評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1) 経営理念:一人ひとりの生き方を大切にし、地域で安心して暮らせる時間と空間をつくります。
2) 経営方針:私たちは、ご利用者の人権を守ります。
3) 経営方針:私たちは、ご利用者が安心して生活できるよう、心の通うサービスを目指します。
4) 経営方針:私たちは、サービス向上を図り、開かれた経営を行います。
5) 経営方針:私たちは、地域に根ざした運営に努めます。
職員に求めている人材像や役割
①経営理念・運営方針・事業内容を熟知し、職員が各々の役割と責任を自覚し業務を行う。
②強力なリーダーシップを持ち、柔軟な対応ができる。
③社会情勢や社会保障・高齢福祉に関わる外部環境などにも目を向け、変化への対応を図る事ができる。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
①当法人の経営理念・経営方針・施設の運営方針等を十分に理解し、業務にあたる。
②自己研鑽に努め、知識・技術の向上と資質を高める。
全体の評価講評
特によいと思う点
建物内全館にWi-Fiを設置し、ICT機器のタブレットの導入により、記録業務の改善と職員への負担軽減が出来ている。タブレットとパソコン上の介護ソフトが連動しており、どこからでも確認できるため、各部署間の情報共有がし易くなっている。また、見守り支援システム(眠りSCAN・EYE)の導入により、夜勤業務の改善と利用者の事故防止に繋がっている。ICT化によって、各業務の改善と生産性の向上に取り組んでいる。
現在、車イスが常時必要な利用者は80%となっている。車イスでも自操できるよう、機能訓練指導員が中心となって、個々の状態に合った車イスの選定を行っている。安全を第一として、ADL、車イス等の必要な支援の状態確認を行い、福祉用具の使用方法や介助方法は動画利用や現場で分かりやすく介護職員に指導している。事故発生時には多職種と原因の究明に見直しを実施して事故防止に努めている。コロナ禍での利用者の機能低下や認知機能の低下から、グループ訓練開始後、介護職の積極的な協力がみられるようになっている。
利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担、緊急時対応マニュアルなどを設けている。また、定例の運営会議をはじめ、事故防止会議、衛生会議、感染対策会議、事故検討会議において予見できるリスクに対して対応策を検討し、年間防災計画を策定し定期的に訓練を実施している。新型コロナウイルスの蔓延防止対策が数年来のリスクマネジメント最優先課題であり、対応マニュアや感染症発生時における事業継続計画(BCP)を策定し、安心で安全な事業所運営に取り組んでいる。
さらなる改善が望まれる点
ケアプランは6か月ごとに居室担当者が見直しをし、原案を立て、ケアマネジャーが確認しケアプランを作成している。ケアプランの内容を実行するのは介護職員であり、利用者のニーズも居室担当者が把握し易いとの観点から、ケアプランの素案は居室担当者が立てている。ケアマネジャーは補足しながら素案を確認しているが、以前と同じ内容になり易い傾向がある。ケアマネジャーは3名いるが、生活相談員または介護職との兼務である。さらに利用者にとって意義のあるケアプランになるよう努めることが望まれる。
オムツ交換時の支援方法として専用カートにて日中、夜間ともに実施しているとのヒヤリングにて報告受ける。フロア内の感染防止、消臭対策等々、また、利用者のプライバシー保護においても支援方法の見直しが望まれる。
定例の運営会議やサービス評価検討会議、個々のミーティング等で抽出した課題なども盛り込んで、情報共有を図りながら組織一丸となって事業計画が達成できるようにしている。また、利用者支援に関する情報については日々のケース記録に状況を記載している。介護支援ソフトを用いており、多職種が確認し活用できる仕組みが整っている。組織運営に関する情報をはじめ、利用支援に至る日々の情報を共有する仕組みが整っているが、適切に運用されているか(情報共有がなされているか)については課題としている。
事業者が特に力を入れている取り組み
経営層は、経営理念・経営方針に基づいて事業計画を着実に実行できるよう、運営会議や全体会議において取り組むべき課題について説明している。また、それらの会議において、職員との情報の共有化を図るとともに、職員の意見を聴取し、現場の意見・意向を尊重しながら改善に取り組むようにしている。また、事業計画を推進するにあたって問題や課題を把握した場合には、役割分担に従って解決策を検討・指示している。職員が自らの役割と責任に基づいて取り組むべき方向性を提示し、事業所運営をリードしている。
昨年度のサービス終了者(死亡者)28人の内、ほとんどの方が施設での看取り介護を受けている。医師との連携は良好で、看取り介護は積極的に行えている。コロナ禍ではあるが、看取り期には家族の面会が可能で、一緒に看取り介護を行っている。年1回、看取り研修を行い、看取り終了後、利用者や家族について振り返りをして、良かった点や改善点について情報共有し、今後、より良い終末期を迎えられるように、日々の業務に取り組んでいる。
コロナ禍以前には多くのボランティアの受け入れからクラブ活動、趣味活動と利用者にとって、充実した余暇活動も感染防止策により活動休止状態となっている。そうした中、介護職員と多職種との連携から職員によるクラブ活動が再開する運びとなっている。今後も工夫をして利用者の生活が豊かになる取り組みとなっている。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:事業者と協議の上、109名の利用者のうち、心身状況が聞き取り調査に耐え得る利用者5名を選定して調査対象とした。実際の有効回答数の男女構成は、男性1名、女性4名であり、70歳未満1名、70歳代1名、80歳代3名であった。
- 調査方法:聞き取り方式
事業者との協議により、聞き取り方式を採用した。調査は、施設内の居室や共用スペースを使用して、評価者が利用者とマンツーマン方式で聞き取りを行った。利用者が安心して答えられるように十分な距離間隔を置いて実施した。 - 有効回答者数/利用者総数:5/109(回答率 4.6% )
総合的な満足度に関する調査の結果は、対象者の40.0%が「大変満足」または「満足」と回答し、「どちらともいえない」が40.0%、「不満」が20.0%であった。
項目別で見ると、<サービスの提供>に関する4設問中2設問において、大変高い満足度であった。特に、「体調を聞いてくれるか」では全員が「はい」と回答する大変高い満足度が得られている。
<安心・快適性>に関する4設問は2設問において、大変高い満足度であった。特に、「施設内の清潔な環境」では全員が「はい」と回答する大変高い満足度が得られている。
<利用者個人の尊重>に関する4設問は1設問において、大変高い満足度であった。「プライバシー保護」では全員が「はい」と回答する大変高い満足度が得られている。ただし、「ケアプランの内容説明」では、さらに高い満足度が望まれる結果であった。
<不満や要望への対応>において、「不満や要望への対応」は40.0%の満足度が得られている。
アンケート結果
1.食事の献立や食事介助など食事に満足しているか
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が40.0%であった。自由意見では、「カレーが好きです。麺類が美味しいです」、「美味しいです」、「大丈夫です」という声が聞かれた。
2.日常生活で必要な介助を受けているか
「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%であり、大変高い満足度であった。自由意見では、「冗談を言ってくれるから楽しいです」、「トイレの介助は大変助かっています」、「しっかりやってくれます」という声が聞かれた。
3.施設の生活はくつろげるか
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が20.0%、「いいえ」が20.0%であった。自由意見では、「塗り絵や間違い探しをやったり、紙で花を作ったりして楽しんでいます」、「大丈夫です」、「寝ています」という声が聞かれた。
4.職員は日常的に、健康状態を気にかけているか
全員が「はい」と回答しており、大変高い満足度であった。自由意見では、「結構話します」、「大丈夫です」、「安心できる」という声が聞かれた。
5.施設内の清掃、整理整頓は行き届いているか
全員が「はい」と回答しており、大変高い満足度であった。自由意見では、「きれいにしてくれます」という声が聞かれた。
6.職員の接遇・態度は適切か
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が40.0%であった。自由意見では、「皆さん面白いです」、「大丈夫です」という声が聞かれた。
7.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
「はい」が80.0%、「どちらともいえない」が20.0%であり、大変高い満足度であった。自由意見では、「心配ありません」、「大丈夫だと思います」、「信頼しています」という声が聞かれた。
8.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が20.0%、「いいえ」が20.0%であった。自由意見では、「大丈夫です」という声が聞かれた。
9.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が40.0%であった。自由意見では、「楽しい方ばかりです」、「皆さん親切です」、「気になることはありません」という声が聞かれた。
10.利用者のプライバシーは守られているか
全員が「はい」と回答しており、大変高い満足度であった。自由意見では、「大丈夫です」、「気になることはありません」という声が聞かれた。
11.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
「はい」が60.0%、「どちらともいえない」が40.0%であった。自由意見では、「要望などがあれば言います」、「なかなか言えない」という声が聞かれた。
12.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
「はい」が20.0%、「どちらともいえない」が60.0%、「いいえ」が20.0%であった。自由意見では、「経営層が説明してくれました」、「決まったことですから」、「忘れました」という声が聞かれた。
13.利用者の不満や要望は対応されているか
「はい」が40.0%、「どちらともいえない」が60.0%であった。自由意見では、「トイレでコールを押すことが多いですが、すぐ来てくれます」、「不満などがあれば言います」、「もっとリハビリがしたい」という声が聞かれた。
14.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
「はい」が20.0%、「どちらともいえない」が60.0%、「いいえ」が20.0%であった。自由意見では、「聞いたような気がします」という声が聞かれた。
組織マネジメント分析結果
◆事業評価結果
7つの「カテゴリー」の下に、それぞれ「サブカテゴリー」「評価項目」「標準項目」を設定して評価しています。
評価項目ごとに、標準項目の実施状況を、実施できている場合は
で、実施できていない場合は
で表しています。
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
2. 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
- 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
3. 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している
- 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
- 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
- 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
【講評】
様々な機会を通じて事業環境を把握して事業運営の参考にしている
利用者の意向や要望については、日常的な関わりをはじめ、定例の利用者懇談会や2年毎にサービス評価検討会議が主管する利用者満足度調査を実施して把握している。職員の意見は、運営会議や運営主任会議、ミーティング、定期的に実施している個人面談などを通じて聞き取っている。地域の福祉の現状については、在宅連絡会議、ケアマネジャー連絡会、地区民生委員との意見交換会、小地域ケア会議などに出席してニーズを把握している。老施協や東社協の各種研修への参加や専門紙の定期購読などによって業界動向を把握して事業運営に反映させている。
改善への取り組みを明確にして事業計画の達成に取り組んでいる
令和元年度から令和5年度までの中期経営計画を策定しており、それらの内容を年度毎に達成基準を設けて単年度事業計画を策定している。単年度計画の作成にあたっては、財務三表やその他会計帳票類などによって財務状況を確認し、さらに稼働率等の実績なども勘案して予算の策定につなげている。さらに、定例の運営会議やサービス評価検討会議、個々のミーティング等で抽出した課題なども盛り込んで、改善への取り組みを「見える化」し、組織一丸となって事業計画が達成できるようにしている。
毎月開催している運営会議によって経営課題を明確にしている
事業計画書をはじめ、運営細則、役割分担表、組織図(職員配置表)など、事業を円滑に推進する仕組みを明示している。また、毎月開催している運営会議では、稼働目標に対する進捗率を検証して事業計画の進捗・達成状況を分析することに取り組んでいる。併設在宅事業所と在宅連絡会議において、情報や意見交換を毎月行っている。推進体制、職員の役割、活動内容、予算編成などについては組織一丸となって決定する仕組みは整っていることがうかがえる。
1. 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
- 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
- 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
- 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
- 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
- 事業所の経営状況を把握・検討している
- 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
1. 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している
- 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している
- 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している
- 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
2. 着実な計画の実行に取り組んでいる
- 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
- 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
【講評】
倫理規程を明示して利用者の尊厳の尊重に取り組んでいる
福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などについては、入職時に就業規則や倫理規程を用いて、職業倫理等について説明している。利用者の尊厳の尊重については経営方針や運営方針にも骨子を盛り込んでおり、運営会議や全体会議において定期的に確認する流れとしている。また、サービス評価検討会議において、虐待の芽チェックリストを活用してフロア毎の評価を行い、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している。さらに、虐待防止会議を2か月毎に開催するなど体制を整え、職員への注意喚起を促している。
意見や苦情を迅速に対処する仕組みが整っている
苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先(行政や国保連の窓口)については契約時に重要事項説明書をもとに説明し周知に努めている。さらに、定例の利用者懇談会においても説明し、いつでも受け付ける旨を説明している。また、苦情などを受け付けた場合は、苦情相談受付簿に記録し解決を図る流れとしている。さらに、各フロアに意見箱を設置し、匿名で苦情を言える環境を整備している。今回行った利用者調査の「不満や要望を言いやすく実際に対応してくれるか」では高い満足度であった
地域ネットワークの中で協働できる体制作りに取り組んでいる
地域社会に対しては、ホームページやホームだよりによって活動内容を開示したり、ボランティアや実習生を受け入れたりして、事業の透明性を担保している。さらに、認知症カフェ(ちょこふらカフェ)を定期的に開催し、認知症の高齢者や家族などが交流する場を提供している。また、近隣施設で開催している多摩湖経営協や東社協主催の北南ブロック会に参画しており、地域ネットワークの中で協働できる体制作りに取り組んでいる。具体的には。近隣11施設や地域2自治会と災害活動相互応援協定を結び、年1回合同防災訓練を実施している。
1. 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる
- 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
- 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
1. 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている
- 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
- 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
2. 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている
- 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
- 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
1. 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる
- 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
- ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している
2. 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている
- 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
- 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
- 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
【講評】
事故・ひやりはっと報告書の内容を精査し職員への注意喚起を促している
毎月の事故・ひやりはっと報告書の内容を集計し、事故防止会議、事故検討会議、身体拘束廃止会議等において、その情報を共有している。また、傾向と対策について検討し、事故防止に取り組んでいる。また、新型コロナウイルス以外の感染症対策についても重視しており、衛生管理に力を入れるとともに、終息後に対応や対策などについて総括を行い職員への注意喚起を促している。また、どのリスクに対しても必要な対策は講じているが、実情や状況に合わせた改正も同時に行っている。
情報の機密性や重要性をもとに管理基準を設けている
情報の重要性や機密性を踏まえ、介護ソフトはアクセス制限を設定している。ウイルスソフトやUTM装置により、情報漏えい防止対策をし、さらにアクセス権限を設定し対策に取り組んでいる。また、収集した情報は、介護ソフトや自社サーバーを活用し、部署間で情報共有できるようにして必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している。個人情報の取り扱いについては、個人情報保護規程、倫理規程、文書保存規程に定めている。また、全体会議等で説明し、周知に努めている。
1. 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる
- 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
- 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
- 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している
- リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる
- 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
1. 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
- 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
- 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
- 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
- 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
【講評】
法人として定期異動を実施して、育成や将来の人材構成を見据えた配置に取り組んでいる
ハローワーク、成功報酬型求人サイト、法人ホームページなどを活用し、応募の機会を増やして採用に取り組んでいる。また、特養フロア間の異動だけでなく法人内の他事業所への異動を定期的に実施しており、育成や将来の人材構成を見据えた配置に取り組んでいる。また、法人として職員一人ひとりに対して、目標管理を伴った職務資格等級要綱及び人事考課要綱を明示しており、上長の面談によって力を入れて取り組みたい課題を自分で考え、1年間の取り組みについて評価し指導助言を受ける仕組みが整っている。
運営主任会議などにおいて、職員の指導方法を検証し育成に取り組んでいる
職員研修計画に基づき、定期的に研修を実施しており、新人職員育成計画では詰込み過ぎない指導方法をベースに、時間をかけた育成に取り組んでいる。また、中途採用職員に対しては、業務チェックリストに基づき、業務習熟度を確認しながら育成を図る仕組みとしている。さらに、研修報告書を回覧して他の職員も学べるようにしたり、サービス評価検討会議でサービスの質の向上や業務改善に取り組んだりしている。部署ごとにミーティングを開催し、情報共有や業務改善に取り組んでいる。
職員が前向きに働ける環境作りを目指している
経営層は各種の会議や職員個人面談などで、就業状況を把握し、必要に応じて改善に取り組んでいる。必要に応じた環境改善を図り、参加意欲や達成感を得ることにより、意欲と働きがいの向上を図っている。会議等では、全員に話す機会を作り、親睦会など職員間の良好な人間関係構築への支援に努めている。有給休暇等の取得状況や残業時間を毎月確認すると共に、衛生委員が中心となり、就業状況を把握し、安心して働き続けられる職場づくりや職場環境の改善に取り組んでいる。
1. 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている
- 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
- 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
2. 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
- 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
3. 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる
- 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
- 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
- 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
- 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
4. 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる
- 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
- 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
- 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
- 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
1. 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる
- 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
- 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
- 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
1. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
・利用者サービスを向上させ、利用者満足度を高め、選ばれる施設づくりに取り組んでいくためには、安定したマンパワーの確保が重要であり、その為には、何よりも安定した経営基盤を確保していくことが重要課題であるとの認識のもとに、利用者サービスの向上と健全経営を実現し、安定した経営基盤の確保と利益率の向上を図る為、特養稼働率98.5%を目標としたて設定し取り組んだ。
・具体的には、特養入所申込者を増やす為、居宅介護支援事業所、包括支援センター、在宅サービス事業所と情報を共有している。また、退所から入所までの日数短縮化のために、空きベッドが出ない体制づくりに取り組んだ。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
・上記の取り組の結果、コロナ禍で事前面接ができず、入所候補者の状態が事前に確認できない状況が続いており、入所候補者の選定が難しくなっている。また、入所予定だった方の施設でクラスターが発生したり、入所直前になって入所をキャンセルする方が増えるなど、稼働率は98.4%に留まった。よって、特養稼働率向上については継続して取り組むこととし、今年度も前年度設定した稼働率98.5%を目標値とした。合わせて、引き続き退所から入所までの空きベッド日数短縮化のため、関係機関との連携強化に力を入れる。
2. 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
【前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ)】
・新卒採用が難しくなっている中で、新人職員の定着が重要なため、「新人職員(新卒)の育成・定着」に関して重点施策として取り組む。なお、具体的な取り組みとしては、新人職員育成計画を作成し、月ごとの目標を設定し、詰込み過ぎない指導・育成を実施した。
【評語】
| 目標の設定と取り組み | 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った |
|---|---|
| 取り組みの検証 | 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った |
| 検証結果の反映 | 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた |
【講評】
理念共有の取組により関係者の理解と協力を促進している
上記の取り組みの結果、1年以内に退職する新卒職員が多い中、3名全員が退職することなく1年間仕事を続けることができた。よって、本年度においても継続するとともに、新人職員の2年目以降の育成については課題が残った。さらに、2年目以降の育成方法について検討を開始する。
サービス分析結果
【講評】
年4回、「ホームだよりいなだいら」を発行し、家族等へ利用者の様子を伝えている
利用希望者へはパンフレット、ホームページ、広報紙など、さまざまな方法でサービス内容の情報を提供している。広報誌「ホームだよりいなだいら」は年4回発行し、家族や行政、関係機関へ配布している。内容としては”伊奈平写真館”では行事等の利用者の写真を掲載し、”利用者の思い出話”では利用者の子どもの頃の話などを紹介している。また、ホームページは法人で管理しており、ホームページ会議担当者が定期的に更新を行っているが、更新の頻度を上げていくことが課題となっている。
空床期間短縮のための努力を常に行い、高い稼働率を確保している
行政へは事故報告書や入退所者数など、その都度報告を行っている。入所申し込みについては、施設へ直接申し込みをすることになっており、申込書は施設のホームページからダウンロードすることができる。近年は入所申し込み対象者が要介護3以上になってから、施設間で競合し入所待機者の減少がみられている。待機者へは、毎年現況調査をし、情報提供をしている。施設の昨年度の稼働率は98.7%で、目標率98.5%に達成している。空床期間は約14日間で、ベットの空きが出る前に事前面接を早めに行い、準備をしてもらっている。
コロナ禍では、来所相談は受けているが施設内の見学は差し控えている
入所希望者の突然の見学・相談は生活相談員が業務に支障がない範囲で対応している。生活相談員、ケアマネジャーとでシフトを組み、日曜日、祝日以外は対応している。コロナ禍では、施設内の見学は差し控えており、来所しての相談は、パンフレットを見ながら説明をしている。また、入職希望者の方へは、施設内を動画でとり説明をしている。問い合わせは家族からがほとんどであるが、ケアマネジャーや市の職員から、ネグレクトの案件等で相談が増えてきている。
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
空床が発生する前に待機者から事前面接を行い、スムーズに入所できるように努めている
空床が発生する前に待機者から数名、事前面接を行い、スムーズに入所できるように努めている。通常は生活相談員が自宅、老人保健施設、病院等へ訪問し、「事前面接報告書」を用いて心身状況を把握している。しかし、コロナ禍では事前面接ができず、入所候補者の状態が事前に確認できない状況が続いており、入所候補者の選定が難しくなっている。入所予定だった方の施設でクラスターが発生したり、入所直前になって入所をキャンセルする方が増えるなど、苦慮しているが、家族に施設へ来てもらったり、電話・FAXで情報収集するなど工夫している。
事前面接時に利用者・家族の意向を確認した上で、初回のケアプランに活かしている
契約書・重要事項説明書は前もって送付し、入所当日再度説明をして、署名・押印をもらっている。事前面接時に利用者・家族の意向を確認した上で、初回のケアプランに活かしている。新規利用者の情報は、書類一式を紙ベースで各部署へ配布している。重要事項は入所当日、朝礼で伝達している。利用開始時には、1か月間は記録を毎日残し、各部署全体で状態把握をしている。医療機関への転院の場合には看護サマリーなどで、利用中の様子を伝え、また、長期入院による退所後も優先的に戻れるように、支援の継続性に配慮している。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
定期的にモニタリングを居室担当者が行っている
入所後の利用者の様子は、個別のADL等チェック表、ケース記録、看護記録に日常生活、健康管理等を記録し把握している。6か月に1回、ケアプランを作成する際には、ADL等チェック表を見直している。また、毎月居室担当者が利用者のモニタリングを面接によって行い、課題やニーズの分析をし、ケース記録へ≪まとめ≫として記述している。さらに6か月ごとに居室担当者が総括を行い「モニタリング記録表」へ記述し、ケアプランの原案を作成している。その原案をケアマネジャーが確認をし、ケアプランへ記載している。
利用者・家族の意向はケアプラン第1表へ明記している
サービス担当者会議はフロアに分かれて、第2、第3、第4火曜日に開催し、介護職員(居室担当者・フロア主任)、看護師、管理栄養士、機能訓練指導員、生活相談員、ケアマネジャーが参加し実施している。コロナ禍前にはサービス担当者会議へ参加を希望する家族のみ、別日に案内をしていたが、コロナ禍では参加していない。利用者の意向は居室担当者が面談して聞き取りをし、家族の意向はケアマネジャーが1か月前に手紙を出して確認している。それぞれの意向はケアプランの第1表へ記述している。
日々の利用者の様子はケース記録へケアプランに基づいて書かれている
日々の利用者支援に関する記録は、介護ソフトの中のケース記録へ記述されている。また、タブレットを導入しバイタル、食事量、排泄について記録しており、タブレットとパソコンの介護ソフトが連動しているため、各部署の職員が情報共有し易くなっている。ケース記録はケアプランに関することは番号で記述し、夜間の様子、看護記録、家族連絡など日常生活の中で、利用者の変化についても記録を残している。内容としては、利用者の言葉や様子が解り易く書かれてある。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の施設サービス計画を作成している
- 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.施設サービス計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
- 施設サービス計画に基づいて支援を行っている
- 利用者の意向や状態に応じて、生活の継続性を踏まえた支援を行っている
- 介護支援専門員を中心に、介護、看護、リハビリ、栄養管理等の職員が連携して利用者の支援を行っている
【講評】
ケアプランに基づいて支援が行われている
ケアプランを立案するときには、利用者のニーズ、困っていることに着目して、ニーズを実現するためにどうしたら良いかを考慮している。ケアプランの素案を居室担当者が立てているため、ケアプランが業務指示書であり、その意義の重要性が現場の職員へは伝わっている。しかし、ケアプランの内容については、むらがあるためケアマネジャーがフォローしている。また、利用者の自立支援を目指したケアプランを立て、それに基づいたサービスを提供している。ケース記録については、利用者が発した言葉や様子を解り易く記録されている。
介護職員をはじめ、各専門職が連携して利用者の支援を行っている
サービス担当者会議へは、介護職員(居室担当者・フロア主任)、看護師、管理栄養士、機能訓練指導員、生活相談員、ケアマネジャーが参加し、利用者がどのように生活をしていったら良いかを、利用者目線で検討し、ケアプランが良いものになるように努めているが、段々と視野が狭くなりプラン内容が職員本位になっている点がみられる。ケアプランの研修を実施し、その人らしく生活できるための学びを深めることが期待される。また、各セクションを尊重し合いながら協力体制が築けており、アプリを用いて情報交換などを迅速に行うことが出来ている。
2.食事の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態に応じた食事提供や介助を行っている
- 利用者の栄養状態を把握し、低栄養状態を改善するよう支援を行っている
- 嚥下能力等が低下した利用者に対して、多職種が連携し、経口での食事摂取が継続できるよう支援を行っている
【講評】
利用者の意向を尊重し身体状況に応じた食事を提供している
管理栄養士は、常食、一口キザミ、超キザミ、ミキサー、など4段階の食形態を提供している。食事の支援は利用者の栄養状態を把握し、利用者一人ひとりの状態に沿った嚥下状態、摂食状態等を介護、栄養士の観察と、話し合いによって作成した栄養ケア計画書に沿って支援している。利用者の嚥下状態や栄養状態に応じて栄養補給しやすい食事形態、介助方法を選定している。栄養士はミールラウンドを実施して利用者の意向や要望を把握し、心身状況に合った食事提供に取り組んでいる。また、食器や自助具などの環境を整え食事の自立支援に努めている。
利用者の栄養状態の把握から栄養改善を図っている
定期的な健康診断や体重測定により、BMI値やアルブミン値を測定して栄養改善に取り組んでいる。3カ月ごとのスクーリングやモニタリングによって、現在では高リスク2~3名、中リスクが増加傾向にあることを把握している。栄養士は、普段の摂取状況をみて急激な変化に注視しながら早めの対応を心がけている。個々の状態に応じた食事量の調整や嗜好を考慮した栄養補助食品などを提供して栄養改善に取り組んでいる。給食会議で協議した内容を基に個別栄養計画を策定して対応している。また、給食会議では全体的な形態の見直しなどを行っている。
歯科衛生士と連携し経口での食事摂取に取り組んでいる
栄養士は、歯科医師や歯科衛生士のアドバイスを受けながら、できるだけ経口摂取が持続できるように努めている。ミールラウンドや食事介助時に利用者の摂取状況や嚥下力に注視して状態把握に努めている。入所時に口腔ケアの同意書、歯科の同意書を取り交わし、歯科衛生士による毎週土曜日の口腔ケアの指導により介護職員へ周知され昼食後、夕食後の口腔ケアの実施により嚥下低下防止に取り組んでいる。多職種との連携により主食や副食の食事形態の変更など実施され、可能な限り経口摂取が継続できるように取り組んでいる。
3.利用者が食事を楽しむための工夫をしている
- 利用者の嗜好を反映した食事を選択できる機会がある
- 食事時間は利用者の希望に応じて、一定の時間内で延長やずらすことができる
- テーブルや席は、利用者の希望に応じて、一定の範囲内で選択できる
- 配膳は、利用者の着席に合わせて行っている
【講評】
利用者の意見や希望を取り入れた献立つくりに努めている
栄養士のミールラウンドや嗜好調査、満足度調査アンケートや利用者懇談会からの聞き取りなどを把握し、日々の献立に取り入れ具体的に反映することに取り組んでいる。提供時間については、利用者の状況や生活スタイルに合わせて、居室配膳の対応もあり個別に食事提供時間の調整を行っている。食事時間も提供時間を2時間として利用者の状況に合わせ延長対応の代替え食も用意され柔軟に対応している。月1度の選択食では魚と野菜から献立を自分で選ぶ機会を設けている。イベント食での年1回のにぎり寿司には、利用者の大きな楽しみの一つとされている。
利用者の希望を考慮して食事環境に努めている
利用者が落ち着いて食事できるよう、食席については基本的に利用者の希望に応じた席が選択されている。また、食事介助の必要の席は決定され、周囲の利用者との相性なども考慮して、利用者同士のトラブルが生じた場合や、身体状況の変化等によって変更する対応に努めている。配膳時間については、利用者の着席時間に合わせ、温かな状態で食事を提供している。栄養士は利用者の身体状況、嚥下状態などの喫食状況に応じて、自力摂取や居室配膳等、本人の意向と食事のぺースに合わせた食事の提供に取り組んでいる。
4.入浴の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態を把握して、できるだけ自立性の高い入浴形態(個浴、一般浴等)を導入している
- 入浴の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 認知症の利用者に対し、個別の誘導方法を実施している
- 利用者が入浴を楽しめる工夫をしている
【講評】
利用者の身体状況に適した入浴を実施している
入浴形態は一般個浴(大・小浴槽・個別浴槽)、機械浴の浴槽が用意されている。利用者のADLに応じて機能訓練指導員、看護師、介護士が、利用者や家族の意向を配慮しながら話し合いを行い、立位、座位の残存機能を活かしながら状態に適した浴槽を選択して決定している。利用者一人ひとりへの声掛けを重視して安全な入浴支援を行っている。利用者の機能低下が見られた場合、アセスメントの見直しを行い残存機能を活かした状態に合わせた介助方法を、機能訓練指導員、看護師、介護職員と話し合い、浴槽形体の移行を実施している。
利用者の状態や意思を反映した入浴支援に努めている
入浴中の利用者のバイタルや皮膚観察などから変化が見られた場合には、直ちに看護師へ報告して安全な入浴に取り組んでいる。入浴時には、羞恥心やプライバシーに配慮して、入浴支援を実施している。入浴を拒否する利用者には、時間をおいての声かけや日程変更を工夫するなど無理強いせず対応している。認知症の利用者には、散歩などの気分転換を試みて無理のない誘導を行うよう心掛けている。また、その内容は、申し送りノートや生活記録に記載され、介護職員間で共有されている。体調不良につき入浴できない場合には、清拭にて清潔保持に努めている。
楽しく入浴する快適な環境つくりに工夫をしている
利用者が快適に入浴を楽しむことができるように、入浴剤の希望などを聞き取り入浴剤を使用して気持ちよく入浴をしてもらうように努めている。全利用者の週2回の更衣支援として、入浴後に衣類交換を行って清潔保持に努めている。また、利用者との会話を楽しむ時間を大切にリラックスした入浴時間としている。新たに西館2階に浴室を増設したことから、利用者がゆっくり入浴できるようになり喜ばれている。
5.排泄の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の意向や状態に応じ、自然な排泄を促すよう支援を行っている
- 排泄の誘導や介助は、利用者の羞恥心に配慮して行っている
- 研修等によりオムツ交換、トイレ誘導等の排泄介助方法の向上に取り組んでいる
- トイレ(ポータブルトイレを含む)は衛生面や臭いに配慮し、清潔にしている
【講評】
利用者の状態に応じた排泄支援を行っている
利用者のほぼ全員(96%)が排泄の要介助者で、日常生活動作Iを取り入れて自立支援に向けて取り組んでいる。支援方法については、トイレ介助は出来るだけ無理なく自力で利用者の意向に沿って、自立した排泄を目標に安全性を確保しながらトイレ誘導を行っている。支援内容は排泄チェック表に残して情報を共有して心身の状態に合わせ、日中はトイレでの排泄を目標に、立位不安定な場合には2人介助にてトイレ誘導を実施している。看護師による排泄チャート表から排便コントロールが行われ、薬に頼らず排泄支援を実施している。
利用者の羞恥心に配慮し排泄介助方法の向上に期待する
利用者の排泄介助の方法としては、残存機能を活かして自然排泄への支援を目的に、自立支援に向け必要に応じてトイレ内の手すりや、利用者からの要望によりポータブルトイレなど福祉用具を利用して支援している。ベッド上での排泄介助時はカーテンの遮断を厳守し、扉を閉めるなどプライバシーや羞恥心に配慮した排泄支援を行っている。 また、昨年度まで実施されていた排泄専用バックでの排泄介助方法から今年度は、日中、夜間共に排泄カート使用と変更されている。利用者のプライバシーや羞恥心への配慮やコロナ感染防止策からも検証に期待する。
清潔で安全な排泄環境が整備されている
トイレ清掃は職員により遅番と夜勤者とに役割が決められおり実施されている。担当者だけでなく各職員も排泄状況の確認や細かい清掃にも努めている。消臭対策も毎回、消臭剤、消毒剤を使用して適切に行われており、清潔で快適な排泄環境が維持されている。ポータブルトイレの使用については消毒、殺菌が毎日の洗浄で行われており、清潔な状態で使用できるよう努めている。
6.移動の支援は、利用者の状態や意思を反映して行っている
- 利用者の状態や意向に応じ、できるだけ自力で移動できるよう支援を行っている
- ベッド移乗、車イスの操作など移動のための介助が安全に行われている
- 利用者が快適に使用できるよう車イス等の環境整備が行われている
【講評】
利用者の残存機能に応じて移動・移乗を支援している
利用者の80%の利用者が車イスを使用しており、利用者や家族の意向を尊重した移動方法をアセスメントにより、ADLの状態を把握しリハビリを実施して残存機能の状態に沿った維持できる移乗・移動方法に向けて取り組んでいる。利用者の状態や意向に応じ安全面を第一と考えて転倒リスクとの兼ね合いにADLに留意しながら自力で移動できるよう支援に努めている。モニタリングにて移乗・移動方法の変更が必要になった場合や状態の変化の都度、理学療法士による評価を行い個々の状況に応じて、適切な福祉用具の検討を行っている。
安心・安全に移乗・移動できる環境整備に取り組んでいる
理学療法士の運動機能評価に基づき機能訓練指導員は介護職員との連携により、利用者の日々の状況に合わせた歩行や、車イスから椅子への移乗など日常的な機能訓練を実施している。利用者の内出血痕などを発見した際には、移乗方法の見直しをイメージが付きやすい写真動画などで介護職員に指導を行っている。リハビリ会議では、ADLの確認やポジショニングやシーティングなど理学療法士によって、アドバイスや支援内容の話し合いが行われている。また、車イス自操の利用者への事故防止策として、センサーや自動ブレーキの車イスの使用を提供している。
福祉用具は定期的な点検を行いチェック表で管理している
利用者が安全に移動できるよう状態に合わせた車イスを購入している。車イスの空気圧やブレーキの調整などは使用中に気付いた時に対応しており、チェック表を作成して管理されている。安全確保から車イスの全種類を、年4回の定期的な点検をチェック表で確認を実施している。また、車イスの汚れについては入浴後の浴室にて担当介護職員が洗浄を実施している。
7.利用者の身体機能など状況に応じた機能訓練等を行っている
- 利用者一人ひとりに応じた機能訓練プログラムを作成し、評価・見直しをしている
- 機能訓練のプログラムに日常生活の場でいかすことができる視点を入れている
- 機能訓練指導員と介護職員等の協力のもと、日常生活の中でも機能訓練を実施している
- 福祉用具は、定期的に使用状況の確認をし、必要に応じて対処をしている
【講評】
利用者の身体機能に応じた訓練計画が作成されている
利用者の生活を踏まえて施設サービス計画をもとに、その人の生活動作を基本にして利用者,家族の意向に努め、利用者の個別機能訓練計画を策定している。個別機能訓練計画は、3か月毎のモニタリングを実施して見直しを行っている。利用者のADLなど心身状況に変化がみられた場合には、モニタリングを実施して利用者の心身状況に応じた新たな計画を策定する流れが定着している。日々の状況に合わせた日常の車イスから椅子やベッドへの移乗など、現状のADLの低下を防ぐことを目標にプランに落とし込んで取り組んでいる。
日常生活でのリハビリを充実させることに努めている
利用者や家族の意向により個別機能訓練計画を策定しており機能訓練指導員は、利用者の残存機能の活用を意識しながら、トイレ誘導、車イスの自操、椅子やベッドへの移乗などを生活リハビリとして、利用者の機能の維持につなげている。グループ訓練では、フロア別に体操、筋トレ、平行棒、歩行、車イス自操などホールや訓練室で実施している。フロア別に実施する音楽療法士による月3回の音楽療法(音楽離床レクリエーション)では、利用者のほぼ全員の参加で行われ、介護職員同士の協力的な話し合いから積極的な機能訓練が実施されている。
8.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の状態に応じた健康管理や支援を行っている
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている
- 利用者の状態に応じ、口腔ケアを行っている
- 利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、看護師や医療機関と速やかに連絡が取れる体制を整えている
- 終末期の対応をすでに行っているか、行うための準備が行われている
【講評】
利用者の健康管理を医師との連携で支援している
看護師は年1回の健康診断、週2回の管理医診察、月2回の精神科医診察、週1回の訪問歯科医と歯科衛生士との、定期的な各専門配置医による回診から随時、指示や指導を受けながら日々の日常的健康管理を行って健康状態の把握や病気の予防に努めている。食事、水分の摂取状況や排便の様子など介護職との連携により、薬に頼らず排泄支援を実施している。看護師は、利用者の健康状態の把握に努め、早期発見や気づきにより、重度化しないよう生活の場として、安全・安心の医療部署がある施設にしたいと多職種との連携に日々取り組んでいる。
誤薬防止と口腔ケアから利用者の健康維持に努めている
服薬管理は看護師と介護士により厳重なチェック体制で実施している。薬剤師により搬入された処方箋との照合や、薬袋に記載された氏名の確認を行い、配薬ケースから利用者が服薬するまで複数回のチェックを実施しており、さらに介護職との連携によりチェック表を用いて服薬後の空袋を確認して誤薬防止に努めている。また、利用者個人に注意が必要の場合には個別に対応している。口腔ケアについては利用者のQOL向上に向け、歯科衛生士の指導により介護士が昼食後、夕食後に口腔ケアを実施して、誤嚥性肺炎の予防や経口摂取維持へ取り組んでいる。
終末期の対応として看取り介護に取り組んでいる
利用者の状態に家族からの希望がある場合に、医師ほか多職種により検討され看取り介護計画書がケアマネジャーにより作成されている。年2回の看取り介護研修やワーカー会議では、看護師による看取り介護での利用者の日々の状態の変化に対する指導を行っている。終末をどのように過ごしたいか、利用者が安心して過ごせる場所として、利用者本人や家族の意向を重視した対応を心がけている。看護師の夜間オンコール体制では、日中の様子観察から夕刻の申し送りには、看護師指導のもと介護職員が適切な対応が取れるように申し送りが実施されている。
9.利用者が日々快適に暮らせるよう支援を行っている
- 起床後、就寝前に更衣支援を行っている
- 起床後に洗顔や整髪等、利用者が身だしなみを整える際に支援を行っている
- 利用者が安定した睡眠をとることができるよう支援を行っている
【講評】
更衣支援により生活のリズムの確立に取り組んでいる
就寝・起床の更衣支援により、1日をメリハリのある生活ができるよう自立支援に向けて、利用者にはできる限り自力での着替えを促している。利用者の状態により声掛け、一部介助、全介助の支援に努め、全利用者を対象とした更衣支援による生活のリズムの確立に努めている。起床後のモーニングケアの洗面、洗顔の整容は、利用者に応じて寝ぐせ直し、アイ洗浄、髭剃りなどの身づくろいをして、利用者のQOL向上に取り組んでいる。また、入浴時には必ず本人の確認により更衣支援を行い、衣類の汚れが目立つ場合などにも対応して清潔保持に努めている。
安定した睡眠が維持確保できるように努めている
日中の活動をできる限り提供できるよう努め、出来る限りレクリエーションや個別の活動など、状態に応じて離床時間に楽しんでもらえるように働きかけている。夜間の排泄支援では、利用者に応じてオムツの昼夜の使い分けにより交換回数を減らすことから安定した安眠への取り組みとしている。支援の際にも声量や照明の明るさなどにも留意して、睡眠を妨げないように居室の環境を心がけている。眠れない利用者に対しては、職員が話を傾聴したり飲み物を勧めるなどの落ち着ける時間を提供し、利用者のペースに合わせた支援を行うように心がけている。
10.利用者の施設での生活が楽しくなるような取り組みを行っている
- 施設での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている
- 利用者の意向を反映したレクリエーションを実施している
- 認知症の利用者が落ち着いて生活できるような支援を行っている
- 利用者の気持ちに沿った声かけや援助を行っている
【講評】
利用者のその人らしさを尊重した支援に努めている
コロナ禍により外部との接触を断たれた生活状況のなか、利用者の一人ひとりの食事や入浴などの生活習慣を可能な限り大切にして実施している。毎月のクラブ活動やレクでは、職員による音楽レク、書道、茶道、生け花などが行われ作品をフロアなどに掲示している。2カ月ごとの利用者懇談会の開催では、利用者からの献立の要望や意見も活発に出され、栄養士は献立に反映させている。居室担当者による、毎月1度行われている居室清掃、衣類の管理、家族への近況報告などの支援に努めて、利用者とのコミュニケーションを深めている。
落ち着いて生活できるような環境つくりに取り組んでいる
利用者の意向を尊重し、一定のルールのもとに、その人らしい時間を過ごせるように、これまでの生活習慣を考慮している。月2回の移動販売、飲物の自動販売機の利用、ベランダでの散歩や、パブリックスペースでの毎月の誕生会後のカラオケ大会やスクリーンを使ったDVD鑑賞など限られた制限のなかで、利用者の余暇活動等環境づくりを介護職員と多職種で実施している。また、事業所では内部、外部で認知症の研修を実施して日常のケアに活かすよう全職員の周知に努めている。
11.地域との連携のもとに利用者の生活の幅を広げるための取り組みを行っている
- 定期的な散歩や外食、遠出など外出の機会を設けている
- 利用者が地域の一員として生活できるよう、地域住民が参加できるような行事など、日常的な関わりが持てる機会を設けている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
【講評】
コロナ禍では、趣味活動やレクリエーションを工夫して実施している。
コロナ禍前には、ボランティアや民生委員、職員の支援を受けて、買い物や外食などの外出を行っていた。コロナ禍では、感染症が落ち着いている時、敷地内の散歩や近隣のドラッグストアへ買い物に行っている。また、コロナ禍であっても、感染症予防対策を十分に取りながら、ホーム喫茶、茶道クラブ、書道クラブ、音楽離床レクリエーション、グループ別レクリエーション(手作りのボーリングや手作りのゲーム)等を出来る範囲で工夫しながら実施している。さらに、フロア内を季節が感じられる飾りつけをしている。
利用者懇談会で利用者と施設との意見交換が行われている
コロナ禍前には、七夕、クリスマスのとき近隣の保育園児が施設を訪問し、歌や催しものを披露したり、小学生の職場体験を受け、利用者との交流を図っていたが、コロナ禍では中止となっている。2か月に1回、利用者懇談会を開催し、施設長、管理栄養士、生活相談員が参加し、感染症に関することや、地域の動向について話があり、利用者から意見を聞いている。食事に関することが多い。また、施設の盆踊りには地域の方を招待したり、市の文化祭へ利用者の作品を展示し、見学へ行っていたが、全て中止となっている。
12.施設と家族との交流・連携を図っている
- 利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている
- 家族や利用者の意向に応じて、家族と職員・利用者が交流できる機会を確保している
- 家族または家族会が施設運営に対し、要望を伝える機会を確保している
【講評】
2か月に1回、近況報告書を家族へ送付し、利用者の様子を伝えている
年4回、ホームだより「いなだいら」を家族へ送付し、行事等の様子を伝えている。また、2か月に1回、居室担当者が写真を添えて、近況報告書を個別に作成し、家族へ送付し利用者の様子を伝えている。コロナ禍でも、面会ブースが用意され、制限付きの対面面接を行っている。月~土曜日、14時~16時で予約制(1日4組)になっている。1回10分程度で1か月2回、人数2人まで面会ができる。施設に来られない家族にはオンライン面会で対応している。オンライン面会では、外国に住んでいる家族とも話が出来たケースもあり、メリットとなっている。
家族会の形を変えて、施設と家族との交流・連携をする場を検討している
家族が参加していた盆踊り大会、敬老会、毎月の誕生会、外出・買い物支援など、利用者との交流の機会が多くあったが、コロナ禍では感染予防対策により、規模を縮小した方法での開催となっており、コロナ禍でも家族が参加できる行事等の検討が求められている。また、コロナ禍では、毎月開催していた家族会役員会が中止となり、役員のメンバーが減少し、家族も仕事を持っている方が多く、補充ができない状況があり、来年以降どうするかが課題となっている。施設としては、施設が主催する家族懇談会へ形を変えていく予定がある。
【講評】
利用者の個人情報保護やプライバシー保護について配慮されている
施設として個人情報保護規定を設けてあり、契約書の中では秘密保持について説明をしており、重要事項説明書の中では守秘義務について明記している。また、契約時には「個人情報の使用に係る同意書」を説明し、同意の署名・押印をもらっている。職員については、入職時に「職員の勤務心得」の中で、”秘密保持について”、”個人情報の取扱い及びプライバシーの保護について”説明をし、周知している。個人宛文書は事務所に100名分のファイルが用意され、そこで管理している。基本的には、面会時に渡し、家族へ転送している。
サービスの実施にあたり、利用者の意思を尊重している
居室へ入る際には、挨拶してからノックをし入室している。排泄介助時には必ずプライベートカーテンを閉めて対応している。入浴介助時には、体にタオルをかける、カーテンを閉める等羞恥心に配慮して対応している。日常の支援にあたっては、入浴やプログラムに参加するとき、必ず声掛けをし意思確認をして行動に移している。食事、入浴、排泄時に拒否があった場合は、無理強いしないように配慮している。また、各フロアに意見箱を設置し、利用者から匿名で意見を言える機会を作っている。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
マニュアルは適宜サービス評価検討会議で見直しがされている
各種業務マニュアルや施設オリジナルの手順書は用意されている。マニュアル等は各階のワーカー室へ保管され、すぐに見られるようにしている。入職時に介護マニュアル、業務マニュアル等の各種マニュアルを配布している。業務の標準化のため、サービス評価検討会議の担当者が中心となり、指針やマニュアルを適宜見直し、その時々の状況に応じた内容に修正している。月1回、開催されているサービス評価検討会議では、提供しているサービスの質を、ニーズや状況を勘案しながら評価・分析を行い、より質の高い利用者本位のサービス提供を目指している。
新人職員の育成に力を入れている
新人職員育成計画の作成、育成に力を入れており、高卒新採用職員の職場定着と能力育成を目的とした教育プログラムの運用を開始し、昨年1年間介護職員の退職者がゼロであり、一定の成果を上げている。職員は力を入れて取り組みたい課題を自分で考え、1年間の取り組みについて「人事考課表」を用いて評価している。また、マニュアル作成については、ケアワーカー主体で作成しており、現場の職員の意見や提案が反映されている。毎月開催している運営会議では、稼働目標に対する進捗率を確認している。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
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評価情報
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【講評】
様々な機会を通じて理念や基本的考え方の周知に努めている
全職員が参加する全体会議を年3回、幹部職員が参加する運営会議を毎月開催し、経営理念や経営方針などを話す機会を多く設けている。新規採用者については入職時研修において説明し、全職員に対しては理念・方針などが明示されている事業計画書を配布して周知に努めている。だたし、非常勤職員に対しては、法人理念や基本方針などの伝達が不十分であることを経営層は認識している。また、利用者懇談会を2か月毎に開催しており、利用者本人の理解を促し機会を設けている。
重要な案件について決定し、関係者へ周知を図る仕組みが整っている
重要事項については、定款施行細則に基づき、理事会・評議員会に諮っている。その他、運営会議にて審議決定し、運営会議、全体会議、朝礼、連絡表などにより周知している。利用者等に対しては、利用者懇談会において内容を説明するとともに、家族に対して文書を交付して周知に努めている。また、利用者に関わる重要な案件が発生した際には家族に適宜連絡し、必要に応じ文書を送付している。そのほか、介護保険法の改定や社会福祉法人制度の改革などの重要な案件への対応は、法人の定款施行細則に従って推進する流れとしている。