評価年度 | 平成28年度 |
サービス名称 | 多機能型事業所(就労移行支援、就労継続支援B型) |
法人名称 |
社会福祉法人東京コロニー |
事業所名称 |
中野区仲町就労支援事業所 |
評価機関名称 | 株式会社 地域計画連合 |
・事前説明にあたっては、平成28年度方式の評点基準、確認根拠資料の準備について、わかりやすい独自資料を用意し、事業者の負担を軽減する工夫を行っている。 ・分析シートは記入のポイントを用意し、効果的、効率的に情報が整理できるよう工夫を行っている。 ・確認根拠資料は、訪問調査の概ね3週間前までに評価機関への提出を依頼し、根拠の事前確認を行った上で、訪問調査を実施し、当日は、事業所の課題や良い点を把握するためのヒアリングに重点を置いて実施している。 ・合議は、訪問調査終了後、同じ日のうちに、速やかに実施している。 |
1 | 理念・方針 (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定) |
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など) | |
1)障害者自身が自ら生計を立てるためにつくった事業(当事者主体) 2)公に頼らず自主運営してきた(企業性) 3)さまざまな障害者運動を積極的に活動(民間性) 4)障害者福祉に係る各施策への積極的取組み 5)変化に対応した先進性 |
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2 | 期待する職員像 (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上) |
(1)職員に求めている人材像や役割 | |
障害福祉に関する専門性を持ちつつ、法人の理念を理解して、事業活動の重要性と支援の多様性を把握して活動できる人 |
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(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感) | |
法人の特徴を理解し、先取の姿勢を常に持ち、支援と事業活動のバランスを持ちつつ積極的に活動できる人 |
1 |
作業は豊富なプログラムが用意され、工賃の支給にもモチベーションを高める工夫がされている 利用者に対する作業は、多様なプログラムが用意されており、箱折りの受注作業、キャンドル作り、タオルのクリーニング、それに加え屋上での野菜作りなどもしている。また、施設に設置された厨房機能を活かし、利用者による昼食づくりも週1回行われており、買い出しから調理、片付けまで担当制で行い、日常生活の訓練ともなっている。作業の工賃も支給には工夫がされており、時給で工賃が支給されるようになっている。加えて、時給で支給された残りの売り上げ分は、ボーナス分として利用者の工賃に上乗せして支給するなどモチベーションを高めている。 |
2 |
利用者本人の主体性を重視し、意向を尊重することを仕組みとしている 毎月1回は、利用者との協議を行う仲町ミーティングを開催し、事業所内の決め事などについての意見聴取を定期的に行っている。その他、行事の内容などを話し合ったり、工賃の詳細について説明をしたり、利用者からの提案なども受けつけている。個別支援計画には、面談等を踏まえた本人の意向を明記し、計画検討に活かしている。家族の意向が、本人の意向に優先することはなく、本人の意思を重視して、家族の理解も得られるよう、丁寧な説明を行っている。家族との懇談会は、年4回を定例にしており、本人を中心に家族も含めた支援を行っている。 |
3 |
区内における希少な精神障害者の就労支援事業所として、地域のネットワークづくりを推進している 当施設は、区内における希少な精神障害者の就労支援事業所であり、地域生活を送るための環境整備の一環として、運営協議会の実施を設置者である中野区と共に計画しており、事業所の活動を地域に伝えていくことを目的として、区の関係者、相談支援事業所、就労支援事業所、当事者、家族などの参加の準備を進めている。また、周辺地域との関係づくりも一歩ずつ取り組みを進め、近隣町会の行事への参加や、ローソクづくりの発注を受けるなど、関係づくりが進展している。厨房の利活用なども地元を交え、少しずつ進めていきたいと考えている。 |
1 |
法人の理念とは別に、事業所の現状に基づく目指す姿(理念)について、明文化しておくことが望まれる 当施設においては、働く場に通ってもらうためには、通所が終わった時間や週末などの生活全般の見守りや支援が行われ、多様な関係機関との連携も含め、利用者の生活が安定していくことが欠かせない。とりわけ、地域生活の支援を進めようとしている事業所として、精神障害という特性を踏まえ、本人のペースのゆらぎに寄り添い、地域社会の中に、理解者や居場所を整備していくことなどが求められる。こうした方針を明確にし、理念についても法人の理念から一歩踏み込んだ表現として、特性を踏まえた独自性のあるものとすることが望まれる。 |
2 |
利用者の障害特性の多様化に応じた、利用者間の関係性の支援を期待したい 精神障害の特性として、発達障害、高次脳機能障害、薬物依存性障害、双極性人格障害など、障害の特性は多様なものとなっている。こうした多様化する特性に応じ、日中活動プログラムの工夫や日常のコミュニケーションの工夫が個別に行われ、よりよい支援を目指している。障害特性が多様化する中で、利用者調査の意見からは、障害者同士のコミュニケーションの支援が必要と思われるため、そこに、職員が効果的に関与し、専門性を発揮することが期待される。 |
3 |
利用者の地域生活を支援する事業所として、利用者の生活全般に視野を広げ、更なるニーズへの対応につなげてほしい 本年度は、退所者や長期欠席者の影響で、就労継続支援B型の1日あたりの通所者数が減少に転じている。開所より6年目となって、中野区が運営していた当時からの利用者が入れ替わり、高齢化や重度化など、利用者が抱える課題も多様化しており、他の支援機関と連携して対応している。こうした中で、施設に通所して仕事をしている以外の地域での生活全体に目を向け、利用者の支援ニーズを把握し、生活と就労の両立を見据える中から、必要な支援につなげていってほしい。 |
1 |
★ 独自の利用者満足度調査を継続し、業務改善につなげている 利用者の満足度調査は、第三者評価を実施しない年度には、毎年独自に実施し、利用者意向の把握に努めており、集計した調査結果は、掲示して周知を図っている。昨年の調査結果から、職員が忙しそうで声をかけづらいという意見があったことを受け、日中の作業支援において非常勤スタッフのサポート体制を強化し、相談や面談等の支援には、常勤スタッフが優先して入るように見直しを行った。また、外出プログラムなどに利用者の意見を反映したいという希望があり、美術館を選択肢に加えるなどしている。 |
関連評価項目(利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる) | |
2 |
★ 事業所としてプライバシーマークを取得し、職員のみならず利用者にも周知している 名刺の作成やダイレクトメールの発送など、作業上で個人情報を取り扱うことから、事業所としてプライバシーマークを取得している。事業所の個人情報保護規定における「教育」の項目において、事業年度毎に全ての理事、利用者を含む従業員を対象とした研修の内容、方法等を教育計画として定めることとなっている。こうした位置づけのもとに、毎年、30問からなる個人情報に関する教育テストを実施している。 |
関連評価項目(個人情報は、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえて保護・共有している) | |
3 |
★ 週に1回昼食は自分たちで作って屋上の野菜も使用している 作業所における昼食は基本的に外注の弁当をとることになっているが、週に1回作業所の厨房を利用して自分たちで調理をして昼食を作るようになっている。その調理には利用者も参加しており、材料の買い出しから片付けまで、利用者を中心として行われるようになっている。調理は利用者にとっても楽しいものとなっており、調理がある日の出席率はいつもよりよくなっている。その意味では利用者の就労支援にもなっている。また、季節によっては屋上の菜園で皆で作った野菜もとれることからそれを使用して調理することも進められている。 |
関連評価項目(利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている) |
調査対象:【就労移行支援】 【就労継続支援B型】 平成28年12月1日現在の施設の利用者を対象とした。 調査方法:アンケート方式 全員に調査票を配付。自記式により、調査票に記入する方式とした。 |
利用者総数 | 31人 | ||||
アンケートや聞き取りを行った人数 | 31人 | ||||
有効回答者数 | 24人 | ||||
回答者割合(%) |
77.4%
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【就労継続支援B型】 ・総合的な満足度としては、「大変満足」が 21%、「満足」が 50%となっており、満足と答えた人が 71%を占めている。 ●設問の中で「はい」の比率が高かった上位は、次の項目であった。 問19.職員の接遇・態度は適切か ( 88%、21人) 問1.利用者は困ったときに支援を受けているか 問18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか 問20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか (各々 83%、20人) |
1.利用者は困ったときに支援を受けているか | |||||||
はい | 20人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 4人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「職員同士の話が多く、利用者とコミュニケーションを取らない。」という意見も1件あった。 | |||||||
2.事業所の設備は安心して使えるか | |||||||
はい | 19人 | どちらともいえない | 2人 | いいえ | 2人 | 無回答・非該当 | 1人 |
特に意見なし。 | |||||||
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか | |||||||
はい | 7人 | どちらともいえない | 12人 | いいえ | 5人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」「どちらともいえない」の割合が過半数を占めているが、「障害の重い方が多過ぎます。」「会話があまり得意でないので人付き合いは上手くありません。」といった意見もあった。 | |||||||
11.【就労移行支援】 事業所での活動が就労に向けた知識の習得や能力の向上に役立っているか |
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利用者調査の有効回答者数が3未満でしたので、プライバシーの保護により、回答内訳は表示されません。 | |||||||
12.【就労移行支援】 職場見学・職場実習等の、事業所外での体験は充実しているか |
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利用者調査の有効回答者数が3未満でしたので、プライバシーの保護により、回答内訳は表示されません。 | |||||||
13.【就労移行支援】 工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか |
|||||||
利用者調査の有効回答者数が3未満でしたので、プライバシーの保護により、回答内訳は表示されません。 | |||||||
16.【就労継続支援B型】 事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか |
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はい | 11人 | どちらともいえない | 6人 | いいえ | 7人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」「どちらともいえない」の割合が過半数を占めているが、「知識の習得や能力の向上というレベルの活動をしていません。」といった意見も1件あった。 | |||||||
17.【就労継続支援B型】 工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか |
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はい | 17人 | どちらともいえない | 2人 | いいえ | 5人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「作業をしてない利用者に「手当て」という名目で賃金を払ったり、不公平な部分に対しての説明が足りません。」といった意見も1件あった。 | |||||||
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか | |||||||
はい | 20人 | どちらともいえない | 3人 | いいえ | 1人 | 無回答・非該当 | 0人 |
特に意見なし。 | |||||||
19.職員の接遇・態度は適切か | |||||||
はい | 21人 | どちらともいえない | 0人 | いいえ | 3人 | 無回答・非該当 | 0人 |
特になし。 | |||||||
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか | |||||||
はい | 20人 | どちらともいえない | 1人 | いいえ | 2人 | 無回答・非該当 | 1人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「長期休暇をしても声かけすらありません。」という意見も1件あった。 | |||||||
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか | |||||||
はい | 14人 | どちらともいえない | 7人 | いいえ | 3人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「事なかれ主義での対応になっていると思います。」という意見も1件あった。 | |||||||
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか | |||||||
はい | 18人 | どちらともいえない | 3人 | いいえ | 3人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「基本的に放っておかれています。」という意見も1件あった。 | |||||||
23.利用者のプライバシーは守られているか | |||||||
はい | 18人 | どちらともいえない | 3人 | いいえ | 1人 | 無回答・非該当 | 2人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「実際に職員が他の利用者にプライバシーに関する話をしていた。」という意見も1件あった。 | |||||||
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか | |||||||
はい | 19人 | どちらともいえない | 5人 | いいえ | 0人 | 無回答・非該当 | 0人 |
「はい」の割合が過半数を占めているが、「逆に言えばこの時にしか状況を聞いてくれない。」という意見も1件あった。 | |||||||
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか | |||||||
はい | 17人 | どちらともいえない | 5人 | いいえ | 2人 | 無回答・非該当 | 0人 |
特に意見なし。 | |||||||
26.利用者の不満や要望は対応されているか | |||||||
はい | 16人 | どちらともいえない | 5人 | いいえ | 2人 | 無回答・非該当 | 1人 |
「はい」の割合が半数程度となっているが、「対応も説明も不十分だと思います。」という意見も1件あった。 | |||||||
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか | |||||||
はい | 12人 | どちらともいえない | 6人 | いいえ | 5人 | 無回答・非該当 | 1人 |
「はい」の割合が半数程度となっているが、「そうした場面が今のところありません。」という意見も1件あった。 |
カテゴリー1 リーダーシップと意思決定 | |||||
サブカテゴリー1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている | |||||
評価項目1 | 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目3 | 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目4 | 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど) | ○ | |||
評価項目2 | 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている | ○ | |||
標準項目2 | 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している | ○ | |||
評価項目3 | 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている | ○ | |||
標準項目2 | 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している | ○ | |||
標準項目3 | 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている | ○ |
講評 |
働くことを目的にした施設として、本人に寄り添い目標達成を支援している 事業所は、”働く場”であり、就労を通した社会参加の実現を目指し、企業への就労支援、自立と社会経済活動への参加の促進、生き生きとした地域生活の支援を行っている。目指していることは、施設パンフレットや、法人ホームページに明記しており、毎日のミーティングにおいても周知しており、利用者に対しては、日々のミーティングや月1回の仲町ミーティングや年4回の家族懇談会において、1年間の事業の取り組みや計画等についてわかりやすい資料を用いて説明している。 |
多様化する利用者の障害特性を踏まえ丁寧な個別対応で通所率の向上に取り組んでいる 本施設は、精神障害者の退院促進や地域生活支援を重視している中野区にあり、精神障害者の方の貴重な通所先となっている。利用者の障害特性については、発達障害、依存症や人格障害など、重度化、多様化、高齢化の傾向にある。こうした中で、通所が安定しない利用者も多いが、個々の状況に合わせ、他の支援機関とも連携しつつ、丁寧な個別対応を行い、通所率の改善に取り組んでいる。 |
利用者の生活全体に視野を広げ、あるべき支援につなげていくことが期待される 本施設は、精神障害者の地域生活を強く推進してきた中野区にあって、希少な施設となっている。現在、年1回運営協議会を実施しているが、近隣の方の参加については準備している段階にあり、地域社会に対する情報発信や、障害者理解につなげていく役割りが期待されている。こうした中では、施設に滞在し就労をしている間だけにとどまらず、障害者の生活全体に視野をひろげ、支援ニーズを把握し、あるべき支援につなげていくことが期待される。 |
カテゴリー2 経営における社会的責任 | |||||
サブカテゴリー1 社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している | ○ | |||
標準項目2 | 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる | ○ | |||
標準項目2 | 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している | ○ | |||
サブカテゴリー2 地域の福祉に役立つ取り組みを行っている | |||||
評価項目1 | 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など) | ○ | |||
標準項目2 | 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている | ○ | |||
評価項目2 | ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している | 実施状況 | |||
標準項目1 | ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している | ○ | |||
標準項目2 | ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など) | × | |||
標準項目3 | ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている | × | |||
評価項目3 | 地域の関係機関との連携を図っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している | ○ | |||
標準項目2 | 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている | ○ |
講評 |
みんながサポーターには、法人発足の原点となる支援の理念を示している 法人で共通して作成している支援マニュアル「みんながサポーター」は、法人が福祉サービス提供事業者として再出発を切る中で、障害者も健常者も平等に社会に参加し、働く権利の保障を目指した組織の原点を、支援のマニュアルに再構築したものとなっている。このマニュアルには、自己決定の尊重やエンパワーメントの視点などが具体的に整理されており、平成25年の改定を経て、法人の研修等を通じて、職員への周知や浸透を図っている。 |
運営協議会の準備活動等を通じ、近隣町会との連携も前進している 当施設は、区内における希少な精神障害者の就労支援事業所であり、地域生活を送るための環境整備の一環として、施設活動の情報を発信するため、運営協議会の実施を年1回行っている。一方、周辺地域との関係づくりも一歩ずつ取り組みを進め、近隣町会の行事への参加や、ローソクづくりの発注を受けるなど、関係づくりが進展している。厨房の利活用なども地元を交え、少しずつ進めていきたいと考えている。 |
ボランティアの受け入れは今後の検討課題となっている 施設や備品の開放は行っていないが、見学や実習等には積極的に受け入れを実施している他、区の社会福祉協議会が作成している社会資源情報などに掲載している。一方、ボランティアについては、引き続き未実施となっているが、今後、利用者の日中活動プログラムの充実を図る中で、導入の実現が期待される。 |
カテゴリー3 利用者意向や地域・事業環境の把握と活用 | |||||
サブカテゴリー1 利用者意向や地域・事業環境に関する情報を収集・活用している | |||||
評価項目1 | 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む) | 実施状況 | |||
標準項目1 | 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている | ○ | |||
標準項目2 | 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる | ○ | |||
標準項目2 | 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している | ○ | |||
標準項目3 | 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる | ○ | |||
評価項目3 | 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる | ○ | |||
標準項目2 | 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる | ○ | |||
標準項目3 | 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している | ○ |
講評 |
独自の満足度調査を実施し、把握した意向から現場の改善につなげている 利用者の満足度調査は、第三者評価を実施しない年度には、毎年独自に実施し、利用者意向の把握に努めている。昨年の調査結果から、職員が忙しそうで声をかけづらいという意見があったことを受け、日中の作業支援において非常勤スタッフのサポート体制を強化し、相談や面談等の支援には、常勤スタッフが優先して入るように見直しを行った。また、日中活動のプログラムも職員決定とせず利用者の意見を反映している。 |
都授産連やゼンコロなどの活動に参加し正確な情報収集に取り組んでいる 都授産連や、ゼンコロなどの活動に参加し、正確な情報収集に取り組んでいる。区の就労支援ネットワークや、自立支援協議会に参加して地域の関係機関とのネットワークを構築し、共通課題に取り組める体制を整え、事業環境に関わる情報を得ている。また、地域で情報収集した内容と法人全体での情報を踏まえて、事業会議で共有し、自らの事業の方向性等の検討に役立てている。 |
カテゴリー4 計画の策定と着実な実行 | |||||
サブカテゴリー1 実践的な課題・計画策定に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している | ○ | |||
標準項目2 | 年度単位の計画を策定している | ○ | |||
標準項目3 | 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている | ○ | |||
標準項目2 | 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている | ○ | |||
標準項目3 | 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している | ○ | |||
標準項目4 | 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している | ○ | |||
評価項目3 | 着実な計画の実行に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目3 | 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している | ○ | |||
標準項目4 | 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる | ○ | |||
サブカテゴリー2 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している | ○ | |||
標準項目3 | 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている | ○ | |||
標準項目4 | 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる | ○ |
講評 |
本年度より、新たな中期事業計画を実行している 平成28年3月に作成された新たな中期事業計画が動いている。法人は、障害を理由として一般の企業で働くことが困難な人たちが、労働の場や就労支援事業を利用した訓練や就労の場、一般企業で働くことを目指す方たち、それを支える生活の場を支援する目的で運営を行っている。障害者年金の所得保障と工賃収入を合わせて地域で暮らせることを追究するため、福祉サービスと同様に、工賃の向上を目指し、企業的な側面も持ち、事業を行っている。 |
事業所内で検討した内容を事業計画に反映している 中長期計画を踏まえた年度計画においては、就労事業活動、福祉事業活動、施設整備、資金財務、その他の5つの柱で、課題と目標、取り組みを明確にし、年度計画に展開している。2017年度においては、新規事業開始、通所率の向上・定員充足、などを掲げている。計画の進捗については、利用者の利用率や、売り上げ目標など具体的な数値目標を設定し、評価している。毎月数値を計測し、半期毎の総括で、数値の根拠に基づき、計画の見直しを行っている。 |
防災計画を策定し、中部すこやか福祉センターの各所と連携を取っている 防災計画を策定しており、中部すこやか福祉センターにある各所と連携する体制となっている。事故や感染症等の対策については、危機管理マニュアルがあり、災害毎の対応を、安全衛生防災委員会で検討を進めている。また震災等、想定される自然災害の発生に際し、業務が継続されるための対策について中野区と連携し検討を進めている。更に事故等の再発防止については、事業所単位と法人全体とで対応が検討されるようになっている。 |
カテゴリー5 職員と組織の能力向上 | |||||
サブカテゴリー1 事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 事業所にとって必要な人材構成にしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている | ○ | |||
標準項目3 | 適材適所の人員配置に取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 職員の質の向上に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している | ○ | |||
標準項目3 | 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している | ○ | |||
標準項目4 | 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている | ○ | |||
標準項目5 | 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している | ○ | |||
サブカテゴリー2 職員一人ひとりと組織力の発揮に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる | ○ | |||
標準項目3 | 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる | ○ | |||
評価項目2 | 職員のやる気向上に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている | ○ | |||
標準項目2 | 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる | ○ | |||
標準項目3 | 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる | ○ | |||
標準項目4 | 福利厚生制度の充実に取り組んでいる | ○ |
講評 |
法人として職員の能力評価の仕組みがあるが、実施に向けた調整段階となっている 従業員のやる気の向上のため、業務評価については、職能給査定基準を持っているが、実施に向けての調整段階となっている。就業状況については、残業等が一定の職員に偏らないよう配慮し、休日出勤があった場合は、代休が取得できるよう作業担当にサブをつけている。職員の面談については、研修計画の策定にあたり、希望を聴取している。少人数の職場であるため、日々のミーティングで十分に状況把握が行われているが、二者面談については、定例化していくことが望まれる。 |
事業所として、個人名が明らかな研修計画を策定し参加を調整している 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握しており、事業所としての年間の研修計画を明確にし、その上で、積極的に研修にも派遣している。研修計画には、研修名、受講者、受講内容、所要時間、日程、費用を明確にしているが、研修計画の基となる方針についても明記し、よりねらいを明確にすることが望まれる。研修記録は、回覧などにより共有しているほか、研修の記録等を基に、次の研修内容につなげている。 |
利用者の生活全体に視野を広げ、必要な支援につなげる専門性の発揮が期待されている 区内の精神障害者のための就労支援事業所として、職員の専門性の向上を、事業所として重視し、法人もバックアップしており、現在、8名中5名の職員が有資格者であり、精神保健福祉士、社会福祉士、作業療法士が所属している。利用者像は年々変化し、単身者や精神障害の特性も多様化する中で、利用者の生活全体に視野を広げ、必要な支援につなげる専門性の発揮が期待されている。 |
カテゴリー7 情報の保護・共有 | |||||
サブカテゴリー1 情報の保護・共有に取り組んでいる | |||||
評価項目1 | 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる | 実施状況 | |||
標準項目1 | 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定している | ○ | |||
標準項目2 | 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・保管している | ○ | |||
標準項目3 | 保管している情報の状況を把握し、使いやすいように更新している | ○ | |||
評価項目2 | 個人情報は、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえて保護・共有している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 事業所で扱っている個人情報の利用目的を明示している | ○ | |||
標準項目2 | 個人情報の保護に関する規定を明示している | ○ | |||
標準項目3 | 開示請求に対する対応方法を明示している | ○ | |||
標準項目4 | 個人情報の保護について職員(実習生やボランティアを含む)が理解し行動できるための取り組みを行っている | ○ |
講評 |
個人情報保護やPマークの運用についての教育、テスト等を実施している 事業活動全体について、個人情報の取り扱いを対応できるように、平成22年度に法人全体でプライバシーマークを取得している。また、個人情報保護やPマークについて教育を行うほか、毎年個人情報等にふれる利用者を含めたほぼ全員の従業員が、個人情報保護に関するミニテストを受け、個人情報保護の対応について確認と周知を行っている。事業所内の情報は一切持ち出さないことなどが利用者にも周知徹底されている。 |
個人情報の取り扱い方針取り扱いルールは、保護規定および運用細則に定めている 重要な機密情報や個人情報等は、IDとパスワードの設定を義務付け、情報へのアクセス権限を制約している。情報の保護や活用については、法人で個人情報保護マネジメントシステム文書取り扱い細則に規程している。また、経営に関する情報は、個別にファイリングし、セキュリティーが確保された部屋、書庫に整理保管している。個人情報の利用目的等取り扱いは、個人情報保護規程に明示しており、運用細則に基づき、職員への周知を図っている。 |
カテゴリー8 カテゴリー1~7に関する活動成果 | |||||
サブカテゴリー1 前年度と比べ、事業所の方向性の明確化や関係者への周知、地域・社会への責任の面で向上している | |||||
評価項目1 |
前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている ・カテゴリー1:「リーダーシップと意思決定」 ・カテゴリー2:「経営における社会的責任」 ・カテゴリー4:「計画の策定と着実な実行」 |
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評価結果 | 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている | ||||
多様化する利用者の特性に対応し、積極的に地域ニーズに対応している 本施設は、精神障害者の退院促進や地域生活支援を重視している中野区にあり、精神障害者の方の貴重な通所先となっている。利用者の障害特性については、薬物依存症や人格障害など、重度化、多様化、高齢化の傾向にある。こうした利用者の場合は、利用前の実習時から、本人の意向を尊重して、実習期間の長さや頻度などを、個別のきめ細かなニーズに対応し、積極的にサービスの利用につなげるべく健闘している。昨年度7名、今年度12月現在で、8名の利用を開始し、更に年度内に2~3名の実習も予定している。 |
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サブカテゴリー2 前年度と比べ、職員と組織の能力の面で向上している | |||||
評価項目1 |
前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている ・カテゴリー5:「職員と組織の能力向上」 |
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評価結果 | 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている | ||||
充実を図った新体制のもと、日々のミーティングでの課題共有を行っている 新たな非常勤スタッフを増員し、日中の支援体制を強化し、常勤職員全員が有資格者であり、社会福祉士2名、精神保健福祉士4名などとなっている。このことにより、利用者支援を手厚くでき、常勤スタッフの業務負担軽減につながり、研修や休暇などの取りやすさ、参加のしやすさにつながるとともに、昨年と比べて時間外勤務時間の減少につながった。情報共有は、引き続き、毎日の職員ミーティングで話し合い、課題を共有している。 |
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サブカテゴリー3 前年度と比べ、福祉サービス提供プロセスや情報保護・共有の面において向上している | |||||
評価項目1 |
前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている ・カテゴリー6:「サービス提供のプロセス」 ・カテゴリー7:「情報の保護・共有」 |
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評価結果 | 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている | ||||
支援困難な利用者に対し複数の支援機関との連携により対応を進めた 利用者に対し、支援担当は2名、メインとサブを定め、支援を行っている。障害特性などから、支援にあたり、医療機関、刑務所、行政の生活保護セクションなどとの連携が必要なケースが出ており、そうした場合には、事業所内で情報を共有し、担当職員が一人で抱えこまないようにしている。支援困難なケースの場合は、係長、所長が担当に入って、率先して関係機関との連絡調整を行っている。 |
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サブカテゴリー4 事業所の財政等において向上している | |||||
評価項目1 | 財政状態や収支バランスの改善へ向けた計画的かつ主体的な取り組みにより成果が上がっている | ||||
評価結果 | 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている | ||||
予算の執行状況を毎月確認し、通所率の向上により訓練等給付費の確保に努力している 事業収入としては、区からの指定管理料と訓練等給付費が主な収入であり、毎月、予算通りに執行できているかをチェックし、計画を立てて運営している。今年度は、利用者の退所や入院等により利用者の入れ替わりがあり、週5通所できる人が減り、週3の人が増えるなどで通所率の低下傾向となったことにより、訓練等給付費が昨年を下回る結果となった。そうした中で、在籍している利用者の利用率を高めるよう、個別に働きかけを続けている。 |
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サブカテゴリー5 前年度と比べ、利用者満足や利用者意向の把握等の面で向上している | |||||
評価項目1 |
前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、利用者満足や以下のカテゴリーで評価される部分において改善傾向を示している ・カテゴリー3:「利用者意向や地域・事業環境などの把握と活用」 |
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評価結果 | 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている | ||||
利用者の作業報告書に必ず目を通し、利用者の状況把握に努めている 利用者の満足度調査は、第三者評価を実施しない年度には、毎年独自に実施し、利用者意向の把握に努めている。昨年の調査結果から、職員が忙しそうで声をかけづらいという意見があったことを受け、日中の作業支援において非常勤スタッフのサポート体制を強化し、相談や面談等の支援には、常勤スタッフが優先して入るように見直しを行った。また、施設に設置された厨房設備を活かし、利用者による昼食の調理活動を定例化し、好評となっている。 |
カテゴリー6 サービス提供のプロセス |
サブカテゴリー1 サービス情報の提供 | |||||
評価項目1 | 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している | ○ | |||
標準項目2 | 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている | ○ | |||
標準項目3 | 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している | ○ | |||
標準項目4 | 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している | ○ |
講評 |
ホームページもわかりやすいものが用意されている 事業所のパンフレットは区の福祉センターなどにも置いていただき一般の方に見ていただけるようにしている。ホームページも作成されており、事業所の情報は一般にも見ていただけるようにしている。ホームページには利用するに当たっての情報が載っており、わかりやすくなっている。もう少し大きな字でもよいかと思われる。利用希望者には、事業所に見学に来ていただくことを原則としている。見学を経て、更に利用希望の意志が明確になれば、実際に実習を経験してもらい、数回の面接を経て、利用開始につなげる流れとなっている。 |
利用希望者には見学、実習を通じて知っていただくようにしている 利用を希望している方については、まず見学をしていただくこととしており、見学時に実際に利用した場合の配慮点などの検討も行うようにしている。見学を終えた方については、その次の段階として実習をしていただくこととなる。実習に際してはその前に数回の面接をして準備をしてから実習に入るようにされている。利用者にも訓練の一つとして見学の案内をしてもらっている。その場で利用者に対して見学者から利用に当たっての質問などもできるようになっており、見学が有効に行われている。 |
行政の色々な機関とも連携して広く施設の情報が行き渡るように考えている 事業所の情報は、区発行の区内施設案内や、障害者福祉のしおり、就労支援ネットワークのチラシ等に掲載しており、PR用のパンフレットを随時配付したりしている。広く地域への情報提供として、法人本部が定期的に発行している広報誌「コロニーとうきょう」がある。利用希望者の見学時には支援機関の担当者に同行していただき、個別の状況の確認が行われるようになっている。電話の問い合わせにも対応しているができるだけ来所していただけるように進めている。 |
サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応 | |||||
評価項目1 | サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている | 実施状況 | |||
標準項目1 | サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している | ○ | |||
標準項目2 | サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている | ○ | |||
標準項目3 | サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している | ○ |
評価項目2 | サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している | ○ | |||
標準項目2 | 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている | ○ | |||
標準項目3 | サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている | ○ | |||
標準項目4 | サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている | ○ |
講評 |
契約時には司法書士の立ち会いで確実な契約ができるように進められている 利用者が施設を利用するに当たって、利用者との契約時には、司法書士の立ち会いを行って公平性を担保しており、その場で個別の疑問等に答えられるようにしている。必要であれば、家族にも同席してもらっている。契約時には利用契約書、重要事項説明書、利用サービス説明書を用いて説明が行われており、利用サービス説明書なども使用してサービスの内容の説明なども行われて利用者が理解して通所していただけるようにしている。 |
サービスの利用に当たってスムーズに利用できるように情報の管理が行われている サービスの利用開始前に実習で確認した情報や面接で聞き取った情報は調査書に記録されて職員全体で把握できるように進められている。実習担当者からの情報も支援担当者への引き継ぎを行ってスムーズにサービスの利用ができるように進められている。利用開始時には、実習時から毎日日報を書いてもらい、職員がコメントを書き入れ、日々の振り返りを行っている。サービスの利用に当たっては、通所についても、利用者本人の体調をみながら、無理なく通所できるようにしている。 |
就労に当たって利用が終了してからも連絡を取り戻っても来られるように考えている 支援の終了前には、面接等を行い、相談支援機関等の支援者と退所後について情報を共有している。終了してからも連絡を取って利用者のアフターフォローをしている。それによって就労して上手くいかなかった場合にも戻って来られる体制をとっており、それが利用者にとって安心できるものとなっており、積極的に就労に向けた動きができるようになっていると思われる。 |
サブカテゴリー3 個別状況に応じた計画策定・記録 | |||||
評価項目1 | 定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している | ○ | |||
標準項目2 | 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している | ○ | |||
標準項目3 | アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている | ○ |
評価項目2 | 利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている | ○ | |||
標準項目2 | 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している | ○ | |||
標準項目3 | 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している | ○ |
評価項目3 | 利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある | ○ | |||
標準項目2 | 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している | ○ |
評価項目4 | 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している | ○ | |||
標準項目2 | 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している | ○ |
講評 |
個別支援計画の作成により利用者一人ひとりの支援の方法が検討される 利用者の心身状況や生活情報については、フェイスシートや実習希望者資料で把握および記録しており、サービス利用開始後からは、個別支援計画やケース記録に移行している。見学が終了して実習に移る場合には、実習希望者資料で利用者一人ひとりの状況の把握を行い、実習時のケース記録に記録が残されることとなる。利用に当たっては、面談を行いながら個別支援計画の作成が行われ、本人の意思に沿った形で計画が作成されることとなる。それに従ってサービスの提供が行われるようになっている。 |
計画はモニタリングが行われそれに沿って新しい計画も作られるようになっている 利用者の支援に当たっての個別支援計画は、利用開始から1カ月以内に作成している。利用開始前の情報も勘案しながら、利用開始してからその状況に合わせた計画が作成されるようになっており、利用者の状況にあった計画となっている。計画については半年に1回モニタリングが行われ、それに併せてアセスメントが行われ、新しい計画の策定が行われることになっている。緊急に計画を変更する必要のある場合は、個々のケースに合わせて、担当従業員が聞き取りを行い、従業員のミーティングで内容を検討し対応している。 |
利用者一人ひとりの情報は事業所のコンピューターにケース記録として残される 利用者に行ったサービスについては、利用者一人ひとりのケース記録に記録されることになっており、事業所のコンピューターで処理するように進められている。ケース記録は職員全員が見られるようになっており、必要に応じて確認が行われるようになっている。早急に伝えなくてはならないことは朝・夕のミーティングにおいて口頭で伝えられ全員で共有できるように進められている。必要に応じてケース記録も見るようにとの伝達も行われるようになっている。 |
サブカテゴリー4 サービスの実施 | |||||
評価項目1 | 個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 個別の支援計画に基づいて支援を行っている | ○ | |||
標準項目2 | 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している | ○ | |||
標準項目3 | 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している | ○ | |||
標準項目4 | 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている | ○ |
講評 |
仲町ミーティングというもので利用者の意見を聞いて活動に生かしている 事業所が作成している個別支援計画については、振り返りという形で作業内容が合っているかの確認が行われるようになっている。利用者の意見などは月1回の仲町ミーティングというものにおいて確認が行われ、催し物や作業中に音楽を流してはどうかなどの意見をいただき検討が行われている。就労移行は3カ月に1回、就労支援B型は半年に1回の面談前に、前回の計画書のコピーを利用者に渡しており、コピーされた計画書を修正して面談に臨んでいる。 |
利用者とのコミュニケーションにも工夫してわかりやすく行うようになっている 利用者とのコミュニケーションについては難聴の人には文章にルビをつけたりして読みやすいように工夫をしたりして対応が行われている。利用者の理解度を考えて話し方や内容などもその人に合わせたものを用意するようにしている。実習生として作業体験の当初から、1日の作業内容や1日の振り返りなどを週間作業報告書に記入することを行っている。実習時から利用者の特性に合わせて面接を行うが、必要に応じ繰り返して説明することや休まず来る事が先決など、理解度と医師などの意見を参考に本人の意思確認を行っている。 |
アンケートや仲町ミーティングで利用者の関係も悪くならないように進められている 事業所の運営についてはアンケートを取り、利用者の意見をよく聞いて結果発表をしている。仲町ミーティングも月によって曜日を変えて特定の曜日に偏らないようにして、利用者全員が参加できるように考えられている。利用者同士の人間関係は障害の違いによって色々と問題になることもあるが、職員間で調整をして解決できるように進められている。事業所への意向や作業面、生活面に対する短期・長期目標などを自分で修正することで、今後の課題に向け現状に合わせた支援を行っている。 |
評価項目2 | 利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している | ○ | |||
標準項目2 | 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている | ○ | |||
標準項目3 | 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている | ○ | |||
標準項目4 | 【食事の提供を行っている事業所のみ】 利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している | ○ |
講評 |
利用者に合った作業種が用意されており、利用者の希望によって作業が行われている 作業種としては、箱折りのような受注作業、クリーニング、キャンドル作り、野菜作りなどが用意されており、それぞれ利用者に合った、利用者の希望したものを提供できるようにされている。朝、利用者に対してホワイトボードに作業内容を記載して、利用者の希望により作業を決めている。就労支援B型の利用者については、作業毎の評価を行っており、色々な作業に取り組むことによって評価も上がるようになっており、作業意欲が高まるように進められている。ボーナス的なものも支給されるようになっておりそれも労働意欲を高めている。 |
決まり事なども利用者の意見をよく聞いて進められている 事業所内の決まりについては、仲町ミーティングにおいて、利用者から意見を出していただいて検討が行われ変更等についても利用者の意見、同意を得ている。事業所内のルールなどは全体ミーティングにより話し合っている。人としてのマナーや社会人としてのマナーを再確認するほか、事業所内独自のルールなどを確認するほか、法人会議の内容や工賃についてなども話し合われ、利用者からの意見や質問などに答えている。室内もきれいにされており、テレビを置いた休憩スペースや静養室もあり利用者の状況に対応できるようになっている。 |
昼食は週1回自分たちで作り屋上菜園の野菜なども使用している 昼食は希望によりお弁当屋に注文している。週1回木曜日は手作りの食事を希望者に提供する日となっている。昼食づくりは材料の買い出しから片付けまで利用者を中心として行われるようになっており、屋上の菜園で栽培した野菜なども積極的に利用しておいしいものが食べられるように工夫がされている。利用者が持っていた技術と今までのノウハウを活かし、職員と利用者で作る昼食は季節感のあるバランスが取れた献立作成から買い出しなど利用者主体で行っており評判も良い。 |
評価項目3 | 利用者が健康を維持できるよう支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている | ○ | |||
標準項目2 | 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている | ○ | |||
標準項目3 | 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている | ○ | |||
標準項目4 | 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている | ○ | |||
標準項目5 | 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】 服薬の誤りがないようチェック体制を整えている | ○ |
講評 |
精神科医、看護師が月に2日ずつ訪問して相談にのっている 利用者の健康については、年2回健康診断が行われるようになっており、健康面での状態の確認が行われている。嘱託医への相談や看護師への健康相談日をそれぞれ月2回設けており、健康に対する不安や悩みなどの相談に応じているが、身近にいる職員にはいつでも相談できる環境を整え随時対応していることで利用者との関係を良好にしている。看護師、医師それぞれ2日あるので月4日は医療面での対応ができるようになっている。医師は精神科の医師が訪問して相談に乗っている。 |
健康状態については家族、医師とも連携をして状態の把握が行われている 健康状態については、特に課題がある場合には、利用者本人の了解を得て、家族や医療機関と連携をして解決に向けて支援が行われるようになっている。作業所における支援に行き詰まった場合には、医師にも相談してアドバイスをいただいている。事業所では利用者の薬を預かることは行っていない。独居の方も多くなっていることから一人暮らしの利用者が連絡なく休む時や、連絡内容により職員が自宅を訪問することで安否確認も行っている。 |
利用者の体調管理は十分に行われており、状況に応じた対応ができるようになっている 事業所にはてんかん発作のある利用者は現在いない。しかし、てんかん発作にも対応できるように研修等も行われており、対応はできる。利用者の体調変化については状況をよく確認するとともに利用者に事前に状況をお聞きして対応できるようになっている。静養室もあり、利用者の体調が悪くなった場合には休んでいただくことができるようになっている。必要に応じては救急車の要請なども行って対応している。体調の管理のためにジュースの飲み過ぎなども確認をしており、あまり飲み過ぎないように考えられている。 |
評価項目4 | 利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている | ○ | |||
標準項目2 | 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている | ○ | |||
標準項目3 | 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている | ○ |
講評 |
利用者の支援に当たっては利用者の意見を最優先とする 支援を提供するに当たっては、本人の意見を最優先させている。家族がいる場合にも家族の意見も聞くが最終的には本人の判断を待つことになる。家族の意見は参考として聞いていく対応がとられている。家族と本人については、両者の意見が合わない時は家族の意向も聞くが利用者には押し付けず、本人の要望に添える形の支援をとっている。本人には、自立に向けた逸る気持ちを汲み取りながらも心の安定を優先するなど一人ひとりを尊重した対応を行っている。 |
家族懇談会も年4回開催されている 家族との連携については、年4回開催される家族懇談会では、事業の運営状況や利用状況、活動状況などを報告している。家族懇談会には利用者の半数くらいの12名くらいの出席がされている。親亡き後の生活についても意見が出てきている。年1回開催される運営協議会には、利用者代表と家族代表が委員となり、事業所の運営状況や利用者の自立に向けた取り組みを報告する会議に参加している。関係機関代表からの質疑応答や各利用者、家族からも事業所内の様子を伝えている。 |
家族とも連携をしているが、利用者にそれがわからないように進められている 家族懇談会にて利用状況や作業状況の報告をするが、家族の依頼により相談などに応じている。入院している利用者について体調や入院時の様子などを家族から聞くほか、単身利用者については区の関係者からの情報や事業所の情報を伝えるなど連携して支援している。連絡ノートは特に用意していない。その辺も家族との連絡よりも利用者を中心として支援を行っていることに結びついている。家族と連絡を取ると気分を害する利用者もいることからあまり利用者にはわからないように家族と連絡を取ることなども行われている。 |
評価項目5 | 利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている | ○ | |||
標準項目2 | 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている | ○ |
講評 |
地域の情報は収集して利用者に伝えるように進められている 利用者から相談があった場合にはそれに答えられるような体制がとられている。グループホームの空き情報なども利用者に提供できるように地域の情報として収集されている。区からのお知らせや地域のイベントなどは朝のミーティングで伝えるほか、利用者との面談においては生活面の現状を報告され、解決に向けた話し合いのもと利用者の意向を区の生活福祉に相談し情報をもらうなど、自立した生活ができるような支援を行っている。 |
作業所が休みの時に連絡が取れる場所も用意して安心していただいている 地域の資源の活用としては、地域活動支援センターなど土曜日、日曜日の作業所が休みの時に連絡が取れる場所を伝えている。年金のことなどは年金事務所、高齢の親の介護保険のことなどについては、地域包括支援センターなどを紹介したり、内容によって地域の情報を伝えている。バザーなど商品を売るための活動も土日に関わらず行っており、地域に活動を知っていただくとともに就労に向けて接客の仕方などの訓練も行われている。土日に出勤した場合は代休等もとれるようになっている。 |
地域のお祭りなどにも参加し事業所のことを知っていただけるようにしている 近隣のバザーや同法人作業所のバザー、区内の健康フェスタなどホワイトボードに記載し、参加希望を募り全員が必ず参加するよう積極的に行っている。事業所の利用者の立場で参加するのではなく、一般の参加者として参加したいと考えており、そのような参加方法が検討されている。地域のお祭りや作業所交流会のほか、自主活動作業の手作りろうそくを同施設内の子育て広場で売ることで、事業所の内容を周知していただく地域交流を行っている。 |
評価項目10 | 【就労移行支援】就労に向けて、必要な知識の習得や能力向上のための訓練等の支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者が働く意欲を持てるような取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目2 | サービス期間内に就労に結びつくことができるよう工夫している | ○ | |||
標準項目3 | 生活リズムや社会人としてのマナーの習得等の就労に向けた支援を行っている | ○ | |||
標準項目4 | 就労に向けた職場見学や実習等、実際に職場にふれる機会をとりいれた支援を行っている | ○ | |||
標準項目5 | 就労支援機関と密接な連携をとり、利用者が力を発揮できる就労先に結びつくよう支援を行っている | ○ | |||
標準項目6 | 就労後も利用者一人ひとりに応じて職場定着等の支援を行っている | ○ |
講評 |
工賃の支給に工夫があり、作業への参加意欲の向上に向けている 利用者に対する作業は色々なものが用意されており、箱折りのような受注作業、キャンドル作り、シーツ等のクリーニング、それに加え屋上での野菜作りなどもしている。作業の工賃も支給には工夫がされており、時給で工賃が支給されるようになっており、その余りが毎月あり、その余った分を1カ月単位で計算して、作業にしっかり参加した利用者に配分されるようになっている。そのように工賃に格差をつけることによって作業に参加する意欲を持っていただけるように進められている。実際にそれを目指して作業に参加する方も多い。 |
実習先の確保も行い、利用者の状況に応じて実習に移行できるように進められている 就労移行支援においては、出勤日が週4日で安定した方からハローワークへの登録や企業実習への参加の検討を行い、段階的に就労に結びつけるように進められている。就労についての面接なども行われるようになっており、就労に向けての体調の確認なども行われるようになっている。就労実習企業としては都との連携、法人内と企業とのつながりなども利用して実習先の確保に取り組んでいる。実習先は区とも連携してできるだけたくさんの実習先を確保できるように進められている。 |
関係機関との連携によりスムーズな就労、就労後もサポートが継続される 就労支援機関としては、中野区障害福祉事業団という区内の支援機関とも連携して企業の情報、利用者の情報を共有して利用者に対する有効な支援が行えるように進められている。実際に就労された方もおり、そのような方についても就労後も連絡を取りアフターフォローが行われている。就労が上手くいかずに戻ってくる方も受け入れており、就労して上手くいかず入院となってしまった方についても退院したら戻って来られるようにも進められている。 |
評価項目12 | 【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている | ○ | |||
標準項目2 | 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている | ○ | |||
標準項目3 | 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している | ○ | |||
標準項目4 | 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している | ○ | |||
標準項目5 | 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている | ○ |
講評 |
利用者への作業は色々なものが用意され無理のないように行われている 利用者に対する作業は色々なものが用意されており、箱折りのような受注作業、キャンドル作り、シーツ等のクリーニング、それに加え屋上での野菜作りなどもしている。昼食の調理も週1回行われており、おいしい昼食が食べられるようになっている。その昼食づくりにも屋上の菜園の野菜が使用されており、皆で作ったものが昼食となって提供されている。作業は利用者の力量を勘案してその人にできることやってもらって無理のないように進められている。 |
工賃の支払いは利用者に説明されており、工賃を励みに通っている方も多い 作業に対する工賃は、契約時にも説明が行われ利用者に理解していただけるように進められている。工賃は自己評価をして、その評価についても面接をして説明をしてからやっていただくようになっており、毎月工賃の支払い状況をホワイトボードに記載し説明が行われている。時給で支払われて残ったものはプールしておき月末に作業に長時間参加した利用者に対して分割して支給されるようになっており、それがかなり高額になることからそれをもらおうとして頑張る利用者もかなりの数に上っており、作業の効率化に役立っている。 |
受注作業なども途切れないように外部との関わりが上手く持てるようになっている 作業の受注先は、区内の就労ネットワークに参加していることから、そこから回していただいたりして十分な作業量が確保されている。年間に忙しい時と暇な時があり、それを上手く組み合わせて作業が途切れないように進められている。それでも作業が不足の場合には同法人の他の作業所から回していいただくことも行われて作業に不足がないように進められている。受注作業がない場合にはキャンドル作りなども行われるようになっており、作ったキャンドルはバザーなどで販売される。バザーには利用者も参加して接客の練習となっている。 |
サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重 | |||||
評価項目1 | 利用者のプライバシー保護を徹底している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている | ○ | |||
標準項目2 | 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている | ○ | |||
標準項目3 | 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている | ○ |
評価項目2 | サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている) | ○ | |||
標準項目2 | 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、虐待が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に防止対策を徹底している | ○ | |||
標準項目3 | 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている | ○ | |||
標準項目4 | 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている | ○ |
講評 |
プライバシーマークを取得して更新も行っている 利用者の個人情報については、日本工業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム―要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備している事業者等を認定して、その旨を示すプライバシーマークを付与するプライバシーマークを取得しており、その情報も利用者にも伝えて個人情報の取り扱いに当たっている。個人情報の取り扱いについては、研修を行って、個人情報に対する感度を高めている。また、個人の情報をどのように扱うのか、その都度本人に伝え、安心してもらうようにいしている。 |
基本的に同性介護が行われ、利用者本人の意思を大切にしている 利用者に対する作業や生活上の相談については基本的に本人の意思を聞いてそれを大事にするように進められている。家族がいる方には家族の意見も聞くが最終的な判断は利用者にしていただくようにして、家族の意思よりも利用者の意思を大切にするように進められている。サービスに当たっては基本的に同性介護が行われるようになっており、女子ロッカーなどやトイレの掃除などについても男女それぞれ同性の人が担当するように進められ、利用者の羞恥心に配慮した支援が行われるようになっている。 |
虐待があった場合には行政と連携をして解決できるように進められる 利用者への対応については、毎日のミーティングで利用者に対する態度等確認が行われ、マナーについても上司からの指示、指導等を通して適切に行われるようになっている。虐待被害は今のところないが、事業所内でも虐待についての研修も行われ、虐待についての知識を持ち、実際に虐待が確認された場合には行政とも連携をして通報、被害の改善に向けて行動がとれるようになっている。就労支援についての取り組みは作業をしっかりやっていただき、働くことを中心に進めていただいている。 |
サブカテゴリー6 事業所業務の標準化 | |||||
評価項目1 | 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている | ○ | |||
標準項目2 | 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている | ○ | |||
標準項目3 | 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している | ○ |
評価項目2 | サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている | 実施状況 | |||
標準項目1 | 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている | ○ | |||
標準項目2 | 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている | ○ | |||
標準項目3 | 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる | ○ |
評価項目3 | さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している | 実施状況 | |||
標準項目1 | 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている | ○ | |||
標準項目2 | 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している | ○ | |||
標準項目3 | 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている | ○ | |||
標準項目4 | 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している | ○ | |||
標準項目5 | 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている | ○ |
講評 |
マニュアルに沿って利用者へのサービスの提供が行われている 支援マニュアルの「みんながサポーター」をハンドブックとして活用して支援が行われるようになっている。マニュアルの見直しは定期的なものは規定していないが、制度が変わったりしたときには見直しが行われ改定されるようになっている。利用者への支援が手順等に沿っているかの確認は入所日から6カ月または3カ月で検討が行われ必要に応じて改訂が行われる。サービス利用計画は誕生日に合わせて改訂が行われるようになっている。事業所の個別支援計画は入所日に合わせて6カ月毎に更新が行われるようになっている。 |
事業所のサービス等は職員全体で確認が行われ、対応が行われている サービスの基本事項や手順等は必要に応じて見直しが行われ、実際のサービスにあったものが用意されるようになっている。職員や利用者からの意見は新しい作業種などの提案も行われており、実際にそれに沿って作業の検討もなされるようになっている。サービスの手順等は毎日のミーティングにおいて職員全体に周知され、漏れのないように進められている。全体会という名目での会議は特に用意されていないが、大きな問題があった場合には毎日のミーティングを延長したりして、対応できるように進められている。 |
危険回避のために必要に応じて上司からの指導が行われている 利用者の安全は危険があるものは行わないようにするとともに、職員の指導を徹底して安全に配慮している。キャンドル作りでは高温のキャンドルを取り扱うために作業場を事務所に近くにしたり、職員が必ずついて行うなどの手当てをして安全に行えるように進められている。職員がわからないことが起きた場合には、ミーティングを通じて確認をしたり、上司からの指示ができるように進められている。サービスの提供方法についても同様に上司が気づいたときにその都度指示が行われている。 |