまざまな経験が出来る事」をねらいとしています。日頃の保育の中で積み重ねてきたことを行事を通して発表し、子どもの成長を保護者と共に喜び合えるようにしています。「にっころフェスティバル」では、子ども自身が内容を決め、みんなで協力してやり遂げることの喜びを味わえるように、当日までの過程も大切に取り組んでいます。行事の振り返りとして体験画・動画の閲覧・ごっこ遊びを取り入れています。
行事実施にあたっては予定表の配付など保護者の理解や協力が得られるようにしています
誕生日会は毎月乳児、幼児に分かれて開催し、誕生児へのインタビューやカード(写真と手形にメッセージを添えて)のプレゼント、歌でお祝いしています。職員による出し物などのプログラムで楽しめるように工夫し、おやつには誕生日ケーキを提供しています。また、誕生児が主役になって喜びを感じられるように、玄関にその月の誕生児の写真を掲示しています。年度始めには年間行事予定表を配付し、保護者参加の行事に見通しを持って参加できるようにしています。保護者が参加しない活動については写真販売や動画配信などによりその様子を伝えています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
ぬくもりある室内環境を整え、安心し落ち着いて過ごせるように配慮しています
園では個々の生活リズムや特性をふまえ食事や睡眠、活動内容の配慮をしています。園内環境は木の温もりを感じられるように、腰壁(床から1mくらいまでの板張り)を施し、室内はコーナーの設置や職員の加配により個別の支援を充実させるなど、子どもが安心して過ごせる環境づくりをしています。日中の活動で疲れた時や体調によっては、カーペット・マット・畳のほか、必要に応じて囲いを作り、身体を休める場所を用意しています。また、仮設スペースやでん(隠れ家的な場所)を活用し、一人になって気持ちを落ち着ける時間も保障しています。
子どもの人数など状況に合わせて合同時間や職員配置を考慮しています
18時~19時まで延長保育として設定し、17時55分から全クラスで合同保育を行っています。延長保育の際は、カードゲームやボードゲームなど延長保育用の遊びを用意し、降園まで一緒に過ごしています。また、職員体制は基本的に乳児・幼児クラスの担当・固定の遅番担当・パート職員の計3名としています。出来る限り合同保育に移行する時間を遅くしたり、一人ひとりとスキンシップやコミュニケーションを取ったりして、日中と変わりなく子どもたちが安心して楽しく過ごせるように配慮しています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
感染症対策を講じつつ、楽しく食事することを第一に環境を整えています
0、1歳児は遊びと食事の場を分け、落ちついて食事ができるようにしています。一斉に食事を開始せず、個々のタイミングで食事ができるように配慮しています。感染症対策としてパーテーションを使用し食事のグループを固定していますが、黙食については強制せず食事マナーの一貫として指導する程度におさめ、楽しく食事することを優先しています。職員は子どもと一緒に食事をし(コロナ前)、声掛けしながら子どもに寄り添うほか、お弁当給食やテラスでのおやつなど楽しい雰囲気の中で食事をする機会も設けています。
季節の食材を使用し和食中心の献立で行事に合わせた楽しい給食を提供しています
給食は旬の食材を取り入れ、和食中心で提供しています。またアレルゲンフリーを目指し、米粉の使用や卵不使用のマヨネーズを用意しています。食器は木製のお椀や、用途によってお皿を変えています。行事の際にはランチプレートに見た目も楽しい盛り付けをしています。食物アレルギーのある子どもについてはマニュアルに沿い、除去または代替食を提供しています。パーテーションを使用して一人席を準備し、色違いの食器と名前札を用いて見分けられるようにするとともに、職員のダブルチェックを行って誤食の防止に努めています。
野菜の栽培や調理体験など食材に触れて知る機会を設け、食に対する関心を深めています
食のマナーを身に付け、野菜の栽培や調理体験を通して食への関心や興味が持てるように取り組んでいます。ピーマン・ナス・きゅうり・いちごを栽培し、収穫した野菜は野菜スティック・みそ汁などで食しています。給食で使用している天然だしの味見体験もしています。調理体験は4歳児からおにぎりや野菜の種取り、5歳児では野菜の皮むきなども行っています。三色食品群の話やバランスの良い食事について話す機会も設けています。鮭の会や秋味会では魚屋さんによる鮭の解体の見学や、炭で焼いたシシャモやサツマイモを食べる体験もしています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
身の回りの危険や怪我、健康について正しい知識やマナーが身に付くようにしています
怪我の防止や身の回りの危険については、毎月の避難訓練や日々の遊びの中でその都度確認し伝えています。警察官による交通安全教室を実施し、模擬信号で道路の歩き方や渡り方を学んでいます。園庭使用の際には約束の確認と準備体操を行い、事故や怪我の防止につなげています。健康指導では「早寝早起き朝ごはん 」をもとに各衛生週間に合わせて幼児クラスで話をしています。4・5歳児は磨き残しを見る染め出しを行い、看護師から正しい歯の磨き方を学んでいます。5歳児では、絵本を通してプライベートゾーンを守ることの大切さを伝えています。
医療機関と連携して定期的に健診を実施し、子どもの健康管理に努めています
嘱託医による年3回(6・10・3月)の内科健診(0歳児は毎月)や年1回の歯科健診(6月)、視力検査(10月)のほか毎月身体測定を実施し、専門機関と看護師・保育士が連携して子どもの健康管理に努めています。与薬は幼児は基本的にしていませんが、熱性けいれんや食物アレルギー・アトピー・中耳炎・溶連菌などでは投薬願いを提出してもらった上で薬を預かっています。子どもの健康については「年間保健指導計画」を作成し、毎月の目標に沿って手洗い指導や丈夫な体づくりに向けた取り組みを行っています。
保護者に子どもの病気などについて伝え、連携して健康維持に取り組んでいます
保護者と連携して子どもの健康維持に取り組めるように、「園のしおり」に与薬や感染症などに対する園での対応や使用している衛生用品について明記しています。「保健だより」では季節の疾病についてその予防や対応、健康に過ごすためのヒントなどを伝えています。園内で感染症が発生した時には「感染症ボード」やメールで注意喚起をしています。また保護者会では看護師が性について話しをしています。乳幼児突然死症候群(SIDS)対策として、午睡時に0歳児の低月齢児に対してベビーセンサーを使用するとともに、呼吸や体位を確認しています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
保護者の状況を把握し、柔軟な対応と信頼関係を構築する取り組みをしています
保護者の子育てや就労などの個々の事情に配慮して接するための取り組みとして、入園時に保護者の就労状況などについて把握し、迎え時間の急な時間変更などにもできる限り柔軟に対応しています。また、保護者と職員の信頼関係が深まるように、連絡帳や保護者との送迎時の会話や個人面談、保護者会(プレゼンテーションソフトで視覚的に見られるようにするなど工夫)などを通して子どもの状況を伝え、共に育てる姿勢を示しています。保護者対応の方針は園長が指定した書籍を参考にしつつ、リスクマネジメント会議や入社時研修などで理解を深めています。
園の行事や保護者会を通し、保護者同士が交流できる機会を設けています
保護者参加の行事(夏祭り・運動会)や保護者会・保育参観・保育参加などを通して、保護者同士が交流できる機会を設けています。また、クラス交流会や親子遠足も行っています。会の中では保護者同士が意見交換ができる時間を設け、子育てについて悩みを共感できる機会になっています。コロナ禍前には父母会活動として行事の手伝いをしてもらっていました。今年度は感染症対策のため、保護者参加の行事の縮小や中止に伴い保護者会もオンラインを取り入れ、出来る限り保護者同士が交流できるように工夫しました。
子育てについて保護者会や保育士体験を通して共通認識が得られるように努めています
連絡帳や送迎時の会話、保護者会などを通して、「子どもと良い関係を作る子育て」「子どもと良い関係を作る子育てのコツ」「自分のタイプを子育てに生かそう」などのテーマで意見を交換し保護者との共通認識を得る取り組みをしています。動画配信では園での子どもの様子をよりわかりやすく伝えています。また、保育士体験を保護者の要望に応じて実施し、職員の対応などを参考にしてもらう機会にもなっています。さらに、「移動動物園・作って遊ぼう・保育園で遊ぼう・七夕・水遊びをしよう・手形アート」を開催し育児に役立つ情報を伝えています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
公園・公共施設・高齢者施設など近隣の地域資源を活用したさまざまな体験をしています
近隣の公園・遊歩道・文化センター・警察(交通安全指導や不審者対応など)・図書館・小学校など、地域資源を活用したさまざまな活動をしています。自治会との交流では誕生日会や敬老の日の集いに招待をしています。また、魚屋さんに来てもらい鮭の解体ショーを開催し、1匹の鮭が切り身になってい行く様子を見学しました。5歳児は小学校主催の学校探検や学芸会・作品展を観覧しています。そのほかに、高齢者施設では和太鼓の演奏や、姉妹園とは運動会のエール交換、オンライン形式による5歳児同士の演目発表を行いました。
地域資源を活用した地域との活動で子どもが職員以外の人と交流する機会を設けています
子どもが職員以外の人と交流できる機会として、上記施設との関わりのほか、保育実習生・ボランティア・職場体験(子どもと一緒に遊んだり、制作準備や保育士の補助)の受け入れがあります。園の行事(誕生日会・運動会・夏祭り・敬老の日の集い)に近隣住民を招待し、輪投げなどのゲームやダンスを披露し一緒に楽しんでいます。5歳児は招待状作成や配布にも加わり、積極的に?参加を促しています。また、卒園児のボランティア参加やサッカー教室でボール遊びを楽しむほか、保護者による特別授業も実施しています。
【講評】
個人情報保護に取り組み、子どものプライバシーを守るための配慮をしています
個人情報の取り扱いについては、入園説明会で説明し、園長や主任面接で再確認したうえで同意書に確認の署名をもらっています。突発的に個人情報を提供する必要が発生した場合の対応についても、同意書に記載しています。子どもの羞恥心に配慮し、着替えをする際にはパーテーションの使用や、着脱時に全裸にならないよう一度に全てを脱がないなど着替え方を指導しています。さらにプール遊びの際にはラップタオルを使用しています。また、5歳児クラスを対象にプライベートゾーンの大切さを説明しています。
保護者会や行事アンケートにより、日常のサービスに係る保護者の意向を確認しています
子ども一人ひとりを尊重する姿勢については「私たちの誓い」として、全国保育士会倫理綱領に「私たちは、一人ひとりの子どもを人格のある一人の人間として尊重、理解するとともに、男子・女子の性差によることで物事を判断したり、役割を分担しません。」と示しています。子どもと保護者の価値観や生活習慣については、保護者会や行事アンケート(運動会や夏祭りなど)を実施し、日常的なサービスに係る保護者の意向を確認しています。また、職員は自らを振り返る機会として「人権擁護のためのセルフチェックリスト」を活用しています。
虐待防止について外部研修や園内研修を通して理解を深めています
虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて理解を深めるために、市が主催する研修や主任による虐待防止研修を通して、全職員で理解を深めています。虐待に関するニュースなどが報道された際には、新聞やネットニュースの紙面を引継ぎの際に共有し、意識を高めています。虐待の疑いや情報を把握した際には園の「虐待マニュアル」に従い、適切な対応ができる仕組みを整えており、子ども家庭支援センターなどの関係機関と連携を取る体制を整備しています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
法人としてのマニュアルと園独自のマニュアルを作成し業務の標準化を図っています
法人として基本的な保育業務の主な手順や内容をまとめた手引書や、マニュアルをまとめた「第2府中保育園マニュアル」、当園としての独自の業務マニュアルと行事マニュアルを作成し、事務所や保育室に整備しています。職員は分からないことが起きた場合や手順に疑問が生じたときなどはマニュアルを活用して基本事項を確認しています。業務の実施状況は、新年度会議でヒアリングを実施し、主任と副主任が中心となって確認しています。職員には「保育実践虎の巻」を配布し、年度末の会議で改正箇所などを確認することで業務の標準化を図っています。
保護者や職員の要望や意見を収集把握して業務に取り入れサービスの向上を図っています
各種マニュアルは年度末の会議の中で、参加職員と共に改正されたマニュアルの重点的な?確認と見直しを行い、業務水準の向上に取り組んでいます。保護者や職員の意見は個人面談やアンケート、全体会議などで収集・把握し、日常の業務に反映しています。保護者からは「ベビーカー置き場の設置」について要望があり、設置しました。職員からは「日常の様子を動画(業者に依頼)やSNSを活用し保護者へ周知・個人面談の際に事前アンケート配布」などの意見があり、対応しました。(?狩野校正前から付いていました)
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
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【講評】
理念をロゴマークで表現し、名刺などにも使用して目にふれるようにしています
法人の理念を「子どもの幸福を一番に」、方針を「家庭との共育ての関係」と定めています。保育理念を「友達と遊ぶ・遊ぶ楽しさ・喜びを知り感動驚き不思議を体験できる環境をつくる」、保育目標を「自分を精いっぱいだせる子になろう・思いやりのある明るく元気な子になろう・創造性豊かな子になろう」と定めています。その理念を独自に作成したロゴマークで表現し、名刺などにも使用して目にふれるようにしています。職員は新任研修や新年度打合せにおいて理解を深めるとともに、保護者には新入児面接と面接前の動画配信などで伝えています。
園長は職員の心身の健康に気を配ると同時に、職員と向き合うことを役割としています
経営層の役割と責任は「職務権限および役割分担に関する規定」に明記されています。園長の主な業務内容は、園の運営全般と人事権の行使です。職員の出勤時に顔色などを視診しながら状況に応じて声かけをして、職員の心身の健康に気を配ることも役割としています。その役割と責任についてはキャリアパスシートにも記載し、職員会議などで職員に伝えています。園長が指揮した事例として、園内研修のテーマ提案などがあります。さらに職員の理解を深めるため、職員面談を年2回実施しています。
重要な案件は園内での検討を経て、職員・利用者・地域に伝えています
重要な案件は、園内の会議で検討した案を園長から理事会に提出し、承認を得て決定しています。保育に関わる案件は園長・主任・副主任で構成するマネジメント会議やリーダー会議で検討し、園長が職員会議に提案して決定しています。決定内容は議事録を回覧して周知するほか、夕方の業務引き継ぎ時やパート職員会議でも伝えています。利用者には園内の掲示、園だより、保護者会で伝えています。「運動会の開催および騒音対策」などについて運動会プロジェクトチームで検討した際は、地域住民に対して文書をポスティングしました。