評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) いきいきと意欲あふれる子ども、自分で考え工夫する子ども、人を信頼できる子ども
2) 安心できる場所であること
3) 一人一人が授かっている「育つ力」を尊重し、個々に寄り添ったかかわりをする
4) 子どもだけでなく、保護者、保育者も共に育っていく場である
5) 地域に開かれた施設として、地域の子育てもサポートしていく
職員に求めている人材像や役割
・保育観の理解、価値観の共有(コミュニケーションをとる) ・自己の成長(それが子どもへのかかわりの成熟、保護者の成長にもかかわる)を求めていく ・子どもの成長はもちろん、大人もみな成長していく存在であることを理解、実感する
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
・他者を受け入れること ・自分を受け入れること ・何事も納得して行動すること ・わからないこと、疑問などは必ず確認する ・間違い、失敗は正直に受け止める
全体の評価講評
特によいと思う点
「子どもは体験を通して自分で育つ力を授かっている」というキリスト教の教えに基づき、モンテッソーリ教育をベースに、子どもの個性を尊重した保育をしている。やりたい時期にやりたいことを思う存分取り組むことが、学びと自立に繋がると考えている。遊びのコーナーを設置するだけでなく、乳児期から子どもに意見を尋ねたり、選択を委ねる場面を意図してつくり、自分で考えて行動する経験を積む。遊び方も自由で職員は見守りながら一緒に遊ぶが、子どもが主体的に活動できるように配慮している。幼児は異年齢混合クラスで、自由保育を中心に過ごす。
保護者も園行事に参加してもらい、様々な体験を共有し、保育者との対話を大切にしながら共に育ちあっていくことを園方針としている。行事に取り組む子どもたちの様子は、園だよりやホームページのアルバムに写真を掲載して保護者に伝えている。コロナ禍となってからは、行事の規模や実施方法の変更等をしながら、保護者がなるべく参加し、交流できるように工夫している。
一時保育事業では、コロナ禍においてもニーズが多く、常に定員を超える利用希望がある。地域の子育て家庭に向けた、ひろば「ころころ」では、現在は人数を制限して行っているため、いずれの会も口コミにより定員がいっぱいとなっている。これらの機会を通じて、経営層は地域の福祉ニーズを幅広く把握しており、これまでの経験を生かした取り組みが期待される。また、園では職員の入れ替えも少ないため、卒園児や保護者の訪問の際には見知った職員の存在があり、地域の拠り所としても機能している。
さらなる改善が望まれる点
特別な配慮が必要な場合は、クラス担任に加えてフリーの職員を配置して、他の子どもと一緒に過ごせるように援助する。療育の専門機関にクラス担任が同行して、子どもの訓練を見学し援助を学ぶこともある。現在、行政の巡回指導はなく、発達心理の専門家が毎月来園して職員・保護者の相談を受ける独自の取り組みも終了している。要支援児への支援は、「要支援児委員会」を組織して園全体で取り組んでいる。今後の課題として、専門機関と連携した支援体制づくり、職員のスキルアップによって、支援内容をより充実させたいと考えている。
コロナ禍で保護者とのコミュニケーションの機会が減少したため、以前に比べて園への理解度が薄くなっていることを課題として認識している。そこでホームページのブログやSNS(画像共有アプリ)等を活用して、様々な角度から情報を提供できるように取り組んでいる。0歳児クラスでは、カフェを開いて保護者と話をする機会を作るなど工夫をした。今後もどのようなことができるのか検討をしていくとしている。取り組みが期待される。
今年度の事業計画において、ICT化に取り組むことを明確にしている。保育日誌から導入し始め、保護者には来年度から、欠席届、身体測定表を移行する。方針としては、無理なくできるところから段階的に運用するとしている。職員の業務負担の軽減につなげるためにパソコン等を増設した。それによって創出した時間を、必要とするコミュニケーションに多く取れるようにしていく意向である。
事業者が特に力を入れている取り組み
コロナ禍での保育運営にあり、職員の相互理解を深めるために、月1回全職員参加のコミュニケーション会議を行っている。会議では、国内の実践園の動画や映画を視聴した後に、グループディスカッションを行う。対話を通じてお互いの価値観や保育観を受けとめ相互理解につなげている。また、会議では、園の方向性を確認しつつ、会議の振り返り、アンケートの分析、コメントのまとめ等の様々なアプローチにより、横のつながりの幅を拡げ、相互に力を発揮できるような仕組みが作られている。
今年度は感染症の対策を取りながら、様々な工夫をして各種行事が開催できるように取り組んだ。夏祭り・餅つきは子どもたちだけで開催し、お泊り保育は全国の感染者数が減少した時期に実施した。敬老会は祖父母に子どもからの手紙や写真・動画を送った。保護者参加のファミリーデー・夏祭り・バザー・大運動会・クリスマス礼拝は、密を避ける対策をとり開催できた。行事には父母会の協力があり企画・運営に保護者が主体的に関わり、子ども・保護者・職員が体験を共有して、対話しながら共に育つことを目指している。
芋畑への遠足で苗植え・草取り・収穫等の一連を体験して、収穫した芋を芋煮会で調理する。園内ではオクラ・トマト等の夏野菜を育てる。乳児から食材に触れて、キノコを割き、枝豆をもぎ取り、キャベツをちぎり、トウモロコシの皮をむく等を体験する。子どもがりんごに触れて香りを嗅いでから、目の前で職員が切り分けて見せる。幼児もグリンピース・そら豆の鞘を取り観察している。幼児のクッキングは梅干し・梅シロップ・おにぎり・カレーライス等に挑戦する。行事に合わせてすいか割り、クリスマスケーキの飾りつけ、餅つき等も行っている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:調査日時点の利用者の全世帯を対象とした。子どもの総数は103名、世帯数は90世帯である。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート方式により実施した。調査票提出による回答の場合は、事業所より調査票と返信用封筒を配付してもらい、記入後は評価機関宛に直接郵送してもらった。Web回答の場合は回答期限までに入力し送信してもらうようにした。 - 有効回答者数/利用者家族総数:48/90(回答率 53.3% )
48名の回答があり、回答者割合は5割であった。
総合的な園の感想として「大変満足」が35名、「満足」が12名と、ほぼすべての回答者が満足という結果になっている。
自由意見では、家庭ではできないたくさんの経験ができること、子どもを大切にしてくれること、どの先生からも愛情を感じること、子どもが楽しく通園していること、のびのびと心身共に強い子に育ててくれる環境、子どもがやりたいことをやれる環境、職員の優しさ・寛容さ・明るさ、卒園児が気軽に来られる雰囲気の良さなどに感謝を述べるコメントや満足感を示すコメントがあった。一方で、「事前に言われていたことだが、保護者の行事への関わりや父母会に関わる負荷が多い」という意見も出ていた。
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
すべての回答者が「はい」としている。「自分で考えて行動できるようにしてくれている」、「保育園で教えてもらったことを家で一生懸命話している」、「子どもの個性を大切にした関わりをしてくれる」、「様々な活動を通して子どもが健やかに成長していると感じる」などのコメントがあった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
すべての回答者が「はい」としている。「様々なイベントや日々の遊びに工夫がある」、「子どもの成長・興味に合った遊びを提案してくれる。遊び自体も想像力を膨らませるようなものが多く素敵だと感じる」などのコメントがあった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
9割以上の回答者が「はい」としている。「大変美味しく毎日完食しているようだ」というコメントがあった。また、とにかく美味しく子どもが喜んでいること、食物アレルギーにしっかり対応してくれること、食物アレルギーのレシピを提供してくれることなどに満足感を示すコメントが複数見られた。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
9割以上の回答者が「はい」としている。「行事がたくさんありとても良い」、「行事が工夫されていて子どもも家族も楽しく参加している」、「園内に季節を感じる樹木や植物があり、送迎時は自分も季節を感じることができる」、「公園によく行っているようだ」などのコメントがあった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
8割以上の回答者が「はい」としている。当日の連絡でも対応してくれることに感謝を述べるコメントがあった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
7割以上の回答者が「はい」としている。入園時面接で全員に説明し理解をしてもらっているが、「誰でも自由に出入り可能なため、安全対策としては多少不安がある」という意見が出ていた。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
8割以上の回答者が「はい」としている。「機会を捉えて声をかけてくれる」というコメントがあった。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
9割以上の回答者が「はい」としている。いつも子どもの様子を丁寧に伝えてくれること、どの先生も親身に話を聞いてくれること、相談しやすく、こちらが気づかない子どもの気持ちを見てくれていることなどに感謝を述べるコメントがあった。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
9割の回答者が「はい」としている。「床がめくれているところがあり、裸足で歩いているのを見かけると少々不安に思う」、「物が多く積み重なっており、整理整頓してほしいと思う時がある」などの意見・要望が出ていた。
10.職員の接遇・態度は適切か
9割の回答者が「はい」としている。「先生の自由な服装は、先生らしさや個性が活かされていてよい」というコメントがあった。一方で、「一部の職員の言葉遣いが気になる」という意見も出ていた。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
9割の回答者が「はい」としている。いつも子どもの様子を教えてくれること、発熱時は迅速な連絡や仕事でお迎えまで時間がかかっても丁寧に様子を見てくれていることなどに安心感を示すコメントがあった。一方で、「子どもが傷やアザを作っても説明がない時も多い」という意見も出ていた。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
7割以上の回答者が「はい」としている。「子どもの意見も聞き、子どもの成長を促す対応をしてくれる」、「まずは子ども同士で対話させて解決するようにしてくれている」などのコメントがあった。一方で、「子どもが他の子に噛まれた時のフォローがあまりなかったのが残念だった」という意見も出ていた。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
9割以上の回答者が「はい」としている。作りたい・遊びたいと言う気持ちにとことん付き合ってくれること、子どもがやりたいことを優先してくれていること、まだしっかり話せない子どもでも強制せず子どもの話を聞きながら対応してくれることなどに満足感を示すコメントがあった。一方で、「一部の職員に本人の気持ちに配慮しない発言をされたことがあった」という意見も出ていた。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
8割以上の回答者が「はい」としている。具体的なコメントはなかった。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
9割の回答者が「はい」としている。「子どもがどのように過ごしていたのか、お迎え時に少しだけでも話してもらえると助かる」という意見が出ていた。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
7割以上の回答者が「はい」としている。要望を伝えた時に迅速に対応してくれたことに感謝を述べるコメントがあった。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
半数の回答者が「はい」としている。特に目立つコメントはなかった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保育者との対話を大切にしながら共に育ちあっていくことを園方針としている
保護者も園行事に参加してもらい、様々な体験を共有し、保育者との対話を大切にしながら共に育ちあっていくことを園方針としている。連絡帳からも、保護者の意見や要望を把握するほか、日頃からコミュニケーションを取りやすいように、玄関には職員紹介を掲示している。保護者の意向把握のためのアンケートは、第三者評価の利用者調査や、行事の後にも必要に応じて行うことがある。職員の意向は、年2回、園長との個別面談を行い把握している。地域の福祉ニーズは、子育てひろばの保護者等から幅広く収集している。
園内の改修については、こども園への移行を踏まえて検討している
コロナ禍の影響による一時保育、地域活動等の事業の縮小、また、区の方針により定員の弾力化が今年度で終了となり減収が見込まれる。そのため、一時保育の受け入れ増等の方策を講じるとしている。園舎は8階建て建物のワンフロアにあり、特別養護老人ホーム、幼稚園等と併設している。園舎のリニューアルについては、こども園への移行を踏まえて検討している。経過については、「こども園準備室通信」により保護者にも説明している。事業計画は、まことファミリー内の各施設が持ち寄り合同で実施するもの、個別で実施するものの調整を行うとしている。
今年度の事業計画では、ICT化、外部への広報活動に取り組むことを明記している
今年度の事業計画では、ICT化、外部への広報活動、新しい場所でのひろば展開に取り組むことを明記している。行事など短期の活動についても専門委員会を設けるなど計画的に取り組んでいる。運営に携わり視野を広げることを大切に考えて、職員は分野別委員会のいずれかに必ず所属する。卒園生や地域の子どもを対象にしたプログラムの実施など、保育所内での保育にとどまらず、集う人々の輪を広げている。支えあう中にある真の人間教育の実現を目指して、まことファミリーが協働して開催する行事も多い。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
園のホームページやSNS、外向けの掲示板等で、幅広く情報発信をしている
職員が守るべき規範や倫理については、就業規則において服務の章を設け、入職時に園長より説明するとともに配布している。人権擁護に関するチェックリストを、非常勤職員を含めて配布し各クラスで相互に振り返りを行い、全体会議に持ち寄り話し合う機会を設けている。地域への情報発信は、公道に面した外向けの掲示板を用いる。園のホームページでは、園の概要・園の一日・年間行事・一時保育・子育てひろば、求人情報等を紹介し、情報の更新をしている。今年度広報チームを発足し、SNS(画像共有アプリ)を活用した広報活動にも取り組んでいる。
苦情解決の仕組みを整備し、重要事項説明書、掲示板で知らせている
苦情解決の仕組みは、重要事項説明書に記載し、玄関の父母専用掲示板に掲示している。苦情解決のための第三者委員として民生委員など2名に委嘱している。利用者の意見・要望は、父母総会やクラスごとの父母懇談会等からも収集している。玄関には父母会ポストが設置され、「まことだより」にてポストの活用を呼びかけている。また、園のご意見BOXも設置している。個人面談や家庭訪問等を通じても保護者との意見交換を行う。保護者からの苦情には、主にクラスリーダー、主任、園長が対応し解決に取り組んでいる。
必要な方々に支援が届くように、地域ニーズ応じた子育て支援の必要性を認識している
保育の専門性を活かし、一時保育、子育てひろば、子育て講座、世代間交流等に取り組んでいる。子育て支援部門には専任の職員を配置し、事業内容を充実させている。地域での需要は非常に高く、必要な方々に支援が届くように、サービス内容を見直す必要性も認識している。関連施設である聖救主教会、教会付属の幼稚園、学童保育クラブ、同法人が運営する特別養護老人ホームに関わる人々が一体となった「まことファミリー」として、例年は夏祭り、運動会、バザーなど様々な行事・活動を行っており、今後は出来る活動を模索していく。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
園舎や遊具等は定期的に点検を行い、事故発生の予防に努めている
安全管理に関しては、子どもが危険を察知する能力や対応力を養うことも大切であると考え、あまり細かい点まで過保護にならないような教育的配慮をしている。園舎や遊具等の不備により事故が発生しないよう、定期的な点検を行っている。ヒヤリハット報告書、事故簿を活用し、発生した事故やケガについての再発防止につなげている。園が入っている建物の正面が幹線道路であり、年に1回、交通安全指導の日を設ける等、交通ルールの指導をしている。AEDを設置して、職員は使用方法について訓練を行っている。水害時のBCPを作成している。
非常通報装置や防犯カメラを設置し、安全対策を強めている
安全管理・予防対策マニュアルを策定している。火災や地震を想定した避難訓練を毎月実施している。利用者調査のコメントには、外部からの侵入に対しての安全対策について心配する声が出ている。園の方針として人の成長は他者とのかかわりの中で育まれるものとし、いろいろな人と触れ合う機会を設けることから、あえて門の閉鎖等は行っていない。そのかわり、職員や保護者の間での挨拶や声かけを周知している。声かけについては、保護者の積極的な協力がある。警視庁への非常通報装置が設置され、防犯カメラも複数台設置してセキュリティを強めている。
子どもの写真の掲載については入園時に保護者の同意を得ている
個人情報保護法の趣旨を踏まえ、個人情報保護に関する園の方針を玄関の保護者用掲示板に掲示している。園で扱う個人情報の利用目的を限定するほか、子どもの写真の掲載について、入園時に書面で保護者の同意を得ている。実習生やボランティアに対しても事前に留意事項について説明している。重要性・機密性の高い資料は、施錠保管を行い、パソコンの使用にはパスワード設定、アクセス制限等を行っている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
採用専用のホームページを完成させ、採用情報を幅広く提供している
職員に対しては、事業所の理念・方針を深く学び、自分の思いとして意識をする者になることを求めている。採用活動として、採用ホームページを立上げ、園長や職員のインタビュー動画を載せている。求人誌や求人サイト等を通じても行っている。求人応募者には園長が面接を行っている。キリスト教の教育とは、子どもを完成された一人の人間としてみることであり、子どもをどこまで信頼できるか、そして子育ちを見守ることができるかを重視していることを伝えている。翌年のクラス担任は、事前の面談で希望を把握し、園長、主任が話し合って決定している。
マネジメント委員会を立ち上げて、職員の意識の活性化を図っている
各職員は、園長と年に2回個人面談の機会がある。その際、仕事を通じて得られた喜びやクラス編成、能力向上に関する希望等について話し合っている。外部研修への参加は基本的には職員個々の自発性に委ねているが、区内の園長会が主催する研修等に指名して参加させることもある。水曜会議では、研修の成果を職員間で共有している。職員のマネジメント意識の活性化する取り組みとしてマネジメント委員会を発足した。園長、保育主任、事務主任、各クラスリーダー、分野別のリーダーで構成し、各分野の課題を抽出し、横断的に解決する体制としている。
習熟チェックシートを導入し、職員のキャリアアップの指標としている
習熟チェックシート(自己評価点・管理表)を職員が参加して作り上げ、キャリアアップの指標としている。内容を職員が理解しているため、使用しやすいものとなっている。給与表を見直し、グレードとその要件を細かく設定し、職員が目標を持って業務ができるようにしている。評価の結果の給与への反映の仕組みは、今後の課題としている。事業計画では、ICT化に取り組むことを明記し、業務負担の軽減に努めている。福利厚生として、まことファミリーにおいて職員親睦会、新年会を状況に応じて開催し、法人内相互の関係向上と親睦を図っている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
子どもも職員も一人ひとりの育ちを大切に考え、人材育成とその体制づくりを課題とした。研修やカンファレンスを通じて園の理念を継承し、個々の成長をサポートした。研修は、外部講師によるハラスメント研修、園の特長とするモンテッソーリ教育の内部研修を開催した。育成に向けた組織作りとして、管理職候補を育成することを視野に入れたマネジメント委員会を発足し、職員の園運営への意識を高めた。また、コミュニケーション会議を発足し、園内研修を通じて共有し、分かち合う場づくりを行った。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
上記取り組みの結果、目的に応じた委員会や会議の発足され、人材育成に向けた組織作りがなされた。そのことにより、職員の運営に対する意識向上が図られた。また、横断的につながることでコミュニケーションの広がりが見られた。今後は、新人職員が働き続けられるように組織的なサポートも重視し取り組むとしている。さらに、マネジメント委員会や分野別委員会の在り方を検討し、組織の活性化を図る考えである。また、園では手厚い保育体制や今後の世代交代を見据えて、新規採用を課題としている。そのため、園の採用ホームページを完成させ、採用情報を提供した。さらに、ブログや各種SNSを活用し活発な広報活動を行う意向である。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
当園ではこども園化の構想があり、園内に準備室を設置し、準備が続けれらている。それを踏まえて計画予定であった園舎の大規模なリフォームについては、クラス配置や図面の検討が始まり、新しい建物とそこでの保育のイメージを膨らませた。保護者には、取り組みの経緯について季刊誌の中で、準備室発信による情報提供を行った。その後、区との交渉を経て、大規模リニューアル計画から、こども園化計画へと、計画の見直しを余儀なくされている。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
当園は8階建て建物のワンフロアにある保育園で、特別養護老人ホーム、教会、幼稚園、支援センター等と併設している。園舎のリニューアルについては、こども園への移行を踏まえて検討している。訪問調査時の状況では、補助金等の資金面の課題により、リニューアル計画を見合わせた状況にあった。こども園化の計画の実現に向けて、区や都の関係部署等との連携を取りながら、引き続き検討を進める考えである。
サービス分析結果
【講評】
ホームページやブログ、SNS、パンフレット等を活用して、広く情報を提供している
園独自のホームページを開設している。ホームページには、方針、特徴、園の概要、デイリープログラム、年間行事等の情報を掲載している。写真を多く活用することで、園の様子が分かるように工夫している。昨年度からブログを始め、保護者向けに情報を発信している。また今年度から、SNS(画像共有アプリ)を活用して、外部や求職者向けに情報を提供できるようにした。これらのほかにも、パンフレットを作成しており、基本的な情報等を開示している。
区や関係機関、地域等と関わり、連携を図るように努めている
区や関係機関の求めに応じて情報の提供を行っている。ホームページに、地域の子育て支援の情報を載せて提供できるようにしている。例年は、関連施設である聖救主教会、教会付属の幼稚園、学童保育クラブ、同法人が運営する特別養護老人ホームと合同で、様々な行事・活動を行っていたが、コロナ禍となってからは、行事の中止・変更があり、従来のような交流はできていない状況がある。
見学や問い合わせは随時受け付け、見学は子どもの様子を見てもらえるようにしている
保護者からの問い合わせや見学の希望があった場合は随時対応している。見学については電話で予約をしてもらい、園内を見て回ってもらう。主に園長が対応し、不在の場合は主任保育士が担当する。パンフレット等を用いて、詳しい説明を行っている。子どもの様子を見学できる時間帯を勧めているが、見学者の希望の時間になるべく合わせるようにしている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園決定後に面接を実施し、保護者に重要事項や基本的なルール等の説明をしている
入園前に個別の面接を実施している。その際に入園のしおり(重要事項説明書)に沿って、各クラスの担任の職員から重要事項や基本的なルール等の説明を行っている。説明は一定以上の経験を積んだ職員が担当している。キリスト教の価値観に基づいた保育を行っているという点について保護者に理解してもらえるよう、重点的に説明を行っている。サービス内容については、保護者には必ず同意を得るようにしている。
入園後は慣らし保育の期間を設けており、保護者と相談しながら進めている
入園後は、子どもの状況に合わせて、慣らし保育の期間を設けている。段階的に時間を延ばして、子どもが園に慣れるように配慮している。子どもの状態と保護者の就労状況に配慮して、期間設定には柔軟に対応するようにしている。また、サービス利用前の生活を踏まえ、登園時間は家庭のリズムに合わせての受け入れを行う等、保護者や子どもが無理のない範囲で、環境変化に対応していくことができるように支援している。
卒・退園後もいつでも来園できることを伝えたり、行事への参加案内をしている
卒園児やその保護者等とのつながりを大切に考えている。卒・退園後もそこで関係が終わってしまうのではなく、その後も保育園との繋がりを持ち続けてもらえるように、いつでも来園できることを伝えたり、行事への参加案内をしている。そのため、保護者同士の交流が継続することが多い。コロナ禍のため制限もあるが、運動会やバザー等の行事に参加してもらい、協力を得ている。卒園児らの来訪も多い。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
子どもの発達の状況は、定期的に児童票に記録して把握している
子どもの状態の推移は、児童票の心身の発育記録に記録している。0歳児は毎月、1歳児からは期間を決めて定期的にまとめて記録するようにしている。心身の発達記録は、発達の目安を項目にし、各事項で子どもの姿が見られるものを丸印で表す等、わかりやすい表記にしている。このほか、2歳児までは個人記録として食事・排泄・睡眠・体温等を毎日記録している。日誌については、ICT(情報通信技術)のシステムを使って作成している。
全体的な計画を基に、年間・月案・週案等の計画を作成して保育にあたっている
全体的な計画を基に、クラス会議の中で年間・月案・週案等の計画を作成している。計画は、子どもたちの状況を把握・確認したうえで作成している。0・1・2歳児においては、個別の月案を作成している。3歳児以上はクラス毎の月案を作成し、必要に応じて個別の課題や留意点を検討している。保護者には、期ごとに発行する「まことだより」で、子どもの様子や計画の内容を伝えている。
計画の見直しの時期や手順については、クラス会議の場において話し合いを行っている
計画の見直しの時期や手順についてはクラスごとに任されており、カリキュラム等はクラス会議の場において話し合いを行っている。支援内容がモンテッソーリ教育を基にした個別教育のため、記録の書き方に関して着眼点や捉え方等について、職員に対して日常的に指導を行っている。職員は午睡中や夕方の時間帯に打ち合わせを行い、情報交換をしている。また、メモやホワイトボード等を活用して周知に努めている。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
モンテッソーリ教育を基に、子どもが自分で選び体験しながら学べる環境を整えている
「子どもは教えられて育つのではなく、体験を通して自分で育つ力を授かっている。ひとりとして同じ子どもはいない」というキリスト教の教えに基づき、あえて発達課題を設定せず、個性を尊重して柔軟に対応している。モンテッソーリ教育をベースにした保育で、子どもがやりたい時に思う存分取り組むことは、様々な学びになり自立に繋がると考えている。子どもが自由に玩具を選べる遊びのコーナーがあり、また、職員が活動に応じた材料や道具を用意して、そこから個々に自分でやることを決めている。
特別な配慮が必要な場合も含めて、子どもたちが互いの違いを尊重し一緒に過ごしている
遊び・行事・食事等で異年齢の関わりが多く、外国籍や支援が必要な子どもも一緒に過ごし、幼児は異年齢混合クラスになっている。全クラスが複数担任で職員を基準以上に配置し、経験を積んだ職員がクラス担任をしている。特別な配慮が必要な子どもが在籍する場合は、必要に応じてフリーの職員が加わり、他の子どもと一緒に過ごせるように援助している。現在、行政の巡回指導はないが、療育の専門機関にクラス担任が同行して、子どもの訓練を見学し学ぶことがある。「要支援児委員会」を組織して園全体で取り組み、支援内容の充実を目指している。
年長児の就学に向けて年間計画を作成し、小学校と交流、連携を図りながら支援している
年長児が小学校教育へ順調に移行できるように、「小学校接続カリキュラム」を作成し、1年を4期に分けて各期のねらい・取り組み・配慮等を定めている。小学校とは連携会議に出席して日頃から連携を図り、保育所児童保育要録を作成して子どもの状況を引き継ぐ。新型コロナウイルスの感染症の予防対策を実施する前は、小学1年生の担任教諭が来園して、クラス担任と直接話し合うことがあった。また、年長児は小学校を訪問して校内を見学し、学芸会に招待されたり、お買い物ごっご等で一緒に遊ぶ機会を設けて交流がある。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登降園時にクラス担任が保護者と直接会話して、子どもの様子を伝えるように努めている
全クラスが複数担任体制で、登降園時は必ずクラス担任のいずれかが保護者に対応し、コミュニケーションを持つように努めている。保護者に家庭での子どもの様子を聞き、園での様子を伝えて、必要な場合は電話連絡をする。0歳児から3歳児は連絡帳でも毎回保護者と情報を交換し、4歳児以上でも希望者は連絡帳を使う。各クラスのホワイトボード、ホームページのアルバム、季刊の園だよりでは、クラス活動の様子を伝えている。さらに今年度はSNS(画像共有アプリ)を使い、写真・動画で伝える試みも始めている。
子どもが興味・意欲を持ち、自ら行動して基本的な生活習慣が身につくよう援助している
基本的な生活習慣は子どもの興味・意欲を尊重して、やってみようと思った時にチャレンジできる環境がある。個々の月齢や発達で判断してトレーニングはしない。子どもが周囲の人を真似たり、新しいことに取り組んで学び、習得するのを見守る。保護者と子どもの様子を情報交換しながら、援助が必要な時は職員が手伝い丁寧に関わる。子どもたちは自分の物は自分で管理し、お茶コーナーで自由に水分を摂り、鏡・ブラシ・ティッシュを設置したコーナーで自分で身だしなみを整えている。2歳児クラスは進級前に上履きに慣れる期間を設けている。
午睡(休息)は個々の生活リズムや体調に合わせて、時間帯や長さに配慮している
「活動」・「栄養」・「睡眠」をバランス良く保つことを目指している。午睡は一人ひとりの生活リズム・体調に合わせたタイミングや長さで、眠れない子を無理に寝かしつけることはない。年齢が大きい子どもが長時間寝ている時は、その子の体力や体調を考慮しながら時間をみて起こすこともある。疲れた様子があれば、午前中でも横になって休む。5歳児は1月から午睡をしない生活に切り替えている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもに意見を尋ねたり選択を委ねて、自分で考えて行動する経験を積んでいる
子どもが自由に選択し、遊びこめる時間と環境がある。遊びのコーナーを設置するだけでなく、乳児期から子どもに意見を尋ねたり、選択を委ねる場面を意図してつくり、自分で考えて行動する経験を積んでいる。遊び方も自由で、職員は見守りながら一緒に遊ぶが、主導権は常に子どもに持たせている。遊ぶ場所も室内に限らず、廊下・玄関ホール等も使い自由に遊んでいる。職員はクラス別保育計画・年間カリキュラムに基づく月案・週案を作成し、活動に応じた玩具・道具・材料を数種類用意して、子どもが自分で選び取り組むようにしている。
子どもの言葉の感覚を養い、様々な表現に楽しく取り組めるように職員が配慮している
遊び・活動への参加は子どもの意思を尊重して強制はしない。消極的な子どもには様子を観察して見守りながら、タイミングを見て職員が声をかける配慮がある。言葉に対する感覚を養えるように、子どもとの会話は丁寧を心がけて、玩具・教材を手に取れる場所に置いている。お集まりでの発表など、人前で話す機会も設けている。音楽、廃材を使った製作、縫物、ぬり絵、描画等の表現活動に自由に取り組み、乳児はリズム体操、幼児はリトミックの時間がある。製作途中や完成した子どもの作品は所定の場所に置いて、暫くはそのまま保管している。
戸外・園外活動をで、季節を感じ自然に触れる体験を増やすように取り組んでいる
戸外活動は乳児用テラスに砂場を設置し、園庭ではボール遊びができる。季節のテーマに沿って公園・神社等へ散歩することが多く、子どもが興味を持って自然の動植物に触れることを尊重している。袋を持参して木の実・花・落ち葉などを拾ったり、子どもが掴まえた虫・蛙・ザリガニ等を園内で職員と園児が一緒に世話をしている。弁当を持って出かける園外保育があり、乳児クラスは近隣の公園へ、幼児クラスは子どもの希望に応えて時にはバス・電車を使い動物園等に遠出していた。今年度は感染予防のために、幼児クラスも徒歩で行ける公園へ行っている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
年間を通して様々な行事があり、子どもの興味や自主性を尊重して取り組んでいる
イースター・収穫感謝礼拝・クリスマス礼拝等のキリスト教行事や、毎月の誕生会、夏祭り・大運動会・新年もちつき大会等の多彩な行事がある。運動会・クリスマス礼拝は日頃の活動を披露して、保護者と共に子どもの成長を確認する。クリスマス礼拝はイエス生誕劇に年長児を中心に取り組み、配役も子どもたちが話し合い決める。年長児のお泊り保育は子どもの希望を取り入れて、ピクニック・買い物・クッキング等を実施して、寝る場所も子どもが園内の好きな場所を選んでいる。
行事に保護者の協力があり、子ども・保護者・職員が対話して体験を共有する配慮がある
行事に取り組む子どもたちの様子は、園だよりやホームページのアルバムに写真を掲載して保護者に伝えている。保護者参加行事は園のしおりに年間行事予定を掲載して、入園進級式・ファミリーデー・夏祭り・大運動会・バザー・クリスマス礼拝・新年もちつき会等を土曜日や日曜日に開催する。父母会の協力があり企画・運営に保護者が主体的に関わり、子ども・保護者・職員が体験を共有して、対話しながら共に育つことを目指している。今年度は新型コロナウイルスの感染症の予防のために行事の中止・変更があり、保護者の参加も限定されることがあった。
感染症の予防対策を実施する中で様々な工夫をし、開催に向けて前向きに取り組んでいる
新型コロナウイルスの感染症予防のために、昨年度までは行事の中止・変更が相次いだが、今年度は様々な工夫で開催に向けて前向きに取り組んでいる。夏祭り・餅つきは子どもたちだけで開催し、お泊り保育は全国の感染者数が減少した時期に実施した。敬老会は祖父母に子どもからの手紙や写真・動画を送った。保護者参加のファミリーデー・夏祭り・バザー・大運動会・クリスマス礼拝は、密を避ける対策をとり開催できた。例年は夏祭り・大運動会・バザー・新年もちつき会に地域の人が参加して交流が活発だったが、今年度は園児と保護者に限定している。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
落ち着いた環境で過ごせるように、部屋の移動や職員の交替を必要最小限にしている
園舎は上階に高齢者施設が入る鉄筋8階建ての2階部分にある。冷暖房完備で採光・通気が良く、保育室の床は弾力性に優れる木材フローリングを使用している。机・椅子・玩具等に木製の物を取り入れている。0・1・2歳児の保育室は一部が畳敷きで寝食分離している。基本的に延長保育も部屋の移動はなく、1日を通してクラス担任と共に同じ保育室で過ごす。複数担任体制でクラス担任が時間をずらして早朝・延長時間も勤務しており、子どもの遊びが途切れずに遊び込める環境を維持している。
年齢が異なる子どもの交流を通した成長を大切にして、日常的に機会を設けている
様々な年齢の子どもが一緒に過ごしながら互いに成長することを大切に、積極的に異年齢交流を行っている。3・4・5歳児は異年齢混合クラスで自由保育を中心に過ごしている。1日を通して異年齢児が一緒に遊び、個々にやりたい時にやりたいことを選び、遊びのグループができる。2歳児クラスは進級する前に、異年齢混合の幼児クラスで過ごす時間を設けて徐々に慣れる配慮がある。また、年長児が乳児クラスで過ごす「訪問会食」があり、乳児と一緒に食事やお世話をして思いやりを育んでいる。(現在は感染予防のために、食事の世話を中断している)
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
給食の材料や味付けに配慮して、食物アレルギー等は除去食・代替食で対応している
給食は旬の食材と無添加調味料を使い米食が基本の献立で、ビタミン豊富な胚芽米や麦飯を取り入れている。味覚を育てるために素材の味を活かす薄味で、噛むことを重視した調理で、おやつも手作りを心がけている。食物アレルギーは主治医の指示に従い除去食・代替食で対応する。アレルギー児対応表や該当するメニューを色分けした献立表を保育室に掲示し、専用トレイを使い誤食を防いでいる。食事席はアレルギー等に注意したうえで、子どもが自由に選択している。宗教等による禁忌や体調不良にも、同様に個別に対応できる。
子どもたちが楽しく食事ができるように、食事環境や献立の工夫に取り組んでいる
給食は各クラスで食べて、食器は陶器を使っている。幼児などは食事のトレイを自分で運び、給食当番を交替で担当して、食事の前に全員揃って歌・お祈りをする。例年は地域や施設の高齢者を招き一緒に食べるお食事会、年長児が乳児クラスを訪れる訪問会食等があり(今年度は感染予防のために中断している)、普段と違う雰囲気で食事をする機会もある。3月は子どもたちのリクエストに応えるリクエストメニューを企画し、希望の多いメニューのいくつかを金曜日に取り入れて提供している。
野菜栽培・お手伝い体験・調理保育等を通して、食に対する興味が持てるようにしている
芋畑への遠足があり、苗植え・草取り・収穫等の一連を体験して、収穫した芋は芋煮会で調理する。園内ではオクラ・トマト等の野菜を育てる。乳児から食材に触れる機会があり、キノコを割いたり、枝豆をもぎ取り、トウモロコシの皮むき等を体験する。幼児のクッキングは梅シロップ・おにぎり・カレーライス等に挑戦する。行事に合わせてクリスマスケーキの飾りつけ、餅つき等にも取り組んでいる。保護者には食事見本の展示、毎月の「ごはん通信」の掲示、季刊の食育だより等で食や食育に関する情報を提供している。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
子どもが経験から危険を回避する力を養うように、職員は見守り必要な注意を伝えている
危険を察知する能力・対応力を養い、自分を守る意識・知恵・行動力を育てるために、職員は危険を伝えるが過保護は避けて、子どもが経験から学んで身につくように支援する。包丁・はさみ等を使う時も子どもの自主性を尊重し、一声かけて様子を見守り、必要な時は「ゆっくりやろう」等の注意を促す。手洗い・うがい・歯磨きを習慣にして、4・5歳児は歯磨き指導を6月に行う。健康安全教育は看護師と保健衛生・安全対策チームを中心に、防災防犯訓練を毎月実施し、身体測定の日に看護師が体・健康・感染予防等のお話・紙芝居で子どもたちに伝えている。
医療的ケアや配慮が必要な場合は、看護師が加わり保護者・主治医と連携して対応する
薬は原則として預からず、主治医の指示がある場合に限り、処方薬に限り1回分を預かることがある。喘息・アレルギー等には、看護師が加わって保護者・主治医と連携して対応している。健康に関する相談はクラス担任が受けて、内容に応じて看護師・嘱託医が保護者に説明する。乳幼児突然死症候群の予防は、午睡中の子どもの呼吸・顔色・姿勢等を0歳児は5分、1歳児・2歳児は10分ごとに確認して睡眠チェック表に記録している。
入園のしおり、保健だより、園内掲示等で保護者に健康管理に関する情報を提供している
子どもの健康診断・身体測定の結果は、健康カードや専用用紙で保護者にお知らせする。感染症は入園のしおりに一覧表を掲載して保護者に伝えている。しおりでは「小さなけがの体験から大きなけがを防ぐ力をつけて成長していきます」と呼びかけ、生活リズムを整えること、丈夫な身体をつくること、清潔に心がけることの具体的な取り組みを示している。園内で感染症が発生した時は、発生状況の最新情報と「お知らせ」を掲示して注意を呼びかける。季刊の園だよりに保健だよりを掲載して、健康管理に関する情報を保護者に提供している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
必要な保護者が利用できるように、延長保育を実施している
延長保育を18時15分~19時15分として実施している。満1歳になった翌月から利用できるようにしている。土曜保育も19時15分までとして実施しており、木曜日までに申し出てもらうことで利用できるようにしている。保護者からの相談にはいつでも応じる体制がある。必要があれば保護者の都合に合わせて、夕方や土曜日でも時間を取って応じている。帽子は園で用意して、保護者の負担を軽減している。
「両親や保育者も共に育つ保育」を方針に掲げ、保護者との関わりを重視している
親子で一緒に楽しむファミリーデイ、1日自由に過ごしてもらう保育参観等を実施している。また、希望があれば常時参観を可能としている。日々の生活の様子は、連絡帳を活用して保護者と情報交換するほか、クラス入口に掲示されたホワイトボードや、園だよりにクラス毎の様子を書いて知らせている。保育方針に「両親や保育者も共に育つ保育」を掲げて、保護者との関わりを重視している。父母懇談会を各学期ごとに開催している。また、新入園児と希望者を対象にした家庭訪問(今年度は中止)や個人面談を行い、保護者と職員が話し合う場を持っている。
コロナ禍においても行事の規模や実施方法の変更等をしながら交流を続けている
保護者参加の行事には、入園進級式、ファミリーデイ、夏祭り、大運動会、バザー、クリスマス礼拝、新年もちつき会等がある。父母会が組織されており、運動会やバザー等の行事では、委員となり保護者が企画・運営に関わる等、協力が得られている。委員を経験したり行事に参加することで、子ども・保護者・職員が体験を共有し、対話を大切にしながら共に育つことを目指している。コロナ禍となってからは、行事の規模や実施方法の変更等をしながら、保護者がなるべく参加し、交流できるように工夫している。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域にある神社や公園等、地域資源を活用できるようにしている
散歩に出掛ける際には近隣にある神社や公園等、地域資源を活用している。実習生や中学生の職場体験等を受け入れて交流ができるようにしている。警察の協力を得て、交通安全教室や不審者対応等を実施している。地域の子育て支援として、子育て広場「ころころ」を実施しており、ホームページに予定を載せて行事等に参加してもらい、交流を図っている。
コロナ禍となり地域との交流が難しい状況があるが、できる範囲で継続している
以前は卒園児や地域の様々な方と交流する行事が多数あったが、コロナ禍となり地域との交流が難しい状況がある。例年、夏祭り・運動会・バザー・クリスマス会・新年もちつき会等は、卒園児、地域住民や親子、高齢者等が参加する。町内にお知らせを掲示して、誰でも参加できるようにしたり、新年もちつき会には力士が来園する等していた。今年度はバザーについては卒園児が参加している。高齢者施設の利用者が行事を見学したり、動画を活用して様子を見せ合う等、感染症の対策をしてできる範囲で交流を続けている。
「わいわい同窓会」は休止としているが、感染症の終息後は再開を予定している
今年度は新型コロナウイルス感染症の予防のため休止中としているが、例年は園内に事務所を置き、園が運営する「わいわい同窓会」を実施している。卒園児とその保護者、地域の人々が参加して、年長児から小学6年生までを対象に、2泊3日のわいわいキャンプやスキーキャンプを同窓会が主体となって実施する。また、夏祭りや運動会など外部参加がある行事では、小学生や中学生が声をかけてお誘いする役割を担う。中学生、高校生、大学生がボランティアスタッフとして協力している。感染症の終息後は、再開を予定している。
【講評】
個人情報の取り扱いについては、入園時に保護者に説明して理解を得ている
個人情報保護に関する園の方針を掲示している。入園時にも説明している。子どもや保護者のプライバシーに関わる情報を外部とやりとりする必要が生じた場合は、その都度保護者に確認を行い、了解を得た上で対応している。子どもの羞恥心に関しては一律に配慮するのではなく、羞恥心が芽生えている子どもに対して個別に対応している。幼児用のトイレは区切り、他児から見えないように配慮している。排泄を失敗してしまった子どもには他児に見えないところで対応する等、その時の状況に応じた対応を行うようにしている。
見学の際にも説明するが、国籍、宗教、食習慣の違い等に配慮して保育を行っている
外国籍の幼児を受け入れたり、キリスト教以外の宗教を信仰する保護者と子どもにも配慮している。入園する前の見学の際にも説明をしているが、イースターやクリスマス等のキリスト教行事への声かけは注意して行うほか、食習慣の違いにも個別に対応している。虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、外部の研修会に参加したり、職員会議で情報を共有する等して、理解を深めている。
虐待の情報を得た場合には、関係機関と連携できるように体制を整えている
子どもの気持ちを傷つけるような職員の言動が行われることのないように、チェックシートを活用して振り返る等して、職員の意識向上に努めている。午睡や着替えの際に、傷やあざ等がないか確認し、虐待の早期発見に努めている。日々の子どもの様子で気になることがあれば、クラス毎の職員の話し合いや職員会議等に検討課題として提起する。また、虐待の事実を把握した場合は、園長を通して関係機関と連携を取る体制を整えている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
業務に必要だと思われる部分について、手順書やマニュアル等を作成している
提供するサービスの内容や方向性については、全体的な計画の中で細かく提示しており、職員会議等で周知している。アレルギーや感染症予防、危機管理等、業務を行う上で必要だと思われる部分について、手順書やマニュアルを作成して整備している。マニュアルは園長室に置いたり、各クラスに掲示する等して、職員が確認できるようにしている。
新年度を迎えるにあたって業務内容の見直しを図り、保護者の意見も反映させている
毎年新年度を迎える前に、業務内容の見直しを図るようにしている。職員それぞれが納得できる経緯を持つことを大切にしている。保護者も園行事に参加してもらい、様々な体験を共有し、保育者との対話を大切にしながら共に育ちあっていくことを園方針としている。意見・要望は、父母総会やクラスごとの父母懇談会等からも収集している。園のご意見BOXも設置している。個人面談や家庭訪問等を通じても保護者との意見交換を行い、次年度の計画に反映するようにしている。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
園の基本方針として、「いろいろな人の中で育つ保育」を掲げている
隣接する日本聖公会「聖救主教会」が母体の社会福祉法人が経営する保育所であり、キリスト教の価値観に基づく保育を実践している。園の基本方針は、「いろいろな人の中で育つ保育」であり、併設する教会や高齢者施設、幼稚園等に集う人々のほか、地域住民等との子どもたちの関わりを大切にしている。そのため、セキュリティ対策による安全性を確保した上で様々な人々の往来が可能な造りとなっている。入園進級式には保護者全員に参加してもらい、年1回の父母総会においても園長から理念・方針を伝えている。今年度は、分散型・書面等で行っている。
月1回の聖書研究では、キリスト教の価値観を日常の保育にどう活かすかを確認している
年度当初には、法人全体の職員を集め、総合スタッフミーティングを開催している。法人の沿革から基本理念、本年度のテーマ、各施設の事業計画の確認、新人職員紹介等を1日かけて行う。今年度は、施設ごとに動画を作成して各施設で視聴した。毎週開かれる職員会議のうち、月1回は聖書研究を行っている。聖書を学ぶことを通じて、キリスト教の価値観を日常の保育のなかでどう活かしていくかを確認している。そのほか、聖書研究後に行うマネジメント委員会、月1回水曜日のコミュニケーション会議、内部研修等を行う月1回の木曜会議を行っている。
保護者には、掲示板や季刊で発行している「まことだより」等で伝達している
事業運営に関する重要事項は定款の定めにより理事会・評議員会にて審議・決定される。その他の案件に関しては、園運営の中心を担うマネジメント委員会に諮り、職員会議にて討議したうえで決定することで、経営層による独断で物事を進めないようにしている。職員の自主性とやりがいを尊重し、一人ひとりの成長を願って皆で話し合う機会を設けている。職員それぞれが納得できる経緯を持つことを大切にしている。決定事項を保護者に伝達する手段として、父母専用の掲示板、季刊で発行している「まことだより」、メールによるお知らせの一斉配信がある。