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介護保険の動向と実際例 第1回 介護保険制度の利用までの道のり

まとめ(介護が必要になったなら)

1.地域包括支援センターに尋ねる
 介護が必要となる状態になり、どうしていいか分からないという話はよく聞きます。その場合は、とにかく、地域包括支援センターに電話をして尋ねることです。地域包括センターの電話等が分からなければ、市役所の介護保険課等で聞けば教えてくれます。
  • 「地域包括支援センター」窓口は⇒こちら
  • 「介護保険情報」(区市町村ホームページ内へのリンク)⇒こちら
2.申請の代行も利用ができる
 介護保険を利用するためには、要支援・要介護認定の申請を行い、認定されていることが必要です。ただし、急な場合は、申請時点に遡って適用されます。要介護認定の申請は、居宅介護支援事業者や介護保険施設で、申請の代行を行ってくれます。積極的に活用した方がいいでしょう。また、分からないことは聞きましょう。丁寧に教えてくれる筈です。教えてくれないとすれば、その時点で若干問題がある事業所となります。
3.サービスの利用に当たって(その1)
 介護保険サービスは、日常生活で支障が生じた場合に、介護保険サービスを活用して、その支障に対応し、自分が望む暮らしを実現するための手段に過ぎません。従って、「どんな暮らしをしたいのか」を明確にケアマネジャー等に伝える必要があります。その暮らしを実現するために、介護保険サービスをどのように活用するかが大切です。
 先の例でもありましたが、まだ「本人ができる」ことを「して貰う」とできなくなってしまいます(廃用症候群)。サービスをどう使うかも、ケアマネジャー等とよく相談する必要があります。
4.サービスの利用に当たって(その2)
 入所施設や、グループホーム等入所系施設の場合は、利用に当たっては、見学をして、相性、その他について確認すべきです。施設の処遇は、同じ特別養護老人ホーム、同じグループホームといっても、その内容は相当異なる場合があります。例えば、トイレの扉がビニールシートに取り替えられている、面会が自由にできない、何となく利用者が汚れてきている等いろいろあります。見学を拒否する施設は、その理由が納得できない限り避けた方がいいと思います。
 入所(居)施設の場合、「終の棲家」となる可能性がありますから、余計に確認しておく必要があります。
5.サービスの内容に問題が生じたら
 第一義的には、当該事業者に尋ねるのが一番ですが、例えば、虐待が疑われる等相談しづらい内容の場合は、地域包括支援センターに相談することも手です。
 それと、施設等に入所した場合は、可能な限り面会に行くことも重要です。
6.その他
 人はやがて亡くなります。死ぬまでどのように生きていくのか、その人にとってのQOL(生活の質/豊かな人生)をどのように確保していくのかを常に考え、サービスを利用した方が良いと思います。また、延命、看取りの場所等についても考えておく必要があります。これは、本人抜きではあり得ないので、本人ともよく話し合っておく必要があると思います。

(参考)
1. あんしん なっとく 高齢者向け住宅の選び方(東京都福祉保健局)
2. あんしん なっとく 有料老人ホームの選び方(東京都福祉保健局)


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