評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
入浴担当の職員がある利用者の誘導の際に「○○さん行ってきまーす」とフロアのM職員に向かって声を掛けると、利用者Aさんは「次は私だ。用意してこないと」と呟き、記録等を管理するテーブル上の記録を見ながら「ほら、私の名前あるでしょ」と職員に確認する。M職員は「それは明日ので、今見たのは薬を飲む人の事です」と伝えると「そうか‥あれはお腹の薬か・・。シャワーだから頭からジャーで終わり、週3回だしね。」と渋い表情で言いながら居室に戻った。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんは自らの身だしなみや他利用者にも配慮が出来る比較的自立度の高い方で、職員が記録に沿って入浴をしている事を理解し、○○さんの次が自分だと思い込んでいたと推測される。Aさんにとって入浴が楽しみな時間であるとうかがえるが、今日は入浴日でないと知って落胆し不機嫌になったと思われる。食堂フロアのテーブルで記録・薬等の管理をするため誰でも容易に見る事が可能であり、記録や薬の管理方法の見直しが必要と考える。また、M職員はAさんの気持ちを理解した上で入浴日を伝えて、他の作業を依頼する等、気分転換を図り手持ち無沙汰にならないような工夫があると良いと考える。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
開設から13年が経過し開設当初に比べ、入居者の認知症の重度化や身体能力の低下など新たな問題も出てきておりますが、引き続き、ICF(国際生活機能分類)の視点から、出来ることを重視した根拠のある支援を行い、その人それぞれの有する能力に応じた支援を行ないたいと思います。また、年数を重ねるごとに職員も現状に満足し‘慣れ‘てしまうことのないよう、今後もOJTを主に、OFF-JTも織り交ぜ職員育成に努めていきたいと考えます。今回の第三者評価を参考に来年度も更なる向上に努めて参ります。
1.家族への情報提供はあるか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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3.職員の接遇・態度は適切か |
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4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
はい 75%
どちらともいえない 13%
無回答・非該当 13%
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5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
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6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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7.利用者のプライバシーは守られているか |
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8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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10.利用者の不満や要望は対応されているか |
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11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 50%
どちらともいえない 25%
無回答・非該当 25%
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