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第4回 「認知症デイサービスセンター活用モデル事業(認知症デイサービス施設を利用した短期宿泊)」

3.モデル事業の概要

 認知症デイサービス活用事業を実施するにあたり以下の条件が設けられました。

  1. 環境については、宿泊対応ができるようにスプリンクラー、自動火災報知機などの防火設備の整備。宿泊の予約枠2名と緊急枠1名に対応するベッド、寝具、暖房器具、そしてプライバシーに配慮する衝立などの準備。
  2. 宿泊の職員体制は、夜勤職員1名、宿直職員1名の配置。緊急時の連絡体制は携帯電話への転送で対応。
  3. 顔なじみの職員が夜間対応することが基本で、昼間のデイサービスの職員が夜間も対応。
  4. このモデル事業のサービスについては、送迎は行わない。
  5. サービスの利用枠は月6コマ(宿泊だと3連泊)まで。
  6. サービスの利用は年輪デイホームの利用者に限ることになり、宿泊利用のみの利用はできない。

 なお料金については資料を参照下さい。

 以上のような条件のもと、モデル事業を実施するにあたり法人として取り組んだことをご紹介します。
 まず年輪デイホーム家族会を開催し、モデル事業の内容の説明と宿泊場所の見学を行いました。家族会では以前より年輪デイホームで泊まることができればという声があったこともあり、モデル事業実施についての理解を得ることができました。家族会と同時に介護支援専門員を対象にした宿泊場所の見学を兼ねた説明会を開催しました。モデル事業のサービスの中で、宿泊サービスへの期待が大きいことがわかりました。
 そして法人として最も力を入れ、そして苦労したことは夜勤の出来る職員の確保でした。デイサービスの職員は夜勤がないことが条件で雇用している場合が多かったので、新たな採用とグループホームからの異動で何とか確保しました。また、宿直職員については法人内の他部署の職員の協力を得ることが出来ました。

<資料:「認知症デイサービスセンター活用事業」の利用者向けパンフレット>
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資料1  資料2