東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 平成23年度
サービス名称 認証保育所A型・B型
法人名称 コンビウィズ株式会社
事業所名称 コンビプラザ桃井保育園
評価機関名称 特定非営利活動法人 国際教育企画

コメント

一昨年度に引き続き第三者評価を当法人が担当いたしました。利用者調査につきましては、期間は2週間とさせていただきましたが、延長して対応しております。満足度が高いため意見が少ないという結果が出ているように思われます。事業評価は園長先生のほか本社から保育事業担当者に来ていただき、細かい規定等の説明をしていただきました。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 一人ひとりの「自立」と「個性」が育つ保育を目指しています

一人ひとりの成長に応じた「自立」と「個性」が育つ保育を目指し、全スタッフで一人ひとりの子どもを支援しようとする姿勢を確立しています。連絡帳は全園児に実施され日々の子どもの様子を保育園と家庭で伝え合い相互に子どもの育ちを見守っています。また、リトミック、専門講師による体操、造形指導、老人施設や他園との交流、食育活動などを取り入れ、楽しい経験の中で「自立」と「個性」を無理なく伸ばしていけるように保育を展開しています。こうした保育は保護者の信頼を得て、継続して利用する「桃井育ちの子」が多く在園しています。
2 見える保育を実践しています

ウェブカメラを導入し、保護者は自分の子どもをいつでもパソコンや携帯で見ることが出来ます。また、日々の活動記録をデジタルカメラによって撮り、「お帰りなさいノート」にはってお迎え時の保護者に掲示しています。文章で書かれているだけでなく写真で見ることによって一日どんなことをしていたかが把握でき好評です。写真を見ることで子ども一人ひとりの一日の遊びの様子や健康状態が保護者に対して伝えやすい事もあり、保育士にも役立っています。見える保育は、適度な緊張感を持ち丁寧に対応することで保護者との信頼関係が生まれています。
3 5歳児に自立を促すお泊まり保育を実施しています

5歳児は八王子の宿泊可能な体験型学習施設へのお泊まり保育が毎年行われています。園児6名に対して、園長、主任、担任、調理士の4名が同行し行われています。電車に乗って現地まで行くのですから、自分の荷物は自分で持つことや、今まで親に手伝って貰っていたすべての事が、自分でしなければいけません。そのため、数ヶ月前から保護者と連携して目的意識を持ち、自分のことを何でも自分で出来るような練習がされています。親から離れてお泊まりすることも貴重な経験ですが、行く前の練習も子ども成長を促す上で重要な事と思われます。

さらなる改善が望まれる点
1 職員の個別研修計画の充実

職員の年目標(今年度は「健康的な生活リズムをつける」「子どもをほめる」)を設定し、各担当が協議しながら保育が推進されてきました。また、全体の保育力向上に取り組み、園内研修・外部研修に参加し研修内容を共有化してきました。これまでも研修計画は面談の上立ててきましたが、さらに能力を高め、専門職としてのモチベーションを向上させる個別計画も必要だと考えられます。園として保育内容を充実のために必要な専門知識や技能の領域を明確に示して、それが個々の職員の能力向上につながるような個別研修計画の充実が期待されます。
2 地域に根ざした保育園を目指す取り組み

月2回開催している「赤ちゃんとママのすくすく教室」は大変好評を得て、子育てに対して共通の悩みを持つ保護者にとって、子どもを育てる上で自身と希望につながっています。来年度以降は、1歳児・2歳児向けの教室を開いて支援の輪を広げていく計画も立てられています。現在、老人施設への訪問が行われていますが、保育園の夏祭りや運動会に参加していただき、より交流を深めることも必要と思われます。また、老人施設以外の地域の方にも参加することが可能な行事設定を行い、地域に根差した保育園として発展していくことが望まれます。
3 保護者との共通認識を得る取り組みの強化

子どもの発達や育児などについて共通認識を得る取り組みは、運営委員会での専門講師による子育て講話、保護者会や園だよりなどでの情報の共有化、親子行事の企画などで進められてきました。保護者会を年2回から3回に増やすことも検討されています。一方で「もう少し職員の方々と話す機会が欲しいです」という保護者の声も聞かれます。保育園からの一方通行にならないように「見える保育」に対する保護者の意見を聞いたり、親子行事の企画をさらに検討するなどして、保護者と“確認”していく機会を増やしていくことも大事だと考えます。

Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み

1 ★ 子ども一人ひとりを大切にしています

誕生日の日に手作りのワッペンをプレゼントされ胸につけ、プリンス、プリンセス冠もかぶって一日を過ごします。すべての人が誕生日と分かるために誰からも「おめでとう」と行って貰い注目を浴びています。これら取り組みのほか、利用者一人ひとりに対して成長に合わせた会議が行われ一人の子どもに対しての細やかな対応と支援体制が確立しています。同時にスタッフに対しても常勤、非常勤の壁が無く、すべての情報を共有し、保育士、調理士、事務職員の関係なく全員で一人の子どもを支えていこうという姿勢があります。
関連評価項目(子ども一人ひとりの発達の状態に応じた援助を行っている)
2 ★ 様々な取り組みにより子どもの成長を促進しています

毎月行われる多彩な行事のほか外部講師による体操教室、造形指導を取り入れています。子どもたちが保育園内の小さな集団からもっと大きな集団に慣れるために同じコンビ園や区立保育園との交流を実施しています。たくさんのお友達が出来て、同じ小学校に通う子どももたくさんいるため、小学校に入学しても不安が解消されます。職員も他園と交流することによって、良いところを吸収し勉強になります。その他老人施設の訪問や5歳児のお泊まり保育、幼児の交通機関を利用しての園外保育など、様々な方面に積極的な取り組みが行われています。
関連評価項目(行事等を通して、日常の保育に変化と潤いを持たせるよう工夫している)
3 ★ 「食」に対しての意識づけを行っています

年間の食育計画を作成し、それを基に各月のクッキングや給食提供、食材の収穫を計画実行しています。その他に家庭でのお手伝いに近い形で朝の時間に給食準備のお手伝いを導入したり、保育室で子どもたちによる配膳を実施したりして「食」というものに対しての意識付けをきちんとしています。また、一年に一度秋に調理士による魚の解体ショーを行い、園児が見たり直に触ったりして給食で食べる取り組みを行っています。この取り組みによって「命をいただく」という話をし、園児によって魚の絵を書いたりして保育に繋げています。
関連評価項目(子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している)

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:調査時に保育園を利用している保護者を調査対象として実施しました。

調査方法:アンケート方式  
調査時に保育園を利用している保護者を調査対象とし、各家庭を一単位としてアンケート調査を行いました。アンケートは保護者に対して保育園職員に配布していただき、調査機関宛無記名にて郵送で回収しました。

利用者総数 37人
アンケートや聞き取りを行った人数 37人
有効回答者数 24人
回答者割合(%) 64.9%

総括
利用者調査につきましては、保育園を介して調査票の配布をお願いしました。回収につきましては、個人情報保護のため調査機関宛、無記名、郵送で行いました。全般的に保護者の満足度は高い評価を受けています。保護者とコミュニケーションをとり、要望などを取り入れ新しい取り組みを行っている結果と思われます。満足度が高いため利用者からの意見が少ないように思われます。

利用者調査結果

1.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 24人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
2.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 20人  どちらともいえない 4人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
砂遊びが出来るとより良いと思います。 現在の年齢では充分だと感じますが、年齢が上がった際は少し増やしてほしいです。 すぐ近くの広場に連れて行ってくれる事もあるようです。体力のある年齢の子どもにはとっても有難い事です。 プール期間中は戸外遊びが少ないように思う。天気の許す限り1日1回は行ってほしい。
3.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 23人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
4
.子どもの体調変化への対応(処置・連絡)は、十分か
はい 23人  どちらともいえない 0人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
微熱程度だとしばらく園で様子を見てくれています。 子どものケガがあった際はすぐに報告を受け、職員の方が責任を感じすぎているように思います。 便の状態まできちんと見てくれていて、安心してお任せできます。
5
.安全対策が十分取られていると思うか
はい 16人  どちらともいえない 6人  いいえ 2人  無回答・非該当 0人 
お迎えの時間帯、他の保護者に混ざって入れてしまうのではないか、と不安な面もあります。 時間によっては出入りが比較的しやすいように思う。
6
.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 21人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
参加しやすいよう、日程を決める前に相談もしてくれます。 早めに日程を決めてくれるので、仕事の都合もつきやすく参加しやすいです。
7
.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 20人  どちらともいえない 3人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
もう少し職員の方々と話す機会が欲しいです。
8.保護者の考えを聞く姿勢があるか
はい 22人  どちらともいえない 1人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
9.サービス提供にあたって、利用者のプライバシーは守られているか
はい 19人  どちらともいえない 2人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
10.一人ひとりの子どもは大切にされていると思うか
はい 21人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
先生方と楽しんだ事を家で話してくれるのを見ると、大切にされていると感じます。
11.職員の対応は丁寧か
はい 21人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
人によっては言葉遣いが気になる先生もいます。
12.要望や不満を事業所に言いやすいか
はい 17人  どちらともいえない 4人  いいえ 2人  無回答・非該当 1人 
13.利用者の要望や不満はきちんと対応されているか
はい 18人  どちらともいえない 2人  いいえ 1人  無回答・非該当 3人 
14.第三者委員など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか
はい 12人  どちらともいえない 1人  いいえ 10人  無回答・非該当 1人 
15.【過去1年以内に利用を開始し、利用前の説明を受けた方に】
サービス内容や利用方法の説明はわかりやすかったか
はい 8人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している 実施状況
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目3 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
  標準項目4 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
  標準項目1 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
  標準項目2 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
  標準項目1 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
基本理念を周知しています

事業所が目指す基本方針は、コンビプラザ保育園全体のコンセプトとして「Love」と定められています。「心にも体にも、愛情とやさしさを。子どもにあったかい、もうひとつのおうち。」と保育に取り組む上での目標も掲げています。基本方針は、玄関への掲示が行われているほかパンフレットでの説明がされています。これら理念を目指すため保育課程を作成し明示されています。また、保育課程は職員会議で説明が行われる他、事務室の閲覧できる場所に常時置いてあり、確認できるようにされています。保護者に対しては入園説明会で話されています。

重要案件の決定の手順が決められています

業務分掌表及び係り分担表が作成されており、経営層の役割と責任が規定されています。また、役割と責任に基づいて経営層は各会議及び各種書類の点検、承認を行うとともに職員の管理、相談に答えています。保護者と第三者委員、そして運営会社代表、園長による運営委員会で重要事項や方向性の決定が行われています。決定された重要案件の内容は、文書や園だよりなどで保護者に対して周知が図られています。職員に対しては、職員会議等で決定の経緯も含めて説明が行われています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している 実施状況
  標準項目1 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
  評価項目2 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている 実施状況
  標準項目1 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
  標準項目2 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
  サブカテゴリー2  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある 実施状況
  標準項目1 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
  標準項目2 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている
  評価項目2 ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している 実施状況
  標準項目1 ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している
  標準項目2 ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など)
  標準項目3 ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
  評価項目3 地域の関係機関との連携を図っている 実施状況
  標準項目1 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
  標準項目2 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
講評
法令の遵守と開かれた保育園をめざしています

守るべき法・規範・倫理などについては、コンビプラザベーシックに明示されています。新入職員はベーシックを利用しての研修が行われ周知が図られています。職員会議においても人権の尊重や社会通念など事例ごとに話し合いが行われ理解が深まるような取り組みが行われています。また、透明性を高める取り組みとして、第三者評価の受審や園だよりホームページによる情報の公開が行われています。施設見学や行事等のお誘いも本年度より積極的に行い開かれた保育園となっています。

事業所の機能を活かした取り組みと地域との交流が行われています

運動会や夏祭りなど卒園生や近隣の人々の参加を募って行われています。0歳児向けの「赤ちゃんとママのすくすく教室」を月に2回、第2・4木曜日に行っています。近隣の親子での参加が多く、毎回10組ほどの参加があります。手遊びや絵本、うちわや手作りカードの製作をしその日の親子写真を貼ってプレゼントするなど毎回違う取り組みが行われ好評を得ています。その際、気軽に育児相談も受け付けています。区立保育園や老人施設との交流もあり、区立保育園ではお友達がたくさんできたり、老人施設では歌や合奏がお年寄りに喜ばれています。

ボランティアの受け入れ態勢を構築しています

5月18日(コンビプラザ保育園創立記念日)をブランドデイと決めて、普段お世話になっている地域の人々に感謝して、清掃活動を行っています。ボランティア受け入れについては、マニュアルが作られ体制は出来ていますが、受け入れが無いため、積極的に受け入れ、子育て支援に関するボランティア育成も併せて実施できるよう取り組んでいます。本年度はボランティア受け入れの募集をホームページに載せています。小学校の子育てネットワークにも参画し課題の把握が行われています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  利用者意向や地域・事業環境の把握と活用
  サブカテゴリー1  利用者意向や地域・事業環境に関する情報を収集・活用している
  評価項目1 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む) 実施状況
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている
  標準項目2 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
  評価項目2 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
  標準項目2 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
  標準項目3 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
  評価項目3 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している 実施状況
  標準項目1 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
  標準項目2 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
  標準項目3 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
講評
利用者の意向を汲み取りサービスに繋げています

園内に御意見箱を設置するとともに各行事後に利用者アンケートを実施し、集計結果を基に行事についての反省が行われ、来年度以降の参考資料とされています。アンケートや日々の保護者との会話、保護者会などで利用者意向の汲み取りを行い、その内容について運営委員会で話し合われ改善していくよう努められています。本年度の改善した点は、乳児は保育参観を行い、幼児は保育参加を行いました。保護者は朝から保育園に来て、子どもと一緒に過ごし給食を食べ、午睡中に個人面談を行っています。

情報の収集・整理が行われています

地域の福祉ニーズ収集のため地域の懇談会への出席をしています。100時間保育利用者や赤ちゃんとママのすくすく教室の利用者からの情報のほか、公立保育園による情報交換や杉並区認証保育所連絡会や認証保育所西地区会への参加が行われています。本社からの情報提供が行われるとともに園独自に新聞の切り抜きや情報誌及び保育雑誌の定期購読を行い情報収集が図られています。収集された資料についてはファイルを作成し整理分析が行われています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  計画の策定と着実な実行
  サブカテゴリー1  実践的な課題・計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している 実施状況
  標準項目1 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
  標準項目2 年度単位の計画を策定している
  標準項目3 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
  評価項目2 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している 実施状況
  標準項目1 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
  標準項目2 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
  標準項目3 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
  標準項目4 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
  評価項目3 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
  標準項目2 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
  標準項目3 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを図る指標を明示している
  標準項目4 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
  サブカテゴリー2  利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  評価項目1 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
  標準項目2 事故、感染症、侵入、災害などの事例や情報を組織として収集し、予防対策を策定している
  標準項目3 事故、感染症、侵入、災害などの発生時でもサービス提供が継続できるよう、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
  標準項目4 事故、感染症、侵入などの被害が発生したときは、要因を分析し、再発防止に取り組んでいる
講評
理念の達成に向けた計画を策定しています

理念・ビジョンに向けた中・長期計画はコンビウィズ本社によって全園共通の目標が立てられています。これら共通目標を基に達成するために実現可能な計画が立てられ実施されています。年度単位の計画としては、期末に年度ごとの事業計画が策定され、職員に対して周知が図られています。年間行事等の短期の活動計画についても、行事ごとにスタッフチームを作り、計画的な行事の実施が行われています。また、行事計画は、新規の行事も含めて運営委員会や職員会議で話し合いが行われ実施に移されています。

着実な計画の実行が行われています

1月の職員会議において次年度の職員体制の発表があり、引き継ぎ及び年間指導計画の作成が行われています。指導計画は、前年度の反省点を参考に職員会議で協議をし作られる他、利用者アンケートからの課題や要望を汲み上げて検討がされています。計画は年間収支の人件費、備品等の予算計画を見ながら全体のバランスを取り実施されています。また、計画推進にあたり進捗状況を確認するために期ごとに評価するとともに週単位でも評価し推進しています。

安全性の確保に努力しています

安全の確保については、設備面ではセキュリティーシステムが導入されているほか、お散歩時には警備会社と連携した屋外サービスをしています。緊急時に対応が出来るように役割分担表が作られ防犯、防災訓練時に活用されています。避難訓練は関係機関と連携して実施され災害時に対応できるよう配慮されています。震災を経験し、保護者との連絡が取れるよう緊急掲示板を設けたり、園内の防災用品の再チェックを実施しています。感染症についてもホワイトボードやお便りで保護者に伝えられて注意が促されています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成に取り組んでいる
  評価項目1 事業所にとって必要な人材構成にしている 実施状況
  標準項目1 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している
  標準項目2 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
  標準項目3 適材適所の人員配置に取り組んでいる
  評価項目2 職員の質の向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
  標準項目2 事業所の人材育成計画と職員一人ひとりの意向に基づき、個人別の育成(研修)計画を策定している
  標準項目3 個人別の育成(研修)計画は、職員の技術水準、知識、専門資格の習得(取得)などの視点を入れて策定している
  標準項目4 職員一人ひとりの個人別の育成(研修)計画に基づいて、必要な支援をしている
  標準項目5 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
  サブカテゴリー2  職員一人ひとりと組織力の発揮に取り組んでいる
  評価項目1 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
  標準項目3 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
  評価項目2 職員のやる気向上に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
  標準項目3 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
  標準項目4 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
講評
必要な人材採用をし適材適所に配置しています

標準化された人事選考制度に基づき職員育成・評価の考え方が明示されています。人材の採用にあたっては、園からの求人申請に基づいて本社で園長同席のもと面接が行われています。人材に対する基本的な考え方として「心身ともに健康」であることが挙げられています。人員配置については、年2回の職員面談にもとづき園長と主任が協議して決定しています。また、職員の意識の把握のために本社の人事担当者が2名保育園に来て、職員全員と面談し、やる気や働きがいの向上に取り組んでいます。

職員の質の向上を目指して研修が行われています

年2回の職員との個人面談において、職員一人ひとりから研修に対する要望を聞き話し合いのもと研修計画が作られています。職員の基礎的な能力アップを目指して保育の基本事項やマナーについては、園内研修が行われています。研修資料としているコンビプラザベーシックについては、より良いテキスト作成のために、本年度園長会議等で見直しが行われています。外部研修参加後は、研修報告書を提出し職員会議で研修報告を行い、共通理解が図られています。

人事考課制度・社会保険制度も充実しています

職員のストレスの把握・改善の対策として、毎月の時間外、有給休暇取得状況を確認するとともに、相談窓口を設置しています。人材マネジメントについては、人事考課制度規定が作成され、これに基づいて人事考課制度評価表が作られ、職員は自己申告を行い年2回の面談により評価がされています。社会保険制度も充実しており、各種保険に加入しているほか、有給・慶弔・出産休暇、育児休業、福利厚生サービス(リロクラブ)があり、単身独身者には家賃補助金制度も作られています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  情報の保護・共有
  サブカテゴリー1  情報の保護・共有に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる 実施状況
  標準項目1 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定している
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・保管している
  標準項目3 保管している情報の状況を把握し、使いやすいように更新している
  評価項目2 個人情報は、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえて保護・共有している 実施状況
  標準項目1 事業所で扱っている個人情報の利用目的を明示している
  標準項目2 個人情報の保護に関する規定を明示している
  標準項目3 開示請求に対する対応方法を明示している
  標準項目4 個人情報の保護について職員(実習生やボランティアを含む)が理解し行動できるための取り組みを行っている
講評
情報の保護に取り組んでいます

情報の機密性を踏まえ、園内にあるすべてのパソコンはパスワードが設定されています。パソコンごとに重要情報にアクセスするための制限がつけられており、園長のパソコンのみが重要情報にアクセスできるよう設定されています。また、収集された書類は、それぞれの項目ごとに書類保管場所が決められて管理されています。保管される書棚は、鍵が付けられており、情報の流失を防ぐため持ち出し禁止となっています。保管されている情報は年度ごとに更新し、使いやすいよう管理されています。

個人情報保護に関する取り組みが行われています

個人情報保護規定がつくられ、情報の保管および利用、第三者への委託、従業者に対する教育、廃棄など詳細な規定がされています。ホームページにはプライバシーポリシーとして個人情報保護についての規定が載せられており、園内にも掲示され周知が図られています。職員に対してプライバシーポリシーの規定についての研修が行われており、情報の取り扱いについて注意が払われています。また、個人情報の取り扱いに関する照会・苦情等への連絡先も掲示されています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー8  カテゴリー1~7に関する活動成果
  サブカテゴリー1  前年度と比べ、事業所の方向性の明確化や関係者への周知、地域・社会への責任の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー1:「リーダーシップと意思決定」
・カテゴリー2:「経営における社会的責任」
・カテゴリー4:「計画の策定と着実な実行」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
着実な計画の実行と地域への貢献をしています
ベーシックや保育課程の理解と保育園の社会的責任を深めるため、もっと多く話し合う時間が必要と考え、職員会議を月に1日から2日連続で行うことに変更されています。時間的に余裕があるので、日常保育や行事等についても話し合いが深まり、計画的に実施が出来ています。また、地域の人々に向けて本年度は「赤ちゃんとママのすくすく教室」を行い好評を得ています。来年度以降は1歳児向けの「よちよち教室」、2歳児向けの「わんぱく教室」など支援の輪を広げていく予定が立てられ地域貢献が行われています。 
  サブカテゴリー2  前年度と比べ、職員と組織の能力の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー5:「職員と組織の能力向上」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
組織と個人の能力向上を図っています
保育計画から、活動準備、終了まで、幼児部・乳児部の主任2名を中心に各部のリーダー、クラス担任が連携して進めています。主任、リーダーを中心に定期的に話し合いを決めていく形が浸透しています。また、個人の能力向上に向けては、基礎的な保育の実践や社会通念についての園内研修が積極的に行われています。他園との交流も自分たちの実践している保育と比較して良い面を取り入れる事が出来、良い勉強となっています。外部研修にも参加しており個々の能力の向上が図られています。 
  サブカテゴリー3  前年度と比べ、福祉サービス提供プロセスや情報保護・共有の面において向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー6:「サービス提供のプロセス」
・カテゴリー7:「情報の保護・共有」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
情報の見える形での提供とプライバシーポリシーの規定が行われています
サービス情報を提供できるように、ホームページも2カ月に一度更新が行われています。園だよりや園内の廊下に行事や普段の姿を撮った写真を多く使い見える形での情報の提供が行われています。また、「お帰りなさいノート」を作り、毎日の子どもの様子を写真に撮り説明を書くことで、お迎えの際、それを見た保護者は具体的な保育内容が理解でき安心できる結果が生まれています。情報の保護については、プライバシーポリシーを規定し、園内に張り出すとともに職員に対して研修を行い周知が図られています。 
  サブカテゴリー4  事業所の財政等において向上している
  評価項目1 財政状態や収支バランスの改善へ向けた計画的かつ主体的な取り組みにより成果が上がっている
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
財政状態が安定し推移しています
毎年3月に本社において年間の予算計画(備品、人件費等)が立てられ、計画に沿った形で事業の実施が行われています。一時保育は、希望に答える形で定着するよう行われたため、利用者が増えています。また、100時間保育の希望者や夏休みの1カ月利用者も増えており、財政面での向上が図られています。 
  サブカテゴリー5  前年度と比べ、利用者満足や利用者意向の把握等の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、利用者満足や以下のカテゴリーで評価される部分において改善傾向を示している
・カテゴリー3:「利用者意向や地域・事業環境などの把握と活用」
評価結果 改善に向けた計画的な取り組みが行われており、成果として現れている
利用者意向の把握がされています
乳児部、幼児部の主任、リーダーを中心にミーティングが行われ保育や行事計画の骨組みが形成され、全スタッフに浸透し実行されているので利用者満足や意向の把握向上が図られています。また、全職員が日々の活動の中から地道な信頼を得る事と、行事アンケート等での改善点を反省会で話し合い、改善が図られ良くなっている行事を経験することにより、参加人数も増え利用者の関心も高まっていると思われます。 

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 利用希望者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  標準項目1 利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している
  標準項目2 利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目3 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目4 利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
  標準項目5 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など支援の必要に応じた対応をしている
講評
利用希望者にとって工夫されたわかりやすい情報提供をしています

ホームページやパンフレットでサービス情報をわかりやすく伝えています。ホームページでは、保育園の特徴、施設紹介、年間カリキュラム・行事、給食・食育、資料の請求があり、月例別テーマとキーワード、園長先生からのメッセージ、スタッフ、厨房からのコメントは親しみと安心感がもてます。写真入りで紹介していて楽しい保育園の生活がよくわかります。パンフレットは、年間保育テーマ、法定伝染病一覧、スタッフ構成、保育料金表等のほかに保育園の一日の流れが写真とイラスト入りで紹介しています。映像配信の件にも触れています。

利用希望者の問い合わせや見学は必要に応じてそれぞれ柔軟に対応しています

入園の見学は常時行っています。問い合わせ表にも記録して連絡を取り合っています。「おかえりなさいノート」は毎日の保育園の様子が写真とコメントが入って、見学者にとってもわかりやすいものとなっています。 行政機関への定期的な報告と、警察、消防署、保健所などへの情報交換も行っていて、玄関にはそれぞれのパンフレットを自由に持ちだせるようにおいています。 待機児が多い昨今、見学者が増えているため保育所として現在サービスを利用している保護者や子供への配慮を行いつつ有効な見学を実施しています。

サービスが受けられない利用者に対してきめ細かい情報を提供しています

開園して7年がたち、地域の保育園として定着し、利用したい保育園として大変好評を得ています。早い時期に定員に達している為、サービスが受けられない状態となっています。希望に応じられない場合でも、保護者が見学を希望すれば園に来ていただき、保育内容を説明し内容を見ていただき、保育相談を受けたり他の相談先を紹介したりしています。近年、利用希望者が多くサービスを受けることが難しい状況ですが、杉並区保育一覧表とマップで近くの保育園を説明するなどの対応をしています。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容について、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスが軽減されるように支援を行っている
  標準項目3 サービスの終了時には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
講評
入園面接で保護者に説明し同意を得ています

入園面談の際に、重要事項説明書、入園書類一式を提示しながら基本的ルールや、重要事項を保護者に説明し納得を得るようにしています。面談の中では、サービス内容、特に保育時間や保育料金について、一人ひとり保護者の状況に配慮した説明が丁寧に行われています。保護者は納得した上で入園申込書と契約書に記入してもらい契約をしています。入園面接は、園長、クラス担任、看護師、栄養士が一緒に行い入園面接表に沿って聞取りながら確認をし、記録しています。

子供にとって環境変化に順応できる配慮が行き届いています

入園書類一式は、家庭調査表、発育状況表、入園時健康調査票、アレルギー指示書等があります。子どもの支援に必要な個別状況は全職員で把握することにしています。子供が無理なく保育園生活に順応できるよう、余裕を持って入園前から一時預かりをする事で新年度から始まる母親の仕事がスムースに運びます。また、母親が育児休暇中に慣らし保育のサービスを受けるなど、家庭と保育園の協力体制で子どもにとって無理のない園生活に入れる配慮がされています。新しい環境で生活する子どものストレスや、不安が軽減できることになります。

サービス終了時はうれしい支援体制が整っています

認可保育園や幼稚園、小学校へ移っていくことでサービスを終了する際は、子どもや保護者は、不安を抱いています。サービスを継続するうえで卒園児は、併設するキッズクラブに仲間入りします。保育園生活の延長とも言えるこのキッズクラブは、在園児と一緒に交流することもあり、楽しい・明日も行きたい・~して遊びたいと思えるキッズクラブにしたいと園長先生と職員は意欲的に取り組んでいます。またキッズクラブを利用できない園児に対しては、行事等への招待状を出すなどして、行事招待者名簿等を作成し交流ができることに努力しています。


  サブカテゴリー3 個別状況に応じた計画策定・記録
  評価項目1 定められた手順に従ってアセスメント(情報収集、分析および課題設定)を行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 子どもの様子や保護者の希望、関係者の意見を取り入れた指導計画を作成している 実施状況
  標準項目1 計画は、保育課程を踏まえて、養護(生命の保持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言葉・表現)の各領域を考慮して作成している
  標準項目2 計画は、子どもの様子や保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  標準項目3 計画を保護者にわかりやすく説明している
  標準項目4 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  標準項目5 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  評価項目3 子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する情報を過不足なく記載するしくみがある
  標準項目2 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  標準項目1 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 子どもや保護者の状況に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
保育課程・年間指導計画・年間食育計画・期案・月案を作成しています

年間指導計画は、保育課程を踏まえて、養護(生命の維持・情緒の安定)と教育(健康・人間関係・環境・言語・表現)の各領域別に作成されてい。乳児は月齢別に幼児は期別に分けてテーマとキーワードを柱にそれぞれ領域ごとに策定しています。年間計画のもとで月案を立てています。平行して年間食育計画を策定し、クラスごとに目標を定め、乳児は食べることを楽しみ、幼児は植栽の興味や料理する楽しみでいっぱいです。運営委員会において全体の計画を説明協議し、クラス別保護者会においてクラス計画を説明し同意を得ています。

子供の成長発達は定期的に記録化され、職員間で共有ができています

個別計画は保護者の要望も受け止めて計画に反映し個別のニーズ、課題を把握して、子供一人ひとりに合った計画となっています。各クラスの期案・月案については、評価反省し、その結果を踏まえて職員会議で話し合い、子供や保護者の状況や変化をタイムリーに把握し、職員全体で共有化することが出来ています。成長発達の記録として、一人ひとりの成長の流れを個別記録した児童表は入園してから卒園までの成長を見ることができます。個人日誌は毎日の子どもの様子を記録しています。

子供一人ひとりがきめ細かく見守られています

家庭と保育園のかけ橋である連絡帳は全園児で毎日のものとなっています。成長面で著しい乳児は、睡眠、排便、食事、検温、散歩、家庭での様子、連絡事項の記入となっています。幼児はノートを利用して、朝の食事の有無、子供が家庭で過ごした様子、連絡事項等となっています。保育園での様子も毎日発信しています。子供や保護者の状況に変化が起きた場合の情報は、伝言、引き継ぎ表、スタッフノートを利用して職員間での共有化が図られています。園便り(PEACH通信)は各クラス別に発達の特徴を掲げていて、わが子の成長の目安となっています。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子ども一人ひとりの発達の状態に応じた援助を行っている 実施状況
  標準項目1 子ども一人ひとりの発達の過程や生活環境などにより子どもの全体的な姿を把握している
  標準項目2 子どもが主体的に周囲の人やものに働きかけることができるよう、環境構成を工夫している
  標準項目3 子ども同士が年齢や文化・習慣の違いなどを認め合い、互いを尊重する心が育つよう援助している
  標準項目4 特別な配慮が必要な子ども(障害のある子どもを含む)の保育にあたっては、他の子どもとの生活を通して共に成長できるよう援助している
  標準項目5 発達の過程で生じる子ども同士のトラブル(けんか・かみつき等)に対し、子どもの気持ちを尊重した対応をしている
講評
子ども一人ひとりの現状を把握し、職員全体で配慮した保育をしています

子供一人ひとりの発達の過程や生活環境などは、毎日の話し合いや、職員会議で確認し合っています。発達チェック・個人面談記録、会議録などからもその子の全体的な様子がわかり、集団生活の中で子どもひとり一人に配慮した援助がゆきとどいています。園生活の流れの中で主体性を発揮して子どもが周囲に働き掛けをする異年齢保育、老人施設交流、他園交流、身近に毎日交流が持てるキッズクラブは環境の変化に伴い兄弟のような関係と思いやり、優しさ、社会性が自然と身についています。

子ども同士がお互いに尊重する心が育つ保育をしています

子ども同士が、お互い年齢の違いを認め合いながら、お互いが尊重する気持が芽生えるよう園内での異年齢保育が行われていますが、外部との交流の計画もあります。月2回の造形活動、体育指導、徐々に絆を強くした他園交流等盛んに取り組んでいます。3月の地震の時は、「老人施設のおじいちゃん、おばあちゃんは地震の時大丈夫だったのかな」と相手を思いやる気持ちが芽生えていす。他園交流保育ではお互いが保育園訪問しているうちに一緒に遠足に行ったり、お手紙を交換し合ったりと発展しています。

子ども同士のトラブルは子どもの気持ちを尊重した対応をしています

子ども同士の自己主張のぶつかり合いを自我の芽生えとして受容し、保育士は友達との関わりの仲立ちとなって双方の気持を聞いて話し合います。特に乳児に多い噛みつきについては、年度当初保護者会で成長の段階の一環であり、かまれる子は決して弱いからではなく、仲良くしたいけど言葉が出なく、手段がわからない時に起きる事だと話して理解を得ています。噛みつきなどへの対応にあたっては、噛みついた子どもだけでなく噛みつかれた子どもやそれ以外の子どもへの対応を大切に考えています。

  評価項目2 家庭と保育所の生活の連続性を意識して保育を行っている 実施状況
  標準項目1 登園時に、家庭での子どもの様子を保護者に確認している
  標準項目2 発達の状態に応じ、食事・排せつなどの基本的な生活習慣の大切さを伝え、身につくよう支援を行っている
  標準項目3 休息(昼寝を含む)の長さや時間帯は子どもの状況に配慮している
  標準項目4 お迎え時に、その日の子どもの状況を保護者一人ひとりに直接伝えている
講評
家庭と保育所のパイプ役はやっぱり連絡帳です

子供や保護者の状況や変化をタイムリーに把握できる連絡帳は全園児で毎日のものとなっています。成長面で著しい乳児は、睡眠、排便、食事、検温、散歩、家庭での様子、連絡事項の記入となっています。幼児はノートを利用して、朝の食事の有無、子どもが家庭で過ごした様子、連絡事項等となっています。保育園からは保育園での子供の姿が詳細に書かれています。連絡帳だけではなく登降園の際には、保護者と積極的にコミュニケーションを取って、子供の様子を確認するようにしています。連絡事項は、引き継ぎ表に記入して職員間で確認し合っています。

発達に伴う基本的生活習慣・年齢毎の発達の支援に努めています

保育課程・年間指導計画・年間食育計画で、発達段階を把握し、年齢毎に基本的生活習慣が身に着くように計画を策定して、家庭との連絡を密にして、面談や、朝夕の時間に話し合い支援しています。個人日誌はその子の様子を毎日記録しています。「PEACH通信」には、運動会に向けて年齢別に心身発達のポイントを掲げ、この時期に一番成長が見られることを保護者と保育園とで再確認しています。睡眠は個人差があり、特に乳児は環境の変化によって不安定になり、午前寝をする事があります。子どものその日の状態を把握して臨機応変に応えています。

保育園の一日はお帰りなさいノートで把握できます

お迎え時には、一日の保育園での生活はクラスごとに写真とコメントで綴った「お帰りなさいノート」が自由に見られるように置いています。楽しく遊んでいる姿、お散歩に行って駆け回る様子、給食、お昼寝、皆で祝う誕生会など、どの写真を見ても生き生きとした子どもたちの保育園の生活が伺えます。各クラスの担任は、お迎えの時に、連絡帳を手渡し保護者に子どもの一日の様子を直接口頭で伝えるようにしています。担当保育士が対応できない場合は、引き継ぎノートに記載された連絡事項などを確実に伝えるようにしています。

  評価項目3 日常の保育を通して、子どもの生活や遊びが豊かに展開されるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の内容は保育目標を反映して構成されている
  標準項目2 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊びこめる時間と空間の配慮をしている
  標準項目3 子どもがのびのびと体を動かせるよう、積極的に戸外活動や外気浴等を実施している
  標準項目4 戸外・園外活動には、季節の移り変わりなどを感じとることができるような視点を取り入れている
  標準項目5 【0・1・2歳児のみ受け入れている保育所で、取り組みのない場合は非該当とする】 子どもが集団活動を経験する機会(他の保育所の子どもとの交流など)を積極的に設けている
講評
保育課程に沿って日々の保育が実践されています

保育課程を基に年間指導計画、月案、週案、日案がクラスごとに作成されています。保育課程は、0歳児から5歳児まで発達過程を掲げ、配慮事項、養護(生命の保持・情緒の安定)、教育(健康・人間関係・環境・言語・表現)食育の領域に分けて策定し、保育園独自に健康支援・環境、衛生管理・安全対策、事故防止・保護者、地域等への支援・研修計画・小学校との連携・特色ある保育・地域への行事への参加等、きめ細かい計画は、各クラスの発達の段階に沿った計画となっています。子供の成長を見逃すことなく日々の保育が実践されています。

子どもの活動が豊かになる取り組みがいっぱいあります

造形指導・体操指導・リトミック・お買いものごっこ、運動会、誕生会、遠足、お泊り会、他園交流会、老人施設との交流会他楽しい行事がいっぱいです。これらの計画はすべて目標を掲げ取り組んでいます。園庭がない分、戸外活動は雨の日以外は外で思いっきり体を動かせる工夫をしています。キリン(2歳)クラスの散歩では、先生の注意をよく聞き仲良く手をつないで歩きます。公園で木馬に乗りたいお友だちが自主的に並んで順番を待ち、10個数えたら交代するルールが身につき、トラブルもなく仲良く遊んでいる姿を見ることができました。

集団行動は興味と感心がいっぱいです

心と体の発達は、身体を動かす喜び、自分のやりたいことを表現する楽しみ、競技のルールや決まりを守る、皆で力を合わせる大切さなど、多くを学び社会性が自然と芽生えてきます。姉妹園との協力関係が出来ており、他園交流会は集団活動が出来る機会になっています。季節の花や新緑、落ち葉など、季節の移り変わりを楽しむことができ、目的に沿って戸外活動の場所を選んでいます。姉妹園とは、お互いの保育園に行ったり来たりの中で子ども同士の絆が出来てきています。本年度は遠足やお手紙交換等を行い、無理のない計画で集団活動に導入する予定です。

  評価項目4 行事等を通して、日常の保育に変化と潤いを持たせるよう工夫している 実施状況
  標準項目1 みんなで協力し、やり遂げることの喜びを味わえるような行事等を実施している
  標準項目2 子どもが興味を持ち、自ら進んで取り組めるような行事等を実施している
  標準項目3 行事等を行うときは、保護者の理解が得られるような工夫をしている
  標準項目4 保育所の行事に地域の人の参加を呼び掛けたり、地域の行事に参加する等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
子どもたちが協力し、やり遂げる喜びを感じる行事を実施しています

子どもたちは行事を楽しみにしています。やり遂げることの喜びを味わえる行事として、10月の運動会・2月に生活発表会があります。運動会の旗体操は、練習を重ねるごとにうまくできるようになった喜びや、お友だちと一緒に頑張ることの大切さを感じ、難しいところが上手くいったという自信にもつながりました。生活発表会で、毎日少しずつ練習したピアニカは、やり遂げたという成就感、最後まで一つのものをみんなで作り上げる姿は成長の証となっています。誕生会、調理保育、敬老の日、ふれあいデーなど楽しい行事がいっぱいです。

保護者の状況を配慮して行事日程を計画しています

保育園の行事はアンケートの協力をお願いして調整をしています。利用者調査においても「行事の日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か」という項目ではほとんどの保護者が「はい」と答えています。「参加しやすいよう、日程を決める前に相談してくれる。」「早めに日程を決めてくれるので、仕事の都合もつきやすく参加しやすい」と保護者の理解が得られています。活動の反省は、次年度の行事に繋げていきます。保護者参加行事は、親子遠足、保護者会、夏祭、運動会、発表会等があります。親子遠足は昭和記念公園に行ってきました。

地域の交流は興味がいっぱいあります

老人施設との交流は施設の訪問を通して社会に関心を持つ、人前で話したり、歌ったりする経験を重ねながら自信に繋げていく事を目標にしています。今年は、自分のおじいちゃんやおばあちゃん以外にも老人施設に入居している方にもプレゼントを作りました。また、すくすく教室の人達を夏祭りに招待しました。子どもたちは職員以外の大人や赤ちゃんと接する機会に興味を持っています。地域の公立保育園や姉妹保育園との交流は、就学を意識した取組となっていて集団に慣れる、入学したときに顔見知りがいっぱいいて勇気が出るというねらいをもっています。

  評価項目5 保育時間の長い子どもが落ち着いて過ごせるような配慮をしている 実施状況
  標準項目1 保育時間の長い子どもが、くつろげる環境になるよう配慮をしている
  標準項目2 子どもの様子を確実な方法により職員間で引き継いでいる
  標準項目3 お迎え時には、子どもの日中の様子(担任からの引き継ぎ事項等を含む)を保護者に直接伝えている
講評
保育時間の長い子どもが楽しいと思える環境作りに努めています

保育園は第二の家庭、もう一つのお家という理念の下に保育が進められ、保育時間の長い子どもたちが合同保育になる時も、落ち着いてゆったりと過ごせるように、子どもの気持ちを受けとめながら一人ひとりの子どもが楽しいと思える環境作りに努めています。保育園の開園時間は朝7:30から夜8:30までで、朝9:00までと夕方5:00からは、乳児クラスと幼児クラスに分かれて合同保育の時間帯になっています。0歳児については発達状況に合わせて無理のないように配慮する時期もあります。夕方は夕食の提供も行っています。

確実に引き継ぎができるように「引き継ぎノート」を活用しています

子どもの日中の様子は、連絡帳(0~5歳児全園児を対象)や「お帰りなさいノート」(3、4、5歳対象、写真いっぱいで活動の様子や子どもの表情がよく分かる)で保護者に伝えています。その上で、お迎えの時には、特にコミュニケーションをとって直接伝えるように努めています。確実に引き継ぎができるよう「引き継ぎノート」を活用し、担任からの引き継ぎ事項や連絡事項を記入し、それを見ながら伝えるようにしています。子どもの様子や連絡事項を伝えながら、伝えたことの結果についても記入し、次の日に引き継ぐようにしています。

  評価項目6 子どもが楽しく安心して食べることができる食事を提供している 実施状況
  標準項目1 子どもが楽しく、落ち着いて食事をとれるような雰囲気作りに配慮している
  標準項目2 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目3 子どもの体調(食物アレルギーを含む)や文化の違いに応じた食事を提供している
  標準項目4 食についての関心を深めるための取り組み(食材の栽培や子どもの調理活動等)を行っている
  標準項目5 保育所の食育に関する取り組みを、保護者に対して伝える活動をしている
講評
楽しく落ち着いて食事をとれる環境に配慮しています

各年齢ごとにそれぞれの生活時間に合わせて食事をして、楽しく落ち着いて食事をとれる環境に配慮しています。また、食事環境の変化を楽しめるように、3、4、5歳児は月に一度はみんなで一緒に昼食を食べるランチ会を実施したり、行事の時は行事食を提供したりしています。幼児グループは8月から、自分が食べられる量を保育士と確認しながら、その量を責任を持って食べられる取り組みを始め、自食の意識を育み発展できるように働きかけています。アレルギーのある子どもには、医師のアレルギー指示書の提出を受けて、除去食を提供しています。

保護者に食育活動を見える形で伝えています

年間の食育計画が立てられ、その展開や内容については食育会議で検討しています。昼食、おやつ、夕食ともに園内で調理し、メニューは多品目の食材を使ってバランスよく作成され、週に一度は麺類やパン、麦ご飯があります。保護者にはエネルギー量も表記された献立表を毎月配布し、園だよりでも食育だよりやクラスだよりで子どもたちの食育活動を伝えています。震災以降は、給食へ放射能汚染の影響が及ばないように、安全な納入業者、牛乳の選定をして、水道の数値は週2回測定するなど“安全な給食”を確保することに努めてきました。

食育への多彩な取り組みを展開しています

子どもたちの食への関心を育てていく食育計画が立てられ、野菜を栽培・収穫したり、年齢に沿った調理保育が実施されています。今年から“朝のお手伝い”で野菜の皮むきなど給食の準備に参加する取り組みを始めました。植栽活動ではプランターできゅうり、なす、おくら、トマトを育てて収穫しました。大きく育ったきゅうりは包丁で切っておいしく食べました。トマトは大豊作、ジャムにして味は上々でした。丸ごとキャベツに触れ葉をちぎって食べて素材そのものの味を知ったり、サバを丸ごと一匹使って“お魚の解体ショー”なども経験しました。

  評価項目7 子どもが心身の健康を維持できるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 けがや病気を防止するため、日頃から身の回りの危険について子どもに伝えている
  標準項目2 医療的なケアが必要な子どもに対し、専門機関等との連携に基づく支援を行っている
  標準項目3 保護者に対して感染症や乳幼児突然死症候群(SIDS)等に関する情報を提供し、予防に努めている
講評
看護師が配置され日常的医療の対応をしています

戸外や室内で活動する際にケガをしないように、活動に入る前は子どもたちが落ち着けるように配慮して、さらに危険なことについて話をして注意を促しています。また、自分でできるようになったら、手洗いやうがいを日常生活の中で働きかけて、感染症の予防に努めています。歯磨きもやっています。看護師が配置され、園内での日常的医療の対応がされています。園で日常的に使う医薬品については薬品名をあげてそれぞれへの承諾を年度初めに保護者から得るようにして、薬品によるアレルギーが起きないように注意しています。

子どもたちの健康が維持できるよう支援しています

毎日の子どもの心身の健康状態に注意しながら、子どもたちの健康が維持できるよう支援しています。健康診断は園医によって、0歳児は毎月、1~5歳児は年2回実施しています。歯科検診も年2回行っています。また、毎日の保健日誌には、その日の全園児の発病、ケガ、服薬等について記録しています。一人ひとりの健康カードには、年間を通した健康状態について記録して、子どもの健康状態と発育を把握するようにしています。園内での与薬や医療的なケアの必要が生じた場合は、園医の指示・指導を受け対応しています。

保護者に健康に関する情報を提供しています

保護者には入園時に、感染症の病名、潜伏期間、症状、治癒などについて詳細に表記した「ご利用の案内」や〈お子様のお病気とお薬について〉〈くすりの預かりについて〉のプリントを配布しています。地域や園内での感染症流行時には玄関のホワイトボードで知らせ、園だよりの保健だよりでは時節に合わせて、感染症についての情報や子どもの病気やケガの予防、緊急対応などについて情報提供をしています。乳幼児突然死症候群(SIDS)については、睡眠時に10分ごとに子どもの様子をチェック表に記入して予防に努めています。

  評価項目8 保護者が安心して子育てをすることができるよう支援を行っている 実施状況
  標準項目1 保護者には、子育てや就労等の個々の事情に配慮して接している
  標準項目2 保護者同士が交流できる機会を設けている
  標準項目3 保護者と職員の信頼関係が深まるような取り組みをしている
  標準項目4 保育所の保育に関して、保護者の考えや提案を聴く機会(運営委員会など)を設け反映させている
  標準項目5 子どもの発達や育児などについて、懇談会や勉強会を開催し、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
講評
「見える保育」で保護者が安心して子育てができるように支援しています

保護者の子育てや就労などの個々の状況に合わせたサービス提供ができるように、保育時間を1ヶ月単位で申請して利用できるシステムをとって、さらに日々の急な保育時間の変更に対しても対応しています。また、インターネットや携帯電話で保育園の様子をリアルタイムで見ることができるWEB配信サービスを行ったり、毎日の保育の様子も保護者にわかってもらえるように「お帰りなさいノート」を作成したり、園だより・クラスだよりにも写真を多く取り入れるなど「見える保育」を実践して、保護者が安心して子育てができるように支援しています。

保護者同士、保護者と職員が交流する機会を設けています

年2回の保護者会の他に、年度始めの親子交流会、クラスの親睦会、作って遊ぼうの“ふれあいでぃ”などを行って、保護者同士、保護者と職員が交流する機会を多く設け、相互の信頼関係を深めて、意思疎通がスムーズにできるように努めています。こうした機会や年2回開催している運営委員会で保護者の保育園への意見や要望を汲みとって保育に反映できるようにしています。クラスの親睦会は“親子遠足”に発展するケースもあり、今年の2歳児クラスは親子でサンシャイン水族館に行ってきました。

様々な取り組みで保護者との共通認識の共有化を図っています

子どもの発達や育児などについて、保護者との共通認識を得るために、運営委員会の際に専門講師による子育て講話を行ったり、保護者会や園だよりなどで発達や育児などの情報を共有化できるようにしています。また、親子行事を通しても共通認識が得られるように企画しています。今年の試食会は、乳児は離乳食の作り方や相談、幼児は親子クッキングでフルーツ白玉作り、みんなで給食の人気メニュー・ドライカレーを試食するという形で開催され、楽しみながら学習するという機会になりました。保護者会については回数を増やす方向で検討されています。

  評価項目9 認証保育所の特性をいかした取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 異年齢児との生活の中にあっても、年齢や一人ひとりの発達にあった援助を行っている
  標準項目2 新たに入所した子どもと、すでに入所している子どもが安定した関係を築けるよう配慮している
  標準項目3 契約や更新の機会をとらえ、保護者と緊密に連携しながら保育を行っている
講評
全スタッフで一人ひとりの子どもの年齢や発達にあった援助を行っています

担任以外の他のクラスのスタッフ、パートスタッフ、調理スタッフなど全スタッフでミーティングなどによって子どもに関する情報を共有化し、子どもたちが保育園での異年齢児との生活の中にあっても、一人ひとりの年齢や発達にあった援助ができるようにしています。また、新たに入園した子どもに対しては、必ずフリーのスタッフや主任が対応して子ども同士の関係が早く築けるように支援しています。持ち上がりで保育を継続する利用者が多い状況の中で、保護者とは個人面談などで話し合いながら緊密な連携をとれるように努めています。

5歳児の就学はスムーズにいっています

学童保育のキッズクラブを併設していることは、子どもの育ちを見通せるという大きなメリットがあります。特に、5歳児は就学を控え、小学生になったら自分もこんなことができるようになるんだという期待を身近に感じることができて、毎年の就学はスムーズにいっています。幼児は定員が少なく、同じ年齢の友だちが少ないという面もありますが、毎月コンビの他の認可園や公立保育園と交流保育を行って大きな集団に慣れるようにしています。同じ小学校に入学するお友達と顔見知りになるいい機会になっています。

認証保育所のフレキシブルな特性を活かしています

認証保育所のフレキシブルな特性を活かした取り組みを行っています。短時間の保育を希望する利用者が年々増えるなか区の要請もあり、2歳以上児を対象に1ヶ月100時間の月極一時保育を開始しました。また、子育てママの不安をなくし友達づくりができるようにと「赤ちゃんとママのすくすく教室」を毎月開催しています。毎回手あそびや絵本、ベビーマッサージなどをやって、手作りおやつを食べてという時間を過ごしますが、参加者は10組程あり地域の子育て支援として定着しています。地域貢献を発展させたいと次の計画も検討されています。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、子どもの意思を尊重している 実施状況
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
  標準項目3 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
  標準項目4 子どもの気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に予防・再発防止対策を徹底している
  標準項目5 虐待を受けている疑いのある子どもの情報を得たときや、虐待の事実を把握した際には、組織として関係機関に連絡し、その後も連携できるような体制を整えている
講評
子どものプライバシーの保護を徹底させています

子どもや保護者のプライバシーの保護を徹底させています。個人情報の取り扱いについては「個人情報保護規程」が策定され、さらにわかりやすい表記で「プライバシーポリシー」が園内に提示されています。子どもに関する情報を外部とやり取りする場合は保護者の同意を得ることとして、ウエブカメラやホームページによる保育の公開については、入園前に保護者の希望を確認しています。また、子どもの羞恥心に配慮するための支援として、プールの着替え、シャワー、身体測定時などカーテンや囲いで見えないように工夫しています。

その子らしく生きること、一人ひとりがしっかり光るように……

“人との信頼関係と共同活動を通して、一人ひとりの成長に応じた「自立」と「個性」が育つ保育を目指します。子どもに生きる喜びと夢を与える保育を実践します。……その子らしく生きること”を保育目標として、日常の保育の中で子ども一人ひとりを大事にして尊重しています。運動会、発表会、作品展などの行事でも、一人ひとりがしっかり光るように内容を工夫しています。誕生日の誕生ワッペンプレゼントは園長先生の手作りです。誕生日の日に手渡しされるワッペンは成長するごとに増え、子どものリュックで揺れながら光っていました。

虐待防止や育児困難家庭への支援について理解を深めています

虐待防止や育児困難家庭への支援については、職員会議での研修で他のコンビ園の事例に基づく対応を共有化したり 地域の小学校の子育てネットワークに参加して、要保護児童問題の研修に参加するなど、職員間の理解を深めています。また、子どもの気持ちを傷つけるような職員の言動や放任、虐待、無視などが行われることがないように、職員会議やクラスミーティングで話し合いをして徹底させています。虐待の事例を確認した場合は、虐待マニュアルに基づいて対応し、関係機関に相談し連携できる体制が確認されています。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている
  標準項目2 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを点検している
  標準項目3 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
  標準項目3 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
  評価項目3 さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している 実施状況
  標準項目1 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
  標準項目2 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
  標準項目3 職員全員が、子どもの安全性に配慮した支援ができるようにしている
  標準項目4 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
  標準項目5 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている
講評
コンビプラザベーシックを使いやすくする検討が始まりました

サービスの基本事項や手順等についてはコンビプラザベーシックや食育マニュアル、ISOマネジメントなどの手引き書が整備され明確にされています。早番、遅番、延長保育などの業務に関する手引書は独自に作成しています。サービスが基本事項や手順書の沿っているかという点検は、事業体の内部監査もあり厳しく行われています。また、事業開始10年を迎え、ベーシックを臨機応変に使いやすくするために表記の仕方などの改善が園長会で検討され始めています。基本事項や手順等についての見直しは、本社での園長会で決定することになっています。

保護者の意見や職員からの提案を見直しに活かしています

基本的なサービス変更については運営委員会に諮り実施することになっています。運営委員会やアンケートで出された保護者からの意見や職員会議で出された職員からの提案などを見直しに活かしています。職員一人ひとりが工夫・改善した日常のサービスや行事については、各会議で共有化して改善に取り組んでいます。また、安全性に配慮した支援ができるように、ヒヤリハット、ケガ報告書、事故報告書を作成して記録を確実に残し、リスクに対する対応が確実にできるように確認しています。

職員会議は全スタッフが参加し全体で情報の共有化を図っています

職員会議は、常勤・非常勤、調理、事務、キッズクラブの全スタッフが参加し保育園全体で情報の共有化ができるようにしています。そのために、同じ内容で2回行っています。サービスの基本事項や手順について共通理解ができるようにくりかえし確認しながら、業務水準を確保するようにしてきました。また、日常的にわからないことが起きた時には、園長や主任から的確なアドバイスや指導を受けています。年2回の園長面接でも職員に対する助言指導を行っています。研修計画に基づいて研修に参加し、その内容を会議などで共有化しています。