評価結果
基本情報
事業者の理念・方針・期待する職員像
事業者が大切にしている考え(理念・ビジョン・使命など)
1)障がい者の自立(自律)支援を行うことで共生社会を実現する。
2)利用者が安心して生活できる居住環境を提供する。
3)一人ひとりの自立(自律)生活を支援する。
職員に求めている人材像や役割
知的障がい者を理解し、利用者の生活を支援する職員としての役割を担って貰いたい。
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)
利用者の人生の一辺に関わる仕事であることの認識を深め、任務を遂行すること。
全体の評価講評
特によいと思う点
利用契約時に利用者や家族から丁寧に聴き取りを行いフェイスシートやアセスメントシートに情報をまとめ、職員間で情報共有した上で、個別の状況や特性に応じた支援を統一して行えるようにしています。利用者の障害に関すること、利用している福祉サービスに関すること、日常生活・健康管理・金銭管理・共同生活や地域生活に関することについて現在の状況、本人・家族の意見や希望、現在の支援方法が詳細に情報収集されています。収集した情報は月3回行われる支援会議や引継ぎノート、管理者等による口頭説明により職員全員に情報共有されています。
利用開始前には見学と事業所の説明を管理者が2時間ほどの時間を設けて実施しています。見学後に契約書及び重要事項説明書を用いて、基本的ルール、重要事項等を本人・家族等に説明を行っています。利用にかかわる料金等の重要な事項は見学時、契約時と2回の説明を実施し理解を得ています。契約時に本人や家族等の意向や要望等を含めアセスメントを行っています。アセスメントシートの作成時や日々の支援では「本人の意思確認」を大切にした支援に取り組んでいます。今後は見学時説明手順書を作成し、対応できる職員を増やしていきたいとしています。
事業所は、障がい者虐待防止の手引き(チェックリスト)を準備して、年1回職員の振り返りを行っています。また、法人全体の虐待防止委員会を設置し自己チェック実施に合わせ、年2回委員会を開催しています。委員会内でチェックリストの内容を検証し、職員にフィードバックをしています。また、「虐待防止」の外部研修に参加した職員が支援会議で講師を努め職員周知に取り組んでいます。「権利擁護研修」を年3回、法人内で実施し、日常的な権利擁護やプライバシー保護の重要性を職員に伝えています。
さらなる改善が望まれる点
令和3年2月に既存のグループホームの空床を利用して短期入所事業を開始したばかりであり、新型コロナウイルス感染拡大による影響も受けたため、現時点では法人内通所事業を利用する限られた利用者の受け入れにとどまっています。今後は成人だけではなく児童も含め様々な利用者を受け入れていくことを考えているため、年々利用者の状況が大きく変化していくことが起きることが予想されます。利用者の実態に即した状況を把握して適切な支援を行うために、アセスメントシートの情報を定期的に更新する取り決め・ルールを定めることが望まれます。
ともにールポの情報は法人作成のホームページ、広報誌「ともにー通信」で見ることができます。コロナ禍の影響もあり、令和3年3月の開設後に利用者受け入れに制限をかけざるを得ない状況にあるため「ともにールポ開所のご案内」は法人内の事業所を利用している方のみへの配布となっていました。今後は、見学時や利用初日に利用者が説明内容をより理解しやすいツールを用意する必要があると事業所は考えています。利用者がより事業所の情報を得やすいツールやパンフレット等の作成に期待します。
昨今の地域の状況を鑑み、水害(洪水)のリスクが高いと判断し、国立市と協力して避難確保計画書を作成しています。また、新型コロナウイルス感染防止の観点から利用者の受け入れについては、基本的に東京都の基準を参考にし、ワクチンの接種開始後はワクチン接種済みの基準を入れ改定しています。しかし、災害や深刻な事故などに遭遇した場合に備えた事業継続計画(BCP)は策定途中となっています。BCPを策定し、BCPに沿った避難訓練を実施して、職員、利用者、家族等に周知して理解を得て対応できるよう取り組むことが望まれます。
事業者が特に力を入れている取り組み
当事業所は法人運営のグループホームとほぼ一体運営となっている短期入所事業であり、様々な職員が交代勤務で支援を行うサービスであるため、職員間の情報共有を大切にしています。アセスメントシート、利用者に関すること、支援を行う上で気づいたこと等は引き継ぎ書を活用して情報共有しています。月3回程度開催の支援会議で検討した結果については議事録を引継ぎ書に添付して共有し、管理者等から直接口頭で説明を行い情報共有した上で統一した支援を行うようにしています。会議に参加できない職員から事前に意見や情報を集める仕組みもあります。
事業所の支援の基本的な考え方の一つとして、利用者の意向や希望を尊重し、支援を行う時には必ず意思を確認することを大切にしています。利用者の中には家族等との関係に課題を抱えている方もいるため、家族等との連携、連絡を行う際には必ず事前に利用者に説明を行い、意思を確認するように取り組んでいます。食事や入浴等の生活場面においても可能な限り利用者の”こうしたい”という意向や意思をできるだけ尊重し、グループホーム利用者との兼ね合いを考えながら調整や配慮を行う等利用者一人ひとりの希望に沿った支援を行うように心掛けています。
利用者調査結果
調査概要
- 調査対象:2021年2月事業開始の「ともにールポ」(短期入所)の利用者調査は、現員1名(定員1名)を対象に実施しました。
- 調査方法:アンケート方式
アンケート方式で実施:事業所を介して利用者調査票を配布し、評価機関で準備した返信用封筒にて直接郵送して頂きました。 - 有効回答者数/利用者総数:1/1(回答率 100.0% )
利用者調査票への回答者は、〔家族が本人の気持ちを推察して回答〕でした。総合的な満足度は、「満足」という結果でした。《サービスの提供》、《安心・快適性》、《利用者個人の尊重》、《不満・要望への対応》など、全般にわたって概ね「はい」と肯定回答をいただいています。【項目別】では、「ケガをしたり体調が悪いときの職員対応」と「利用者同士のいさかいやイジメ等があった時の職員対応」の2項目では、経験をしたことがないということで「非該当」との回答がありました。また、「事業所はあなたの状況や”こうしたい”と思うことを聞いてくれる」、「サービス内容についての説明は分かりやすい」、「不満に思ったことや要望を伝えた時きちんと対応してくれる」の3項目に、「どちらともいえない」と回答されました。【自由記述】では、「日中利用している事業所が急に休業になった場合などは、ショートステイ先で一日中することがなく、手持ち無沙汰になっていることと思います。部屋から出てこないから、などの理由で放置せず、声を掛けてやって欲しいです。できれば日中支援の充実もお願いしたいです」とのコメントが寄せられました。
アンケート結果
1.利用中の生活はくつろげるか
2.事業所の設備は安心して使えるか
3.利用時の過ごし方は個人のペースに合っているか
4.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
5.職員の接遇・態度は適切か
6.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
7.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
8.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
9.利用者のプライバシーは守られているか
10.サービスの利用に当たって、利用者の状況や要望を聞かれているか
11.サービス内容に関する職員の説明はわかりやすいか
12.利用者の不満や要望は対応されているか
13.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
サービス分析結果
1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
- 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
- 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
- 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
- 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】
サービスの開始にあたり、契約書、重要事項説明書等で説明し同意を得ている
利用開始前には見学と説明を実施しています。見学後に契約書及び重要事項説明書を用いて、基本的ルール、重要事項等を本人・家族等に説明を行っています。利用にかかわる料金等の重要事項は見学時、契約時と2回の説明を実施しています。契約時に本人や家族等の意向や要望等を含めアセスメントを行っています。その他、「個人情報使用同意書」「肖像権等使用に関する同意書」等についての説明も行い、同意を得ています。
利用開始前に面談を実施し、個別の状況に合わせた支援提供に努めている
利用開始前に利用者の事前情報を得るために面接を実施し、本人・家族等から支援に必要な利用者の状況や要望などの情報を得てフェイスシート・アセスメントシートを作成しています。アセスメントシートは「日常生活」「健康管理」「金銭管理」「共同生活・地域生活」の4項目からなっており、本人・家族等の意見、希望と現在の支援方法等を確認しています。利用開始時には適切な支援が提供できるようにサービス管理責任者がアセスメントシートを活用し職員との情報共有を行っています。
職員間での情報共有と「本人の意思確認」を大切にした支援に取り組んでいる
利用開始前に得られた利用者の情報は、サービス管理責任者から職員へ伝達すると共に、PCサーバで管理・共有をしています。また、非常勤職員には勤務前に閲覧するノートを準備し、情報を共有しています。支援会議を月に3回開き、管理者・サービス管理責任者・常勤職員は日々の支援について、情報共有しながら支援にあたっています。事前情報の共有だけでなく、「本人の意思確認」を事業所は大切にして、支援に取り組んでいます。
1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
- サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者等の状況に応じて説明している
- サービス内容や利用者負担金等について、利用者等の同意を得るようにしている
- サービスに関する説明の際に、利用者等の意向を確認し、記録化している
2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
- サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
- 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
- サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
- サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】
「本人の意思確認」を大切にしアセスメントシートを作成している
利用者の基本情報は管理者が本人・家族等と面談し、管理者がアセスメントシートを作成しています。作成したアセスメントシートは管理者から直接伝達する他、ノートを活用して職員間で情報の共有をしています。日々の状況についてはケース記録に残し支援会議で話し合い、支援方針を決めています。引継ぎノートには、常勤・非常勤の隔たりなく気づきを記載し、職員が管理者への相談等ができるようになっています。アセスメントシートの作成時や日々の支援では「本人の意思確認」を大切にした支援に努めています。
アセスメントシート・支援方針の見直し時期や手順の整備に期待する
令和3年3月の開設時には、新型コロナウイルス感染拡大による影響も受け、利用の制限をせざるを得ない状況だったため、受け入れ利用者が1名のみとなっています。アセスメントシートの見直し時期や手順、また支援方針の見直し時期や手順等を検討することが難しい状況となっていますが管理者は課題と認識し「今後取り組み予定」としています。
1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
- 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
- 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
- アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援方針を作成している
- 支援方針は、利用者等の希望を尊重して作成、見直しをしている
- 支援方針を利用者等にわかりやすく説明し、同意を得ている
- 支援方針は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
- 支援方針を緊急に変更する場合のしくみを整備している
3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
- 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
- 支援方針に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
- 支援方針の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
- 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
1.個別の支援方針をいかしながら、利用者に合った自立生活を送るための支援をしている
- 支援方針に基づいて支援を行っている
- 利用者の特性に応じて、コミュニケーションのとり方を工夫している
- 必要に応じて、さまざまな情報を提供し、または相談に応じる体制を整えている
【講評】
利用者の状況をアセスメントシートにまとめ、職員間で共有しながら支援を行っている
サービス利用契約時に利用者本人や家族から利用者に関する情報を丁寧に聴き取り、事業所として定めらた書式であるフェイスシートとアセスメントシートにまとめています。フェイスシートやアセスメントシートに記載された利用者の状況を把握して利用者一人ひとりに合わせた支援を職員全員が行えるように取り組んでいます。主に月3回行われる支援会議において情報共有が行われており、会議に参加できない職員に対しては引継ぎノートにアセスメントシートをはさんでおいたり、管理者やサービス管理責任者が直接説明することで情報共有を行っています。
利用者のコミュニケーションの特性を把握し、良好な対人関係を保てるようにしている
利用者のコミュニケーションのスキルや特性については、利用契約時に利用者や家族から聴き取ってアセスメントシートのコミュニケーションの項目にまとめています。表出のコミュニケーションについては発語・発声・身振り・表情・文字が可能かどうか、受容のコミュニケーションについては言葉・絵・写真・身振り・表情・文字のいずれが可能かチェックするようになっています。対人関係でトラブルにならないように言葉がけや伝え方の注意点等も事前に聴き取って記入するようにしており、特性や注意点を把握した上で支援を行えるようにしています。
利用者の相談に応じ、情報を提供できる体制がある
当事業所はグループホームの空床を利用した短期入所事業であり、グループホームとほぼ一体としてサービスが提供されています。リビングの壁面に地域のイベントに関する情報や日中一時支援事業所のパンフレットを掲示して、地域の情報を提供しています。当事業所の管理者が同法人内で運営されている相談支援事業所と兼務しているため利用者や家族等からサービス利用等の相談が合った場合には、速やかに対応できる体制があります。事業所としてはさらに個別のニーズに応じた細やかな情報提供が課題と考えており、今後の取り組みが期待されます。
2.利用者の主体性を尊重し、利用中の生活が楽しく快適になるような取り組みを行っている
- 利用者の状況や希望に沿って生活を楽しめるように取り組んでいる
- 室内は、利用者の状況に応じて快適で落ち着ける環境・空間にしている
【講評】
利用者や家族等の意向や希望を聴き取り、支援に活かしている
サービス利用開始時に利用者本人や家族等から丁寧に利用者の状況や意向・希望を聴き取ってアセスメントシートにまとめています。アセスメントシートは日常生活に関すること、健康管理に関すること、金銭管理に関すること、共同生活・地域生活に関することについてそれぞれ項目が定められており、各項目について「現在の状況」、「本人・家族の意見、希望」「現在の支援方法」を記入する形式になっています。他利用者との兼ね合いや事業所の運営上問題なければ、できるだけ本人の意向や希望を支援に反映するように取り組んでいます。
衛生的で落ち着ける環境の中で安心して過ごせるように取り組んでいる
利用者が快適な環境の中で安心して気持ちよく過ごせるように事業所内の清掃を行い、清潔を保つようにしています。遅番の職員が必ず行う業務として事業所内の清掃を取り入れ、日々衛生保持に取り組んでいます。利用者からの希望があれば自立支援という観点から自室の清掃に自分で取り組んでもらうようにしています。サービス利用時の室内への私物の持ち込みについては、施設の運営上危険である等の問題が無いものは基本的に認めており、出来る限り家庭での生活環境に近い過ごし方ができるようにして落ち着いて過ごせるように取り組んでいます。
3.利用者一人ひとりの状況に応じて生活上で必要な支援を行っている
- 利用者の意向を尊重しつつ、自分でできることは自分で行えるよう働きかけている
- 食事、入浴、排泄等の支援は、利用者の状況やペースに合わせて行っている
【講評】
自分でできることは自分で行い、必要に応じて支援を行うことを基本としている
事業所のサービス提供の考え方として「利用者の自分でできることは自分で行い、苦手なところは支援者と協力してやってみることを大切にする。支援の方向性が統一されていることに重きを置き、一人ひとりの自立生活を実現する」ことを基本としています。アセスメントシートの日常生活に関する各項目(起床、着替え、洗顔・歯磨き、排泄、食事、食事の手伝い、入浴、洗濯、就寝等)について自立しているのか・支援が必要なのか、現在の支援方法、本人・家族の希望・要望がまとめられており、利用者の状況に応じて必要な支援を行えるようにしています。
食事や入浴等について利用者の要望や状況に応じて必要な支援を行うようにしている
当事業所はグループホームの空床を利用した短期入所事業であるためグループホームとほぼ一体的に運営されており、食事支援や入浴支援はグループホームの入居者に対する支援を行う中で利用者の支援を行っています。夕食前に入浴したい要望がある利用者に対して他入居者との兼ね合いを考慮して時間調整を行うなど希望に沿った支援を行うようにしています。食事はリビングで順番に食べることが基本となっていましたが、新型コロナウイルス感染防止のため個室での食事を提供したことを機に、食べたい場所で食べることを保障していきたいと考えています。
4.利用者の健康を維持するための支援を行っている
- 利用者の健康状態や服薬に関して、利用者や家族から必要な情報を収集している
- 服薬管理は誤りがないようチェック体制を整えている
- 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
【講評】
利用契約時に利用者本人や家族から健康に関する情報を聴き取っている
サービス利用契約時に利用者本人や家族から健康に関する情報を聴き取ってアセスメントシートに情報をまとめています。健康管理に関しては「食事管理」、「服薬管理」、「健康管理」、「生活リズム」の4つの項目があり、それぞれ現在の状況、本人・家族の意見・要望、現在行っている支援方法について記載しています。アセスメントシートの情報は支援会議や引継ぎノートで共有されており、交代勤務であるもののすべての職員が統一した支援を行うことで利用期間中に体調を崩すことなく健康に過ごせるように取り組んでいます。
服薬支援を正確に行えるような仕組みが整えられている
令和3年2月に開設されたばかりであり、現時点では服薬支援が必要な利用者を受け入れたケースはありませんが、今後は様々な障害を持つ利用者を受け入れいくことを考えており、必要に応じて服薬支援を行うことを想定しています。服薬支援が必要な場合は、現在グループホームで行っている服薬支援の仕組み(1か月の薬をセット、1週間単位で確認、服薬当日にも確認するトリプルチェック、服薬後の薬包のダブルチェック等)を準用する予定です。今後のための準備として一見して理解できるような服薬支援のフローの作成等のしくみの整備が期待されます。
利用者の急な体調変化等の緊急時対応の流れが定められている
毎日朝夕の検温のほか職員が様子観察を行い健康管理しています。体調変化があった時には、サービス管理責任者や管理者に報告し、指示を受けるような流れになっています。救急対応の必要性に迷う場合は管理者の指示のもと緊急ダイヤルに連絡して医療関係者の判断を仰ぐようにしています。速やかな受診が必要なケースは協力医療機関への通院同行を行うこととしています。緊急時対応の流れは支援会議や引き継ぎ書等で共有していますが、緊急時にどの職員も的確に対応できるように報告・指示のフロー等を作成・掲示するなどの工夫が望まれます。
5.家族等との交流・連携を図っている
- 家族等との交流・連携に際して、利用者本人の意思を確認し、その意向に基づいた対応をしている
- 必要に応じて、家族等への情報提供や相談に乗るなど支援をしている
【講評】
家族対応を行う時には事前に本人の意思を確認することを支援の基本としている
事業所として可能な限り利用者の意思を確認して、それぞれの意向や価値観を大切にすることを支援の基本的な考え方としています。家族との交流や連携において電話連絡等を行う場合には、利用者に事前にその旨を伝えて本人の意思を必ず確認してから行うようにしています。サービス利用契約時には必ず利用者本人や家族から利用者の状況や特性、意向や希望、現在の支援方法等の聴き取りを行っていますが、家族同席での面談を希望しない利用者に対しては家族の聴き取りを行った上、利用者本人との時間を設けるなど別々に聴き取りを行うようにしています。
利用者の意思を確認した上で利用期間中の様子を家族に書面や電話連絡で報告している
サービス利用期間中の利用者の様子についてはケース記録に記載するほか、サービス提供記録に記入しています。利用期間が終了した時には利用者の意思を確認した上でサービス提供記録を家族に渡して情報提供しています。初回の利用時にはサービス提供記録の提供のほか必ず電話連絡を行って利用期間中の利用者の様子等について詳細に説明を行っており、家族等の安心感につなげるようにしています。利用者間のトラブルやアクシデント等の特記事項があった場合にも書面による説明のみで終わらせず電話連絡してその経緯や対応を伝えるようにしています。
6.地域で自立した生活を送れるよう支援をしている
- 地域の情報を収集し、利用者の状況に応じて提供している
- 必要に応じて、利用者が地域の資源を利用し、多様な体験ができるよう支援している
- 必要に応じて、関係機関(日中活動事業所、相談支援事業所等)と情報共有を行い、支援に活かしている
【講評】
利用者のニーズに応じて必要な地域の情報を提供するよう努めている
当事業所はグループホームとほぼ一体運営となっており、利用者が集まりやすいリビングに情報を掲示するコーナーが設けられています。新型コロナウイルス感染拡大の影響で地域のイベントは激減している状況ですが、市で行っている青年教室の開催の案内や地域の日中一時支援事業所のパンフレット等を掲示するなど利用者の社会参加につながるような地域の情報や、福祉サービスの情報を提供しています。事業所としては今後さらに個別のニーズに応じたきめ細やかな地域情報の提供を行いたいと考えており、取り組みの充実が期待されます。
通所先との連携を図りながら一日を通した支援を行えるように心がけている
現在当事業所を利用したことのある利用者は日中活動先が同法人内通所事業所である方であったため、特記事項があった時などにはすぐに電話連絡して情報共有を行い、一日を通した支援を行えるように取り組んでいます。利用契約時に利用者や家族から情報を得て作成するフェイスシートには、現在利用中の福祉サービスや相談支援事業所を記入する欄が設けられおり、別法人の日中活動サービスを利用する利用者に対しても、通所事業所や相談支援事業所と連携できるようにしています。具体的な連携の方法等については今後の課題と考えています。
自立(自律)した生活の実現に向けて、練習・体験する場となる役割が期待される
「障がい者の自立(自律)支援を行う事で共生社会を実現する」ことを法人の理念としており、「障がい者一人ひとりが本当に自立(自律)するための支援指導をおこなう」ことを基本方針に掲げています。当事業所は、もしもの時だけでなく自立生活を体験するためにも利用できるサービスとして令和3年2月に既存のグループホームの空床を利用して開設されました。コロナ禍の影響もあり現時点では限られた利用者のみの利用となっていますが、今後は障害を持つ様々な人が地域で自立(自律)した生活を体験・練習する貴重な場所となることが期待されます。
【講評】
「選択肢は利用者にある」との考えを基本とし、個人の意思を尊重した支援を行っている
利用開始時に、利用者の個人情報を医療機関や第三者評価機関等に提供することや、写真などの所内掲示、ホームページや広報誌に掲載する事について説明を行い、その同意等は「個人情報使用同意書」「肖像権等使用に関する同意書」にて確認しています。日常の支援の中では「選択肢は利用者にある」との考え方から、居室入室時のドアノックを徹底し、利用者がドアを開けるまで待つことを徹底しています。利用者の呼称は「さん」で統一するなど、事業所の考え方を管理者から職員に直接伝え、利用者一人ひとりに配慮した支援に努めています。
一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した環境整備に取り組んでいる
利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮し、個人の意思を尊重して、自己選択を重視した声掛けを基本的考えとして支援を行うようにしています。消灯時間は特に定めていません(共有部分は22時消灯)。また、今現在事例はありませが飲酒についても個別の対応に努めていきたいとしています。喫煙については、施設外の喫煙場所であれば喫煙することができるとしています。今後は、重要事項説明書などに明文化していきたいとしています。
1.利用者のプライバシー保護を徹底している
- 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
- 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
- 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
- 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
- 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】
日常的に参照する手順書は世話人室の壁に掲示し、確認しやすい工夫をしている
「業務内容マニュアル」は併設しているグループホームと同じものを基本的に使用しています。また、日常的に参照する簡易的な手順書を世話人室の壁に貼りだして、いつでも確認できるようにしています。緊急時の連絡先・利用者医療アセスメント・緊急フローチャートを含めた緊急時マニュアル、危機管理マニュアル、業務マニュアル、簡易的な手順書等は支援会議で内容について話し合い、サービスの基本事項や手順等を必要に応じて更新し、改訂しています。
障害福祉サービス自己点検票を活用し、手順書の改善に取り組んでいる
東京都が発行している「障害者総合支援法に基づく指定障害福祉サービス自己点検票(グループホーム用)」を活用し、支援会議で話し合いながら自己チェックを行っています。職員自己チェックの時期は7月とし、年1回実施しています。自己点検表を基に、手順書等の改善を図っています。また、ともにールポでの実績はありませんが、今後は支援会議での意見・提案を議案に挙げて、職員や利用者等からの意見や提案を手順等に反映させるように取り組んでいきたいとしています。
1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
- 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
- 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている
- 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
- 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
事業者のコメント
このセクションは事業者によって更新される情報です。
評価情報
評価結果のダウンロード
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【講評】
「ともにー通信」を2か月毎に発行し、法人全体の情報を発信している
広報誌「ともにー通信」は両面カラー刷りで法人の運営する事業全体の情報提供誌となっています。各事業所の活動状況、年間行事予定、お知らせ、編集後記等が写真やイラスト入りで紹介されています。また、QRコードが表示されており、法人各事業所の行事や研修、セミナー等利用者の余暇活動や行事等の情報を、簡単に、また即時に閲覧することができます。ホームページでは「ともにー通信」のアーカイブがあり、過去の「ともにー通信」も閲覧することができます。
法人ホームページで自立生活を体験するなど、事業所の紹介をしている
ともにールポの情報は法人作成のホームページ、広報誌「ともにー通信」、「ともにールポ開所のご案内」等で提供しています。コロナウイルス感染拡大の影響で開設後の利用開始に制限をかけざるを得ない状況のため、「ともにールポ開所のご案内」は法人内の事業所を利用している方のみへの配布となっていましたが、今後は法人内他事業所「ともにーホーム」と共作でのパンフレットの作成を予定しています。
平日・休日問わず見学者を受け付け、希望者に合わせた丁寧な説明を行っている
利用希望者の方に対して、平日・休日問わず見学を受け付けています。今現在は受付・見学の担当は管理者が行い、相手の状況に合わせて「ご利用条件」「ご利用費用」「支援内容」「ご利用までの流れ」等を時間をかけて丁寧に説明しています。今後は、見学者への対応・説明の手順書を作成し、見学者への対応ができる職員を増やし、積極的に見学者の受け入れを行っていく予定としています。