評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
・保育理念
一人ひとりの子どもを大切にし、保護者や地域社会から信頼され、選ばれる保育所を目指す。
・保育方針
〇地域社会との交流をもち、安心して子育てができる保育所を目指す。
〇食育を通して心身ともに健やかな子どもを育成する。
〇子どもの人権や個性を尊重した保育をおこなう。
〇家庭的な雰囲気の中で豊かな感受性を育む。
職員に求めている人材像や役割
◎話し合いをして、十分にコミュニケーションが取れるようなチームワークつくりができる。
◎明るく楽しい雰囲気づくりと、子どもや保護者と丁寧なかかわり方ができる。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
◎子どもの人格を尊重する言葉かけが出来る。
◎子どもの力を信じ、子どもから学ぶことが出来る。
◎命を大切にできる、命の大切さを伝えられる。
◎人とのかかわりの中で育つ気持ちを大切にする。
全体の評価講評
特によいと思う点
研修ではグループワークを重視し学びや気づきの共有を図っています。また、日々の実践においても話し合いの場を持つことを大切にしており、風通しのよい職場づくりに取り組んでいます。毎日午睡時に開催するミーティングでは、報連相の場として各職員の課題解決に取り組み、判断に迷ったときは園長や主任に相談したりリーダー会議に上げます。さらに、月1回開催されるクラス会議では振り返りを行い、翌月の指導計画案等に反映しています。第三者評価の職員アンケートでは、意見が述べやすく雰囲気がよい等高く評価する声が多く聞かれました。
PDCAとは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の頭文字をとったもので、このサイクルを繰り返すことで業務改善を行います。園では、法人策定の事故防止指針に基づき、ヒヤリハットへの取り組み体制を整備し、P:ヒヤリハットを抽出し、対応策を立て、D:対応策に従って実施し、C:実施後振り返りで検討し、A:検討を次に活かすという流れになっています。また、運営に対する職員意向把握の方法としての自己申告においてもPDCAが見られ、園の業務改善やモチベーション向上につながっています。
年間を通して誕生会や七夕などの伝承行事に取り組み、行事は日常の生活や遊びの延長線上にあると考え、日々の活動を生かし主体的に取り組めるよう援助しています。夏祭りは子どもたちで行い、子どもの作品を保育室に飾ったり廊下や遊戯室を子どもたちで飾りつけ、当日は和太鼓を叩いたりお店を回りお祭り気分を味わいました。夏祭りの遊びをアイデアを出し合って発展させ、翌月も週1回お祭りごっこを楽しんでいます。3~5歳児の運動会や発表会は子どもたちの意見を大切に話し合い、友だちと協力して道具作りや劇を発表し達成感を味わっています。
さらなる改善が望まれる点
災害等のリスク対応として危機管理マニュアルを整備し、消防計画、避難確保計画や非常災害訓練年間計画等を策定して地震・火災以外に水害や不審者侵入も想定して避難訓練を実施しています。これら非常時、災害時の初期対応への取り組みはできていますが、非常時等の制限下であっても継続的なサービスが求められる施設として、事業を中断させない、または短時間で復旧させるための方針、体制、手順等を示したBCP(業務継続計画)の策定は課題となっています。すでに、大災害時職員状況の調査は実施済みですので、検討を継続されることを期待します。
内部環境を維持するための部屋や備品に対しての整頓、清掃等への意識の向上が望まれます。具体的には、倉庫の備蓄品など利用頻度や使う順番を考え、最初に使うものを手前に置いたり絵本コーナーなどに見られる見た目にも整然とした状態を維持する整頓が望まれます。また、使用していない扇風機など、きれいに掃除して点検を行う清掃等に関する意識の向上が望まれます。これらは園の保育理念、保育方針や保育目標を目指す上で、活動の効率化、安全性の向上などにつながります。これらを進める上での体制づくりと職員への理解を深めることが望まれます。
園が目指す保育理念の実現に向け中長期計画に基づき単年度計画が策定されています。目標達成するためには、目標を始め、目的、成果物、達成度合いを測る指標を明確にすることが鍵となります。園では、職員間で話し合い全体的な計画を策定しているのですが、目標によって指標をより明確にすることが望まれます。指標とは、目印となるものを指します。例えば、アンケートの回収件数を増やそうといった漫然としたものではなく、○○件以上回収するといった数字による指標を用います。これにより、目標に対しての進捗や達成度を把握しやすくなります。
事業者が特に力を入れている取り組み
事故防止指針に基づいて取り組み体制を整備し、ヒヤリハット活動を活発に展開しています。ヒヤリハットの事象が発生した場合、安全会議を開催して重要度に応じ対応策を検討して事故・ヒヤリ報告書を作成し、全体会議で報告・周知します。さらに、翌月にはリーダー会議でその対策が活かされているか等振り返りを行います。また、これらの事例情報は、本部にて集計し系列園に展開されます。しかし、園としては、活動への職員の理解は深まったものの、報告件数がそれほど増えていないので、職員の意識改革をさらに進める必要があると考えています。
法人で中長期計画「次代を拓く2022」を策定しており、園では、ライフワークスタイルの多様化に向けた働きやすい職場づくりのために、テーマの一つである「ICTの活用」に力を入れています。これまで、PC等端末を増やし、登降園記録、連絡帳、園からのお知らせ、アンケート、資料室(配付物、資料の閲覧・印刷)等保育支援システムを構築して、事務重複排除や情報管理の効率化による事務負担の軽減や、保護者への情報提供の充実に取り組んできました。今後、指導計画や保健計画、園の紹介資料など課題を設け順次ICTの活用を進めていきます。
子どもは遊びの中から学ぶという保育の基本を大切に捉え、設定遊びで同じことをしたり作ったりすることではなく、子どもの感性と想像力を育む保育に取り組み保護者の理解を得ています。子どもの活動の様子はドキュメンテーション掲示やクラスだよりなどで伝えたり、給食のメニューや行事の製作などで子どもと共に考え、参加してもらう機会を作っています。子どもたちも園での体験を家に帰って話し、親子の会話が園に話されるという循環が生まれ、職員の励みになっています。日々丁寧に接し寄り添うことを大切にして、保護者の信頼を得ています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:当保育所の定員は48名、調査時点での利用児童は54名でした。兄弟姉妹のいる保護者を1世帯とした全46世帯を対象として調査した結果、回答世帯数は25、回答者割合は54.3%でした。
- 調査方法:アンケート方式
調査の趣旨及び記入方法などを記載した依頼文書を評価機関で作成し、園から配付していただきました。調査方法は、園と相談し、保護者の利便性考慮の上Webアンケート方式としました。アドレスを収集しない等匿名性を確保した上で実施しました。 - 有効回答者数/利用者家族総数:25/46(回答率 54.3% )
総合的な感想として「大変満足」が64%、「満足」が36%と、満足以上が100%でした。自由意見は以下の通りです。
「とても感謝しています。ここにして良かった」「素晴らしい保育園だとおもいます。昔は保育園に行くのをグズっていた長男が、ニコニコと楽しみに登園するようになりました」「いつも大変お世話になっております。保育園無しでは子育ては出来ないと思っています」「家では出来ないような経験をたくさんさせてもらってます。担任以外の先生も名前を覚えてくれてかわいがってもらっており、毎日娘が楽しそうに通っております」「降園時の片付けで時間がかかっている時、もう少し声掛けをしていただけると助かる」「先生たちにはとても良くしてもらっている」「いつも本当に助かっています。感謝しかありません」「お迎え時や日常保育の写真などから見て、同じ子としか触れ合っていない先生がいる」「乳児が泣いていても、あやしたり話しかけたりすることなく衣服を着脱していることがありました」「定期的に配信される日記をもっと詳しく記述したり、参観の回数を増やす等普段の活動がもっと見えるようにしていただけるとありがたいです」
アンケート結果
1.保育所での活動は、子どもの心身の発達に役立っているか
回答は「はい」が100%でした。以下の意見がありました。「園の子達との触れ合いで色々な感情を持つことができ、心の成長に繋がっている」「家では経験できない多くの遊び・経験をさせてもらっている」「先生に休みの日の出来事をたくさん話して良い関係が作れている」「友達との遊びがいい刺激になっている」「一方的な行動の押し付けではなく、本人に考えさせる指導がされている」「友達との関わり方、遊び方を常に気にしてくれている」「自分の意見を積極的に相手に伝えられるようになった」「体力もつき、語彙も日々増えてきて成長を実感」
2.保育所での活動は、子どもが興味や関心を持って行えるようになっているか
回答は「はい」が100%でした。以下の意見がありました。「絵の具遊びなど家では中々できないことを楽しんでしている」「活動内容に関しても、子どもたちの意見を尊重して決められていると感じます」「お楽しみ会、青空給食など」「季節に合わせたイベントを用意してもらったり、食育に関してもよく考えて機会を与えてもらっている」「家に帰ってきて保育園で聞いている歌を歌ったりしているので、興味を持っていることが分かります」
3.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
回答は「はい」が96%、「どちらともいえない」が4%でした。以下の意見がありました。「自分で作る場合はとても集中し、組み合わせで味も変わるので食育にもなっている」「栄養士さんとの相談で好みの大きさや固さに調整してくれる」「レシピの配布はありがたい。好みを教えてもらうこともあり、家での食事の参考になる」「野菜当てクイズやリクエスト給食をとても楽しみにしている」「アレルギー除去の対応をしてもらえる」「家では食べないものも園では食べている」「いつも、美味しかったと言っている」「献立を見る限り配慮されている」
4.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
回答は「はい」が84%、「どちらともいえない」が12%、「いいえ」が4%でした。以下の意見がありました。「コロナ禍の制約で意見が分かれる」「色々な場所への散歩やサポートセンターとの交流などで十分確保」「外遊びが足りない」「ダンゴムシや落ち葉拾いで楽しそう」「例年に比べ秋の散歩が少ない」「センターとの交流はとても良い」「外遊びの機会を増やしてほしい」「虫とり、クワガタを育てるなど良い」「多少制限があるが出来る限りの機会を提供している」「虫との触れ合いや身障者を身近に感じる環境等人格形成に良い影響があると思う」
5.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
回答は「はい」が76%、「どちらともいえない」が4%、「非該当」が20%でした。以下の意見がありました。「時間に融通をきかせていただき、とても助かっています」「今は在宅勤務になり急なお願いは無くなりましたが、以前は対応していただいていました」「勤務変更があった時にも対応してくれてとても助かります」「急な延長対応でも対応してくださる」
6.安全対策が十分取られていると思うか
回答は「はい」が68%、「どちらともいえない」が28%、「いいえ」が4%でした。以下の意見がありました。「登降園時入り口に見守りの方がおり、入室時の安全策がしっかりしている」「クラスゲートを開けたままの保護者がいる」「大きな怪我はないので安全だと思う」「配置基準以上の先生がおり安心できる」「散歩前後の写真撮影、職員同士の細かな連携等、毎回きっちりとやられていると感じたが、ライブカメラの設置があると更に安心」「屋外からの門は無施錠で、また低いので簡単に乗り越えることができる」「多少の怪我は子どもの経験になる」
7.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
回答は「はい」が80%、「どちらともいえない」が16%、「いいえ」が4%でした。以下の意見がありました。「コロナで余り参加できる行事がない」「運動会の平日開催はこれまで通り土曜開催希望」「小学校のイベントと重ならないので助かっている」「コロナ流行以降、平日の行事になってしまったり面談の時間帯が早まった」「平日に行事があるのは参加しにくい。そろそろ土曜日にしても良いと思う」「クリスマス発表会は土曜で、運動会は平日だった理由が不明確」「何かあれば事前にすぐに連絡してくれる」
8.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
回答は「はい」が100%でした。以下の意見がありました。「細かい点まで気を配り、相談にも乗って頂き助かっている」「気軽に話せる雰囲気があり、よく相談にのってもらっている」「連絡帳だけでなく口頭や別で時間を設けてくれる」「少食や好き嫌いで相談したところ、日々の連絡の際に食事の状況を教えていただき参考にさせてもらっている」「お迎えの時などに話を聞いてもらっている」「お家での様子をしっかり聞いてくれる」「面談の機会があり、ゆっくり話をすることができる」「子どもの話への積極性に差はあるが大体どの先生とも話は出来る」
9.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
回答は「はい」が88%、「どちらともいえない」が4%、「いいえ」が8%でした。以下の意見がありました。「目の前で消毒したり、それを子どもが手伝ったり」「どこを見ても綺麗。特に出入りの多い玄関が綺麗なので安心する」「こまめにお掃除されているところをよく見ます」
10.職員の接遇・態度は適切か
回答は「はい」が88%、「どちらともいえない」が12%でした。以下の意見がありました。「とにかく拙い言葉でもよく聞いてくださるので、子どもも一生懸命話そうとしています」「子どもが厳しい口調で話をするようになったので、保育中にそのような言葉や態度で接してるのだろうと予想がついた」
11.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
回答は「はい」が92%、「どちらともいえない」が8%でした。以下の意見がありました。「こまめに検温をしており、排便や食欲などもよくみて体調変化に敏感に気付き連絡していただいてます」「コロナ禍ですが、柔軟に対応していただけるので助かっています」「親が大したことないと思っていても、子どもの意思を尊重して絆創膏を貼ってくださったり助かっています」「細かいところまでみてもらえて感謝しかないです」「体調不良でお迎えに行く時、お友達もいる部屋で待っているのですが、部屋を分けるなどはしないのでしょうか?」
12.子ども同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
回答は「はい」が68%、「どちらともいえない」が12%、「非該当」が20%でした。以下の意見がありました。「みんな仲良くも大事だが、個人の考えや思いを大切にしてくれるのがいい。玩具の貸し借りなどで、言われた側がまだ遊びたいかどうかの気持ちを大事にしている場面を見て安心」「そういったことが今のところない」「子ども同士の関係で気になることがあった時は、連絡帳で訊ねると口頭で丁寧に伝えてくれます」「まず初めに子どもの気持ちを受け取って共有してもらえない時があったので、不審に思うことがある」「報告がなく分からない」
13.子どもの気持ちを尊重した対応がされているか
回答は「はい」が96%、「どちらともいえない」が4%でした。以下の意見がありました。「共感や受け止めを十分にしてくれている」「服を着替えたくない、トイレに行きたくないと本人の気分が乗らないときには合わせてくださっています」「気持ちを共有してもらえずに、指示を促すだけの時がある」「イヤイヤ期を迎えて対応が難しい子どもに対して、良く配慮いただいて感謝しております」
14.子どもと保護者のプライバシーは守られているか
回答は「はい」が88%、「どちらともいえない」が4%、「非該当」が8%でした。以下の意見がありました。「今のところないですが、そういうことがあった際には対応してくださると思っています」「事前にしっかり確認してくれるから」「コロナ患者が出ても誰が感染したか等は分かりませんし、プライバシーは配慮されてると思います」
15.保育内容に関する職員の説明はわかりやすいか
回答は「はい」が96%、「どちらともいえない」が4%でした。以下の意見がありました。「連絡帳に日々の保育内容については詳しく書いてくれるが、園の方針などは余り話す機会がないです」「写真やその時あった出来事を文字にして掲示してくださっているので、どんなふうに過ごしているのか目で見ることができます」「毎日の連絡帳を見ることが楽しみ」
16.利用者の不満や要望は対応されているか
回答は「はい」が76%、「どちらともいえない」が12%、「非該当」が12%でした。以下の意見がありました。「意見をとりいれてくれます」「特に不満や要望はないです」「こちらの問い合わせ、要望へは真摯にご対応いただいていると感じています」
17.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
回答は「はい」が80%、「どちらともいえない」が8%、「いいえ」が4%、「非該当」が8%でした。この項目に意見はありませんでした。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
様々な方法を用いて利用者・職員の意向を収集、把握・検討し、課題を抽出しています
毎年、利用者アンケートや行事に関するアンケートを実施する他、第三者評価、連絡帳および保護者との対面等で利用者意向を把握し、全体会議等で検討・対応しています。職員意向は自己評価や自己申告を基に園長との面談で把握しています。地域情報は区の私立保育園長会、各研修への参加や地域子育てサロン会議等で情報を収集、まとめ、職員会議等で伝えています。保育業界全体動向は本部や区から情報を得ています。園の経営に関しては、法人内外の監査を受け適正化を図っています。課題は園内外から収集した情報を基に抽出しています。
園が目指す保育理念の実現に向け中長期計画に基づき単年度計画が策定されています
園の中・長期計画は法人全体の事業計画「次代を拓く2022」に基づき、基本理念の下、長期計画が策定されています。保育理念・方針等の実現に向け抽出した保育の質の向上、先駆サービスの展開等の課題を解決する為に長期計画を基に単年度計画が策定されています。例えば、中期事業計画、「保育の質の向上」に基づいた事業計画、「保育の可視化と情報発信の強化」において、「ドキュメンテーションの作成」が計画として策定され日誌への反映が進んでいます。保育の計画に基づき必要な物品等、次年度の予算を園長が取りまとめ、本部へ申請しています。
計画の実行に取り組み、目標に関する見直しが行われています
園が目指している目標を着実に進めるために目標を年、月、週、日に割り振り、取り組んでいます。目標を見失わないように全体目標を考えながら進める工夫をしています。年度末に計画を進める体制、職員の役割分担を決め、準備会議を開き終了後、振り返りを行っています。目標の達成度合いを示す指標は数値化されるとより明確になると思われます。計画の進捗状況を見直す流れは、月に一度クラス会議にて振り返り、議事録を作成し、園長がフィードバックコメントを書いています。また半期に一度進捗度合いを確認し目標との差異を明確にしています。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
法・規範・倫理に対する職員の理解度を様々な方法で把握し、周知徹底を図っています
守るべき法・規範・倫理は、保育園マニュアルや就業規則の規程類抄に定める他、改訂された「望ましい保育士像」「コンプライアンス・アクション」等の冊子を職員に配付し、自己評価により理解度を把握しています。入口には就業規則とともに全国保育士会倫理綱領が置かれ、閲覧できるようになっています。また、新入会研修、中堅研修など経験年数に合わせた研修において周知、理解度を確認しています。全体計画策定等でマニュアルの読み合わせを行う他、園全体に関する事項と思われる場合など、必要に応じて園長、主任より助言しています。
様々な方法で利用者意向を把握・対応し、組織的な取り組みで虐待防止に努めています
利用者意向については、入園説明会、懇談会等で苦情解決制度および第三者委員等について説明する他、入園のしおりに受付責任者、解決責任者、第三者委員を記載しています。意向は担当保育士から主任・園長を通して本部へ伝わるしくみの他、ご意見箱を設置し把握しています。意向等の解決後は職員会議で共有しています。虐待防止に関しては、園内外研修、マニュアルやセルフチェックシートを活用し、予防、再発防止に組織的に取り組んでいます。保護者や子どもの様子に着目し虐待の早期発見に努める他、児童相談所などの関係機関と連携を取っています。
専門性を活かしながら関係機関と連携し課題の把握など地域支援に努めています
透明性を地域に役立つ保育内容や財務情報の開示と捉え、開かれた園の運営を目指して、利用者が財務情報や第三者評価等を見られるように玄関に掲示しています。園のホームページ上で財務情報等が見られると運営の透明性をより高められると思います。地域の福祉ニーズに応える事業として、区の私立保育園園長会および子育て交流サロン連絡会へ参加し、地区情報や子育てに関する悩みなど福祉ニーズの情報収集や課題の把握に努めています。また、小学校授業参観や小学校教諭の来園による就学前の情報交換を行い、保育活動の連携へつなげています。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
事故防止指針に基づいてヒヤリハット活動に活発に取り組み系列園と情報共有しています
法人が策定した事故防止指針に基づき、重大事故が起きないように対策を強化し、特にヒヤリハット活動を重視して活発に取り組んでいます。まず、全職員を対象に年2回のヒヤリハット研修を実施し意識を高めています。ヒヤリハットの事象が発生した場合、安全会議を開催して重要度に応じ対応策を検討します。その上で事故・ヒヤリ報告書を作成し、全体会議で報告し周知します。さらに、翌月にはリーダー会議にてその対策が活かされているか等の振り返りを行います。また、これらの事例情報は本部にて集計し系列園に展開されています。
災害等のリスク対応として危機管理マニュアルを整備し、毎月避難訓練を実施しています
災害、事故や侵入等のリスクに対しては危機管理マニュアルを整備して対応しており、発生の際には保育支援システムを通じて保護者への通知、注意喚起や協力を求めます。また、消防計画、避難確保計画や非常災害訓練年間計画等を策定し、地震・火災以外に水害や不審者侵入も想定して毎月1回以上の避難訓練を実施しています。消防署立会の総合訓練は年1回、9月1日の防災の日には荒川区との合同でも防災訓練を行います。災害発生初期の安全確保のため、職員・子ども達ともに様々な状況への対応について訓練を通じて身に付けていくよう努めています。
個人情報保護のため規程類を整備するほか電子データのセキュリティ強化に努めています
個人情報の保護については、就業規則や個人情報取扱規程でその取り扱いを定めるとともに、マニュアルに「個人情報に関する取扱の取り決め」を整備して職員から誓約書を入手するなどして周知徹底を図っています。さらに、安全管理措置として、個人情報に関する書類等は事務所外への持ち出しを禁止とし、特定の者が施錠解錠できる鍵による管理を行っています。また、電子データは法人本部で一括管理していますが、重要性・機密性を踏まえたアクセス権限を設定するとともに、3ヵ月に1回パスワードを変更するなどセキュリティ強化に努めています。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
キャリアパスプランに則して職位に応じた資質向上目標を定め研修計画を策定しています
法人傘下の保育所等について、職位と職務内容、賃金体系、職位に応じた資質向上目標と研修等を定めたキャリアパスプランを策定し、職員に配付するとともに保育所に備え付け周知しています。年1回の人事考課により能力評価を実施しますが、職員の等級に変化があったときは、キャリアパスプランに則して新たな職務内容や職責について説明が行われます。また、職位ごとに資質向上目標が設定され、階層別研修やテーマ別研修、外部のキャリアアップ研修のほか豊富な研修が用意されています。通信教育等の自己研鑽も支援し修了者には受講料を助成します。
年2回の個人面談実施や福利厚生の充実など職員の意欲向上に向けて取り組んでいます
職員の意欲向上に向け、年2回自己申告書を提出してもらい職員個人面談を行います。面談では、前期業績の振り返り、今後の目標設定や業務上の意向等について確認・把握するとともに、一時金査定の人事考課を実施しています。また、ライフスタイルの多様化に合わせた制度として、年休取得促進のために特別休暇制度を設けたり、選択的福利厚生メニューであるカフェテリアプランを導入したり、さらには、休憩時間の話題作りと帰属意識醸成のために全国24の系列園から順番に地域の銘菓が送られてきたりと、働きやすい職場づくりに取り組んでいます。
組織力向上に向け日々のミーティング等話し合いを重視し気づきの共有化を図っています
研修については、法人主催の往還型研修、公開保育やセミナー会議への参加、園内研修での日誌やドキュメンテーションを使ったグループワークを重視しており、研修報告会含め、学びや気づきの共有を図っています。また、日々の実践においては、話し合いの場を持つことを大切にしています。毎日午睡時に開催するミーティングは、報連相の場として各職員の課題解決に取り組み、判断に迷ったときは園長や主任に相談したりリーダー会議に上げます。第三者評価の職員自己評価では、意見が述べやすく雰囲気がよい等高く評価する声が多く聞かれました。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】子どもの命を最優先に考え、安全・安心のできる保育に努めます。事故防止のため、ヒヤリハット活動を活性化させ安全策を講じます。
【理由・背景】保育理念に「一人ひとりの子どもを大切にし保護者や地域社会から信頼され選ばれる保育所を目指す」とあります。まずは命を守らなければ次はないので念頭において保育していきたいと考えます。
【取り組み・結果】
1)法人が策定した事故防止指針に基づき、ヒヤリハットへの取り組み体制を整備しました。
2)安全係を中心に安全会議を開催し、ヒヤリハット活動を推進しました。重大事故につながる可能性のあるヒヤリハットを抽出し、その対策をPDCAサイクルで改善する取り組みを行いました。
3)年2回のヒヤリハット研修を全職員が受講して分析の仕方等を学びました。
4)公園危険箇所の明確化と対策を整理しました。
5)法人24ヵ所の保育施設におけるヒヤリハットを「ヒヤリハットに関する部内検討報告書」により展開し豊富な事例を共有することができました。
【振り返り・今後の方向性】
・ヒヤリハット件数が増加しておらず活動が浸透しているとはいえないので、今後職員の意識改革に取り組んでいきます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
法人が策定した「事故防止指針」に基づき、園では、重大事故が起きないように対策を強化し、特にヒヤリハット活動を重視して活発に取り組くむということを目標に掲げました。まず、「ヒヤリハットの報告と検証の目的を知る」というテーマで全職員参加のグループ研修を2回実施し、SHELLモデルによる要因分析手法等も学び認識を深めることができました。また、安全係と安全会議を立上げ、ヒヤリハット活動を確実に実行・フォローする体制を整備しました。安全会議では、重大事故につながる可能性のあるヒヤリハットを抽出して、「対策の検討→検証・見直し→実施」とPDCAをまわすことによって対策レベルをあげていく取り組みを行っています。さらに、こうした取り組みは、法人24ヵ所の保育施設で行っているため、その情報を展開し共有することで、多くの事例を知り気づきを増やすことにつながっています。こうした活動の振り返りとして、報告されるヒヤリハット件数が増加していないことを課題として挙げています。経営層は、ヒヤリハットを指摘することは、責任追及ではなく、事故防止への意識の高さであるという認識を全職員に浸透させることが必要と考えています。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
【課題・目標】保育目標「のびのびと自己表現できる子ども」に向け、コロナ禍における新たな保育作りを検討し、保護者の理解・安心感のため、保護者との情報共有を強化します。
【取り組み】
1)コロナ感染状況を把握し、都度状況に適した感染対策に取り組みました。また、区保健所の巡回で確認してもらい指摘事項があれば改善しました。
2)行事では、学年ごとの少人数での参加とし保護者参加もゆったりと少人数になるよう工夫しました。
3)行事内容は、準備段階から子ども達が大きく成長できる要素を取り入れ、子どもが主体的に取り組めるものにしました。
4)園内に入れない保護者や休室で家庭で過ごす子ども達には、園の様子を動画やドキュメンテーションで知らせたり、家庭での様子や健康状態を連絡帳で知らせてもらいました。
5)行事への取り組み過程を大切に考え、その様子はクラス便り(ぽかぽか日記)で保護者へ配信しました。
【振り返り・方向性】
・行事では子ども達がのびのびと無理なく表現し楽しんでいる姿が見られ、行事が終わっても遊びの中で展開されています。
・コロナ禍で中止している活動を、できるところから新たな形を考えながら再構築していきます。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
コロナ禍において従来と同じやり方ができなくても、できる事の中で創意工夫を凝らして、子ども達がのびのびと無理なく自己表現して楽しめるような行事や遊びを行いたいと考えました。また、保護者の理解を得、安心感を持ってもらうために、子ども達の様子を積極的に情報提供することにしました。取り組みは以下の通りです。1)感染動向に応じた感染症対策の実施 2)行事については、園児、保護者ともに少人数で参加できるよう工夫 3)行事は準備段階から子ども達が参画し主体性を持たせるように工夫 4)保護者等への情報発信・共有に注力
3)については、今年度も同様の取り組みを続けています。特に、夏祭りは大変好評で、その後週1回のお祭りごっこに発展しました。子ども達が家庭でも話題にしたこともあって、保護者の好印象にもつながっています。
4)では、動画・ドキュメンテーションなど、子ども達の日常や行事準備過程の様子なども保育支援システムで配信するとともに、園内に入れない保護者や休室で家庭で過ごす子ども達とも情報共有するなど配慮しました。
制約がある状況下であっても、創意工夫次第で質の高い保育ができることを実感したようです。
サービス分析結果
【講評】
ホームページやリーフレット等を通して情報提供を行っています
区のホームページから園のホームページへのリンク、三つ折りリーフレットやパンフレットで利用希望者等へ情報発信しています。園のホームページでは、園の活動内容や園長の挨拶、所在地、開園時間、利用定員等の基本情報に加え、特色を伝え、ブログを発信し、解説付き写真等をふんだんに取り入れ、利用希望者の知りたい情報を見やすく提供しています。リーフレットには保育理念、目標の紹介や実施する保育事業、年間の行事計画などをコンパクトにまとめています。また、園舎外の掲示板には、来園する人にも親しみが持てるよう案内をしています。
利用希望者の特性を考え、園の特色をわかりやすく紹介しています
園のホームページでは食育、リトミックや生け花を始め、少人数縦割り異年齢保育を写真つきで掲載しています。その他、病後児保育、子育てサロンの内容については、区のホームページに掲載するとともにパンフレットを作成しています。一時保育のパンフレットは英語版も用意し、日本語を母国語としない利用希望者へも理解してもらえるように工夫しています。また子育て相談・情報を得たい人に有益な園内子育て交流サロンに区のホームページからリンクをはり、興味を持った地域の子育て中の保護者にも利用してもらいやすいようしています。
見学者には園の雰囲気や保育内容を見てもらい、特色を伝える等丁寧に対応しています
3駅から徒歩1分という利便性に恵まれた立地から、見学者を多く受け入れています。見学希望者の問い合わせは、電話で受付け個人対応になっています。見学は随時となっていて、主として主任が対応し、30分ほど掛けて説明を行っています(コロナ禍によるため)。また、一時保育や病後児保育等についても説明しています。見学は、基本的には子ども達の日中の活動が見られる時間帯で調整したり、名前、個人情報には配慮して行っています。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
入園説明会や個人面接で工夫を凝らした説明を行ない保護者の意向を確認しています
入園内定がでると、区から連絡を受けた保護者が園に書類を取りに来て、健康診断を受けた後、入園説明会と面接を行っています。説明会では、入園のしおりを基に、園長および主任が重要事項と保育内容始め、園での生活や基本ルールなどの説明や質疑応答を行います。保護者には重要事項の説明を受け同意したことを書面にて確認しています。入園前に個人面接を行ない、保護者の意向を記録しています。
環境変化による影響を和らげるために、入園前に面接を行い、慣れ保育を行っています
環境変化による影響を和らげるために、入園前に面接を実施し、緊急連絡カード、入園までの生活状況や健康記録に記載の情報を確認しています。アレルギー疾患の場合には、アレルギー生活管理指導表を頂いています。そして、新入園児状況表(0歳児一覧)を作成し、担任へ伝えています。標準時間保育は7時15分から18時15分ですが、勤務状況等保護者の要望や子どもの様子に配慮しながら、一人ひとりの状況に合わせ慣れ保育を行い、支援の状況を個別記録にて確認しています。また、保護者と相談の上、保育時間の調整も行っています。
転園や退園、卒園した子どもについて継続性を考慮した支援を行っています
年間を通して途中転園や退園する子どもに対してはお別れ会を開き、保護者には製作物を綴じたおもいで(帳)や身長、体重等の成長記録等を渡し、次の支援へつなげるように配慮しています。就学に向けては、保育士が小学校の授業参観や教員とのグループワークに参加した体験を踏まえ、保護者との懇談や個人面談を通して、保護者の不安に応えながら就学先の様子を伝えたり相談等に対応しています。また、保育所児童保育要録を小学校に提出して、子どもの発達や情報について連携をとり保育所から小学校への継続が円滑になるよう支援しています。
1.サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
- サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、子どもの保育に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように配慮している
- サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
全体的な計画を踏まえ指導計画を作成、実行、見直しを行い次へつなげています
全体的な計画を踏まえ、養護等各領域を考慮し、年間指導計画を始め、月案、週案、日案指導計画を作成しています。個別指導計画は、子ども一人ひとりの状態に合ったサービス提供を行うために、月1回子どもの状況を把握し、方針を定め、計画を立て、振り返りを行い、翌月の計画に反映させています。保護者との懇談会では、年間計画を知らせる際に保護者同士が話し合う場をつくり、悩みや要望を引き出し、提案を伝える工夫をしています。週、月間指導計画は、月末にクラス会議で決められた様式を基に検討し、翌月の月案を作成しています。
子どもに関する記録は児童票にまとめられ、確認されています
入園時に提出された家庭状況、成育歴、健康記録、食事調査票などの書類を基に、保護者との面談で要望などを聞き取り児童票に綴じています。担当保育士が日誌申送り表に記入し、必要に応じて個人記録の内容を児童票に反映させています。記録内容や情報の活用状況については、記録内容を見ながら確認を取っています。また、園長や主任が園内を巡回し、職員の保育状況が指導計画に沿っているか否かを確認しています。子どもや保護者の変化については児童票に発達に関するチェック項目があり、それを基に変化の判断を行い、記録しています。
保育支援システムやミーティングなど様々な方法を活用し、情報共有を行っています
保育士は保育支援システムを使用し、子どもに関する情報を出勤前の他スキマ時間を活用して確認しています。その他クラス会議録等を回覧し共有しています。追加情報や申送り表は午睡中のミーティングで共有につなげています。その結果、さらに情報を把握できるようになっているとの話でした。得られた情報を活用するために、保育士の発案はリーダー会議で提案、共有、検討され、クラスへフィードバックされる他、全体会議で公表され実施されるしくみとなっています。子どもや保護者の状況に変化があった場合は、職員連絡票や申送り表で対応しています。
1.定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
- 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.全体的な計画や子どもの様子を踏まえた指導計画を作成している
- 指導計画は、全体的な計画を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
- 指導計画は、子どもの実態や子どもを取り巻く状況の変化に即して、作成、見直しをしている
- 個別的な計画が必要な子どもに対し、子どもの状況(年齢・発達の状況など)に応じて、個別的な計画の作成、見直しをしている
- 指導計画を保護者にわかりやすく説明している
- 指導計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
3.子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 子ども一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 指導計画に沿った具体的な保育内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 指導計画の内容や個人の記録を、保育を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.子ども一人ひとりの発達の状態に応じた保育を行っている
- 発達の過程や生活環境などにより、子ども一人ひとりの全体的な姿を把握したうえで保育を行っている
- 子どもが主体的に周囲の人・もの・ことに興味や関心を持ち、働きかけることができるよう、環境を工夫している
- 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう配慮している
- 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
- 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
- 【5歳児の定員を設けている保育所のみ】
小学校教育への円滑な接続に向け、小学校と連携をとって、援助している
【講評】
子どもが自ら考え主体的に遊び生活できるよう環境を工夫しています
子どもにとって安全・安心な環境に配慮し、全ての活動を集団で一斉に行うのではなく「待つ・見守る・選択する」ことを大切にして、個々の発達に応じた対応ができるように努めています。子どもの手の届く高さに玩具を揃え、子どもたちが主体的に遊べるようにしています。2歳児はワンちゃんごっこを楽しみ、ペットショップを見に行き写真を貼って身近に感じ、お店屋さんごっこでペットショップを開き、牛乳パックで作った犬を引いて散歩気分を味わっています。3~5歳児室には体育遊具を設定し、自由に運動遊びができるように工夫しています。
子ども同士が年齢や特性などを認め合いお互いを尊重する心を育んでいます
1・2歳児は同じ保育室で過ごし、3~5歳児は縦割り保育を行っています。日常的に異年齢の子ども同士が関わり合い、友だちの幅を広げ自分の居場所を増やしています。5歳児は毎月外部講師の生け花を体験し、12月は落ち葉を使ったリース作りでイメージを膨らませ思い思いのリースを完成させて2階廊下に飾り、3・4歳児も5歳児への憧れを持ち見ています。配慮が必要な子どもの保育は法人や区の巡回相談で専門家の助言を受けてケース会議などで職員に周知し、一緒に育ち合えるよう適切な援助に努め、お互いを認め合い尊重する心を育んでいます。
小学校教育への円滑な接続に向け連携して取り組んでいきたいと考えています
コロナ禍で小学校との子ども同士の交流は中止していますが、小学校の授業参観に園長や5歳児、卒園児の担任が参加しています。参観後にグループに分かれて情報交換し、小学校での子どもの情報把握に努めています。授業参観での情報は職員間で共有し、5歳児の保護者にも個人面談などで提供しています。5歳児に「保育所児童保育要録」を作成して就学先の小学校に送付し電話で引き継ぎを行い、円滑な接続に向けての援助を行っています。子どもたちは小さな生き物を飼育して命のサイクルを学び、確かな学力へとつながる思考力の芽生えを育んでいます。
2.子どもの生活が安定するよう、子ども一人ひとりの生活のリズムに配慮した保育を行っている
- 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
- 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう援助している
- 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
- 降園時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
【講評】
登園、降園時は連絡帳や口頭で子どもの様子を保護者と伝え合っています
連絡帳(保育支援システム)は0~5歳児まで使用し、保護者に連絡帳の送信を8時45分までにお願いしています。受け入れや引き渡しは保育室前で行い、登園時は挨拶を交わして検温し、子どもの顔色や機嫌などを観察しながら食事や睡眠時間、体調など家庭での様子を連絡帳や口頭で保護者と確認しています。子どもは入室後に手を洗い、連絡事項は申し送り表に記載して共有しています。昼のミーティングで引き継ぎ事項を確認し、降園時は園での食事や睡眠、遊びなどの様子を連絡帳に入力し、活動の様子はドキュメンテーションで掲示や配信しています。
子どもの発達に合わせて基本的生活習慣が身につくよう家庭と連携し援助しています
食事や排泄、着脱、身の回りを清潔にするなど基本的生活習慣について懇談会や個人面談、クラスだよりなどで伝え、個々の子どもの発達や家庭との連携を大切にして無理なく身につくよう進めています。0~2歳児は個別指導計画で食事やトイレトレーニングなどの目標を立て、例えば1歳児は1月の月案に「簡単な身の回りのことを自分でやろうとする」と記し、子どもの意欲を大事にして援助しています。子どもは保育者に身の回りの世話をしてもらうことで、信頼し安心できる大人であると感じる愛着関係が生まれ、園は安心できる居場所になっています。
休息や睡眠は子どもの年齢や生活リズム、体調を考慮しながら行っています
入園のしおり「保育園の一日」のページで、年齢ごとの基本的な時間帯を伝え、休息や睡眠は子どもの月齢や年齢、家庭での睡眠時間、活動内容などを考慮し、園で必要な休息や睡眠時間が取れるようにしています。0歳児など午前寝が必要な子どもには個別に配慮し、必要な睡眠が取れるようにしています。また、睡眠には個人差があることを考慮し、寝る時間を遅らせて眠りに誘ったり、早く目覚めた子どもは静かな遊びをして体を休めています。5歳児は小学校就学を意識して10月頃から午睡をなくして過ごし、生活リズムを整えています。
3.日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している
- 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
- 子どもが、集団活動に主体的に関われるよう援助している
- 子ども一人ひとりの状況に応じて、子どもが言葉による伝え合いを楽しみ、言葉に対する感覚を養えるよう配慮している
- 子どもが様々な表現を楽しめるようにしている
- 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
- 生活や遊びを通して、子どもがきまりの大切さに気付き、自分の気持ちを調整する力を育てられるよう、配慮している
【講評】
おもしろいと思う子どもの自主的な遊びを尊重し意欲や自信が持てるよう援助しています
職員は保育目標の達成を目指し、保育のねらいや人的・物的環境を考え保育を積み重ねています。保育室は生活の場面展開も視野に入れた空間が確保され、遊具棚などでコーナー遊びができるよう設定し、絵本やままごとの流し台、ブロックなどを備え自分で選んで遊べるようにしています。3~5歳児は太鼓橋(小)をお店屋さんのカウンターにしたり、テントを作りテントごっこをして遊びを展開させるなど、自主性を育んでいます。また、食事などで生活場面が変わる時は自分の名前のカードを玩具の上に置いて保管し、継続して遊べるようにしています。
自分の気持ちを言葉で伝える力を養い、様々な表現活動を楽しんでいます
言葉の習得には個人差があることを踏まえ、子どもの状況に合わせた言葉かけや共感する言葉かけに努めています。子どもたちは絵本や素話などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身につけ、ごっこ遊びなどで保育者や友だちと言葉のやりとりを楽しんでいます。3~5歳児は言葉遊びや当番活動で自分で考え話したり、発表会で劇などを楽しみ言葉の感覚を養っています。外部講師による体操教室やリトミックで運動遊びやドレミの音階を表現して遊んだり、楽器遊び、廃材での製作活動など、様々な活動を楽しむ中で好奇心や思考力、表現力を高めています。
散歩や水遊びなどの活動を通して四季の移り変わりを体感しています
子どもたちは四季を通して散歩に出かけ、桜や紫陽花などを見たり公園の木々や草むらで虫探しをして捕まえたり、秋には枯葉で顔を隠して遊んだり、どんぐりや葉っぱを拾って持ち帰り製作するなど自然に触れて遊んでいます。夏には屋上で水遊びをしたり、職員のアイデアで外階段にシートを敷き水を流して遊ぶなど、様々な工夫で水に親しみ楽しんでいます。子どもたちはメダカやエビにエサをあげたり、世話していたカブトムシが産卵し、土づくりをして電球の容器で74匹の幼虫が育ち、他の容器への引っ越しを手伝うなどして成長を観察しています
4.日常の保育に変化と潤いを持たせるよう、行事等を実施している
- 行事等の実施にあたり、子どもが興味や関心を持ち、自ら進んで取り組めるよう工夫している
- みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
- 子どもが意欲的に行事等に取り組めるよう、行事等の準備・実施にあたり、保護者の理解や協力を得るための工夫をしている
【講評】
子どもたちが行事に興味や関心を持って主体的に取り組み楽しめるよう支援しています
年間を通して誕生会や子どもの日、七夕、七五三、節分などの伝承行事に取り組み、夏祭りやハロウィン、クリスマス会などのお楽しみもあります。行事も子どもたちの成長の機会ととらえ、進めていくにあたってはその過程や子どもたちからの意見、話し合いなどを大切にして、意欲的に取り組めるよう支援をしています。行事にちなんだ歌や製作物で雰囲気を楽しみ、身近なものとして子どもの活動に変化と潤いを持たせています。七五三の集いでは保育士が袴姿で由来や千歳飴の意味などを話し、近くにある神社に出かけてお参りし、成長を祝っています。
子どもたちは運動会などの行事に協力して取り組みながら達成感を味わっています
行事は日常の生活や遊びの延長線上にあると考え、日常の活動を生かしながら子どもたちが主体となって取り組めるよう内容を工夫しています。3~5歳児の運動会や発表会は、子どもたちの意見を大切にしながら日ごろの取り組みを発表し、友だちと協力して道具づくりをしたり、最後まで取り組む過程や関係づくりを大切にして達成感を味わい、自信をつけています。職員は当日に向けての気持ちの高まりを支援しています。子どもたちは7月の夏祭りでの遊びをアイデアを出し合ってその後の遊びに発展させ、8月は週1回お祭りごっこを楽しみました。
行事の実施に際して保護者の理解と協力を得て取り組み、子どもの意欲を高めています
行事の実施にあたっては、子どもが意欲的に取り組めるよう保護者の理解と協力を得ています。保護者参加の行事は入園式や運動会、発表会などで、年間行事予定表や園だよりで案内しています。行事の詳細についてはお知らせ文を配付し、取り組み過程は掲示やクラスだより(ぽかぽか日記)で配信しています。例えば、運動会では応援旗の作成(見本は事務所前や0歳児室に展示)をお願いし、作品は園内に飾り雰囲気を盛り上げました。保護者に協力や参加をしてもらうことは、子どもたちにとって行事への意欲と達成感を味わうことにつながっています。
5.保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている
- 保育時間の長い子どもが安心し、くつろげる環境になるよう配慮をしている
- 保育時間が長くなる中で、保育形態の変化がある場合でも、子どもが楽しく過ごせるよう配慮をしている
【講評】
心の安定を第一に考えて一人ひとりと向き合い、落ち着いて過ごせるよう配慮しています
当園は19時15分までの延長保育を実施しています。今年度の利用状況は少人数ですが、感染症への配慮と心の安定を第一に考え、保育時間の長い子どもが家庭的な雰囲気の中で安心して過ごせるように、保育環境を工夫し個別に対応できるよう配慮しています。早朝保育や夕方の保育室前には当番職員の名前を掲示して保護者に伝え、職員はマニュアル「延長保育の対応、流れ」に基づいて保育し、必要に応じて補食を提供しています。0・1歳児は疲れてくることもあり、入眠できる環境や静かな遊びをして安心してくつろげるように配慮しています。
子どもの思いを受け止め、職員が一緒に遊び楽しく過ごせるようにしています
1・2歳児や3~5歳児は、日常的に同じ保育室で過ごしたり縦割り保育をしていることもあり、18時15分以降も自然と子どもたち同士が関わりい合いながら遊んでいます。動的遊びから静的遊びへと移行していく時間の中で、安全面を考慮して遊ぶ場所や職員の位置などを工夫し、0・1歳児もブロックやパズルなど好きな玩具で遊べるように、子どもの気持ちに寄り添っています。子どもが甘えてきた時はしっかりと受け止め、抱っこや1対1で触れ合い遊びや膝の上で絵本を読むなどして一緒に遊び、ゆったりとした雰囲気で接しています。
6.子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している
- 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
- メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
- 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
- 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
【講評】
旬の食材を取り入れ素材の味を生かした季節感が感じられる給食を提供しています
栄養士は1ヵ月毎日違う献立を作成し、旬の食材を取り入れ、出汁の味を生かして季節感が感じられる給食を提供しています。子どもたちは食べたいメニューを文字や絵で応募用紙に描いて専用ポストに入れ、栄養士は献立に取り入れ、てるてる坊主を表現したご飯などを提供しています。また、人参などの食材を星やハートの形に型抜きして汁物などに入れ、誰かに配膳されるラッキー給食などで、食べる楽しさを味わえるようにしています。食事のテーブル配置を見直し、3~5歳児は間隔を確保した遊戯室で、音楽が流れ雰囲気ある中で食事をしています。
離乳食や食物アレルギーなどで配慮が必要な子どもの食事に気を配っています
子どもの成長発達に合わせて数段階の離乳食形態を提供しています。初めての食材は家庭で2、3回食べてもらい、何事もないことを確認して離乳食確認表に記入してもらい、園で提供するようにしています。個々の好みや発達に合わせてきめ細かく援助し、手づかみ食べを積極的に促し食具を使う食事へと進めています。食物アレルギーのある子どもには医師の診断による生活管理指導表を提出してもらい、保護者と面談して代替食や除去食を提供しています。配膳時は専用のトレイや食器、名前や除去食材のプレートで2重に確認し、誤食防止に努めています。
食育年間計画に沿って食育活動を体験し健康的な食生活について学んでいます
食育年間計画に基づき、0~2歳児は食事の時間を楽しみ、色々な野菜を知り食材に興味を持つように援助しています。3~5歳児はなすやきゅうり、オクラを栽培し、収穫して調理してもらい食べたり、とうもろこしの皮むきを体験しおやつで食べました。遠足で畑の野菜を見たり土に触れて芋掘りを体験し、給食で色々なさつま芋料理を味わいました。2~5歳児は作ってもらったお弁当を屋上で食べる青空給食を体験し、職員と一緒に食べて交流しています。他にすみっこ野菜や野菜当てクイズなども楽しみ、食への興味を高めています。
7.子どもが心身の健康を維持できるよう援助している
- 子どもが自分の健康や安全に関心を持ち、病気やけがを予防・防止できるように援助している
- 医療的なケアが必要な子どもに、専門機関等との連携に基づく対応をしている
- 保護者と連携をとって、子ども一人ひとりの健康維持に向けた取り組み(乳幼児突然死症候群の予防を含む)を行っている
【講評】
日常保育の中で病気や身の回りの危険について子どもたちに伝えています
看護師は保健年間計画や保健・安全指導計画に基づき、子どもが自ら病気やケガを防ぐことができるように、手洗いやうがい、目・耳・鼻のはたらき、正しい鼻のかみ方、体の仕組みについてなどの保健指導を行っています。1・2歳児の手洗い場には手洗いの手順を示したポスターを手作りして貼り、子どもたちは丁寧に洗う意識を高めています。子どもたちは散歩や体操教室、リトミックなどで身体を動かし、体力や柔軟性、機敏性を養ってケガを防止できるよう取り組み、公園で遊ぶ前には危険な物・箇所がないか確認し、交通ルールについても伝えています。
看護師の毎日の健康観察や嘱託医による健康診断などで子どもの健康管理をしています
子どもの健康状態は視診や家庭からの報告、また看護師が1日2回各クラスを回って健康観察し、把握しています。嘱託医による健康診断は0歳児は毎月、1~5歳児は年2回実施し、歯科検診は全園児(6ヵ月以上)年2回、眼科検診は4歳児が年1回実施しています。歯科医による口腔健康教育は4・5歳児対象に行い、動画を観たりお話を聞いています。そのほか身体測定を毎月行い、健康診断や身体測定の結果は健康カードで保護者に伝えています。入園のしおりに誤嚥・窒息防止について記載し、遠足のお弁当づくりの配慮をお願いし、予防に努めています。
保護者に感染症などの保健に関する情報を伝え予防と拡大防止に努めています
保健だよりを毎月発行し、生活リズムや薄着、季節に発生しやすい病気、予防など保健に関する情報を発信しています。10月号ではRSウイルスやマイコプラズマ肺炎、11月号ではインフルエンザやノロウイルスについて発信し、部屋の換気や手洗い・うがいの徹底などで感染予防に努めていくことを呼びかけています。園内で感染症が発生した時は速やかに玄関に掲示し伝えています。乳幼児突然死症候群の予防として、0歳児は5分、1・2歳児は10分、3歳児以上は15分ごとに午睡時の呼吸や姿勢を確認して仰向けに直し、記録して見守っています。
8.保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている
- 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して支援を行っている
- 保護者同士が交流できる機会を設けている
- 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
- 子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
- 保護者の養育力向上のため、園の保育の活動への参加を促している
【講評】
個々の事情に配慮し保護者が安心して子育てができるよう支援を行っています
職員は保育理念や保育方針、保育目標を念頭に置きながら、保護者が安心して子育てができるよう要望や相談などに丁寧に対応し、日ごろから保護者とのコミュニケーションを大切にしています。保育時間や家庭の状況については入園時や入園後の個人面談時などに聞き取り、急な延長保育希望に対応したり年末保育を実施するなど園のできる対応を行い、職種間で連携し取り組んでいます。コロナ禍で3密を避け保護者と接していますが、日々の挨拶や送迎時の会話、懇談会などで保護者の話を聞き、コミュニケーションを図り、信頼関係の構築に努めています。
多様な手段で大切なことを伝え、行事などで保護者同士が交流できるようにしています
子どもの発達や子育てについて保護者と園が共通の認識を持てるように、ドキュメンテーションを作成して掲示したりクラスだよりを配信し、子どもの製作物の展示、お知らせや健康情報なども掲示し、連絡帳や園だより、絵本だより、食育だより、保健だよりなど様々な方法でその日の活動やその意味を伝えています。保護者同士が交流できる機会として懇談会や3~5歳児の運動会、発表会などを設けています。例えば4歳児の懇談会では、テーマを設けてお互いの意見を交換し、率直な経験談が助言になるなど、保護者同士の交流の場になっています。
保護者と職員で子どもの育ちを共有できるように取り組んでいます
日々の保育の状況が伝わるように連絡帳に記載したり、ぽかぽか日記(クラスだより)を月3回配信し、3回目には子どもの様子や翌月の目標を記載し、発達や園生活に理解を深めてもらうよう取り組んでいます。また、保育参加や保育参観(3~5歳児)、個人面談を行って、保護者と職員で子どもに対する共通認識が得られるようにしています。発表会で0~2歳児は親子で遊ぶ時間を設け、保育参加は2ヵ月期間を設けて選んで参加できるようにし、面談では子育てを共有し子どもの良いところや課題を家庭と園でどう援助するか考える機会としています。
9.地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 地域資源を活用し、子どもが多様な体験や交流ができるような機会を確保している
- 園の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
【講評】
子どもたちは身近な地域での様々な体験を楽しみ、興味の幅を広げています
園周辺には商店街や公園、神社などがあり、散歩に出かけたり商店街で買い物体験をしています。散歩時は地域の方と挨拶を交わしたり簡単な会話をやりとりし、コロナ禍で交流が難しい状況ですが、関わりを継続するよう努めています。消防署の消防士さんに来園してもらい避難訓練や消火訓練を見てもらいました。ハロウィンの時は近隣にある同法人の施設職員からお菓子をもらったり、遠足で掘ってきたさつま芋で焼きいもを作り届けています。コロナ禍で高齢者の方との交流も休止していますが、状況が改善されるのを待ち再開したいと考えています。
一時保育や子育てサロンなどの事業を行い地域のニーズに応えたいと考えています
「一人ひとりの子どもを大切にし、保護者や地域社会から信頼され、選ばれる保育所を目指します」と保育理念を掲げ、地域の子育て親子を対象に一時保育事業や子育て支援事業「子育てサロン」、病児・病後児保育事業などを実施しています。一時保育や病後児保育、子育てサロンの保育室や職員体制などを整え、子育てサロンでは毎月サロンだよりを発行し、育児相談も行っています。訪問調査時も数名の一時保育の利用があり、0歳児に1対1で離乳食の介助をする場面が見られました。地域の子育て世代が安心して子育てができるよう支援しています。
【講評】
マニュアルに基づき、子どものプライバシー保護を徹底するようにしています
個人情報について、入園説明会の際に入園のしおりに基づく重要事項説明とともに「個人情報の利用目的について」を配付して、個人情報の内容と利用目的の詳細を保護者に説明し、その取り扱いについて同意書にて承諾を得ています。また、マニュアルの「プライバシーへの配慮」に基づき、保護者との個人面談では個室で声が外に漏れないようにする、衣服の着脱、排泄等は部屋のカーテンを閉め外部からの目に十分配慮する、行事では授乳・オムツ替えコーナーを設けるなどの配慮を行っています。
日常の保育においては子どもの人権擁護に配慮したかかわり・言葉がけを心掛けています
保育方針「子どもの人権や個性を尊重した保育をおこなう。」に基づき、人権に関する研修を通して専門性の向上に努めるとともに、子どもの人権擁護に配慮したかかわり・言葉がけを行うよう心掛けています。例えば、使用している言葉が適しているかどうかをセルフチェックシート等を使って確認しており、継続して見直しを図っています。また、個人面談等保護者との会話から生活習慣等を把握し、子どもの家庭環境への配慮に欠けるようなかかわりをしないようにしています。保護者の対応について問題を感じたときはケース会議で適切な対応を検討します。
虐待防止についてマニュアル整備や勉強会により理解を深め、早期発見に努めています
マニュアル「虐待防止」を整備するとともに、毎年保育士が代表して人権研修に参加し、その研修報告で全職員が確認しています。マニュアルには、虐待早期発見のためのポイントとして、子どもの様子や保護者の様子の具体例を列挙して早期発見への取り組みが記載されています。毎日の保育では、朝の受け入れ時の視診、言葉遣いの変化や保護者とのやりとりなど観察をしっかり行い記録するなど、兆候を見逃さないように努めています。虐待が疑われた時の相談先は区の子ども家庭総合センターとなっています。
1.子どものプライバシー保護を徹底している
- 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
- 子どもの羞恥心に配慮した保育を行っている
2.サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している
- 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
- 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した保育を行っている
- 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
【講評】
マニュアルは定期的に見直しており電子ファイル化によりさらに利用しやすくなりました
「保育方針と役割」「保育対応」「健康管理」「危機管理」「調理」「アレルギー疾患対応」等業務に必要なマニュアルが整備されており、3年を目安に定期的に、または重要なものは都度見直しを図り改訂しています。昨年度は、法人から示された事故防止指針に沿って、ヒヤリハット報告や防災関連等の見直しを行いました。今年度、ICT化推進の一環として、重くて厚い紙ファイルから電子ファイルへ移行し共有ファイル化しました。各クラスに設置しているパソコンからいつでも素早く検索・閲覧できるため、マニュアル活用の利便性が向上しました。
毎年保育内容の自己評価を行い、業務の標準レベルを見直す取り組みをしています
園では、保育の業務水準の向上を図るため、外部機関による3年ごとの第三者評価とは別に、毎年職員による保育内容等の自己評価を実施しています。その内容は13項目にわたって保育の実践について振り返りを行い、その結果をもとにリーダー会議で改善の方向性や具体的な施策について検討し、翌年の事業計画等に反映させるようにしています。なお、保育理念に「保護者や地域社会から信頼される」とあるように、地域に開かれ信頼される園になることを目指して、この職員による自己評価結果は法人のホームページに公表しています。
保護者の要望や意向については各種アンケート等で把握し反映するように努めています
園では、毎年第三者評価機関による利用者調査を実施していますが、これとは別に3年ごとに法人による利用者調査も行っており、玄関には「おひさま郵便ポスト」を設置しています。別に行事アンケートも実施して、きめ細かく保護者の要望や意向を把握しできる範囲で反映させるようにしています。今年度は、コロナ禍でやり方に工夫を凝らしつつ、要望の強かった運動会への保護者参加や保護者が保育園生活を体験する保育参加等を再開しました。アンケート記述欄には労いの言葉が記されていることも多く、保育士のやりがいにつながっています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
事業者のコメント
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【講評】
職員へは全体会議等を通して保護者へは保育支援システムなどを通して周知しています
園では保育内容に関する全体的な計画を作成しています。計画には、保育理念「一人ひとりの子どもを大切にし、保護者や地域から信頼され、選ばれる保育所を目指す」を始め保育方針、保育目標が書かれており、全体会議等で周知しています。園が目指すことに対する理解度は自己評価や個人面談での状況を見て把握しています。保護者には、保育理念、保育方針および保育目標を入園説明会で詳しく説明する他、システム上に掲載、入園のしおりやリーフレットへの記載および玄関、各保育室に保育理念を掲示し、より深い理解を得られるよう取り組んでいます。
園長は、全体会議等を通してリーダーシップを発揮しています
園長は、マニュアルに記載されている役割と責任に基づき、年度初めに年度目標「点と点をつないで線にしよう!」を掲げ、園の方向性を全体会議で伝えています。また園長は、上期、下期の年2回、職員による自己申告の面談における直接の話し合いや第三者評価により、園が目指すべき方向性について職員の理解度を把握しています。さらに園長は、業務改善、指導育成、新人教育、働き易い職場作りへの取り組みを実施する他、保育対応マニュアルに書かれているチームワークを大切にし、協力して保育を行うようリーダーシップを発揮しています。
重要案件は手順に基づき報告・周知・実施され、保護者に伝えられるしくみがあります
保護者の意向や職員からの提案は、クラス会議での議論経過をリーダー会議で提案討議し、園長の決定を受け、全体会議にて周知し実施する流れとなっています。本部による重要案件の決定事項は、本部からの通達により園長から全体会議を通して各職員へ報告されるだけではなく、園内保育支援システムで連絡、閲覧可能となっています。保護者に関わる重要な案件は、懇談会、園だよりで報告・連絡の他、早急に連絡する場合など、必要に応じ保育支援システムで伝えています。このしくみにより、重要案件が保護者へも漏れなく共有できています。