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評価結果 利用者調査とサービス項目を中心とした評価手法

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令和02年度(2020年度) 認知症対応型共同生活介護【認知症高齢者グループホーム】(介護予防含む)
法人名称
有限会社すみれ
事業所名称
グループホームすみれ
評価機関名称 一般社団法人 アクティブ ケア アンド サポート

第三者評価結果の構成  見たい内容をクリックすると該当部分へジャンプします。

事業者の理念・方針、期待する職員像

理念・方針
事業者が大切にしている考え(事業者の理念・ビジョン・使命など)  人間存在の尊厳を認め合い、自己も他者も相互に尊重され、人間らしい生活を送ることを保障することを基本理念としています。この理念に基づいて、高齢者の福祉のニーズの充足を図りつつ、利用者の自立を助け、生きる価値の追求による自己実現を促します。 
期待する職員像
職員に求めている人材像や役割  認知症状の知識を持ち、利用者と寄り添う事が大切だと思います。また、利用者の話をよく聞く事でその人のニーズに気付くことがあります。利用者と向き合い寄り添う事でたくさんの事を感じて気付けます。職員によって感じ方や気付き方は違うと思います。それぞれが感じたものを共有し合えることを職員に求めます。また、職員も個性があります。認知症ケアの基本は持ちつつも個性を活かせるようにしてもらいたいです。 
職員に期待すること(職員に持って欲しい使命感)  職員一人一人に個性があり、持ち味があります。良い所は伸ばして欲しいと思います。アイデアや考え方、やりたい事等チャレンジして頂きたいと思っています。チームとして支え合い、お互いの気持ちを分かり合えるような、そんな職員になってほしいと期待します。 

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特によいと思う点
  • 定期的な医療従事者の訪問と24時間医療連携体制を整え、利用者の健康維持及び急性期の対応を図っています
  • 医療従事者等多職種の人々が協働するチームケアで利用者や家族に対する継続的な支援、利用者の看取りに取り組んでいます
  • 尊厳を認め合い、自己も他者も相互に尊重され、人間らしい生活を送る基本理念に基づき利用者が伸びやかな暮らしを楽しんでいます
さらなる改善が望まれる点
  • 今までのノウハウを生かし、コロナ禍でもできる楽しい交流を生み出す試みが期待されます
  • ファイルや書類の整理、マニュアルの見直し基準の明確化が望まれます
  • ヒヤリハットを記録する意味を理解し、記録しやすい様式を工夫し活用することが期待されます

事業者が特に力を入れている取り組み 詳細はこちらから

 職員全員が情報共有する仕組みを整え、支援に取り組んでいます

 利用者が主体的に得意分野の活動を行えるよう支援しています

 共同生活の中で利用者の意向を出来るだけ尊重し、快適に暮らせるよう努めています

利用者調査結果詳細はこちらから

調査概要

  • 調査対象: 利用者(本人)調査は、2020年12月9日(木)、場面観察方式により行いました。利用者(家族)調査は、2020年12月現在の利用者総数18人の家族を対象にアンケート方式で行いました。
  • 調査方法:アンケート方式,場面観察方式  
     評価者2人が各フロアにおける利用者の生活場面を設定し、新型コロナ禍のためオンライン方式にて観察しました。家族調査はホームから家族18人へ説明書と調査票を配付の上、記入後評価機関へ郵送する方式で実施し、12月8日(火)に締切り、13人から回答を得ました。
  • 利用者総数: 18人
  • 利用者家族総数(世帯): 18世帯
  • 共通評価項目による調査対象者数: 18人
  • 共通評価項目による調査の有効回答者数: 13人
  • 利用者家族総数に対する回答者割合(%): 72.2%
  • 調査項目: 共通評価項目

場面観察方式の調査結果

調査の視点:「日常生活の場面で利用者が発するサイン(呼びかけ、声なき呼びかけ、まなざし等)とそれに対する職員のかかわり」及び「そのかかわりによる利用者の気持ちの変化」

評価機関としての調査結果

調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
 職員の両側にちらし寿司を混ぜ合わせている利用者と副菜を盛り付けようとしている利用者がいました。混ぜ合わせている利用者が職員にボウルの中のちらし寿司を見せると職員が頷きながら「どうでしょうかね。もう少しでしょうか」と声かけしました。利用者はまた手際よく混ぜ始めました。盛り付けようとしている利用者に職員が盛り付けた一皿を見せると、すぐに盛り付け始めました。職員が「助かります。」と声かけすると2人の利用者が顔を見合わせ、笑顔になりました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
 ちらし寿司の混ぜ具合を尋ねた利用者に、職員は頷く動作と「どうでしょうかね。」と、利用者に決めてもらうような言葉かけをしました。さらに「もう少しでしょうか」と職員の意見を言うことで、利用者は自信を持って混ぜ始め、作業を続けていました。利用者に決めてもらう言葉のかけ方と不安にならないよう職員としての意見を伝えています。利用者の尊厳を傷つけず、自分で決めて行なえたという自信や達成感につながっているように見えました。
 盛り付けをしている利用者は自分で判断することが難しいように見受けられました。利用者に見本を見せることで自信をもって盛り付けに取り組んでいました。2人に労いの言葉をかけることで表情が豊かになりました。利用者の主体性を尊重しつつ、できることとできないことを見極め、できない部分のみ支援を行っています。その人らしさを大切にし、利用者同士が互いに助け合う関係性を保ちながら、生活を継続できるよう支援を行う姿勢を感じ取ることができました。

「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント

 御利用者様同士が協力し生活を営む事で、自主性や協調性や尊厳を保ち合い、其々が自信を持って自己存在の意義を感じながら生きていく「共同生活の場」であり続けられる様に配慮しています。
手を出し過ぎない様に、御利用者様が主体的に動いて下さる様にスタッフは常に意識し支援を行なっています。
 御利用者様は日々の生活動作の中にある達成感の積み重ねが自信に繋がり生きる事に喜びを見い出せている様に感じています。
今後も共同生活介護の場である事を意識しながら支援を行なって行きたいと考えています。
※読み上げソフトをご利用のかたへ
パーセンテージの読みあげは「はい」「どちらともいえない」「いいえ」「無回答」の順番で読み上げられます。
有効回答者数/利用者総数
13/18
1.家族への情報提供はあるか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
2.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか
はい
92%
どちらともいえない
8%
 
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
3.職員の接遇・態度は適切か
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
4.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
5.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか
はい
77%
どちらともいえない
8%
無回答・非該当
15%
 
いいえ:0%
6.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか
はい
100%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%  
無回答・非該当:0%
7.利用者のプライバシーは守られているか
はい
85%
どちらともいえない
8%
無回答・非該当
8%
 
いいえ:0%
8.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか
はい
77%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
8%
 
いいえ:0%
9.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか
はい
77%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
8%
 
いいえ:0%
10.利用者の不満や要望は対応されているか
はい
92%
無回答・非該当
8%
 
どちらともいえない:0%  
いいえ:0%
11.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか
はい
62%
どちらともいえない
15%
無回答・非該当
23%
 
いいえ:0%
評点のレーダーチャートを表示する


サービス分析結果

評価項目の評点

評価項目には、2から6個標準項目が設定され、
その標準項目の内容が実施できている場合は、 実施できていない場合はで表示されます。
  1. サービス情報の提供
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
4/4
  1.利用希望者等に対してサービスの情報を提供している
利用希望者等が入手できる媒体で、事業所の情報を提供している利用希望者等の特性を考慮し、提供する情報の表記や内容をわかりやすいものにしている事業所の情報を、行政や関係機関等に提供している利用希望者等の問い合わせや見学の要望があった場合には、個別の状況に応じて対応している
【講評】詳細はこちら
  • リーフレットでホームの基本的な情報をわかりやすく提供しています
  • ホームの情報を市や市内施設に提供するとともに、市内の福祉情報を入手しています
  • 感染症対策を万全にしたうえで見学を受け入れ実施しています
評点の内容 詳細はこちらから
  2. サービスの開始・終了時の対応
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
7/7
  1.サービスの開始にあたり利用者等に説明し、同意を得ている
サービスの開始にあたり、基本的ルール、重要事項等を利用者の状況に応じて説明しているサービス内容や利用者負担金等について、利用者の同意を得るようにしているサービスに関する説明の際に、利用者や家族等の意向を確認し、記録化している
  2.サービスの開始及び終了の際に、環境変化に対応できるよう支援を行っている
サービス開始時に、利用者の支援に必要な個別事情や要望を決められた書式に記録し、把握している利用開始直後には、利用者の不安やストレスが軽減されるように支援を行っているサービス利用前の生活をふまえた支援を行っているサービスの終了時には、利用者の不安を軽減し、支援の継続性に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 入居時は契約書・重要事項説明書などを読み合わせ、理解を得ることに努めています
  • 利用者の詳細な情報を職員間で共有し、利用開始直後の不安の軽減に取り組んでいます
  • サービスの開始時や終了時には利用者が必要な支援を受けられるよう配慮しています
評点の内容 詳細はこちらから
  3. 個別状況に応じた計画策定・記録
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
10/10
  1.定められた手順に従ってアセスメントを行い、利用者の課題を個別のサービス場面ごとに明示している
利用者の心身状況や生活状況等を、組織が定めた統一した様式によって記録し、把握している利用者一人ひとりのニーズや課題を明示する手続きを定め、記録しているアセスメントの定期的見直しの時期と手順を定めている
  2.利用者等の希望と関係者の意見を取り入れた個別の介護計画を作成している
計画は、利用者の希望を尊重して作成、見直しをしている計画は、見直しの時期・手順等の基準を定めたうえで、必要に応じて見直している計画を緊急に変更する場合のしくみを整備している
  3.利用者に関する記録が行われ、管理体制を確立している
利用者一人ひとりに関する必要な情報を記載するしくみがある計画に沿った具体的な支援内容と、その結果利用者の状態がどのように推移したのかについて具体的に記録している
  4.利用者の状況等に関する情報を職員間で共有化している
計画の内容や個人の記録を、支援を担当する職員すべてが共有し、活用している申し送り・引継ぎ等により、利用者に変化があった場合の情報を職員間で共有化している
【講評】詳細はこちら
  • 利用者の心身状況は「ケアチェック表」に記録し、健康や生活上の課題を抽出しています
  • 「ケアチェック表」を基に施設サービス計画書を作成し、定期的に見直しています
  • 各種記録やグループ連絡網で職員間の情報共有を図っています
評点の内容 詳細はこちらから
  4. サービスの実施
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
23/23
  1.認知症対応型共同生活介護計画に基づいて自立生活が営めるよう支援を行っている
個別の認知症対応型共同生活介護計画に基づいて支援を行っている利用者一人ひとりがその人らしく生活できるよう支援を行っている関係職員が連携をとって、支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 適切な助言から職員の気づきを促し、介護計画書に基づいた支援に努めています
  • 今までの生活環境や習慣を継続し、その人らしく生活できるよう支援しています
  • グループ通信網を活用し、職員間の連携を図っています
  2.利用者の状態に応じて、日常生活に必要なさまざまな作業等を利用者が主体的に行うことができるよう支援を行っている
食事に関する一連の作業等利用者の生活場面では、利用者の主体性と能力を活かして支援を行っている利用者一人ひとりに応じた生活への参加ができるよう工夫をしている利用者の心身の状況に応じて、生活するうえで必要な支援(食事や入浴、排泄等)を行っている各種手続きや買い物等日常生活に必要な事柄について、利用者本人による実施が困難な場合に代行している
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者の得意を生かし、主体的に家事を行えるよう支援を行っています
  • 利用者のできることを増やす努力と、減らさないための支援に努めています
  • 日常生活に必要な買い物や諸手続き等を家族の同意を得て代行しています
  3.利用者の健康を維持するための支援を行っている
利用者の心身の状況に応じた健康管理を行っている日常生活の中で、利用者一人ひとりの状態に応じて身体を動かす取り組みを工夫している服薬管理は誤りがないようチェック体制の強化などしくみを整えている利用者の体調変化時(発作等の急変を含む)に、医療機関等と速やかに連絡できる体制を整えている
【講評】 詳細はこちら
  • 24時間医療機関や訪問看護と連絡体制を確保し、利用者の健康管理に取り組んでいます
  • 生活の中で無理なく身体を動かし体力の維持を図っています
  • 誤薬を防ぐ服薬管理と利用者の急変時の体制を整えています
  4.共同生活が楽しく快適になるよう工夫している
利用者がお互いに関わり合いながら楽しく生活することができるよう支援を行っている事業所での生活は、他の利用者への迷惑や健康面に影響を及ぼさない範囲で、利用者の意思が尊重されている居室や食堂などの共用スペースは、利用者の安全性や快適性に配慮したものとなっている
【講評】 詳細はこちら
  • 利用者同士の人間関係を観察し、互いに関わりがもてるよう配慮しています
  • 出来るだけ決めごとを作らず、利用者の意向を尊重する取り組みをしています
  • 感染症予防、安全性や快適性に配慮し、利用者が自由に過ごせるよう配慮しています
  5.事業所と家族等との交流・連携を図っている
家族や利用者の意向を考慮して、家族等が参加できる事業所の行事を実施している利用者の日常の様子を定期的に家族に知らせている家族等が事業所等に対し、意見や要望を表せる機会を設け、それらを活かした支援を行っている重度化した場合や終末期に備え、あらかじめ本人や家族等と話し合い、事業所でできることを説明しながら、方針を共有している
【講評】 詳細はこちら
  • 新型コロナ禍のため家族参加行事は中止、多様な媒体で利用者の様子を知らせています
  • 利用者のより良い生活を目指し、家族の意見、要望を真摯に受けとめるようにしています
  • 重度化した場合は利用者や家族の同意を得て医療連携体制で看取り介護を行っています
  6.利用者が地域で暮らし続けるため、地域と連携して支援を行っている
地域の情報等を収集し、利用者の状況に応じて提供している利用者が地域のさまざまな資源を利用するための支援を行っている利用者が地域とつながりながら暮らし続けられるよう、事業所が利用者と共に地域の一員として日常的に交流している運営推進会議で話し合われた意見を活かして支援を行っている区市町村や地域包括支援センターと日頃から連絡を取り、協力関係を築きながら支援を行っている
【講評】 詳細はこちら
  • 新型コロナ禍で地域イベントが中止になるなど、外出の楽しみが制限されています
  • 媒体などを工夫し、子どもと交流する取り組みが期待されます
  • 運営推進会議等の意見を支援に生かし、地域との協力体制の強化に取り組んでいます
  評点の内容 詳細はこちらから
  5. プライバシーの保護等個人の尊厳の尊重
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.利用者のプライバシー保護を徹底している
利用者に関する情報(事項)を外部とやりとりする必要が生じた場合には、利用者の同意を得るようにしている個人の所有物や個人宛文書の取り扱い、利用者のプライベートな空間への出入り等、日常の支援の中で、利用者のプライバシーに配慮した支援を行っている利用者の羞恥心に配慮した支援を行っている
  2.サービスの実施にあたり、利用者の権利を守り、個人の意思を尊重している
日常の支援にあたっては、個人の意思を尊重している(利用者が「ノー」と言える機会を設けている)利用者一人ひとりの価値観や生活習慣に配慮した支援を行っている
【講評】詳細はこちら
  • 個人情報の利用目的を明記し、利用者や家族の同意を得ています
  • プライバシーは尊厳、自分にならどうして欲しいかを常に考えて支援に努めています
  • 選択や拒否ができる声かけを行い、その人らしい生活が継続できる支援を行っています
評点の内容 詳細はこちらから
  6. 事業所業務の標準化
サブカテゴリーごとの
標準項目実施状況
5/5
  1.手引書等を整備し、事業所業務の標準化を図るための取り組みをしている
手引書(基準書、手順書、マニュアル)等で、事業所が提供しているサービスの基本事項や手順等を明確にしている提供しているサービスが定められた基本事項や手順等に沿っているかどうか定期的に点検・見直しをしている職員は、わからないことが起きた際や業務点検の手段として、日常的に手引書等を活用している
  2.サービスの向上をめざして、事業所の標準的な業務水準を見直す取り組みをしている
提供しているサービスの基本事項や手順等は改変の時期や見直しの基準が定められている提供しているサービスの基本事項や手順等の見直しにあたり、職員や利用者等からの意見や提案を反映するようにしている
【講評】詳細はこちら
  • マニュアルや独自の内部研修資料などで業務の標準化を図っています
  • ホーム長の助言や職員間で教え合う環境がありますが介護力の差には検討を必要とします
  • マニュアル類の見直し基準を明確にすることと、書類の整理が期待されます
評点の内容 詳細はこちらから

事業者のコメント

*以下の項目は事業者によって、自ら更新される情報です。
評価者 修了者No.H1801024   修了者No.H1401007    
評価実施期間 2020年11月4日~2021年3月12日

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