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介護保険の動向と実際例 第2回 地域包括ケアシステムの構築に向けて

3.おわりに

 以上、今回の制度改正がドラスティックなものであると思われたので、制度創設時からの制度改正の経緯を振り返るとともに、今回の制度改正の内容について記しました。27年度改正の骨格は固まっていると思われますが、運用等については今後の詰めになると思われます。振り返ってみると、介護保険制度が創設されたとき、みんなで支える社会保険制度になったので、もう介護地獄はなくなる、サービスが選択して利用できる、1割払えば誰でも利用できる、多様な事業者が自由に参加でき、競い合いで質も向上する等々、明るい未来が描かれました。現在、高齢化が進行し、ひとり暮らしや高齢者のみ世帯が増加する中で、高齢者虐待や介護退職、高齢者の自殺等も取りざたされています。
 制度は、どこまで進んだのか、サービスはどこまで向上したのか、今回の改正はそれらを考えるための良いきっかけになると思います。


(参考)
  1. 「社会保障制度改革国民会議報告書」(平成25年8月6日)首相官邸
  2. 「社会保障審議会介護保険部会・介護保険給付費分科会資料」厚生労働省
  3. 「平成22年国民生活基礎調査」(平成23年7月12日)厚生労働省
  4. 『高齢者等が一人でも安心して暮らせるコミュニティづくり推進会議(「孤立死」ゼロを目指して)報告書』(平成20年3月28日)高齢者等が一人でも安心して暮らせるコミュニティづくり推進会議(厚生労働省)
  5. 「介護を行う労働者の両立支援に係る調査研究報告書2010年版」(平成23年3月)公益財団法人21世紀職業財団
  6. 「地域介護・福祉空間整備等施設整備費交付金等により整備した地域密着型施設の利用状況について」(平成25年10月22日)会計検査院
  7. 「医療・介護サービス提供体制改革推進本部議事次第」(平成25年10月11日)

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