評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
①障害の有無にかかわらず、生き生きと生きるをモットーに社会参加の場とする。
②自己の持っている能力を発揮することができるよう多方面より取り組みをおこなう。
③食文化の一端を担うという自覚をもち、責任ある取り組みをおこなう。
職員に求めている人材像や役割
①利用者個々人により添った支援と協調性
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①対人支援の職種であるので、相手の尊厳を尊重して取り組んでほしい
全体の評価講評
特によいと思う点
中学生の職場体験を令和4年度は市内の支援級2校、普通級2校から受け入れています。事業所でのパン作りと出張でのパン販売などの機会を通じて、障害者理解の取り組みを継続しています。具体的には従来の市役所ホールでの販売に加えて、週一回のパンの店頭販売、定期的な移動販売、高齢者施設や中学校でのパン販売など、地域での販売活動を拡大しています。コロナ禍の中でも販売場所を分散して開催するなど工夫して実施し、売り上げアップにも繋げています。
事業所の主な作業であるパン製造作業について、従来はスライサー・刃物の操作や清掃、パン焼きなど危険性が伴うために職員が行うことにしている作業がありました。しかし、今年度から利用者の習熟度や意欲を考慮しながら、職員付き添いのもとで本人に担当してもらう試みを通じて、利用者のチャレンジによる作業能力の拡大と意欲の増進を進めています。その結果、職員の自己評価でも「利用者のできることが増えた」「自分から仕事を見つけて仕事をしている」との肯定的な意見が上がっており、今後一層の発展が期待できます。
コロナ禍でも、余暇活動の一つとして、1日外出の機会を設けています。グループレクリエーションの中で、利用者自身が行き先を決めて、利用する公共交通機関を調べるなどの取り組みを通じて社会資源を利用しやすくなるよう支援しています。より豊かな生活を営む上で必要な経験を提供し、必要に応じてサポートを行うことで、社会参加が促進されるように取り組んでいます。楽しみながら経験を重ねることは、利用者にとって有意義なものになっているといえます。
さらなる改善が望まれる点
平成30年10月に代表変更、職員のほとんどの交替後に、事業所が目指すことは変更はせずに、新理事を中心とし共有しましたが、新体制での運営が難しかったため、再度、令和4年9月に代表変更を行い、理念、ビジョンなどを再度確認して組織全体での共有化をめざしています。前理事会は保護者が中心となっていたため、組織づくりや経営、運営の視点が保護者目線に偏っていました。福祉関係者が新たに入って偏りの少ない理事会となって運営がはじまり、今後のビジョンなどの共有が課題となっています。
これまで事業所ではマニュアルの整備が遅れていましたが、虐待防止対応マニュアル・事故防止対応マニュアル・感染症対応マニュアル・災害対応マニュアル・苦情対応マニュアルを整備することで、多様なリスクへの対応についての基本的なマニュアルが出揃いました。また、利用者の支援業務については個別支援計画の見直しや評価を通じて、基本的なノウハウが蓄積されつつあります。今後、こうした取り組みを重ねることで、職員が日常的に活用できる利用者支援の手引書等が確立されることを期待します。
パン作りをメインの作業として取り組んでいます。さらに個人のやりがいを感じられるよう製品作成にも取り組んでいます。高齢化など利用者の作業活動における課題には、利用者一人ひとりの強みを生かす形で作業工程を分けるなど、支援の工夫をしています。今後は利用者の機能低下などにより、さらに多彩な作業種の提供が必要になると認識していて作業種の検討をしています。様々な種類のパンを作るという特殊性はありますが、それぞれの能力を活かせるよう、手順を見える化するなどの工夫が期待されます。
事業者が特に力を入れている取り組み
中学生の職場体験を令和4年度は市内の支援級2校、普通級2校から受け入れています。事業所でのパン作りと出張でのパン販売などの機会を通じて、障害者理解の取り組みを継続しています。具体的には従来の市役所ホールでの販売に加えて、週一回のパンの店頭販売、定期的な移動販売、高齢者施設や中学校でのパン販売など、地域での販売活動を拡大しています。コロナ禍の中でも販売場所を分散して開催するなど工夫して実施し、売り上げアップにも繋げています。
事業所でのパン製造作業では、仕分けなど利用者が担当して行う作業のほか、スライサー・刃物の操作や清掃、パン焼きなど危険性が伴うために従来は職員が行うことにしている作業がありました。しかし、利用者の習熟度や意欲を考慮しながら、職員付き添いのもとで本人に担当してもらう試みを今年度から進めており、利用者のチャレンジによる作業能力の拡大とそれに伴う意欲の増進を期待しています。その結果、職員の自己評価でも「利用者のできることが増えた」「自分から仕事を見つけて仕事をしている」との肯定的な意見が上がっています。
余暇活動の一つとして、1日外出の機会を設けています。グループレクリエーションの中で、利用者自身が行き先を決めて、利用する公共交通機関を調べるなどの取り組みを通じて社会資源を利用しやすくなるよう支援しています。より豊かな生活を営む上で必要な経験を提供し、必要に応じてサポートを行うことで、社会参加が促進されるように取り組んでいます。楽しみながら経験を重ねることは、利用者にとって有意義なものになっているといえます。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:食工房ぱるに通所されている19名を対象として聞き取り調査を実施しました。
- 調査方法:聞き取り方式
食工房ぱるに通所されている19名を対象として聞き取り調査を実施しました。 - 有効回答者数/利用者総数:19/19(回答率 100.0% )
利用者調査は11月24日(木)の14:00~15:30に利用者19名全員に評価者3名で聞き取り調査を実施しました。総合的な満足度は「大変満足8名」「満足5名」の13名(68%)が満足されています。3名がどちらともいえない、2名が不満と答えています。調査に対しては、「聞いてもらえた」「いろいろ聞かれるのはめんどくさい」などの意見がありました。
アンケート結果
4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
19名全員が「困った時、職員は助けてくれている」と回答しています。「体制が変わった」「言葉の暴力がある」「精神的に追い詰められた」などのコメントがありました。
2.事業所の設備は安心して使えるか
16名(84%)が「身の回りにある設備は安心して使える」と回答しています。「狭いので広くしてほしい」「使っていない設備があるのでわからない」「事業所の水道水がかび臭いので直してほしい」などのコメントがありました。
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
17名(85%)が「他の利用者との交流など、仲間との関わりは楽しい」と回答しています。「仲間と一緒にやる店頭販売が楽しい」「お話をいろいろとできる」「前は楽しかった」「親しくしていた方がいなくなった」「来ていても憂鬱」などのコメントがありました。
16.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
15名(79%)が「就労に向けた知識の習得や能力の向上に役に立っている」と回答しています。「パンの具の料理をしている」「足手まといかなと思っている」などのコメントがありました。
17.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
16名(84%)が「工賃等の支払いの仕組みについて職員の説明がわかりやすい」と回答しています。「説明はありません」「言ったときのみ見せてもらった。自分がどれくらいもらえているのか説明はなかった」「もう少し工賃を上げて欲しい。要望を伝えているができないと言われる」などのコメントがありました。
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
17名(85%)が「生活スペースは清潔で整理されて空間になっていると思う」と回答しています。「作業スペースが狭い」「お掃除をやっています」などのコメントがありました。
19.職員の接遇・態度は適切か
15名(79%)が「職員の言葉づかいや態度、服装などが適切だと思う」と回答しています。「職員の言い方がきつい。穏やかに言ってほしい。他の職員には相談している。施設長が特に合わない」「職員の中で言葉遣いや態度が乱暴な人がいるので改めてほしい」「苦手な職員がいて強い口調が気になる事がある。怖いのでもっと優しく言ってほしい」「利用者でマスクが苦手な人がいるのを職員がいちいち注意するのはどうかと思う」「嫌なことを言われたことがない」などのコメントがありました。
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
18名(95%)が「けがをしたり、体調が悪くなったときの職員の対応は信頼できる」と回答しています。「施設長のことばが否定的に聞こえる。他の職員は心配して声をかけてくれる」などのコメントがありました。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
15名(79%)が「利用者同士のいさかいやいじめ等があった場合の職員の対応は信頼できる」と回答しています。「いさかいはなくなった。施設長の対応に不満がある」「けんかはない」などのコメントがありました。
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
16名(84%)が「気持ちを大切にしながら対応してくれる」と回答しています。「管理者が大切にしてくれない」などのコメントがありました。
23.利用者のプライバシーは守られているか
15名(79%)がプライバシーを職員が守ってくれている」と回答しています。「相談しても筒抜けになる。管理者には相談しやすいが、信用できない」などのコメントがありました。
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
16名(84%)が「サービスに関する計画を作成したり見直しをする際に、あなたの状況や要望を聞いてくれます」と回答しています。「全く聞いてくれない」などのコメントがありました。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
16名(84%)が「計画やサービス内容についての説明はわかりやすい」と回答しています。コメントは特にありませんでした。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
16名(84%)が「不満に思ったことや要望を伝えたとき、職員はきちんと対応してくれている」と回答しています。コメントは特にありませんでした。
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
12名(63%)が「困ったときに、職員以外の人にも相談できることをわかりやすく伝えてくれる」と回答しています。「第三者委員はいない」などのコメントがありました。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
中長期計画や予算については事業所変化に合わせて策定しています
永年の懸案であった事業所移転については、検討を重ねていますが、就労継続支援B型のみではなく、生活介護を含めた事業運営の提案が東大和市からあるため、改めて課題を整理し取り組んでいます。作業種目の見直し、職員役割や職員体制の変更、売り上げアップのための工夫、パン製造器具の古さや使いにくさへの対応、業務の効率化などに向けてITの導入など課題はたくさんありますが、一つ一つの課題を細かく分析してそれぞれ計画策定し予算をつけて向上する姿勢があります。
地域の関係機関のネットワークに積極的に参加し、地域との連携が進んでいます
共同作業所連絡会や東大和障害福祉ネットワークなどに参加して、地域の福祉関連の情報を収集しています。特に共同作業所連絡会では、共同受注のごみ袋の作業や、共同販売会の開催などの共同事業を行うとともに、東大和市への要望を連携して提出する機会を設けています。事業所は、積極的に連絡会に参加し、地域の福祉の動向をとらえており、理事会で共有する一方、職員会議などで職員にも情報を伝えています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
倫理綱領の理解、遵守のために力を入れて取り組む予定があります
倫理綱領は、命の尊厳、個性主体性の尊重、人権の擁護、社会への参加、生活環境の整備、専門的な支援の6つの項目があります。それぞれの項目について、どのように具体的に行動をすすめていくか、事業所全体で取り組もうとしています。職員行動規範は、1.日常での職員の基本的態度 2.利用者のプライバシー保護に関すること 3.利用者への体罰(身体拘束、暴言、暴力、無視、放置等)に関すること 4.利用者への強要、強制に関すること の4項目があり、職員全体で遵守するシステムを検討しており、倫理綱領は掲示しています。
虐待防止マニュアルは改訂しましたが、委員会の開催などが課題となっています
虐待防止に向けて、事業所独自のマニュアルとして「虐待対応マニュアル」を作成しました。マニュアルを形骸化させないために、職員全員参加の虐待防止研修や虐待防止委員会の設置、虐待防止アンケートの実施と振り返りなどを早急に行えるよう、システム作りの検討を進めています。利用者の意向については、サビ管がモニタリングの時に意識して傾聴したり、毎日の帰りの会などの機会に確認するなど、個別に丁寧に対応しています。
販売や職場体験などを通して地域貢献の取り組みを行っています
中学生の職場体験を令和4年度は市内の支援級2校、普通級2校から受け入れています。事業所でのパン作りと出張でのパン販売などの機会を通じて、障害者理解の取り組みを継続しています。具体的には従来の市役所ホールでの販売に加えて、週一回のパンの店頭販売、定期的な移動販売、高齢者施設や中学校でのパン販売など、地域での販売活動を拡大しています。コロナ禍の中でも販売場所を分散して開催するなど工夫して実施し、売り上げアップにも繋げています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
リスクマネジメントは水害と火災を中心に進めています
作業種目の中心であるパン作りについては、食中毒・感染症防止のための手洗いや異物混入を防ぐためのノウハウを含め、長年の蓄積と経験に基づき実施されています。自然災害については、一時避難所である中学校への避難訓練などを定期的に実施して、経路は確認しています。しかし、水害が起きやすい場所に事業所があるために、水害時の避難のマニュアル作りや事業継続計画は今後の課題として取り組んでいます。災害の避難時には身体障害の方が階段を利用せざるを得ないことがあるため、避難方法を再確認しています。
情報管理や役割に合わせた権限や情報の管理と効率的な運用が課題です
情報の管理やその取り扱い、またその扱いの権限について、理事やサービス管理責任者、会計担当者がそれぞれ適切に自覚しており、具体的な管理と運用システムの検討を行っています。また、作業室や事務所や相談室の利用方法が整理されておらず、個人情報の情報管理体制にも課題があります。利用料などの請求事務、利用者及び職員の勤怠管理、工賃の支払管理、利用者の支援記録など様々な業務にITの導入を行うことで効率的な運用を図ることも早急に取り組むべき課題となっています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
事業所の状況に踏まえた人材育成や適切な人材採用、職員配置に取り組んでいます
半年前に代表変更があり、運営体制が変わったため、常勤4名の職員の意識を高めるべく、情報の共有に取り組んでいます。管理者が職員との個別面接を実施して、個々の働き方、仕事への不安、不満、希望、意見などを聞き取り、運営体制や支援向上に取り入れています。非常勤を含めた人材育成、職員配置、役割分担など具体的に取り組んでいます。職員不足は継続しており支援員や経理事務員を募集していますが、新任職員が定着しやすい組織運営が求められます。
組織の目標の継続のため研修計画を作成し具体的に進める計画があります
事業所の代表者交代で新たな運営体制の確立が課題ですが、職員一人ひとりが深めた支援内容をより職員間で共有化するために、内部研修や外部研修への参加や研修内容の共有化のための振り返り研修など、支援の充実のために研修に積極的に参加する計画があります。福祉以外からの転職者も複数いるため、様々な研修を採り入れて支援の充実を図ることが今後の課題です。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
平成30年10月の理事長交代や職員退職という大きな変化に対して、残った理事を中心として一からの組織作りを行ってきました。残った理事を中心とした経営層は、事業所の課題を一つ一つ丁寧に洗い出し、事業所の目標や役割、支援員としてのあり方など見直しを行ってきました。しかし、理事が保護者中心だったためか、保護者目線に偏った経営、運営となり、運営がかなり行き詰まったため、福祉関係者を取り込み、新たな代表をたてて、偏りの少ない新理事体制に移行しました。令和4年度は再度の出発となりましたが、事業所移転も含めて、新たな課題も見えており、理事会、職員会議、職員連携など具体的な取り組みが始まりました。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
理事、職員集団など、それぞれの役割を明確にすることで、課題を整理して取り組む内容が具体的となっています。令和5年度以降、具体的な計画を事業計画書等への反映、職員の役割分担などをおこない計画的に実施する姿勢があります。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
代表交代、新体制の理事会等、変化が大きい状況の中でしたが、コロナ禍でも地域貢献や地域活動は継続して行っており、工賃維持の取り組みをおこなっています。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
中学生の職場体験を令和4年度は市内の支援級2校、普通級2校から受け入れています。事業所でのパン作りと出張でのパン販売などの機会を通じて、障害者理解の取り組みを継続しています。具体的には従来の市役所ホールでの販売に加えて、週一回のパンの店頭販売、定期的な移動販売、高齢者施設や中学校でのパン販売など、地域での販売活動を拡大しています。コロナ禍の中でも販売場所を分散して開催するなど工夫して実施し、売り上げアップにも繋げています。
サービス分析結果
【講評】
パンの移動販売等を通じて事業所の周知や事業所の情報提供に努めています
事業所は、東大和市共同作業所連絡会に参画し、連絡会に所属する市内の作業所が企画を持ち寄って開催する地域イベントに協力し、そこでの活動を通じて事業所に関する情報の周知を図っていますが、コロナ禍では工夫して実施しています。また、高齢者のデイサービス、他の作業所や中学校での移動販売は継続して実施しその機会にパンフレット等を通じて当事業所の活動について紹介しています。パンの美味しさを通じて、事業所の良いイメージを伝えることができています。
利用希望者の問い合わせがあった場合には、受け入れる準備が整っています
事業所の情報はパンフレットとホームページで提供しています。ホームページは、立ち上がっていますが、更新方法、管理方法、支払い等に課題が見つかり更新ができていない状況となっており対応中です。特別支援学校や新規の利用希望者の問い合わせはここ数年ありませんが、実習や体験等の受入も含めていつでも受け入れる状況は整っています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
サービス提供開始・終了時の対応は着実に行っています
利用希望者の見学希望はあってもコロナ禍もあって辞退されるなど、新たな利用希望者の受け入れはなかなか進まない状況ですが、サービスの開始に当たっての説明や手続き等の対応は準備しています。利用希望のある方は実習や体験をへて、利用者の不安を少しでも軽減したり、面談等で要望を聞いた上で利用を開始していただいています。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
利用者の意向を取り入れた個別支援計画をもとにした支援が行われています
事業所の個別支援計画は、本人の意向を確認しながら作成され、短いセンテンスにルビを付けた文章になっており、利用者にも理解しやすいものになっています。計画の内容は、利用者本人の意向や今後の希望を生活・作業の目標として掲げる一方、これらの目標を達成するため具体的にどう支援するかを明示し、支援者にもそのポイントがわかる構成となっています。支援計画の評価についても、不十分な点を分析しつつ、今後の対応についても具体的な支援方法を明示する内容になっています。
利用者の希望に沿った作業内容の拡大など、本人の可能性を伸ばす支援を行っています
事業所での作業について、たとえばパンの製造では仕分け作業など利用者が担当して行う作業のほか、スライサー・刃物の操作や清掃、パン焼きなど危険性が伴うために従来は職員が行うことにしている作業がありました。しかし、作業に関する利用者の習熟度や意欲を考慮しながら、職員付き添いのもとで本人に担当してもらう試みを今年度から進めており、利用者のチャレンジによる作業能力の拡大とそれに伴う意欲の増進を期待しています。
日々の利用者の状況変化など情報を的確に把握し、支援に反映しています
利用者の日々の健康状態や変化などの情報については、家族やグループホーム職員との電話連絡や連絡帳の記載を通じて情報収集に努め、支援に反映しています。たとえば利用者のむせ込みがあれば、グループホームと情報を共有して記録を残し、かかりつけ医での受診に際して正確な情報が伝えられるようにしています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている
- 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
- 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
- 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
【講評】
個別支援計画に基づいて支援し、達成度を確認しやすくしています
面談実施の際に将来についての考えを丁寧に聞き取って、親亡き後の生活についてのイメージを聴き、家族とともに一緒に考えるよう促しています。個別支援計画書の各項目はわかりやすく端的に表現されています。ルビをふり、利用者に話しかけるような表現になっていて、利用者が頑張ること、職員が支援することが明確に示され、取り組みやすくなっています。特に作業については重点的に計画に盛り込んでいますが、これも計画が達成されたかどうが、利用者にもわかりやすくなっています。
一人ひとりに合わせた手段と方法でコミュニケーションをとっています
コミュニケーションの取り方は、筆談で行うなど、一人ひとりが理解しやすく、かつ、表出やすい手段で行っています。施設のスペースや部屋の作りは個別スペース十分に確保できる状況ではないですが、他者に聞かれたくないを内容の話は車の中でするなどの工夫をし、相談する機会と場所を確保しています。また、表情カードを活用して気持ちを確認する支援も進め、以前にはなかった利用者の感情表出を引き出すなどの成果が出ています。
2.利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている
- 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
- 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
- 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
- 【食事の提供を行っている事業所のみ】
利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している
【講評】
利用者が主体的になってルール作りをし、職員がそれを支援しています
利用者の自治会で、事業所内でのルール作りを行っています。職員は利用者の力を尊重し、見守りつつ適切に介入しています。コロナ禍で定期的に自治会を開催しにくい状況ではありますが、ぱるのルールとして、「あいさつはしっかりする」「ひとをよぶときはみょうじ(うえのなまえ)でさんづけでよぶ」「さぎょうちゅうはひとのじゃまをしない」「ちゅういしているときはみんなでいわない・せめない」などの決まり事を利用者自らが書いて掲示し、みんなで守るようにしています。
利用者が自分らしく充実した時間を過ごせるような工夫をしています
作業ではパン作り以外にもブレスレットやストラップ作りなどのビーズ製品のような、形に残る製品づくりの作業を提供し、利用者の意欲向上とやりがいに繋げています。パン作りにおいても、達成感が得られるように励ましとねぎらいの声掛けを行っています。余暇時間でも、所定の棚に様々なジャンルのCDやカルタなどのカードゲーム、テーブルゲームなどの余暇道具を用意するなど、充実した時間を過ごせるよう工夫しています。
3.利用者が健康を維持できるよう支援を行っている
- 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
- 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
- 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
- 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】
服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
【講評】
利用者が率先して衛生面に留意できるよう工夫しています
手洗い、手指の消毒を励行し、衛生面では食品を扱う事業所なので特に注意を払い徹底して対策をとっています。コロナ禍での日常生活を営む上での基本的生活様式となっている「まめに手洗い・手指の消毒」「咳エチケットの徹底」「3密の回避」などについて、文字と利用者にわかりやすい絵で表記して掲示しています。それによって利用者が意識して取り組めるようになっています。また、利用者の体調の変化には表情 動作からの読み取りによる確認を丁寧に行っています。
家族やグループホーム職員と密に連携して体調に留意しています
要援護者カードを作成し、個々の利用者の身体状況や服薬状況についての情報をまとめ、緊急時や災害時に適切な支援がなされるように体制を整備しています。グループホームを利用されている方については、日々の健康状態を、生活の場であるグループホーム職員とオンタイムで申し送りを行って支援しています。家族とは電話、連絡帳、および必要に応じて対面にて健康状態を共有することで適切な支援を行っています。
4.利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている
- 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
- 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
- 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
【講評】
コロナ禍においても家族と情報と状況の共有に努めています
コロナ禍においても対策をしながら、保護者会を年2回実施しています。運営状況、支援状況を報告する場となっていますが、写真で外出時の様子を伝えるなど、日々の利用者の様子がわかるような工夫もしています。個別支援計画のモニタリング時には家族面談を設けていて、日々の様子を双方で共有する場になっています。また、計画に進捗状況を伝えるとともに計画の修正の有無などを確認しています。予定表など、必要に応じて随時お知らせを配布し、事業所の情報を家族に周知しています。
関係機関・事業所との連携で利用者および家族の生活課題の解決に努めています
家族全体を支援するというスタンスで利用者支援に向き合っています。家族の高齢化や疾患等により、連携がとりづらいケースについては、福祉事務所のケースワーカーや相談支援事業所の相談員等との連携しながら、当面の課題解決と中期的な見通しについての検討を重ねています。きっかけをうまく作りながら家族とのやり取りを丁寧に行ない、利用者支援、家族支援を行っています。
5.利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている
- 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
- 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
【講評】
地域のネットワークづくりに注力しています
これまでにも行ってきた、市内の作業所連絡会の企画する作品展で出店したり、商業施設での作品展で製品販売を実施したりして、積極的に地域、関係団体とつながる取り組みを行っています。それらにおいて、利用者も販売などに関わり、利用者自身が地域社会とつながることを体感できるようにしています。また、施設の紹介など情報発信を発信してネットワーク構築に役立てる場にもなっています。
余暇活動を通じて地域で生活する上で必要な支援を行っています
余暇活動の一つとして、1日外出の機会を設けています。グループレクリエーションの中で、利用者自身が行き先を決めて、利用する公共交通機関を調べるなどの取り組みを通じて社会資源を利用しやすくなるよう支援しています。より豊かな生活を営む上で必要な経験を提供し、必要に応じてサポートを行うことで、社会参加が促進されるように取り組んでいます。楽しみながら経験を重ねることは、利用者にとって有意義なものになっているといえます。
12.【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている
- 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
- 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
- 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
- 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
- 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
【講評】
一人ひとりに合った多彩な作業を提供できるように努めています
パン作りをメインの作業として取り組んでいます。さらに個人のやりがいを感じられるよう製品作成にも取り組んでいます。高齢化など利用者の作業活動における課題には、利用者一人ひとりの強みを生かす形で作業工程を分けるなど、支援の工夫をしています。今後は利用者の機能低下などにより、さらに多彩な作業種の提供が必要になると認識していて作業種の検討をしています。様々な種類のパンを作るという特殊性はありますが、それぞれの能力を活かせるよう、手順を見える化するなどの工夫が期待されます。
工賃水準を高く維持するとともに、作業への意欲向上に努めています
工賃のしくみは丁寧に利用者に説明しています。パンの販売の際には、その日の頑張りがわかるよう。売り上げの発表をするなど、成果を実感しやすくしています。それにより作業に対する意欲向上に繫げています。工賃は25,000円程度と高い水準を維持しています。パン作り以外の作業について、その対価の説明は難しいという課題はありますが、概ね利用者の方には納得いただけています。
【講評】
利用者のプライバシーに配慮していますが、同意の手順と記録の作成が課題です
利用者一人ひとりにロッカーが確保されており、利用者個人の所有物や個人宛文書の取り扱いについては、利用者の自己管理としてプライバシーが配慮されています。また、発作の際の医療機関等への連絡などの場合を除いて、日常の支援では利用者個人の情報提供について同意をとるよう配慮しています。しかし、個人情報の提供に関するルールや、それを裏付ける同意書の作成・保管についての体制は不十分であり、今後はこうした文書を含む手続きの確立と保管体制の確保が課題となっています。
利用者一人ひとりの価値観に配慮し、本人主体の活動を尊重した運営を行っています
毎月開催される利用者の自治会は「悪口を言わない」「個人攻撃はしない」ことをルールとして、それ以外は利用者が自由に意見を言う機会としています。その中で、たとえば作業中にトラブルになりやすい場面を想定した利用者の話し合いでは、利用者自身が守るべきルールを確認することで、職員からの押し付けではなく、利用者一人ひとりが納得するプロセスが確保されています。こうした取り組みを通じて、利用者本人が主体となる活動を尊重した事業所運営が行われています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
多様なリスクに対応するマニュアルを整備して、事業所のサービスの基本としています
これまで事業所はマニュアルの整備が遅れていましたが、虐待防止対応マニュアル・事故防止対応マニュアル・感染症対応マニュアル・災害対応マニュアル・苦情対応マニュアルを整備することで、業務に関連する多様なリスクへの対応についての基本的なマニュアルが出揃いました。また、支援業務については個別支援計画の見直しや評価を通じて、基本的なノウハウが蓄積されつつあります。今後、こうした取り組みを重ねることで、職員が日常的に活用できる手引書等が確立されることを期待します。
パンづくりの作業手引き書は利用者それぞれの特性に合わせて確立しています
主な作業種であるパン製造については、一連の作業工程が利用者一人ひとりに合わせて切り分け、写真付きとなっており、それぞれの利用者が取り組みやすい作業内容とすることにより、定番の商品についての安定的な生産が可能になっています。こうした実質的な作業内容の標準化は確立されていますが、利用者や職員の変動や新製品の開発などニーズの変化があっても安定した品質の製品の製造を継続するためにも、わかりやすい作業の手順書やマニュアルの整備が待たれます。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
事業所が目指すことを明示し、その周知と共有に力を入れることを目指しています
平成30年10月に代表変更、職員のほとんどの交替後に、事業所が目指すことは変更はせずに、新たな職員間で再度共有し周知できるように新理事を中心とし共有しましたが、新体制での運営が難しかったため、再度、令和4年9月に代表変更をおこなっています。理念、ビジョンなどを再度確認して組織全体での共有化をめざしています。新体制に移行して半年程度のため、今後の新たな取り組み内容を明示して具現化をおこなう計画があります。
理事会は多角的な目線で経営、運営をめざしています
前理事会は保護者が中心となっていたため、組織づくりや経営、運営の視点が保護者目線に偏っていました。そのため、福祉関係者が新たに入ることにより、偏りの少ない理事会の構成として運営を開始しています。毎月1回の理事会では重要事項を中心に審議が行われていますが、月1回の職員会議では、勤務時間の違いから十分な時間が確保できないため、非常勤を含めた全体会議や全体周知の工夫が今後の課題となっています。