
脳卒中の後遺症により半身に麻痺があると、麻痺側の足先が下垂(かすい)しやすくなることで、つま先から転びやすくなります。それを防ぐために短下肢装具をつける場合がありますが、そのことで装具側の足が靴に入りにくくなること、左右の足長サイズが違ってくること、左右の高さのバランスが悪くなることが起こります。そのために左右のサイズを違えて購入できる靴もあります。また、前方に大きく開く靴が履きやすいでしょう(図5)。さらに左右の高さのバランス調整をします。一般には装具側の中敷きをはずしたり、健足側に中敷きを敷くことで調整します。なるべくかかとが高い靴は避けます。必ず専門家に高さ補正の確認してもらい、調整するようにしましょう。
また、装具をつけていないことで図6のような内反尖足(ないはんせんそく)といった足首まわりの関節の変形が起こりやすくなります。装具をつけていない場合には、変形を予防するためにも、できるだけ靴底が車いすのフットサポートに着地するような靴をしっかり履くことが、歩行する場合はもちろん、車いすでの座位姿勢にもとても大切なことです(図7)。
そのためにはかかと芯と靴底がしっかり固定されたねじれにくい靴を選ぶようにします(3−図2参照)。

全身の関節の疾患で、とくに手足のゆびに痛みや変形を伴います。足に合わせた中敷き(足底板)を利用している場合は、それが入る靴を選びます。
室内で過ごすことが多い方は、中敷きが入る室内履きが安心です(3−図5参照)。
多くの場合、股関節や膝の疾患も伴うため、着脱が楽なことも大切な条件となります。できるだけ足の変形や痛みをおこさないようにするためには、その対策をできるだけ早めから行うように心がけ、足を大切に守るようにしましょう。
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