東京都福祉サービス第三者評価  評価結果





評価結果基本情報

評価年度 平成20年度
サービス名称 認証保育所A型・B型
法人名称 株式会社保育室コアラハウス
事業所名称 保育室コアラハウス
評価機関名称 株式会社 学研データサービス

コメント

 訪問調査には保育園の調査経験が豊富な評価者を派遣し、園内見学、保育場面の観察、経営層からのヒアリングなどを実施しました。第三者評価を行うにあたり、自己評価や保護者アンケートの結果はもとより、事前資料や訪問調査当日の書類確認などと合わせて多角的な情報収集を行いました。利用者アンケート調査と職員自己評価は保育と集計処理に精通した評価機関の事務局が担当し、自由意見は個人が特定されないように注意して加工しました。


(内容)
 Ⅰ 事業者の理念・方針、期待する職員像
 Ⅱ 全体の評価講評
 Ⅲ 事業者が特に力を入れている取り組み
 Ⅳ 利用者調査結果
 Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)
 Ⅵ サービス提供のプロセス項目


公益財団法人東京都福祉保健財団
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Ⅱ 全体の評価講評

全体の評価講評

特に良いと思う点
1 家庭的な雰囲気の保育を実践しています

 当保育園はマンションの一階の一室を利用した施設です。定員15名(0歳児12名、1歳児3名)のかなりこじんまりした運営です。そのせいか、子どもたちと保育士が和気あいあいと時間を過ごし、温かい雰囲気につつまれています。設立当初から「働く親に代わって、家庭的な雰囲気の保育園にする」ことをモットーにして現在につながっています。少人数の保育をするなかでスキンシップを大切にしていることが感じられます。
2 自然との触れ合いを大切にしています

 当保育園には園庭はありませんが、できるだけ自然と触れ合ってほしいとの願いから、戸外遊びを充実させるようにしています。訪問当日も近所の公園まで散歩に行き、子どもたちはそこでゆったりと過ごしていました。砂場遊びや滑り台、ブランコ、かけっこ等子どもたちは思い思いに体を動かし、保育士はそれぞれ事故のないように世話をしています。このような散歩や遊びをほぼ毎日のように経験させ、四季を感じさせるとともに集団での遊びも経験させています。
3 子どもの成長を大切に考え、視覚的な記録をしています

 この時期の子どもたちは成長が目に見えてわかります。従って、それぞれ個人別のアルバムをつくり、毎月写真を撮ってコメントとともに貼っていきます。そして1年間の成長の記録として、修了の3月に保護者にプレゼントします。年間の記録ですからかなりの量になり、この保育園の温かいプレゼントに、保護者たちはとても喜んでいます。勿論、表紙も保育士の手作りです。

さらなる改善が望まれる点
1 各種手順書の書式化と整備を望みます

 少人数の保育園ですから、保育士たちはきめ細かな対応や相互連携ができています。そして、口頭で子どもたちに対応しています。現在の対応方法で問題がないめか、苦情解決のシステムや個人情報保護規定や実習生、ボランティアの受け入れ時の手引き書等保育園として必要な手順書(マニュアル)が十分にあるとは言いがたい状況です。この際、どんな手順書を最低備えておけばよいか、職員会議で話し合い、徐々に整備していくことを望みます。
2 今後、職員組織の構築をしていくことが大事になってきます

 低年齢の子どもたちを保育していますので家庭的なムードの中、保育士全体でフォローしています。それはそれでよいのですが、保育園として、職務分担、服務規律、研修体制、考課査定といった組織としての体制も部分的にはありますが、さらに、整えておくことも大事です。中長期計画のなかに、施設を拡充して定員増を図っていくこともあるようです。今後の集団職員組織整備を期待します。
3 地域の子育て支援についての話し合いを期待します。

 少人数の子どもたちを預かっているとはいえ、0歳児と1歳児だけですので、それこそ保育士はひと時なりとも目を離せません。日々の保育も個人別の連絡ノートの記入や日常的な排泄、授乳、睡眠、戸外遊び等で保育士は手一杯です。園長も保育に携わっていますので、なかなか、園以外の地域まで目を向ける余裕がないのが現状です。しかしそういった状況のなかで、自分たちのできる地域への貢献とはどんなことか話し合っていくことも大事なことではないでしょうか。、

Ⅳ 利用者調査結果

調査概要
調査対象:保育園を利用している15世帯を対象に調査を実施しました。兄弟姉妹の居る世帯は1世帯として扱いました。利用者総数に対する回答者割合は73.3%でした。

調査方法:アンケート方式  
アンケート調査は無記名方式とし、配付は保育園を通じて保護者へ手渡しし、回収は保護者から評価機関へ直接郵送する方式にとしました。調査結果については選択回答だけでなく、記述式の回答についても匿名性に配慮してまとめ、保育園に報告しました。

利用者総数 15人
アンケートや聞き取りを行った人数 15人
有効回答者数 11人
回答者割合(%) 73.3%

総括
 保育園に対する総合的な感想は、「大変満足」が2人(18.2%)、「満足」が9人(81.8%)で、回答者11人全員が「満足」以上の回答をしてきています。  自由意見には、「とてもきめ細やかに、楽しく保育してくれていると感じ、安心して預けている」「いろいろな遊びを覚えてくる」「外遊びをしっかり行っているのでありがたい」など、園生活の満足感がうかがえる声が見られます。  「行事の日程に配慮はあるか」「保護者の意見を聞く姿勢があるか」は100%の保護者が「はい」と回答しています。    設備面で「園の対応には満足しているが、園庭があると良い」「時期のせいか、多少かびくさい感じがした」といった意見がありました。  「保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか」の質問に対し「はい」の回答が63.6%とやや低く、「第三者など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか」の質問に対し「はい」の回答が36.4%で低くなっています。        

利用者調査結果

1.提供される食事は、子どもの状況に配慮されているか
はい 8人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が72.7%、「どちらともいえない」が27.3%でした。  自由意見には、「カレーは、家庭で食べる機会をつくりたいので、毎週ではなく出来れば月1~2回にしてほしい」という意見がありました。
2.保育所の生活で身近な自然や社会と十分関わっているか
はい 10人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%でした。  自由意見はありませんでした。
3.保育時間の変更は、保護者の状況に柔軟に対応されているか
はい 7人  どちらともいえない 3人  いいえ 0人  無回答・非該当 1人 
 「はい」が63.6%、「どちらともいえない」が27.3%、無回答が9.1%でした。  自由意見には、「臨機応変に、かつ丁寧に対応してくれている」という声がありました。
4.子どもの体調変化への対応(処置・連絡)は、十分か
はい 10人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%でした。  自由意見では、「連絡帳に検温欄がなく、記入がないため、実際に検温しているのか不明」という意見がありました。  
5.安全対策が十分取られていると思うか
はい 9人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が81.8%、「どちらともいえない」が18.2%でした。  自由意見はありませんでした。
6.行事日程の設定は、保護者の状況に対する配慮は十分か
はい 11人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が100%でした。  自由意見は特にありませんでした。
7.子どもの保育について家庭と保育所に信頼関係があるか
はい 9人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」は81.8%、「どちらともいえない」が18.2%でした。  自由意見は特にありませんでした。
8.保護者の考えを聞く姿勢があるか
はい 11人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が100%でした。  自由意見はありませんでした。
9.サービス提供にあたって、利用者のプライバシーは守られているか
はい 10人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%でした。  自由意見では、「アットホームであるが、それが裏目に出ることがありうるかもしれない。」という意見がありました。
10.一人ひとりの子どもは大切にされていると思うか
はい 10人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%でした。  自由意見には、「子どもが保育士になついており、安心した表情をしていることから、大切にされている、と感じる。」という声がありました。
11.職員の対応は丁寧か
はい 9人  どちらともいえない 2人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が81.8%、「どちらともいえない」が18.2%でした。  自由意見では、「保育士さんによっては適当な人もいる」という意見がありました。
12.要望や不満を事業所に言いやすいか
はい 8人  どちらともいえない 2人  いいえ 1人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が72.7%、「どちらともいえない」が18.2%、「いいえ」が9.1%でした。  自由意見には、「不満は、職員は聞いてくれるとは思うが、子どもを預かってもらっている立場なので言いずらい」という意見がありました。
13.利用者の要望や不満はきちんと対応されているか
はい 10人  どちらともいえない 1人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が90.9%、「どちらともいえない」が9.1%でした。  自由意見は、ありませんでした。
14.第三者委員など外部の苦情窓口にも相談できることを知っているか
はい 4人  どちらともいえない 1人  いいえ 6人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が36.4%、「どちらともいえない」が9.1%、「いいえ」が54.5%でした。  自由意見はありませんでした。
15.【過去1年以内に利用を開始し、利用前の説明を受けた方に】
サービス内容や利用方法の説明はわかりやすかったか
はい 3人  どちらともいえない 0人  いいえ 0人  無回答・非該当 0人 
 「はい」が100%でした。  自由意見には、「砂場着が必要だということを入園後に言われ、急に用意するのが大変だった。」という声がありました。

Ⅴ 組織マネジメント項目(カテゴリー1~5、7、8)

※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー1  リーダーシップと意思決定
  サブカテゴリー1  事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている
  評価項目1 事業所が目指していること(理念、基本方針)を明確化・周知している 実施状況
評点 A
  標準項目1 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を明示している
評点 A
  標準項目2 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、職員の理解が深まるような取り組みを行っている
評点 A
  標準項目3 事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)について、利用者本人や家族等の理解が深まるような取り組みを行っている
評点 A
  標準項目4 重要な意思決定や判断に迷ったときに、事業所が目指していること(理念・ビジョン、基本方針など)を思い起こすことができる取り組みを行っている(会議中に確認できるなど)
  評価項目2 経営層(運営管理者含む)は自らの役割と責任を職員に対して表明し、事業所をリードしている 実施状況
評点 A
  標準項目1 経営層は、自らの役割と責任を職員に伝えている
評点 A
  標準項目2 経営層は、自らの役割と責任に基づいて行動している
  評価項目3 重要な案件について、経営層(運営管理者含む)は実情を踏まえて意思決定し、その内容を関係者に周知している 実施状況
評点 A
  標準項目1 重要な案件を検討し、決定する手順があらかじめ決まっている
評点 A
  標準項目2 重要な意思決定に関し、その内容と決定経緯について職員に周知している
評点 A
  標準項目3 利用者等に対し、重要な案件に関する決定事項について、必要に応じてその内容と決定経緯を伝えている
講評
設立当時から変わらない保育の理念

 「入園のしおり」に、当園の設立当時からの願いである、働く親にかわっての家庭的な雰囲気作りという理念をかかげています。また、保育の目標として、戸外遊びをたっぷりして丈夫な体をつくっていくことと、好き嫌いなく何でも食べられる子ということ等、低年齢の子どもにとって大切な健康と食事を重視しています。また、このような保育室「コアラハウス」の姿勢については、保護者は十分に理解しています。

緊密な連絡体制と実際の行動

 毎月の職員会議と毎日の打ち合わせにおいて、園長や職員の役割については話し合っています。職員が調理師も含め7名ですので、園長の伝達や職員同士の連絡はきわめて密にできます。そして、種々のできごとにおける指示系統や職員同士の役割、管理者である園長の役割や責任についても常時話し合っています。

待機児解消へ向けての具体的な取り組み開始

 毎月の職員会議では、当施設の重要な課題について話し合われています。具体的には待機児問題です。この地域も3歳未満児の待機児がいます。毎日のように問い合わせがあるのが実情です。そこで、施設の拡充計画をたてています。どのようにしたら地域に貢献できるか役所と相談したり、職員間で話し合ったりして事業計画化を図っていってます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー2  経営における社会的責任
  サブカテゴリー1  社会人・福祉サービス事業者として守るべきことを明確にし、その達成に取り組んでいる
  評価項目1 社会人・福祉サービスに従事する者として守るべき法・規範・倫理などを周知している 実施状況
評点 A
  標準項目1 福祉サービスに従事する者として、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などを明示している
評点 A
  標準項目2 全職員に対して、守るべき法・規範・倫理(個人の尊厳)などの理解が深まるように取り組んでいる
  評価項目2 第三者による評価の結果公表、情報開示などにより、地域社会に対し、透明性の高い組織となっている 実施状況
評点 A
  標準項目1 第三者による評価の結果公表、情報開示など外部の導入を図り、開かれた組織となるように取り組んでいる
評点 A
  標準項目2 透明性を高めるために、地域の人の目にふれやすい方法(事業者便り・会報など)で地域社会に事業所に関する情報を開示している
  サブカテゴリー2  地域の福祉に役立つ取り組みを行っている
  評価項目1 事業所の機能や福祉の専門性をいかした取り組みがある 実施状況
評点 B
  標準項目1 事業所の機能や専門性は、利用者に支障のない範囲で地域の人に還元している(施設・備品等の開放、個別相談など)
評点 B
  標準項目2 地域の人や関係機関を対象に、事業所の機能や専門性をいかした企画・啓発活動(研修会の開催、講師派遣など)を行っている ×
  評価項目2 ボランティア受け入れに関する基本姿勢を明確にし、体制を確立している 実施状況
評点 B
  標準項目1 ボランティアの受け入れに対する基本姿勢を明示している ×
評点 B
  標準項目2 ボランティアの受け入れ体制を整備している(担当者の配置、手引き書の作成など) ×
評点 B
  標準項目3 ボランティアに利用者のプライバシーの尊重やその他の留意事項などを伝えている
  評価項目3 地域の関係機関との連携を図っている 実施状況
評点 A
  標準項目1 地域の関係機関のネットワーク(事業者連絡会など)に参画している
評点 A
  標準項目2 地域ネットワーク内での共通課題について、協働して取り組めるような体制を整えている
講評
一人ひとりを大切に保育していくことを日々確認

 職員が守るべき一人ひとりの子どもの尊厳については、職員会議や日々の打ち合わせにおいて話し合われています。職員のアンケートの結果からも全員取り組んでいるとの回答でした。また、保護者と取り交わす「保育契約書」のなかに、個人情報の取り組みにおいて保育園の姿勢が書かれています。今後はさらに、守るべき法や規範、倫理等について、整理したシートや見やすい簡便なファイルを作成しておくとよいでしょう。

毎年実施している第三者評価

 当施設は毎年のように第三者評価を受審しています。そして、改善すべき点を発見し、よりよい保育環境づくりをめざしているとのことです。こういった積極的な考え方は大変すばらしいことです。そして、この第三者評価結果を地域の人たちに公表していき、より開かれた施設にしています。また、当施設の配布物を役所に提出したり、町内会での行事に参加したりして出来るだけ透明性を図るようにしています。

今後必要なボランティア受け入れマニュアルの作成

 当施設は定員15名のこじんまりした規模で、室内もその定員に見合ったスペースしかありません。従って、色々な方の好意によるボランティアの申し出も受け入れるにはなかなか難しいものがあります。しかし、場合によってはボランティアの方の力を必要とすることもありますので、その際は口頭で守秘義務や当施設内での諸注意については、職員会議で話し合っています。今後は、口頭だけでなくボランティアや実習生の受け入れマニュアルを完備しておくとなおよいでしょう。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー3  利用者意向や地域・事業環境の把握と活用
  サブカテゴリー1  利用者意向や地域・事業環境に関する情報を収集・活用している
  評価項目1 利用者一人ひとりの意向(意見・要望・苦情)を多様な方法で把握し、迅速に対応している(苦情解決制度を含む) 実施状況
評点 B
  標準項目1 苦情解決制度を利用できることや事業者以外の相談先を遠慮なく利用できることを、利用者に伝えている ×
評点 B
  標準項目2 利用者一人ひとりの意見・要望・苦情に対する解決に取り組んでいる
  評価項目2 利用者意向の集約・分析とサービス向上への活用に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 利用者アンケートなど、事業所側からの働きかけにより利用者の意向を把握することに取り組んでいる
評点 A
  標準項目2 事業者が把握している利用者の意向を取りまとめ、利用者から見たサービスの現状・問題を把握している
評点 A
  標準項目3 利用者の意向をサービス向上につなげることに取り組んでいる
  評価項目3 地域・事業環境に関する情報を収集し、状況を把握・分析している 実施状況
評点 A
  標準項目1 地域の福祉ニーズの収集(地域での聞き取り、地域懇談会など)に取り組んでいる
評点 A
  標準項目2 福祉事業全体の動向(行政や業界などの動き)の収集に取り組んでいる
評点 A
  標準項目3 事業所としての今後のあり方の参考になるように、地域の福祉ニーズや福祉事業全体の動向を整理・分析している
講評
第三者委員を含む苦情システムの理解の徹底

 保護者の要望や意見については、小規模の施設ですので、それこそこまめに聞くこともできます。また、保護者も意見や要望については園長や職員に言いやすいとのことでした。事実、保護者のアンケートにも多数保護者が同様の感想でした。また、ご意見箱は玄関に設置されていますので、口頭で言いづらい保護者にもしっかり対応しています。苦情システムにおける第三者委員については、最近決定しましたの、これから保護者に周知ていくとのことです。今後、周知徹底の取り組みを期待します。

アンケートや個人面談をとおして要望を聞く取り組み

 保護者がどんなことを希望しているかについて年一回アンケートを実施しています。そのなかで、実行できるものは迅速に取り組むようにしています。また、個人面談も実施して保護者の要望を聞いています。直近の要望のなかでは、保育中の子どもの様子を自然な形で参観したいという声がありましたので、建物の外から見るようなスタイルをとりました。

3歳未満児の受け入れ要望の強い地域事情への取り組み

 周辺の地域の福祉ニーズはやはり低年齢(3歳未満児)の入所施設の不足があります。当コアラハウスは0、1歳児だけの15名の小規模な施設ですのできめ細かな保育はできますが、地域全体のニーズに十分に対応しているとは言いがたい状況にあります。そういった背景を受けて、定員受け入れの柔軟な対応や今後の定員枠の拡大等について役所の方たちと話しあったり要望書を提出したりしています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー4  計画の策定と着実な実行
  サブカテゴリー1  実践的な課題・計画策定に取り組んでいる
  評価項目1 取り組み期間に応じた課題・計画を策定している 実施状況
評点 A
  標準項目1 理念・ビジョンの実現に向けた中・長期計画を策定している
評点 A
  標準項目2 年度単位の計画を策定している
評点 A
  標準項目3 短期の活動についても、計画的(担当者・スケジュールの設定など)に取り組んでいる
  評価項目2 多角的な視点から課題を把握し、計画を策定している 実施状況
評点 A
  標準項目1 課題の明確化、計画策定の時期や手順があらかじめ決まっている
評点 A
  標準項目2 課題の明確化、計画の策定にあたり、現場の意向を反映できるようにしている
評点 A
  標準項目3 計画は、サービスの現状(利用者意向、地域の福祉ニーズや事業環境など)を踏まえて策定している
評点 A
  標準項目4 計画は、想定されるリスク(利用者への影響、職員への業務負担、必要経費の増大など)を踏まえて策定している
  評価項目3 着実な計画の実行に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 計画推進の方法(体制、職員の役割や活動内容など)を明示している
評点 A
  標準項目2 計画推進にあたり、より高い成果が得られるように事業所内外の先進事例・失敗事例を参考にするなどの取り組みを行っている
評点 A
  標準項目3 計画推進にあたり、目指す目標と達成度合いを図る指標を明示している
評点 A
  標準項目4 計画推進にあたり、進捗状況を確認し(半期・月単位など)、必要に応じて見直しをしながら取り組んでいる
  サブカテゴリー2  利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる
  評価項目1 利用者の安全の確保・向上に計画的に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 利用者の安全の確保・向上を図るため、関係機関との連携や事業所内の役割分担を明示している
評点 A
  標準項目2 発生した事故や事故につながりやすい事例などをもとに、再発防止・予防対策を策定している
評点 A
  標準項目3 再発防止・予防対策の実践に向けて、職員、利用者、関係機関などに具体的な活動内容が伝わっている
講評
定員拡大へ向けての中、長期計画

 「働く親に代わって家庭的な雰囲気で世話をする」という保育理念のもとに温かい雰囲気の中で保育をしています。現在は定員15名の施設ですが、働く親の増加のもとには、地域での福祉対応が十分に出来なくなりつつあります。そこで中・長期的には数年前から定員枠の拡大を計画してきています。そのためにはハードとしての施設の拡充も必要ですので、ハード・ソフトともにどうすればよいかについて取り組んでいます。

コアラハウス独自の保育士の役割分担

 単年度計画については毎年4月に職員会議で報告しています。また、職員それぞれが役割を分担し、年度初めから実行にうつしています。具体的には、年度の終わりに保護者に渡す子どものアルバム作成係りや毎月のお誕生カードの作成係りや壁面装飾係り等です。収容人数の把握については前年実績を踏まえ予想をたて、それにあわせたパートの増員計画なども主任や園長を中心に話し合っています。

フィードバックシートの有効的な活用

 毎日のように近所の公園にお散歩に出かけますので、安全には特に注意しています。具体的には、公園までの道路においては交通事故のないように、多くの職員が出来るだけ帯同します。また、公園においても、それぞれの職員が常に子どもたちに注意をはらっています。また、散歩にかぎらず、フィードバックシートを作成して、食事どきや室内においてのヒヤリハットする場面設定においての状況や応急処置のとり方、保護者対応等を記録するようにしています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー5  職員と組織の能力向上
  サブカテゴリー1  事業所が目指している経営・サービスを実現する人材の確保・育成に取り組んでいる
  評価項目1 事業所にとって必要な人材構成にしている 実施状況
評点 B
  標準項目1 事業所の人事制度に関する方針(人材像、職員育成・評価の考え方)を明示している ×
評点 B
  標準項目2 事業所が必要とする人材を踏まえた採用を行っている
評点 B
  標準項目3 適材適所の人員配置に取り組んでいる
  評価項目2 職員の質の向上に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 職員一人ひとりの能力向上に関する希望を把握している
評点 A
  標準項目2 職員一人ひとりの職務能力に応じた、個人別の育成(研修)計画を策定している
評点 A
  標準項目3 個人別の育成(研修)計画を踏まえ、OJTや研修を行っている
評点 A
  標準項目4 職員が研修に参加しやすいように、勤務日程を調整している
評点 A
  標準項目5 職員の研修成果を確認し(研修時・研修直後・研修数ヶ月後など)、研修が本人の育成に役立ったかを確認している
  サブカテゴリー2  職員一人ひとりと組織力の発揮に取り組んでいる
  評価項目1 職員一人ひとりの主体的な判断・行動と組織としての学びに取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 職員の判断で実施可能な範囲と、それを超えた場合の対応方法を明示している
評点 A
  標準項目2 職員一人ひとりの日頃の気づきや工夫について、互いに学ぶことに取り組んでいる
評点 A
  標準項目3 職員一人ひとりの研修成果を、レポートや発表等で共有化に取り組んでいる
  評価項目2 職員のやる気向上に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 事業所の特性を踏まえ、職員の育成・評価・報酬(賃金、昇進・昇格、賞賛など)が連動した人材マネジメントを行っている
評点 A
  標準項目2 就業状況(勤務時間や休暇取得、疲労・ストレスなど)を把握し、改善に取り組んでいる
評点 A
  標準項目3 職員の意識を把握し、やる気と働きがいの向上に取り組んでいる
評点 A
  標準項目4 福利厚生制度の充実に取り組んでいる
講評
やはり必要な客観的な人事考課表の策定

 現在0歳児が3名、1歳児が12名在籍しています。それに対して職員は園長、調理師を含め7名います。認証保育所としてはかなり手厚い職員人数になっています。これは園長の、低年齢児の保育は家庭のぬくもりを感じさせる温かく、きめ細かい対応が大事という信念からのことです。そして、職員が入職する際には適材適所を考え詳しく指導しています。しかし、それぞれの職員の評価に対する考え方の書式がまだありません。今後は家族的な連帯感はわかりますが、同時に客観的な人事考課表も作成しておくことを望みます。

勤務シフトの工夫で園外研修の参加

 園長や主任が中心になって職場内の指導を行っています。少人数の職場なので、それぞれの職員がどんなことをしているのかがはっきりわかり、仕事を覚えやすい状況にあります。また、毎日の朝礼で、気がついた点は園長からのアドバイスがあります。園外の研修にも時間の許すかぎり参加するようにしています。園外の研修参加の場合は早番にあたるように按配して直帰できるような勤務シフトの工夫をしています。

常に気づいた時点での問題解決の話し合い

 職員が判断に迷うような場合は、主任や園長が対応するようになっています。また、種々の判断が的確にできるように次代の主任を養成するようにしています。保育の中の色々な出来事については、その問題を解決する必要に迫られたときは、気づいた時点でその都度、園長や主任をまじえ解決方法を話し合っています。さらに、直近の職員会議で解決策を全員で確認しあい、記録しています。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー7  情報の保護・共有
  サブカテゴリー1  情報の保護・共有に取り組んでいる
  評価項目1 事業所が蓄積している経営に関する情報の保護・共有に取り組んでいる 実施状況
評点 A
  標準項目1 情報の重要性や機密性を踏まえ、アクセス権限を設定している
評点 A
  標準項目2 収集した情報は、必要な人が必要なときに活用できるように整理・保管している
評点 A
  標準項目3 保管している情報の状況を把握し、使いやすいように更新している
  評価項目2 個人情報は、「個人情報保護法」の趣旨を踏まえて保護・共有している 実施状況
評点 B
  標準項目1 事業所で扱っている個人情報の利用目的を明示している
評点 B
  標準項目2 個人情報の保護に関する規定を明示している
評点 B
  標準項目3 開示請求に対する対応方法を明示している ×
評点 B
  標準項目4 個人情報の保護について職員(実習生やボランティアを含む)が理解し行動できるための取り組みを行っている
講評
適切な取り扱いを実施している重要な書類

 個人の児童票やその他の個人別書類については重要書類の範疇でとらえ、鍵のある保管庫に収納しています。職員が必要なときは園長の許可のもとに取り出します。また、コアラハウスの園規則において、文書の取り扱いの章で、文書の整理、保管の方法、非常災害時の持ち出し等についての記載があります。

個人情報全般にわたる簡便なマニュアルの再構築

 個人情報の取り扱いについては、入所時の「保育契約書」のなかにはっきりと記載されています。また、職員間においてもその都度話し合い、注意を喚起しあっています。ただ、開示についての説明はしていますが、開示の方法については明示されていません。今ある個人情報について、利用目的、保護規定、開示請求に対する方法、園外の来訪者(実習生やボランティア等)への取り組みといった、項目別に再整理や補完をして簡便なマニュアルを作成されることを望みます。


※実施あり:、実施なし:×、非該当:-  
カテゴリー8  カテゴリー1~7に関する活動成果
  サブカテゴリー1  前年度と比べ、事業所の方向性の明確化や関係者への周知、地域・社会への責任の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー1:「リーダーシップと意思決定」
・カテゴリー2:「経営における社会的責任」
・カテゴリー4:「計画の策定と着実な実行」
評点 A
  サブカテゴリー2  前年度と比べ、職員と組織の能力の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー5:「職員と組織の能力向上」
評点 A
  サブカテゴリー3  前年度と比べ、福祉サービス提供プロセスや情報保護・共有の面において向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、以下のカテゴリーで評価される部分について、改善を行い成果が上がっている
・カテゴリー6:「サービス提供のプロセス」
・カテゴリー7:「情報の保護・共有」
評点 A
  サブカテゴリー4  事業所の財政等において向上している
  評価項目1 財政状態や収支バランスの改善へ向けた計画的かつ主体的な取り組みにより成果が上がっている
評点 A
  サブカテゴリー5  前年度と比べ、利用者満足や利用者意向の把握等の面で向上している
  評価項目1 前年度(比較困難な場合は可能な期間で)と比べて、利用者満足や以下のカテゴリーで評価される部分において改善傾向を示している
・カテゴリー3:「利用者意向や地域・事業環境などの把握と活用」
評点 A

Ⅵ サービス提供のプロセス項目(カテゴリー6)

カテゴリー6 サービス提供のプロセス
  サブカテゴリー1 サービス情報の提供
  評価項目1 保護者等に対してサービスの情報を提供している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 保護者の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている
  標準項目2 事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している
  標準項目3 保護者の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
  標準項目4 事業所のサービス利用が困難な場合には、理由を説明したうえで、他の相談先紹介など必要な対応をしている
講評
分かりやすく工夫された入園のしおり

 保育園についての情報は、入園のしおりに記載されています。しおりには、沿革、目標、ねがい、付近図・お散歩マップ、要綱、持ち物、健康について、食事について、一日の過ごし方、年間行事、見取り図、避難について、加入保険、料金表、が明記されています。目標やねがいからは、保育園の理念や基本方針が伺えます。持ち物については、具体的にわかりやすく、説明されています。健康・食事については、どのような取り組みがされているか記載されています。一日の過ごし方は円グラフで示され、見やすい工夫がされています。

保護者の希望に添った保育園見学

 見学を希望される保護者については、基本的には保育の様子を見学でき、ゆっくり話しができる時間を設定していて、日程は保護者の要望に沿っています。保護者の都合や要望によっては、時間を変更するなど、柔軟な姿勢で対応しています。説明する際には、しおりを用いて保育についての詳しい説明は勿論、土曜日だけは別料金になること、など保護者の金銭的負担についても伝えています。保護者にとっての大切な子どもをあずかる、という強い責任感と使命から、見学や説明の際には園長または主任が対応するように決められています。


  サブカテゴリー2 サービスの開始・終了時の対応
  評価項目1 サービスの開始にあたり保護者に説明し、同意を得ている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を保護者の状況に応じて説明している
  標準項目2 サービス内容や利用者負担金等について、保護者の同意を得ている
  標準項目3 サービスに関する説明の際に、保護者の意向を確認し、記録化している
  評価項目2 サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 サービス開始時に、子どもの支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している
  標準項目2 利用開始直後には、子どもの不安やストレスを軽減するよう配慮している
  標準項目3 サービス利用前の生活をふまえた支援をしている
  標準項目4 サービスの終了時(就学を除く)には、子どもや保護者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援をしている
講評
個人の情報を把握できる児童票

 入園時に記載する児童票は、個別に配慮すべきことなどが盛り込まれています。家庭での習慣、既往歴や使用しているミルクの種類、母乳を使用するか、オムツに関すること、お尻拭きの素材、などが細かく記載されてます。更に面接の記録も同じファイルに綴じられていて、保育士が必要時にすぐにまとめて目を通すことができるようになっています。情報が変更された場合も、その都度、更新するように徹底されていて、記録に漏れがないよう配慮されています。

慣れ保育でスムーズに保育園を利用できる環境作り

 利用を始める際には、慣れ保育を行うことで保護者や子どものストレス、不安の軽減に努めています。できれば1週間以上、はじめは2時間程度から行うことが望ましいと考えていますが、保護者の都合にあわせて慣れ保育の期間も柔軟に対応しています。子どもが家庭で使用しているぬいぐるみ等、落ち着けるものがある場合には、それを持ち込むことも可能です。母乳で育てている子どもについては可能な範囲で、家庭でも母乳を哺乳びんで飲むことに慣れるように、入園前からはたらきかけています。

卒園後の進路に配慮した面談の設定

 保育対象が0~1歳児のため、卒園時には次に通う保育園が決まっていなければなりません。そのため、1歳児の11月に行われる面談では進路について、しっかり説明を行います。具体的には、公立園の入園申し込み時期などについて、忘れずに申し込みをするように、全員に確実に伝えています。面談には、園長のほか、主任またはベテラン保育士が同席するようになっていて、保護者の思いや要望を受け止めるようにしてます。


  サブカテゴリー3 個別状況に応じた計画策定・記録
  評価項目1 必要に応じて、定められた手順に従ってアセスメントを行い、子どもの課題を個別のサービス場面ごとに明示している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子どもの心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し把握している
  標準項目2 子どもや保護者のニーズや課題を明示する手続きを定め、記録している
  標準項目3 アセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  評価項目2 必要に応じて、子どもの様子や保護者の希望、関係者の意見を取り入れた個別のサービス計画を作成している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 計画は、子どもの様子や保護者の希望を尊重して作成、見直しをしている
  標準項目2 計画を保護者にわかりやすく説明し、同意を得ている
  標準項目3 計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している
  標準項目4 計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  評価項目3 必要に応じて、子どもに関する記録が行われ、管理体制を確立している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子ども一人ひとりに関する情報を過不足なく記載するしくみがある
  標準項目2 計画に沿った具体的な支援内容と、その結果子どもの状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  評価項目4 子どもの状況等に関する情報を職員間で共有化している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している
  標準項目2 申し送り・引継ぎ等により、子どもに変化があった場合の情報を職員間で共有化している
講評
保護者との緊密なコミュニケーション

 子どもの家庭での様子、保護者の意向、保育園での生活の様子は、連絡帳でのやりとり、口頭で保護者に伝えるようにしています。送迎時に保護者に対応するのは、登園時は早番保育士、降園時は(早番保育士がいる時間でも必ず)遅番保育士、と決まっていて、責任感を持って意識的に保護者とコミュニケーションを図っています。クラス分けはされていないので担任制をとっていませんが、その分、保育士全員で全ての子どもの保育にあたるという環境が整えられています。

保護者からの要望に対応する柔軟な姿勢

 連絡帳や日々のやり取りの中からあがってきた保護者の要望は、すぐに実現できる事柄についてはすぐに対応する柔軟性があります。その際には、きちんと連絡帳に返答をした上で口頭でも伝え、保育士同士が情報を共有するために、翌日の朝礼で周知しています。連絡帳は複写式なので、保育園にも保管されます。その情報は必要時には、児童票に反映されるようになっています。

フィードバックされた保育を反映した保育計画

 サービス計画は年間保育計画にのっとって立案されています。毎月、その月の保育の内容を記録し、それを振り返って評価・反省を行います。それをもとに翌月の保育の内容を計画します。この計画は一人の子どもについて特定の保育士が、1年間継続して行っています。一人の保育士が立案した計画は、職員会議で発表され、他保育士や園長も目を通し、必要ならば修正を行い、承認されるしくみができています。


  サブカテゴリー4 サービスの実施
  評価項目1 子どもの発達を促すための保育を行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子ども一人ひとりの発達の過程や生活環境などにより子どもの全体的な姿を把握している
  標準項目2 子どもの自主性、自発性を尊重し、遊び込める時間の配慮をしている
  標準項目3 多様な表現活動や園外活動を計画している
  標準項目4 文化や習慣の違いなどを認め、互いを尊重する心を育てる工夫をしている
  標準項目5 障害のある子どもの保育にあたっては、一人ひとりの障害の種類、特性に応じた保育ができるように配慮している
講評
保育目標を実践する外遊び

 午前中に外遊びの時間を設けていて、近くの公園に出かけています。公園内では、子どもは自由にのびのびと遊んでいます。付き添う保育士の人数が多いため、子どもが公園内を自由に遊びまわっても、充分に目が行き届き、安全も確保できています。外遊びを通じて、子どもの発達を促す保育が実践されています。そのことは、保育園の目標の一つである「外でたくさん遊んで丈夫な体を作る」ことに繋がっています。室内で遊ぶ場合にも、スペースを有効に使って遊び込めるよう工夫しています。

子どもの情緒を育む保育士の支援

 子ども一人ひとりの発達過程や家庭環境は、保護者と密に連絡をとることで把握しており、その情報は児童票に反映させています。室内の掲示物は2ヶ月ごとに季節感を出しながら担当者が作成しています。手作りの壁面装飾は子どもの豊かな情緒を育んでいます。外遊びの際にセミの抜け殻を見付けたり、落ち葉を拾ったりして、そこに保育士が関わりながら子どもの表現活動を促しています。

子どもや保護者の状況に応じた保育

 以前、外国籍の子どもを受け入れたことがありました。生活習慣の違いはありましたが、子どもの状態や保育園での生活をきちんと説明し、積極的にコミュニケーションを図ることで、保護者の理解を得ることができました。国籍を問わず、生活習慣や家庭での方針については、保護者から充分な聞き取りを行い、できる限り細かく対応しています。そこで得た情報は、保育日誌や児童票、職員会議で共有化をはかり、保育士が同じ姿勢で子どもの発達を促す保育を実践できるようにしています。

  評価項目2 栄養バランスを考慮したうえで、おいしい食事を出している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 メニューや味付けなどに工夫を凝らしている
  標準項目2 子どもの状態にあった椅子・テーブル等を用意している
  標準項目3 食物アレルギーや文化・習慣の違いなど、個別に配慮した食事を提供している
  標準項目4 快適に食事ができるように環境面でも配慮をしている
  標準項目5 【0歳児を受け入れている保育所のみ】 乳児の授乳や食事に関しては、乳児一人ひとりの状況やリズムに合わせて行っている
講評
子どもの成長に合わせた、いろどり良い食事

 0~1歳の子どもの食事は、ミルク・冷凍母乳、離乳食など、成長の過程で提供する食事内容は変わります。それぞれの子どもに適した食事を、調理師が栄養バランスを考えながら工夫して、いろどり良く仕上げています。昼食を摂る場所は調理場のすぐ横にあるため、調理師は子どもの食事をしてる様子を把握でき、翌日からの調理に反映させることができます。保育園の目標の一つに「好き嫌いなく何でも食べられるようにする」がありますが、食べ方に偏りのある子どもには、保育士がバランス良くまんべんなく摂取できるように、声をかけ介助しています。

子どものペースに合わせた食事の介助

 子どもの体型に合わせて、椅子が選択できるようになっています。しっかり姿勢を保つことが難しい場合には、背中を包み込み姿勢を安定させられる椅子を使用しています。子どもの食事をするペースに個人差がありますが、保育士はできる限り自力で摂取するよう促し、子どものペースを崩さず介助しています。介助する際に、中腰で子どもに接している保育士の様子が見受けられましたが、保育士一人ひとりは、子どもが落ち着いて食事をするための環境を構成する一員であることを忘れずに、落ち着いた姿勢で介助を行うことが必要です。

家庭と連携をとって進める離乳食

 ミルクや離乳食のすすめ方に関しては、連絡帳や個人面談などを行い家庭と連携をとりながらすすめています。いずれの場合も、まず家庭から始めて、慣れたら保育園でも行うようにしています。アレルギーを持つ子どもは現在はいませんが、以前アレルギーを持つ子どもがいた際には代替食で対応していました。大きなアレルギー症状を出さないために、園長が買い物をして個別に用意した食品を、調理師がダブルチェックを行い提供し、ミスのないよう徹底して取り組んでいました。

  評価項目3 子どもが心身の健康を回復・維持するための支援を行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子どもの健康状態を定期的に記録し、把握している
  標準項目2 乳幼児突然死症候群(SIDS)、感染症等を予防をするしくみがある
  標準項目3 医療的なケアが必要な子どもに対し、支援できる体制を確保している
  標準項目4 保護者に対して感染症や乳幼児突然死症候群(SIDS)等に関する情報を提供し、予防に努めている
講評
子どもの健康状態を把握、連絡するしくみ

 子どもの既往歴については、入園時に聞き取り調査を行い、児童票に記載されます。子ども特有の、熱性けいれんについては、必ず罹ったことがあるか確認しています。年間2回、定期健診が行われますが、結果は連絡帳で保護者にフィードバックされます。保育中に発熱があった場合には、37℃台で一度保護者に連絡を入れ、解熱せず38℃を超える際には迎えに来てもらうようにしています。急な症状変化や怪我に対しては、まず園医に相談し、その後の対応について指示を仰ぐようにしています。

徹底した睡眠時のチェック体制

 乳幼児突然死症候群(SIDS)については、入園時に口頭で説明しています。日誌には「午睡チェック」の欄が設けられ、15分に1回、子どもの口元に手をかざす方法をとっています。欄には時間・チェックした保育士のサインが記入されます。それ以外の時間に睡眠をとった子どもに関しては、別枠を設けて、午睡と同様のチェックを行っています。

しっかりまとめられた感染症対策

 感染症を起こさないよう、拡大させないように、保育士自身の衛生管理も徹底しています。区の研修で学んだ衛生に関する知識などは、職員会議などで共有化しています。手洗いマニュアルにのっとって、タオルではなくペーパータオルを使用したり、子どもが嘔吐した場合の対応については、子どもの症状を把握すると同時に、吐物が感染源とならないように処理しています。感染症や衛生に関するマニュアルや区からのパンフレットは、一ヶ所にまとめられ、見やすいよう管理されています。

  評価項目4 園内の生活が、子どもたちにとって楽しく快適なものになる工夫を行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子どもが保育所の生活を楽しめる工夫をしている(誕生会、季節の行事など)
  標準項目2 園内は快適で落ち着ける環境・空間にしている
  標準項目3 お昼寝は子どもの状況に合わせる工夫をしている
講評
保護者も楽しみにしているクリスマス行事

 年間を通して七夕、町内のお祭りに参加、遠足、クリスマス会、豆まき、ひな祭り、と行事が行われています。中でも、クリスマス会は保護者が参加できる行事で、子どもがダンスや楽器の発表をして、親子ゲームも行われます。衣装も保育士の手作りのアンパンマンなどをモチーフにした、可愛らしい衣装を身につけ、ダンスや楽器はリハーサルを繰り返し、当日を迎えるため、毎年保護者も楽しみにしているようです。サンタクロースからのプレゼントと親子でサンタクロースと一緒に写真撮影もあり、保育園を代表する行事になっています。

季節感ある手作りの室内掲示物

 室内の壁面には保育士の手作りの、季節ごとの掲示物が飾られます。天井からも動物や植物の切り抜きが飾られています。壁画展示の担当は年度初めに、担当者2人が決められ、担当者が責任を持って2ヶ月ごとに変えています。子どもの活動範囲内で、棚などがある場合には、カバーをつけることで安全面に配慮しています。今後限られたスペースの最大限の活用に期待します。

バランスのとれた遊びと睡眠

 子どもたちは午前中に十分に遊び込んでいるため、午睡の際なかなか寝付けないというようなことは、ほとんどありません。同様に、時間前に目が覚めてしまう子どももほとんどいません。子守唄のほかに今月の歌が決められていて、園長をはじめ保育士が歌を使って午睡を促しています。背中をトントン叩く際、今まで以上にしやさしく叩くと良いのではないでしょうか。子どもによっては、前日に充分な睡眠がとれていない場合には、午前の外遊びの前に少しでも休める時間を確保するなど工夫して、保育園での生活を楽しめるように配慮されています。

  評価項目5 保育所と家庭との交流・連携を緊密に行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 保護者などが常時参観できるしくみがある
  標準項目2 便り、クラス別保護者会などを活用し、子どもの保育所での生活ぶりを家庭に紹介している
  標準項目3 保護者の事情に応じて、柔軟な対応をしている
  標準項目4 保護者が保育所の行事などに参加しやすい工夫を行っている
  標準項目5 保護者からの相談に応じる体制を整えている
講評
保護者の希望に添った参観

 保護者の参観に関しては、希望に沿うように対応しています。時間帯の希望や、場合によっては、外から参観したいという希望にも、あらかじめ時間を確認した上で柔軟に対応しています。お迎えの際に、以前は保育士が入り口まで子どもを連れて行っていましたが、少しでも室内遊びや保育園での生活を参観したいという希望の保護者には、保育室まで迎えに来てもらい子どもの様子が分かるようにしています。連絡帳に書ききれない生活の様子など、帰りには必ず一言添える気配りがなされています。

スムーズに運営できる保護者会の工夫

 保護者会は、毎年6月と12月に行われます。保護者が参加しやすいように、土曜日に行うよう配慮されています。6月の保護者会では保育士や保護者の自己紹介などを行い、保護者同士の顔見知りの関係をつくっておきます。入園後間もない時期なので、子どもの遊んでいる様子の写真などを見せたり、普段行っている手遊びを紹介したりします。12月の保護者会は、クリスマス会の後に行われますが、6月に保護者同士が顔を合わせているので、クリスマス会も保護者の交流の深まる場になり、その後の保護者会もスムーズです。

保護者からの評価も高い保育士の姿勢

 保育園では、保護者の要望にできるかぎり応えるように取り組んでいます。家庭での習慣を尊重するために、面談や積極的なコミュニケーションを行い、できる限り保護者の事情を汲むような配慮がなされています。そのことは利用者調査から、保育士は保護者の考えを聞く姿勢があることを全員の保護者が認めています。要望や不満の言いやすさについても70%の保護者が言いやすいと感じています。

  評価項目6 虐待防止の取り組みや育児困難家庭への支援を行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 虐待防止や育児困難家庭への支援に向けて、職員の勉強会・研修会を実施し理解を深めている
  標準項目2 職員が、虐待を受けている疑いのある子どもの情報を得たときや虐待の事実を把握をした際には、組織としての速やかな対応を決定する体制を整えている
  標準項目3 虐待を受けている疑いのある子どもと保護者の情報は、児童相談所、子ども家庭支援センターなど関係機関に照会、通告を行い、その後も連携できるような体制を整えている
  標準項目4 子どもの発達や育児などについて、懇談会や勉強会を開催し、保護者との共通認識を得る取り組みを行っている
講評
虐待につながる変化を見逃さない観察

 虐待防止については、区などが主催する研修に参加し、それを職員会議などで共有化しています。それをもとに、保育園独自のマニュアルを作成しました。虐待やその疑いがある場合には、どのように行動するのかの流れや、行政への連絡先などが明記されています。いつもより少し元気がない、など日常のちょっとした変化も見逃さないよう、保育士は普段からあらゆる視点で子どもを観察するようにしてます。

虐待防止のマニュアル作り

 過去に虐待や、育児困難家庭の子どもを一人もあずかったことはありませんが、マニュアルのもとに、毎日の保育の中で着替えをする時など、どのタイミングで特にしっかり観察すべきかを把握しています。今後も、そのような子どもが出ないことを願いつつも、組織として虐待防止や育児困難家庭に対応するしくみを整えています。

  評価項目7 地域との連携のもとに子どもの生活の幅を広げるための取り組みを行っている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 保護者が要望する地域の情報を利用しやすいかたちで提供している
  標準項目2 保育所の活動や行事に地域の人の参加を呼びかける等、子どもが職員以外の人と交流できる機会を確保している
講評
保護者に提供する地域の情報

 仕事を持っている保護者は、地域の情報収集に苦労することもありますが、保育園では福祉事務所のお知らせ・地域のお祭りのパンフレット・催しもののチラシなどを配布しています。また杉並区では、子育て支援券という区内で子どもを持つ保護者に配られる券があるので、その券で参加できるイベントや水泳教室、音楽会、絵本の読み聞かせ、もちつき大会などの情報も提供しています。

地域との交流の場となっている外遊び

 外遊びの際には、他園の子どもと公園で会うこともありますが、その際には一緒に公園遊びを楽しむようにしています。公園は、地域の方も利用するので、時には犬を連れて散歩に来る方もいますが、子どもたちはきちんと挨拶をし、犬に近寄ったり興味深く眺めたり、地域の方と日常的に交流している様子が伺えました。公園までの往復でも、地域の方と笑顔で挨拶をしていました。


  サブカテゴリー5 プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
  評価項目1 子どものプライバシー保護を徹底している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 子どもに関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、保護者の同意を得るようにしている
  標準項目2 子どもの羞恥心に配慮した支援を行っている
  評価項目2 サービスの実施にあたり、子どもの権利を守り、個人の意思を尊重している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 日常の保育の中で子ども一人ひとりを尊重している
  標準項目2 子どもの気持ちを傷つけるような職員の言動、放任、虐待、無視等が行われることのないよう、職員が相互に日常の言動を振り返り、組織的に対策を検討し、対応している
  標準項目3 子どもと保護者の価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
講評
子どもを尊重し大切にした保育士の優しい支援

 保育士は常に優しく子どもを尊重した支援を行うことを心掛けています。また、朝礼や職員会議の際に、改めて確認し注意を喚起するように意識してます。保育士同士はコミュニケーションが図れているので、日々、お互いに声をかけあいながら、保育を実践しています。その点に関しては利用者調査からも、子どもが大切にされていると感じている保護者が90%と高い評価を得ています。

家庭での生活習慣を尊重した保育園の生活

 子どもの家庭での生活習慣を尊重するに当たって、保護者からは要望や質問は事前に情報を提示してもらうよう働きかけています。入園に伴って冷凍母乳に移行する子どもに哺乳びんに慣れてもらうこと、オムツは紙オムツでも布オムツでも対応していること、昼食時に使用する食器についても希望があれば提示してます。その上で、できる限りのことは保護者の価値観や家庭での生活習慣を崩さないような、柔軟な対応を行っています。


  サブカテゴリー6 事業所業務の標準化
  評価項目1 手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている 実施状況
  評点 B
  標準項目1 手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている ×
  標準項目2 手引書等は、職員の共通理解が得られるような表現にしている
  標準項目3 提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうかを点検している
  標準項目4 職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  評価項目2 サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている 実施状況
  評点 A
  標準項目1 提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている
  標準項目2 提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や保護者等からの意見や提案、子どもの様子を反映するようにしている
  標準項目3 職員一人ひとりが工夫・改善したサービス事例などをもとに、基本事項や手順等の改善に取り組んでいる
  評価項目3 さまざまな取り組みにより、業務の一定水準を確保している 実施状況
  評点 A
  標準項目1 打ち合わせや会議等の機会を通じて、サービスの基本事項や手順等が職員全体に行き渡るようにしている
  標準項目2 職員が一定レベルの知識や技術を学べるような機会を提供している
  標準項目3 職員全員が、子どもの安全性に配慮した支援ができるようにしている
  標準項目4 職員一人ひとりのサービス提供の方法について、指導者が助言・指導している
  標準項目5 職員は、わからないことが起きた際に、指導者や先輩等に相談し、助言を受けている
講評
保育士が作成し、改定まで手がけるマニュアル

 保育の実施について、細かい手順まで示されたマニュアルがあります。これは毎年4月に改定されるもので、保育士が日々の保育や業務を振り返り、それを改定時には反映させています。もともと保育士が全て作成しているものなので、内容は細部にわたり、充実したものになっています。具体的な保育については、充分記載されていますが、管理面でのマニュアルは、今後充実させていくことが必要だと思われます。

保育士同士で改善案を出し、実行できる環境

 保育士は気づいたことを発言しやすい雰囲気ができています。具体的な例をあげれば、玄関に乳母車が数台置いてあると、場所をとってしまうという問題に関して、乳母車の保管場所を工夫する提案があり、それは現在取り入れられています。またよだれが多い子どもに関して、昼寝時に使用していたよだれかけは安全面から問題があるのではないか、という疑問からよだれかけをせずに昼寝をするよう改善された事例もありました。

研修で得た情報の共有化

 職員の研修は年間4回程度行われ、順番に保育士が参加するように計画されています。研修で得た知識や技術は研修ノートに記載し、職員会議で共有化を図っています。また、職員会議では必要に応じて勉強会も行っています。例えばノロウイルスをはじめとする感染症対策は、1年に一度は確認する機会を設けています。保育士から、学びたいことの希望が挙がる場合もあるので、それを議題に取り上げることもあります。また、新人保育士に対しては、1ヶ月は1人で保育を行わず、先輩保育士の指導を受けることも決まっています。