評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)「西東京市子ども条例」に沿った保育を行います。
2)西東京市が目指す保育 (保育の質のガイドラインより)
*子どもの最善の利益を考慮し、子どもの権利を守ります。
*子どもたちの『今』を大切にし、明日への期待を育みます。
*一人一人の違いを尊重し、その子らしい育ちを大切にします。
3)西東京市立保育理念
*子どもたちの健全な心身の発達を図ります。
*保護者の就労や社会参加を支えます。
*地域の子育てを支援します。
4)保育目標「楽しく過ごせる保育園」を目標に家庭・地域と連携し、子どもたちの健やかな育ちを目指している。
サブタイトルに「いきいきあそぼう!その子らしく!」をあげ、子ども達が安心して様々なことに取り組み、充実感や達成感を得て、更に好奇心や意欲を高めていけるようにしていく。園児一人ひとりの心身の状態に応じて適切な援助をし、各々の子ども自身の力を引き出せるように保育している。
職員に求めている人材像や役割
・ 公立保育園の職員という専門性を十分に活かしていくためにはどのようなことが必要なのか、職員が自ら考え、意識して 日々の保育に取り組んでいく。その中で園児や保護者の思いや状況を把握し、理解することで、園児一人ひとりに合った保育内容を考え、接することで、子どもたちの力を十分に引き出す保育を行える職員を目指してほしい。
・ 向台保育園の職員としての自覚を持ち「保育の質のガイドライン」「子ども条例」を念頭に園児や保護者の良き理解者として接し、信頼関係を紡いでいくことで、保護者が安心して子供たちを預けられる保育を心がけてほしい。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
(事業所のキャリアパスに基づき記載)
・ 園の理念や方針を理解し、子どもたちの健やかな育ちを保護者と共に支援すること。
・ チームワークを大切にし、より良い保育をめざす努力をすること。
・ 専門職それぞれの専門性を活かし、質の高い保育をめざす努力をすること。
・ 子どもが自己肯定感を感じることができる保育をすること。
・ 保育のプロとしての自覚を持ち、子どもの気持ちを丁寧に把握し、子どもの気持ちに応えることができる保育をすること。
全体の評価講評
特によいと思う点
集団生活の中においても、一人ひとりの子どもの姿を大切にしている。子どもの発達や興味に応じた玩具や環境に配慮し、子どもが主体的に遊べるよう努めている。また、行事等では、保育者が一方的に決めるのではなく、子どもたちの思いや意向に耳を傾け、子どもたちと一緒に作り上げることを大切にしている。例えば運動会でのパラバルーンの動きを子どもたちが考え意見を出し合ったり、発表会の5歳児の劇ごっこでは、自分たちでセリフを考えたり小道具を作ったりと主体的に行事に参加することで、当日は自信をもって行う姿が見られた。
子どもの権利を守り、人権を尊重した保育の在り方を全職員が同じ思いで取り組むために、昨年度は市内の公設公営保育園の副園長がリーダーとなり「人権」をテーマに保育士研修を行い、複数の保育士が交代で参加し園内研修にも繋げている。今年度も継続して、子どもの人権を尊重した保育を目指して、園内研修として、西東京市の「保育の質のガイドライン」を利用し、再度、各職員が読み込み、チェックをしたものは、園長が確認している。職員それぞれが自分の保育を振り返ることで、更なる保育の質の向上に繋げている。
コロナ禍で、近隣の小学校との交流等はできなかったが、近隣の公園への散歩や図書館の利用を行うことに加え、和太鼓や餅つきの道具の近隣小学校等からの借用、地域ボランティア「もぐらの会」による幼児に対する隔月の読み聞かせ、4・5歳児の近隣農園の畑でのじゃがいも掘りやさつまいも掘り体験、消防署と連携した総合避難訓練、警察署のスクールカウンセラー来園による5歳児対象の交通安全教室の実施など、地域に根ざした園として様々な地域の資源を有効に活用して、子どもが多様な体験や交流できる保育に取り組んでいる。
さらなる改善が望まれる点
保護者の意向や意見は、日々の登降園時の送迎時の会話、連絡帳等やご意見箱等で把握している。ただし、新型コロナ感染症対策のため、アンケートは運動会後のみの実施で、全体懇談会は中止、クラス懇談会も30分に、個人面談も15分に、制限されており、保護者の率直な意向や意見を聴くことが難しい面がある。今後、新型コロナ感染症の状況に応じて、市からの指示に従って、再開される各種行事後のアンケートの実施や全体懇談会の再開等により、保護者の意向や意見を収集する、さらなる積極的な取り組みを期待する。
コロナ禍前は、地域の未就園児の親子が夏まつりや運動会、誕生会などに参加する機会や園庭開放でも在園児と交流する機会を設け、参加者からは好評であった。ただし、新型コロナ感染症の影響により、現在は積極的な地域交流は見送る状況が続いている。今後、新型コロナ感染症の状況に応じて、市からの指示に従って感染症予防に配慮しつつ、地域の開かれた保育園として地域の親子との交流や子育てに悩んでいる保護者の支援につながる活動を再開し、西東京市立保育園の保育理念の一つである「地域の子育てを支援する」を実践することを期待している。
「西東京市公設公営保育園キャリアパス」等にて、職員についての必要な人材像や育成方針が明らかになっている。また、「西東京市職員の給料に関する条例・規則」や「「西東京市職員の昇任に関する規定」にて賃金や昇任についても明確になっており、「西東京市人事評価制度」に基づき自己採点シートを用いての自己評価や年2回の評価面談も行い、適切に人事評価を実施している。ただし、職員調査では人事に関する各種規定や制度の理解が不十分な職員も見られたことから、職員のさらなる意欲向上のため周知に努められたい。
事業者が特に力を入れている取り組み
地域子育て支援センター「やぎさわ」の協力のもと、やぎさわ地域連絡会3園の共同子育て事業として、「やぎさわランド」を年3回開催している。開催内容は手遊び・わらべうた・親子あそび・体操などで、担当となった園が企画し、1歳半頃から3歳半頃まで保護者・こども8組を対象に、やぎさわ保育園園庭で実施している。園独自でも、地域子育て支援センター主催講座等への講師派遣や今年度子ども家庭支援センター所管の「ピッコロ広場」での地域支援の試みも行った。また近隣の小規模保育園向け園庭開放など、コロナ禍で制約のある中対応している。
市の食育計画に基づき、栄養士と保育士が連携しながら、子どもたちの育ちに即した食育計画を実践している。絵カードを使った指導では、初めは分かりやすくイラストを使用し、慣れてくると現物に近い写真を使用しながら、例えば、「ほうれんそう」と「こまつな」の違いや「きゃべつ」と「レタス」の違いなどを楽しみながら気づきに繋げている。また、4月から年間を通して「体に必要な栄養とは」という話を継続的にしており、そのまとめとして3月には5歳児が自分たちで献立を考え実際に給食に実現させることで、食に関しての興味・関心を高めている。
子どもの身体つくりや健康のために、年間保健計画に基づき、年齢に沿った健康教育を実践している。6月には虫歯予防デーにちなみ、市の歯科衛生士や保健師が来園し幼児組が歯科衛生指導を受けている。看護師が、園独自で毎月「安全ニュース」を作成し、保護者に配信している。安全ニュースには、例えば「子どもの熱性けいれん時の対応」の保育者のフローチャート訓練の様子を写真入りで紹介したり、子どもの身体つくりのための活動を保護者に分かりやすく紹介している。子どもの健康維持促進に向け保護者と情報を共有している。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:2022年10月13日現在の施設の利用者(保護者) 86世帯(利用者総数 90名)を対象とした。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート調査による方法。保護者には、ウェブ調査回答用URLおよびIDを配付し、回答はウェブ上で収集した。 - 有効回答者数/利用者家族総数:46/86(回答率 53.5% )
総合満足度(大変満足、満足を合計した割合)は、(96%、44人)となっている。
●各設問のうち、「はい」の比率が高かった上位は、以下の項目であった。
問1.園での活動は、お子さんの心身の発達に役立っていると思いますか
(100%、46人)
問3.園で提供される食事・おやつは、お子さんの状態に配慮し、工夫されたものになっていると思いますか
問11.お子さんがけがをしたり、体調が悪くなったときの、職員の対応は信頼できますか
(各々 98%、45人)
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
このコロナ禍でも気を遣いながらイベントを考えて下さって感謝しております。 外遊びが多く体を動かす機会があり良いです。 などの意見があった。
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
いつも楽しく、あれしたよー、これしたよーと話してくれます。 と言った意見があった。
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
季節のものを取り入れてくれていると思います。 おかわりできるようにしているところが良いです。 家だと食べないものを保育園だと食べます。 などの意見があった。
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
コロナ禍という状況下では社会との関わりは難しいと思うが、散歩を含む戸外遊びで自然に触れる機会は確保されていると思う。 と言った意見があった。
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
いつも本当に本当にお世話になっております。 残業が読めないものですから、対応していただけてとても、ありがたいです。 とても配慮してくれてます。 などの意見があった。
6.安全対策が十分取られていると思うか
特記すべき意見なし。
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
特記すべき意見なし。
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
特記すべき意見なし。
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
特記すべき意見なし。
10.職員の接遇・態度は適切か
特記すべき意見なし。
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
看護師さんが直接声をかけてくれます。 と言った意見があった。
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
特記すべき意見なし。
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
意見の記載なし。
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
特記すべき意見なし。
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
連絡帳に出来事を記載してもらえるので助かります。 と言った意見があった。
16.利用者の不満や要望は対応されているか
意見の記載なし。
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
園長から説明がありました。 と言った意見があった。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
保護者の意向や意見を収集する、さらなる積極的な取り組みを期待する
保護者の意向や意見は、日々の登降園時の送迎時の会話、連絡帳等やご意見箱等で把握している。ただし、新型コロナ感染症対策のため、アンケートは運動会後のみの実施で、全体懇談会は中止、クラス懇談会も30分に、個人面談も15分に、制限されており、保護者の率直な意向や意見を聴くことが難しい面がある。今後、新型コロナ感染症の状況に応じて、市からの指示に従って、再開される各種行事後のアンケートの実施や全体懇談会の再開等により、保護者の意向や意見を収集する、さらなる積極的な取り組みを期待する。
さまざまな手法で、地域の福祉の現状とニーズを把握し職員に周知している
地域の福祉の現状については、「西東京市子育ち・子育てワイワイプラン後期計画(令和2年3月)」等にて把握し、都や市の幼児教育・保育課より送られてくる資料などを回覧し、職員に周知している。幼児教育・保育課主催の基幹型保育園ブロック会議にて、地域の未就学児施設などとの連携に努め、情報やニーズを把握している。また、日頃から自治会長をはじめ、近隣住人との関係を良好に保ち、住民自治に貢献できるようにしている。基幹型やぎさわ保育園と連携して子育て地域講座を開催し、ニ-ズの把握、情報収集をしている。
新たな中長期計画を策定し、市の理念や保育目標の実現に向け取り組んでいる
園として独自に中長期計画を立てたがコロナ禍で推進できず、新型コロナ感染症対策を踏まえた単年度の事業計画や全体的な計画、年間の指導計画、年間行事計画を策定し推進してきた。令和4年から新たにコロナ禍後を踏まえた5年間の中長期計画をし、市の保育理念や保育目標の実現にむけて取り組んでいる。項目としては保育の質の向上、リスクマネジメント、危機管理、公設公営保育園が果たす役割推進委員会、の4項目とし、特に力を入れて推進している。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
様々な手法により、守るべき法・規範・倫理等の理解を深める取り組みを行っている
職員として守るべき法・規範、倫理については、職員服務規定を年度当初の職員会議で全職員に配布し周知している。全国保育士倫理要綱や児童憲章、贈答品・頂き物の禁止について、個人情報保護に関する基本方針を玄関に掲示している。公務員倫理研修に参加した職員はその内容を職員会議等で共有している。西東京市保育の質のガイドラインや西東京市子ども条例の資料を全職員に配布し、職員が常に目を通せるようにしている。新規採用職員や実習生等には、「保育園で働くということ『心構え』」で、守るべきルールや心構えについて説明している。
職員が虐待に対して防止や対応ができるように組織として取り組んでいる
園長会・副園長連絡会が計画・準備する保育園研修・保育士研修等に職員が交代で参加し、「人権に配慮した保育」「子育て支援」「虐待防止」等について学び、参加した職員が園内研修で職員へ周知している。また、虐待が疑われるときや家族から相談があったときは、「西東京市虐待防止マニュアル」に基づき、職員はすぐに園長に報告し、園長は速やかに「子ども家庭支援センターのどか」に連絡する対応をとっている。また、並行して職員間で情報を共有し、担任または園長から保護者に話を聞いたり経過を見守ったりし、再発防止に取り組んでいる。
やぎさわ地域連絡会3圏で共同子育て事業を実施する等地域の福祉ニーズに対応している
地域子育て支援センター「やぎさわ」の協力のもと、やぎさわ地域連絡会3圏(当園・やぎさわ保育園・保谷柳沢児童園)共同子育て事業として、「やぎさわランド」を年3回開催している。開催内容は手遊び・わらべうた・親子遊び・体操などで、持ち回りで担当となった園が企画し、1歳半頃(歩ける頃)から3歳半頃まで保護者・こども8組を対象に、やぎさわ保育園園庭で実施している。園独自でも、地域子育て支援センター主催講座等への講師派遣や近隣の小規模保育園向けの園庭開放など、コロナ禍で制約があるなか地域の福祉ニーズに対応している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
毎月リスクマネジメント会議を開催して危機管理を習慣づけている
園では起こりえるリスクに対して、リスクマネジメント会議を毎月確実に実施し、園内の安全点検やインシデントレポート・事故報告・事故分析対策シートを作成し、その検証、フローに基づく訓練の計画・実施等を行い、その内容や結果・まとめを職員会議で確認・検討・周知することを習慣づけている。また、西東京市保育の安全管理マニュアルに基づくチェックシートを用いて、各職員がチェックし話し合っている。今年度からは発生場面を想定したフローチャート訓練などの様子を「安全ニュース」にて、保護者に電子媒体で配信している。
市の事業継続計画や危機管理マニュアル等に則って様々なリスクに備えている
市では事業継続計画として地震編が詳細に作られており、災害発生時には、幼児教育・保育課と連携して早期サービスの再開や継続をしていく取り組みがある。園では危機管理マニュアルの内容を職員会議で読み合わせをすることや、リスクマネジメント会議で共有を図っている。また、園は市の福祉避難所に位置づけられており、保育の継続と並行して避難所の開設に向けて福祉避難施設等運営マニュアルを整備しいる。さらには、消防署と連携した避難訓練や警察署と連携した交通ルールや不審者対応の講習も実施している。このように様々なリスクに備えている。
個人情報保護条例や情報セキュリティポリシーに基づき、情報管理を徹底している
市の個人情報保護条例や情報セキュリティポリシーに基づき、情報管理を徹底している。保護者には入園時面接にて、個人情報の取り扱いについて説明し、同意書をもらっている。また、職員は、採用の際に個人情報の取り扱いについて説明され、職員課が主催する情報セキュリティに関する研修に参加し、園内研修で共有して、見直しや安全の向上に生かしている。また、全職員対象のeラーニング研修を受講し、情報の収集・利用・保管・廃棄等についての規定・ルールの理解を深めるなど、順守するための取り組みが徹底されている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
職員のさらなる意欲向上のためキャリアパスや人事評価制度の周知に努められたい
「西東京市公設公営保育園キャリアパス」等にて、職員についての必要な人材像や育成方針が明らかになっている。また、「西東京市職員の給料に関する条例・規則」や「「西東京市職員の昇任に関する規定」にて賃金や昇任についても明確になっており、「西東京市人事評価制度」に基づき自己採点シートを用いての自己評価や年2回の評価面談も行い、適切に人事評価を実施している。ただし、職員調査では各種規定や制度の理解が不十分な職員も見られたことから、職員のさらなる意欲向上のため周知に努められたい。
職員個人の職務、職階級に応じた研修により、個々の職員のレベルアップを図っている
職員個人の職務、職階級に応じた研修が市の職員課で体系的に計画されている。市の保育士研修では経験年数やスキルなどにより受講内容を選択でき、市の保育園研修では個々の課題や必要とする知識やスキルにより選択できる。また、会計年度任用職員にも、ヘルパーミーティングや園内研修を実施し、質の向上に努めている。園長は、人事評価の面接の機会を利用して、職員のスキルアップに向けて具体的な目標設定ができるように話し合い、目標に関連する研修の参加を勧め、参加後は報告書を受けとり、感想や成果を聞き、個々の職員の育成に努めている。
市の職員課と連携し就業状況を把握し、安心して働き続ける職場づくりに取組んでいる
市の職員課が年1回の健康診断やストレスチェックを実施ししている。また、必要に応じて相談や産業医の面談を受けられるシステムがある。面接を通して、各職員の健康状態やストレスについて傾聴し、把握するよう努めている。年次有給休暇の取得日数や時間外勤務時間は毎月把握し、職務分担を見直す等により休暇が取りにくいことや残業が経常的に生じることがないように努めるとともに、早番・遅番が週1回を超えないようにシフトを作成している。また、各職員が園長・副園長に話しかけやすい雰囲気を醸成し風通しの良い職場環境づくりに心掛けている。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】
・新型コロナウイルス感染症の拡大防止は必要であるが、次世代を担う子どもの成長は時を待たず重要であることから、「感染症防止対策を十分行いながら、日々成長する子どもの『今』を大切に保育を充実させる」という目標を立てた。
【取り組み】
・登園・出勤の際のルールの徹底、三密の回避、消毒・換気の徹底、園内の人流抑制、クラス間交流の中止など感染リスクを可能な限り減少させる対策を実施した。
・子どもの『今』を大切にする保育について「西東京市保育の質のガイドライン」を読むことを通して確認し直して、子どもたちの活動を「できない」ではなく、「どうすればできるか」という発想で考え、話し合って、できることを実施した。
【取り組みの結果】
・クラス間の交流や地域との交流はできなかったものの、多くの保育活動は規模を縮小したり形を変えて継続できた。
・運動会は綿密な計画と準備のもと乳児と幼児に分けて開催し、保護者から信頼を深めることができ、職員の自信にもなった。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
・今後も「どうすればできるか」という発想で、コロナ禍でも子どもの『今』を大切にする保育を実現する様々な取り組みを行う。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
・西東京市が目指す保育の一つに挙がられている「子どもの『今』を大切にし、明日への期待を育みます」を実現するには、「感染症防止対策を十分行いながら、日々成長する子どもの『今』を大切に保育を充実させる」という目標の設定は適切である。
・登園・出勤の際のルールの徹底、三密の回避、消毒・換気の徹底、園内の人流抑制、クラス間交流の中止などの感染対策を行い、「西東京市保育の質のガイドライン」を確認し直して、「どうすればできるか」という考えで話し合って、できることを実施したことは、目的達成のための妥当な取組みである。
・上記により、コロナ禍でも多くの保育活動は規模を縮小したり形を変えて継続することができた。特に、運動会は綿密な計画と準備のもと乳児と幼児に分けて開催し、保護者から信頼を深めることができ、職員の自信にもなったことは、評価できる結果である。
・今後も「どうすればできるか」という発想で創意工夫し、市からの指示に従って新型コロナ感染症の状況に応じた様々な取り組みを行い、子どもの『今』を大切にする保育を実現することを期待したい。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】
・予防接種を打っても新型コロナウイルス感染症の増加が止まらない中で、感染に対する強い不安に駆られる状況が予測されたため、「感染症対策のわかりやいルールを決め、職員の相互理解を深め、園内に感染者や濃厚接触者が出ても、落ち着いて適切に行動して混乱なく保育を継続する」という目標を立てた。
【取り組み】
・他人事が自分事になっても的確に判断できるように、感染拡大予防対策や園職員・園児・保護者に感染者の発生した際の対応や考え方について、客観的に考えられ時期に職員間で確認し合ったことを記録し、掲示した。
・市で定めたルールのもと、幼児教育・保育課や公設保育園園長会で検討した保育現場でのルールを明確にし、職員に周知徹底した。
【取り組みの結果】
・感染者・濃厚接触者・PCR検査陽性者が発生した際にも、あらかじめ確認し合ったルールに則って、確認・行動したことにより混乱は生じなかった。
【振り返り(検証)・今後の方向性】
・今後も、新型コロナ感染症の対応ルールや確認事項が変更となる都度、職員や保護者に周知し、混乱なく日々の保育を継続していく。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
・保育理念の一つに挙げられた「保護者の就労や社会参加を支えます」を実現するためには、コロナ禍でも閉園させず運営を継続することは不可欠で、「感染症対策のわかりやすいルールを決め、職員の相互理解を深め、園内に感染者や濃厚接触者が出ても、落ち着いて適切に行動して混乱なく保育を継続する」という目標設定は適切である。
・「感染拡大予防対策や園職員・園児・保護者に感染者の発生した際の対応や考え方について職員間で確認し合ったことを記録し掲示したこと、市で定めたルールのもと幼児教育・保育課や公設保育園園長会で検討した保育現場でのルールを明確にし職員に周知徹底したこと」は、目的達成のための妥当な取り組みである。
・上記により、コロナ禍でも休園することはなく、クラス閉鎖も最小限にとどめ、「保護者の就労や社会参加を支えます」を実現できた。また、感染者等が発生した際にも、あらかじめ確認し合ったルールに則って、確認・行動したことにより混乱なく保育が継続できた。
・今後も感染拡大動向や市の方針により対応ルールや確認事項が変更となっていく。その都度、職員や保護者への周知を徹底し混乱なく日々の保育を継続していくことを期待したい。
サービス分析結果
【講評】
ホームページやパンフレットを通じて、園の情報を発信している
市のホームページに園の情報を掲載している。見学や入園申込書配布の際には、西東京市の保育施設の情報が記載された「西東京市保育施設入園のご案内」や「保育・教育施設等案内」の冊子を配布したり、向台保育園の情報が掲載されている「向台保育園パンフレット」を作成し配布している。向台保育園のパンフレットには、写真やイラストで施設の概要を掲載し、保育理念や園目標、園の一日の流れ、主な年間行事等が分かりやすく記載されている。園舎外の掲示板には子育て支援センター「やぎさわ」の案内を掲示している。
利用希望者の育児支援に向け、関係機関との連携や情報提供を積極的に行っている
市のホームページは入園を希望する保護者が必要に応じ、園の空き状況や入所状況の情報が得られ、入園に関する手続きなどの情報も分かりやすく提供している。市内保育園の空き情報は各園からの最新情報を基に更新されている。毎月、園長会や副園長連絡会、看護師連絡会、栄養士連絡会、地域子育て支援センターのコーディネーター連絡会等を実施し、市の関係機関と連携を図っている。感染症情報は、市の小児科医会やサーベイランスにて情報を共有し、感染症防止に努めている。
保育園についての問い合わせや見学について、丁寧な対応を心がけている
園見学の要望があった場合は、子どもの活動の様子が見られるよう10:00から、もしくは15:30からの時間をお勧めしている。日程は、可能な限り見学希望者の希望日に合わせて園の案内をおこなっている。1日の見学者は3名までとし、検温、消毒、マスク着用を徹底し感染予防にも努めている。見学者には、園長または副園長が園の概要や園が大切にしている取り組みなどを丁寧に説明している。見学の問い合わせの際には、園見学だけでなく近隣保育園の地域子育て支援センター「やぎさわ」の利用も呼び掛けている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園にあたり、入園前の個人面接で基本的ルールや重要事項を丁寧に説明している
入園前には「園のしおり」(重要事項説明書)をもとに入園の説明と面接をおこなっている。「園のしおり」(重要事項説明書)には、運営方針をはじめ、保育の目標、園の概要やきまり、保育の内容について等、保育園を初めて利用する保護者にも園が大切にしている思いなどが理解しやすいよう、分かりやすく記載されている。面接終了時には、「園のしおり」(重要事項説明書)に基づき説明を受けた旨、「重要事項説明等確認書」にて承諾の保護者サインを頂き、「守秘義務及び個人情報取り扱いに関する同意書」やその他同意書に同意を得ている。
入園当初は子どもの不安やストレスを軽減するため、個別状況に応じた対応をしている
利用開始時に保護者の要望や子どもの状況を把握し、児童票を中心とする個人記録に記載している。入園前面接は園長、保育士、看護師、栄養士等がおこない、離乳食や食物アレルギー、または健康上特別な配慮が必要な子どもの情報などを丁寧に聞き取っている。 面接後は、個人面談表をもとに職員間で共有している。新入園児は新しい環境に慣れるまで、保護者の意向を確認しながら慣れ保育を実施し、少しずつ保育時間を延ばすなど子どもが安心して園の生活に慣れるように配慮している。
卒園児や退園児、またその保護者には、継続した支援に繋がるよう努めている
市内公立園同士の転園の場合は、児童票・健康カード等を転園先に送付し子どもが転園後もスムーズに園生活が継続できるよう努めている。卒園、退園する子どもや保護者には、クラスの子どもたちが描いたカードや作品集を渡し、園長や副園長、担任が、園を離れた後でも園とつながっていることや、いつでも園に遊びに来たり、相談にのれることを口頭で伝え安心して次の新しい環境になじめるような声掛けをしている。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
各種様式に子ども一人ひとりの情報を記録し、個別ファイルに収め管理している
入園前の子どもの心身・生活状況、発達状況、家庭環境等は、提出書類と入園前面接の内容を確認しながら、定められた書式に記載している。職員はその情報をもとに子ども一人ひとりの発達に配慮した保育を行っている。児童票は発達・援助の見落としがないよう、丁寧な情報管理に努めている。児童票の記録・更新は0歳児は毎月1回以上、1歳児・2歳児は2か月に1回以上、3歳児は3か月に1回以上、4歳児・5歳児は4か月に1回以上行い、子どもの状況に応じた変化や課題を把握し、明記している。
全体的な計画をもとに保育計画や指導計画を立案し、日々の保育に繋げている
全体的な計画を踏まえて年間指導計画を作成するとともに、月・週日の計画へと展開し、実践後の評価・振り返りをおこない、次の計画策定などに活かしている。全体的な計画には、保育理念、方針、園目標、各年齢での子どもの保育目標などとともに、それぞれの段階でのねらいや内容、支援のポイントを明示し0歳児から5歳児までの連動した保育を目指している。保護者には園だよりやクラスだより、懇談会資料や個人面談にて、クラスの目標やねらい、年齢ごとの子どもの姿などを伝え、共有している。
職員会議等各会議で情報共有し、さらに朝礼を活用して情報共有の強化を図っている
全職員による職員会議や、乳児会議・幼児会議、リスク会議等、様々な会議を月1~2回実施し、情報の共有や課題等の話し合いを行い、保育の向上に努めている。日々の子どもや保護者の情報は朝礼で共有したり、各クラスで共有している。毎朝の始業時のミーティングでは、当日の予定、体制、申し送り事項を口頭で伝え、ミーティングノートに記載している。シフトによって、ミーティングに参加できない職員も出勤時にはミーティングノートを確認し、漏れのないように共有している。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
一人ひとりの生活環境や発達過程を把握し、職員間で情報共有しながら保育を行っている
一人ひとりの子どもを取り巻く生活環境や家庭状況、個々の発育や発達過程は、入園時の発達過程を知る書類一式、日々の連絡帳、毎日の送迎時の保護者との対話、個人面談等で把握している。子どもの園での様子や保護者から伝え受けた家庭での様子を、職員会議等で情報共有することによって、担当のみならず全職員が、多面的に現れる子ども一人ひとりの発達や情緒の状況を把握できるように努めている。個々の子どもの姿、育ちを大切にしながら、集団生活を過ごせるように配慮した個別計画を作成している。
様々な個性を持つ子ども同士のかかわりを大切にし、思いを受け止めながら援助している
家庭環境や習慣の違い、個々の個性を認め合えるよう、保育者は子ども一人ひとりの意見を聞き、子どもの興味、関心に合わせた環境を設定している。子ども同士の関わりの中でのトラブルは子どもの気持ちに寄り添いながら、保育者が介入しすぎず見守りつつ、子ども同士で思いを伝えあう機会を作り、相手の気持ちに気づき、自分たちで解決できるような力が育めるよう援助している。保護者にはトラブルになった原因とその時の状況とともに、子どもの育ちを丁寧に説明し理解を得るように努めている。
子どもが興味を持って自発的、自主的にかかわれる環境を工夫している
各クラスの保育室は、パズル、人形、ブロックなど、年齢や発達に合ったものを揃えて、子どもの目線で自由に選び、主体的に遊べるように環境設定をしている。年齢によって、コーナー作りや玩具・絵本の入れ替え、置き場所の設置など、子どもと一緒に整理整頓を心がけ、子どもがそれぞれの興味、関心を深め、落ち着いた空間の保障とともに、子ども同士の関わりも楽しめるよう、環境設定を工夫している。保育者は環境設定を検討する場合は、子どもの発達にあった玩具の選択や子どもの安全や動線にも配慮している。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
送迎時に保護者から子どもの状況や健康状態を聞きとり職員間で共有している
登園時に保護者に家庭での様子や健康状態を聞き、受け入れの保育者が子どもの顔色、表情、機嫌等、健康観察を行い、共有が必要な事はクラス内で漏れのないよう情報共有をしている。保護者とは口頭での確認の他、連絡帳を活用し、家庭からの連絡や園での様子の情報共有をしている。送迎時の保護者とのコミュニケーションも大切と考えており、新型コロナウイルス感染症予防対策に心がけながら、登降園時の送迎は各クラスまで保護者に入室していただき、必要事項を簡潔に伝え、聞き取りができるように心がけている。
年齢に応じた基本的生活習慣が身につくよう、援助している
発達に即した食育年間計画や保健指導計画を策定し、基本的な生活習慣が身につけられるよう計画的に指導を行っている。食事や睡眠、トイレトレーニング等、家庭と連携して進めていく必要があることに関しては、保護者の考えや家庭での様子、園での様子を共有しながら、子どもに無理なく進めていけるように配慮している。食事や排泄について、子どもの年齢に応じた内容で、生活習慣が身につき、自分の身体を大切にする気持ちが育つよう健康教育、食育指導を実施している。
休息や午睡は、子どもの年齢や体調に配慮しながら調整し、生活リズムを整えている
午睡は年齢や保育時間に合わせて時間を調整したり個人差や体調も配慮しながら、子どもが一日安全に過ごすことができるよう、身体を休め休息できるように配慮している。年長児は子どもの状況を見ながら就学に向けて1月頃から徐々に午睡を少なくし、段階的に午睡を無くしていくよう計画している。眠れない子は、午後の活動時間を快適に過ごすためにも、無理に寝かしつけることはせず、一定時間横になって身体を休めるよう促している。午睡時は、SIDS予防として0歳児5分、1・2歳児10分、3・4・5歳児30分ごとに呼吸確認し記録をしている。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
子どもが主体性を発揮して遊びこめるよう、室内環境の充実を図っている
子ども同士の関わりが楽しめるような集団活動や、子どもが主体的に遊びに集中できるような個々の遊びも大切にし、それぞれの遊びや活動が豊かに展開されるような環境に配慮したコーナーや空間を設けたり、玩具を入れ替えるなど工夫している。また、集団活動に見通しを持って楽しんで参加できるように、活動の取り組みについて子どもたちと話し合ったり、幼児クラスはカレンダーを作成し、活動の予定を表示することで、視覚的に理解・認識ができ、保育者や友だちとともに、活動への期待感を膨らませることができるよう工夫している。
日々の活動の中で子どもの年齢、発達に応じた様々な表現が楽しめるようにしている
日々の保育の中で、絵を描いたり制作をしたり、音楽表現等の活動を楽しんだり、子どもが安心できる環境や関係の中で自分の気持ちを表現できるよう、保育者は一人ひとりに丁寧に寄り添いながら、共感する姿勢を大切にしている。日常の子どもの生活や遊びが豊かに展開され、保護者参加の行事へと繋げている。例えば、夏まつりでは5歳児の和太鼓や運動会ではパラバルーンなど、発表会では劇ごっこなど、子どもたちが楽しんで様々な表現活動が経験できるよう工夫している。
季節や自然を感じられるような戸外活動や栽培活動を積極的に取り入れている
天候の良い日は園庭や散歩等、戸外での活動を積極的に取り入れ、季節の変化を五感を通して感じられるように配慮してる。秋には公園で落ち葉で楽しんだり、ドングリ拾いをして季節を感じている。4歳・5歳児は近隣の農園の畑ではジャガイモ掘りやサツマイモ掘りを体験し、クリスマス時期にはサツマイモのツルでリースの制作をした。掘ってきたジャガイモ、サツマイモは保育園で調理し、全園児に提供している。園庭のプランターでは、ピーマンやパプリカ、トマト、スイカなどを栽培し、収穫して食べるという食の流れを意識した活動を取り入れている。
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
日常保育との連動性を大切に考え、子どもが積極的に楽しく参加できるよう工夫している
行事は日常の保育との連動性を大切にし、行事を通して育んでほしいことやねらいを各年齢ごとに担任が明確にし、共有している。年齢に合わせた行事に向けての取り組みは、子どもたちが成長する機会でもあり、貴重な経験だと捉えている。コロナ禍で、全園児が集まることは自粛したり、保護者参加も人数を限定したりと、様々な制限がある中での行事の開催ではあるが、利用者アンケートでも「コロナ禍ですが、行事など工夫して実施していただいて満足しています」というご意見もあったように、子どもの育ちを大切にした行事の取り組みに努めている。
子どもの興味ややる気を引き出し、やり遂げる喜びが感じられるよう援助している
行事を実施する際には、子どもたちの気持ちやニーズを大切にしている。行事に向けてこどもたちが意見を出し合ったり、話し合ったりしながら準備や練習を行うことで、一人ひとりが、友だちと協力する楽しさややり遂げた達成感、満足感へとつなげていけるよう配慮している。パラバルーンの動きを子どもたちと話し合い、意見を取り入れて決めたり、発表会の劇ごっこでは、セリフや小道具制作など、子どもたちが話し合い、協力して取り組むことで、興味や関心を深め意欲的に取り組むことができるよう工夫している。
行事の取り組みを園だより等で保護者に伝え、理解と協力が得られるように努めている
行事のねらいや取り組みを懇談会や園だよりで保護者に伝えている。子どもたちの取り組みの様子はクラスだよりや掲示にて、写真などを用いながら活動の様子・雰囲気が保護者に伝わるように工夫している。子ども一人ひとりの姿や様子は、送迎時の保護者との対話などで伝えている。子どもたちの姿を丁寧に伝えることで、保護者からの理解と協力が得られるように努めている。保護者参加の行事後にはアンケートを実施し、保護者から頂いたアンケートには後日、アンケート結果を別紙で配信するとともに、次年度に活かしている。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
長時間保育の子どもが安心できる環境の中で落ち着いて過ごせるように配慮している
保育時間が長くなる子どもたちが保護者を待つ時間を安心して過ごせるよう、ゆったりとした空間に配慮している。一日の疲れが出る時間であることを考慮して、自由にマットの上でごろんとしたり、コーナーを作って自分のやりたい遊びができ、好きな時にくつろぐことができるような環境を提供している。長時間保育の子どもの負担軽減については、担当の職員ができるだけ固定となるよう配慮して配置し、甘えたい気持ちの子どもには丁寧にスキンシップを図るなど、子どもの情緒の安定に努めている。
異年齢児の子どもが安心して楽しく過ごせるよう工夫している
夕方は、クラス別保育が可能な時間まではできるだけ各クラスで保育を行い、18時からは乳児と幼児に分かれて長時間保育を実施している。19時からは少人数になるため、全年齢合同の異年齢児保育を行っている。長時間保育を担当する保育者は日中の職員との引き継ぎをしっかり行い、子どもの生活リズムや心身の状態を把握し、遊びの時間が細切れにならないように配慮している。近年はコロナ禍で積極的な異年齢児保育ができないこともあり、長時間保育での異年齢児の関わりは子どもにとって貴重な経験となっている。
保育形態が変わっても、保護者に子どもの様子がしっかり伝わるように努めている
長時間の保育では、担任以外の職員が保育に入ることもあるため、子どもの様子が保護者に漏れなく伝わるように、担任から長時間担当の職員に伝言し、お迎えの際に保護者から担任へ連絡事項等がある場合も、担当職員が翌日直接担任に口頭で伝えるなど、各自が責任を持って共有している。保護者の仕事の都合等で突発で長時間保育になった場合も、子どもが安心して過ごせるように職員間で子どもの日中の様子などを情報共有し、安全な保育に努め、保護者に漏れのないように子どもの様子を伝えている。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
落ち着いた雰囲気の中で子どもが楽しく食べられるような配慮がされている
食事は温かい雰囲気で出来るよう、保育者の言葉かけや対応に配慮しながら食事介助を行っている。食事中は必要以上に保育者が立ち歩かない配慮をすることで子どもたちは落ち着いて食べることができている。子どもの年齢や体格、発達にあわせてテーブルや椅子、食具を用意し、子どもが座る席を固定して「自分の場所」で安定した気持ちで、クラスの友達と一緒に楽しく食べられるようにしている。苦手な食材は無理に食べさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添った言葉かけをしながら、少しずつ食べられるように促している。
月齢に応じた離乳食や食事アレルギーに対応し、美味しく食べる工夫をしている
年度当初はカレーなど家庭で食べ慣れている献立などを取り入れながら、徐々に食品の幅や量を増やしていくなど、配慮している。離乳食は子どもの月齢や発達、体調に合わせ、味覚形成や咀嚼が育まれるよう配慮している。アレルギー対応、宗教食対応が必要な子どもは入園面接時に把握し、適切な対応を行っている。日々のアレルギー食の提供は、朝のミーテングで確認を行い、提供時には調理と担任で提供内容の確認を行い、配膳の際には提供間違いのないように、最初にアレルギー児へアレルギー食の提供を行っている。
食育計画をもとに楽しく多彩な食育に取り組み、子どもの食への関心を高めている
年間食育計画に基づき、日々の保育活動の中で食材の皮むきや野菜洗いなど、お手伝いを通して旬の食材を知ったり触れたりする機会を設けている。幼児は園庭のプランターで、にんじん・かぼちゃ・スイカ・トマト・ピーマン・パプリカなどを栽培し収穫したものを調理してもらい給食で食べている。幼児クラスは年間を通して子どもたちが自分で作る料理保育を実施したり、誕生会や行事、季節のメニューの工夫により、子どもが楽しみながら食への関心や興味が深まるように工夫している。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
基本的な衛生、安全の習慣が身につくよう計画的に年齢に応じた保健指導を行っている
保健年間指導計画に沿って、各年齢に応じた健康教育を毎月実施し子どもが年齢や成長に応じて、自分自身で健康で安全な生活を作り出す力を養えるよう計画的に行っている。日々の保育の中で、健康な心と体を育む基本的な衛生の習慣を身につけるために、「手洗い・うがい」「トイレの話」「生まれる話」などをイラストや絵本を用いながら看護師が指導している。指導の様子は、子どもたちの様子を撮った写真や活動中の子どもの発言なども記載したドキュメンテーションを作成し、保護者に共有している。
健康管理・感染症等の情報は、おたよりや園内掲示等で保護者に知らせている
緊急時には、必要な時に家庭や医療機関とすぐに連携が取れるような仕組みを整えている。医療ケアが必要な園児については園医にも報告し、状況に応じてアドバイスを求めることができるように連携している。アナフィラキシーショック対応として近隣の病院とホットラインを締結し、非常事態に備えている。健康に関することや保健指導の取り組み内容など、おたよりや掲示等で保護者と共有している。子どもたちの健康維持のため、嘱託医による健康診断を0歳児は毎月実施し、全園児、年2回内科・歯科・眼科・耳鼻科健診を実施している。
感染予防や乳児突然死予防についての情報発信や啓発に取り組んでいる
感染症や乳児突然死の予防については入園時に保護者に説明し、園内にポスターを掲示し啓発に努めている。毎月発行している「保健だより」では、季節に流行る病気や感染症の状況や予防対策、児童の成長・発達に即した注意事項、毎月の健康教育の予定などを掲載し保護者に伝えている。午睡時には仰向けに寝かせ、0歳児は5分間隔、1・2歳児は10分間隔、3・4・5歳児は30分間隔で、保育者による呼吸・顔色・体位等の観察を行い、睡眠時チェック表に記録している。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
個々の保護者の子育てや就労状況を把握し、柔軟に対応できるよう取り組んでいる
保護者の就労状況は入園時面接や家庭状況調査書等で把握している。園は各家庭の個別事情や保護者の仕事、生活等の状況を把握し、家庭の状況の変化などを日々の送迎時の保護者との対話で把握し、支援に繋げている。保護者が安心して子育てと仕事の両立ができるよう、日々の送迎時などのコミュニケーションを大切にしながら急な延長保育などにも柔軟に対応している。個々の保護者の事情については保護者の不安や要望を聴き取り、必要に応じて全職員またはクラス担任が共有し、職員全体で支援を行っていけるように努めている。
子どもの園での生活や活動を、お迎え時の対話や連絡帳などで保護者に伝えている
日々の子どもの様子や活動の様子をお迎え時に直接話をしたり連絡帳に記載するほか、おたよりや掲示でお知らせしている。おたよりや掲示には写真を多く取入れ子どもの言葉や会話なども記載することで、子どもが楽しんでいる様子や成長が保護者に伝わりやすく、理解しやすいように工夫している。集団の中での子どもの様子を知ってもらい、保護者の不安や質問には丁寧に対応するよう心がけ信頼関係を深めることで、保育活動に理解が得られ、保護者の安心感や子育て支援にも繋がっている。
懇談会や各種行事など、園・保護者及び保護者同士の交流を図る機会を設けている
懇談会、保育参観、個人面談、運動会、発表会などを通して保育園と保護者の相互理解を深めている。保育園での子どもの様子を知ってもらうために積極的に参加を呼び掛けたり、全員の保護者と個人面談が行えるように、日程の調整をし、直接保護者の意向や思いを聞く機会を大切にしている。保育参観や個人面談、保護者参加の行事は、新型コロナ感染症防止対策で時間や人数制限をしながら、園での子どもの様子を見て頂くとともに、保護者同士の交流を図る機会を作っている。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
地域の公共機関を利用し、子どもたちが色々な体験・経験ができるよう努めている
5歳児対象に、警察署員による交通安全教室を実施し、戸外での危険や交通ルールについて、道路の歩き方、横断歩道の渡り方などを学んでいる。また、警察署のスクールカウンセラーの方による「安全教育」では、不審者対応の訓練を実施し、子どもたちが安全に向けて意識を高め、学ぶ機会を設けている。地域ボランティア「もぐらの会」のお話会では、話を集中して聞くことや話を聞いて楽しむなど、子どもたちが様々な人々と関わりながら、経験を通して心身を育むことができるよう努めている。
地域に開かれた保育園として、今後の地域交流に期待したい
コロナ禍前は、夏まつりや運動会、誕生会などに地域の未就園児の親子が参加する機会や、園庭開放でも在園児と交流する機会を設けていたが、新型コロナ感染症の影響により、現在は積極的な地域交流は見送る状況が続いている。今後、感染症予防に配慮しつつ、地域の開かれた保育園として地域の親子との交流や子育てに悩んでいる保護者の支援につながるような活動の再開に期待したい。
【講評】
入園時に個人情報の取り扱いを説明し、保護者の意向を確認し同意を得ている
個人情報の取り扱いについては入園時説明会、面接の中で説明し、保護者の意向を確認の上、同意を得ている。園で知り得た個人情報は保育の実施のために職員間で共有するが、守秘義務の徹底を行っている。また個人情報が記載された書類は鍵付きの書庫に保管している。保育園発行のおたより等への名前や写真の掲載や、園舎内での写真の掲示等の同意を入園時に確認し同意書を頂いている。このほか、外部関係機関と子どもの情報をやり取りする場合には、その都度保護者の承諾を得ている。
子どもの年齢や発達に合わせた支援に心がけており、羞恥心にも配慮している
看護師による健康教育「うまれる話」の中で、命の大切さについてとともに一人ひとりが大切な存在だということを伝えている。身につけてほしい羞恥心は、子どもの発達のプロセスや個性、自尊心を大切に育まれるよう職員全員が共通認識を持ち対応している。日常の保育の中でおむつ替えは周囲の視線や衛生に配慮しトイレの中でおこない、幼児トイレには扉を設置し、子どもの羞恥心に配慮している。幼児の衣服の着脱は全裸にならないように上下順番に着替えるなど着脱方法を指導している。
会議や研修を通じて職員の知見や意識を高め、保育に活かしている
職員は園内研修や外部研修に参加し、子どもの最善の利益や虐待防止についての知見や意識を高めている。2月には市内全園を対象に外部講師による「リスクと虐待問題」の研修を実施し、本園からも保育士が参加予定である。育児困難家庭に対しては、職員会議で情報を共有し対応を検討したり、子ども家庭支援センターのどかと連携し支援に繋げている。自治体作成の「子ども虐待防止のための発見・対応マニュアル」を職員で共有・理解し、虐待の早期発見に努めている。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
各種手順書は事務室での保管や掲示を行い、必要な時に対応できるようになっている
マニュアルは事務所に保管し、日常的に必要な手順に関しては事務所や必要な場所に掲示し、業務内容の標準化を図っている。マニュアルは各専門職が定期的に見直しを実施し、手順に沿って職員が同じ対応ができるよう、会議等で確認したり、各自が都度マニュアルの確認を行っている。マニュアルは分かりやすく一覧にし、園外保育やアレルギー、危機管理、虐待防止など、必要な事項別に分かれてファイリングされているので、職員が必要に応じて、確認、見直しがしやすくなっている。
会議や日々の朝礼は、情報の共有や改善・検討の場として活かされている
毎月の職員会議では、指導計画や行事についての話し合いなどの他、子どもや保護者の情報共有や課題の見直し・検討等を実施している。職員会議では園内リスク会議も毎月実施し、リスクについての報告や検討を行うことで職員の安全に対する意識を高めている。日々の朝礼では、当日の伝達事項の他、子どもや保護者に関して職員が周知しておくべき事項などの共有を行い、全職員が共通認識のもと、子どもや保護者に適切な対応ができるよう努めている。
提供しているサービスの見直しにあたり、職員や保護者の意見を反映している
日々の送迎時の保護者との対話で聞き取った要望や意見、行事の保護者アンケートの意見など積極的に把握し、必要に応じて対応できるよう努めている。提供しているサービスの基本事項の手順や手続き等を変更する際は、事前に職員の意向を確認するとともに、保護者に早めに周知し、意見があれば対応できるよう努めながら、更なるサービスや保育の向上を目指している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
園の保育目標や目指すべく方向性等は、全職員に周知するよう努めている
市の子ども条例や保育理念及び園の保育目標や目指すべく方向性は年度当初の職員会議で検討・確認をしている。全体的な計画や保育園の安全管理マニュアル及び他の確認事項は各クラスに設置し必要に応じて確認できるようにしている。また、職員会議に参加しない会計年度職員には同様の資料を閲覧できるようして、月2回開催するヘルパーミーティングで園の目指すべき方向性や職員会議での内容を報告・連絡し、全職員の理解が深まるような工夫をしている。尚ヘルパーミーティングの対象は朝方と夕方の勤務の方が中心となっている。
職員会議・各部署会議・係会議・実行委員会等が機能し、円滑な園運営がなされている
職員会議で基本的な方向を確認した上で、内容によっては個別に実行委員会や係を立ち上げて具体的に推進している。その際には、園長・副園長を中心とした主査会メンバー(4名)が各委員や係の相談を随時受け対応すると同時に常に状況把握をしている。また、職員会議・各部署会議・係会議・実行委員会等を計画的に開催し、各会議で話し合われたことを職員会議で報告・検討し、最終的に園長の責任で決定する、という流れが定着し、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルが習慣化され、円滑な園運営がなされている。
市全体に関わる事項は保育課及び園長会議で決定され、職員・保護者に周知している
市全体にかかわる事項は、市の幼児教育・保育課及び園長会議にて決定している。事案によっては、少人数の園長で構成する各専門連絡会議・担当会議などで検討した内容の具申を踏まえ、審議し決定している。なお、園長会議は月に3回開催され、うち1回は公設民営合同会議となっている。この決定事項は職員には職員会議やヘルパーミーティングで伝え、不参加者には各クラスでの伝達や掲示・回覧で周知している。また、保護者には、市及び幼児教育・保育課からの文書や園だより・掲示等で保護者に周知している。