1. 福ナビホーム
  2. 特集記事
  3. 介護施設のICT化とロボットの活用で介護はどう変わるか
  4. おわりに
特集記事

介護施設のICT化とロボットの活用で介護はどう変わるか

介護ロボット等の施設導入から生じた好影響と悪影響
介護ロボット等の施設導入に係る課題と今後の展開について

介護ロボット等の施設導入に係る課題と今後の展開について

3.おわりに

 最後になりますが、本稿は「介護施設のICT化とロボットの活用で介護はどう変わるか」をテーマに、前回は「導入による好影響(メリット)と悪影響(リスク)」について、今回は「導入における課題と今後の展開」について解説してきました。国や自治体からの普及支援もあり、少しずつ導入事例が増えていくことはとても好ましいことです。それでもなお、介護ロボット等が福祉(介護)業界の人材不足の緩和に資するためには、とりわけ活用の主体となる “介護専門職” による機器の活用に対するリテラシーの向上が不可欠です。医療に医療機器があるように福祉(介護)に福祉用具があって、それらを使いこなすことは当然それぞれ専門職の専門性なのです。機器の活用を専門職の専門性と捉え発展的に進化できるかどうか、職能団体の自覚と変革力も問われています。人類の営みは道具によって進化してきましたが、介護という営みも道具によって進化することは論を俟たないことなのです。

 砧ホームは、今後もモデル施設として、施設見学や訪問での活用レクチャー等のご要望にお応えして参ります。

 末筆ながら、多くの活用事例が介護の明るい未来を導くことを祈念いたします。