東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 平成26年度
サービス名称 就労継続支援B型
法人名称 社会福祉法人おあしす福祉会
事業所名称 オアシス・プラス
評価機関名称 一般社団法人 地域ケア総合評価機構

コメント

 利用者の方には事業所から用紙を渡してもらい、返信用用封筒で直接評価機関に送っていただいた。また、評価するにあたり事前に事業所から提出された事業所資料を読み込むなど丁寧な評価を心がけた。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像

1 理念・方針  (関連 カテゴリー1 リーダーシップと意思決定)
  事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)

(1)障害があっても、無くても、一人ひとりが社会の成員として認められ、かけがえのない役割を持ち、自己実現できる地域社会をめざす(ソーシャルインクルージョン)。そのために、医療・福祉関係分野を超えて、広く、多くの市民、団体、機関と連携・協働していく。 (2)利用者を一人の人間として尊重し、多面的・包括的に見つめ、利用者の障害だけでなく、その人が持っている能力や特性に着目した支援・事業を実施する。 (3)個別支援に加え、集団のダイナミクスを活用した支援を大切にし、利用者の施設利用をできる限り有意義なものにしていく。         (4)利用者にとっては、当事業所を利用することで、地域の中で生きていくたくましさを獲得していただくとともに、共に幸せを希求する当事者同士の支え合い・育みあい・労りあいを大切にしていけるような支援、事業、関わりを行う。                                                

 
2 期待する職員像  (関連 カテゴリー5 職員と組織の能力向上)
  (1)職員に求めている人材像や役割

・利用者の真のニーズや興味・関心、志向する生活に耳と目と心を傾け、自分の主観やエゴを利用者に押しつけない職員。 ・理念・方針にある〈ソーシャルインクルージョン〉の考え方を理解し、実践できる職員。 ・自分の考えや思いを、正確かつ簡潔に記録、発言でき、状況報告等の再現性が確実にできる職員。 ・利用者の世話をするのではなく、代行するのでもなく、利用者や集団の特性や能力が発揮できるように関わることができる職員。     ・自分自身をきちんと見つめ、自己に向き合っていく努力ができる職員。 ・同僚や利用者と協力・協働し、支え合い、共に働き・考え、その成長や発展を共に喜び合うことができる職員。

 
(2)職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)

・職員は利用者が当事業所を利用するにあたり、まず信頼される存在であってほしい。 ・職員は、利用者が安心でき、自分自身を信頼することができるために、どのような支援を必要とするのかを常に考え続けてほしい。 ・職員は何事も一人で解決することを目指すのではなく、同僚の職員と共に考え、共に悩みながら、様々なことを解決する力を培ってもらいたい。                                                                             ・職員は利用者が持つ能力や特性に着目するべきで、できないこと、気づかないことを指摘するのが仕事ではないことに気づけるようになってほしい。                                                                           ・利用者の工賃アップの為にもっと具体化をはかってほしい。                                              

 


Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 利用者集団の中での利用者個人の成長を職員のチームワークで支えている

 利用者個人の事業所への期待や要望の実現のための多様な支援プログラムを提供するとともに、利用者個人の利用者集団との関わりの中での支援を重視している。利用者個人の失敗やトラブル等の場面を常に利用者個人の成長のきっかけとして捉え、職員の的確な情報共有とチームワークで支援している。そのために職員による利用者の個別担当制等で職員と利用者との対等な信頼関係づくりに努めている。
2 利用者が個別状況に応じて自主的に活動する就労支援をめざしている

 給食事業を通しての就労支援は、弁当づくりの作業内容や手順がともすれば画一的になりがちな中で、利用者個々が障害の特性や程度、希望に応じながら、集団の中で役割を果たして働くということを理解し意識できるような支援を行っている。他の利用者に助けられたり助けたりする体験も大切にし、より自主的な作業参加や集団との関わりの実現に向けて支援している。
3 理念・方針の実現めざし職員の育成に力を入れている

 事業所の理念・方針の実現めざす職員集団を育成するために、法人全体で「人材育成部会」を立ち上げている。利用者の世話をするのではなく、代行するのでもなく、利用者や利用者集団の特性・能力が発揮できるよう関わることができる人材の育成をめざしている。キャリア別の研修計画を作り、職員一人ひとりの育成目標に合わせて、事業所の誰がどの研修に参加するのか明確にしているのが良い点である。今後の事業展開と発展を支える後継者の育成に結びつくことが期待できる。

さらなる改善が望まれる点
1 中・長期計画の策定と具体化が急がれる

 事業所では利用者の多様なニーズに応え、調理作業以外のプログラムの開発や、弁当以外の物の販売の拡充もはかっている。新規利用者の受け入れ強化や、売り上げを増やし利用者工賃の引き上げを進めることなど課題も多いことから、本格的な弁当の製造と販売が可能な設備の建物への移転準備を進めることを計画している。法人規模で中・長期計画の検討会を設け、数年先を見すえた計画を作成中である。職員アンケートでは「将来展望についてイメージが持ちにくく、日々の仕事に追われてしまう」との意見もある。策定と具体化が急がれる。
2 「どちらとも言えない」の分析と検討の必要性

 利用者の主体性をどう引き出すかを大きな課題としている中で、利用者調査アンケートによると満足度調査も含め「どちらとも言えない」という回答が相当数出ている。「いいえ」や無回答を加えると4割弱の率になる。また、回答の自由記載欄への記載も極めて少ない。利用者への個別支援計画の作成や実践に際して、これらの回答の特徴の分析と検討を行い、特別な対応が必要かどうか、特に利用者本人の思いが十分に引き出せてるか等、より丁寧な対応が求められていると思われる。
3 ホームページの開設が期待される

 就労支援継続事業所の特性から、多機能型事業所や地域活動支援事業所など、幅広い分野の事業所や機関との連携が重要である。必要な情報の発信と収集と活用が機敏にできるようにするための方策の一つとして、法人や事業所のホームページの開設が有効と思われる。その重要性から、法人規模での予算化をすでに行ない、現在準備中とのことである。早期の開設が期待される。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 全職員参加の事業計画づくり

 一年の事業活動をふりかえり、その実績と教訓を共通認識にして、次年度の事業計画づくりに結びつける手順はあらかじめ決まっている。利用者アンケートや、日常の支援の中で把握した利用者の意向を反映させ、利用者支援にあたっている現場の職員の意見も反映させることを重視している。そのため事業計画を検討する法人の各種会議に職員や職員の代表が参加したり、当該事業所の会議にすべての職員が参加して意見交換するしくみを確立している。事業計画に結集する職員集団づくりに結びついている。
関連評価項目(多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している)
2 ★ 大災害を想定した安全確保の取り組みに力を入れている

 利用者の安全の確保と向上の課題を本年度事業計画の重点の一つに位置づけている。特に大災害や火災などの非常災害発生を想定した備品などの装備が進んでいる。ヘルメット、懐中電灯、ラジオ、簡易トイレ、保温用ブランケット、毛布などに加え、事業所の所在する地域の中での役割を意識して、食料品や水の備蓄、ガスボンベなど非常時の調理に必要な用具など予算をつけて準備している。利用者と職員が力を合わせて東日本大震災の被災地支援に取り組んでいるのは意義深いことだが、そのことも非常災害に対応する意識の向上に役立っていると思われる。
関連評価項目(利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる)
3 ★ 給食作業のあらゆる場面を通して利用者の主体性を引き出す取り組みを工夫している

 弁当作りを中心とする給食・販売事業のあらゆる作業内容や手順の中で、利用者個人の能力や意向等の個別性に応じた持ち場・役割を工夫し利用者の主体性を引き出し、自己実現に結びつける支援計画づくりに力を入れている。弁当メニューの食材料の予算枠内での買い出しや、調理も含め注文数に応じた働き方、販路拡大のため職員と協力した「販売促進会議」の活動など、個別支援プログラムの多様な展開に取り組んでいる。このような活動の中で、複数の利用者が一般会社に就職するなどの成果もあげている。
関連評価項目(利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象: 7月1日現在の利用登録者全員の28名を調査対象とした。

調査方法:アンケート方式  
 利用登録者全員へのアンケート方式による調査とした。利用者登録者全員にアンケート用紙・回収用封筒を配布し、調査目的・調査項目・回収方法・期限を説明し、質問等を受けた上で、実施した。

利用者総数 28人
アンケートや聞き取りを行った人数 28人
有効回答者数 26人
回答者割合(%) 92.9%

総括
 給食事業を中心に就労訓練を行う事業所で、利用登録者28名のうち26名から回答を得た。9割を超える高い回答率であった。回答記載者も、26名の内25名が利用者本人であり信頼度の高い調査結果と言える。利用者の年齢では20歳代4名、30歳代4名、40歳代8名、50歳代6名、60歳代4名と各世代層で構成している。性別では女性が17名で、7割近くを占める。利用満足度では、大変満足・満足との回答が6割を超えている。一方で、どちらとも言えない、無回答が4割弱あり、個別項目でも、「はい」の回答率は高い反面、「どちらとも言えない」・「いいえ」の回答も相当数あり、特に、「どちらとも言えない」・「いいえ」と答えた層の分析・検討が必要と思われる。回答欄の自由記載が極めて少ないのも回答全体の特徴であり、これも併せて、障害の特性等の要因があるのか、サービス提供の在り方により改善できるものなのか等の分析・検討が必要と思われる。

利用者調査結果
    4~17は選択式の質問のため、該当項目のみ掲載しています。
1.利用者は困ったときに支援を受けているか
はい 21人  どちらともいえない 5人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「適切なアドバイスがある」、「スタッフに感謝している」等複数の意見があった。
2.事業所の設備は安心して使えるか
はい 18人  どちらともいえない 8人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
自由意見はなし
3.利用者同士の交流など、仲間との関わりは楽しいか
はい 15人  どちらともいえない 9人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「適切な指導・援助がある」等の意見があった。
12.【就労継続支援B型】
事業所での活動が働くうえでの知識の習得や能力の向上に役立っているか
はい 15人  どちらともいえない 8人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
自由意見はなし
13.【就労継続支援B型】
工賃等の支払いのしくみは、わかりやすく説明されているか
はい 15人  どちらともいえない 9人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
自由意見はなし
18.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい 15人  どちらともいえない 10人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
「定期的に清掃が入りきれいになっている」等の意見があった。
19.職員の接遇・態度は適切か
はい 15人  どちらともいえない 3人  いいえ 5人  無回答・非該当 3人 
自由意見はなし
20.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい 26人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「すぐに対応してもらえ助かる」等複数の意見があった。
21.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい 22人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
自由意見はなし
22.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい 22人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「気持ちを尊重されている」等の意見があった。
23.利用者のプライバシーは守られているか
はい 21人  どちらともいえない 3人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
自由意見はなし
24.個別の計画作成時に、利用者の状況や要望を聞かれているか
はい 22人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
「よく聞いてもらえる」等の意見があった。
25.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい 20人  どちらともいえない 4人  いいえ 1人  無回答・非該当 1人 
「より良い生活のための助言がある」等の意見があった。
26.利用者の不満や要望は対応されているか
はい 19人  どちらともいえない 7人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
自由意見はなし
27.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい 16人  どちらともいえない 5人  いいえ 4人  無回答・非該当 1人 
自由意見はなし

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目3 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目4 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
事業所がめざす理念の実現に向けて

 利用者一人ひとりが社会の成員として認められ、かけがえのない役割を持ち、自己実現できる地域社会をめざすことを理念に掲げている。その実現めざして、職員は事業計画を全員が参加して作成し、医療・福祉関係の分野に限らず、多くの人たちや団体、機関と協働している。また利用者・家族全体集会を開き、理念の理解が一層深まるように努めながら、事業所運営の状況を報告し、利用者や家族の意見・意向をいかすしくみを確立している。

事業活動計画の達成めざして経営層はリーダーシップを発揮している

 当該事業所を運営する社会福祉法人は、多機能型事業所など全部で5つの分野の事業を展開している。これらの事業所が相互に機敏に連携し、利用者の支援を有効に進めることが重要となっている。そのため法人全体の毎週の管理職会議や、毎月の運営推進会議に参加する経営層の役割が大きいと思われる。法人全体の動きや方針を職員に伝え、事業所の実情を法人に報告している。管理者やサービス管理責任者など経営層は、事業計画の作成とその実践の先頭に立ち、事業所運営をリードしている。

経営層は実情を踏まえて意思決定し、職員や利用者に周知している

 重要な案件の決定手順は法人から事業所職員、利用者への周知まで明確になっている。決定事項は合同職員会議や所内会議で職員に報告し、周知をはかるしくみになっている。利用者と家族には理事長名や施設長名でお知らせを配布するほか、月例ミーティングの場でも報告している。給食事業の状況や今後の見通しについて説明し、寄せられた意見を反映した運営ができるようにしている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している 実施状況
  標準項目1 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
  評価項目2 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている 実施状況
  標準項目1 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  標準項目2 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
  サブカテゴリー2  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある 実施状況
  標準項目1 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  標準項目2 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
  評価項目2 ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している 実施状況
  標準項目1 ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  標準項目2 ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  標準項目3 ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
  評価項目3 地域の関係機関との連携を図っている 実施状況
  標準項目1 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  標準項目2 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
講評
福祉制度や倫理の周知を進めている

 福祉事業所で働く者として守るべき法や倫理などについて、採用時に就業規則をはじめとする諸規定を配布し説明している。新入職員研修では「組織で働く上で大切なこと」として、福祉事業所で働くという前に、まず社会人・職業人・組織人としての基本を身につけてもらうようにしている。さらに精神保健福祉制度に関する歴史や事業所の歴史、病気への理解を深めてもらうことにも力を入れている。利用者が事業所を利用するにあたり、職員が信頼される存在になることの重要性を学んでもらうようにしている。

事業所の機能や専門性をいかした取り組み

 事業所の社会的役割を果す立場から、高校や大学看護学部などから実習生を受け入れている。利用者の家族、自治体の精神保健福祉施設や福祉関連事業所などからの見学も、利用者支援に支障のない形で受け入れ、事業所の機能と福祉の専門性を地域社会に還元することに取り組んでいる。また機関紙「おあしす通信」をほぼ毎月発行したり、福祉サービス第三者評価を受審するなど、地域社会に対して透明性を高めるようにしている。現在準備中のホームページができれば、この取り組みはさらに充実することが期待できる。

地域の関係機関との連携を強化している

 地域の関係機関の団体に参加して、地域ニーズの把握と実現に向け協働している。自治体の障害福祉施策の計画に専門的立場から意見を提出し、利用者にとって必要な制度の充実が進むように力を合わせている。他の事業所から紹介された利用者については、照会状などで利用者の情報を得ながら、受け入れた後も連携・連絡を取り合い、より円滑に、より適切に支援の充実をはかることができるようにしている。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  利用者意向や地域・事業環境の把握と活用
  サブカテゴリー1  利用者意向や地域・事業環境に関する情報を収集・活用している
  評価項目1 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む) 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
  評価項目2 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  標準項目2 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  標準項目3 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
  評価項目3 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  標準項目2 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  標準項目3 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
講評
利用者の意見や要望を支援にいかしている

 利用者の要望・意向はニーズ調査票で把握している。また初回面接時に目標や希望、将来の夢などを聞き取っている。アセスメントシートの「困っていること等」欄などの活用でも把握している。意見箱を設置して、職員に直接言いにくい要望なども出してもらうようにしている。支援経過の記録やモニタリング、所内会議の記録などから、利用者の意見や要望にきめ細かい対応をしていることがうかがえる。職員アンケートの自由記述では「利用者一人ひとりの意向を大切にして常に支援のあり方を見直し改善する」ことを良い点にあげる意見も出ている。

利用者アンケートの集計結果を業務改善に結びつけている

 三年前に受審した第三者評価の利用者アンケートの集計結果では、「外部の苦情窓口(行政や第三者委員会等)にも相談できることを伝えられているか」の問いに「どちらともいえない」「いいえ」の回答が比較的に多かった。今回の調査ではかなり改善している。利用契約時の利用者への説明をより意識的に行なうなど、この間の努力が反映された結果と思われる。

地域・事業環境の把握と活用を進める課題

 地元自治体の自立支援協議会や、社会福祉士会などに参加して、地域事業環境に関する情報を把握することに努めている。共同作業所の全国的な連絡会にも参加して、事業間の連携をはかっている。就労支援に結びつける活動では、企業実習や就職先を増やすことに力を入れている。しかし実態はきびしい。事業所は少人数の職員で運営されていることから、法人規模での取り組みを一層強化することが大切と思われる。予算化して準備しているホームページの活用も急ぎたい。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  計画の策定と着実な実行
  サブカテゴリー1  実践的な課題・計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している 実施状況
  標準項目1 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している ×
  標準項目2 年度単位の計画を策定している
  標準項目3 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
  評価項目2 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  標準項目3 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  標準項目4 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
  評価項目3 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  標準項目3 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを測る指標を明示している
  標準項目4 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
  サブカテゴリー2  利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  評価項目1 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  標準項目2 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  標準項目3 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  標準項目4 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
講評
計画の進捗状況を確認しながら進める事業所運営

 利用者が安心して当該事業所を利用できることを事業計画の基本にしている。就労の機会や生産活動の機会を提供し、就労に向けて必要な支援をすることをめざしている。年度事業計画には、計画を実現するための職員の定数と、職員一人ひとりの役割と運営体制を明記している。見込まれる収入予算と、計画の実現に必要な人件費や経費などの支出予算も綿密に編成している。計画の進捗の状況は月毎や四半期、中間期に報告され、法人全体の会議や事業所の職員会議で共有・確認しながら運営を進めている。

施設拡大計画の具体化を課題としている

 平成26年度事業計画書からは、就労移行支援事業所や中小企業団体との連携を積極的に進め、利用者の希望や適性に合った事業所の開拓に力を入れていることが読み取れる。しかし経済環境の悪化の影響もあり、その実態はきびしい。新規利用者の受け入れの強化や、売り上げを増やし利用者工賃の引き上げを進めることも重要な課題となっている。現在の施設規模での事業展開には限界があるとの視点から「本格的な弁当の製造・販売のできる設備を持つ建物への移転の準備を進める」と計画書にも明記している。施設拡大計画の具体化を課題としている。

健康管理と防災計画を事業計画書に明記して、利用者の安全確保と向上に努めている

 切創、転倒、火傷など事故の発生に対応するため、近隣の医療機関と協力して利用者の急変に備える体制を整えている。事故防止マニュアルにもとづき事故報告書を作成し、ヒヤリハット事例の検討をおこない、再発防止に取り組んでいる。利用者の健康状態を的確に把握し、担当医との連携で精神的および身体的健康の悪化を防いだり、保健所の健康診断の受診を利用者に勧めている。災害時対応マニュアルを整備し、非常災害の発生に対応する防災訓練を災害の種類や発生場所の想定を変えて実施するなど、利用者の安全確保と向上に取り組んでいる。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成に取り組んでいる
  評価項目1 事業所にとって必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  標準項目2 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  標準項目3 適材適所の人員配置に取り組んでいる
  評価項目2 職員の質の向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  標準項目2 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  標準項目4 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  標準項目5 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
  サブカテゴリー2  職員一人ひとりと組織力の発揮に取り組んでいる
  評価項目1 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  標準項目3 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
  評価項目2 職員のやる気向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
講評
全職員が参加する事業計画づくり

 職員の意見交換を意識的に行なって事業計画に反映していく運営が、当該事業所の良い点と思われる。事業計画づくりに職員が集団的に参加するだけでなく、集団の中で一人ひとりが自分の役割を自覚し、自分が今何をすればいいのか自主的に考えることに結びつくようにしている。職員それぞれの課題に合わせた研修は重要だが、こういう話し合いの場を持つことも育成に役立っていると考えられる。少人数だがモチベーションの高い精鋭の職員集団ができつつあり、それが事業所運営を支えている。

年間の研修計画を持ち、着実に実施している

 法人や事業所がめざす理念・目標の実現に向けて、職員の育成が計画的に行なわれている。内部研修では新人研修、支援検討、援助技術実践、個別支援計画作成講習が盛り込まれ、幅広い知識と支援技術力が求められていることがうかがえる。新人研修では法人や事業所の歴史について学ぶと共に、先輩職員である講師自身がどう働いてきたのか、なにが自分を支えてきたのかなどを語り、組織(チーム)で働くという意味について考える内容にもなっている。研修報告書を提出してもらい、育成に役立っているか確かめながら実施している。

職員の希望や適性を把握し、育成に役立てる仕組みの確立

 職員の能力向上に関する希望はステップアップシート(自己評価シート)で把握している。それにもとづき管理者は面接をおこない、希望と適性の評価をして、育成計画や適材適所の人事配置に役立てている。職員との面接は年に3回行なうしくみになっている。職員数が少ないため、日常の業務の中でも一人ひとりの希望や状況把握がしやすい。職員が意見を言いやすい雰囲気づくりを経営層は心がけている。職員アンケートの記述では「処遇について、きちんと話しができる」との意見もある。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  情報の保護・共有
  サブカテゴリー1  情報の保護・共有に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定している
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・保管している
  標準項目3 保管している情報の状況を把握し、使いやすいように更新している
  評価項目2 個人情報は、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえて保護・共有している 実施状況
  標準項目1 事業所で扱っている個人情報の利用目的を明示している
  標準項目2 個人情報の保護に関する規定を明示している
  標準項目3 開示請求に対する対応方法を明示している
  標準項目4 個人情報の保護について職員(実習生やボランティアを含む)が理解し行動できるための取り組みを行っている
講評
事業所が収集した情報は適切に管理している

 事業活動の中で収集した情報はファイルに整理し、共有と活用がしやすいようにしている。ファイルは定められた期間で更新と整理を行ない、管理者が適切に管理している。重要な情報についてはパソコンで管理し、アクセス権限を設定している。管理者とサービス管理責任者はグループウエアを活用し、必要な情報の共有と活用をはかり、事業所運営に役立てている。

個人情報保護の趣旨と重要性の周知を進めている

 利用者に関する情報は個人情報保護の規定にもとづいて保護・共有している。契約時に利用者に説明し、同意書をもらっている。職員とは採用時の研修で説明し誓約書を書いてもらい、実習生にはオリエンテーションで保護の重要性を説明して、周知を徹底している。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー8  カテゴリー1~7に関する活動成果
  サブカテゴリー1  前年度と比べ、事業所の方向性の明確化や関係者への周知、地域・社会への責任の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー1:「リーダーシップと意思決定」
・カテゴリー2:「経営における社会的責任」
・カテゴリー4:「計画の策定と着実な実行」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
利用者と職員の防災意識の向上
 事業所の平成26年度の事業計画書では、利用者が参加する防災教育に力を入れることを重点課題としている。防災訓練のほか、行政の防災広報施設の見学とその設備の実体験などを計画し、利用者や職員の意識向上が進むよう取り組みを開始している。また大災害時に利用者の安全確保のために保温用ブランケットや簡易トイレなど予算化して装備の充実をはかっている。非常用食料などの備蓄も、事業所の利用者だけでなく、地域における事業所の役割も意識して確保している。 
  サブカテゴリー2  前年度と比べ、職員と組織の能力の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー5:「職員と組織の能力向上」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
キャリア別の研修で個人力量の底上げと総合力の向上に取り組んでいる
 法人全体で人材育成部会を発足させ、キャリア別研修の実施と、業務標準の文書化に着手している。キャリア別研修は年間スケジュールを組み、すでに3回実施している。職員一人ひとりの研修課題に沿って、誰がどの研修に参加するのかも明確にしている。業務標準の文書化については管理職や指導職のアンケートを行ない、その内容をもとに文書化作業に取り組んでいる。文書化の作業そのものが業務の手順をふりかえり、効率化と業務改善の機会にもなっている。またキャリアの短い就労4年目の職員に対して、利用者支援や関係機関との連携など、OJTで指導に取り組んでいる。まだ指導の途中だが、これまでより適切な対応や報告・相談ができるよう力をつけてきている。 
  サブカテゴリー3  前年度と比べ、福祉サービス提供プロセスや情報保護・共有の面において向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー6:「サービス提供のプロセス」
・カテゴリー7:「情報の保護・共有」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
指定相談支援事業の開始で連絡と連携が一層できるようになった
 指定相談支援事業が始まり、事業所の利用開始前や更新時に、相談支援事業所と連絡・連携をとりながら利用者の支援ができるようになった。そのため当該事業所以外の事業者の視点を知る機会が増え、より公平で適切なサービス提供ができるようになった。 
  サブカテゴリー4  事業所の財政等において向上している
  評価項目1 財政状態や収支バランスの改善へ向けた計画的かつ主体的な取り組みにより成果が上がっている
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われているが、成果としては現れていない
利用者数の増加や弁当の販売拡大に取り組んでいる
 一日あたりの平均利用者数を15名以上にすることを目標にして、利用者の新規受け入れを積極的に行なっている。この年度、新たに3名を受け入れた。今後も見学や体験予定者は続いている。しかし就労等により、利用終了になった利用者もいるため、全体の利用者は前年度より増えていない。また弁当の販売先の開拓にも取り組んでいる。販売先や注文数は少し増えたが、消費税引き上げの影響などもあって材料費が値上がりし、まだ収支バランスの改善には至っていない。 
  サブカテゴリー5  前年度と比べ、利用者満足や利用者意向の把握等の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、利用者満足や以下のカテゴリーで評価される部分において改善傾向を示している
・カテゴリー3:「利用者意向や地域・事業環境などの把握と活用」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
利用者アンケートの集計結果を業務改善にいかしている
 前回の第三者評価の利用者アンケートでは、総合的に満足度が高い中で「外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか」の評価項目だけが、「どちらともいえない」「いいえ」の回答が比較的に多かった。そのため利用契約時の説明をより丁寧に分かりやすく行なうことや、日常の支援の中でも、そのことにふれる機会を増やすなど、意識的に取り組みを強化してきた。今回の集計結果では、かなりの改善が確認できる。今のところ、苦情などの相談は入っていない。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
講評
事業所パンフレットの配布や行政の福祉情報サイト等でサービス内容を紹介している

 手作りでカラフルな事業所パンフレットを作成し、地域活動センター相談窓口や保健所など関係機関に配布している。また、インターネットの行政の福祉情報サイトや発行物などに事業所情報を掲載している。

ホームページ作成等より分かりやすい情報提供をめざして工夫を続けている

 事業所を案内する手作りのパフレットは、表記も含め、常に分かりやすさ、理解のしやすさを念頭に置いて検討し作成している。また、法人内の他事業所との連携も重視し、法人全体の事業所等が一覧で理解できる「統一パンフレット」の作成も検討している。懸案の課題であったホームページ作成も具体的な準備段階に入っている。

利用希望者等には個別状況に配慮した丁寧な利用相談に心掛けている

 利用問い合わせには、「利用希望受付表」も活用し、聞き取りの重複等が無いように心がけている。利用希望者や家族が事業所のサービス内容等をより的確に理解するために、指定相談支援事業所と連携して見学や体験入所の受け入れも含め、個別状況にあわせた丁寧な対応を行っている。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  標準項目3 サービス利用前の生活をふまえた支援を行っている
  標準項目4 サービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
利用者等には「重要事項説明書」でサービス内容を個別状況を考慮して丁寧に伝えている

 利用契約を行う前に、「重要事項説明書」に基づいて、事業所のサービス提供の内容や利用にあたってのルール等を理解し判断できるように、利用者の個別状況にも配慮し、より分かりやすい説明に努力している。その上で、利用希望者の納得と同意を得て利用契約を行っている。利用契約に至る経過や利用開始時の状況や留意点については、利用申込書、利用相談記録等にまとめ管理している。

利用者がより安心してサービス利用ができるよう配慮している

 紹介状、利用申込書、利用相談記録等で利用者の病歴や障害状況だけでなく、生育歴や生活歴、利用前の生活状況や意向の把握に努め、利用者がより安心できる利用開始と無理のない日常活動を提供できるようにしている。利用者本人の全体像と個別性の把握に努力し、職員全体で共有してサービス提供に生かしている。サービス終了時には、事業所利用の到達度と課題も明確にし、次の展開への継続性を重視している。より安心して無理なく次の事業所等に移り安定した生活が送れるよう、関係支援機関等への申し送りを重視して取り組んでいる。


  サブカテゴリー3 個別状況に応じた計画策定・記録
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している
  標準項目2 利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の支援計画を作成している 実施状況
  標準項目1 計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  標準項目2 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  標準項目3 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  評価項目3 利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 利用者一人ひとりに関する情報を過不足なく記載するしくみがある
  標準項目2 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
基本情報シートにより利用者本位の個別課題や支援計画を明確化している

 生育歴、病歴、生活歴、利用申込書、インテイク記録、相談記録、経過記録等を「基本情報シート」に集約して活用している。意向調査、アセスメント、支援計画策定、利用者本人への提示と同意、新たなサービス提供という流れで、個別支援を具体化している。アセスメントは定期的に実施しており、日常の活動状況の把握と併せて、利用者個人の状況や希望に沿った利用者本位のきめ細かい支援計画づくりを行っている。アセスメントシート、モニタリングシート、支援計画等の様式をより使いやすいものにする検討も続けている。

支援計画の見直しは利用者状況に応じて臨機応変に実施している

 アセスメントは6月と1月に定期的に実施するとともに、利用者の状況に合わせて適宜実施し支援計画を点検、見直している。利用者等の意向や利用状況等にあわせて臨機応変に個別支援計画に反映している。個別支援計画の見直しは全職員参加の支援検討会議(カンファレンス)で行い、新たな支援計画を全職員で共有して実践している。

利用者情報は利用者の個人別ファイルにまとめ職員間で共有している

 利用者の総合的な個別情報が記録されている「基本情報シート」をはじめ、支援計画、アセスメントシート、モニタリングシート、カンファレンス記録、日常の経過記録などの利用者に関する情報を1冊の個人ファイルに集中して管理し、職員間で共有している。利用者への緊急対応等は日々の申し送りや日報、所内会議録で職員全員が共有するようにしている。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 個別の支援計画等に基づいて、利用者の望む自立した生活を送れるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 個別の支援計画に基づいて支援を行っている
  標準項目2 利用者一人ひとりに合わせて、コミュニケーションのとり方を工夫している
  標準項目3 自立した生活を送るために、利用者一人ひとりが必要とする情報を、提供している
  標準項目4 周囲の人との関係づくりについての支援を行っている
講評
職員による利用者の個別担当制できめ細かいサービス提供を行っている

 職員は個別支援が利用者本人の意向によりかなったものになるよう、個別担当制によって相談のし易さ等のコミュニケーションの取り方や利用者の能力・志向・希望等に応じたトータルな状況把握と支援に努めている。個別支援計画の書式や記述、説明等を利用者の理解度など利用者本位になるよう工夫している。

利用者個人の利用者集団の中での状況に配慮した支援を重視している

 利用者個人が利用者集団の相互の関わりの中での変化を重視して取り組んでいる。利用者集団との人間関係の中で本人が飛躍するヒントやきっかけをつかみ支援計画に生かしていくことを心掛けている。利用者集団の中で起きるトラブル等は問題ではなく本人の成長のチャンスととらえて支援に生かしている。このような観点で、作業中の状況だけでなく、休憩中や小グループの中での利用者個人の状況把握も重視している。職員集団の力量とチームワークが日常的に問われる課題としている。

あらゆる機会に利用者に必要な情報を提供している

 掲示板への掲示、全体集会、担当職員による伝達や文書など、利用者にとって必要・有意義な情報は余すことなく提供する努力をしている。積極的な情報活用が困難と思われる場合は活用のサポートを個別に行っている。

  評価項目2 利用者が主体性を持って、充実した時間を過ごせる場になるような取り組みを行っている 実施状況
  標準項目1 利用者一人ひとりの意向をもとに、その人らしさが発揮できる場を用意している
  標準項目2 事業所内のきまりごとについては、利用者等の意向を反映させて作成・見直しをしている
  標準項目3 室内は、採光、換気、清潔性等に配慮して、過ごしやすい環境となるようにしている
  標準項目4 【食事の提供を行っている事業所のみ】 利用者の希望を反映し、食事時間が楽しいひとときになるよう工夫している -
講評
サービス提供のあらゆる場面で利用者が主役となる事業所運営に努力している

 利用者の基本情報シート等で、生活歴や事業所利用への意向等とともに趣味・特技まで利用者個人の全体的な人間像を把握している。その上で、職員集団は、朝夕の定例ミーティング、月例ミーティング、利用者の自治会活動等で利用者個人が主役となり役割が発揮できる場面づくりに留意している。日常的な利用者集団との関わりにおいては、注文数に応じた弁当づくりという給食業務が中心で条件的な制約があるが、利用者個人が集団の中で役に立つ体験や人となりが発揮できるよう職員集団がサポートしている。

事業所の設備や環境改善の取り組みを継続している

 給食づくりを就労訓練の中心とする事業所として、清潔な設備環境の維持は重要課題であり、定期的な清掃や害虫駆除等を実施している。清掃チェックシートを作成、活用し漏れのない清掃で清潔管理を行っている。

  評価項目3 利用者が健康を維持できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 利用者の健康状態に注意するとともに、利用者の相談に応じている
  標準項目2 健康状態についての情報を、必要に応じて家族や医療機関等から得ている
  標準項目3 通院、服薬、バランスの良い食事の摂取等についての助言や支援を行っている
  標準項目4 利用者の体調変化(発作等の急変を含む)に速やかに対応できる体制を整えている
  標準項目5 【利用者の薬を預ることのある事業所のみ】 服薬の誤りがないようチェック体制を整えている -
講評
利用者個々の心身の健康状態の変化に対応する体制を整えている

 障害とともに症状を抱え、定期的な服薬や通院が欠かせない利用者も多く、治療状況等の情報収集と心身の状況の変調に即応する体制を整えている。緊急時の連絡網も整備・確認されている。医療機関や家族等との日常的な連携体制がとれており、症状の急変等に対応できるようにしている。

定期的な健康診断実施により利用者の健康管理に努めている

 年1回の定期健康診断を受けて、全身的な健康状態を把握し、利用者への日常的な管理・指導の課題として位置づけている。この間は、利用者の肥満傾向が目立ってきており、意識的な指導・援助を行うようにしている。

  評価項目4 利用者の意向を尊重しつつ、個別状況に応じて家族等と協力して利用者の支援を行っている 実施状況
  標準項目1 家族等との協力については、利用者本人の意向を尊重した対応をしている
  標準項目2 必要に応じて、利用者の日常の様子や施設の現況等を、家族等に知らせている
  標準項目3 必要に応じて家族等から利用者・家族についての情報を得て、利用者への支援に活かしている
講評
家族は一番の支援者として職員との協力・連携に努めている

 利用開始時には必ず利用者家族と対面し家族の意向や状況把握に努め、利用者本人を支えるための協力関係づくりを行っている。家族への連絡等を行う場合や家族と面談する場合は、事前に本人の同意を得て同席してもらうことを原則にしている。定期的な家族会や事業所職員・利用者との懇談会があり、事業所や利用者の活動状況を知らせる「事業所ニュース」も定期発行している。

家族会があり継続的な活動を行っている

 利用者の両親や配偶者、兄弟姉妹で構成する家族会が継続的に活動している。会報の発行や定例会の開催、学習会等が取り組まれている。職員は例会参加や学習会の講師などで協力している。家族懇談会や家族個別面談の定期的な開催が出来ておらず当面の課題である。家族等の高齢化やそれに伴う介護の問題も出てきており、家族会への参加者減の対策も検討している。

  評価項目5 利用者が地域社会の一員として生活するための支援を行っている 実施状況
  標準項目1 利用者が地域の情報を得られるよう支援を行っている
  標準項目2 利用者が地域の資源を利用し、多様な社会参加ができるよう支援を行っている
講評
地域情報の伝達に努め地域の行事への参加などを試みている

 日々の事業所運営の中に、地域情報の伝達や社会資源の紹介を位置付け、掲示や個別担当の職員からの情報提供とともに、各ミーティング等で報告している。町内会での「子供110番」連絡所にもなり、地域のまつりに焼きそば店を出店するなどの新たな試みを行っている。

被災地支援の活動を地域社会への参加と位置づけて取り組んでいる

 事業所では、活動の新たな理念目標として、地域での自立の上で、ソーシャルインクルージョン(地域への参加と融合)を目指すことを掲げている。その一環として、東日本大震災被災者と連帯・協力し被災地支援の活動に取り組んでいる。事業所では、この活動を大きな意味で重要な地域社会参加の活動と位置づけている。

  評価項目11 【就労継続支援B型】就労の機会の提供や、知識の習得及び能力向上のための支援を行っている 実施状況
  標準項目1 自発的に働きたいと思えるような取り組みを行っている
  標準項目2 働くうえで、利用者一人ひとりが十分に力を発揮できるよう支援を行っている
  標準項目3 工賃等のしくみについて、利用者に公表し、わかりやすく説明している
  標準項目4 受注先の開拓等を行い、安定した作業の機会を確保できるよう工夫している
  標準項目5 商品開発、販路拡大、設備投資等、工賃アップの取り組みを行っている
講評
利用者の主体性を引き出す事業所運営を行っている

 全体会で収支状況を報告し、売り上げ促進や品質向上、工賃アップ等で利用者が参加して話し合うことを重視している。事業所の活動状況を利用者自らの問題としてとらえ運営に積極的に関わる取り組みを行っている。利用者と職員で構成する「販売促進会議」を定例開催し検討・提案を行っている。

利用者の創意・工夫が活き利用者の個々の状況に見合った作業を実践している

 給食弁当づくりの各段階の作業内容や手順等を通して、利用者の一人一人の能力や意向等に応じた作業参加とともに、創意工夫の提案を大切にしている。メニューの食材料は利用者が献立表をもとに相談し合い分担して予算内での買い出しを行っている。調理から盛り付け、配達や販売先開拓の営業活動などあらゆる給食活動の持ち場は本人の能力や意向が最大限発揮できるように配慮している。

より分かりやすい工賃説明を行い事業所への信頼度を高めている

 利用契約時には重要事項説明書の中で、丁寧に説明するとともに、毎月の全体会で給食事業の収支報告と質疑応答を行っている。利用者には工賃明細を渡し、労働と事業活動との関係がよりリアルに理解できるようにしている。販売チラシを作成し、利用者と職員が協力した営業活動の取り組みも行っている。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 利用者のプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている
  標準項目2 個人の所有物や個人宛文書の取り扱い等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている
  標準項目3 利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)
  標準項目2 利用者の気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に予防・再発防止を徹底している
  標準項目3 虐待被害にあった利用者がいる場合には、関係機関と連携しながら対応する体制を整えている
  標準項目4 利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
講評
利用契約時に個人情報取り扱いについて説明し同意内容に沿って徹底している

 利用者の個人情報を利用する際は、事前に目的等を説明し利用の同意を同意書の取り交わしで確認している。利用者個人の所有物等は原則として利用者本人の自己管理としているが、文書等、プライバシー保護や権利擁護等に重要と判断されるものは、利用者等の依頼と同意により事業所の保管も行っている。調理用ユニホームに着替える更衣室は男女別の仕切りを設けている。

職員は利用者の個別担当制等で利用者のプライバシー保護と権利擁護に努めている

利用者の要望や苦情等については利用者の権利擁護の観点から職員の個別担当制をとって利用者の相談のし易さとともに細かい状況把握を行い日常的な点検課題の一つとして対応している。集団の中の利用者個人の状況についても、担当職員とともに管理者を中心に職員全員が目を配り、緊急時の対応も含め適切な情報共有と対処のできる体制をとっている。投書箱の運用とともに、苦情処理規定の徹底、権利擁護に関する職員研修の実施等も重視している。苦情等の具体例は極めて少数であり、むしろ苦情や批判等を引き出せる職員のスキルアップを課題としている。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを定期的に点検・見直しをしている
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
  標準項目3 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
  評価項目3 さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している 実施状況
  標準項目1 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
  標準項目2 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
  標準項目3 職員全員が、利用者の安全性に配慮した支援ができるようにしている
  標準項目4 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
  標準項目5 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている
講評
事業所運営規程、重要事項説明書に沿って業務を組み立てている

 職員は重要事項説明書や事業所運営規程にそって定められたサービス提供を十分に行える様努めている。利用者の個別状況により配慮したサービス提供の在り方について、少なくとも年2回定期的な点検・見直しを行っている。サービス提供の見直しは、日常的に申し送りや所内会議で確認し実践している。給食事業に関するマニュアルとして、顧客管理ファイル、会計事務ファイル等を整えて活用している。現在、日常の業務の整理と手順等の文章化を継続して行っておりマニュアル化をめざしている。

サービス提供の日常的な点検・見直しで、業務水準の維持・向上に取り組んでいる

 利用者へのよりふさわしいサービス提供の在り方について、事業所の年度目標にそって、朝夕の振り返り、適宜のカンファレンス、月例会、年2回のアセスメント、年度末総括研究会、年間計画による職員研修の実施等の取り組みにより、業務水準のレベルアップに努めている。朝夕の振り返り、月例会等の所内の会議は職員全員の参加を原則とし、職員間の議論と情報共有を重視して業務改善に取り組んでいる。

職員の計画的な研修の実施と日々のOJTやチームワークでスキルアップをめざしている

 年間研修計画により、法人内や外部研修など多様な研修を実施している。事業所では新入職員を中心にOJTに取り組んでおり、小人数の職員集団の特徴を生かして、全職員の活発な意見交換とチームワークで職員全体の業務水準向上をめざしている。利用者のサービス提供には安全性の最優先での確保に留意し、防災・事故防止の徹底と日常活動に安全管理の観点を貫いている。