東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 平成30年度
サービス名称 共同生活援助(グループホーム)
法人名称 社会福祉法人おあしす福祉会
事業所名称 クローバーハウス/クローバーハウス
評価機関名称 一般社団法人 地域ケア総合評価機構
現地調査をしたユニット名

コメント

定員5人に対して、現在は2人が利用している。利用者調査の有効回答数が3未満となるため、規定に則って場面観察調査を実施した。利用者は昼間は働いているため、場面観察は平日の夕食時を選択せざるを得なかった。小規模の事業所でもあり、夕食をとっている脇で評価者が観察をする形となるため、食器棚の後側など目立たないところに立って観察するよう心がけた。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

1)障害があっても、無くても、一人一人が社会の成員として認められ、かけがいのない役割を持ち、自己実現できる地域社会を目指す(ソーシャルインクルージョン)。そのために、医療・福祉関係分野を超えて、広く、多くの市民、団体、機関等と連携・協働していく。 2)利用者を一人の人間として尊重し、多面的・包括的に見つめ、利用者の障害だけでなく、ストレングスに着目した支援・事業を実施する。 3)医療モデルから脱却し、利用者本人の真のニーズ・希望に基づいた、リカヴァリー・エンパワメントモデルを実践し、利用者のリカヴァリー促進に寄与する。 4)利用者にとっては、当事業所を利用することで、地域の中で生きていくたくましさを獲得していただくとともに、共に幸せを希求する当事者同士の支え合い・育みあい・労りあいを大切にしていけるような支援、事業、関わりを行う。 5)職員も、地域の中で共に幸せを希求する者として、利用者、職員との支え合い・育みあい・労りあいを大切にする。

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

〇利用者の真のニーズや興味・関心、志向する生活に耳と目と心を傾け、自分の主観やエゴを利用者に押しつけない職員 〇ソーシャルインクルージョンの理念を理解し、実践できる職員 〇自分の考えや思いを、正確かつ簡潔に記録、発言でき、状況報告等の再現性が確実にできる職員 〇利用者の世話をするのではなく、代行するのでもなく、利用者や集団のストレングスが発揮できるように関わることができる職員 〇自分自身をきちんと見つめ、自己に向き合っていく努力ができる職員 〇同僚や利用者と協力・共同し、支え合い、共に働き・考え、その成長や発展を共に喜び合うことができる職員 〇他障害とは違う、精神に障害を持つことについて、利用者、家族、地域、社会に対し、自分自身がどう考え、どうあるべきかについて、問題意識を持ち、もっと議論や考察をし、地域に対して具体的なアクションを起こせるような職員

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

〇職員は利用者が当事業所を利用するにあたり、まず信頼される存在であってほしい 〇職員は、利用者が安心でき、自分自身を信頼することができるために、どのような支援を必要とするか常に考え続けてほしい 〇職員は何事も自ら一人で解決するのではなく、同僚の職員と共に考え、共に悩みながら、様々なことを解決する力を培ってもらいたい 〇職員は利用者のストレングスに着目するべきで、できないこと、気づかないことを指摘するのが仕事ではないことに気づけるようになってほしい 〇法人内研修以外に、自ら、自発的・自主的に研修や勉強をもっと積極的にして、自己研鑽に励んでほしい

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 利用者の気づきや自己決定を大切にし自ら取り組めるよう、職員は利用者と共に考えながら支援している

事業所の理念にもあるが、利用者を一人の人間として尊重し、利用者の障害だけでなく、ストレングスに着目した支援・事業の実施に努めている。職員は、利用者の意思決定を尊重し、自らの課題に気づき自己決定して取り組めるよう、決定した事実や結果だけでなく、そのプロセスに寄り添って支援をおこなっている。また、グループホーム退居後も地域の中で生活できるように、利用者に「何かをしてあげる」のではなく、利用者が自ら取り組めるよう、利用者と共に考えながら支援している。
2 所内会議や管理職会議を毎週開催し、事業所の運営課題や利用者支援の課題を集団で共有し検討している

所内会議や管理職会議を毎週開催している。所内会議には全職員が参加し、事業所の運営課題や利用者の支援課題を共有し検討している。運営課題など重要な案件については、所内会議での意見も踏まえ、管理職会議・理事会等で討議するという組織体制ができている。利用者支援に関しては、職員が相談支援記録を作成したのち、すみやかに管理職に確認を求め、必要な指示を仰ぎ、日々の申し送りや所内会議で情報を共有している。あらゆる場面を通して職員が方針を共有し、課題を討議・検討していくしくみができている。
3 職員が個々の専門性を高めながら、職員集団がチームとして利用者支援をおこなっている

定員5名の小規模のグループホームのため、利用者対応はシフト制で職員が一人で対応することも多い。職員が交代しても継続した支援が必要であることや、職員の心理的負担を減らすために、個々の職員の力量・専門性を高めることと併せて、チームとしての力量を高める取り組みをおこなっている。普段から何でも話し合える職場環境を作るとともに、情報共有しやすいようフローチャートで視覚化するなど、業務の標準化にも取り組み、職員集団がチームとして利用者支援をおこなっている。

さらなる改善が望まれる点
1 入居者の居住地域の一員としての地域との関わりのあり方の検討が期待される

当グループホームは、利用期間を定め、地域での入居者の自立した生活への移行をめざす通過型の共同生活援助をおこなっている。開設当初から、ホームのある居住地域で、入居者一人ひとりの地域の一員としての町内会等との関わりや催しへの参加はどうあるべきか模索してきている。女性専用で、支援の必要な入居者のグループホームであることから様々な制約があるが、自立生活をめざす支援の一環としても、入居者の安全・安心を守る上でも、ホームが立地する地域の住民との交流、協力連携の関係づくりに向けた検討を一層すすめる必要があると思われる。
2 入居者の支援体制の拡充等に向けた取り組みが期待される

法人として、定員5名の当グループホームと、近隣地域で定員10名のグループホームを運営している。担当職員は二つのグループホームでの入居者支援を兼務中心の体制でおこなっている。担当職員は、マンパワー不足を感じており、入居者支援の場面で臨機応変な対応や複数で係わる体制が取れないこと、職場の日常活動を通してのリーダーによる新人職員への指導、援助が不十分なことなどが課題となっている。入居者の支援体制の拡充等に向けた業務改善等の取り組みが期待される。
3 グループホーム運営のための「事業継続計画」の早期の策定と実践が期待される

当グループホームの「事業継続計画」の策定にあたっては、事故・防犯・災害等のリスクとともに、空き室問題という経営的リスクへの対応も重要なテーマになっている。入居者の計画的な確保対策とともに、開設以来20数年を経るグループホームの施設環境の改善計画を定める必要があると思われる。また、特に当ホームが女性専用であることもあり、立地条件や生活環境などを考慮した防犯対策や地震・水害など大規模災害時の安全管理対策での地域との協力・連携、職員体制(夜間職員が不在等)も含めた計画の早期の策定と実践が期待される。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 職員は、専門職である前に、ひとりの人として関わる姿勢を大切にしている

職員は、専門職である前に、ひとりの人として関わる姿勢を大切にしており、守るべき法・規範・倫理などの周知・教育研修に力を入れている。毎年法人全体で権利擁護研修をおこない、全職員が参加している。また、3か月に1回権利擁護虐待防止委員会を開催し、職員が悩んだ事例などを取り上げ、対応について検討している。職員と利用者との信頼関係の下で支援業務が継続できるように、研修や会議等で振り返り、適切な助言・指導ができるしくみができている。
関連評価項目(社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる)
2 ★ 個々の職員の力量を上げるとともに、チームとしての対応力向上に努めている

日常的な利用者支援は、職員が一人で対応することも多く、個々の職員の高い専門性と力量が求められる。中には利用者の生活に踏み込んだ支援が求められる場合もあり、職員の緊張や心理的な負担も少なくない。職員が一人で抱え込まないように、悩みを共有し、職員集団がチームとして対応するように努めている。普段から役職を問わず、意見や疑問など何でも言える職場環境づくりに努めており、緊急時等には相互に役割分担を確認しながら、業務を補完し合うチームワークができている。
関連評価項目(組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる)
3 ★ 利用者が気づき、考え、自ら取り組めるよう、寄り添う支援を大切にしている

グループホームの交流室では団欒の雰囲気づくりに心がけ、職員や利用者同士が自然な会話の中で、理解・共感し合える関係づくりに努めている。共同生活を送る中で問題が生じた際には、職員が規則やルールを新たに決めるのではなく、どうすればよいかを利用者とともに考え、利用者同士が納得・合意できるプロセスを大切に取り組んでいる。施設の環境整備についても、共有部分に関しては利用者が「自分で汚したらきれいにする」よう声かけをおこなっている。職員が利用者の世話をするのではなく、利用者が自ら取り組めるような支援を心がけている。
関連評価項目(利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:調査時点での利用者2名を対象とした。

調査方法:場面観察方式  
利用者2名に対してアンケート調査をおこなうとともに、第三者評価の利用者調査ガイドラインに沿って、2名の場面観察も実施した。

利用者総数 2人
アンケートや聞き取りを行った人数 2人
有効回答者数 2人
回答者割合(%) 100.0%

総括
1996年開設の定員5名のグループホームで、2012年から女性専用となっている。利用者は就労中で、入居して2年ほどである。グループホームの総合的な利用満足度では、2名とも「満足」と答えている。14項目の各設問では、「1.困った時に支援を受けているか」「9.気持ちを尊重した対応がされているか」「10.プライバシーは守られているか」「11.支援計画作成時に利用者の状況や要望を聞かれているか」で、2名とも「はい」と答えているが、「6.職員の接遇・態度は適切か」の設問では、2名とも「どちらともいえない」としている。他の設問では、「はい」か「どちらともいえない」で答えが分かれている。「いいえ」や「無回答・非該当」の答えはない。自由記載の意見・要望等もなかった。場面観察では、1日の夕食時間帯の様子をみた。

場面観察方式の調査結果
調査の視点:「日常生活の場面で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)とそれに対する職員のかかわり」及び「そのかかわりによる利用者の気持ちの変化」

評価機関としての調査結果

  • 調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
    玄関を入ってすぐの、5人掛けのテーブルで一杯の台所兼用のリビング。夕飯時に、Aさんはコートを着て首をすぼめる様に「ただいまー」と帰ってきた。その声を聴いたかのように、Bさんが自室から降りてくる。職員が「お帰りなさーい」と声をかける。Aさんがうなずきながら笑う。自室に上がり、すぐに着替えて降りて来たAさんは、Bさんとそれぞれ自炊方式で夕飯づくりを始める。Aさんが「テレビをつけていい?天候知りたいから」と聞く。職員は、すぐにテレビをつけることを「どうぞ、いいよ」と了承した。
  • 選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
    1日の仕事を終え、冷え込んだ外から帰ってきて、職員やBさんの「お帰りなさい」の声に迎えられ、Aさんにはホッとしたような笑顔がひろがった。夕食の準備をしながら、Aさんはテレビで天気を知りたいと言う。帰ってきたときの様子やBさんとの自室の暖房の話などから、明日以降の寒さや天候を気にしていることがよく分かる。職員は「どうぞ」と促しながら、「今日は寒かったでしょ?」「急に寒くなったからね」と、労りと励ましがこもったような声かけをした。Aさんは、うなずき、テレビをつけ天気予報を見ながら、改めて、明日1日の仕事への心構えをしているように見えた。
  • 「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
    グループホームが利用者にとって居心地のよい場になるよう、話のしやすい雰囲気づくりに努めています。また、職員は日常の会話の中や個別の相談場面等で利用者自らが自分の課題に気づいたり、問題解決の当事者になれるよう意識的にかかわるようにしています。小さな職員集団ですが、個々の職員が専門性を高めながら、チームとしても利用者支援ができるように努力していること等、当グループホームが大切にしていることを今回の調査ではくみ取っていただけたと思います。


    利用者調査結果

    この評価結果の利用者調査は、有効回答者数が3未満であったため、個人情報保護の観点から、各項目の回答数・コメントは公開されていません。

    Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
      サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
      評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を周知している 実施状況
      標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
      標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
      評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
      標準項目1 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任を職員に伝えている
      標準項目2 経営層は、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けて、自らの役割と責任に基づいて職員が取り組むべき方向性を提示し、リーダーシップを発揮している
      評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
      標準項目1 重要な案件の検討や決定の手順があらかじめ決まっている
      標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
      標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
    講評
    理念・ビジョンを周知する取り組みを重視し、職員研修や各種会議などで確認している

    事業所が目指している理念や基本方針は、新人研修のほか、年度末の法人職員全体会議で確認し、毎週開催される所内会議で具体的な課題の検討に合わせて確認している。更に個々の職員は、自己目標管理シートを活用し、法人や事業所の事業計画と照らし合わせて自己目標・成果・反省点を記入し振り返るようにしている。また、利用者や家族に対しては、運営規程や事業計画を事業所内に掲示し、重要事項説明書で説明しているほか、法人情報誌「おあしす通信」の発行や利用者ミーティングで理解が深まるよう取り組んでいる。

    管理職は、管理職会議で報告・確認した内容を職員に伝え、事業所をリードしている

    管理職は毎週行われる管理職会議の内容を所内会議で報告し、職員が取り組むべき方向性を提示している。また、利用者支援に関しては、職員が相談支援記録を作成したのち、すみやかに管理職に確認を求め、必要な指示を仰ぐしくみができており、役割と責任が明確になっている。一方で、小規模事業所で職員数も少ないため、管理職や指導職が、職員に対して現場で指導する体制が十分に確保できないという課題もあり、改善が求められる。

    所内会議、管理職会議、理事会など、重要な案件の検討や決定・周知の手順が明確である

    全ての職員が情報を共有し、意見を出し合い検討できるように毎週所内会議を開催し、全職員が参加し利用者支援や事業所運営について検討し、方針の確認等をおこなっている。重要な案件については、所内会議での意見も踏まえ、管理職会議で検討し、理事会・評議員会等で検討・承認するしくみができている。中間期・年度末総括の際には、所内会議で検討し、事業所の課題を抽出し、次年度の事業計画に反映させている。決定事項は必要に応じて「おあしす通信」に掲載し、お知らせを配布し、利用者等に伝えている。


    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー2  事業所を取り巻く環境の把握・活用及び計画の策定と実行
      サブカテゴリー1  事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している
      評価項目1 事業所を取り巻く環境について情報を把握・検討し、課題を抽出している 実施状況
      標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向について情報を収集し、ニーズを把握している
      標準項目2 事業所運営に対する職員の意向を把握・検討している
      標準項目3 地域の福祉の現状について情報を収集し、ニーズを把握している
      標準項目4 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)について情報を収集し、課題やニーズを把握している
      標準項目5 事業所の経営状況を把握・検討している
      標準項目6 把握したニーズ等や検討内容を踏まえ、事業所として対応すべき課題を抽出している
      サブカテゴリー2  実践的な計画策定に取り組んでいる
      評価項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画及び単年度計画を策定している 実施状況
      標準項目1 課題をふまえ、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた中・長期計画を策定している ×
      標準項目2 中・長期計画をふまえた単年度計画を策定している ×
      標準項目3 策定している計画に合わせた予算編成を行っている
      評価項目2 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)の実現に向けた、計画の推進方法(体制、職員の役割や活動内容など)、目指す目標、達成度合いを測る指標を明示している
      標準項目2 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
    講評
    利用者や職員の意向把握に努め、地域や業界の動きの情報収集・課題を抽出している

    利用者の意向については、個別支援計画作成時のニーズ調査のほか、日常的な会話や月例ミーティングでの意見交換、意見箱の設置などにより、ニーズ把握に努めている。昨年は法人全体で生活実態調査をおこない、利用者を取り巻く地域の状況について、課題やニーズの把握に努めた。地域の福祉の現状については、区の自立支援協議会精神部会へ参加しているほか、高齢者の地域見守り活動や居住関連フォーラムへの参加などを通じて情報収集、ニーズの把握に努めている。

    中長期計画は策定していないが、現在検討を重ねており、今年度中の策定を見込んでいる

    年度計画は策定しているが、中長期計画の作成には至っていない。事業開始から20年以上経過しており、共同住宅タイプのグループホームの方向性や重度の利用者の受け入れについての方向性など、今後の事業のあり方について中長期的な見通しを立てて取り組んでいくことが必要となってきている。現在法人全体で検討を重ねており、今年度中には策定を見込んでいる。

    毎週所内会議を開催、半期ごとに法人全体で確認し、着実な計画の実行に取り組んでいる

    毎週所内会議を開催し、空室状況の確認や事業計画達成のための課題を検討している。また、毎月1回拡大管理者会議を開催し、運営状況を報告している。半期ごとに法人全体で確認し、着実な計画の実行に取り組んでいる。


    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー3  経営における社会的責任
      サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
      評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知し、遵守されるよう取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 全職員に対して、社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などを周知し、理解が深まるように取り組んでいる
      標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳を含む)などが遵守されるように取り組み、定期的に確認している。
      サブカテゴリー2  利用者の権利擁護のために、組織的な取り組みを行っている
      評価項目1 利用者の意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応する体制を整えている 実施状況
      標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
      標準項目2 利用者の意向(意見・要望・苦情)に対し、組織的に速やかに対応する仕組みがある
      評価項目2 虐待に対し組織的な防止対策と対応をしている 実施状況
      標準項目1 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している
      標準項目2 虐待を受けている疑いのある利用者の情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
      サブカテゴリー3  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
      評価項目1 透明性を高め、地域との関係づくりに向けて取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 透明性を高めるために、事業所の活動内容を開示するなど開かれた組織となるよう取り組んでいる
      標準項目2 ボランティア、実習生及び見学・体験する小・中学生などの受け入れ体制を整備している ×
      評価項目2 地域の福祉ニーズにもとづき、地域貢献の取り組みをしている 実施状況
      標準項目1 地域の福祉ニーズにもとづき、事業所の機能や専門性をいかした地域貢献の取り組みをしている
      標準項目2 事業所が地域の一員としての役割を果たすため、地域関係機関のネットワーク(事業者連絡会、施設長会など)に参画している
      標準項目3 地域ネットワーク内での共通課題について、協働できる体制を整えて、取り組んでいる
    講評
    権利擁護虐待防止研修など、個人の尊厳を守る取り組みに力を入れている

    職員は、専門職である前に、ひとりの人として関わる姿勢を大事にしており、全職員に対して守るべき法・規範・倫理などを周知している。採用時に職員倫理綱領や諸規程を配布し、新人職員研修で時間をかけて説明している。また、毎年法人全体で権利擁護研修をおこない、全職員が参加している。権利擁護虐待防止委員会を3か月に1回開催し、職員が悩んだ事例などを取り上げ、対応について検討している。ここで検討された内容は、所内会議で報告され、日々の指導にも生かされている。

    利用者との信頼関係を築き、利用者の意向を把握し、組織的に対応する体制を整えている

    職員は、利用者との信頼関係を築き、自然な会話の中で理解・共感し合える関係づくりに努めている。日々の生活の中で出された利用者の意向(意見・要望・苦情)については、申し送りや管理職へ相談するなどを通して、チームとして組織的に対応する体制を整えている。また、事業所内に苦情解決規程を掲示、意見箱を設置するなど、利用者が様々な機会をとらえて意向を伝えられるしくみができている。日常生活の中で気軽に話せる関係ができているためか、意見箱はあまり活用されていないが、職員は毎日箱を開けて確認している。

    区の関係機関のネットワークに参画し、関係機関と連携して地域貢献に取り組んでいる

    透明性を高めるために、活動内容を法人ホームページへ掲載したり、「おあしす通信」を発行している。通信は利用者・家族のほか、就労系事業所や保健所、区の相談窓口、病院の相談室などへ配布している。また、区の自立支援協議会へ参画し、関係機関のネットワークづくりをすすめている。利用者の退居後の居住環境を確保するため、住宅供給公社や区の住宅課も参画する住まいについての勉強会にも積極的に参加し、関係機関との連携強化を進めている。今後は、利用者の余暇の過ごし方や大規模災害時に備えて、より一層地域との連携が求められている。


    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー4  リスクマネジメント
      サブカテゴリー1  リスクマネジメントに計画的に取り組んでいる
      評価項目1 事業所としてリスクマネジメントに取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 事業所が目指していることの実現を阻害する恐れのあるリスク(事故、感染症、侵入、災害、経営環境の変化など)を洗い出し、どのリスクに対策を講じるかについて優先順位をつけている
      標準項目2 優先順位の高さに応じて、リスクに対し必要な対策をとっている
      標準項目3 災害や深刻な事故等に遭遇した場合に備え、事業継続計画(BCP)を策定している ×
      標準項目4 リスクに対する必要な対策や事業継続計画について、職員、利用者、関係機関などに周知し、理解して対応できるように取り組んでいる ×
      標準項目5 事故、感染症、侵入、災害などが発生したときは、要因及び対応を分析し、再発防止と対策の見直しに取り組んでいる
      サブカテゴリー2  事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている
      評価項目1 事業所の情報管理を適切に行い活用できるようにしている 実施状況
      標準項目1 情報の収集、利用、保管、廃棄について規程・ルールを定め、職員(実習生やボランティアを含む)が理解し遵守するための取り組みを行っている
      標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・管理している
      標準項目3 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定するほか、情報漏えい防止のための対策をとっている
      標準項目4 事業所で扱っている個人情報については、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえ、利用目的の明示及び開示請求への対応を含む規程・体制を整備している
    講評
    事業継続計画は策定していないが、リスクマネジメント規程を定め対策に取り組んでいる

    リスクマネジメント規程を整備し、リスクマネージャーを配置し、想定されるリスクに対し必要な対策をとっている。具体的には事故報告書やヒヤリハット報告書の作成を徹底し、3か月に1回開催されるリスクマネジメント委員会で分析・検討している。また、消防訓練計画を作成、毎年事業所内で訓練をおこなっている。事業所が女性専用の施設であることもあり、侵入などへの不安解消のため、防犯カメラを設置した。また、防災備品のチェックや避難場所の確認はおこなっているが、大規模災害や深刻な事故に備え、事業継続計画の策定が急がれる。

    文書管理規程を定め情報管理を徹底しているが、SNS利用時の研修などが求められる

    文書管理規程を定め、利用者に関する情報について適切なファイリングと管理に努めており、必要に応じて職員が活用し、鍵のかかる書庫で管理している。その他業務上共有すべき情報は、回覧ボードを活用し全職員が確認できるようにし、ファイリングもしている。情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限は管理職に限定し、情報漏えい防止対策をとっている。ソーシャルメディア運用規程と防犯カメラ運用規程は作成しているが、インターネットの普及が急速に進んでいる現状の中、SNS利用に関するモラル研修も必要になってきている。


    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー5  職員と組織の能力向上
      サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成・定着に取り組んでいる
      評価項目1 事業所が目指していることの実現に必要な人材構成にしている 実施状況
      標準項目1 事業所が求める人材の確保ができるよう工夫している
      標準項目2 事業所が求める人材、事業所の状況を踏まえ、育成や将来の人材構成を見据えた異動や配置に取り組んでいる
      評価項目2 事業所の求める人材像に基づき人材育成計画を策定している 実施状況
      標準項目1 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)が職員に分かりやすく周知されている
      標準項目2 事業所が求める職責または職務内容に応じた長期的な展望(キャリアパス)と連動した事業所の人材育成計画を策定している
      評価項目3 事業所の求める人材像を踏まえた職員の育成に取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 勤務形態に関わらず、職員にさまざまな方法で研修等を実施している
      標準項目2 職員一人ひとりの意向や経験等に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
      標準項目3 職員一人ひとりの育成の成果を確認し、個人別の育成(研修)計画へ反映している
      標準項目4 指導を担当する職員に対して、自らの役割を理解してより良い指導ができるよう組織的に支援を行っている
      評価項目4 職員の定着に向け、職員の意欲向上に取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価と処遇(賃金、昇進・昇格等)・称賛などを連動させている
      標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、職場環境・健康・ストレスなど)を把握し、安心して働き続けられる職場づくりに取り組んでいる
      標準項目3 職員の意識を把握し、意欲と働きがいの向上に取り組んでいる
      標準項目4 職員間の良好な人間関係構築のための取り組みを行っている
      サブカテゴリー2  組織力の向上に取り組んでいる
      評価項目1 組織力の向上に向け、組織としての学びとチームワークの促進に取り組んでいる 実施状況
      標準項目1 職員一人ひとりが学んだ研修内容を、レポートや発表等を通じて共有化している
      標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに話し合い、サービスの質の向上や業務改善に活かす仕組みを設けている
      標準項目3 目標達成や課題解決に向けて、チームでの活動が効果的に進むよう取り組んでいる
    講評
    運営や人員配置基準、職員の支援技術などを基に、必要な人材構成にしている

    職員採用については、運営基準や人員配置基準、求められる支援技術等について職員に説明し、全職員の意見も参考にしたうえで、法人として決定している。異動や配置については、毎年、自己評価シートと自己目標管理シートをふまえた人事考課をおこない、面談で希望・要望を聞き、検討している。また、人材育成については、法人全体に必要な研修について人材育成部会で検討し、育成面接で職員一人ひとりの意向や育成成果を確認し、個々の研修計画を策定している。

    人事考課規程、自己評価シートを活用し、職員のキャリアアップに努めている

    人事考課規程に基づき、自己評価シートと目標管理シートを活用し、職員のキャリアアップに努めている。自己目標に対する自己評価を踏まえ、個別に育成面談をおこない、勤務評価とスキルアップの課題を確認している。面談は指導職と管理職が一次、二次とおこない、組織的に評価するしくみができている。きめ細かく丁寧に職員の業績評価をおこなうことにより、職員の目標に対する成果と課題が明確になり、やる気向上にもつながっている。

    意見などを言いやすい職場作りに努め、チームワークの向上に取り組んでいる

    役職を問わず、意見や疑問が出し合えるチームであることを心がけており、気軽に話し合える職場作りに努めている。職員の日頃の気づきや工夫について、日々の申し送りで確認するほか、毎週おこなわれている所内会議で問題点や改善策について話し合っている。また、職員が学んだ研修内容は、研修報告書で確認し、所内会議で報告してもらうほか、年1回行われる法人全体での研修報告会で報告してもらうなどを通じて、共有化している。ただ職員体制が少ないため指導職や管理職によるOJTの機会が十分取れないという課題もあり、改善が求められる。


    ※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
    カテゴリー7  事業所の重要課題に対する組織的な活動
      サブカテゴリー1  事業所の重要課題に対して、目標設定・取り組み・結果の検証・次期の事業活動等への反映を行っている
      評価項目1 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その1)
    前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 定員5名の小規模なグループホームであり、利用者の自立度も高いため、職員はシフト制で利用者に対して1人で対応する場面が多い事業所である。利用者の生活の場であるため、職員は利用者の生活上発生する様々な相談に対応し、必要に応じて生活に踏み込まなければいけないことも多い。そのため、支援の現場における職員の緊張や心理的負担も少なくない。職員自身が孤独におちいりやすいこともある。そのため、職員個々の力量・専門性を高めると同時に、チームとしての力量を高めることを目標に設定した。
    具体的には、①利用者の状況や当面の支援方針や支援経過など共有するため、フローチャートで支援手順を視覚化し業務の標準化に努める。②意見交換のしやすいチーム作りに努め、支援者としての悩みや葛藤を共有する。などに取り組んだ。
    取り組みの結果、職員が孤立して悩むことなく、職員間で意見交換のしやすいチームになり、安心して相談できる関係ができた。また、利用者の変化や問題の発生時に迅速に対応できるようになった。
    今後も前年度に引き続き、利用者支援に関する情報共有と集団的に検討できるチーム作りをおこなっていきたいと考えている。
    評語
    目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
    取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
    検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
    【講評】
    支援の現場における職員の緊張や心理的負担を減らすため、職員個々の力量・専門性を高めると同時に、チームとしての力量を高めることを目標に設定した。そのために、①利用者の支援経過など共有するため、フローチャートを作成し支援手順を視覚化し業務の標準化に努める。②意見交換のしやすいチーム作りに努め、支援者としての悩みや葛藤を共有する。など目標達成に向けて具体的な取り組みをおこなっている。
    取り組みについて検証をおこなった結果、職員の業務力量水準の平準化が進み、職員が孤立して悩むことなく、職員間で意見交換のしやすいチームになり、目標を達成することができた。
    また、副次的効果として、以前より、利用者の変化や問題の発生時に迅速に対応できるようになったことがあげられる。
    今後も前年度に引き続き、利用者支援に関する情報共有と集団的に検討できるチーム作りを事業計画に掲げており、検証結果を反映させている。 
      評価項目2 事業所の理念・基本方針の実現を図る上での重要課題について、前年度具体的な目標を設定して取り組み、結果を検証して、今年度以降の改善につなげている(その2)
    前年度の重要課題に対する組織的な活動(評価機関によるまとめ) 通過型入居施設のため、入居中の関係機関との連携だけでなく、退居後の生活(地域生活移行後)に向けた支援の再編が必要となっている。家族も利用者の大事な支援者の一員であるということから、利用者の希望する生活実現のために家族との連携を強化する、という目標を設定した。
    具体的には、①入居時にあらためて家族と面接をおこない、家族の不安など、家族の気持ちを受け止めるようにする。②退居に向けた支援が具体的に始まった利用者には、退居後の不安解消に向け、必要に応じて家族面接をおこなう。③家族が抱え込まないように家族会などへの参加をすすめる。などの取り組みをおこなった。
    これらの取り組みにより、家族と連絡を取ることが増え、退居に向け、家族、関係機関との連携を進めて支援をおこなうことができた。また、法人が定例で開催する家族会に家族が参加するようになった。また、区の住宅課の新しい施策の活用や、地域の不動産会社の開拓など、地域の関係機関との連携を強化することができた。
    今後は、家族の高齢化など家族の変化も考慮しながら、適切な役割分担をおこない、連携強化に努めていきたいと考えている。
    評語
    目標の設定と取り組み 具体的な目標を設定し、その達成に向けて取り組みを行った
    取り組みの検証 目標達成に向けた取り組みについて、検証を行った
    検証結果の反映 次期の事業活動や事業計画へ、検証結果を反映させた
    【講評】
    退居後の生活(地域生活移行後)に向けた支援をよりスムーズに進めていくことが求められていたが、家族も利用者の大事な支援者の一員であるということから、利用者の希望する生活実現のために家族との連携を強化する、という目標を設定した。
    かかげた目標達成に向けて上記の取り組みをおこなった結果、退居に向けて、家族の不安を解消して支援をおこなうことができた。また、以前より家族会に参加する家族が増えるようになり、家族との連携強化が進んだ。
    また、副次的な効果として、地域の関係機関との連携強化が進むなどの効果が表れてきている。
    今後も引き続き、高齢化など家族の変化も考慮しながら、家族との連携強化に努めていくことを事業計画に反映させている。 

    Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

    カテゴリー6 サービス提供のプロセス
      サブカテゴリー1 サービス情報の提供
      評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
      標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
      標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
      標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
      標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
    講評
    ホームページやパンフレットでグループホームの情報を伝えている

    グループホームの情報は、法人ホームページや都のホームページ「とうきょう福祉ナビゲーション」、区の情報誌「福祉の手引き」等で知ることができる。法人紹介パンフレットとセットで事業所パンフレットも作成しており、事業所のパンフレットは、事業所管内の保健相談所等に配布している。区担当課、相談支援事業所、区で開催する関係者会議等には空き室状況等の情報提供もおこなっている。

    入居希望者向けにわかりやすい利用説明資料の作成をめざしている

    法人、事業所のパンフレットはあるが、グループホームの利用手続きや入居までの流れが入居希望者本人に理解しやすい利用説明資料の作成を検討している。法人のホームページやリンクするグループホームの案内も、入居希望者がわかりやすく利用しやすくなるよう改定をすすめている。

    見学希望や入居問い合わせの内容に応じて詳しく丁寧に対応している

    「空き室等問い合わせ受付シート」をもとに、問い合わせの内容に応じて、グループホームの概要や利用までの流れ等を丁寧に伝えるようにしている。見学は、利用希望者とともに家族や支援者も一緒におこなうよう勧めている。入居問い合わせや見学の段階から、入居者支援に向けた情報収集や家族・支援機関との連携を重視した取り組みをおこなっている。


      サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
      評価項目1 サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている 実施状況
      標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
      標準項目2 サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
      標準項目3 サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
      評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
      標準項目1 サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
      標準項目2 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
      標準項目3 サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
      標準項目4 サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
    講評
    利用希望者には体験宿泊時と入居契約時に重要事項を説明し同意を得ている

    グループホーム入居手続きの第一段階として「体験宿泊」をおこなっている。「体験宿泊利用に係る重要事項説明書」を説明し、同意を得て契約している。管理者と職員の複数体制で体験宿泊ガイダンスを実施し、体験宿泊用の個別支援計画も作成し支援している。正式な入居契約の段階でも、改めて「共同生活援助重要事項説明書」により、利用の際のルールや重要事項を説明し、書面で同意を得ている。

    全職員が利用希望者像や支援課題を把握した上で受け入れを開始している

    体験宿泊の段階から、利用希望者の生活歴や生活の様子、心身の状況や意向などを詳しく把握し記録している。家族や支援者等の意向把握や情報収集もおこない、どのような支援が必要か、どのような支援ができるかを明らかにしている。入居開始時には、全職員が、利用者像や支援課題を共有した上で受け入れができるようにしている。入居開始にあたり、職員の丁寧な見守りや「歓迎会」「食事会」などの開催で、利用者が無理なく安心して生活が始められるよう支援している。

    入居前から退居後に至るまでの支援の継続性を重視して取り組んでいる

    通過型の共同生活援助施設として、地域での自立生活をめざして支援をおこなっている。正式入居前の体験宿泊の段階から支援課題を明らかにし、地域での生活への移行、移行後の支援まで見据えた継続的な支援ができるようにしている。グループホームでの生活の到達状況は、入居者本人の同意のもとに、次の段階の支援機関等に丁寧に引き継いでいる。退居前後の1ヶ月以内に、家族面談、支援関係者の会議開催や居宅訪問をおこない、新たな生活の開始を支援している。


      サブカテゴリー3 個別状況に応じた計画策定・記録
      評価項目1 定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
      標準項目1 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
      標準項目2 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
      標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
      評価項目2 利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している 実施状況
      標準項目1 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
      標準項目2 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
      標準項目3 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
      評価項目3 利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
      標準項目1 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある
      標準項目2 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
      評価項目4 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
      標準項目1 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
      標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
    講評
    基本情報シートをもとにニーズ調査とアセスメントシートで支援課題を明らかにしている

    入居者一人ひとりの生活歴、既往歴、家族歴等をまとめた基本情報シートをもとに、ニーズ調査表で入居者の意向を把握し、アセスメントシートで支援課題を明らかにして個別支援計画に反映している。モニタリングシートによる検討とともに入居者と振り返り面接をおこない課題の達成状況を確認している。半年ごとにアセスメントを実施して新たなニーズの確認や個別支援計画の見直しをおこなっている。

    個別支援計画は仮案を作成し利用者本人の同意を得ている

    入居者一人ひとりの個別支援計画は、丁寧なニーズ調査、アセスメントをもとに先ず「仮案」を作成している。入居者本人や支援者等に提示して意見等の集約をおこない、職員全員で検討し作成している。「仮案」は、入居者本人の納得と書面での同意を得てはじめて正式な支援計画としている。個別支援計画は、相談支援事業所が作成する「サービス等利用計画書」や入居者の意向とのズレが生じないよう常に点検し、緊急の見直しにも対応している。

    入居者一人ひとりの支援状況を個人ファイルにまとめ全職員で共有している

    入居者一人ひとりの支援状況は、支援計画に基づく個別の支援課題を、基本情報シート、相談支援記録、日々の支援経過記録等に的確に記載している。これらの記録は、入居者一人ひとりの個人ファイルにまとめて定位置に保管し、職員がいつでも閲覧できて必要事項を把握しやすくしている。支援状況の点検や見直しは毎週定例の所内会議でおこない、重要な申し送りや引継ぎ事項がある場合は、業務日誌での確認とともに「回覧ボード」によって職員全員がタイムリーに共有できるようにしている。


      サブカテゴリー4 サービスの実施
      評価項目1 個別の支援計画等に基づいて、自立した生活を送れるよう支援を行っている 実施状況
      標準項目1 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
      標準項目2 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
      標準項目3 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
      標準項目4 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
      標準項目5 関係機関と連携をとって、利用者一人ひとりに応じた支援を行っている
    講評
    入居者の個別支援計画の遂行状況や支援課題・方針を全職員で共有している

    入居者一人ひとりの個別支援計画は、丁寧なニーズ調査やアセスメントをもとに、長期目標・短期目標・解決すべき課題・入居者の現状と当面の課題・達成時期・支援すべき内容等を定めている。この個別支援計画の遂行状況を管理者を含め全職員が総合的に把握し共有して、職員誰もが統一的な支援ができるようにしている。支援課題や支援方法等の確認は、日々の申し送りや所内会議でおこなっている。

    入居者同士の交流や職員とのコミュニケーションを大切にした支援をおこなっている

    職員は、入居者一人ひとりの人となりや生活状況に合わせたコミュニケーションのとり方を大切にしている。入居者との信頼関係づくりや十分な意思疎通ができているかどうか、所内会議での重要な検討課題としている。コミュニケーションのとり方の上達のために、面接技術向上のための講座を法人内で開催している。入居者同士の日常的な交流や職員との交流で自立生活に向けた気づきや対人関係への対応能力向上につながるような支援をおこなっている。日頃の交流の他、ミーティングや食事会、歓迎会などの交流の場を設けている。

    入居者の地域での自立生活に向けた情報提供や関係機関との連携をすすめている

    通過型の共同生活援助施設として、新たな地域での自立生活に向けて住宅情報や制度活用等、必要と思われる情報を積極的に提供している。家族や支援者をはじめ、行政や相談支援事業所、就労先や医療機関などと日常的に連携し、それぞれの支援についての考え方を共有し、自立に向けた支援をおこなっている。地域での自立生活への移行に向けては、家族や関係機関、本人やパートナー等も含めた関係者会議を開催するなど、強力で継続的な支援体制づくりに努めている。

      評価項目2 利用者が主体性を持って日常生活を楽しく快適に過ごせるような取り組みを行っている 実施状況
      標準項目1 グループホームでの生活は、主体的な活動が尊重されている
      標準項目2 グループホーム内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
      標準項目3 休日の過ごし方や余暇の楽しみ方については、利用者の意向を反映し、情報提供や必要な支援を行っている
      標準項目4 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
      標準項目5 【食事の提供を行っているグループホームのみ】 利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している -
    講評
    入居者の自主性を大事にし自由度が高い生活環境を保障するようにしている

    入居者一人ひとりが地域の中で生活していく力をつけるため、ホームでの生活は可能な限り自由に過ごせるように配慮している。飲酒は可。タバコは約束事を守れば可。友人・知人の来訪はリビングまでは可。他の入居者や施設の安全に害が及ばない範囲で、衣食住や余暇の過ごし方など、本人の自主性に任されている。職員は、管理的な係わりにならないよう留意し、入居者の要求に応じて、いつでも相談支援ができるよう構えている。あらゆる場面で地域生活への移行を見据えた支援をおこなっている。

    入居者集団の関わり合いの中で入居者個々が学び成長できる支援をおこなっている

    食堂を兼ねた交流室(リビング)は、いつでもアットホームな雰囲気で、居心地のいい空間になっている。時には問題も生じるが、職員は、入居者間でのトラブルの発生を困った問題とせず、入居者一人ひとりが成長できる好機と捉えている。入居者が相互に認め合い力を合わせてトラブルの解決ができるよう、一人ひとりの状況や課題に合わせた個別支援をおこなっている。入居者個々の成長を引き出すために入居者集団の力も活用できるよう職員全体で取り組んでいる。

    より快適な生活環境づくりを入居者一人ひとりが経験するように支援している

    自立した生活の準備のためにも、清潔で快適な生活管理の習慣が求められている。居室の掃除・整理整頓、浴室・トイレ・リビング等共用部分の掃除や整理整頓など、入居者一人ひとりが自らの課題として実践できるよう、日頃から個別の支援をおこなっている。「トイレ掃除チェック表」なども作成し、集団生活のルールに沿った生活管理もできるように支援している。

      評価項目3 利用者の状況に応じて、生活上の支援を行っている 実施状況
      標準項目1 利用者の状況に応じて、身の回りのことについて必要な支援を行っている
      標準項目2 利用者の状況に応じて、家事(調理、洗濯等)について必要な支援を行っている
      標準項目3 利用者の状況に応じて、金銭の管理や使い方について支援を行っている
    講評
    入居者一人ひとりの生活状況に応じて必要な支援をおこなっている

    入居者の個別支援計画や意向に添って、衣食住にまつわる必要な支援をおこなっている。居室の清掃や整理整頓、買い物の同行なども、「やってあげる」「肩代わりする」のではなく、支援の必要性を職員間で確認した上で一緒におこなうようにしている。一緒におこない、考え、工夫することで入居者自身が自分に合ったやり方が見つけられるよう取り組んでいる。

    支援計画や入居者の意向に基づき家事全般の支援をおこなっている

    グループホームでは、食事は三食とも入居者一人ひとりの自炊に任されている。洗濯も原則として入居者がおこなっている。職員は、個別支援計画や入居者の意向をもとに、食材等の買い物、調理や洗濯を一緒におこなう場合がある。あくまで肩代わりではなく、自立生活に向けた計画的な個別支援となっている。とりわけ、食事づくりは、栄養管理や生活習慣病予防の観点からの支援を重視している。

    入居者の金銭管理やお金の使い方についても支援している

    金銭管理やお金の使い方を課題としている入居者には、家族の意向も大切にし協力しながら、入居者が自立して生活していくための自らの課題としてとらえ、自主的に取り組んでいくよう支援している。入居者からの依頼があれば「預り金管理規定」に沿って生活費等を預かり、金銭管理方法や使い方のアドバイスもおこなっている。その際には、規定に基づき金銭の預かり証なども発行している。

      評価項目4 利用者が健康を維持できるよう支援を行っている 実施状況
      標準項目1 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
      標準項目2 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
      標準項目3 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
      標準項目4 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
      標準項目5 【利用者の薬を預ることのあるグループホームのみ】 服薬の誤りがないようチェック体制を整えている
    講評
    年1回の健康診断とともに日常的に入居者の健康状態を見守っている

    グループホームの利用申し込みの際には、かかりつけの医療機関や家族等から、入居者の治療状況や健康状態について詳しい情報提供を受けている。年1回健康診断を実施し、職員は、日頃から入居者一人ひとりの心身状況について見守り、共有している。

    利用申し込み時の情報等から緊急対応の必要性と対策を職員間で共有している

    利用申し込みの時点で詳しく把握した情報をもとに、発作などの緊急な対応の必要性について、あらかじめ職員全員で確認している。日々の関わりの中で、入居者個々の心身の変調に気づいた場合は、迅速に適切な対応ができるようにしている。

    入居者の健康維持・管理について必要な助言や支援をおこなっている

    個別支援計画に基づいて、通院や服薬の支援、食生活の指導をおこなっている。必要に応じて通院に同行もし、服薬順守だけでなく副作用による辛さも理解し支援している。入居者の希望があり必要性が認められる場合は、入居者の薬も預かれるようにしており、配薬確認表を作成して、複数体制で服薬チェックをおこなっている。医療や服薬等で精神科医による相談や助言も受けられるようにしている。

      評価項目5 利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている 実施状況
      標準項目1 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
      標準項目2 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
      標準項目3 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
    講評
    家族等と連携する場合は必ず入居者本人に事前に同意を得るようにしている

    通過型の共同生活援助施設として、地域での生活支援のために家族等の支援者との協力、連携を重視している。家族への連絡や個別面談、家庭訪問は、事前に入居者本人の同意を得た上でおこなうようにしている。入居者支援にあたり、可能な限り本人抜きで本人のことを決めないようにしている。.

    「家族はいちばんの支援者」として協力・連携に努めている

    利用問い合わせや見学、体験入居の時点から、家族との面談や連携を大切に取り組んでいる。「家族はいちばんの支援者」として位置づけ、退居から地域での生活への移行まで見据えた協力・連携ができるようにしている。グループホームでの支援の到達状況や成果を家族に伝え、支援への理解や協力を得るようにしている。定期発行の法人の情報紙「おあしす通信」も届け、支援活動の様子を伝えている。

    入居者一人ひとりの支援課題によって家族等から必要な情報を得るようにしている

    入居者への個別支援のために、利用開始時に、必ず家族面談をおこない必要な情報を得るようにしている。必要に応じて家庭訪問も実施している。入居者一人ひとりの状況や支援課題によっては、家族面談や家庭訪問のよりタイムリーな実施が課題になっている。

      評価項目6 利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている 実施状況
      標準項目1 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
      標準項目2 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
    講評
    入居者一人ひとりの地域での生活に向け必要な情報提供や支援をおこなっている

    入居期間の決まった通過型のグループホームとして、入居者の新たな地域での自立した生活を見据えた情報提供をおこなっている。公営住宅の応募方法や募集状況、地域で生活するための制度や社会資源の知識などの必要な情報を個別に提供し支援している。

    入居者の居住地域の一員としての行事参加等は今後の課題となっている

    グループホームの近隣地域の社会資源や行事等は、口頭や掲示板で伝えている。地域の祭りなどの行事の見物に出かけたことはあるが、町内会や自治会などとのつながりは、ごみ集積場の清掃などに留まっている。地域での自立した社会生活の実現をめざす施設として、入居者の居住地域の一員としての関わりのあり方について、今後取り組むべき検討課題としている。

    利用者の「地域生活実態調査」をおこない地域生活支援の在り方を研究している

    グループホーム利用者一人ひとりが、地域でその人らしく自立生活を送っていくための支援の在り方の検討の一環として、法人が運営する事業所のサービス利用者全員の、地域生活状況の実態調査をおこなっている。利用者の近隣住民や町内会・自治会との交流状況、不動産業者や家主の意識状況を調査・分析して、利用者が地域での自立生活を送るために解決すべき課題と課題ごとの支援の在り方を研究している。


      サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
      評価項目1 利用者のプライバシー保護を徹底している 実施状況
      標準項目1 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
      標準項目2 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
      標準項目3 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
      評価項目2 サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している 実施状況
      標準項目1 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
      標準項目2 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
    講評
    「特定個人情報等取扱規程」に基づき入居者から書面で同意を得ている

    個人情報の取り扱いについては、入居契約の際に重要事項説明書に基づいて丁寧に説明し、書面で同意を得ている。支援課題の遂行の過程で入居者の個人情報を利用する必要が生じた場合は、その都度事前に説明し、改めて書面または口頭で同意を得るようにしている。法人として「特定個人情報取扱規程」を定め、厳格な運用をおこなっている。職員倫理綱領でも利用者のプライバシーの尊重を明記し順守している。

    私物等は入居者一人ひとりの自己管理に委ねている

    自立生活支援の一環として、入居者が所有する金品や私文書類は自己管理としている。共同生活の中で、居室以外の共有スペースでの郵便物や冷蔵庫内の食材等の私物管理は、入居者相互の良識に任せている。居室やトイレ、脱衣所は施錠できる。入室等の際には声をかけ必ず入居者の了解を得るようにしている。私物の紛失等のトラブルが生じた場合も、職員の管理的な介入は避け、入居者同士の力で解決の道を探せるよう支援している。

    入居者一人ひとりの人となりや意思を尊重した支援をおこなっている

    入居者一人ひとりの支援課題を実践する上で、入居者の既往歴や障害だけにとらわれず、生活歴や人となりを重視し、入居者の価値観や生活習慣に配慮した支援に努めている。入居者が共同生活の場を通して問題に気づき、向き合い、学び、考えて乗り越えられるような支援をめざしている。職員の支援が「やってあげる」ことや価値観等の押しつけになることを戒め、入居者の自己決定と意思を尊重する支援になるようにしている。そのために、入居者がいつでもどの職員にでも相談できるよう担当制をとらず信頼関係を築いている。


      サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
      評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
      標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
      標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
      標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
      評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
      標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
      標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
    講評
    運営規程や重要事項説明書をもとにサービス提供の基準や支援の手順を確認している

    グループホームでは、施設の「運営規程」や「共同生活援助重要事項説明書」の各項目をもとに、サービス提供の基準とそれぞれの支援の手順を明らかにし、施設運営や個別支援計画で具体化している。サービス提供が基準や手順に沿っておこなわれているかどうか、日々の申し送りの場や週1回定例の所内会議で点検し、必要に応じて修正等の見直しをおこなっている。サービス提供を具体化するための課題ごとに必要に応じて手引書や手順書を作成し活用している。

    支援課題に沿ってガイダンス表やフローチャート等を作成し活用している

    グループホームでの主要な支援課題について、ローテーション等で職員が交代しても誰でも統一的・継続的な支援が提供できるように、課題ごとにガイダンス表やフローチャート、TODOリスト(やるべきこと一覧)等を作成し、手引書、手順書として活用している。これらの文書類は、必要に応じて追加・補充し、見直しもおこなっている。リスク対応や職場運営に関連するマニュアルについても、法人としてテーマごとの検討部会や委員会を構成し、整備を続けている。

    定例の所内会議や半期ごとの「総括研究会」で基本事項や手順の見直しをおこなっている

    サービス提供の水準維持に向けて、支援課題や方法等について日々の課題として職員全員で意見交換し、よりよい方法を考える習慣が定着している。このような実践をもとに、基本的なサービス提供の状況について週1回の所内会議や半年に1回開催する法人の「総括研究会」で検討し、「年度末総括研究会」で総合的に見直している。この見直しをもとに、定期的な「個別支援計画」の見直し、策定につなげている。