評価機関としての調査結果
調査時に観察したさまざまな場面の中で、調査の視点に基づいて評価機関が選定した場面
午前の機能訓練終了後、職員の声掛けで昼食になりました。口の周りの筋肉をほぐすマッサージを数分間行い、Aさんに食事内容が良く見えるように眼鏡をかけてもらい、食事が始まりました。職員は食事のメニューやそれぞれのお皿に配膳されたペースト状の食事の素材をゆっくり、丁寧に伝え、コミュニケーションを取りながら食事の介助を行っています。職員が「Aさんは果物が好きなんですよね」と言いながら、口に運ぶとAさんは目を大きく見開き、嬉しそうな表情を見せました。
選定した場面から評価機関が読み取った利用者の気持ちの変化
Aさんは、数日間便通がなく体調もあまり良くないという家族からの連絡もあり、機能訓練ではAさんの様子を良く観察しながらマッサージを行っていました。マッサージ後に便通があり、すっきりとした表情で明るい声も出して部屋に戻ってきました。すっきりしたという気持ちがストレートに伝わってきました。食事の際も職員の言葉かけに良く反応して、手や足を動かして思いを伝えているようでした。職員に自分の気持ちが伝わったと感じた時には、笑顔を見せたり、腕を大きく振ったり、目を大きく見開いたりしていましたが、うまく伝わっていないと感じた時には、無表情で、体を動かさないようです。職員はAさんの様子に細かく気を配り、Aさんの気持ちにより近い言葉かけができるよう試みているようで、先輩職員のアドバイスやその日の家族からの情報を加味して、Aさんの思いを代弁できるように語り掛けているようでした。職員からの言葉かけが多かったり、またその言葉が気持ちを代弁してくれたときには、腕や足を動かしたり、目を見開いたり、口をもぐもぐしたりして満足感を表しているようでした。
「評価機関としての調査結果」に対する事業者のコメント
送迎時や連絡帳を通して、ご家庭と体調等の情報共有を日々行い、職員間、看護師とも共有を図りながら、活動を行っています。視線や表情、発声、手足の動き等、サイン、発信の一つと捉え、コミュニケーションを図っています。又、給食は皆さんとても楽しみにされています。安全で楽しい時間となるように行っています。
1.事業所に通うことが、利用者の身体の機能や健康の維持・促進の役に立っているか |
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2.事業所での活動は、利用者が興味や関心を持てるものになっているか |
はい 73%
どちらともいえない 9%
いいえ 9%
無回答・非該当 9%
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3.事業所に通うことで、利用者の情緒が安定しているか |
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4.事業所での人との関わりは、利用者に良い影響を与えているか |
どちらともいえない:0%
いいえ:0%
無回答・非該当:0%
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5.利用者の様子や支援内容(体調変化時の対応含む)について、事業所と情報共有できているか |
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6.家族に対する精神的なサポート(介護に関する悩み相談や、家族間交流の機会の提供等)は役に立っているか |
はい 64%
どちらともいえない 27%
無回答・非該当 9%
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7.事業所内の清掃、整理整頓は行き届いているか |
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8.職員の接遇・態度は適切か |
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9.病気やけがをした際の職員の対応は信頼できるか |
はい 73%
どちらともいえない 18%
無回答・非該当 9%
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10.利用者同士のトラブルに関する対応は信頼できるか |
はい 45%
どちらともいえない 18%
無回答・非該当 36%
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11.利用者の気持ちを尊重した対応がされているか |
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12.利用者のプライバシーは守られているか |
はい 64%
どちらともいえない 27%
無回答・非該当 9%
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13.個別の計画作成時に、利用者や家族の状況や要望を聞かれているか |
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14.サービス内容や計画に関する職員の説明はわかりやすいか |
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15.利用者の不満や要望は対応されているか |
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16.外部の苦情窓口(行政や第三者委員等)にも相談できることを伝えられているか |
はい 27%
どちらともいえない 45%
無回答・非該当 27%
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